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2011年9月の27件の記事

2011年9月30日 (金)

博多開催の第34回日本美容外科学会

おはようございます。

今日9月30日は、現在僕は日本美容外科学会の招待講演のため、博多にいます。クリニックFは休診日です。

クリニックに電話番のスタッフを残していますので、ご予約、ご質問などありましたらクリニックにご連絡くださいね。

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昨日は博多で開催された日本美容外科学会の第1日目。

僕は、イタリアDEKA社の依頼で

「フラクショナルレーザーによる上眼瞼挙上術、マドンナリフト」

「CO2フラクショナルレーザー+バイポーラーRFの同時治療が可能なスマートサイドスクエア」

の講演と

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ハンズオンワークショップを行ないました。

Photo

Deka

おかげさまで、このセッションはこの通り、非常に多くの先生方がご見学され、ご好評を頂きました。

レーザー医学会は原則として海外で参加、というのが僕のこの10年ぐらいのスタイルで、あまり国内の学会に参加していなかったのですが、今回のシンポジウムは多岐にわたってとてもバランスが良く、特に内科系のアンチエイジングの薬効の理論など、自分としてはもう少し知識を得ておきたいものも多く、自分の講演時間以外は、ほとんど講演会場にいました。とても勉強になりましたよ。

今日は学会2日目。

これから講演会場に向かおうと思いますが、午後から「マドンナリフト」のハンズオンワークショップがもう一度あり、夕方に、本学会最後のシンポジストとして医療経営学の話をさせて頂く予定でいます。

題目は

「医療機関の株式会社化とアンチエイジング治療を含む病院経営の強化策について」

です。

がらっと講演内容も変わりますが、医療経営学は、医師、医学博士でありかつ経営管理学修士号(MBA)をもつ僕の、もう一つの専門です。

健全な質の高い医療を普遍的に患者さんに提供するためには、現在では医療経営の基盤が盤石でなければなりません。

頭を切り替えて、僕のような若輩者に与えられたチャンスを生かし、精一杯の講演をさせて頂こうと思っています。

本日の最終便で東京に帰りますので、明日10月1日のクリニックFは通常診療となります。

では今日も頑張ってきますね。

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2011年9月29日 (木)

香港からの帰国

おはようございます。昨晩最後の便で博多に移動してきました。

本日から二日間にわたり開催される日本美容外科学会。

昨晩は会場でお会いした先生と、博多の中洲で屋台のラーメンを食べに行きましたよ。

クリニックFは本日29日は休診。明日30日は電話番を残しています。

これから学会会場に行きますが、その前に、香港最後のブログを上げてしまいますね。

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講演が終わった翌朝最終日。

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新聞を見ると、トップ記事はNASAの人工衛星の墜落の話でした。

日本でも話題になっていましたが、南太平洋に落ちたみたいですね。

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お腹が減ってきましたので、ダックに惹かれてお店に入りました。

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メニューはすべて漢字で良くわからなかったのですが、適当に注文してみました。

こんな料理が出てきましたが、本当に中華料理はおいしいですね。

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あっという間に平らげてしまいました。

せっかく香港に来ましたので、ちょっと港に寄ってみました。

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究極の風水都市とも呼ばれる香港ですが、もともとは漁港です。

水利は極めて良いですね。

フライトは午後でしたので、ここまで。

ホテルで荷物を取って、空港行の鉄道に乗ります。

すごいと思ったのが、香港島の地下鉄の駅に航空会社のデスクがあって荷物のチェックインができるのです。

身軽なまま電車に乗り、空港へ行くことができます。

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電車の窓からは香港の住居がよく見えます。

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空港も大きく快適ですし、アジアのハブ空港としてはきわめて完成度が高いと思いますよ。

日本も見習わなければなりませんね。

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キャセイパシフィックでしたが、

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羽田に帰国した時にはすっかりと夜も更けていました。

短かったですが、これで本年二度目の香港滞在の国際学会周遊記はおしまいです。

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2011年9月28日 (水)

香港百景、ショーケース一杯の蟹

香港を歩いていると目につくもの。

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一つはこれです。

竹竿。

何に使うかといえば、

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工事の際に足場として使うのです。かなりの高層ビルでも、彼らはこの竹だけで足場をくみ上げてしまいます。

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特殊な用途のお店もたくさん。

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このお店は...

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ディスプレイ一面に並んだこれ、何だと思いますか?

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びっしりと並んだ蟹です。

これがすべて本物なら、こんなに沢山あって、仕入れとのバランス合うんでしょうか…。

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フカヒレを売っている店。

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海産物の専門店

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漢方薬のお店など。

中には蛇入りのお酒だけをおいているお店もありました。

文字通りウインドウショッピングしていても、飽きません。

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こちらは香港一古い廟である「文武廟」。

1840年に建てられたものだそうで、ちょうど竹竿だらけになって修繕中でした。

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ここから先は写真撮影禁止。

中は、中華寺院によくある釣鐘状の線香が沢山下がっていました。

夜道も歩いたのですが、本当にさまざまなものが売っています。

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脇道に入りました。

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こんな道を通りながら、ふと視線を上にあげると

古い香港の街並みの向こうに、超近代高層ビルが建ちます。

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このギャップも香港の魅力なのですよね。

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香港Hong Wo Pharmaceutical Co.Ltd.による招待講演

香港の製薬会社であるHong Wo Pharmaceutical Co. Ltd.。講演先のホテルは、コーズウェイベイにあるリーガルホテルでした。

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内装が綺麗ですね。

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電子掲示板に掲示が出ています。

今回依頼された講演題目は、

"The Powerful Anti-Oxidant Cosmetics to Support Laser Therapy"

「レーザー治療をサポートする抗酸化化粧品商材について」

でした。

こちらの地下のホールで会食とともに、招待講演が始まりました。

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講演の内容は、主に2010年にマイアミで開催された全米皮膚科学会の僕の発表演題で、レーザー治療を補佐する医薬化粧品の使用方法でした。

香港はもともと美容関係のクリニックが多いのですが、皆新しいもの好きですね。

レーザー・光治療器以外に使用する医薬化粧品商材も、一つでも新しいものをと、皆熱心に講演を聞き、質問してきました。

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講演後は円卓の会食でしたので、前菜でこんな感じの料理が出てきました。

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デザートもこちら。

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香港のドクターたちと、ワインを飲み食事をしながら、レーザー、医薬品、化粧品について和やかなディスカッションとなりました。

もちろん、今日の演題の抗酸化作用のある医薬粧品の質問も多かったのですが、

■肝斑の最新の治療方法

■自分のクリニックにあるレーザーで次に何を買ったらいいか?

■フラクショナルレーザーの設定やパラメーター

・・・などが会話の焦点になりました。

興味がある内容は日本人のドクターと似ていて、世界共通ですね。

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ヴィクトリアピークの中華料理店 『天一酒家』(TIEN YI)

おはようございます。

今日9月28日はクリニックFの、今月最後の開業日です。

今日の診療後、僕は最終便の飛行機で博多に向かい、明日からの日本美容外科学会に参加する予定です。

先週訪れた香港の招待講演ですが、もう少しブログを上げてしまいますね。

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午前中の打ち合わせが思ったよりも早く終わったため、昼食をピークで食べることにしました。

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ピーク行のトラムの入り口までタクシーで移動。

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この香港唯一ともいえる観光地行きのトラムは本当に満員です。

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ケーブルカーがやってきました。

ケーブルカーは、目の前の垂直に見える崖を登ってゆきます。

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あまりの登りの傾きに、自分の頭が重く感じます。

頂上までわずか10分弱ですが、首が筋肉痛になりそう。

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真横を見るとまさに密林。こうしたジャングルの中を123年前の人達は登っていったのですね。

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あっという間に頂上に着きました。

頂上の駅を降りると、ピークタワーには、マダムタッソーの蝋人形館がありました。

前に来たときはあったかな?

