« 2011年4月 | トップページ | 2011年6月 »

2011年5月の47件の記事

2011年5月31日 (火)

CLEO:2011 ボルチモア23 シカゴからの帰国

ニューヨーク~ボルチモア~シカゴと移動して来た今回の出張でしたが、いよいよ帰国となります。

055

前日に本屋で大量に買った音楽の本や画集。

お店の人には「もしかし音楽の先生ですか? でしたら“教師割引”が効きますよ。」

と言われてしまいました。

音楽の先生になれるのなら、一度なってみたいものです(笑)。

624

朝刊は、地元が誇るMBAの名門 シカゴブルズの話。そういえば、今回の出張記はナンバリングしてますが、このブログで23。懐かしいマイケル・ジョーダンの背番号ですね。

スポーツの試合を見るチャンスはなかなかないのですが、NBAは一度試合を現地で見る機会があったらいいな、と思うスポーツのひとつです。

299

シカゴのウォータータワーを横目に帰ります。シカゴに高層ビルがなかったころは、このビルが最も高いものだったのだそうです。

622

帰国便は成田まで直行。アメリカンエアライン。

623

ラウンジにはすでに見慣れたこのような看板もたっていました。

625

空港にもブルズのT-シャツやパーカがたくさん売っていました。

さて、帰国から時間が経ってしまいましたが、これでボルチモアで開催された工学系レーザー学会CLEOの演題発表と、打ち合わせで立ち寄ったシカゴの国際学会周遊記を終わります。

次は、軽く香港出張記をご報告した後、6月に訪れる予定のイタリア出張記へと続く予定です。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア22 Chicago Andy's Jazz

夜の11時にシカゴの夜景を見た後、この日がシカゴ最後の夜でしたので、そのままジャズバーに向かいました。

前日にブルースを見たので、今度はジャズにしようと思って、ホテルのコンシェルジュにお勧めのお店をいくつか聞いておいたのです。

ここもちょっと地域的には怖い場所だったのですが…。

614

中は大盛り上がりでした。

603

ようやく空いたバーのカウンターで、一人で飲みながら音楽を聴いていると、毎週このバーに来ているという隣の黒人男性が声をかけてきました。

日本から来たと言ったらビールを一本おごってくれました。

610

612

609

真夜中まですごい盛り上がりでした。

あとで聞いてみると地元ではかなり有名なお店だったらしいです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア21 世界で最も美しいシカゴの夜景

さて、今日も四谷で診療をしている僕ですが、今月も今日でおしまい。今日中に、GW期間からまるで宿題に追われているかのように続いている(笑)アメリカ出張記を仕上げてしまいたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シカゴの夜景は、世界で最も美しい夜景のひとつだと言われているそうです。

578

430

もちろん夜の街歩きも楽しいのですが、やはり「高いところ好き」な僕としては、高層ビルから見降ろしてみたい。

シカゴ市内北部にある1969年に建てられた100階建ての超高層ビルであるジョン・ハンコック・センターの展望台の最終受付は10時半。

ちょうどその時刻は、ミュージカルを見終わってからすぐに移動して間に合うかどうか、ぎりぎりのタイミングです。

300

昼間に観るとこんな建物なのです。

019

左手の背の高い黒い建物ですが、

566

このシカゴの北から街を見た立体模型を見るとわかるでしょうか? このハンコックセンターは、シカゴのビル群の中でも最も北部にあり、シカゴのビルを見渡せる立地なのです。

ミュージカルを見た後に急いで移動してみたところ、入館規制の数分前に到着することができました。

エレベーターを昇って閉館まで15分間でしたが…。

581

この夜景、聞きしに勝る美しさ。

589

思わず息をのみました。

593

596

15分だけでも見ることができて良かったです。これを観ずにシカゴを離れたら後悔しただろうなと思いましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月30日 (月)

シネロン社副社長James Bartholomeuszの訪問

今日はシネロン/キャンデラ社の副社長で、製品開発部門を統括する James BartholomeuszがクリニックFにやってきました。

008

去年のeMATRIX最終アップグレード時にも来てくれましたので、約10か月ぶりの再会という事になります。今回は今週ソウルで行われた世界皮膚科学会WDCの帰りなのだそうです。

シネロン社の新製品開発に関して、いろいろ情報を聞くことができました。世間話をしたのち、アブレイティブRFのePRIMEと新CO2フラクショナルレーザーのCO2REの説明をしてゆきましたよ。ePRIMEの開発には3年。CO2REに至っては6年も情熱を注いで研究してきたといっていました。

現在はeMatrixとePrimeの併用療法を進めているといっていましたので、クリニックFでも併用療法を考えてみようかと思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カルロス・クライバーの交響曲第五番「運命」

おはようございます。東京も梅雨入りで曇り空ですが、今日もクリニックFの診療日です。

今朝一番の音楽は、カルロス・クライバー指揮 ウイーンフィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェン交響曲第五番「運命」です。1974年の録音。クライバーの「運命」を初めて聴いた時は、「運命」という名の全く違う曲かとおもいましたよ。それくらい衝撃を受けた録音です。

016

カルロス・クライバーは1930年7月3日、名指揮者として知られたエーリッヒ・クライバーの息子としてベルリンで生まれました。本名はドイツ名のカールでしたが、エーリッヒがナチスに反対してアルゼンチンに移った際に、カルロスと改名されます。

スイスはチューリッヒにある工科大学に進んだ、いわば「理系の男」なのですが、一転してミュンヘンのゲルトナープラッツ劇場の練習指揮者として経験を積み、1954年にポツダムの劇場で指揮者デビューを果たします。この経歴にも僕は心惹かれてしまいますね(笑)。

指揮者デビューの際には、世界的指揮者の父エーリッヒに配慮したのか、「カール・ケラー」という芸名を用いています。カルロスの指揮者デビューに際し、父エーリッヒは「幸運を祈る 老ケラーより」と打電したと伝えられています。

カルロスは、世界各国の交響楽団と数々の名演を残すも、一度も音楽監督のポストに就任せず、1970年代頃からレパートリーをより少なく限定し、リハーサルの時間を極端に長くとって、自分の意に沿わないとわかった仕事は次々とキャンセルすることを繰り返しました。

これが逆に希少性を生み、キャンセルにより他の指揮者に代わる可能性があるにもかかわらず、チケットは瞬時で売り切れたそうです。

演奏録音の少なさに比較して、DVDなどの映像が多く残っているのですが、特に往年のカルロスはあたかもそれ自身が舞踊であるかのように優雅にタクトを振るのです。この姿が映像にこだわるカヤランからも本物の天才指揮者だと感嘆を受けた理由なのでしょう。

リヒャルトストラウスの薔薇の騎士の映像では、舞台が始まっているにもかかわらず、2分近くもカルロスクライバーの優雅な指揮を映し続けるシーンがありますが、納得できますよ(笑)。

良くも悪くも、世界的な知名度を持つ指揮者の息子として生まれた天才指揮職人と言った感じでしょうか。

最も好きな指揮者を挙げろと言われたら、「あの指揮者、この指揮者」と様々な演奏が脳裏に浮かび長い間逡巡するかもしれませんが、それでもやっぱりたぶんカルロス・クライバーを挙げてしまうのだろうな、と思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑳ ミュージカル「Spring Awakening」

ミュージカル「Spring Awakening(スプリング・アウェイクニング)」は、2007年の第61回トニー賞ミュージカル部門で、作品賞、演出賞を含む最多8部門を受賞した作品です。

2009年1月にNYブロードウェイでの公演は、終わってしまいました。

話題作でしたので、ぜひ見たいと思っていたことろ、シカゴ滞在期間になんと422

一週間期間限定で開催されていることが判明。

420

しかもその場所は、ホテル近くのオリエンタル劇場。

421

街を歩いていて偶然ポスターを見つけ、その晩にWEBでチケットを探したところ、うまく翌日夜のS席1席のチケットを買うことができました。

ラッキーでした。

オリエンタル劇場は、シカゴ劇場と並ぶ、古い映画館なのですが423

426内装はこの通りかなり立派なものでした。

424

スプリング・アウェイクニングの邦訳は「春の目覚め」

010_2

舞台を理解するにはちょっと英語力が必要かもしれません。

要約すると、約100年前のドイツの学校を舞台にした、思春期の10代の学生の性への目覚めの物語です。

保守的な親と厳格な学校の管理下にあり、様々な社会的なストレスを溜めている男女の主人公たち。

当時の学生は、男女別の学校に通っていますが、幼なじみのメルキオールとウェンドラは、偶然道で出逢ってから、相手に惹かれていることに次第に気づきます。

お互いの学校で体験する、虐待、体罰、放校、自殺、そして妊娠という社会的経験。

演出が素晴らしいと思ったのですが、次々に起こる事件に翻弄される主人公たちが、等身大で問題に対応していく姿があたかも自分の過去に起こったことかのように、非常に共感して、感情移入してしまうのです。

そして、最後に巻き起きるミュージカルとは思えない悲しい結末。

あるちょっとした踏み違いによって引き起こされる出来事によって、メルキオールとウェンドラは永久に会えなくなってしまうのです。

このミュージカルはロックをベースにした音楽で、しかも多人数のコーラスが入りますので本当に聴きごたえがありました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月29日 (日)

CLEO:2011 ボルチモア⑲ Grant Park, Chicago

シカゴで最も有名な公園は毎年6月にシカゴ・ブルース・フェスティバルが開催されるグラントパークです。

ミレニアムパークもこの公園の中に含まれます。

413

チューリップ満開の季節。

347

海に面した大きな公園なのですが、滞在日程の中日に行ってきました。

でも、残念ながら滞在中この日だけ曇り空だったんですよね。

349

この公園には、バッキンガム噴水と呼ばれる大きな噴水があります。

352

415

晴れた空できれいに写真を撮りたかったので、残念です。

さらにこの南のディストリクトにはアドラー・プラネタリウムやフィールド自然史博物館、シェッド水族館といった、ミュージアム・キャンパスと呼ばれる地域になります。

337

この地域はこの通り、多くのスクールバスが停まっています。児童たちが博物館に吸い込まれていくようです。

水族館好きな僕は、駆け足で水族館だけを見学しました。

320

325

334

クラゲのパビリオンがオープンしたばかりだったのですが、 こんなダースべーダーの兜のようなクラゲも。

生命体の神秘ですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑱ ウィリスタワーの空中回廊

ウィリスタワー(旧シアーズタワー)は、シカゴにある世界第四位、米国第一位の高さを持つ超高層ビルです。

018

508

2009年7月より、103階展望室の西側外面に、床を含めて全面ガラス張りの展望台「ザ・レッジ」(The Ledge)が設置されているのです。

014

望遠で地上から見ると、壁にガラスの箱がついているのが分かりますか?

