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2011年8月の37件の記事

2011年8月31日 (水)

IMCAS ASIA 2011⑫ シンガポールの軍隊

シンガポールを歩いていると、空に戦闘機が飛んでいる光景が目につきました。

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そういえば、数年前にシンガポールに招待講演に来た時に、シンガポールの女性記者さんに取材を受け、

「シンガポールの男性の社会人は同期でも2年遅れているので結婚の対象になりにくい」

という話題になったことを思い出しました。

シンガポールの男子には2年間の徴兵制があるのです。

1971年12月にイギリス軍が撤退した後に結成された、シンガポール軍の徴集兵の数は5万5千人にも達します。

シンガポールは2011年8月9日に建国46周年を迎えました。

考えてみれば、国家成立の「3要素」とは、

「領土」 「国民」 「主権」

を守ることだったと思います。

小さい国とはいえ、「領土」と「国民(の安全)」は自力で守ることが国家成立のための必要条件なのですよね。

話は少し変わるのですが、ちょうどシンガポール滞在期間中に国際版日経新聞で、こんな記事を読みました。

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日本の稼ぎ頭だった「車、造船、電機機器」のテクノロジーを主とした製造企業が、円高、ウォン安を背景に、韓国企業にシェアを奪われてしまっている、という記事です。

世界的にみても日本の経済力、技術力の強さはいまだにあります。

これはひとえに日本の企業努力に他ならないと思うのですが、この経済界の状況に長い期間あぐらをかくばかりか、時に足を引っ張ってきた日本の政府。

記事にもありましたが、現状は円高と通貨政策の出遅れ、温暖化ガス削減問題、重い税負担、自由貿易協定(FTA)、労働規制の強化、放射能および電力問題。

これらの政治的な要因による6重苦の環境下で日本は、復興を考えなければならないのです。

いよいよ新内閣が成立することになりましたね。

国家として新政府に多くのことを期待することはもうありませんが、経済復興は国による規制をなるべく解除して民間に任せていただき、

「領土問題」 と 「原発による国民の健康被害」

の現状の方針だけは大きく変えてほしいと僕は願いますよ。

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IMCAS ASIA 2011⑪ シンガポールで水陸両用車観光

シンガポールでのIMCAS学会会期中は晴天に恵まれました。

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晴天だと光が違っていいですよね。

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学会会場の近くで、水陸両用車の一時間ばかりのツアーがあると聞いていたので、行ってきました。

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使用した水陸両用車は元米軍のもの。

ちょうどカトリーナハリケーンの時にも救援物資を運ぶために活躍した車体なのだそうです。

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観たことが無い方のために全体像をお見せします。

このようにボートの躯体にタイヤがついているのです。

とは言え、走行速度は時速でいうと40kmぐらいが限界です。

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この水陸両用車によるツアー。以前にボストンで開催された米国レーザー医学会の時に乗ったことがありますが、米軍から払い下げられて世界各地でツアーに使われているのです。

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まずは陸からツアーがスタートします。

通常の車に様に道を走りながら、観光名所を案内しますがイングリッシュならず、なまりの強いシングリッシュなので、あまり聞き取れなかったですね。

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他の場所から出発している水陸両用車もありました。

一通り道を案内されたのちに、車は水に入ります。

駐車場から河に向かって、こんな感じの道があるのです。

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浸水するときにはザブーンと大きな水しぶきがおきます。

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それからはこのように船の様に海の上へ

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写真を撮ってもらいました。

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海から観るとシンガポールフライヤーやマリーナベイサンズも違って見えます。

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シンガポールの摩天楼を観ながら

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シンガポールのマーライオンの目の前を通過します。

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海からの眺めも なかなか楽しいですね。

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ツアーは約1時間で終わりました。

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水陸両用車ともお別れです。

また学会会場に戻ります。

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2011年8月30日 (火)

IMCAS ASIA 2011⑩ 「ヒデ・ヤマモト」、マリーナベイサンズの夜景

マリーナベイサンズのモールの中にある日本料理店「ヒデ・ヤマモト」。

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こちらでは、シネロン/キャンデラ社のスタッフと会食をしました。

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食後、このビルの上に登って夜景を観ようということに。

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建物の全体像の模型がありました。壮大な施設ですね。

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登ってみると、そこはレーザー光線が舞う昼とは全くの別世界。

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実は前日にはこちらで花火大会があったようなのです。

観られればよかったですね。

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昼は入れませんでしたが、夜の天空のプールの写真は押さえてきました(笑)。

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プール横にはバーがあります。

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バーは天空の船の先端の上階層にあります。

バーから見下ろす船の先端の景色はこんな感じです。

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いや。しかし聞きしに勝る見事な夜景で感動しました。

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IMCAS ASIA 2011⑨ マリーナベイサンズの中へ

日本でもソフトバンクのSMAPが出演したCMで、にわかに有名となったマリーナベイサンズ。2011年4月にオープンしたこの複合施設の出現によって、一気に観光客も増えたと聞いていました。

僕もこの巨大な建物を滞在中毎日遠くから眺めていたのですが、ようやく三日目にして実際に行ってみることができました。

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三つの建物から構成されていますが、地上階はこの通りガラス窓で結ばれています。

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天井です。

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ロビーはこの通り観光客でいっぱい。

エレベーターで最上階に上がります。

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まず出てきたのが、「屋上のロビー」。地上200メートルにある、約340メートルに及ぶ「船型庭園」の始まりです。

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屋上からシンガポール海峡を望むとこのような景色が広がります。

ホテルの影が見えますが、その先にまた開発中の土地があるのに驚きました。

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この先の屋上プールには、ホテルのゲストカードを提示しないと入れない仕組みとなっています。

しかも、かなりセキュリティーがしっかりしています。

こんなことなら、一日このホテルに滞在すべきだったかな・・・と思って、残念ながらここで退散しました。

ところが、この話を学会でお会いした湘南鎌倉病院の山下理絵先生にしたところ、

「先生がブログに使いたいのだったら、前に私が滞在した時の写真があるので、メールで送ってあげるわよ。」

との嬉しいお言葉をいただいたのです。

日本で話題になる前に、すでにこのマリーナベイサンズにお泊りになったのだとか。

さすが業界きってのホテルフリーク?の山下先生。

後日、昼間のお写真を送っていただきました。

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山下先生、ありがとうございました。

実際プールに入るとすこし寒いというような話も耳にしますが、しかし、これは気持ちも盛り上がりますよね。

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ホテルに併設されている商業施設。

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マリーナベイサンズにはカジノと大きなショッピングモールが併設されています。

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巨大なカジノです。

内部は写真にとれないので遠景ですが…。

そして注目すべきはミュージカルホールがあるのです。

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ライオンキングを上演中でした。

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演奏できるスペースもありましたし、

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ゴンドラに乗れるアトラクションもありました。

やっぱりラスベガスみたいですね。

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IMCAS ASIA 2011⑧ Marina Bay Sands マリーナベイサンズの外観百景 

おはようございます。

今日8月30日はクリニックFの診療日です。典型的な夏の天気で清々しいですね。

朝から医療美容機器開発している企業との月1度の開発会議。

その後診療に入ります。

その前に先月シンガポールで開催されたIMCAS ASIAのブログをあげてしまいますね。

今日はシンガポールの新名所マリーナベイサンズの三部作(外観 内部 夜景)をこのブログ新国際学会周遊記であげようと思います。

それでは第一部の外観のブログです。

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シンガポールの新名所といえば、SMAPのコマーシャルでも有名になったマリーナベイサンズですよね。

近くに寄ってみればよくわかりますが、かなり大きな施設。

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まずは外観の写真を数枚。

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そして海上から。

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こちらは巨大観覧車のシンガポールフライヤーからのビューです。

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さらに、シンガポールのクラークキー周辺のマリーナベイサンズよりも高層のビルから観た写真です。

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貴重なマリーナベイサンズを見下ろすビュー。

僕がちょっと感動したのは、シンガポール海峡を走る船とこの天空の船が並行して見えること。

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この船の設計者の意図は、ここから観ることにあったのではないかと思ってしまうぐらい景色にとけ込んでいます。

いずれにしてもマーライオンに代わる新しい名所になることは明らか。

本当に素晴らしい建造物ですね。

この建物の内部の写真百景は、次のブログで。

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2011年8月29日 (月)

IMCAS ASIA 2011⑦ 学会展示場

IMCAS シンガポールの学会二日目。

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学会の展示会場が開きましたので、そちらにも行ってみました。

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米国系の学会に比べると展示場も小さいですね。

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ドクターの参加もいまひとつ・・・。

おそらく300人程度ではないでしょうか?

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先日クリニックFを訪れてくれたサイノシュアアジア法人社長のBarry

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プロモイタリア社のマタノ社長とも久しぶりに再会しました。

プロモイタリア社はまた新しい製品を幾つか作ったようですよ。

展示会場を一通り歩いてみましたが、いつもは面白い機器を見つけることがあるのですが、今年は本当にパッとしないですね。

世界の経済情勢も関係しているのでしょう。

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こちら、今後開催されるIMCASの宣伝。

一番上のタージマハルの写真を使ったIMCAS INDIAがどうしても気になります。

今年もインドでIMCASが開催される予定ですが、ちょうど開催期間中に日本で別の招待講演を受けてしまったのです。

実は昨年11月にインドでIMCASが開催され参加する予定でした。

ところが、直前に唐突にアナウンスがなくなったのです。ちょうどムンバイでテロが起こった時でしたが、開催がキャンセルされたのか、規模がとても小さくなった様子。

すでに世界の3分の1の60カ国以上の国を訪れた旅行好きの僕としては、インドには是非一度行ってみたいのですが、不思議となかなか縁がないのですよね。

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2011年8月28日 (日)

IMCAS ASIA 2011⑥ シンガポールでイタリアンを

シンガポールに到着して2日目の夜。

おいしいイタリア料理店があるとご招待していただきました。

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ちょっとごちゃごちゃっとしたこんな通りにありますが、店構えはかなり立派。

「GARIBALDI」というお店です。

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ワインセラーにはヴィンテージワインが沢山。

これは期待できそうです。

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プロシュートも美味でした。

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本格的なイタリア料理とワインで、舌鼓を打つうちにいい感じで酔っぱらってしまい、パスタの写真を撮り忘れました…(苦笑)。