2006年にリニューアルオープンしたそうです。

中に入る時間はありませんでしたが、入り口にあったブルースリーと一枚写真を撮りました。

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実物大だと思いますが、とっても小柄なんですね。

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ピークの展望台に登ると、海から吹き上げる風で、本当に気持ちがいい。

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対岸には九龍サイドも見えます。昨晩会食したリッツカールトンの建物も見えました。

ピークタワーで選んだお店は、中華料理の『天一酒家』(TIEN YI)

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窓側の席が取れましたので、景色はピークとまったく同じ絶景でした。

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海老焼売

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小龍包

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日式焼き餃子

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白湯帆立粥

どれもおいしかったですよ。

午後の招待講演に向けて帰路につきます。

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こちらはピークタワーより見た、香港島とは反対側の景色。

狭い印象の香港島でさえ、まだまだこんな緑と海が残っているのですから、もっと開発が進む可能性もありますね。

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2011年9月27日 (火)

コーズウェイベイにトラムで出勤

おはようございます。

時折いわし雲も見えて、すっかり秋の天気になって来ましたね。

今日9月27日(火)もクリニックFの診療日です。

今週木曜日、金曜日に開催される日本美容外科学会の講演の準備のため、日夜細切れの時間を使ってプレゼンを作っています。

僕のブログ 新国際学会周遊記では、先週訪れた香港での招待講演のブログをアップさせて頂きますね。

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さて明けた翌日。

打ち合わせのあったコーズウェイベイに、トラムと地下鉄を乗り継いで出勤してみました。

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今、香港ではSuicaやEdyのようなICチップが入った、写真のような「八達通」というカードが売られています。

通称「オクトパス」。

このカードに香港ドルをチャージすると、交通機関はほぼすべて、さらにコンビニなどでも電子マネーを使用できます。

今回はじめて使いましたが、本当に便利です。

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道路の中心に、こんなトラムの駅があります。

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このトラムは香港島の景色の一部ですね。

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特に地下鉄がまだ通っていない、上環よりも東の地域は、このトラムと二階建てバスが最も有効な交通手段になります。

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このように何台も連なって走っています。

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ちょうど最も景色の良い、二階の一番前の席が空いていましたが、クーラーなし、窓が開いていて排気ガス多しで、ちょっとのどが痛くなりましたね。

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ですが、景色は楽しい。

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約30分楽しみながら乗りました。

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「日本城」という電化製品のお店もありました。

香港には、このお店がいくつもありましたので人気店なのだと思います。

技術立国の日本。

香港始め、アジア諸国では高いブランド力を依然持っています。

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香港では医院の看板をとても多く見ました。

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幹細胞の温存治療を宣伝しているクリニックもありました。

どんな治療をするんでしょう?

興味もありますが、ちょっと怖い気もしますね。

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こうしている間に、そごうと

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タイムズスクエアがあるコーズウェイベイに到着です。

朝一番で、香港の会社と銀行での打ち合わせがあったのです。

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2011年9月26日 (月)

2000を超えたブログ記事

おはようございます。今日9月26日(月)は、クリニックFの診療日です。

今週はグランドハイアット福岡で開催される日本美容外科学会講演のため、29日(木)・30日(金)を休診にさせて頂く予定です。

もう月末ですが、今月中の診察を御希望の方は水曜日までにご連絡くださいね。

閑話休題

僕がレーザー医療関係のブログを2004年に書き始めて既に7年が経過しています。

いよいよ今回のブログが2000個目の記事になるのです。

2004年といえば、フラクショナルレーザー機器フラクセルの理論が発表され、肝斑治療にレーザートーニングが使用されるようになった年。

以後、加速度的な速さでこの光医学(Photo Medicine)の分野が発達してきたのです。

振り返ってみると、1000回目のブログを書いたときは2009年7月でしたので、現在は一日一つ以上のブログを書いている計算になりますね(笑)。

1,000回目の時には40回余りだった英語での海外国際学会講演も、今回の香港出張で66回目。

若輩者にずいぶんと機会を与えていただきました。感謝ばかりです。

小学生の時には日記も毎日書けなかったのに、こうして楽しみながら毎日写真を選び、ブログの文章を書いている自分がいるとは、不思議なものです。

1000回まではなるべく医療の話のみを書いてきたのですが、1000回以降は自分の趣味の話や思ったことを書き連ねてきたので、筆の進みが早かったような気もします。

バックナンバーで最初の頃の文章読んでみると、我ながら、稚拙なものも多いですよね(苦笑)。今もまだまだですが、多少は進歩したかな? と思っています。

クリニックFにいらっしゃる患者さんの中には、開業以来、僕のすべてのブログを読んできてくださっている方も沢山いらっしゃいますが、今では、このブログ一つ一つに載せているアーカイブが僕の宝物でもあり、そして、マスコミュニケーションの手段のひとつとなっています。

ブログに載せるための記者目線で海外出張している自分にふと気づくこともあります。

今後もこの新国際学会周遊記が、世界のレーザー治療の知識を広めるための情報源の一つになることができるように、頑張って書いてゆきたいと思います。

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2011年9月25日 (日)

リッツカールトン香港での会食

さて、香港についた当日。

リッツカールトン香港の103階のレストランに招待いただきました。

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こちらの九龍サイドにある、117階建ての建物です。

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内装はこのような中華風。

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下を眺めると、遥か下に船が見えます。

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対岸に見える香港島のヴィクトリアピークよりも高いこの階層。

素晴らしい景色ですね。

曇り空でなかったら、陽光も眩しいでしょう。

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こんな窓辺でビールを飲みながら、6時のレストランの開店を待ちます。

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リッツの上層階には中華料理店とイタリアンがあるのですが、こちらの天龍軒という中華料理を選択しました。

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テーブルの花の細工も綺麗です。

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出てくる料理はデザートまで、どれも素晴らしかったですよ。

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こちら、ガラス張りの壁の装飾なのですが、日本にはないデザインですよね。

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老酒をしこたま飲んで、さて帰ろうとタクシーに乗ろうとしたところ、目の前には香港の百万ドルの夜景が飛び込んできました。

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右手に見える黄色い丸は、アドバルーンです。

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しかし、いつ観ても素晴らしいですね。

明日はいよいよ招待講演です。

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2011年9月24日 (土)

キャセイパシフィックで4ヶ月ぶりに香港へ

おはようございます。

昨晩香港から帰ってきました。

9月24日、今日はクリニックFの診療日です。

朝からたくさんの患者さんがいらしてくれています。

クリニックFの公式ブログ、国際学会周遊記では、いつものように香港出張の話を少しづつ上げてゆきますね。

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2011年9月21日、大型台風15号が東京を直撃した日。

香港の講演出張を控えていました。

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羽田はこの通り大雨。

香港への航路上に台風がありましたので、不安になりますよね。

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とはいえ、一旦上空3万フィートまで上がってしまうと青空が広がります。

この爽快感。

結局僕は空を飛ぶのが好きなんですよね。

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4時間弱の飛行で、香港に到着です。

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約4ヶ月ぶりの香港は曇り空でした。

ですが、暑すぎない気温を感じ、かえって曇り空でよかったかもしれません。

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今回の宿泊ホテルは、上環のさらに西側の西営盤という地区。

この地区にはまだまだ古い香港の街並みがあります。

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こちら、ホテルの19階の窓から見た景色ですが、

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こちら手前の12階建てぐらいの建物。

屋上にたくさんの建物が建っています。

ここで生活しているのでしょう。不思議な光景ですよね。

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ちょうどホテルの真裏が香港大学の建物でした。

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街を少し歩いてみると、こうした街中にある総合医療クリニックがたくさんあります。

この看板中に「彩光」と書いてあるのが見えますか?

