花粉症にボトックス
誕生日を迎え、「四十にして惑わず」といきたいところですが、3月生まれの僕はこの時期そうも言ってられない事情があるのです。
それは、必ず春を迎える頃になると花粉症に振り回されるから。
毎年春には米国皮膚科学会と、米国レーザー医学会があって、アメリカに出張するとすぐに軽快するのですが、日本の空域に入ると、途端に花粉症が再発するのです。
毎年泣かされています(苦笑)。
ところが今年はそうひどくなく、いやむしろ未だかつてないくらい好調にこの季節を迎えています。
ボトックスが花粉症に効くという話をご存知ですか?
もともとアセチルコリンのブロッカーであるボツリヌス毒素。
顔面のしわ取りだけではなく、多汗症や腋臭症に対しても使用されるのですが、鼻粘膜には注射をしなくても、点鼻するだけでよく吸収されます。
僕も以前から聞いていましたが、ボトックスを常に使用している人に対して点鼻をしてしまうと、皮下に注射するよりも抗体産生が高まる(つまり持続時間が短くなり、効きにくくなる)というリスクがあり、ボトックスを花粉症の治療に適応するのは躊躇していたのです。
しかしながらインタール(花粉症を防ぐ抗アレルギー剤の点眼、点鼻薬)では僕の花粉症は毎年効果がなく、考えてみれば僕自身はボトックス注射をしているわけではありませんし、今後も打つ予定がないので、リスクを考えるに及ばず、今年初めて自分に打ってみました。
打ち方はこんな具合です。
注射の工程をブログの読者にわかりやすいよう、こんな写真を撮ってみましたが・・・見ていた患者さんとスタッフに大笑いされてしまいました(苦笑)。
ボトックス注射(というか針を使わないので注入)、痛みや匂いは全くありません。
ボトックスを溶解したのち、注射針を外して、通常の点鼻薬のように鼻に入れるのです。
そのまま5分程度鼻をつまみ、薬液が吸収されるのを待てばもう終りです。
30分もしないうちに鼻が通ってきます。
論文によると3週間~3ヶ月の期間、効果があるとのこと。
通常は花粉症の季節に一度やればよさそうですね。
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