とても良いお店でした。

ところが夜遅く、このお店を出ると、通りにこんな看板を見つけてしまいました。

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一般人の監視カメラです。

監視カメラがあると明言するのは、犯罪の抑制につながるかもしれませんが、ちょっとびっくりしますね。

文化の違いですね。

公共の道路でごみを捨てたら“罰金”という、管理国家シンガポール。

ガムを噛んで歩くことができないので、コンビニに入ってもガムが一つも売っていないのです。

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ほら。こんな感じで飴類だけです。

インパクトありました(笑)。

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2011年8月27日 (土)

IMCAS ASIA 2011⑤ シンガポールフライヤーとフォーミュラーワン

シンガポールの名所といえばいくつもありますが、このシンガポールフライヤー(観覧車)も人気です。

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ホテルの窓から見えるたび、気になっていたのですよね(笑)。

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滞在中に晴れた二日目、歩いて行ってきましたよ。

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近くまで行くとかなり巨大なことがわかります。

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ちょうどマリーナベイサンズの天空の船が、観覧車の中央に見える景色。

写真を撮りましたが、わかりますか? 一体化して見えるのでわかりづらいかもしれませんが、中央にある建物がそのホテルです。

観覧車の方は、小さく見えますが、このカプセルひとつがなんと28人乗りだと言うのです。

いかに巨大かはご想像いただけますよね。

観覧車の下は商業施設になっています。

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おなかが減ったので、僕は数あるホーカーズの中からこんな店を選びました。

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ニンニクと豚肉のスープがいかにも美味そうだったんですよね。

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本当においしかったです。

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お腹も一杯になったところで、観覧車好きな僕としてはこのまま帰るわけにはもちろんいかず、そんなわけで乗り込んでみました。

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360度ガラス張り! 絶景です。

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マリーナベイサンズも見えます。

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野外コンサートホールも見えますね。対岸にはマーライオン像があります。

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望遠レンズだと綺麗に撮れます。

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頂上まで行くとかなりの高さ。

人気も出るわけですよね。

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ちょうど川向うにはゴルフ場も見えました。

よく目を凝らしてみると、すべてナイター用の照明がついているのです。

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赤道の国ならではですね。

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観覧車下には、深紅のフェラーリも見えます。

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ふと下を見てみると、シンガポールの文字と、グリッドが。

そう。ここはフォーミュラワンのコースの一部なのです。

シンガポールグランプリは夜に開催されるのでイメージつかなかったですよ。

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気になったのでコースにも降りてみました。

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フォーミュラーワンのコースを歩くのはモナコ以来です(笑)。

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降りてみて気づいたのですが、上から見えたF430スパイダーは、100シンガポールドルを支払うと、F1コースを回ることができるツアーでした。

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IMCAS ASIA 2011④ 欧米とアジアの美容市場のトレンド

今日8月27日は隅田川の花火大会ですね。

昨日から大気が安定しておらず、雨にならなければ良いですよね。

今日もクリニックFの診療日ですので、頑張って行きたいと思います。

先月滞在したシンガポールブログをあげてしまいますね。

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今年のシンガポールIMCASでは多くの美容レーザー機器の講演がありましたが、どちらかというと企業寄りの、つまり企業が自社製品を売りたいがために作ったことが見え見えのプレゼンが多かったというのが正直な印象です。

特定のドクターが複数の会社の機器の講演を頼まれたりしているようで、数社の比較演題が発表しにくい側面もあり、正直医療機器としては、情報として新たに得られるものはほとんどありませんでした。

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IMCAS ASIAは、アジアで開催される最も大きなアンチエイジング医学会という触れ込みで始まりましたが、開催5年目にして、フランスのIMCAS運営チームがあたかも夏休みのバカンスを楽しみに来ているかのように休日気分で仕事をしているところが特に目につくようになってきました。

何人ものドクターと話していて共通して話題になったのが、様々な点でこの学会は「仕切りが悪い」ということ。

用意されたプレゼンテーションが出ないこともしばしば。

これでは来年参加する価値も無いかもしれないなと思っていたところ、ちょっと面白いと思ったのは「アジア美容市場のトレンド」のセッション。

レーザーメーカー各社のマーケティングスタッフが、アジアの美容市場を分析する講演。

医療マーケティングのプロ達が真剣に市場分析した結果を発表するだけに、なかなか聞きごたえがありました。

やはり発表はオリジナリティが大切ですよね。

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一つは市場規模の演題です。

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このグラフはアジア太平洋各国の美容市場規模を示したものです。

左から順に 日本、中国、韓国、台湾、オーストラリア、その他諸国の市場総額です。

震災があったとはいえ、日本の美容市場の大きさには目を見張りますね。

まあ、他の通貨に比較すると円が高いという要因もあると思います。

次いで中国。やはり巨大な人口をバックに大きな市場を作り上げつつあります。

韓国台湾は人口比を考えると日本に相当するマーケットですね。

ただ、2011年の成長率は、日本とオーストラリアはSlow 

中国はRapid、韓国はStrong、台湾はModerete

と評価されていました。

アジア太平洋という大枠では非常に強い成長率を持つと考えられているようです。 

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そしてもう一つ、過去から現在にかけて美しいとされる顔が東洋と西洋で合致しつつあるという演題。

つまり、西洋人には東洋人的(オリエンタル)な要素を持った人が美しく、目指したい顔となりつつあり、

東洋人にとっては目鼻立ちがはっきりした西洋人に近い顔が求められる。

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まあ確かに、ここ数年の流行の女優さんの顔を観ると、西洋東洋の価値観の交流と融合が行われていることに納得します。

これだけ情報が飛び交っている状態ですので、今後は洋の東西を問わず、美しさという価値観と、目指される美しい顔が統一されてくるのでしょうね。

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ここでご紹介できる映像は少ないのですが、なかなか興味深い考察でしたよ。

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2011年8月26日 (金)

IMCAS ASIA 2011③ 学会会場

今日8月26日もクリニックFの開院日です。また暑い日になりそうですね。午後からは雨が降ると聞いています。御予約いただいている患者さんが無事に来られるといいのですが。

さて、先月開催されたシンガポールの学会話、もうしばらくおつきあいください。

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翌日。

IMCAS ASIA 2011のいよいよ開幕です。

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会場は3年前と同じこちらのシンガポール国際会議場・展示会場です。

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ホテルから写真を撮った会場の屋根。

ここ数年でシンガポールの物価が急激に上がっています。日本から移住する方も、まだまだ少なくないようですが、それを考えると、今後はこのIMCASレベルの学会をここで開催するのは難しいかもしれませんね。

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084_2Today's Event=本日のイヴェント欄に「IMCAS Asia 2011」とあるのが見えます。

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まずはゲートの前で一枚。

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さらに会場の俯瞰を確認します。

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レジストレーション。

ものすごく混んでいる感じはないですね。

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今年のコングレスバック。

初日は講演しかありませんので、いくつかの講演を聞きました。

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2011年8月24日 (水)

IMCAS ASIA 2011②パロマー社 アジアパシフィック ミーティング

朝の8時半からパロマー社アジアミーティングが始まります。

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これはIMCAS ASIAの「サテライトミーティング」として開催された会でした。

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羽田から深夜便に乗り、早朝にシンガポールについたので、まだ眠いまま会場へ。

コーヒーを飲んで講演に備えます。

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ホテルの一室が会場になったのですが、もう何人ものドクターが顔を見せています。

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ボルチモアのロバートワイス医師が座長となって、まず新しいレーザーテクノロジーについての講演があったのちに、この会が始まりました。

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アジア各国から数名のドクターが発表するスタイル。

トップバッターはフィリピンの医師ドクター Dr.Sandy Tanでした。

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フィリピンでパロマ―社スターラックスを3年間使用した使用経験。

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話題として興味深かったのは、フィリピンは多国籍人種の国で、上記の写真の様にさまざまな人種が混在しているところに治療をしなければならないこと。

特に色素性の疾患の場合、人種差によってパラメーターがばらつきやすいので治療に注意が必要なのだと思います。

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東京女子医大の河野太郎先生も、以前にこのブログでもご紹介したコンプレッションフラクショナルレーザーXD であるパロマ―社スターラックス1540XDの臨床実験データを発表されていました。

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1540nmのコンプレッションフラクショナルレーザー機器のメリットは、表皮のダメージと痛みのリスクを低下させ、高いエネルギー下での照射を可能にするであろうこと。

使用するメリットはありますよね。

続いて発表したインドから参加のドクター Dr.Kalpana Sarangi この人はも約2年半の1540フラクショナルレーザーの使用経験を述べていました。

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アクネスカーを中心に話していましたが、それぞれ国民性があってよかったですよ。

さて、お待ちかねの昼食です。

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昼食はビュッフェ形式。シンガポール料理が並びます。

とはいえ、集まった医師たちは僕も含めて昼食中もレーザーの話ばかり(笑)。

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好きこそものの上手なれ。

What one likes, one will do best.