飛行機の操縦免許を取るぐらい高いところが好きな僕としては、シカゴに来たら必ず行ってみたいと思っていた場所。

545

549

北東に海のようなミシガン湖を高層ビルの先に臨むシカゴの雄大な景色を眺めた後、西側にあるその場所に行ってみました。

022

551

この通り、建物を飛び出すバルコニーのような形でガラスのボックスがあるのです。

555

皆面白がって写真を撮っていますが、

550

実際に足を踏み出してみると。

これほんとうに怖いですね。

慣れるまでは足がすくんで前に出なくなりました。

628

とはいえ、しっかり記念写真を撮ってきましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑰ Hyatt Chicago

今回滞在したハイアットシカゴ

616

客室からの景色がとても良かったのです。

270

こちら昼のミシガン湖の景色。

左手奥にNavy Pierが見えます。

044

こちら朝日が上がる時です。

443

こちらサンセット。

綺麗でしたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑯ Blue Chicago

シカゴの夜は、長いのです。

今年の全米皮膚科学会が開催されたニューオリンズ発祥のブルース。

ニューオリンズで、メープルリーフバーというお店に行ったのはご報告しましたよね。

これが第2次世界大戦時を頂点としてたアフリカ系アメリカ人の大移動の流れを受け、1930年代から50年代にかけて多くのブルース・ミュージシャンが移住し、南部の州からシカゴに舞台を移しました。

こうして1950年ごろにシカゴ・ブルースが誕生したのです。

街の中の北部はちょっと危険な場所と言われていますが、その地には多くのジャズバーやブルースバーがあるのです。

初日の夜にはブルーシカゴという店に行ってきました。

432

中に入ると

434

こんなバーカウンターがあり、その裏にステージがあります。

439

こういったバーは、遅い時間になればなるほど盛り上がるんですよね。

僕がこの店についたのは夜10時半ごろ。

440

徐々にメンバーが入れ替わり

442

ボーカルの女性が入ったころには店は大興奮でした。

聞き入っているうちに夜も更けてしまい、ちょっと怖いのですぐにタクシーを拾って帰りましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑮ Navy Pier

さて、時間がどんどん経ってしまいますので、2011年GW期間中に訪れたアメリカ出張記を仕上げてしまいますね。

現在東京にいる僕ですが、出張記では最後の逗留地シカゴにいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シカゴ建築物クルーズの後に向かったのはNavy Pier

522

明るくてとてもいい場所でした。

529

532

533

536

537

539

541

空を見てみると、セスナ機が空にこんな広告を書いていました。

COUPONCABIN'S GOT...。

残念ながら雲に隠れてしまいました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月28日 (土)

新しいemaxです! 

昨日のブログでもお伝えした通り、クリニックFでは、「トリニティ」、「ギャラクシー」、「オーロラ」、「リファーム」、「マトリックスIR」の施術が可能なシネロン/キャンデラ社のemax本体を改めて購入し、機器を入れ替えました。

肌にレーザーを照射することにより、皮膚にメスを入れたり何かを注入したりする必要なく、ある一定のクオリティを維持し抗老化を促していく・・・そんな定期的な皮膚のメンテナンスに最適なレーザー光治療機器として、クリニックFでも常に最も人気があるこの機械。

「透明感のある肌」と「ハリのある若々しい肌」「肌理細やかな肌」が手に入ります。

使用頻度の多いこのシネロン社の機器の筐体は、2年に一度は機器ごと入れ替えるようにしていますが、今回はちょっと早めの1年9ヶ月での入れ替えでした。(がんばりました(笑))

0852

ここまで2年弱本当に毎日よく頑張ってくれた旧emaxと、新emaxを並べて。僕の右手にあるのが、新しい方です。

左手のemaxには

「おつかれさまでした!」

と声をかけたくなりますね。いや、実際心の中でその言葉が何度も浮かんでいましたが(笑)。

患者さんには昨日から切れ味のよい、新品のemaxを使用しています。

レーザー/IPLを数年間使用していると、時間の経過と共にどうしても切れ味が悪くなってくるのに気づくのです。

レーザーの照射の波形が少しずつずれてくるのでしょうね。

考えてみれば、車でさえ2年間乗ってから新車に乗り換えても違いが分かります。

ましてやレーザー光機器ははるかにハイテクですので、新品と入れ替えて照射をすると、2年経過していない機器との比較でも、明らかな違いを感じますね。

照射された皆さんも、とても喜んでくれていますよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トスカニーニ指揮シューベルト交響曲第八番「未完成」

おはようございます。今日もクリニックFの診療日です。

014

今朝の音楽は、トスカニーニ指揮NBC交響楽団のシューベルト交響曲第八番「未完成」と第九番「ザ・グレイト」です。

1950年と1953年のカーネギーホールでの録音。

未完成は良い録音が多いですが、僕はこれが好きですね。

アルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini)は 1867年 明治維新の前年に、イタリアのパルマで生まれました。

パルマ音楽院の作曲科の学生のとき、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を観て、あまりの完成度の高さに作曲家になることを断念して、チェロ科に転科した、というエピソードが伝えられています。

楽譜至上主義かつ即物主義な演奏スタイルは、ロマンチストで変化を好むフルトヴェングラーと評価も人気も二分されましたが、日本人にはフルトヴェングラーのほうが知名度が高いでしょうか。

本来であれば日本でももっと評価されるべき存在なのだと思います。

1898年にミラノのスカラ座の音楽監督に、さらに1908年にはあの作曲家のグスタフ・マーラーの後任としてNYメトロポリタン歌劇場の音楽監督に就任し、まさに20世紀前半を代表する指揮者となりました。

注目すべきはトスカニーニが、生前のヴェルディやプッチーニと同じ時代に生きた指揮者であるということ。

「オテロ」の初演にチェリストとして参加した時にヴェルディの知遇を得たり、プッチーニの遺作となったオペラ「トゥーランドット」をミラノのスカラ座で初演していたりと、録音が残っているだけでも貴重な存在なのでしょうね。

ちなみに、トスカニーニの娘のワンダは、ピアニストのウラディミール・ホロヴィッツと結婚していますが、1932年にベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』で二人が共演したのがきっかけとなったのだそうですよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月27日 (金)

ムラヴィンスキー指揮チャイコフスキー後期三大交響曲

おはようございます。昨晩香港から帰りました。

フライトの都合で行きは羽田発、帰りは成田着でしたが、都内へのアクセスがあまりに違いますね(苦笑)。

今朝の目覚めの音楽は、1960年録音、ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルのチャイコフスキー交響曲4番5番6番(後期三大交響曲)でした。

005

エフゲニー・アレクサンドロヴィチ・ムラヴィンスキーは1903年ロシア生まれ。20世紀にロシア、ソ連、東欧の地域で輩出された、最もカリスマ性のある指揮者だといわれています。

ロシアはサンクトペテルブルグにて法律家の父と歌手であった母の間に生まれた彼は、貴族の階級にあったのですが、一家は1917年のロシア革命で全ての財産を失ってしまいます。

もともと音楽の素養があったのだと思いますが、ぺトログラード大学で生物学を専攻していた際に、学費の捻出のためにマリインスキ―劇場でパントマイムの端役をしていた時期もあったのだそうです。

彼はその後レニングラード音楽院に入り直し、指揮と作曲を学びました。

彼の転機は1938年に訪れます。全ソ連指揮者コンクールで優勝し、レニングラードフィルハーモニー交響楽団の常任指揮者に抜擢されるのです。

以後、88年にレニングラードで死去するまでこの地位にありました。

僕もムラヴィンスキーのCDは幾つも持っていて、チャイコフスキーの他には同じくロシア出身の作曲家ショスタコービッチなども得意としています。今朝聴いた録音は、ムラヴィンスキーを世界に知らしめた超名盤と言われているものです。

チャイコフスキーの交響曲と言えば、日本では第六番の「悲愴」が良く演奏されますが、僕の好みは圧倒的に第五番です。

第五番のリハーサル中の風景をYOUTUBEで見つけました。

ムラヴィンスキ―は長身で威厳がありますね。

ムラヴィンスキ―も、この第五番を最も好んだと言われていて、生涯で最も多く録音および演奏を行ったのだそうですよ。

さて、クリニックFの診療も今日から再開です。昨日のブログでも書きましたが、今日は新しいemaxが来ますので、嬉しいですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月26日 (木)