彩光とは、いわゆる光治療器(フォトフェイシャル)のことです。

中国製の機器が多く入っているのですが、興味深いですよね。

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香港でも美に対する意識は非常に高く、多くの宣伝もありましたよ。

到着日の夜は、今年新しくできた九龍リッツカールトンの上層階にあるレストランにご招待していただきました。

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2011年9月23日 (金)

香港から帰国しました

先ほど香港からキャセイパシフィック、羽田経由で帰国しました。

帰国便の飛行時間はわずか3時間40分。

本当に近いですよね。

香港では無事に講演も終わり、数多くのドクターたちと交流してきました。

レーザー治療を扱うドクターを対象に、医学的な観点から、医薬化粧品をどのように使用したらよいかという演題でしたが、プレゼンテーションに僕の専門の一つである経営学の話も入れたところ、非常に興味を持たれました。

依頼された仕事を終えて、まずは一安心です。

明日のクリニックFは通常通りの開業です。

香港ブログはすこしづつアップしてゆきますね。

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2011年9月22日 (木)

無事香港に着きました

今日7月22日は僕が香港出張のため、クリニックFは休診です。

電話の受付スタッフは残っていますので、ご予約やご質問がありましたらクリニックにご連絡くださいね。

こちらの新聞でもみましたが、東京の台風は凄かったらしいですね。

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昨日はちょうど台風を迂回する形で香港に着いたのですが、思ったよりも揺れずに安心しました。

今日は朝の打ち合わせが早く終わったので、5年ぶりにヴィクトリアピークに登って昼食を食べました。

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あの海からの吹き上げの風を感じると、香港に来たなあと感じます。

ところでピークトラムは開業してなんと既に123年だそうです。その間無事故で営業をしているのだとか。

午後6時に、こちらのドクターに向けた招待講演が始まりますので、これからプレゼンの整理をします。

頑張りますね。

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2011年9月21日 (水)

2011年レーザー治療器総括その3

おはようございます。現在羽田空港にいて、香港行きの飛行機を待っています。

香港での招待講演は明日ですが、大型台風が気になりますね。

大きく迂回しながら進路を取るんでしょうか?

クリニックFでの僕の診療は今日、明日はお休みさせて頂きますが、スタッフは出勤しておりますので、ご予約やご質問がありましたらクリニックF(03−3221−6461)にお電話くださいね。

帰国は金曜日になりますので、土曜日からは通常診療させて頂きます。

さて、先ほど書き上げた2011年のレーザー治療器総括のブログを続けてアップしますね。

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三つ目のトピックは、赤み(ヘモグロビン)に対するレーザー機器の進化です。

レーザー治療をするうえで最も大切なものが、ロックス・アンダソン博士の選択的光融解理論だとすると、赤(ヘモグロビン)を治療する際に競合するのが茶色(メラニン)です。

理論上はヘモグロビンに対しては、

532 nmのKTP から、585 もしくは 595 nm のパルスダイレーザー(PDL)の間の波長

が有効です。

しかしながら、このレーザー波長をヘモグロビンが破壊できるぐらい短いパルス幅で照射してしまうと、必ず施術後に2週間程度の紫斑(あざ)が生じるのです。

回数が必要な赤みに対する治療では、このダウンタイムが非常に厄介で、治療の選択の幅を減らしてしまうものでした。

Photocynergy 米国サイノシュア社は、赤みの治療のゴールドスタンダードであったパルスダイレーザー(PDL)と、微小血管の治療にも使われていたNd:YAGを数ミリ秒単位で組み合わて照射するマルチプレックスシステムを組み込んだシナジーMPXを2008年に発売し、一旦は赤みの治療に決着をつけたものと思われました。

Excelv

ところが2011年に米国キュテラ社が、532nmのKTP波長を使用したエクセルVという血管に対する機器を発表。浅い血管を532nm、深い血管を1064nmのロングパルスで治療しようというものです。

現在試用期間ではありつつも、国内に導入が始まっていますがアジア人にはパラメーターの設定が難しいと考えられますので、結果を見るまで経過観察が必要ですね。

米国パロマ社はレーザーではなくて、光(IPL)を利用したスターラックスMaxGを発表。

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こちらはIPLのプローブの中に、赤に関係のない波長の部分にダブルフィルターを入れ込んで作り上げたシステムですが、施術後に紫斑が現れにくいのが大きな特徴です。

Maxg

フィルターを一枚入れるだけでも相当熱を発生し、安定度と耐久性が落ちますので、二枚入れるのは非常に高い技術が必要です。

医療レーザー分野で多くのパテントを保持するパロマ社ですので、技術的な縛りもありません。最も得意な分野なのでしょう。

このMaxGは、2011年に多くの論文が発表され、現在赤(ヘモグロビン)に対する効力が最も高いと評価されている機器です。

クリニックFでも今年の春に導入していますが、ニキビ跡の赤みや、赤あざ、手術後瘢痕などには非常に良い結果を出していますよ。

今後が楽しみな機器です。

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2011年9月20日 (火)

2011年レーザー治療器総括その2

おはようございます。

9月20日(火)今日もクリニックFの診療日です。今週は明日から香港の招待講演の出張を控えておりますので、本日と24日(土曜日)のみが診療日となります。僕が不在中につきましては、お電話で診療の御予約を承れるようにしていますので、よろしくお願いします。

では、引き続き、2011年レーザー治療器総括のブログを書いてしまいますね。

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2011年に起きたレーザー/光治療に関するニュース・話題を振り返ると、二つ目のトピックは、

◎フラクショナルRF機器の台頭と、フラクショナルに付随する技術開発

ということになるでしょうか。

フラクショナル機器が美容レーザー領域に対して使用され始めたのは2004年のダラスの米国レーザー医学会ASLMSでの発表以来のことなのですが、

フラクショナルのビームを必ずしもレーザーにする必要はないのでは?

との考えが起こるのは当然のことでした。

レーザー/光を治療機器に使用しすると、電磁波であるレーザー光は

■皮膚への入射前には 反射 放射 

■皮下では 散乱 吸収 

・・・されてしまうことによって、エネルギーが低下します。

特にアジア人の場合、皮下にメラニン色素が多いため、メラニンに集光してしまう波長の光の場合、深くまでエネルギーを伝達できないという点と

多くのエネルギーが皮下のメラニンに吸収され、ショックウェーブが火傷を引き起こすので、強いパワーで照射することができないといったデメリットがありました。

こうしたエネルギーの伝達効率を考えると、媒体にレーザー/光を使用するよりも、RF(ラジオ波)を利用したほうが特に有色人種には遥かにメリットがあるのです。

モノポーラーRFのサーマクールや、バイポーラ―RFのオーロラやポラリス、リファーム、トリニティなどのRFをベースとした医療機器が日本人に好まれるのは当然の結果なのですよね。

そうした中、RFフラクショナル機器であるシネロン社のeマトリックスと、

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韓国ジェイシス社のイントラセルが発売されたのは、以前このブログでもお伝えした通りです。

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このフラクショナルRF機器の市場に、シネロン社からもう一台の「eプライム」が発売されました。

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eプライムはイントラセル同様に針を刺してRFを皮下に直接流し込む技術。

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人間の肌では表皮が最も熱に弱いので、針を刺して皮下深くで直接熱刺激を加え、表皮に熱を加えないという意味では非常に有効な手段です。

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「eマトリックス」や「イントラセル」は、表面のリサーフェシングを目的とした「フラクセル」 の対抗器

「eプライム」は、リフティングを目的とした、「サーマクール」や「ウルセラ」 の対抗器

という位置づけと考えられていました。

特に「eプライム」を受けた被験者に聞くと、ほほがボリューマイズ(膨らんだように見える)されたという印象があるようですね。

eプライムは、局所浸潤麻酔が必要であったり、ダウンタイムが長いのが気になりますが、今後は改善がされると思います。

また、フラクショナルレーザー機器の機能を付加するために、いくつかの技術が開発されてきました。

一つはパロマ社のコンプレッションフラクショナル技術です。

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以前もご紹介したのですが、この右のようなクリスタルを使用して、組織を圧迫してフラクショナルレーザーを照射するという方法。

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皮膚を引き伸ばしてレーザーを照射するとメリットがありますが、その性質を列挙すると

1.レーザー光を吸収してしまう水分やヘモグロビン成分を圧排できる。

2.物理的に組織を厚さを薄くして、標的組織への距離を近づけることができる。

3.クーリングデバイスを当てることで、やけどをおこしやすいとされる表皮真皮接合部(D/Ejunction)と真皮乳頭層への熱刺激を減らすことができるので安全性が向上。

4.圧縮することで皮下の深い部分のコラーゲン構造を平坦化し、熱効率を上げる。

ということになります。

こういった付随する技術が開発されてゆくのは重要ですよね。

2011年レーザー治療器総括その3に続きます。

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2011年9月17日 (土)