ということなんですよね。

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ともあれ、レーザー界の重鎮の一人、ロバートワイス医師とも久しぶりに再会できましたし、良い会でした。

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夜はグッドウッドパークホテルの日本料理店「しま」で会食でした。

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シンガポールは熱帯の赤道の真下にあります。

この日は満月で、綺麗したよ。

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明日は今回の渡航の目的であるIMCAS ASIAに参加です。

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2011年8月23日 (火)

IMCAS ASIA 2011① シンガポールへ

今日8月23日は再び暑い日になりましたね。この湿度がちょっとたまらないかんじですが、今日もクリニックFの診療日です。古くからの患者さんがとりわけ多い日になりそうです。

そういえば、ちょっと遅くなってしまったのですが、先月滞在したシンガポールIMCASブログを仕上げていませんでしたので、アップしてしまいますね。

今回は羽田便です。

羽田空港ではちょうど七夕のデコレーションがされていましたよ。

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フランス系アンチエイジング学会のIMCAS(International Master Course on Aging Skin)が、夏に「IMCAS ASIA」と名づけた学会をアジアで開くようになったのは2007年のこと。

●初年度2007年はタイのバンコク

●2年目2008年はシンガポール

●3年目2009年は再びタイのバンコク

●4年目2010年は香港で開催され

●5年目の今年2011年は、再度シンガポールで開催されたというわけです。

来年は上海で開催されるという噂は聞きましたが、中国のことですからどうなるかはわかりませんね(笑)。

思い返せばここ5年ほど、このIMCAS以外でもほぼ毎年シンガポールでレーザー治療の招待講演をさせていただいています。

■米国サイノシュア社で「アファーム」「エリート」「アコレード」

■米国キュテラ社で「パール」

■米国ソルタメディカル社で「フラクセル3 DUAL」「サーマクールCPT」

■イタリアのプロモイタリア社で「スリムリポ」

■イスラエルのシネロン/キャンデラ社で「トリニティ」

・・・などなど。

シンガポールはアジア各国から交通の便もいいですし、レーザー関連の医療学会が多く開催されるのです。

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深夜の羽田便でシンガポールに向かうのは初めて。

ラウンジでは海外の学会で良くお会いする先生方と、たくさんお目にかかりました。

わずか6時間余りのフライトであっという間にシンガポールに到着しました。

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今回滞在したホテルはパンパシフィックホテル。

学会会場の真横という立地もあったのですが、特にマリーナベイサンズの天空の船が見えるこの窓からの景色が気に入りました。

さて、この日は朝からパロマ社のユーザーズミーティングがあり、そちらに参加するためにタクシーを拾います。

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見慣れたシンガポールの街並みですが、側道には赤と白のガードレールが見えます。

そう。ここはシンガポールで開催されるF1コースの一部なのですよ。

東京のお台場も、F1を誘致して市街地コースにすれば経済の活性化につながり、とてもいいと思うのですけれどね。でも住宅も多い地域なので難しいのかな?

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2011年8月22日 (月)

女性セブンでトリニティ

おはようございます。8月22日(月)、今日もクリニックFの診療日です。

アメリカから届いたSurveyの記入など、週明けでちょっとばたばたしていますが、今週から三週間くらいは日本にいて東京で診療を行う予定でいます。

季節の変わり目で肌の調子も一時的に崩れがちですので、深刻な事態になる前にお越しくださいね。

さて、久しぶりに雑誌の話題です。

現在発売中の小学館 女性セブンで、クリニックFをご紹介いただいています。

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こうした週刊誌で取り上げていただいて、その記事を見てクリニックまでお越しいただく患者さんのお話を聞くと、インターネットを見ることの出来ない環境においでになる方がまだまだいらっしゃるんだな・・ということを改めて認識する良い機会になります。

雑誌の取材は、いくつかの理由があってそれほどお受けすることができないのですが、今回は古い知人から御連絡を頂き、良い勉強をさせていただきました。

レーザー治療全般についてのお話とレーザー会社を通しての写真や画像の御提供、クリニックFの治療ご紹介としてはトリニティについてご紹介いただいています。

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2011年8月21日 (日)

ミュージカル 「ジーザス•クライスト=スーパースター」

この夏に観たミュージカルの話をもうひとつ。

今年は自由劇場で、劇団四季のミュージカル「ジーザス•クライスト=スーパースター」の再演が行われ、行ってきました。

このミュージカルは僕の最もお気に入りの作品の1つ。

今回は結局、四季のエルサレム ヴァージョンと、海外でも評価が高いジャポネスク ヴァージョンの両方を観に行ってしまいました。

「ジーザス•クライスト=スーパースター」は、イエス・キリストつまりジーザス・クライスト最後の7日間を、「裏切り者」とされているユダの視点から描いた“ロックミュージカル”です。

1970年代以降のロンドンミュージカルの第一人者であるアンドリュー・ロイド・ウェーバー (Sir Andrew Lloyd-Webber)が、初期の名コンビであった作詞家ティム・ライス (Sir Tim Rice)と最初に組んで制作したミュージカル。

信じられないことに、二人はまだ20代前半の若者でした。

ティム•ライスは、将来作家になったらユダを主人公にした物語を描きたいと、まだ15歳の時にすでに思っていた、とインタビューに答えている映像を観たことがあります。

ヨーロッパの中心でイエス•キリストについての新しい解釈のミュージカルを作ることが、いかに大胆で勇気があったことか、なかなか想像できませんが、若さならではの反骨のエネルギーにもあふれていたのでしょう。

当然ですが、作った当初は、ロンドンの演劇プロデューサーにことごとく制作を断られ、仕方なくウェーバーとライスは舞台上演の夢をひとまず先送りにし、ストーリー性をもった歌曲の作品として1969年にEPシングル「Superstar」を発表します。

ちなみに「スーパースター」という言葉はちょうど約40年前に使われだした斬新な言葉だったようで、それがジーザス•クライストのイメージにまさに合致したため題目に採用したのだと、後に語っています。

翌70年には「Jesus Christ Superstar」と題した2枚組LPレコードをリリース。

特に有名なこの「スーパースター」の曲。一度耳にしたら忘れられませんよね。

ジーザス役にはなんとディープ・パープルのリードボーカルであったイアン・ギランを迎えて製作されたもので、販売枚数は300万枚を超え、1971年ビルボード年間アルバム部門で1位となる大ヒットとなりました。

このヒットが念願のブロードウェイでの上演の道を切り開きます。マーク・ヘリンジャー劇場における71年の舞台化に繋がるのです。

ブロードウェイでは1973年まで上演、ロンドンでは1980年まで上演が続きました。

初演からすでに40年も経っている舞台ですので、多くのヴァージョンが存在するのですが、どの舞台もイエスの使徒の一人でありながら、イエスを僅かな銀貨で売った「裏切り者」と歴史に名を刻まれている「イスカリオテのユダ」の苦悩の独唱から始まります。

民を救う聖職者としてエルサレムの都に入ることを決心した、青年ジーザス。

しかしながら、ユダはジーザスに対する民衆の期待があまりに大きすぎて、その期待が裏切られたと民衆が感じた時には大きな失望となるだろう。

さらにジーザスの存在がローマ支配下にあるユダヤ人社会を揺るがす危機として認識され、命を狙われるだろうということを見抜き、ジーザスの将来を危惧し、進言するのです。

ここにはユダのジーザスに対する誰よりも深い愛情と、他のどの使徒よりも深い理解があります。

ジーザスが危険な状況に追い込まれることをいち早く察知して、警告を繰り返し、結果として裏切り行為を働くこととなるという解釈で演じられるのです。

一方でジーザスは、聖書に書かれている様な多くの病人を治すといった個々の奇跡を繰り返しつつも、教団主導者に必要である計画性を欠き、聖者としての名声の上に新しい方向性を見いだすことができないでいます。

周囲の自分への熱狂と過度な期待に戸惑い、時に怒り、なげやりになったりするのです。

このような内容は、特にキリスト教信者からみるとあまりにセンセーショナルな内容でした。

71年の公開当時から相当なバッシングと反対運動を受け、劇場が放火されるなどの事件も起こりました。

しかし、そのような事件も含め全ての関連事項が話題を呼び、「TIME」の表紙を飾るほどの社会現象となりました。

Timecoverjesuschristsuperstar113417

その「TIME」の表題も 「Jesus Christ Superstar Rocks Broadway」

Rockはここでは動詞として使われていて、

「動揺させる」

「(価値観を)揺り動かす」

と解釈すればいいでしょうか。

キリスト教が生活の中に根付いている欧米社会の中で、世界史上最大のベストセラーである聖書の一般常識では、神の子であるイエスが人間界で裏切り者のユダを赦し、神としての存在意義を確固たるものにしたのだと思いますが、

このミュージカルでは12人の使徒のうち、ユダだけが真実に気づいていて、混乱している一人の人間であるジーザスを救うために進言を続けるのです。

キリスト教という宗教は、ある意味「ユダの裏切り(とそれに関連する最後の晩餐)」と「イエスの磔」という二つの大きな“イヴェント”が起こらなければ、現在までは存在しなかった可能性もあるといわれています。

このミュージカルでは、結果としてイエスを裏切ってしまったことに良心を苛まれてユダが首を吊って命を絶つシーンで

「あなたは、私を利用されたのだ。なぜ私を選んだのだ。」

という言葉を残すのです。

ちなみにこのミュージカルでは、エルサレムの乾いた砂漠の中でジーザスの磔のシーンで舞台が終わり、神を連想させる3日後の奇跡の復活のシーンはありません。

あくまで一人の人間としてのジーザスを描いているのだと思います。

僕はいつだったか初めてこのミュージカルを観た時に、衝撃と感動でしばらく席から立つことができなかったのを覚えています。

このミュージカルは劇団四季で73年に浅利慶太さんの演出により初演され、以来約40年。オリジナルの日本語の歌詞もすっかり板について、日本語ヴァージョンでも十分に楽しむことができるようになっています。

DVDもCDもこの通り、数多く販売されていますし、今後も歌詞や表現方法が様々に変化をしてゆくのでしょうが、国内外で再演されるたびに劇場に足を運びたいと思っています。

もしも観ていらっしゃらない方がいたらお奨めします。

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2011年8月20日 (土)

「毛穴の開き」と「毛穴の黒ずみ」の治療の違い

おはようございます。8月20日(土)、今日もクリニックFの診療日です。昨日の雨で都心はすっかり涼しくなり、今日は湿度はあるものの、久しぶりに過ごしやすい気温ですね。

さて、最近クリニックFへ頂くお問い合わせのなかで似たような御質問が続きましたので、ここでお話しておきたいと思います。

それは、毛穴についてです。

「毛穴が気になる」「開いてしまった毛穴をなんとかしたい」といったお問い合わせは以前からよく頂いています。

実際レーザー/光治療が得意としている分野の一つで、毛穴の悩みはレーザーによる治療が有効ですので、クリニックに通ってくださる患者さんも多くいらっしゃるのです。

そんな中、最近増えてきたご質問に

「他院でeCO2やフラクセルなどの施術を何度も受けてきたが、毛穴の開きがまだ気になるし、黒ずみもとれない。クリニックFでなんとかしてもらえますか?」

「黒ずみをとるのにどの機種を選択するべきですか?」

といったものがあります。

どうも、「毛穴の開き」と「毛穴の黒ずみ」を一緒に考えられているようなのです。

A.毛穴が開いてしまいそれを改善したい

ということと、

B.毛穴の黒ずみを改善したい

ということは、似ているようですが異なります。

(この話は、以前に僕がこのブログでも書いた、ニキビ治療の名医とニキビ跡治療の名医は必ずしも一緒ではない、という話にすこし似ていますね。)