クリニックFは5年目に突入しました

まだ香港にいます。今日の香港は薄曇り。船の汽笛がホテルの部屋にいても聞こえてきます。これからひとつ打ち合わせをして本日午後の便で帰国します。

実は今日5月26日はクリニックFの開業記念日です。香港でこの日を迎えるとはなんとなく不思議ですが、そんな記念日でもあるせいか今日はいつもよりかなり早く目が覚めてしまいました(笑)。

患者さんを始め関係者皆様のおかげがあって、2007年5月26日に開業したクリニックFは、明日からいよいよ5年目に突入することになります。本当にありがとうございます。

今年は僕が米国レーザー医学会(ASLMS/American Society for Laser Medicine & Surgery)に入会し、レーザー皮膚科に転科してから11年目になります。

一時期、東京大学医科学研究所の大学助教(国家公務員・東京大学教官)の職にあり、レーザー診療はお休みしていた期間もありますが、クリニックFは僕がこれまでに設立運営に関わった5つの美容レーザークリニックの中でも、最も長く関わり、思い入れのあるクリニックになりました。

レーザー光治療専門のクリニックを経営するときに、最も必要なことは、レーザー機器の性能の維持とその性能を120%生かせる技術の鍛錬だと思っています。

通常の美容クリニックは、売り上げの中からPR広告費やインテリア他VI(ヴィジュアルアイデンティティ)にかける費用が占める割合が高くなるのですが、クリニックFは、開業以来、こうした費用を一切出さずに、クリニックの収益ほぼすべてを新規レーザーの購入に充てて来ました。

クリニックFにとって、最も大切な患者さんは、その頻度がたとえ一年に一度であっても継続的に、そして定期的に、レーザー/光治療を行なう重要性を熟知し肌をメンテナンスしていかれる患者さんであり、そういった大切な人たちに最もメリットがある様に設計をしたかったのです。

現在ではアジア地域にクリニックFにしか導入されていないレーザー機器もありますし、機器も進化してゆく新規機種も、クリニックFに優先的に入れてもらえるようなコネクションも海外のレーザー会社との間に出来てきました。

レーザー機器の中にはフラクセルやサーマクールのように、定期的にアップグレードが必要な機種もあり、機器の入れ替えが必要になるものもあります。

トリニティやギャラクシーなどの施術が可能なシネロン社emaxは、しばらくシネロン本社ではアップグレードしておらず、通常のクリニックでは7年位の周期で買い替えがなされているようですが、クリニックFでは一番人気のレーザー/光治療機種。この機種にいたっては患者さんにより良い治療を提供するために、2年に一度機器を丸ごと入れ替えるようにしています。

こちらが2009年にemaxを入れ替えたときのブログです。

そんな訳で5年目を迎える明日、クリニックF3台目のe-maxがいよいよ納品されます。明日以降クリニックにおいでになる患者さんは、切れ味鋭い新しい機器で照射出来るチャンスです。

肌にアイロンをかけたようにハリが出て、透明感が増し、ニキビ跡や毛穴が改善する「トリニティ」や「ギャラクシー」。

まだご体験されていない方がいらっしゃったらご連絡くださいね。

明日の開院は午前11時から。気持ち新たにまたひとつひとつ丁寧な仕事を心がけ、がんばって行きたいと思います。

5年目のクリニックFを今後とも何卒よろしくお願いいたします!

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月24日 (火)

香港と「加勒比海盗」

早朝8時55分の羽田発ANA便に乗って、1年ぶりの香港にやってきました。

お昼過ぎに到着した香港は、曇り時々小雨といったかんじでしょうか。

ディズニーランドを通り過ぎ、九龍サイドから香港島へ。

017

東京とはちょっと違う感性でランダム? に建つ高層ビル群と海を行き来する沢山の船を見ると、だんだんと香港に来た実感が湧いてきます。

054

今日すこし回った場所で見かけたポスター。映画「パイレーツオブカリビアン」は、漢字で書くと「加勒比海盗」となるんですね(笑)。

さて、明日の朝は重要な打ち合わせが控えています。今日は、夜に会食がひとつ。また状況を見ながらご報告しますね。

四ッ谷のクリニックの方は、今日から三日間休診となります。ご迷惑おかけして申し訳ありません。

今日は18時までお電話でのご予約を承ることができますので、03-3221-6461までご連絡ください。明日明後日はメールでの御対応となります。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑭ リバークルーズでシカゴの建築観光

シカゴの街は多彩な建築物があることで知られています。

それらの建築物を回る90分ぐらいの船ツアーがあると聞き、行ってきました。

452

ホテルの前からスタートして船の発着場を目指して歩いていると、通りすがりの黒人の女性から突然話かけられました。

「あなた観光客なの? こんな天気のいい日ならあそこから降りて、“リヴァーウォーク”しなさいよ。すごく気持ちがいいから。」

と勧めてくれます。

460

“リヴァーウォーク”は、その名の通り、川沿いの遊歩道だったんですね。写真を一枚撮ってもらいました。

確かに気持ちの良い道です。

462

朝日を浴びながら歩いていると、船の発着場がだんだんと見えてきます。

516

こんな二階建ての船に乗り込んで川を上ってゆきます。

468

471

まずシカゴ川を上がり最初に見えてきたのは、The Wrigley Building です。

472

その横、シカゴの新聞社のThe Tribune Tower。

こちらはシカゴの記念碑的な建物のようで、ピラミッドやパルテノン神殿の石を使って建設されたといっていました。

474

The Trump International Hotel and Tower

476

そして特徴的なMarina City 多くの映画で使われていますよね。

479

Marina City川沿いは、船が係留してありました。

266

振り返るとトランプタワーが見えます。

483

手前のReid, Murdoch & Co. Buildingと世界最大の敷地面積を持ったビルと説明されたMerchandise Mart

484

Merchandise Mart は二区画分をすべてビルにしたのだそうで、本当に巨大でした。

486

487

492

493

こちらの鏡張りのビルは、333 Wacker Drive です。西側には225 W Wacker 南側には191 N Wacker Drive という三つの鏡張りのビルが並んでいます。

494

高層ビルの間を高架橋の鉄道が通る、シカゴ独自の景色。

051

左の後ろに見える背の高い黒いビルはWillis Tower です。

512

この後、ツアーは川を下り、NAVY PIERまで戻りました。

すっかり楽しんでしまいました。シカゴを訪れる際には、お勧めします。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月23日 (月)

CLEO:2011 ボルチモア⑬ The Art Institute of Chicago

さて、僕は四谷のクリニックFで診療中ですが、連休中に訪問したシカゴの国際学会周遊記に戻りますね。明日から香港の出張なので早く書き上げなければ(笑)。

シカゴ美術館。

The Art Institute of Chicagoの訳語は本来ならば「シカゴ美術館」ではなくて、「シカゴ美術研究所」、「シカゴ・アート・インスティテュート」のような気もするのですが、この美術館はニューヨークのメトロポリタン美術館、ボストン市にあるボストン美術館とともにアメリカの三大美術館の1つに数えられます。

411

このシカゴ美術館で僕が観たいと思っていたのは、修復作業が終わったばかりのシャガールのステンドグラス「アメリカの窓」でした。

シャガールは僕の好きな画家の一人です。ニースの5大陸レーザー学会に参加した時も、ニースシャガール美術館に行ったことはご報告しましたよね。

385

244 x 978 cmと、この通り、とても大きなものです。

America Windowsは1977の作品で、シャガールがアメリカについての年代別の印象を6枚のステンドグラスに表現したものです。

384

左から年代を追って6つの窓が展示されています。

382

3つ目と4つ目の窓

3821

最後の5枚目と6枚目の窓は、アメリカのバレエやオペラなどの文化を描いたステンドグラスです。

また、事前に調べていた情報では、この美術館にはゴッホの作品が豊富にあるということでした。

確かにゴッホの作品は充実していて、昨年アムステルダムのゴッホ美術館で観た時よりも、もしかしたら多かったかもしれません。

389

自画像

390

アルルのゴッホの寝室

など、日本に来たら長蛇の列になるような作品が、目の前で見えましたのでとてもよかったですよ。

もう一つ、僕が気に入ったのは、モネの描いた霧の中のロンドン

391

ロンドンに架かる橋を描いた3つの秀作

393

395

397

このブログでもよく出てきますが、ロンドンやパリに架かる橋の写真を撮るのが好きな僕は、橋を絵の題材にしたくなったモネの気持ちが、よくわかるんですよね(笑)。

399

ニューヨークのMETとMOMAを足した様な、とても感じの良い美術館でしたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

モーツァルトの三つのディヴェルティメント

おはようございます。明日から木曜日まで香港出張になりますが、今日はクリニックF外来日です。

今日の朝の音楽は、モーツァルト3つのディヴェルティメントです。ヘルベルト・プロムシュテット指揮シュターツカペレドレスデン1976年の録音です。カラヤンが絶賛したと言われるドレスデンのルカ教会での録音。この作品で最も評価の高いと言われる音源です。

004

アナログLPからCD化されるにあたり、音源の質の低下が言われましたが、この作品はクラシック音楽の宝庫とも言えるドイツ・シャルプラッテンのオリジナルアナログマスターからCD化され、20タイトルが発売されたものの一枚です。

でも、今探してみると、こちらのCDも、もう手に入らなくなってしまったようです。

特にクラシックCDは一期一会で、次に探そうと思ってももう手に入らないことが良くあります。身構えていて、見つけた瞬間に手に入れないといけませんね。

話は音楽から脱線しますが、この「一期一会」という言葉は、茶道の千利休の言葉です。

「(これからも何度も会うこともあるかもしれませんが、)あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう。」