2011年レーザー治療器総括その1

おはようございます。今日9月17日(土)もクリニックFの診療日です。

9月も後半になりましたが、来週はいよいよ香港の招待講演。月末は福岡のグランドハイアットで開催される日本美容外科学会の招待講演・・・と出張の予定が続きます。

9月の診療日は、本日含めてあと6日となります。月内に診療ご希望の方はクリニックにご連絡くださいね。

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2011年9月に開催されたカンヌの5大陸レーザー会議が終わり、怒涛のように続いた本年度のレーザーアンチエイジング学会の国際学会も、そろそろ終わりとなります。

カンヌはお声がけくださる方もいて、直前まで行こうかどうしようか悩んでいましたが、いくつかの理由で今年は出席をやめました。終わってみれば今年は200人くらいしかドクターが集まらなかったようです。

さて、例年の様に、各国の国際医学会に足を運び、ディスカッションして得た知識をまとめて、

「2011年のレーザー機器の総括」

をそろそろ始めたいと思います。

ブログで徐々に上げてゆきますね。

2011年のレーザー光治療機器の分野では、3つの進化があったと思います。

●フラクショナルCO2レーザー機器の世代交代

●フラクショナルなRF機器や付随した新技術

●赤み(ヘモグロビン)に効果のある機器の世代交代

そして、施術の点では

●ニキビ跡の治療方法がほぼ完成/確立

●眼瞼(まぶた)まわり、特に上まぶたのレーザーによる施術方法の進化

●脂肪溶解のための、レーザー/冷凍凝固/RF施術方法の進化

・・・という点に論点がまとまりますので、その説明をさせていただきますね。

まずはフラクショナルCO2レーザー機器の世代交代から。

2007年にソルタメディカル社から発売された、フラクショナルCO2レーザー機器「フラクセルリペア(国内未導入)」。

クリニックFでも、ルートロニック社の「エコツー(eCO2)プレミアム」を販売当初から使用してきました。

既にこの技術は公開後5年が経過し、安価な追従器もひと揃いしました。アブレイティブなレーザーリサーフェシング機器として、ニキビ跡や毛穴の治療などに使用されることが浸透し、実際結果を出しその効果が学術的にも臨床的にも認められ、「レーザーによるアジア人の肌のリサーフェシング(肌の入れ替え)」という市場が、いよいよ本格的に確立したと言えます。

CO2レーザーは技術的にもハードルが低いため、多くの会社が参入することとなりましたが、各社が作り上げるCO2レーザーのビーム特性や、スキャニング(連続照射)の技術に違いが現われています。

このため、各社CO2フラクショナル機器の性能や効果の違いに対する論文や発表が少しづつですが出てくるようになりました。

Fractional

Photo2

下図は僕の2011年の米国レーザー医学会(ASLMS)の発表演題です。

各社CO2フラクショナルレーザー機器のスキャナやビームモードの開発も進み、そろそろ世代交代の機器が揃い始めたところです。

その中でも注目すべきは、イタリアDEKA社から本年1月にデビューしたバイポーラ―RFとCO2フラクショナルレーザー機器を複合した「スマートサイドスクエア(SMARTXIDE2)」

2(スクエア)は二乗という意味です。

Deka

RFとCO2フラクショナル機器の複合機は初めてですので、タイトニング(引き締め)能力は当然高いと考えられます。

僕は目の下のたるみ(アイバッグ)の施術などに使用できるのではないかと期待しているのですが、今後の使用方法の研究に期待ですね。

もう一つ優れたスキャナ装置を持ったCO2フラクショナルレーザー機器として注目を浴びている機器に、シネロン/キャンデラ社のCO2REがあります。

273_2

このCO2フラクショナルレーザーは、二つの深さのCO2ビームを利用した、優れたスキャナ装置を持つ機器。

2691

現状はリサーフェシングよりも、傷跡修正などの用途に使われることが多いようです。

新興シネロン社は、古くはオーロラ、ポラリス。最近はトリニティ、eマトリックス・・・など魅力的な機器を世に送り出して来たイスラエルの会社です。

老舗レーザー企業キャンデラを2009年に買収したことで、キャンデラ社についていた多くのレーザー専門医達の研究開発のバックボーンを手に入れました。

今後更なる飛躍が期待できる会社です。

2011年レーザー医療機器総括のブログはまだまだ続きます。

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2011年9月16日 (金)

ボローニャ歌劇場来日公演

おはようございます。残暑が続きますね。

今日9月16日(金)もクリニックFの診療日です。

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イタリアの名門オペラ ボローニャ歌劇場が、いよいよ来日しました。

僕は13日に東京での最初の公演に行ってきました。

Img_0753

チケットを押さえたのは、今年の1月。

昨年末に2011年に観たいオペラを列挙してチケットを押えたのです。

今年の日本は来日オペラの当たり年で、世界でもなかなか観られないぐらい、素晴らしい公演が幾つも来日する予定だったんですよね。

特に今回のボローニャ歌劇場は

■ビゼー「カルメン」のドンホセ役にヨナス・カウフマン

■ベッリー二「清教徒」のアルトゥーロ役にファン・ディエゴ・フローレス

■ヴェルディ「エルナーニ」のエルナーニ役にサルヴァトーレ・リチートラ

・・・と、現在を代表する三人のテノール歌手を擁しての来日公演で、オペラファンとしてはとても楽しみにしていたのです。

001

3月11日という未来が来ることを、あのときは誰も知らなかったんですよね。

東日本大震災、そして福島原発事故。

6月に来日したニューヨークメトロポリタンオペラは、芸術監督のジェームス•レヴァイン含めほぼ全ての主演スタッフがキャンセルとなります。

そんな中で、震災後半年にあたる、このボローニャ歌劇場の来日人員のスケジュールが少しづつ明らかになってきました。

まず、8月終わりにヨナス・カウフマンの来日/出演キャンセルが伝えられ、

8月29日には、サルヴァトーレ・リチートラのシチリア島でのバイク事故で重体という衝撃的な報道が。

さらに9月2日には、フアン・ディエゴ・フローレスのキャンセルが伝えられるという大波乱。

ちなみに13日の「カルメン」では、

○「カルメン」 ドンホセ役 ヨナス・カウフマン「胸部のリンパ節の切除手術」のため、出演、キャンセルとなりました。ドンホセ役は、マルセロ•アルバレスが演じます。

○「カルメン」 エスカミーリョ役 パウロ・ショットは「声帯に発声障害が生じている」との医師の診断により、出演 キャンセルとなりました。エスカミーリョ役はカイル・ケテルセンが演じます。

○「カルメン」 ミカエラ役 「熱をともなう重症の咽頭炎・扁桃炎で15日間の治療と完全な休養が必要」との医師の判断により、アレッサンドラ・マリアネッリは出演キャンセルとなりました。ミカエラ役はヴァレンティーナ・コッラデッティが演じます。

・・・こうした掲示が次々とWEBにあがり、カルメン、ドンホセ、エスカミーリョ、ミカエラの4人の重要な役のなかで、カルメン役のニーノ・スルグラーゼ以外はすべて代役といった事態となりました。

当日、ボローニャ歌劇場 フランチェスコ・エルナーニ総裁の通訳を交えた挨拶のシーンでは日本の舞台としては珍しく、ブーイングも出ましたが、それをたしなめる客もいて、騒然とした雰囲気で舞台は幕を開けました。

この日を迎えることができただけでも感謝したいと思う一方で、それでもどこかにやりきれない思いを抱え、それを誰にぶつければいいのやらわからず、ブーイングをしてしまう観客の気持ちもわかります。

日本はとにかく公演チケットが高いので、尚更でしょうね。

************************

カルメンは、ここで改めて言及するまでもありませんが、ビゼーが作曲した超名作オペラです。

どの曲をとっても素晴らしいものばかり。僕もカルメンが大好きで、DVDを含めると何十回観ているか分かりませんが、聴きこめば聴きこむほど、この舞台の素晴らしさがわかるように感じるのです。

