■ヨーロッパ4ヶ国巡り 2012年1月⑫ サルトルとボーヴォワール、ジェンダーの本当の意味、サンジェルマンデプレ
サンジェルマンデプレ地区。
かつて学者や作家が議論を交わしたと言われている老舗カフェが沢山ある街で、パリの中で僕もとても好きな地区です。
この地区で最も著名な教会であるサンジェルマンデプレ教会。
6世紀に起源があるのだそうです。
この教会の目の前には、文化人に愛されたカフェ「レ・ドゥ・マゴ」があります。
特にサルトルとボーヴォワールの二人のカップルは、毎日のようにこのカフェで過ごしたのだそうです。
僕もボーヴォワールの「第二の性」は、高校生の時に読みました。
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」
という台詞は、インパクトがありましたね。
ちょうど社会科の倫理の時間に「セックス」と「ジェンダー」の違いについて学んだばかりで、高校生の浅い経験の中で、妙に納得したりしていたのですが、今読んだら全く違う印象を受けるのでしょうね(笑)。
そういえば、この「gender」という言葉が、日本語の「ジェンダー」に訳されたときに、「社会的・文化的な性のありよう」の一面ばかりを強調され、誤訳された過去があるのをご存知ですか?
大学の教授レベルの文章でも、この誤用がなされているのに気づくことがあります。
この「gender」という言葉は、もともと医学の分野では「生物学的な性」を表す用語として使われます。
女子のスポーツ競技で、生まれつきの性別を確認するために染色体検査が行われることがありますが、これを指す用語として 「ジェンダー・ベリフィケーション(gender verification)」 という言葉がありますよね。
「gender」とはもともと生物学的な性と、社会文化的な性の双方の意味を持つ言葉なのです。
ちょっと話がずれましたね。
せっかくなのでドゥ・マゴで、軽食をいただきました。
クロック・マダムとフォアグラ。おいしかったですが、少々外の席は寒く、白ワインで震えそうになりました。
ちょっと時間があったので、リュクサンブール公園まで散歩してきました。
こちらもきれいな公園で、パリで好きなスポットです。
ニューヨークの自由の女神像がフランスから贈られたのは有名な話ですが、現在フランスには二つの自由の女神像があります。
一つは以前このブログでも紹介しましたが、セーヌ川のほとりに。
もう一つはこのリュクサンブール公園の一角にあるのです。
久しぶりに観に行こうと行ってみたところ、なぜか見つかりません。
迷う場所ではなかったのになあと思っていると。
ありましたよ。
台座が(笑)。
現在メンテナンス中でした。
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