まず、原因が異なってきます。

A.は加齢によるもの、または生まれもった肌質によるもの、そして活性酸素により年齢はまだ若いのに毛穴が開いてしまっている場合もあるかと思います。

それに対し、

B.は、日々の新陳代謝や汚れの付着の中で、毛穴を中心にある過酸化脂質を綺麗にとりきれていない、落としきれていない

ということが背景にあります。

B.は、A.が深刻化することによって、さらにとること、落とすことが困難を極めますから、A.とB.は密接につながっているといえますが、全く同じ問題というわけではないのですね。

ここをドクター・患者さんの双方が理解し、分けた上で、治療法を論じる必要がある、というわけです。

AについてもB.についても、レーザーで改善出来ることはもちろんありますが、厳密に言うと使用する機器は異なります。

まず、A.「毛穴の開き」の改善についてはレーザーが得意とするものであり、根本的な改善が可能です。

ここ数年で飛躍的に進歩したフラクショナル系のレーザー/光/RF機器が選択肢にまず上がりますが、念のためここで今一度お伝えしておくと、これらの機器はパラメーターの設定が極めて大切で、熟練が必要です。

治療機器は単なる道具にすぎず、機器が同じであっても、その使用方法により治療効果は全く異なってくると考えたほうがいいと思います。

レーザー機器の使用法については、個人個人の医師が経験をもとにバラバラに使用している状態であり、同じ機器が隣のクリニックにあったとしても、まったく異なる使用方法をされているケースがほとんどであるということです。

さらにいくつかの機器を組み合わせた治療が必要ですので、フラクショナル機器を何台か持っているクリニックを選択されたほうが良いでしょう。

クリニックFでの治療では

●浅い毛穴に関しては、フラクセル3 DUAL

●深い毛穴に関しては eマトリックス

を、毛穴治療のファーストチョイス、としています。

eCO2(エコツー)やスマートサイドドット、エッジフラクショナルなどの強めのCO2フラクショナルレーザーは、瘢痕やニキビ跡の治療などには適していますが、毛穴治療には少し強すぎると思います。

また、このブログでも繰り返しお話していますが、レーザーを一度も照射したことのない皮膚にフラクショナル機器を最初から照射するよりも、その前にレーザー/光治療による“皮膚の基礎工事”が成されていたほうがよりよい結果を望めます。そうしたことを理解されているドクターに診て頂くのも良いかと思います。

さて、続いてB.「毛穴の黒ずみ」の改善について、医療で何ができるかを考えてみましょう。

Bは、皮脂が酸化したことによる黒ずみが原因です。

洗顔の方法を始めとしたスキンケアの問題によるものもありますので、こちらは別に考える方がよいでしょう。基礎化粧品を見直してみる、クレンジングの方法を変えてみる、ということも必要となります。

主治医がいくら努力して治療プランを組み、実際の治療にあたっても、こうした日々のスキンケアや生活の仕方でその治療が水の泡になってしまうこともあるのです。

クリニックで B.毛穴の黒ずみを解消するために行う治療を行う場合は、A.毛穴を縮める治療 とは異なることを、その原因と共にお伝えしましたが、実際B.のためにできることを挙げてみましょう。

Bをクリニックで行う場合には、

①レーザーピーリングのできる機種

②乳酸などを使用するケミカルピーリング

を加えて脂質を溶かし皮膚を研磨する、その上で

③ビタミン導入等(使用するビタミンは良質なものであることが必須)でpHバランスを整え、活性酸素を除去する

・・・といったような、レーザーと美容の施術方法を合わせたコンビネーションが効果的かと思います。

もちろん、先にも書いたように、毛穴が開いてしまっていることで、皮脂の酸化=過酸化脂質が“穴”の深くに残ってしまい、それがクレンジングなどではなかなか取りづらい、ということはあるでしょうから、毛穴を縮めていくこと(穴が浅くなり小さくなりますから黒ずみをとりやすくなります)は有用ですし、皮下のコラーゲンやエラスチンを増やすためのレーザー/光機器を選択照射し、肌質を改善すると、皮脂が出にくい肌になります。

まとめると、毛穴の問題で悩まれている方をクリニックで治療していく場合には、その目的に合わせて、A.の施術、B.の施術、A.+B.の施術が必要になる、ということになります。

ただ、クリニックFでは、院長の僕のポリシーとして、B.の施術のみを積極的に行う事はありません。

B.は短期的に見ると効果があるように見えますが、長期的にみると予後が悪化するケースがあり、クリニックFの診療方針である「肌質の改善」につながる「基礎工事から行うレーザーアンチエイジング」にはならないからです。

できる治療でもやらない、というのは時に難しいことでもありますが、診療方針にひとつ筋を通し、そこをぶらさないということも、クリニックFのように小さくてマニアックなクリニックには必要なことだと思っています。

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2011年8月19日 (金)

eマトリックス 小顔レーザー? ニキビ痕治療 

おはようございます。今日8月19日はクリニックFの診療日です。昨日の灼熱と違って、今日は雨ですね。さきほどは四谷界隈も白く霞むようなどしゃぶりでしたよ。

こんなお天気の中来てくださる患者さんのためにも、今日も頑張っていこうと思います。

クリニックFの休診日であった昨日は、久しぶりにゴルフに行ってきました。その後同業者と会食中に新しい機器のトレンドについての話題で盛り上がりました。

中でも今年、日本で爆発的に認知が広まるのではないかと共通意見になった機種があります。

その機種は、特にここ数ヶ月で日本国内で数多く輸入導入され、にわかに注目を浴びて来たシネロン/キャンデラ社のフラクショナルRF機器 「eマトリックス」。


E

僕はこの機種とは、2009年にクリニックFで国内最初のメーカーデモ器を購入して以来のお付き合いで、とても思い入れのある機種でもあります。

診療でも深いボックスカー型のニキビ痕の治療などを中心に、治療の一環に加えてきました。

E_3

この機種を購入して以来、すでに5回行われた機器のアップグレードの度に、機器の性能の向上を確認してきましたが、そろそろ治療機器として最終的に完成したのではないかと、僕もコメントしていたのです。

厳密に言うと、この機種は同じ電磁波でもラジオ波を利用した機器で、レーザー/光治療機器ではありません。

しかしながら、レーザー/光機器と違って表皮で散乱/吸収されにくいので、以前よりもかなり深い部位に治療効果を及ぼすことができるのです。

eマトリックスは一回照射ごとにインピーダンスを測定し、効果がなかったものはカウントされないように工夫されています。

インピーダンスとは、なかなか理解しずらい表現だと思いますが、交流電源を使用したRF施術の世界では、想定されたエネルギーが、きっちりと肌の中に伝わっているか?ということの指標だと思っていただければいいと思います。

Fractinalrf

この図を観ていただくと、中央の黄色い部分が、RFを使用したeマトリックスのフラクショナル部位もの。

左端のフラクセルの採用しているエルビウムグラスレーザー波長や、右端のエコツーやスマートサイドドット、CO2RE、エッジフラクショナルなどの採用しているCO2の波長とは、反応する部位が少し違うことがわかるはず。

この最終系の機種のデモ機が最近国内の医師達の間に出回り、「サーマクール以上の小顔効果がある」のではないかと話題になっているのです。

RFを面で通電するサーマクールに比較して、フラクショナル•ドットで通電させるeマトリックスは、ダウンタイムが数日(5日前後)あるという弱点がありますが、理論から考えると、サーマクール以上に小顔効果がある可能性は十分にあり得ますね。

今後クリニックFでもeマトリックスの使用頻度が増えてゆくと思いますよ。

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2011年8月18日 (木)

Broadway Musical A Chorus Line

診療の合間や終了後に時間を取れるときは(最近は大学院もあってなかなか難しいですが)、東京でもミュージカルや映画、コンサートなどを観ています。

この夏に観たものをいくつか書いてみますね。

ひとつは、大好きなミュージカル「コーラスライン」。

クリニックから程近い赤坂での上演ということで、抜け出して行って来ました(笑)。

A_chorus_line

ぼくがミュージカル「コーラスライン」を初めて観たのはいつだったでしょうか?

「ドリームガールズ」でも知られるマイケル・ベネットによる、ミュージカル界の最高学府ブロードウェイを目指す、様々なバックグランドを持った人たちのインタビューを軸に展開する作品。

アメリカンドリームを実現するために、厳しいレッスンに明け暮れる毎日を送るダンサーが集まったとあるオーディション。

夢を見ながら実力勝負の世界で勝ち残ろうと、誰もが前向きで熱かった良き時代のアメリカがこの作品に集約されている気がします。

夢は叶うもの、そしてたとえ間違えたり挫折しても、やり直そうと頑張ればもう一度チャンスを掴むことはできる、というメッセージが込められた作品なんですよね。

しかし、バレエやオペラのオーディションとは違って、こうしたエンタテイメントに置けるダンサーのオーディション風景というのは、やはりアメリカが舞台であればこそのリアリティのように思います。

マイケルジャクソンの「This is it」DVDの特典ディスクにも厳しいオーディションの中で、役を勝ち取った出演者たちの喜びにあふれたインタビューが収録されていましたが、背後に控える層の厚さがこちらからも見えるようで、その熾烈な戦いを勝ち抜くことの意味が伝わってきます。

ちなみにコーラスラインとは、コーラスつまり役名のないキャスト達が、ダンス等でこれより前に出ないようにと引かれるラインのこと。メインキャストとコーラスを隔てる象徴ともなっていますが、このラインを超えるかどうかが、言葉で表現できないほどの大きな隔たりとなるのです。

ミュージカル「コーラスライン」でもすこしエピソードがあったように、5年後10年後自分はどうしているんだろう? 怪我をしてしまったら? 踊れなくなってしまったら? 自分の代わりはいくらでもいる世界、だからこそこの瞬間にすべてを出し切らなければ・・・。