様々な演出のものがあるのですが、今回のボローニャ歌劇場の演出は、カルメンの舞台をスペインから1990年代のキューバに移したものです。

会場に入ると舞台の幕として使用されている大きなキューバの旗が。

Img_0757

斬新な演出に驚きました。

カルメンが「たばこ工場」に勤め、ホセが「兵隊」であることは変わりないのですが、

カルメンが踊るのが「フラメンコ」でなく「サルサ」に

エスカミーリョが「闘牛士」ではなくて「ボクサー」に

ミカエラの職が「看護婦」に

カルメンやドンホセが第二幕以降で所属する「盗賊」が「密輸団」になっているのです。

002

キューバもスペインも同じラテン系の国ですので、ほとんど違和感なく舞台が進みます。

第1幕でカルメンが、

セヴィーリャの城壁の近くのリーリャス・パスティアで、私の好きな人と踊って飲みたい

・・・とホセを誘惑するシーンがあるのですが、歌もその通り歌われていました。

さすがにセヴィーリャという地名のセリフは変えられないよなと思って、第2幕を観ていると、お店の名前のネオンが「Bar Sevilla(バー セヴィーリャ)」になっていたりして…。

そして、スペインにとっての「闘牛士」は、キューバにとっての「ボクサー」ですよね。どちらも多くの観客を呼べる国民的人気の単身のスポーツ選手で、演じられていて全く違和感はないのです。

そういう演出は楽しめました。

舞台の感想は・・・

カルメン役のニーノ・スルグラーゼは調整もあったのか、声量がちょっと足りなかったとは思ったのですが、妖艶で素晴らしい演技をしてくれました。

こんな時期でも日本に来てくれた、ドン・ホセ役のマルセロ・アルバレス、エスカミーリョ役のカイル・ケテルセン、ミカエラ役のヴァレンティーナ・コッラデッティは、それぞれ素晴らしい演技をしてくれたと思います。こうした代役の起用時に脚光を浴びる歌手もいますので、楽しみにしてはいたのですが、とはいえやはり準備期間も短かったのでしょう。

僕としては、震災や原発事故による様々な事情を思う一方で、でもやはり気持ち的に消化不良の残る「カルメン」となりました。事前の配役を観て、世界最高の記憶に残るカルメンが観られるのではないかと、つい大きな期待を抱いてしまっていたのでしょう。

幕が下り、帰宅後、焼酎と共に自分のコレクション10枚以上の「カルメン」の中から、お気に入りの2枚のDVDを、続けて観てしまいましたよ。

ひとつは、2007年イギリスはロンドンのロイヤルオペラハウスで行われた、ヨナス•カウフマン(Jonas Kaufmann)のドンホセ、イルデブランド・ダルカンジェロ(Ildebrando D'Arcangelo)のエスカミーリョのもの。

どちらも1969年生まれの歌い手ですが、この演奏は本当に秀逸で、僕の中では最高のカルメンです。

ホセがカルメンを殺してしまう第4幕最終章の、後の場面から始まる演出。

カルメンにもらった枯れた薔薇の花を持ちながら後悔と苦悩の念にかられているホセ。

そのホセが兵隊に連行された後、回想のようにカルメンの舞台が始まるのですが、カルメンの前奏曲とこの場面が見事に調和しているのです。

もうひとつは2010年1月 ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場におけるライヴ収録のものです。

カルメンはエリーナ・ガランチャ。ドン・ホセはロベルト・アラーニャ。ミカエラはバルバラ・フリットリのもの。

こちらも最近の演奏としてはかなりの高評価です。

今でも新しい演奏のカルメンをアマゾンで見つけるとついつい買ってしまうのですが(笑)、誰でも知っているカルメンだけに、演技者の層も厚く、皆独自の工夫を加えていて、どれもとても楽しめるのですよ。

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2011年9月15日 (木)

イタリアDEKA社 技術開発トップのマウロ博士の来院

おはようございます。今日は木曜日ですが、クリニックFの臨時診療日です。

通常は休診を頂いている木曜日に、ご来院希望の方もいらっしゃるので、昨日の水曜日をお休み頂いた代わりにテストケースで開院します。

本日の予約の空きもありますので、ご希望の方は03-3221-6461までご連絡くださいね。

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火曜日に、クリニックFにイタリアからの来客がありました。

イタリア、フィレンツェのレーザー機器メーカーのマウロ・ガリ博士(工学)です。

DEKA社の開発したレーザー機器のほぼ全てに彼の頭脳が関わっています。

■脂肪溶解レーザーのスマートリポであったり、

■フォトシルク(IPL)であったり、

最近は 

■フラクショナルCO2レーザー + バイポーラーRF の複合機器であるスマートサイドドット2(スマートサイドドット•スクエア)

・・・などなど、アメリカ系のレーザー会社とは全く違った発想の機器を作り上げてきました。  

004

マウロとは、今年の6月にフィレンツェに会社見学に行かせていただいた際に、とてもうまが合って仲良くなり、大変お世話になりました。

その後、7月の同じ時期にロシアの別の学会に参加し滞在したので、ホテルのフロントを介して書類の受け渡しなどもしましたが、再会はイタリア以来です。

フィレンツェでは、DEKA社本社を訪れ、さまざまなディスカッションをしたり

上まぶたの縮小施術であるマドンナリフトを実際にしているドクターボナンのクリニックを訪れさせていただきました。

今回の来院目的は、いよいよ今月末に迫った日本美容外科学会でのDEKA社のCO2フラクショナルレーザー機器=スマートサイドドットによる上眼瞼挙上レーザー施術である「マドンナリフト」と

RF(ラジオ波)との複合機器であるスマートサイド2(スクエア)による施術の医学的、工学的な事項の打ち合わせでした。

機器の細かい情報全てが日本に来るわけではないので、自分でも分かりにくかった点を直接質問することができました。

今月末の美容外科学会ではまとまったデータを供覧できると思います。

イタリアDEKA社本社訪問のことは、宜しかったら新国際学会周遊記の2011年 6月 7月のバックナンバーをご覧ください。

フィレンツェとミラノ滞在中には、美しいトスカーナの自然と料理が堪能させていただきました。

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2011年9月13日 (火)

エリック・カルメンとラフマニノフ

おはようございます。

今日9月13日(火)もクリニックFの診療日です。

クリニックFは通常木曜日と日曜日を休診日といているのですが、最近は木曜日しか来院できないという患者さんの問い合わせも多いので、今週はイレギュラーで、明日14日の水曜日はお休みを頂き、15日木曜日に開院します。

クリニックを小さく作っておくと、こういうとき小回りが利きます(笑)。

木曜日しかいらっしゃれない方は、是非クリニックまで一度御連絡・御相談ください。

今月は、来週21日~23日まで香港へ招待講演の出張。

再来週の29日~30日は、福岡の美容外科学会の招待講演のため休診とさせていただく予定です。

ご迷惑おかけしてしまいますが、どうぞよろしくお願い致します。

************************

昨晩、古いCDを整理していたら、エリック•カルメンのCDが出てきました。

エリック•カルメンをご存知ですか?

「ALL BY MYSELF」という歌がとても有名ですよね。

1975年の曲ですが、その後30人以上にカバーされましたので、聴いたことがある人も多いと思います。

フランク・シナトラや、セリーヌ・ディオンのカバーが特に有名になりました。

When I was young, I never needed anyone.

Makin' love was just for fun.

Those days are gone.

Livin' alone, I think of all the friends I've known.

But when I dial the telephone, Nobody's home.

All by myself, Don't wanna be, all by myself anymore.

All by myself, Don't wanna live, all by myself anymore.

Hard to be sure, Some times I feel so insecure.

And love so distant and obscure, Remains the cure.

[Instrumental Bridge]

All by myself, Don't wanna be, all by myself anymore.

All by myself, Don't wanna live, all by myself anymore.

When I was young, I never needed anyone.

And makin' love was just for fun.

Those days are gone.

All by myself, Don't wanna be, all by myself anymore.

All by myself, Don't wanna live, all by myself anymore.

(Fade out) All by myself, Don't wanna be....

