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2011年12月24日 (土)

■NY出張2011冬 25 2010年トニー賞受賞作 ミュージカル「メンフィス」

2010年のトニー賞作品賞、脚本賞、楽曲賞などを勝ち取ったミュージカル「メンフィス / Memphis」

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今までチケットが取れなかったのですが、ようやく今回観ることができました。

このミュージカルは、アメリカでロックンロールが生まれるまでの歴史のようなものですね。

白人DJとしてエルビスプレスリーの曲を始めて紹介したことで有名な、デューイー・フィリップスの半生をもとにしたものです。

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中はものすごい混雑です。

舞台は人種差別が残る1950年代のテネシー州メンフィス。

当時は人種隔離政策によって、白人はカントリーミュージックを、黒人は教会で歌う黒人霊歌より発達したブルースを好んで聴いていました。

ブルースは黒人が初めてアメリカ語を使用して作り上げた楽曲だったともいえるのです。

音楽史的にみると、ヨーロッパ由来の白人の音楽は楽譜と音階をもとにした再演が可能な「メロディー」から発達しましたが、黒人の音楽はアフリカの土着の太鼓のような「リズム」から発展したということがいえます。

このリズム感のよさに注目し、主人公ヒューイが当時のタブーを破り、黒人音楽を白人用ラジオ局でオンエアしたことからこの物語は始まります。

ラジオ局には大反対されますが、聴衆には歓迎されます。

DJヒューイとして全米全土に影響を及ぼすようになり、こちらも当時タブーだったのですが、黒人の歌手と恋に落ちるのです。

ミュージカルではたくさんの音楽が流れますが、白人と黒人の音楽が、アメリカンロックンロールへと集結してゆく様が時代を追って変化してゆくのがわかります。

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音楽は素晴らしかったので、それだけでも単純に楽しめますね。

ただし、英語はスラングとかも入っていて、物語を理解しようとすると少し高度です。

このミュージカルの映画版ができる計画がすでにあり、主演役を巡って、ザック・エフロンとジャスティン・ティンバーレイクの2人が競い合っていると現地の雑誌で読みました。

英語に自信のない方は、映画を観てからミュージカルを観てもよさそうですよ。

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