単なる趣味や生きがいではない、仕事として踊ることへの誇りとある種の刹那的な焦燥感に、観ているほうもついつい感情移入してしまうんですよね。

「コーラスライン」は、20世紀のブロードウェイ・ミュージカルを代表するともいえる作品です。

75年の初演の際には、オフブロードウェイからわずか3か月でオンブロードウェイに劇場を移動。

76年度トニー賞では最優秀作品賞、振付賞を含む9部門を受賞。同年ピュリツァー賞やニューヨークドラマデスク批評家賞も受賞したのです。

初演は合計6137回、15年間にも及ぶブロードウェイのロングラン公演を記録しました。これはまずは約18年間ロングラン公演、連続上演回数7485回の「CATS」に、そして現在も続けて公演されている「オペラ座の怪人」に抜かれてしまいましたが、偉大な記録です。

06年にはリバイバル版が上演され、08年のブロードウェイ閉幕後には、日本を含む世界ツアーが行われましたが、09年に次ぐ、再々来日。

現在赤坂サカスのACTシアターで今週末8月21日まで公演がされているのです。

期間中にもう一度観たいくらいですよ。

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2011年8月17日 (水)

1708nm 皮脂腺破壊レーザー ニキビ治療の最新技術

今日は、久しぶりにクリニックFに出勤し、まずは届いていたレーザー医療や皮膚科の医学専門誌や文献に目を通しました。

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幾つかの専門誌を読んで、特に僕が気になったのはこの記事です。

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米国ミシガン大学の工学部と医学部の合同研究グループが報告した1708nmの波長のレーザーが皮脂腺を選択的に破壊する可能性があるという論文です。

皮脂腺を選択的に破壊できるようになれば、アクティブなニキビの治療に画期的な効果を得ることができるようになります。

以前に、ニキビ跡のレーザー治療はもはや完成したというブログを書いたことがありますが、ニキビ跡ではなくて、アクティブなニキビのレーザー治療が可能になれば、皮膚科医療の中でも、一段とレーザーが活躍する場が増えることになりますよね。

あまり国内の医学会や教科書では報告されていないのですが、海外の学会ではヒトの脂肪/脂質に吸収させるレーザー波長が90年代に活発に議論されており、Palomar社のGregory AltshulerとMGHのRox Andersonらにより、1999年3月26日に共同出願。さらに2003年8月12日には特許が成立しています。

Absorption

人の脂肪組織に対するレーザー波長の吸収曲線を実験してみると、この上図のように940nm、1200nm、1720nm、2300nm近辺の4カ所で、水(青線)とヒト脂肪組織(黄色線)の吸収率が逆転する波長が出てくるのです。

中でも青の矢印をつけた1720nm前後の波長は、940と1200nmの二つの波長と比較してヘモグロビンの影響を受けにくく、さらに2300nmに比べて水の影響を受けにくい、理論的には脂肪組織/皮脂腺をを溶解させるのに最も適した波長。

この1720nmにきわめて近い、1708nmの波長のレーザー機器を、ミシガン大学の工学部が作り上げて、同大学医学部皮膚科で実験をしたという報告です。

316

最近、僕自身が工学部大学院の博士課程に通うようになってからというもの、レーザーの仕組みである回路図についつい目が行ってしまうのです(笑)が、論文を読むと、1542nmの波長をラマンオシレーターで変換し、1708nmに変化させる仕組みでこの波長を作り出しているようですね。

ただし出力は4Wしか出せないようです。

この論文でも指摘されていますが、正常成人の肌では、皮脂腺が存在するのは1.5㎜~2㎜の深さです。

反対に、この1708nmのレーザー波長を使用した場合の皮膚の深達度は計算によると深く見積もっても1.1㎜程度。

残念ながらこのプロトタイプでは実際の生体でニキビの治療効果を出すには至らないようですが、生体外実験では良い成績が出ているようです。

臨床利用されるには数年かかりそうですが、楽しみですね。

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ホームランで大当たり

夏になると、診療の合間に食べるホームランバー(笑)。近所のコンビニエンスストアでスタッフが買ってきてくれるのですが

今日食べたら、なんと!!!

Photo

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1本当たり、ました。

午後の診療もがんばろう!

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お盆明け、夏の紫外線 皮膚へのダメージ

おはようございます。

お盆は皆さんどのようにお過ごしになりましたか?

僕は久しぶりにこの季節を日本で過ごし、まとまった時間を使って工学部大学院のレーザーの研究を進めたり、お墓参りなどに行ってきました。

夏休みで少し陽に焼けましたので、今日は早めに出勤し、自分でも肌の炎症を抑えるクーリングの施術もしようと思っています。

夏のうちに浴びた強い紫外線は、肌の下で多くのラジカル(活性酸素・過酸化脂質)を生み出します。

鐵(鉄)は熱いうちに打てと言いますが、これらの炎症は後々まで影響しますので、早めの対応が必要です。

クリニックFは、お盆期間中はスタッフの電話対応のみとさせていただきましたが、本日8月17日より通常診療に戻ります。

今日の予約表を見ると朝晩は患者さんで一杯のようですが、昼過ぎに少し空きがあるようです。

ご予定が合うようでしたら03-3221-6461にお電話くださいね。

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2011年8月12日 (金)

2011年のコントロバーシーズは欠席します!

僕がレーザーの業界に入って以来、ほとんど欠かさずに出席してきた学会があります。

それは、

Controversies & Conversations in Laser and Cosmetic Surgery An Advanced Symposium。

ハーバード大学メディカルスクールやMassachusetts General Hospital(MGH)の出身者で開催される、レーザー医療について本音で語り合う会として多くの参加者を集めている学会で、通称「ハーバード・コントロバーシーズ」と呼ばれていたものでした。

毎年夏のお盆にかけての開催なので、僕はこの学会に出席するために、ここ5年以上お盆休みを取っていませんでした。

Brochurepic

今年は、The Grove Park Inn Resort & Spa Asheville, ノースカロライナ州で8月12 - 14日に開催されます。クリニックでも例年通り、この時期を休診日に充てていました。

ですが、今年は学会参加をぎりぎりまで迷って、結局参加しないことにしたのです。

思えばこの学会で興味深い講演がされていたのは2007年から2009年ぐらい。

レーザーを使う医師のみが集まって、レーザー会社のマーケティング部隊が作成するいわゆる企業寄りのプレゼンテーションから離れて、身内の医師だけでレーザー機器に対して本音を語り合おうという趣旨の、いわば「レーザー治療医師の同窓会」といった趣が非常に強かったんですよね。

参加者すべての電子メールを配布し、学会終了後もさまざまなディスカッションが行われるとても良い会でした。

そのうち、レーザー会社の社長や、技術担当者なども列席するようになり、あまり本音が語れなくなってきました。

昨年と一昨年とで全く同じ内容のプレゼンを出すプレゼンターもいたりして、明らかに質の低下が感じられると、ドクターの間でもあまり評判がよくなかったのですが

今年はノースカロライナという地の利の悪さと、友人知人で例年参加していた人たちが行かないと決めた様なので、僕も参加を見送ることにしました。

この学会に代わって、隔年で9月に南仏で開催され、今年はカンヌで第2回目が開催される

5大陸レーザーコングレス(5 Continental Congress (5CC)) や

ハーバードメディカルスクールで毎年10月に開催されるレーザー講義

Laser&Aesthetic Skin Therapy:What's the Truth?

・・・などが今後はこの学会に代わるような気がしています。

Decade(10年)の単位で考えると、勢いのある学会は、代わってゆきますね。

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2011年8月11日 (木)

コンプレッション フラクショナルレーザー機器の登場

この夏にクリニックFで購入したレーザー機器に、パロマ社のスターラックスがあります。

この機器を購入した理由の一つが、本年話題の「コンプレッション フラクショナルレーザー機器」を使用してみたかったというのがあります。

昨日のブログでも述べましたが、フラクショナルレーザー機器の最も大きな違いは、波長にあります。

波長の次に効果の違いに関わってくるファクターは、照射方法です。

フラクセルの様にスキャナを使用する機器。

サイノシュア社アファームMPXやパロマ社のLux1540のように、スタンピングを使用する機器。

Lux1540_2

フラクショナルレーザー機器が登場した2004年より、この二つが主流でしたが、昨年ぐらいから、もう一つの新しい照射方法が加わりました。

それが、コンプレッション スタンピングを使用するLux1540XD(eXtra Deep)です。

子の下の写真で、右手のガラスのプリズムが見えるヘッドがXDですが、手前の15mm径 奥の10mm径の他のLux1540のヘッドと違うことがわかりますか?

002

コンプレッションとは文字通り、組織を圧縮すること。

Compression

プリズムを押し当てると皮膚は物理的に引き延ばされ、その引き延ばされた状態で、レーザーを照射するのです。

皮膚を吸引したり圧排したりしながらレーザーを照射することは、非常にメリットがあるといわれており、この仕組みを使用した機器はソルタメディカル社のニキビ治療器であるアイソレイズをはじめ、これまでも多機種の発表がありましたが、フラクショナルレーザー系はこのパロマ社が初めて。

そもそもパロマ社はフラクショナルレーザー機器のパテント(特許)をもった会社ですので、こういった新しい技術に対しては技術開発が進んでいます。

皮膚を引き伸ばしてレーザーを照射するとメリットがありますが、その性質を列挙すると

1.レーザー光を吸収してしまう水分やヘモグロビン成分を圧排できる。

2.物理的に組織を厚さを薄くして、標的組織への距離を近づけることができる。

3.クーリングデバイスを当てることで、やけどをおこしやすいとされる表皮真皮接合部(D/Ejunction)と真皮乳頭層への熱刺激を減らすことができるので安全な施術が可能。

4.圧縮することで皮下の深い部分のコラーゲン構造を平坦化し、熱効率を上げる。

ということになります。

最近の研究では、コンプレッション スタンピングを利用することで

1.表皮真皮接合部のやけどを15-30%減少させ。

2.レーザー深達度を20-50%も深める。

ことがわかっています。

以前に僕は、ニキビ跡分類によって使用フラクショナル機器を選ぶというブログをかいた記憶があるのですが、このコンプレッション フラクショナルレーザーLux1540XDは、深いボックスカー型とアイスピック型のニキビ跡に対して効果を発揮すると考えています。

また、米国ではコンプレッション フラクショナルレーザーLux1540XDは、前額部(おでこ)のシワに対して、ボトックスに変わる治療になり得るという報告もなされていますので、アジア人に対しても臨床実験を重ねてゆきたいと思っています。

レーザー機器は常に進歩を続けてゆきますね。

 