とまあ、歌詞をみると「もうこれ以上、ひとりぼっちで居たくない」

という様な内容です。

僕はこの曲がとても好きだったので、いや懐かしいなあと聴いていたところ、ふとこの旋律には聴き覚えがある!!

と気づいたのです。

それも僕の敬愛するロシアの作曲家。

セルゲイ•ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第二番第二楽章」。

映像を用意しましたが、このキーシンの演奏する画像の1分20秒あたりからです。

サビは別の旋律ですが、曲の始まりの部分の旋律は全く同じですよね。

ラフマニノフの特にピアノ協奏曲第二番は大変難しい大曲ですし、その美しい旋律には特別な思い入れもあります。

どちらもとても好きな曲だったのに、聴き込んでいた時期が違ったので、今まで全く気づかなかった...(汗)。

調べてみると、これはかなり有名な事実らしく、英語で調べてみると

「The Eric Carmen song "All By Myself" borrows a melody from Rachmaninoff's 2nd piano concerto. Another Carmen song, "Never Gonna Fall in Love Again", is based on his 2nd symphony.」

・・・との文章が沢山ネット上にありました。

この文章によると、「Never Gonna Fall in Love Again(邦題:「恋にノータッチ」)もラフマニノフの交響曲第二番の旋律が参考にされているのですね。

確かに聴いてみるとその通り。

知らないのは自分だけだったんです(苦笑)。

それにしても、無限にある音の組み合わせの中から出来上がる美しい旋律は、「奇跡」の様なものだと思いませんか?

たとえば、僕の得意な理数の分野を用いて考えてみると

「神がアイザック•ニュートンやゴットフリート・ライプニッツを造らなくても、おそらく誰かが微分積分は発見したであろう」

と言われているのですが、事実、日本でも17世紀に江戸時代の関孝和らの和算家達が、全く独自の考え方から微分積分に近い学問を作り上げています。

アインシュタインがいなくても、誰かが光の速度だけは絶対的なもので、どの空間でも一定であることを証明し、きっと一般相対性理論を導いたでしょう。

しかしながら、音楽や芸術は唯一無二のもので、神がモーツァルトやチャイコフスキーを造らなかったら、彼らの生み出した美しい旋律はこの世に存在することはなかったのです。

考えてみれば、旋律は、過去の知識や学問の集大成の様に複数の集団の脳から系統だって導きだされるものではなく、一人の頭の中で唐突に組み上げられて出来上がるもの。

同じものは二度と出来ないのです。

そう思うと凄いことですよね。

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2011年9月12日 (月)

レーザー/光治療器のパワー設定

今日9月12日もクリニックFの開院日です。

朝はココログがメンテナンス中で、ブログをアップするのが遅れてしまいました。

今日の話題は、レーザー/光治療器のパワー設定について。

もともとクリニックFには、遠方からおいでくださる患者さんもとても多いのですが、そうした方々と最近診療でお会いすると、

「クリニックFを見つける前、自宅近くの病院でフラクセルを○○ジュールで打たれたのですが・・・・」

「どうしてもクリニックFまで距離的な問題で行けないのですが、近くの病院で施術をしたいので、eマトリックスを照射する具体的なパワー値を教えてください。」

などという、ジュール数を含めたレーザーのパワー設定についての非常に具体的なご説明・ご質問を頂くことがあります。

こうしたご質問の中には、直接お話を伺う以外にメールで頂く場合もあります。

メールの場合、さらにとても詳細に書かれたものもあり、これが匿名だったりすると、

「・・・これって、送り主はもしかしたら同業のドクターなのでは???」

と思うものも、けっこうあります(笑)。

(ちなみに、その場合には、その旨書いていただける方がありがたいです。ご対応させていただきます。)

これは以前にも書いていることですが、レーザーのパワー設定であるパラメーターを同じにしたところで、施術者が違うのであれば同じ施術はできないと思ったほうが良いと思います。

これは、施術者の ①感性・感覚・センスの問題 と ②技術力の問題、両方の側面により、施術内容が変わってくるのです。

レーザー治療機器の名前自体に注目が集まるようになりましたので、同じ機器があれば、同じ治療が出来ると勘違いされる方が増えてきたように思いますが、レーザー治療機器は、「メス」や「包丁」、「カメラ」や「ゴルフのクラブ」のような道具のひとつです。

「メスさばき」がうまい人とそうでない人がいるように、そして同じメーカーの一眼レフを持っていてもうまい写真を撮る人とそうでない人がいるように、良い道具を持っていることと、その道具を使いこなせるかどうかはまた別の問題。

要は、その道具をどのように使用してゆくのか、その方法を考えるほうが大切なのだと思うのです。

良いゴルフ・クラブを持っていれば良いスコアを出せるか、といえばそうではないですからね(笑)。

今日はこの②技術力の問題について、より深く掘り下げてみたいと思います。

レーザー/光治療の場合、

「機器上に表示される照射パワーのパラメーター」

よりも、

「医師による照射密度の違い」

のほうがはるかに大きな違いを及ぼします。

試しにいくつかシミュレーションをしてみましょう。:-

0

上の図。

この図の青い円がレーザーの口径だと思ってください。

まず、球面である人の顔の肌に、このような円形のレーザーを均一に、同間隔で照射するのは想像以上に難しく、慣れと技術が必要なことです。

Photo_2

照射に不慣れで技術が足りない場合、このようにひとつひとつの照射の間隔が開いてしまったりすることはよくあります。

自分では詰めて打っているつもりが、意図せずに照射面が開いてしまうわけです。

中には、わざわざ意図的に間隔を開けて照射する医師もいますが、そうした例外を除くと、これはレーザー照射をする医師としては基本的な技術習得が必要で、練習を繰り返すしかないでしょう。

そこで、僕が肌にまんべんなく照射するためには工夫している3つの方法をご紹介しますね。

①ひとつは、口径を少しづつ重ねて、下図のように照射すること。

これを1方式とします。

1
上の1方式の照射方法で照射した場合、表示されたパラメーターを補正して考えなければなりません。

4
この場合、中央に照射された赤円を想定すると、その円に影響されるレーザーの口径は接する9つの円として考えられます。

レーザーの口径の半径を1と仮定します。

上記の正方形の面積は、対角線が4であることから、8です。

この正方形の面積に照射されるレーザーは、

中央に一つ分。

辺に沿ったもの(半円)が4つ分。

角に沿ったもの(1/4円)が4つ分ありますので

全部で4ショット分ある計算になります。

レーザーの一つの面積は、πr二乗の式より3.14と想定されますので、

3.14×4=12.56になります。

正方形の面積8に、合計12.56の面積のレーザーが照射されますので、

12.56÷8=1.57 

つまり、実際にはパラメーターの1.57倍のレーザーエネルギーが単位面積に照射されていることがわかります。

②二つ目は、

8
一度目を青円の様に照射して、二度目を赤円の様に照射して、非照射部位を消すというもの。

これを2方式とします。次は2方式の場合の照射密度を考えてみましょう。

Photo

こちらも小さい正方形のところに二度目のレーザーが照射されますので、レーザー光の半径を1と考えると小さい正方形の面積は4ですよね。

この正方形の単位面積に対して、正円が一つ。1/4円が四つありますので、3.14×2=6.28分の面積分のレーザーが照射されているわけです。

こちらも計算すると、同じく6.28÷4=1.57倍

になります。

③三つ目は四角形ではなくて、三角形を利用した方法です。

10

この様に、レーザー光が三角形を作るように照射してゆくのです。

11
こちらの照射面積は、同じくレーザー光線の半径を1とすると、

小さな三角形の面積は2×1.73÷2=1.73に。

そして照射系の面積は1/6円が三つ。すなわち半円で3.14÷2=1.57ですから

1.57÷1.73=0.907で、一度照射すると約9割の部位の照射ができることになります。

当然のことながら、二度打ちすると1.81倍ですよね。

この通り、パラメーターをいくら同じにしたところで、肌に均一に照射しようと考えていたとしても、照射方法次第で0.9から2倍ぐらいの吸収エネルギーの差が出てしまうのです。