こういう気持ちでクリニックでの診療も続けて行きたいと思いますよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月21日 (土)

Rachimaninoff plays Rachmaninoff

最近ツイッターで毎朝一番にクリニックFで聴くCDをお知らせしているのですが、何人かの人にお褒め頂いています。

今日のCDは Rachimaninoff plays Rachmaninoff。

このCDには思い入れがあるだけにツイッターの140文字だけでは語りきれず、ブログにも続きを書きますね。

009

クラシック音楽を聴くこと、良い録音と演奏のCD(昔はLP)を集めることは、もう中学生から続けてきた趣味の1つですので30年以上になります。

小学校の時に少しだけピアノを習っていたことがあり、その後も人生の要所要所で鍵盤を弾く練習をしましたので、最近でもピアノを弾くのが気分転換になるのですが、特にピアノと交響楽団の二つの音を聴くことができるピアノ協奏曲は大好きで、コレクションは沢山あります。

ピアノ協奏曲と言えば、僕が中学一年生の時にクラシック音楽を聴くきっかけとなった 

■エミール・ギレリスの チャイコフスキー ピアノ協奏曲第一番

を筆頭に

■モーツァルト ■ベートーヴェン ■シューマン ■ショパン ■リスト ■ブラームス・・・など有名どころを聴き込みましたが

ラフマニノフのピアノ協奏曲の第二番、そして第三番を初めて聴いた時は、頭に電流が走るぐらい衝撃を受けました。

技術的にも難しいのはよくわかるのですが、楽章ごとに現れる数多くの甘美なメロディ。

それ以降、何度聴いたかわかりません。

ラフマニノフは、マルファン症候群と呼ばれる背丈や手指の長い性質を持っていたので、その大きな手を利用して非常に高い技巧の演奏が出来たのだろうと言われています。

2年前にロシアのサンクトペテルブルグの学会に参加した時に、リムスキー・コルサコフの家で、実際にラフマニノフの使っていたピアノを弾く機会に恵まれましたが、本当に記憶に残る良い体験でした。

そうそう、今年も7月に同じサンクトペテルブルグ学会で共同演者としての発表があるのです。

今回も訪れることが出来るかもしれません。

ラフマニノフは1873年生まれ。音楽的教養の豊かな祖父や両親の感化で、幼少の頃から音楽の才能を見いだされます。

モスクワ音楽院に入学すると、早くも在学中にピアノ協奏曲第一番を作曲し、作曲家としての一歩を踏み出します。

けれど、1899年 ロンドンのフィルハーモニー協会からの依頼で作曲に着手したピアノ協奏曲第二番作曲中に極度の精神衰弱に陥ってしまいます。

精神科医のニコライ・ダール博士の新しい暗示療法で見事に自己を取り戻し、1901年この作品が完成に至ったことは有名な話ですよね。

ラフマニノフ自身がピアノ独奏者として参加しモスクワで初演が行われた際に、この曲は当然のように恩人である博士に献呈されたのです。

後年(1926年に)アマチュア音楽家でもあったダール博士が、レバノンのベイルート・アメリカ大学のオーケストラに、ヴィオラ奏者としてこの曲の演奏に加わった時、指揮者と独奏者とともに、起立を求められ、拍手喝采を受けたというエピソードもあります。素晴らしい話ですね。

かたやピアノ協奏曲第三番は、ラフマニノフが1909年に初めてアメリカへの演奏旅行を行った際、さまざまなインスピレーションを受けて、途中まで書き留めていた第三番を旅行中に完成させ、ニューヨークで初演で披露したのだそうです。

作曲家としても、演奏家としても才能を認められていたラフマニノフですが、貴族の家柄であった彼は、大きな人生の転機を迎えます。

1917年のロシア革命を契機に祖国を捨てなければならなくなるのです。

この年、まずパリに亡命。そして翌年アメリカに移住。

結局1943年にカルフォルニアのビバリーヒルズで亡くなるまで、アメリカに永住することになります。

クラシック音楽の世界では作曲業と演奏家業は両立しないと言われていますが、ラフマニノフは超絶技巧を持ったロシアのピアノ演奏家のヴィルトゥオーゾとして、商業的にアメリカで活躍することを期待され、作曲活動に打ち込むことが出来なかったのを悔やんでいたと言われています。

僕は甘美で超絶技巧のラフマニノフのピアノ協奏曲の第二番と第三番の、現在売られている録音は、本当に全部持っているかもしれません(笑)。

それほど思い入れがあり、好きな曲でもあるのです。

ピアノ協奏曲第二番は、最近では辻井伸行さんと佐渡裕さんのカップリングが日本で話題になりましたよね。

でも、僕のお勧めは、スヴャトスラフ・リヒテル、 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団でスタニスラフ・ヴィスロツキ指揮のもの。

この歴史的名演と呼ばれている作品は録音状態が悪かったのですが、2007年に限定でSHM-CD版が発売されました。今ではプレミアムがついているようです。

ピアノ協奏曲第三番はとても素晴らしい演奏が多く評価に迷うのですが、ラフマニノフが自分の曲を自分以上に上手く弾くと唯一認めた巨匠ウラディミール・ホロヴィッツ。 ニューヨーク・フィルハーモニックのユージン・オーマンディ指揮が、ラフマニノフの意図していたものに近い気がします。

セカンドベストがロシア人の若手ピアニスト、デニス・マツーエフのものでしょうか。でもこのCDはもう手に入りません。

この2曲。お奨めします。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月20日 (金)

グレングールドの二つのゴールドベルグ変奏曲

おはようございます。今日はクリニックFの診療日です。

003

今日の朝の音楽はグレン・グールド演奏のJSバッハ最晩年の傑作ゴールドベルグ変奏曲。天才、孤高の演奏家として知られたグールドは、1981年と1955年(写真順)にこの変奏曲の録音を残していますが、彼の独自のバッハ感が集約されていますね。

1981年版には、明らかにグールドのバッハに対する解釈の進化がみられます。

また、グレングールドの作品では、JSバッハの平均律クラヴィーア第一集 第二集が金字塔ともいえる作品です。合わせてお勧めですよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月19日 (木)

The Asian Aesthetic Guide アドバイザリーボード就任

米国ではレーザーを購入するドクターがほぼ確実に100%読んでいる、レーザー機器の比較雑誌「Aesthetic Buyers Guide」。

そのアジア版である「The Asian Aesthetic Guide」がとうとう発売になりました。

友人であり、最近はFacebook友達でもある(笑)Mark Tager MDが編集長を勤めています。

Aesthetic

この雑誌のエディトリアル・アドバイザリー・ボードのドクターとして、アジア地域から32人が選ばれました。

雑誌の中にこのような形で紹介されています。

Editorial1

こちら1ページ目の僕の紹介の拡大図です。

Tfujimoto

さらに2ページ目です。

Editorial2

日本人医師としては二人の選出で、僕も東京女子医大形成外科の河野太郎先生とともに選んで頂きました。

とても嬉しく光栄です。

早速中身を見てみました。この本の面白いところは電子媒体でこの通り、無料公開しているのです。

2011年春期号では、シネロン/キャンデラ社の新しいフラクショナルCO2レーザーの記事で、いつもお世話になっている、みやた形成外科・皮ふクリニックの宮田先生のコメントも紹介されていました。

特に本の後半にある機器別の比較表は類書がなく、クリニックFでも新規に購入するレーザーを選択する時にも必ず参考にしていますので、新しいレーザー光治療機器の購入を考えていらっしゃるドクターにはお勧めです。

これからもコメントを求められると思いますが、この雑誌のエディター就任を契機に、僕もアジアの地域の最新レーザー・光・RF機器を今後もご紹介させていただきたいと思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月18日 (水)

リッカルド・ムーティのシカゴ交響楽団

シカゴに滞在ができると予定が決まった時に、僕はまずシカゴ交響楽団の題目を調べました(笑)。

せっかく行くのですから、やっぱり聴きたい、というのがいつもの僕ですが、今年ばかりは震災・原発のこともあってそんなムードでもありません。

それでも、実際行く行かないは別として、滞在中の現地コンサートスケジュールはなんとなく気になります。

412

調べてみると滞在日に、ナポリ出身の指揮者リッカルド・ムーティの「ロミオ&ジュリエット」の演奏がありました。

357

569

現地に来てから、ホールに向かってみたところ、完売の文字。それでも手を尽くせばどうにかチケットを手に入れることはできたかもしれませんが、今回は見送りました。

358

劇場の見学だけはしてきましたよ。

余った時間は、目の前のシカゴ美術館に行ってきました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑫ 統合失調症をテーマにしたミュージカル「next to normal」

シカゴに入った初日は移動日で特に予定を入れていませんでした。

街を歩いていると、昼の二時にぞろぞろと劇場に入る人たちが。

なにをやっているんだろう、と看板に目をやると

288

next to nomal と書いてあるではないですか。

劇場の受付で、当日券はありますか? と聞くと、運よく真ん中あたりの席がありましたので、そのまま観ることに。

290

このミュージカル「next to normal」は今年の1月にNYC ブロードウェイでの公演が終わった作品で、ちょっととした話題作でした。僕はブロードウェイでは観ることができなかったんですよね。