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2011年8月10日 (水)

フラクショナルレーザーと波長とニキビ跡治療の関連性

暑いですね。

今日もクリニックFの診療日です。

昨日は、メラニン色素とヘモグロビンがどの波長によって反応するかの話をしましたので、今日はもう少し波長の長い近赤外線の光が皮膚にどのような反応をおこすか、ふれてみたいとおもいます。

昨日のメラニンの話は400nm~1000nmの波長の話。

今日の話はフラクショナルレーザー機器に用いられる1000nmから10000nmの波長の話です。

このバンドの波長は、水の吸収率によって性質が変化します。

Waterabsorption
たとえばCO2レーザーの波長、10600nmの吸収率を1000とすると

2940nmのエルビウムヤグの波長は12500 

1540nmの波長は10

1064nmのNd:YAGの波長は0.13という性質があります。

吸収率が大きければ大きいほど、浅いところの水に吸収されるので、浅い部位の治療に適しており、

逆に吸収率が小さければ、あまり水に吸収されないので、深いところまで光が深達するということになります。

Penetration

この波長の選択が、光線深達度とコラーゲンの再変性に関わっており、この下のグラフの閾値のパワーが、皮下0.25mmの深さのコラーゲンの変性を行うのに必要なパワーとなります。

14401540

この波長の特性は特にニキビ跡治療において、非常に大切です。

上図の通り、1440nmと1540nmと、わずか100nmの波長の違いが、治療効果を大きく変えるのです。

Fractinal_devices

僕は、ニキビ跡治療を行うためには、複数のフラクショナルレーザーの併用療法が必須だとこのブログでも述べていますが、一台のフラクショナル機器で治療が完成しないのは、波長の特性という問題があるのです。

これらの話を踏まえて、次のブログでは最新フラクショナルレーザー技術についての話をしたいと思います。

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2011年8月 9日 (火)

ニキビ跡の赤みを消す光治療機器 MaxG

今日も暑いですね。今日8月9日もクリニックFの診療日です。

ロシアブログが終わって一段落しましたので、先月クリニックFで購入したレーザー光治療器について話をしようと思います。

ここ数年進化したフラクショナルレーザー機器が登場したことにより、ニキビ跡の治療が大きく変化しました。

「フラクセル3DUAL」を頂点に、最近はDEKA社のSmartSideDOT2、シネロン社のCO2REなどの進化型フラクショナルCO2レーザー機器が出そろってきましたので、ニキビの肌の凸凹を平滑にする技術が非常に発達してきました。

しかしながら、赤みの残ったニキビ跡は色が目立つため、凹凸が目立たなくなっても治療効果の満足度でいけば、もう一段階、機器に進化があればと思っていたのです。

Absorption
レーザー機器は、茶色いメラニン色素に反応する波長の検討が長く行われてきました。

日本人にとっても茶色いシミを取ることが、レーザー治療の目的の一つだったと思います。

赤い色(メトヘモグロビン)をレーザーで治療するのは、一つ厄介な点がありました。

それは施術ののちに必ず起こる、2週間程度の内出血(紫斑・パープラ)です。

Pulsedulation

赤を治療するためには、590nm近辺のパルスダイレーザー(PDL)か、532nmのKTPの波長が必要なのですが、この波長をヘモグロビンが破壊できるぐらい短いパルス幅で照射してしまうと、理論的には必ず紫斑が生じるのです。

過去、パルスダイレーザーやKTPに代わる波長の模索が行われてきたのですが、ここでレーザーの代わりに注目されてきたのがもう少しパルス幅が長いIPL(光)治療器です。

ここ数年で、特に注目されている機器が、米国パロマ社 スターラックス MaxG。

Starlux_3

今年2011のテキサス州グレープヴァインで開催された米国レーザー医学会(ASLMS)で、ヘモグロビンの赤に効果があるレーザー機器が二つ話題に上がっていたことはこのブログにも書きましたよね。

一つは

IPLを光源に利用した米パロマ社 MaxG

もう一つは

KTPレーザーを光源に利用した米キュテラ社 エクセルV

でした。

熟慮の結果、僕はMaxGを購入することにしたのです。

米国皮膚科学会の重鎮で、僕が米国皮膚科学会に入るときに推薦状を書いてくれたEmil Tanghetti, MDは、特に顔面の毛細血管拡張症に関しては、パルスダイレーザーに比べてMaxGのほうが効果が高いと述べていますね。

I believe the StarLux 500 with the MaxG handpiece is just as good if not better than modern pulse dye lasers in the treatment of facial telangiectasia.

Maxg

MaxGの特徴は、

DUALフィルターによりヘモグロビンと血管に集光しやすい光を選んでいること。

パルスダイレーザー(PDL)に比べて皮膚の深い部位にある血管にも均一に集光できること。

パルスダイレーザーに比べて、照射後の紫斑(内出血)がほとんど現れないこと。

浅く細い血管に対して効果のある500-700nmの波長と、深く太い血管に対して効果のある850-1000nmの波長を、レーザーのパワーとパルス幅を調整することでスペクトラルシフト調節できること。

ということでしょうか。

クリニックFでも、いよいよ赤みの強い患者さんに対して治療を開始しましたが、MaxGは、今年注目すべき機器ですね。   

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2011年8月 8日 (月)

ロシアの医療政策、アロプラント

ロシアに滞在したのはこれで二度目でした。

今までも出張した各国独自の医療政策について個人的にまとめてきていますので、今回はロシアの医療政策についてまとめておきたいと思います。

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まずは、ソ連~ロシアという巨大社会主義国家の歴史を簡単におさらいしておきましょう。

1917年にレーニンにより結成された共産主義がロシア帝政に代わって政権を取り、世界に初めて社会主義国家という“スーパーパワー”が出現します。

'89年にベルリンの壁が取り払われ、'91年にソ連邦が解体されることによって、69年間続いたこの時代は終わりました。

社会主義というある意味での「理想国家」が、試行錯誤を繰り返しながらも様々な矛盾を抱えて終焉したのです。

社会主義施政下の当時、医療も「無料」で提供されていました。

医師および看護師の増員や公的病院、診療所の増設を国家がすべて行い、国民から医療費を徴収しないという、公的な「無料医療」が施行されていたのです。

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しかしながら、ソ連解体後の翌年、1992年には早くもロシアの医療状況は崩壊状態に陥いります。

ある意味当然ですよね。

新生ロシアにおける医療の現状を調べる過程でまず驚いたことは、医療にかける国の予算の驚くべき低さです。

国民医療費が国民総生産の2.2%しかないのです。

計算すると、国民1人当たりの医療費を年間250ドルしか、国で予算計上していない、ということになります。

年間250ドル。為替計算してみてください。びっくりしますよね。

この予算でひとりの病人に対しなにができるでしょう? 治療を担当する医師、看護士他スタッフ、機器、薬品、施設にどどういった比率で何を配分できるでしょう?

病人を健康に導くためにできることが確実に限定されてしまいますから、満足できるレベルで公的医療を施行するのは、事実上不可能だということになります。

ちなみに日本の医療機関において、初診で診療するのにかかる金額は、10割負担でも約3,000円。

これは何を意味するかというと、医師が受け取る初診診療の対価がひとりの患者さんにつき3,000円であるということを意味します。

対してロシアでの初診料は、約15,000円。

医師への対価が単純に日本の5倍という計算になります。

通常ヨーロッパでは初診料は100ユーロぐらいはしますので、日本が国際的には安すぎるわけでこれは別の議論が必要な領域ですが、とはいえ、様々な事情を差し引いても物価がロシアと日本では違います。

単純な5倍計算では成り立ちません。

さらに摩訶不思議なことに日本や他国だったら、診察を行うその場で済んでしまう簡易な治療や医療施術も、ロシアでは一旦病院に入院しないと受けることができません。

どうしてなのか理由はよくわかりませんが、入院すれば当然諸経費は跳ね上がりますから、ロシアの平均所得に対して医療費は非常に、非常に高額だということは確実に言えます。

最近ロシアでは自由企業も奨励されているので、私的医療施設の進出が盛んになりつつあります。けれど、診療費が公的施設のさらに数倍高額であるため、富裕層のみが利用しているようです。

公的施設での診療は税金で維持されていますが、大半の医療機関は老朽化が激しく機器や建物の老朽化は常に問題となっています。

ロシアの医師や看護師の診療レベルも、国際的にみると決して高いものではありません。優秀な人材はいることと思いますが、育てきれない現状があるようです。

教育・研究の問題もありますが、社会主義国家において、医師は人気のある職業ではありませんから優秀な人材は他の職業に流れてしまうという背景もあるでしょう。

不眠不休で、しかも人の命を預かる責任重い仕事をしても、他の職業と給与が一律であれば、人気が出ないのもある意味自明の理ですよね。

社会主義国家が崩壊してまだ20年ですから、新しい価値観の元医師の育成がまだ追いついていないのも当然と言えるでしょう。

こうした背景により、ロシア国民の80%は伝統医療や自然療法に依存し、重病以外は医師の診療を受けないというのが通例となっているようです。

感染症や急性疾患に強い西洋医療に関わることができないということは、そのまま乳幼児および高齢者の死亡率に繋がります。平均寿命は60歳前後という状態です。

医療技術の問題も良く討議されます。

チェルノブイリの事故の際に、小児の甲状腺がんの手術の祭に、首を横断する様な大きな切開の傷跡を残されているのをみて、現松本市長、信州大学元第二外科助教授であった菅谷昭先生が単身ベラルーシに飛び、5年半もの期間、甲状腺がんの首の傷跡の小さな手術を広められたことがNHKの「プロジェクトX」でも取り上げられましたが、ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?

