■台湾出張2011秋③ 台南のビタミンC製剤製造会社にて
新幹線台南の駅から車20分ぐらいでしたが、台湾の製薬会社、南光製薬に着きました。
予想していたよりも、かなり大きな施設です。
この会社は一昨年に上場を果たした製薬企業。
この会社で作っている薬品がずらっと並んだ部屋がありましたが、日本で売っているものが多いのは驚きました。
日本の製薬会社がOEMに出しているんですよね。
この会社の地下の会議室でお弁当の昼食を挟んで3時間ぐらい、ビタミンCについてのディスカッションを行いました。
レーザー治療をすると、皮下にはラジカル(過酸化脂質)が発生します。
これら有害な作用を除去するために、さまざまなタイプのプロビタミンCを医薬化粧品として使用すると、非常に効果があります。
クリニックFでも、現在はローション、ジェル、クリームの三つのドクターズコスメというか、塗り薬をそれぞれの肌に合わせて組み合わせて使いながら、患者さんのレーザー治療に役立てています。
こうした体の外から外用薬の様に使われるビタミンCの研究が進む一方で、ここ数年特に、生体の活性酸素を除去するための点滴の高濃度ビタミンC療法の認知度が上がっています。
こうした医薬のビタミンCの市場に目を付けた台湾のドクターたちも、これらの薬剤を使用したいと思うようになってきたのです。
米国や日本でがん治療やアンチエイジング医療で行われている高濃度ビタミンCの実際の治療について、細かく意見を聞かれましたよ。
会議の後に、生体に注射点滴するタイプのビタミンCの製造工場を見学させていただきました。
まずは、こんな格好に着替えます。僕は左側。
右側が社長の弟の陳さん。
今日の案内役です。
こちらは商売繁盛の神様だそうです。
広い工場は、それぞれの清潔度により区分けがされています。
我々見学者はこの作業をガラス越しに観ることができるようになっています。
オートメーション化された機械の中で、薬液が袋に充填されていくのを観るのは、小学校の時に見た工場見学のようで、興味深かったですよ。
完成した薬剤の袋を黒と白のシャウカステンの前で目視してチェックする作業員たち。
眼が疲れる大変な作業なのでしょうね。
僕は海外でも数多くのレーザー機器メーカーの工場の見学をしたことがあるのですが、製薬会社は初めて。
とても勉強になりました。
世界最先端のレーザー情報がわかる
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