ミュージカルはたいてい明るい話題が多いのですが、これはちょっと暗い医学の話。

それも、統合失調症の話なのです。

父のダン、母のダイアナ、兄ゲイブと妹のナタリー、4人の家族が過ごすある朝の光景でミュージカルは始まります。

いかにも幸せそうな家族に見えるのですが、舞台の上で少しづつ、ダイアナは幻覚を見たり、挙動がおかしくなり、しまいには自殺未遂をおかします。

そのうち、ダイアナが赤ん坊の時に病気で子供(ゲイブ)を失ってから精神が分裂し、彼女は死んだ息子の幻影とともに生きているということがわかる台詞があり、観客が皆、息をのむのです。会場の雰囲気ががらりと変わったのが分かりましたよ。

この演出が素晴らしかった。確かに開幕から劇の舞台上で、ゲイブが父のダンや妹のナタリーと話すシーンは無かっのですよね。

ゲイブはダイアナの心の中では大きく成長し、大学生ぐらいになっています。

ダイアナはこの病気に立ち向かおうと、精神科医にかかりますが、薬を使った療法もあまり効果が出ずに、ドクターショッピングした挙句、とうとう夫のダンとともに、ECT(Electroconvulsive therapy 電気痙攣療法)を選択する決心をします。

その結果、それまでの記憶を失ってしまい、自分の娘が誰かもわからなくなってしまうのです。

アーネスト・ヘミングウェイは、1961年 メニンガークリニックでECTの直後に、記憶を失ったことを苦に自殺したと言われています。

また、僕が好きな怪優ジャック・ニコルソンが演じた『カッコーの巣の上で』のランドル・パトリック・マクマーフィーも、刑務所に入リたくないがために、精神病患者のふりをして精神病院に入院し、薬の療法は拒否できたものの、このECT療法を期に、最終的にロボトミー手術を受けさせられて廃人になってしまいました。

ECT療法の適応については諸説ありますが、これに代わる強力な療法が存在しないのも事実です。僕も都立病院の麻酔科にいた時に、修正型ECT療法(筋肉弛緩剤を使用して麻酔をかけた後にECTをかけ、実際に痙攣をおこさないようにする方法)の麻酔を担当したことがありました。予後はとても良かったと精神科の先生から聞きましたよ。

劇中ではダイアナは少しづつ記憶を取り戻しますが、それと同時にゲイブの存在も思い出します。

一見すると、綺麗で明るいアメリカ家庭の主婦であるダイアナの next to nomal の物語。

009

途中4人の家族と、ナタリーの彼と精神科医のわずか6人の劇でしたが、それぞれが織りなすコーラスが本当に素晴らしくて、会場は総立ちのオヴェーションで応えていました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ロベルト・シューマンのピアノ協奏曲

おはようございます。今日もクリニックF出勤日です。

001

今日のクリニックの最初のBGMはロベルト・シューマンのピアノ協奏曲 ピアノはマウリツィオ・ポリーニ ベルリンフィル クラウディオ・アバド指揮の1988年の演奏です。甘美なシューマンとシューマンのカップリングは秀逸です。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月17日 (火)

CLEO:2011 ボルチモア⑪ シカゴへ

さて、再びアメリカ出張記です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ボルチモアからシカゴに移動してきました。

1時間の時差があり、3時間余りのフライト。

621

このシカゴオヘア空港は、米国のハブ空港のひとつですので、僕も本当によく使います。

アメリカ合衆国イリノイ州の大都市であり、ミシガン湖の南西岸に位置する街 シカゴ。

かつてはニューヨークに次ぐ人口を持つ大都市だったのが、ロサンゼルスの台頭と五大湖近辺の地位低下によって米国第3位の都市となってしまいます。

とはいえ、2010年、シカゴはForeign Policyフォーリンポリシーによる“世界都市格付け”において、ニューヨーク、ロンドン、東京、パリ、香港に次ぐ世界第6位。さらに都市の経済規模(GDP)では東京、ニューヨーク、ロサンゼルスに次いで第4位というデータがあります。

271

こちら、シカゴ ダウンタウンの地図です。

Chicagoの名前で僕がすぐに連想するのは、やはりアメリカのロックバンド。ピーター・セテラやジェイソン・シェフのボーカルのころが僕の中高のアメリカンロックの全盛期。2008年の来日コンサートも思わず行ってしまいましたし、聴き込みましたね。

次にはブロードウェイミュージカルの「Chicago」でしょうか。これもNYに行くたびに何度となく見ています。

中規模のホテルを多く擁するシカゴは、医学系の学会が開催される土地でもあり、僕も所属する全米皮膚科学会の夏季会はよくこの都市で開催されます。

今回は一つ打ち合わせがあったため立ち寄ったのですが、晴天に恵まれて快適に過ごすことができました。

273

274

シカゴといえば、ミレニアムパーク。

276

そしてこのシルバービーンが有名ですよね。

277

ブルースジャズフェスティバルが開催されるこの野外コンサートホール。

280

そして独特な建築様式の高層ビル群

286

なぜか都市の真ん中を走る古い高架電車

292

そして数多くある劇場。

シカゴ独特の雰囲気で、僕はとても好きですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月16日 (月)

右顔と左顔 どちらが痛みを感じやすいか?

新国際学会周遊記では、GW中に滞在したボルチモアの話が続いていますが、僕は東京にいます。

昨日の日曜日は、品川の御殿山ガーデン ホテルラフォーレ東京に行ってきました。イタリアはフィレンツェにあるレーザー会社DEKA社のスキンセラピーワークショップに出席してきましたよ。

ミーティングでの発表内容は非常に勉強になりましたので、また他のブログで触れようと思っているのですが、講演者の一人 実川久美子先生が、

「ほとんどの患者さんは左顔の方が痛みを強く感じやすいので、麻酔をかけた後には、麻酔が強く効いているうちに、左顔から施術をするようにしている。」

というようなことをおっしゃておられたのが印象に残りました。

患者さんの痛みに対する反応を見て、ご対応を変えていらっしゃるとは、素晴らしいなと思ったのです。

「医者ならあたりまえじゃないか」

と思われる方もいるかもしれません。

けれど、実際の現場ではこれが出来る医師と出来ない医師とがいるのです。

よく言われる医師の傲慢さや怠慢さから起きるのでは決してなく、どちらかというと人と接するときの感覚的な問題、感性の問題のように思います。

治療を行うときに、患者さんの反応を見ながらその場で臨機応変に対応する・・・医師として最も必要な感性のひとつですよね。簡単なことではありませんが・・・。

さて、実川先生がおっしゃっていた痛みを感じる左右差について、今日はすこしお話したいと思います。

実は以前、僕もレーザー照射時に全く同じ感想を持って、どうしてそういったことが起こるのか色々と考えたことがあります。

ペインクリニック専門医として言える答の1つに、体のいたるところから来る感覚神経の求心路は、8割以上が首の位置で左右が入れ替わり交差するということがその根拠の1つとして考えられます。

日本人の中で先天的な左利きは、10%前後と言われています。

つまり、ほとんどの患者さんがほぼ右利きということになります。

右利きの人は当然ながら左手よりも右手をよく使うことになりますので、首から下について言えば右側の運動神経と感覚神経が左側よりも発達しているといえます。

ちなみに、自分の「利き手」「利き足」はどちらか意識することはありますか? 

手の場合は箸を持ったり字を書いたりするのですぐわかりますが、運動選手でもない限りどちらが「利き足」かというのは普段意識しないかもしれませんね。

右手が利き手の人は右足が利き足の場合が多いようです。ただし、後天的に利き足が左足となり、利き手は右だけど利き足は左、という人、もしくはその逆という人は珍しくありません。

これが、さらに顔ということになると、「利き顔」が左右どちらかということを何で判断するのか難しいところ。女性は俗に左側の顔のほうが右よりも美しいとされることも多いですから、「自分の利き顔は左」と思われている方もいるかもしれません。

医学的に言えば、さきほども書きましたように首の位置で多くの神経が交差しますので、右手右足が「効き手」「利き足」の場合、その感覚を司っているのは“左”脳ということになります。

つまり右利きの人の利き顔?は、左顔ということになるのです。

顔は通常は左右対称に動くように出来ていますので、分かりにくいかもしれませんが厳密に計測することが出来れば、左脳優位な右利きの人は、左の顔の方が複雑な表情が出せるのかもしれません。

同じように感覚神経も敏感になりますので、一般的には、「右利きの人は、左顔が痛みを感じやすい。」のです。

反対に、「左利きの人は、右顔が痛みを感じやすい」ということもあると思います。

クリニックFの患者さんの中には、僕に施術中に「もしかしたら左利きですか?」って言われた経験のある人がいらっしゃると思いますが、そういう理由があるのです。

ちなみに、クリニックFでレーザー照射時に使用する塗る麻酔薬は定期的に自家調合しています。

そして、施術の長さや痛みの強さによって麻酔の薬の配合を都度変えています。

局所麻酔薬の場合、炎症などが続いて組織が酸性に傾いていたりすると麻酔が効きにくいため、麻酔薬の量が多めに必要なことはありますが、いったん効果発現まで組織内麻酔薬濃度が上がると麻酔効果は一定となり、持続時間だけが変化します。

僕は上記の「左顔の方が痛みを強く感じやすい」人が多いという理由から、麻酔の効果時間を考えて、逆にほとんどの方を右から施術をするようにしています。

痛みを感じやすい左側の施術が終了するまで効果の続く麻酔を使用することで、施術時間の1つのメルクマールにしているのです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヤッシャ・ハイフェッツのチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲

おはようございます。今日もクリニックF診療日です。今日の気分はヴァイオリン協奏曲。

316looeko2l_sl500_aa300_

ヤッシャ・ハイフェッツのCDを選びました。フリッツ・ライナー指揮のシカゴ交響楽団 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 1957年の演奏。超名演です。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑩ シカゴへの移動

ボルチモアの滞在では貴重な工学系レーザー学会のの発表があったりと、興味深く過ごすことができました。

ここからまた移動です。

ボルチモア空港では、やはりオーリオールズのグッズが多かったですね。261

260

そして名物のカニです。

262

クラブケーキはおいしかったですよ。

264

ここから僕は次の目的地であるシカゴに向かいます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月15日 (日)

CLEO:2011 ボルチモア⑨ ロックスアンダソン博士の選択的熱融解理論はもう古い?