さらに注目してほしいのが個人間による顔の大きさや隆起、彫りの深さ他の違い。

男女の平均的な顔を半楕円球として想定して、一度計算してみたことがあるのですが、1.4倍以上も表面積が違う場合があるのです。

つまり、たとえば何ショット必要か? 何ショット打ってくれるのか? という議論が、医師だけでなく患者さんの間でも議論されたりしますが、この議論自体が少しずれていると言えるのです。

このあたりは実際に計算してみれば初等数学(というか算数?)で十分対応できますので、照射の密度の方が明らかに大きな変化要因となるのです。

パラメーターはあまりに高すぎると火傷をおこしますので、火傷をおこさないための目安の値ぐらいと思っていたほうがいいのかもしれませんよ。

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2011年9月10日 (土)

アヴォカドベーコンチーズバーガー

9月10日(土)、今日もクリニックFの診察日です。土曜日ですので慌しいですね。

午後が詰まっているので早めにお昼を食べました。

スタッフが買ってきてくれた、KUA AINAのハンバーガーです。

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アヴォカド、ベーコン、チェダーチーズ入り。

しばらくハワイなんて行ってないなあ・・・。

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2011年9月 7日 (水)

目の下のたるみを取るレーザー機器

おはようございます。今日9月7日も良い天気ですね。

今日もクリニックFの診療日です。

今月末に福岡のグランドハイアットホテルで開催される、日本美容外科学会。

Photo

この学会は日本で開催される最も大きな美容外科学会のひとつなのですが、

僕はこの学会で、合計3つの講演を行うことになっていて、休日や診療の合間を使いながら準備をすすめています。

学会会長である福岡大学 大慈弥(おおじみ)教授招待のシンポジストとして、まず

●シンポジウム7       「美容外科の医療安全管理:患者と医療者を守る」 

の枠で 「美容診療と医療経営学」の招待講演 を

そして

イタリアの医療レーザー機器メーカーDEKA社のサテライトミーティングで

●最新フラクショナルCO2レーザー機器スマートサイドドットを使用した上まぶた収縮のための施術であるマドンナリフト の講演と実際の公開施術(ハンズオン)

●RFとフラクショナルCO2機器を組み合わせた世界最初の技術を持つ機器 「スマートサイドドット2(スマートサイドドット スクエア)」の理論講演

をさせていただくことになっているのです。

お声を掛けていただき、大変光栄に思っています。

昨日DEKA社のスタッフの方と打ち合わせを行いました。

その時に話題に上がったのが、こちらの目の下のたるみをとるレーザー機器開発です。

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写真は何度か僕のブログでも登場していますが、米国皮膚科学会(AAD)学会員に毎月送られてくる専門誌「Journal of the American Academy of Dermatology」です。

僕も米国皮膚科学会の認定医なので、この本は必ず毎月チェックしています。

ちなみに、こちらは今年の4月号です。

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この号に

「Treatment of lower eyelid rhytids and laxity with ablative fractionated carbon-dioxide laser resurfacing:Case series and review of the literature」

  という論文が掲載されました。

これは、目の下のたるみを、フラクショナルCO2レーザー機器による2から3回の施術で改善するというもの。

目の下のたるみを取るのは、今まで「ブレファロプラスティー」という目の直下にメスを入れる手術が必要でした。

しかし、皮膚にメスを入れてしまうと結果は良くても数週間のダウンタイムは起こりますので

これがレーザーで改善されるとなると非常に魅力的ですよね。

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論文に掲載されている写真を供覧すると、目の下のたるみが綺麗にとれているのがよくわかります。

2007年以降、数多くのCO2フラクショナルレーザーが発売されてきましたが、それぞれの機器の能力は大きく違い、得意不得意があるとこのブログでも述べてきました。

この研究は、クリニックFでも使用しているDEKA社のスマートサイドが使用されていますが、たるみが取れる効果は、スマートサイドの持つ他のフラクショナルCO2レーザーよりも「皮膚の収縮力が高い」というレーザー特性によるもの。

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スマートサイドドットは、レーザーの照射時間を、通常のレーザーの様にパルス幅とするのではなく、Dwell timeという新しい概念で設計されているので、「レーザー光による皮膚収縮」を重要視した設定ができるのです。

特に海外のドクターの間で、目の周りの収縮治療にDEKA社のスマートサイドドットが使われているのはこの特徴があるからなのです。

現在、フラクショナルレーザー機器間の違いによる比較論文を手に入れてもらっていますので、美容外科学会では機器の違いも含めた、より詳しい情報を発表できると思います。

この目の下を施術するパワー設定は、目の上を直接施術するマドンナリフトに比べて非常に高いエネルギーを使用しますが、目の周りという、初対面で最も印象に残る部位がレーザーによって施術できるとなると、非常に魅力的な施術ではありますよね。

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2011年9月 6日 (火)

若き名テノールSalvatore Licitraサルヴァトーレ・リチートラ の逝去

おはようございます。今日9月6日もクリニックFの診療日です。

今日は久しぶりに青空が見えましたが、ようやく残暑もなくなってきましたね。

今日の朝はオペラファンとしてはほんとうに残念なお知らせを知ってしまいました。

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テノール歌手のサルヴァトーレ・リチートラさんが、シチリア島でバイク運転中に事故にあって重体だったという報道が8月27日にあったのですが、現地地時間で9月5日、つまり日本時間の今朝、入院していたシチリア島の病院で脳死と判定され、家族が臓器提供に同意したのだそうです。

享年43歳ということで、僕とは同世代にあたるのですが、本当に残念なことです。 

リチートラさんは1968年にスイスでシチリア系イタリア人の両親のもと生まれ、ミラノで育ち、幅広いオペラのレパートリーで高く評価されていました。

昨年も日本に来てコンサートを開いていますし、特にまさに今月日本で開催予定のボローニャ歌劇場『エルナーニ』のタイトルロールのエルナーニ役で来日予定だったので、日本人にも馴染みが深い歌手。

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実は僕もボローニャ歌劇場のチケットを取って来日を楽しみにしていた一人でした。

サルヴァトーレ・リチートラさんはイタリア人テノールとして、三大テノールの一人、同じイタリア人の故パバロッティ氏の後継者と目されていたのです。

三大テノールと日本語に訳されてしまうと、どこかでコンペティションが行われたかと勘違いされてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、英語では単に「The Three Tenors」と書きます。

1990年にイタリアでサッカーのワールドカップ開催を記念してローマのカラカラ浴場跡で行われたジョイントコンサートが始まりで、元々は三人の有名テノール歌手によるいわば「グループ名」だったのが、その後20年かけて様々な価値を持って独り歩きしたところもあるのですよね。

その三大テノールとは

スペイン出身の
現在は主に指揮者として活躍しているドミンゴ(プラシド・ドミンゴ)氏と
すでに引退を表明したカレーラス(ホセ・カレーラス)氏

そしてイタリア出身の
故パバロッティ(ルチアーノ・パヴァロッティ)氏

のことを指します。

彼らの後、誰が「三大テノール」にあたるのかと議論はなされているのですが、リチートラさんは名前が上がっていた有力な候補の一人だったのです。

リチートラさんのCDはこのとおり、たくさん発売されていますし、いつでも聴くことができるとは思うのですが、優れた声楽家の声というものは、世界に一つしかない楽器であり、人類の宝の一つが失われた様なものだと僕は思うのです。

本当に悲しい事です。リチートラさんのご冥福をお祈りします。

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2011年9月 5日 (月)

IMCAS ASIA 2011⑱ 絶景の四川料理

おはようございます。

今日9月5日もクリニックFの診療日です。残暑が続きますね。

僕は昨日はお盆の季節に行けなかった、母方のご先祖様のお墓詣りに行ってきました。

明治生まれの医師で、研究者としても熱意をもって研究を行い、昭和の初めに医学博士号を取得した祖父。

亡くなったのは僕が高校生2年生の時でしたが、その後に僕は医師としての進路を選ぶことにしたのです。

祖父が生きていたら研究面や臨床面、そして人生のことも相談できたことも多かったのにと思うこともありますが、こうした気質は脈々と続いてゆくのでしょうね。

ようやくですが、7月に開催されたシンガポール出張の締めに取り掛かりたいと思います。

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IMCAS ASIA 2011で滞在したシンガポールの残り時間も少なくなりました。

