DEKA社スキンセラピーワークショップ、最新RF事情、Pennesの生体伝熱方程式
おはようございます。
都心部は朝から晴れていますが、その分花粉がだいぶ飛んでいるようで、出勤の途中でマスクの人を多く見かけました。
今日2月27日(月)もクリニックFの診療日。四谷に一日いる予定です。
東京マラソンが開催された昨日の日曜日は、東京・御殿山にあるホテルラフォーレで開催されたイタリアのレーザーメーカーであるDEKA社主催のワークショップに講師として呼んでいただきました。
今回のセミナーで話をさせていただいた点は二つあります。
一つは、RFとCO2フラクショナルレーザー機器を組み合わせたスマートサイドスクエア治療。
RFについては、最近学んでいる工学部の知識を生かして、Pennesの生体伝熱方程式の変形を用いて説明させていただきました。
もともとPennesの生体伝熱方程式は、血流がある場合の皮膚温の温度伝搬を調べる数式なのですが、RFによって加えられるエネルギーを計算すると、皮膚温の上昇度合いがわかりますし、皮下血流量が多ければ多いほど、伝達率が上がることがわかります。
RF機器は計算式さえわかっていれば、スクエアのRF機能単体で、サーマクールやタイタンに近いリフティングやタイトニング施術に利用することもできますので、応用範囲も広がりそうですね。
そして、DEKA社のトピックスと言えば、やはり、眼瞼拳上のレーザーである「マドンナリフト・アイ」です。
クリニックFでも多くの施術をしているうちに、痛みがより少なく、より効果が出る方法がさらにわかってきました。
球体である眼瞼上部に照射する場合、患者さんの安心感を増すために、目のすぐ上ではなく、眉毛の下ぐらいから照射面積を広くして照射を始めます。
その後、徐々に照射面積を小さく細くして、瞼の下の方に移動してゆくと、痛みが少なく綺麗に照射してゆくことができます。
その上に、二重のラインを重ね打ちすることで、より自然できれいな二重瞼を作ることができますので、そうした説明もさせていただきました。
ちょうどワークショップにいらしていたクロスクリニックの石川浩一先生から、「マドンナリフト」という呼び方について、こんな御意見を頂きました。
「(「マドンナリフト」の名前の由来となったアーティストの)マドンナは、瞼だけでなく顔全体のリフトアップをこの機器でしていたので、顔全体の施術については“マドンナリフト”に、瞼を入れた目の周りの施術については“マドンナリフト・アイ”に、名前を区別/統一する方が混乱しないのでは?」
と御指摘を受けたのですが、まったく同感、その通りですよね。
クリニックFでも、今後は目の周りの施術を「マドンナリフト・アイ」と名称統一させていただこうと思います。
ワークショップ後は、講師の実川皮フ科クリニックの実川久美子先生とロビーで施術についてディスカッションさせていただきましたが、とても勉強になりました。
医者をしていると、学生時代の仲間以外になかなか他院の先生方と交流をすることが難しい。これは単純に日々の診療や研究に忙殺されて時間や機会がないことが理由ですが、こうしたワークショップやセミナー、学会というのは様々な先輩方にもお会いできるとても良い機会になります。
客観的な指摘や様々な考え方に触れることは、やっぱり財産になりますからね。
僕も良い刺激をたくさん頂きました。
今週もまた1週間頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
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