さて、クレオの学会会場には

164

写真のような暗い部屋で、プレゼンテーションを用いて演題発表するブースと

251

こうしたレーザー機器の展示会場が併設されているのですが、一部展示会場の中で講演をする場所がありました。

日本でもコンベンション会場で、このような場所が設けられることはありますよね。

219

企業によって招待された講師によるセッションなのです。

今回この会場では特にレーザーの臨床医療利用の話が多くて、非常に興味深く聞きました。

250

中でもいくつか面白かった演題として、以前のブログでも触れたPTSDや、外傷性の脳障害に対する、赤色光の低レベルレーザー治療が応用されている発表がありました。

皮膚科の世界ではレーザー光がコラーゲンやエラスチンを作る線維芽細胞の活性化をさせますが、一部の光は、脳組織の再生も促進するんですよね。

また、痛みの治療のためにPhotonic Needleというものを使って鍼治療のような治療を行っている施設の発表もありました。

256

医用レーザー技術は、1983年にサイエンス誌に受理されたロックス・アンダソン博士の「セレクティブフォトサーモライシス(選択的光融解理論) Science 29 April 1983 Selective photothermolysis」をもとに構築されてきました。

しかしながら、30年前のこの理論には、いくつか実際の臨床データと食い違う点があり、

「必ずしもすべて正しいわけではない」

と、経験あるレーザー専門医たちに指摘されてきました。

これには僕も同意します。

ですが、未だにロックス・アンダソンのグループが、医用皮膚レーザーに対するほぼすべての特許を持ち、米国レーザー医学会の重鎮であり、研究者も全てがロックス・アンダソン率いるウェルマン光医学研究所を目指すことから、こと皮膚科医療レーザー技術に関しては「選択的光融解理論」を掘り下げる理論ばかりが研究されてきたという歴史があります。

今回工学系のレーザー医学会に参加して、さまざまなインスピレーションをいただきましたが、今世紀に開発された工学レーザー技術の素晴らしい点を医学に生かすためには、

■フラクショナルレーザーの出現でほぼ検討が終わったレーザー光の 「治療(皮膚変生)」 効果

よりも むしろ 

■レーザー光のスキャニング能力を使用した皮膚症状の 「診断」 技術

に、開発の重心をかけたほうが良いのではないかと思いました。

たとえば、現在のレーザーのスキャニング技術やOCT技術を利用すれば、

①顔全体をレーザーによってスキャンして顔のどの位置にシミや毛穴があるかを場所を同定。

②それぞれが、どの深さまで病変があり、どの種類のレーザー光を当てればよいかを予測。

③それぞれの病変にとって、最も適切な波長をチューナブルに選択

④ピコ秒以下のパルス幅の短いレーザーを、1000Hz位でスキャニング照射して、病変部を一瞬で照射蒸散。

・・・なんてことができるのではないでしょうか。

普段利用している医用レーザーの理論よりも、はるかに難しい工学レーザー理論を学会会場で聞いていると、数学Iを習った後に基礎解析や物理学を習い苦戦するより、微分積分を習ったのちに基礎解析や物理学を習い直すような、レーザー医療の学問に対する鳥瞰ができるような気がしました。

レーザーや光を含む電磁波の波動とは、ある媒質自体の振動であり、この振動がエネルギーと運動量を輸送する空間中を動いているわけですから、これをきちんと説明するためには、最低でも微分波動方程式 (differential wave equation)あたりを理解していないといけないのですよね。

これからも技術の進歩は進むでしょうが、この工学系レーザー学会CLEOに参加したことで、自分も医学と工学の両側面からレーザー機器の開発に関わっていけたらと強く思いましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月14日 (土)

CLEO:2011 ボルチモア⑧ National Aquarium

再度GW期間中に訪れたアメリカ・ボルチモア出張記に戻ります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ボルチモアには、ボルチモア美術館という名所があります。

この美術館は、世界最大のマティスコレクションがあることで名高く、機会があれば一度行ってみたいと思っていました。

2009年、南仏ニースに行ったときマティス美術館を訪問したことはこのブログでもご報告させていただきましたが、実は僕自身の個人的趣味で言えば、マティスに傾倒したことはあまりないのです。マティスの作品が魅力溢れる芸術作品であることは理解しつつ、その世界観を咀嚼しきるだけの感性が、まだ僕にはないのかもしれませんね。

それでも「世界最大のマティスコレクション」と聞いてしまうと、つい興味をひかれます(笑)。

しかしながらこの美術館は学会会場から遠く、ボルチモア自体はそんなに広い街ではないものの、残念ながら開催期間中に行く時間を確保できそうにありません。

代わりに・・・1時間半の昼休みを使って、もうひとつの名所 インナーハーバーにある国立水族館にちらっと行ってきました。

こちらも全米最大級といわれる水族館とのこと。ハイシーズンには長蛇の列ができるそうです。

236

高い場所から水槽を覗いているのは、くじらでしょうか。実はこの写真を撮影した場所は、1階から階段を4階まで上がったところ。下から見上げるのとはまた違った景色が眼下に広がります。

非常にインパクトのあるレイアウトで、僕はこの場所が一番気に入ってしまいました。

建築は、ピーター・シェマイエフという水族館建築では有名な建築家だそうで、大阪の海遊館も彼によって手がけられているそうです。

この水族館が完成したのは1981年。30年前ということになります。80年代初頭にできているのだとしたら、当時はさぞや話題になったろうと想像します。

2011年現代を生きる僕達は、国内でもしながわ水族館や八景島、美ら海水族館・・・など、イベントフルな水族館に慣れていますが、30年前・・・自分が小学生だった頃を思い出すと、水族館という場所は魚の水槽がただただずらっと並び、その中の魚を見るための場所でしかなかったと思うのです。その建物自体も含め、立体的に水族館を楽しむ、という概念はあまり当時なかったですよね。

限られた時間の中急ぎ足で回ったので、あまり良い写真は撮れなかったのですが、いくつかご紹介しましょう。

入口、アメリカ最大のエイばかりを展示した水槽。

241

Wings in the Water と名づけられた水槽。

237

サンゴ礁の魚や

230

カサゴだらけの水槽。

238

熱帯雨林を再現したドームなど

231

見どころは沢山ありましたが、イルカのショーなどは残念ながら見ることができませんでした。

さあ、急いで学会会場に戻ります。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ぼけた写真

今日は良いお天気ですね。どこかに出かけたくなりますが、今日も朝から四谷のクリニックに缶詰です。

まだアメリカの時差ボケが残っていて、お昼前から無性にお腹が空き(苦笑)今日は早めの昼ごはん。クリニックFには昼休みがないので、診療の合間に食べています。

20110514

スタッフにちらし寿司の折り詰めを買ってきてもらって写真を撮ったのですが・・・ぼけてしまいました・・・。

これから午後の診療です。がんばります!

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑦ 学会会場展示場

さて、再びGW期間中に訪れたアメリカはボルチモアの話に戻ります。

CLEO(工学系レーザー学会)学会会場の展示場は、いつもの医学系レーザー学会と展示会社も展示品も全く違い、非常に興味深かったです。

024

134

会場の入口。

Exhibitionhall

こちらが館内地下1階の地図。だいたい建物の形と動線がわかるでしょうか?

地下一階ではレーザー機器メーカーの展示が行われ

Boltimore_convention_center_2

こちらの二階の小さな部屋で、レーザーの講演が開催されます。

136

毎日講演と講演の間に1時間半ぐらいの休み時間があるのですが、その時になると本当に多くの参加者がロビーに出てきます。

145

皆レーザー談義に花が咲いています。

216

展示会場で、社名に日頃からなじみのあるレーザー会社は、コヒレント社ぐらい。日本では見る機会もない、ものすごい数のレーザーが並んで圧感。さすが、アメリカ レーザー天国です。

215

213

214

展示してある機器も、特許などが絡んでいて、写真を撮りにくい雰囲気でした。

217

これは右レーザー筐体から赤色光が、左のレーザー筐体からオレンジ色の光が出ていて、中央のプリズムで光が交差しているのがわかりますよね。

218

こちらのブースはレーザー技術を使ってとても小さい模型を作る会社の展示でした。

右の双眼顕微鏡をのぞいてみると、とても小さな「自由の女神像」が見えたのですが、たぶん像の高さは1mmぐらいでしょう。それにしてもすごいナノ技術です。

上のようなサッカーボールのようなフラーレンの立体構造や、とても小さなパリのエッフェル塔の模型なども、簡単に作り上げてしまいます。

魅力的な技術ですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

内田光子さんのモーツァルトピアノ協奏曲20番

米国出張帰りは、朝はやく目が醒めてしまいます。今日も起床4時。音楽を聴いて診療時間までゆっくり過ごしています。

41x9dqmer9l_sl500_aa300_

曲目は今日の気分で内田光子さんのモーツァルトピアノ協奏曲20番。グラミー賞受賞前。85年のイギリス室内弦楽団、ジェフリー・テイト指揮の演奏ですが良いですよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月13日 (金)