僕も学生の時に菅谷先生の講義を受けた記憶がありますよ。

また、96年には,ロシア大統領ボーリス・エリツィン元大統領の冠動脈バイパス手術の際には、結果的にロシア国内で信頼に値する医師がおらず、全米最大の心臓医療センターであるテキサス・メディカル・センターのマイケル・E・ドゥベイキー医師(1908年生まれ、元ベイラー医科大学学長)のチームが招聘されたことが記憶にありますね。

DeBakey(ドゥベイキー)医師は大動脈解離の分類をしたことで、医学史に名前が残っています。

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ロシアの医療で誇るべき技術もあります。

そのひとつは、「アロプラント(Alloplant)」―すなわち、死体線維から得られる人体医用材料の技術です。

人間の死体は、臓器、組織、細胞、遺伝子などの各レベルにおいて、移植用、医薬品製造用、薬物試験用、医学実験・研究用など、さまざまな目的で広範に利用され始めているのです。

約10年前に、狂牛病の話題が出た際に、クロイツフェルト・ヤコブ病の原因となる汚染されたヒト乾燥死体硬膜が日本の医療機関でも広く使用されていることが判明しましたが、このヒト乾燥硬膜は商品化したヒト組織の典型例ですよね。

しかしながら、このアロプラントを使用することで、網膜色素変性症、糖尿病網膜症、加齢黄色黄斑変性、視覚神経萎縮症、緑内障、進行性近視、早産児網膜症などと言った今まで治療が不可能であった、とくに眼科系の疾患の治療の道筋を見いだすことができました。

ロシアでは特に身元不明の死体は、細かく分離され医療の商材にされるのです。日本人には死体ストックして商材化することなど、なんともなじめない文化習慣ですが、国によって当然倫理基準は違います。

ここでは医療テクノロジーが人体を医療資源化し、市場経済がそれを商品化する図式が成り立っているのです。

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2011年8月 7日 (日)

2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会33 モスクワにて天気一変 フライトディレイ

サンクトペテルブルグからモスクワへの旅も終わりに近づいています。

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最終日はとても天気に恵まれて、観光日和でした。

ホテルから荷物を持ち出し、モスクワ空港行きの電車に乗り込んだ時のこと。

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電車の出発前に、雲が移動する速度が随分速いなあ・・・と思っていたところ、

そのわずか数分後。

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空模様が一変し大雨が降り出したのです。

あまりに急激な天気の変わり様にビックリ。緯度が高いとこういうことがあるのでしょうか?

さらに、ゴツゴツと何やら石が飛んでくるような音がしてきました。

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写真でわかりますか?

隣のホームに落ちる雹(ヒョウ)です。

7月なのにも関わらず、大きさも一センチ大ぐらいの氷の粒がいきなり降って来たのです。

こんなに大きなヒョウを、僕は生まれて初めて見ました。

空港行きの電車に乗り込んでから5分も経過していませんので、まさに間一髪の出来事。

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しかしながら、空港でもこの悪天候は変わらず。

悪天候のため2時間の出発ディレイを余儀なくされました。

帰国後はすぐにクリニックに向かったのですが、いくつか診察予約の変更をさせていただくことになりました。こちらのブログに続きます。

ともあれ、無事全日程を終えることが出来、帰国もできましたので感謝です。

国際フラーレン(ナノカーボン)学会発表で滞在したサンクトペテルブルグとモスクワの出張を終え、これで新国際学会周遊記ロシア編はおしまいです。

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2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会32 ポクロフスキー聖堂(聖ワシリイ大聖堂)

モスクワ最後に訪れた場所は、ポクロフスキー聖堂。

聖ワシリイ大聖堂とも呼ばれています。

この聖堂は、クレムリンの壁外で、赤の広場の最も奥にあります。

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1560年にイワン大帝によって建築されたこの聖堂。

全部で9つの玉ねぎのような塔が合わさった独特な形。

ロシア文化を象徴した、「世界で最も美しい建築物の一つ」とも言われていますが、色彩の豊かさや、非対称の建築の独特の様式。

世界に類を見ないですよね。

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この玉ねぎの屋根をもつ塔の、一つ一つが教会なのだと聞いたことがあります。

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僕は、この建築物の写真を最初に見たときの、強烈な記憶を、とてもよく覚えています。

それは、1992年の冬に初めてロンドンに行った際に、モスクワ空港でトランジットしたときのこと。

寒い中、真夜中にターミナルで次の飛行機を待っていたのですが、モスクワの空港にこの聖堂の大きなポスターが貼ってあったのです。

とても独特な教会で、建築様式も目に焼き付いて離れない。

こんなに美しい建築物を、一度この目で見たいものだと当時は思いましたよ。

その次にこの建築物を観たときは、ゲームのテトリスのバックの写真だったでしょうか(笑)…。

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この場所を最後に、赤の広場を引き返し、ホテルで荷物をピックアップして、空港に向かいます。

今回は昔からの夢の一つが叶いましたので、感無量でしたね。

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2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会31 モスクワ最大の百貨店 グム百貨店

この赤の広場には、1921年にレーニンの命によって建てられたグム百貨店があります。

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内部は3つのアーケードが並んだ本当に巨大なもの。

日本ではここまでのインフラは整いませんよね。

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車の展示

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噴水

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ダイソン掃除機の宣伝もあります。

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この通り、アメリカの百貨店と変わりませんよね。

ブランドショップもありましたが、これは思ったよりも高額でした。

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個人的にはちょうど内部に展示されていたスプートニック1号の模型展示に釘づけ(笑)。

1950年代後半に旧ソ連によって地球を回る軌道上に打ち上げられた、人類初の無人人工衛星スプートニク1号。

この衛星は、打ち上げ57日後、大気圏に再突入し消滅したのですが、世界各地でこの衛星から発せられる電波が受信され、特に冷戦中のアメリカでは「スプートニク・ショック」と呼ばれる現象がおきました。

地球上から水平に発射した物体を人工衛星にするためには第1宇宙速度以上の速度で発射することが必要です。

第一宇宙速度は、地球の地表すれすれに衛星として存在するために必要な速さで、約 7.9 km/s(時速28400km)。

この計算方法は、そういえば高校生の時の物理で習いました。

地球の重心を中心として速さvの等速円運動をした時に、質量 m の物体に働く遠心力と、その物体に働く地球の重力が等しいと仮定すると計算できるのです。

それにしても初速で時速28400kmの速度を出すには相当な技術が必要なはず。

まさか人工衛星の打ち上げ競争で、先を越されるとはNASAは思ってもいなかったのでしょうね。

ちなみに、第2宇宙速度とは、地球の重力を振り切るために必要な最小初速度の大きさ。

さらに、第3宇宙速度とは、地球表面から慣性飛行を行って、太陽の重力を振り切るために必要な最小初速度の大きさのことを指します。

これらもそれぞれ計算が出来るのですよ。

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宇宙服の展示もありましたね。

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2011年8月 6日 (土)

2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会30 赤の広場にて

チャイコフスキー記念モスクワ音楽院から戻り、赤の広場へと向かいます。

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こちらはロシア国立歴史博物館です。

その横の小道を通り抜けると。

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赤の広場です。

右手に見えるのが先ほど訪れたクレムリン。

左手に見えるのがグム百貨店。

さらに奥に見えるのがモスクワのシンボル。ポクロフスキ-聖堂です。

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右からクレムリン内部のスパスカヤ塔

中央がレーニンの遺体が安置されているレーニン廟

左手がポクロフスキー聖堂です。

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こちらは赤の広場の一画に建つサガンの聖母教会です。

赤の広場の「赤」は共産圏の国々を連想させますが、ロシア語の「クラースナヤ(赤)」という言葉は、スラブ語で「美しい」という意味を持つ言葉だったのだそうです。

この広場の名前は社会主義とは関係がなく、「美しい広場」という意味だったのだそうですよ。

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2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会29 チャイコフスキー記念モスクワ音楽院

モスクワ滞在中に是非訪れたいと思っていた場所がありました。

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クレムリンの横のモスクワ大学旧館の角を曲がり、マーラヤ・ニキーツカヤ通りを北に向かってひたすら歩くこと15分。

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チャイコフスキー記念モスクワ音楽院が見えてきましたよ。

1878年チャイコフスキーは同音楽院の作曲科教授を務めていたため、1940年チャイコフスキー生誕100周年を記念して現在の正式名称となりました。

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この音楽院は、パリ高等音楽院、ニューヨークのジュリアード音楽院と並ぶ、世界3大音楽院と呼ばれるもののひとつで、ロシアでは最高の権威を持つ音楽院です。

この音楽院の創設者は、ニコライ・ルービンシュタインというピアニストでした。

彼はわずか31歳の時にこの音楽院を創設したのです。

ちょうどその4年前の1862年には、ニコライの兄アントンがサンクト・ペテルブルク音楽院を創設しているので、その影響を受けたのでしょう。

ロシアの音楽は、ルービンシュタイン兄弟なしでは語れないのです。

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この音楽院の正面にはこのとおり、チャイコフスキーの銅像が建っています。

スクリャービンやラフマニノフ、リヒテルなど、数えきれない優秀な音楽家達を生み出しています。

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音楽院に足を踏み入れた時から、どこからともなくピアノやバイオリンなど、学生が練習している楽器の音が聴こえてきます。

音楽好きにとってはたまらない場所です。

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カフェがありましたので、立ち寄ろうとしましたが、残念ながら満席。

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未来のリヒテルやラフマニノフがここから生まれるのでしょうか?

楽しみですね。

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2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会28 ロシア最後の食事

今日8月6日は神宮花火大会の日ですね。

クリニックFも診療日で、少々ばたばたしていますが、ロシア帰国からそろそろ一月経ってしまいますので、頑張ってブログを上げようと思います。

夏休みの宿題のようになっています(苦笑)。

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クレムリンから出てモスクワの街を少し歩きます。

軒先にチョウザメを飼っているロシア料理店を発見。

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入店したのは昼前でしたが、このお店がお客さんでいっぱいになりました。

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生野菜のサラダとロシア風スープを飲みながら一休みします。

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夕方にフライトを控えていますので、考えてみれば、ロシアで食べられる料理はこれが最後です。

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おいしかったですよ。

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2011年8月 5日 (金)

台湾から医師の来院

本日8月5日(金)はクリニックFの診療日です。

今日は朝から同じ業界で仕事をする友人が、台湾から来日中のドクター夫妻を連れてクリニックFに来てくれました。

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整形外科の熊 震宇(Jen-Yu Schoung)医師と、その奥様です。

たまたま僕の話題が出たらしく、

「ドクターフジモトは台湾でも有名なので、知り合いだったら是非帰国の前にクリニック見学をしたい。」

と、頼まれたようなのです。

僕は台湾では何度かレーザー医療の招待講演をしていますので、僕の名前を聞いたことがあったのかもしれません。

いずれにしても、とても光栄なことで嬉しくなりました。

「どのような患者さんに、どのようなレーザーを選択するのかその選択基準は?」

「メディカルコスメはどのようなものを使用するのか?」

「肝斑治療や、ニキビ治療にどのような治療を選択するのか?」

などなど、質問を受けたり

彼の持ってきた患者さんに写真を一緒に見ながら、

どのレーザーをどのパワーで選択するか?