深夜の飛行機のフライトの前に、シンガポール第二の高さの高層ビルで会食がありました。

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「四川豆花飯荘」。四川料理店です。

このレストラン、視界が270度開けていて、本当に景色が良いのです。

しばらく見とれてしまいました。

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こちらマリーナベイサンズよりの景色。

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こちらは左手の景色。低層の建物もまだありますね。

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右手にはIMCASが開催された学会会場も見えます。

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こんな感じでお茶を注いでもらうのですが、気分も盛り上がりますね。

みんなで写真を撮ってしまいました(笑)。

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出てきた四川料理です。

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516どの料理も辛かったですが、とてもおいしくいただきました。

徐々に日も暮れて、帰国便の時間も近づいてきました。519

赤道の雲は日本とは違いますね。520

レストランを出るときには、もう夜空が。

タクシーを拾ってチャンギ空港に向かいます。

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夜中にもかかわらず、さすが香港と並ぶアジアのハブ空港。

相変わらずの混雑です。

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帰国深夜便もJAL。

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ひと眠りであっという間に早朝の羽田です。雨が降っていましたが、正直シンガポールのほうが涼しかったですね。

羽田から帰ると思うと都内へのアクセスが格段に楽になりました。家で少し休んでからクリニックFに出勤できましたよ。

2011年7月にシンガポールで開催されたIMCAS ASIA 2011。新国際学会周遊記での報告をこれで終わりますね。

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2011年9月 3日 (土)

IMCAS ASIA 2011⑰ランボルギーニ―・ムルシエラゴSV、シンガポールホーカーズフーズ

マレーシアよりシンガポールに戻りました。

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やはり近代的な都市ですね。

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ランボルギーニ―・ムルシエラゴSVも普通に走っています。

ランボルギーニ―12気筒のフラッグシップでしたよね。

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おなかが減ったので、地下鉄でオーチャードに移動し、ホーカーズフーズで食べることに。

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こちらは、シンガポールの地下鉄のチケット。

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どのホーカーズも人でいっぱいですね。

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僕はこんなどんぶりを食べました。

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これもなかなか美味でしたよ。

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IMCAS ASIA 2011⑯ 国境を超えるときに事件が。

短い時間でしたがマレーシア観光を終え、ツアー客7名でシンガポールに帰ります。

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マレーシアの出国をして、バスに乗り、

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橋を渡ってシンガポールの通関施設を目指します。

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ここで再び7人がバスを降り、バラバラになってシンガポールへ通関したのです。

ところが待てども待てども一組のアメリカ人夫婦が出てきません。

シンガポールの運転手さんも困ってしまったようで、一時間以上も電話をかけていましたが、結局二人のアメリカ人は出てきませんでした。

結局、5名のツアー客を乗せてバスが出発して、ホテルに送ってもらいました。

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二人はどうなっちゃったんでしょうか?

心配です。

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IMCAS ASIA 2011⑮ ジョホールバル観光

9月3日(土)、今日もクリニックFの診療日です。

朝からばたばたしていましたが、この湿度たまらないですね(苦笑)。さきほど都心に振った雨にはびっくりしました。もうあがりましたが、安定しませんね。

さて、もうしばらくブログ上は、2011年7月に訪れたシンガポール出張記にお付き合い下さい。

帰国直前に、半日マレーシア観光に出かけたところです。

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マレーシア・ジョホールバル。観光地は数カ所しかないのですが

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まず向かったのが、イスラム教の教会である、スルタン・アブ・バカール・モスク

丘の上に立つ白壁と青い屋根が印象のとてもきれいなモスクでした。

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盆栽みたいな木を発見。

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残念ながら礼拝中で、中の見学はできませんでした。

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このモスク。向こう岸にはシンガポール島が見えます。

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もう一つ訪れたのが、こちらのマレーシア文化村

ジョホールバル市内にあるマレーシアの文化が手軽に体験できる施設。

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結婚式の飾りだそうです。

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竹でできた特殊な楽器でマレー音楽を聴き、

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ジョホール州の伝統音楽・舞踊のパフォーマンス

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バティック(ろうけつ染め)体験

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ピューター(錫)の型とりのデモンストレーションなどがありましたが、こちらはなんともゆるーい観光地でしたね。

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途中イスラム寺院も見えましたよ。

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2011年9月 2日 (金)

IMCAS ASIA 2011⑭ ジョホールバル ロウ染バティック

ジョホールバルといえば、1997年にサッカー日本代表が、1998 FIFAワールドカップ・フランス大会のアジア第3代表決定戦としてイラン代表と戦い勝利を収めたことにより、FIFAワールドカップ本戦初出場を決めた場所。

日本人にとっては、忘れがたい地名じゃないでしょうか。

マレーシア第二の都市とはいえ、田舎道が続きます。

国境を超え、ツアーはまずマレーシア名物ロウ染・バティックのお店見学でした。

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ガイドさんが英語で説明を加えます。

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バティックは、ロウを使って絵を描き、染めてゆく染物です。

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完成品は柄が大きなものが多かったのですが、南国風で良かったですね。

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こちらは左手がジョホール州の旗で、右がマレーシアの国旗だそうです。

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マレーシアの国土は、マレー半島南部とボルネオ島北部を含みます。

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暑い地域ですので、ちょっと軒下をみるとこの通りヤシの実があります。

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こんな活け鉢にもなっています。綺麗でいいですね。

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木々も南国風で、不思議な感じですね。

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2011年9月 1日 (木)

IMCAS ASIA 2011⑬ 陸路国境を超えマレーシアへ

IMCAS最終日。

シンガポールから日本に帰るフライトは深夜便です。

ホテルに荷物を預けてマレーシアに足を延ばしてみることにしました。

マレーシアといっても、向かう先はシンガポールとの間にある国境の橋こそ超えるものの、「隣町」と言ってもいいくらい近いジョホールバルです。

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グーグルマップです。

中央に縦に見える橋がありますが、この橋の中心の白い線が国境。

白い線の上部がジョホールバル。マレーシアの首都クアラルンプールに次ぐ第二の都市です。

そして、白い線の下部がシンガポールです。

このシンガポール~ジョホールバル間は、日本円にしてわずか1,500円程度で“1日ツアー(ただし英語)”が開催されているのです。

朝8時。

乗り合いバスがホテルに迎えに来ます。

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今回のツアーはイタリアから来た新婚さんと、アメリカ人夫婦2組、そこに僕を含めて7人。

そのままシンガポール島を北に向かい、一路マレーシアに向かいます。

朝でしたから道の方は相応に混んでいましたが、それでも国境まで40分ぐらいだったでしょうか。

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しばらく走るとシンガポール側の通関施設が見えてきました。

ここでバスを降りてシンガポールから出国手続きをします。

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出国手続き後、再びバスに乗ります。

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ここでシンガポールを出て橋を渡りますが、この橋はどちらの国にも属していない緩衝地帯。

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しばらく進むとマレーシアの通関施設が見えてきます。

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こちらでも再度バスを降り、マレーシアへの通関です。

パスポートセンターは写真の撮影も許可されていました。

ガラガラですが、こんな様子です。

国境を越えた先にはコンビニエンスストアらしきものがありましたが、明らかに物価が違いましたね。

考えてみると、陸路(鉄道以外)で国境を超える経験はあまりできませんよね。僕自身も思い出してみましたが、

■スペインの南部からイギリス領ジブラルタルに行った時。

■サンディエゴで開催された学会に参加した際にメキシコのティファナに行った時。

■モナコ公国のアンチエイジング学会で講演したときに南仏ニースから国境を超えた時。

■中国の深センで招待講演したときに、そのまま香港に抜けた時。

■米国ナイアガラの滝で、観光のためカナダ側に往復した時。

■南アフリカからビクトリアの滝を見にジンバブエを往復した時。

そして、今回。人生七度目です(笑)。

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この国境は自動車で簡単に超えられるとあって、シンガポールに出稼ぎに行くマレーシア人と、マレーシアに買い物に行くシンガポール人が国境で入れ替わるのです。

ジョホールバルについては次のブログで。

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