高知から戻りました

おはようございます。

今日は、日の出とともに起きて、

097

宿泊先の目の前の高知城を見学してきました。

高知城は国内の現存12天守のうちの一つ。

011

現存天守とは、日本の城の天守のうち、江戸時代またはそれ以前に建設され、現代まで保存されている天守のことです。

日本のお城の話は、僕の大学の同級生であり、雑誌「ソトコト」でも連載をもっている関谷剛先生が大変詳しく、彼はANAの機内誌にも連載を持っているんですよね。これがとてもおもしろいのです。

今回も行きの飛行機で読みましたが、室町幕府足利家の豊富な人材を作り上げた学校の話でした。機会がある方はぜひ一度読んでみてください。

早朝でしたので、残念ながら天守閣の見学はできませんでしたが、公園を散策できましたよ。

086

こちら敷地内にあった板垣退助像。

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」が出版されて以来、土佐といえば坂本龍馬となってしまいましたが、板垣退助は、幼馴染の後藤象二郎と並んで、幕末の土佐藩を時勢の中枢に押し上げた人物ですよね。

高知龍馬空港から一番早いANA便で帰京し、四谷のクリニックでまた診療を開始しています。

20110513

今日は朝からリストの「愛の夢」など聴いていますよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

足摺風で食べた鰹のたたき

足摺岬には、四国巡礼の38か所目である蹉跎山 金剛福寺があります。

この寺はまさに四国の南端です。山深い土佐のこの地を歩いて向かうお遍路さんは、さぞかし大変なのではないかと思いました。

042

044

立派な山門の奥には、綺麗な庭がありました。

046

その金剛福寺の目の前で食べたこのカツオのたたき定食。

これ、ねぎとニンニク、ショウガが山のようにかかり、ミカンを絞って食べる足摺風のカツオのたたきなのだそうです。

048

結局滞在中に4種類のカツオのたたきを頂きましたが、これが一番おいしかったです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

高知出張

昨日木曜日は、クリニックFの休診日。

あるレーザー機器会社さんからのご依頼で、高知で開業されているドクターに、レーザー機器の説明に行ってきました。

高知に行くのは、実は初めて。いろいろと見学もさせていただきたいところです(笑)。

108

今回の出張はANA便で行きました。天気予報は雨。

013

でも、雲を抜け、空を飛ぶと綺麗なスカイブルーが広がります。

雨の高知龍馬空港に、予定打ち合わせ時間よりも早めに到着しました。

レンタカーで四国南端の地 足摺岬と、日本最後の清流と呼ばれる四万十川に向かいます。

この二箇所には一度行ってみたかったんですよね。

014

四万十川町と、四万十川市の二つがあるのです。

028

土佐清水の足摺岬に到着する頃には、青空が。

ジョン万次郎の銅像が立っています。

032

0311

四国最南端です。

033

灯台まで歩きましたが、海水の色が素晴らしくきれいでしたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月12日 (木)

CLEO:2011 ボルチモア⑥ ベーブルース

前回のブログでも話しましたが、ボルチモアの出身者で有名な人物に、レッドソックスとヤンキースで活躍した、米国の野球の神様といえるベーブルースがいます。

ベーブはその愛嬌ある表情やその性格から、アメリカスポーツ界初のアイコンとなりました。

207

ちょうど学会会場から歩いて数分のところにベーブルースの生家がありましたので、ちょっと行ってきましたよ。

196

1991

こんな感じの場所です。

家の内部はベーブルース博物館になっています。

201

ルースが打ったすべてのホームランの記録も展示されていました。

202

204

205

最後は1935年に打った714号でした。

この記録は、1974年にハンクアーロンに破られるまでは大リーグ記録でしたよね。

僕が小学校の時には巨人の王貞治がこの記録をいつ破るか、いつも話題になっていたのを思い出します。

この博物館でちょっと面白いと思ったことは、ルースが40歳となるまで、ルース自身も含めて、ルースの誕生日は1894年2月7日と信じられていたのだそうです。

この博物館にボルチモアの登記所に保管されていたルースの出生証明書が展示されていたのですが、

208

1895年2月6日と書いていますよね。約1歳年上だと勘違いされていたのです。

ルースの時代は子供が成人する率が非常に低く、9人いたルースの兄弟のうちで成人したのはルースともう一人だけだったのだそうで、そうしたことも関連しているのでしょうね。

不思議なこともあるものですね。

ボルチモアに来たので、おすすめのところってある?

とアメリカの友人にメールを打ったのですが、

No real recommendation for Baltimore ... except don't get mugged!

If there is a baseball game, the stadium is one of the best in the country.

Have a safe trip.

というメールが返ってきたので、せっかくなので球場も観てみました。

195

ボルチモア・オリオールズは、アメリカMLB、アメリカンリーグ東地区所属のプロ野球チーム。本拠地はオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ。

193

210

189

ちゃんとベーブルースもいました。

192

それにしても綺麗な球場です。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CLEO:2011 ボルチモア⑤ 歴史とインナーハーバー

今回のCLEO:2011が開催された米国ボルチモアは、ワシントンDCより北西に30マイル離れたメリーランド州最大都市です。

245

メリーランド州はアメリカでも最も古い州のひとつです。この地ボルチモアはアメリカの独立戦争(1775-83年)の舞台のひとつとなりました。

ボルチモアに今も残るマックヘンリー要塞は、イギリス軍と25時間にわたる激しい消耗戦を繰り広げ、米国が守り抜いた場所なのだそうです。

戦いの後、要塞にたなびく星条旗を仰ぎ見て、フランシス・スコット・キーが「星条旗」という詩を詠みました。

この詩が1931年に現在のアメリカ国歌となるのです。

また、米国野球の神様であるジョージ・ハーマン・(ベーブ)・ルースの生誕の地でとしても知られ、現在も大リーグ野球チームのボルチモア・オリオールズを擁しています。

医科大学附属病院としては、ハーバード大学附属病院ともいえるMGH(Massachusetts General Hospital)マサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタルに次ぐ評価を受けるジョンホプキンス大学がある場所でもあります。

ジョン・ホプキンス大学のロバートワイス医師は、レーザー皮膚科医として非常に知名度の高い医師で、以前のブログで彼の病院を訪問したことはふれましたよね。

僕のボルチモア訪問はその時以来になります。

ボルチモアは1830年には、ペンシルバニア炭田の開発によって全米第二位の人口を持つ都市に成長しました。しかしながら、1960年代から施設の老朽化と産業構造の変化による不況に陥り、スラム街が発展、治安の悪化が進み、ボルチモアは危険な街といわれるようになってしまいます。

そこで、市は30年前より再開発計画を実施、特に学会会場のあるインナーハーバー周辺の建物を一新して、工業、貿易と共に、水族館などの多数のレジャー施設を建設しました。

147

このハーバー周辺の都市計画は、全米でも非常に成功例として評価されているようで、ご覧のとおり、非常に綺麗な街に見えます。

221

船や潜水艦を停泊させたりして、港を歩いていても、とても気分が上がります。

150

228

226

156

この都市開発が優れていたため、世界のさまざまな都市で参考にされたようですよ。

151

129

夜の街も歩いてみましたが、とてもきれいでした。

125

こちら夜の学会会場。

169

5月の気候は、夜歩きにちょうど良いですね(笑)。

危ない街だと身構えて行ったのですが、このハーバー周辺は大丈夫だったようです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月11日 (水)

Hanako

今日の東京は朝から雨が続き、なかなかやみませんね。

クリニックではチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲やブラームスの交響曲など聴きながら、診療を行っています。

さて、今週マガジンハウスから発売されるHanakoでクリニックFを御紹介いただきました。

Hanako

来週は、サイバーエージェントさんがとある企画をもってお見えになるそうですが、こちらはまた御報告させていただきますね。

明日は、高知出張。実は高知は初めて。こちらもまた別途御報告します。

さあ、クリニックの方はもう終盤戦です。もうひとふんばりです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月10日 (火)

CLEO:2011 ボルチモア④ Plenary Sessionos

今日も四谷で朝から診療をしていますが、ブログ上では先週訪れたアメリカ・ボルチモアでの学会報告に戻りたいと思います。

しばしお付き合い下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

135

CLEO初日の夜には、学会を代表するプレナリーセッション(総会)がありました。

168

このセッションで、非常に興味深く聴いたのは、MITのJames G. Fujimoto教授の講演でした。

630

偶然にも僕と同じ苗字ですが、残念ながら親戚ではありません(笑)。

Fujimoto博士はOptical Coherence Tomography (OCT)という技術の開発者の一人です。

フジモト博士は、1991年にマサチューセッツ工科大学で、光の干渉性(コヒーレンス)を利用して、物体内部のようすを撮像する技術を提案しました。

この技術あるいは得られた断層像のことを、「 OCT(Optical Coherence Tomography)」とよびます。

Oct

光源より放出された多くの波長を含んだ白色光が、上図のようにスプリッターによって試料に向かう光と可動ミラーに向かう2つの光に分けられます。

試料内部の色々なところで光は反射され、カプラに戻って来るのですが、このとき、ちょうど可動ミラーの位置が、反射した光と同じ場合には、互いに戻ってきた光はカプラで再び出会うことになり、ここで干渉が起こります。

しかし、距離が異なるところではね返ってきた光同士は、カプラで出会えず、干渉を起こしません。

いわば、超音波エコーを、光の性質を利用して行う技術なのです。

たとえばこの画像は網膜の中心窩ですが、中心窩のへこみはもちろんのこと、網脈血管までが見事に表出されていますよね。

Oct2

Figure courtesy of W. Drexler, Medical University, Vienna, Austria, 2005

この方法は放射線などではなく、光を用いるため、非侵襲的に組織内部を調べることができます。特に眼科の分野にいちはやく取り入れられ、現在は心臓血管内科に応用されているのです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 9日 (月)

診療再開しています。

 

今日から診療を再開しています。

20110509

今日はかなりばたばたしていますが、今週は明日以降御予約を取っていただける枠も設けてありますので、初めての方、再診の方、御用命のある方はクリニックまで御連絡下さい。

特に、しばらくいらしていない方は、梅雨に入る前にレーザーメンテナンスを一度しておくと良いと思いますから、ご予定調整してお越しくださいね。

朝からフラクセルとサーマクールの照射が続いていますが、今日からまたよろしくお願い致します!