という、レーザー機器選択のディスカッションをしたりして、1時間くらいいらしたでしょうか。

やはり、患者さんそれぞれの肌の特性に合わせながら、疾患に対し着実に結果を出せるレーザーの選択が最も大切で、その判断基準を作ってゆかなければならないと強く感じました。

台湾人と日本人の肌は似ていますので、良い意見交換にもなりましたよ。

そうそう、今度台湾に来たら、是非ゴルフをやりましょうと誘われました。

台湾だったら冬にゴルフができますし、とっても魅力的ですね(笑)。

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2011年8月 3日 (水)

2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会27 クレムリン散策

ロシアの政治、宗教、文化の中心であるクレムリン。

実際に見てそのスケール感がはじめて分かりました(笑)。

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かなり広大な敷地ですが、このような三角形に近い形の城壁に囲まれている土地を「クレムリン」といいます。

モスクワのクレムリンの原型となる城塞は12世紀に築かれたと考えられています。

外部からクレムリン内部に入る入口は二つだけ。

僕は最初に地図の写真で言うと左手城壁中央に見える、トロイツカヤ門から入りました。

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この塔の下部がトロツカヤ門です。

まずトロツカヤ門をくぐると目の前に現れたのが、クレムリン大会宮殿。

本当に巨大な施設です。

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このクレムリン大会宮殿の正面に見えるのがこちら。

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ロシア連邦大統領府の国会議事堂とも言える元老院です。

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元老院の右手には、

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現在ちょうど修復中の大統領官邸があります。

ドミートリー・メドヴェージェフ大統領も、ウラジーミル・プーチン元大統領も、初代ボリス・エリツィン大統領この建物の中で執務を取ったと思うと、興味深いですね。

この大統領官邸の対面に、官邸に向かって大きな砲台が置かれています。

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見学者の身長と比べてもらえればいかに巨大か分かります。目の前でみると見上げる様な高さです。

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しかし、この砲台が官邸の方向に向かって設置されているのは、何か意味があるのでしょうかね(笑)。

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さらに歩みを進めると、その横には高さ6m重さ200トンの世界最大級の鐘が展示されいます。

しかし、この写真の通り割れていて、一度も音が鳴らされたことがないのだそうです。

何でもこの鐘を鋳造製作中に火災が発生し、水をかけたため、壊れてしまったのだとか。

どんな音がするのか、一度、聴いてみたいですね。

さらにクレムリン内部を前に進みます。

クレムリン中央部には教会や聖堂がいくつも並んでいる広場がありました。

写真の中に小さく見える人の大きさを比較してもらえれば、この広場の広さが推測できますよね。

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上の写真で中央に見えるのがイワン雷帝らの棺が置かれている1508年建立のアルハンゲルスキー聖堂。

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その左手にちらっと見えている建物の影が、この写真の聖堂が1479年に再建されたウスペンスキー大聖堂。

こちらはロシア帝国の国教大聖堂です。

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一番右奥に見えるこちら、皇帝の個人礼拝堂であった1489年建立のブラゴヴェシチェンスキー聖堂。

写真が撮れませんでしたが、内部の装飾は素晴らしかったですよ。

この三つの聖堂が三大聖堂と呼ばれています。

そして、この広場の写真の左に見えているのがこの鐘楼。

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モスクワ・ロシアの初代ツァーリであった16世紀に活躍した1508年建立のイワン雷帝の鐘楼です。

この当時、モスクワにはこれ以上背が高い建物を造ることは禁じられていました。

この塔の内部では、クレムリンの歴史の映像ツアーがあったので、別料金を支払って参加してみました。

指定された時間にこの場所に行くと、最初に英語の音声ガイド機器を渡され、首にかけます。

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塔の内部はこのように白く、この内側に映像を映写しながら、クレムリン設立の歴史の説明が加えられるのです。

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一段落の説明が進むごとに、見学者は階段を登り階を上がってゆきます。

約一時間半にわたる説明の後、

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最後に鐘楼の最上階で外に出られるのです。

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上から聖堂を観る景色も素晴らしかったですね。

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モスクワ河をバックに、スターリン・クラシック様式の芸術家アパートもよく見えました。

このツアーは別料金を支払う価値があると思いましたよ。

クレムリンを訪れる方は、お奨めします。

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結局クレムリン内部には約3時間ぐらいいたでしょうか。

再び高い壁の外に出ました。

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2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会26 クレムリンの城壁横のアレクサンドロフスキー公園

今日8月3日も、朝9時から工学部博士課程の必修講義が入っています。

講義に参加してからクリニックFに戻ります。

物理や医学の講義を英語で聞くのはなんとか理解できるのですが、昨日の化学の専門的な講義の英語はきつかった(苦笑)。レポートも沢山出ています。学生ってこんなだったなあ。

*******************

新国際学会周遊記ロシアブログを書いてしまいますね。

ロシア最終日。

チェックアウト後荷物をホテルに残し、クレムリンの見学に向かいました。

クレムリンという言葉はニュースで良く聞きますが、イメージが湧かないですよね。

クレムリンはロシアの政治、宗教、文化の中心であり、モスクワ最大の観光名所でもあります。

午後は入場口も非常に混雑するとのことで、朝一番で向かうことに。

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左手の坂を上がるとかの有名な「赤の広場」なのですが、こちらは後回し。

まずはクレムリン城壁の外にあるアレクサンドロフスキー公園に入ります。

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この公園を通り抜けてクレムリンの入口に向かいます。

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この公園、思いのほか綺麗でした。

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北方のロシアでは貴重な花も、夏の時期になると満開です。

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反対側をみるとクレムリンの高い壁。

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この城壁の内側がクレムリンになります。

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いよいよチケット売り場につきました。この後ろが入口となるトロイツカヤ門。

こちらもチケットを買うために長い列に並びましたが、細かいセキュリティーチェックの後、いよいよクレムリンへの入場です。

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2011年8月 2日 (火)

2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会25 モスクワのデパート、ビュッフェ

観劇を終えた後、食事の場所を探します。626

まだまだ明るいのですが、すでに時間は夜10時半過ぎです。

ボリショイ劇場を傍目に食事ができる場所を探します。627

ボリショイ劇場のちょうど右横には、ツム百貨店というデパートがあります。

中を少しのぞいてみましたが、まだ開業中ですね。

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ここ10年で飛躍的に経済が進歩したロシア。

ヨーロッパブランドのお店が並んでいて、日本の百貨店となんら変わりはありません。

こちらのお店に展示してあった車にふと目を向けると

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日本の名車GT-Rでした。

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この辺りはおしゃれなスポットらしく、

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街を行き交う人もセンスが良かったです。

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こちら、おしゃれなカフェだなあと眺めていると

VOGUE CAFEと名前がついていました(笑)。

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しばらく街を散策した後、“ヨールキ・カパールキ”というブッフェ形式で食べられるロシア料理店に入ります。

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日本で言うとファミリーレストランの様な風情でしたが

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いろいろな味付けのロシア料理を楽しめました。

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ロシアのお土産マトリョーシカも売られていましたよ。

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食事を終えると日没でした。

明日の夜には帰国便に乗りますが、明日はこの写真のクレムリンを訪れようと思います。

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2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会24 ロシア青年劇場で観た「くるみ割り人形」

今日は朝から大学院の講義ですが、午後にはクリニックFに戻る予定です。

新国際学会周遊記、先月訪れたロシアブログの最後の幾つかをアップしてしまいますね。

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ノヴォデヴィチ修道院を見学したこの日、今回のロシア出張最後の夜。

ボリショイ劇場横にあるロシア青年劇場で、チャイコフスキーの三大バレエのひとつ「くるみ割り人形」のチケットを取っていました。

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今回のロシア滞在5日間に、チャイコフスキーの三大バレエすべてをロシアの劇場で観ることができたことになるのです。

なかなかこんなチャンスはないですよね。

劇場に足を踏み入れるとこんな光景が。

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この劇場は、ロシア青年劇場というその名の通り、子供を含む若者用の劇場だったようです。

ここで技術を磨いた後に、ボリショイ劇場でデビューを飾るのでしょう。

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舞台袖には劇団員の写真が貼ってあります。

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バレエ「くるみ割り人形」ですが、この演目は何度となく観ています。

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昨年だけでも二回。

年末には来日したレニングラード国立バレエ団のものを観ましたし。

年初にはフランスのオペラバスティーユでも観ました(笑)。

チャイコフスキーの美しい旋律が好きなのもありますが、バレエの場合毎回演出が変わるので、同じ演目でも飽きることなく、何時どこで観ても楽しめるのです。

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今回は、ロシア正統派のクラシックな演出でした。

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かなり観客がいたのですが、おそらく家族や親族、友人が出演していた人もいたのではないでしょうか?

そういったことを思わせる、温かくアットホームな雰囲気でした。

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2011年8月 1日 (月)

2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会23 ショスタコービッチのお墓参り

この修道院の隣には、ノヴォデヴィチ墓地があります。

この場所に眠るのは、作家のチェーホフ、ゴーゴリ、作曲家のスクリャービン、ショスタコービッチ、エリツィン大統領などなど。

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日本人から考えるとちょっと不思議ですが、墓地そのものがモスクワの観光スポットになっているようで、大型バスが次々と停まります。

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整地された墓地から

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ショスタコーヴィッチのものを見つけました。

以前にサンクトペテルブルグで訪れたチャイコフスキーのものに比較すると質素ですね。

ロシアのお墓は、生前の故人を偲ばせるいろいろな彫刻があって、興味深く見せてもらいました。

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バレリーナですね。

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軍人さんなのでしょうか?

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もっと大きなものもありました。

この墓地を出ると、高名なモスクワ大学が見えました。

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共産圏でモデルにされたスターリン・クラシック様式の建築物ですね。

モスクワ市内には、この様式のビルが8つ(ただしその1つは建築中に資金難で頓挫)あるのだそうです。

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