2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会31 モスクワ最大の百貨店 グム百貨店
この赤の広場には、1921年にレーニンの命によって建てられたグム百貨店があります。
内部は3つのアーケードが並んだ本当に巨大なもの。
日本ではここまでのインフラは整いませんよね。
車の展示
噴水
ダイソン掃除機の宣伝もあります。
この通り、アメリカの百貨店と変わりませんよね。
ブランドショップもありましたが、これは思ったよりも高額でした。
個人的にはちょうど内部に展示されていたスプートニック1号の模型展示に釘づけ(笑)。
1950年代後半に旧ソ連によって地球を回る軌道上に打ち上げられた、人類初の無人人工衛星スプートニク1号。
この衛星は、打ち上げ57日後、大気圏に再突入し消滅したのですが、世界各地でこの衛星から発せられる電波が受信され、特に冷戦中のアメリカでは「スプートニク・ショック」と呼ばれる現象がおきました。
地球上から水平に発射した物体を人工衛星にするためには第1宇宙速度以上の速度で発射することが必要です。
第一宇宙速度は、地球の地表すれすれに衛星として存在するために必要な速さで、約 7.9 km/s(時速28400km)。
この計算方法は、そういえば高校生の時の物理で習いました。
地球の重心を中心として速さvの等速円運動をした時に、質量 m の物体に働く遠心力と、その物体に働く地球の重力が等しいと仮定すると計算できるのです。
それにしても初速で時速28400kmの速度を出すには相当な技術が必要なはず。
まさか人工衛星の打ち上げ競争で、先を越されるとはNASAは思ってもいなかったのでしょうね。
ちなみに、第2宇宙速度とは、地球の重力を振り切るために必要な最小初速度の大きさ。
さらに、第3宇宙速度とは、地球表面から慣性飛行を行って、太陽の重力を振り切るために必要な最小初速度の大きさのことを指します。
これらもそれぞれ計算が出来るのですよ。
宇宙服の展示もありましたね。
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