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 8日 (日)

無事にボルチモアより帰国しました

本日シカゴ経由でボルチモアで開催された工学系レーザー学会CLEO:2011より無事に帰国しました。

学会開催日に合わせて連休中、長いお休みを頂いてしまい申し訳ありませんでしたが、金曜日土曜日の予約受付中に、明日から再開予定の診療の、多くのご予約を頂いたようで、とてもありがたく思います。

6年間の医学部のカリキュラムでは、1秒もレーザーに関する講義は無かったように記憶するのですが、特にこのDecade(10年間)に、医学でも工学でもレーザー技術に大きな進歩がありました。

世界の人類の努力によって積み上げられてきたで得られた叡智ですが、現在文献や教科書で読めることは、全て「過去」のことです。

進歩が最も著しい分野であるレーザー光技術を用いた医療(Photo Medicine)を専門として選択した以上、「現在」の知識を得るためには、やはり世界の学会には常に出席しなければならないと思っています。

数々の学会参加によって得られた最新の知見を、クリニックFの患者さんに対して、日々の臨床に生かせるように、また頑張ってゆきたいと思います。

明日から診療を再開いたしますので、またよろしくお願いいたします。

学会開催期間中のブログもまたこの新国際学会周遊記で上げてゆくようにしますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 6日 (金)

診療予約受付再開のおしらせ

ゴールデンウィーク明けの診療は、5月9日から再開となりますが、御予約の受付は今日5月6日から受付を再開致します。

5月6日(金)は、11時〜18時まで。5月7日(土)は、13時〜19時まで。クリニックまでお電話ください。(03ー3221ー6461)

5月9日(月)より、通常通り11時〜19時まで、木・日・祝休診に戻ります。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 5日 (木)

CLEO:2011ボルチモア③ 僕の発表

CLEO:2011での僕の発表は、サンプル空気中の窒素(NO2)濃度を532nmのレーザー光で測定するというもの。

023

窒素は生体内で、血管の拡張などにも関わっており、生物代謝学的には非常に注目される元素なのですが、この装置を利用すると、比較的安価に、PPB単位(PPMの3桁下、パーツ・パー・ビリオン、parts per billion、10億分の1)での測定が可能となるのです。

174

この研究は、現在お世話になっている総合理工研究室のメインテーマでもあり、今回は、工学博士号取得のために実績を作らせていただいた。という感じでした。

035

僕は医学系レーザー関連では、過去64回の国際学会招待講演及び発表をしてきましたが、工学系レーザー学会ではこれが初めて。

当然のことながら質問の内容も、質問に使用される専門用語も全く違い、いつもなら、もう少し説明出来るのにと、ちょっと悔しい思いをしました。

今回のCLEOの参加者は4000人あまり。世界のレーザー研究者が、かなりの比率で集まっていることになります。工学系レーザー学会の高いレベルの発表を聞いていると、医療系のレーザーの構造が簡単に思えてくるから不思議です。残念ですが、3世代ぐらい遅れている感じですね。

昨年10月から社会人枠で工学部博士課程に通い始めて早8ヶ月。まだまだヒヨッコの分際ですが、夢は大きく、残り大学院期間でレーザー業界にインパクトのある研究成果を出せたらとおもいます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 3日 (火)

CLEO:2011ボルチモア② グラント、ラマン分光

ワシントンDCから北東に30マイル。全米15位の都市であるボルチモアで5月1日から開催されている工学系レーザー学会のCLEO:2011 Conference on Lasers and Electro Opticsの第一日目に参加しました。

186

この学会は、アメリカではグラント(=一般の研究者などを対象に、政府機関他が研究開発費を配分する制度。科学的、技術的な観点を中心とした評価に基づいて実施すべき課題を採択する。)を取るために発表することが多い学会の様で、現在実験段階にある最先端レーザー技術の応用について語られます。

Laser Science to Photonic Applications のための学会ですが、僕が本日、籠って聞いたブースでは、レーザー光技術の医学への応用のセッションが行われていました。

現在世界で開発されているレーザーの最先端医療への適応演題ばかりでしたが、本当にこんなことも出きるのか!! と、驚き興奮することばかり。

僕が理系の研究職に就きたいと思ったのは、小学校時代に顕微鏡という機器に触れ、ミクロの世界に興味を持ったことだとブログにも書いたことがありますが、今回はまず午前中に、ラマン顕微鏡の最新情報を見せられて、本当に驚きました。

可視光が分子に当たって散乱される光を精密に計測すると、そこには分子の振動によって周波数変調を受けた成分を含んでいます。このような光散乱をラマン散乱と言います。

これら特有の分子・結晶の振動モードで、波長変調は固有となりますので、この波長変調を分光器によって調べることにより、その組成分析や結晶構造情報を得ることが可能となるのです。

これをラマン分光というのですが、レーザー発振されたをレーザー光を、顕微鏡と融合して、極めて局所的な部分の成分分析や結晶状態などを知ることができるようになった装置がラマン顕微鏡です。

このラマン顕微鏡を使用すると、通常の光学顕微鏡では同じように見えて、全く判別の出来ない、脳組織の異常細胞や、乳がんのガン細胞などがプレパラート上で正常細胞とは全く違った色に見えるのです。

特に腫瘍外科の手術に入ると、組織がどこまで正常なものなのかをいち早く診断するために、病理の先生が標本をチェックするのですが、この待ち時間がいつも長かったのを思い出します。

光学顕微鏡の解像度の限界を、レーザー技術とその受信器を加えることで、光学顕微鏡の良い特性を生かしながら、あっさり数桁超えてしまったということになりますが、こうしたレーザー技術を、光学顕微鏡に融合出来るなんて、本当に驚きましたし、僕の専門としている皮膚科レーザーは、医用利用されているレーザー技術のごくごく一部なのだということに改めて気付かされましたよ。

今日はこれから自分の発表に行ってきます。

レーザー治療の臨床医としてはもちろん、レーザー技術の研究者としても、科学の未来のために少しでも貢献が出来るようにがんばってゆきたいと思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月 2日 (月)

CLEO:2011ボルチモア① ニューヨーク経由便の魅力

東京から早朝6時半の羽田〜ニューヨークJFK便に乗って、今回工学系レーザー学会(CLEO)が開催されるアメリカ・ボルチモアにやってきました。

この早朝のニューヨーク便は起きるのがつらかったですが(苦笑)、ニューヨークにも現地時間の早朝に着くので、その日の午後のトランジットまでトランクをチェックインしたままにして、自由に時間を使えるところに惹かれ、チケットを押さえました。おかげで、3月にも来たばかりですが何度来ても飽きない大好きな街ニューヨークシティまで出かけ、6時間あまりを過ごすことが出来ましたよ。この時間があるのとないのとでは、出張もずいぶん違います。

5月1日は日曜日でしたので、地下鉄を乗り継いでハーレムに移動。メモリアル・バブテスト教会でゴスペルを聴いてきました。

077

ハーレムの黒人教会(アメリカ系黒人のプロテスタント系キリスト教)で始まった、高い信仰心を持つ信者達が神に感謝するために歌うゴスペルですが、信仰の原点を見るような気が毎回して心が動かされます。

その後、42丁目のブライアントパークに移動して昼食をとりました。

020

ブライアントパークはタイムズスクエアから徒歩数分の、高層ビルに囲まれた都会のオアシスのような場所ですが、エンパイヤーステートメントビルディングや、ブライアントパークホテルが緑の木々越しに見える背景がとても好きなんですよね。

010

良い季節に恵まれました。

103

このブライアントパークの裏手には、ニューヨーク市立図書館があります。

094

096

こちらも大好きなニューヨーク市立図書館で出国までの時間をすごしましたが、だいぶ充電しましたよ。

098

さて、JFKからボルチモア空港へのシャトル便の飛行機で、昨晩こちらに移動してきました。

ボルチモアはワシントンDCより、わずか30マイル北東にあたる隣町ですが、ホテルでテレビをつけてみるとオバマ大統領が “Justice has been done” と演説しているではないですか。

130

こちらは翌朝のウォールストリートジャーナルのトップです。

思えば911テロの主犯格とされたオサマ・ビン・ラディンですが、病死説はでるは、映像は出てこないは、生死の確認も出来ないものと思っていたのですが、そもそも「911のアメリカ政府の発表がすべて、真実を語っている」と簡単には信じられないほど、腑に落ちないところがいくつもありますよね。きっと何か大きな力が働いているのでしょうが、国家機密ということなのでしょうね。ケネディ暗殺のときのように、数十年後に国家機密文書が公開されるのでしょうか?

話が脱線しましたね。これから学会に行ってきます。

国際学会周遊記、初めての工学系レーザー学会への出席ですが、またこのブログでご紹介しますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年4月 | トップページ | 2011年6月 »