PVPフラーレンが皮膚バリア能力を上げるという研究発表
おはようございます。今日10月15日(土)もクリニックFの診療日です。診療が終わり次第、今日は羽田に向かう予定です。今晩最終の飛行機で大阪に入り、明日予定されているイタリアのレーザーメーカー DEKA社のワークショップで、マドンナリフトの招待講演をする予定になっているのです。
今日は土曜日ということもあって、朝から遠方の患者さんも多く予約も一杯ですが、スタッフ一同頑張っていこうと思います。
***********************************************
さて、ここからは国際学会の話をすこし。
実は今月、10月末にタイのバンコクにて開催される学会で、発表を控えています。
「International Federation of the Societies of Cosmetic Chemists(IFSCC)」
翻訳すると、国際化粧品技術者会連盟となるのですが、この会は
世界の化粧品技術者が集う、化粧品科学技術の最も権威ある研究発表会です。
文章を拡大しますね。
今回発表する演題が、ようやく出来上がりました。
まだ発表前なので、画像を荒くしてアップしたいと思います。
演題名は、
“Effect of Inclusion Complexes of Fullerenes with Polyviniylpyrrolidone on the Skin Barrier”
フラーレンには通常指摘される抗酸化能力に加えて、表皮のバリアを改善する能力があることを示したデータ。
皮膚には皮膚表皮バリアーを形成するタンパク質、専門的な言葉で言うと「Cornified Envelope proline(CE)」という物質があるのですが、フラーレンがトランスグルタミナーゼⅠのmRNA発現を増やし、CE構造物を増加させ、皮膚のバリア能力の維持に寄与していることを証明する研究です。
今回はテープストリッピングという方法で、肌の角質を除去しましたが、既にレーザーを使用した追加実験も行っていて、次回の発表の準備をしています。
世の中知りたい事ばかりで、研究の種は尽きないですね(笑)。
世界最先端のレーザー情報がわかる
| 固定リンク
「国際学会 アジア・タイ編」カテゴリの記事
- バンコクでのIFSCCの開催延期(2011.10.26)
- PVPフラーレンが皮膚バリア能力を上げるという研究発表(2011.10.15)
- タイからの帰国(2009.08.18)
- バンコクのメディカルスパ(2009.08.17)
- SYNERON社 新社長とのディナー(2009.08.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント