■ヨーロッパ4ヶ国巡り 2012年1月(29) ピグマリオン効果 Covent Garden Street performer
おはようございます。
今日3月8日はクリニックFは休診日です。
今日は休診日を使って、以前にこのブログでもご紹介させていただいた、皮下のレーザーエコーによる観察機器(OCT) を使用して、4月にフロリダで開催される米国レーザー医学会発表予定の演題の追加実験をする予定です。
今まで皮膚科領域で発表されたことがない測定機器ですので、国際学会で発表することで興味が集まるのではないかと今から楽しみにしています。
僕のブログ国際学会周遊記は、新年に訪れたロンドンブログ。
続きを書きたいと思います。
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ロンドンのコヴェントガーデンというのは、僕にとってパリのヴァンドーム広場と同じくらい思い入れのある、そしてここに来ると元気をもらえる場所です。
芸術と文化、宗教と歴史を包括するエンタテイメントという産業にとって、ここは間違いなく「聖地」のひとつでしょうね。
「コヴェントガーデン」という言葉で連想するもの・・・僕はやはりオードリーペップバーンが「マイ・フェア・レディ」で演じた花屋の女の子が強烈な映像として頭に残っています。
「マイフェアレディ」は、バーナード・ショウによる戯曲「ピグマリオン」(Pygmalion)が原作であると言われています。
コヴェントガーデンは、ロイヤルオペラハウスという上流貴族の社交場と、青果市場で花を売る労働者階級とが接する土地でもあり、階級社会のイギリスでは特別な意味を持つのです。
そんな場所を舞台にした物語。
年長の男性が、偶然出会った(自分とは階級の違う)若い女性を教育し、超一流の魅力的な淑女にするというストーリーは、映画「シーズ・オール・ザット」「プリティ・ウーマン」などにも影響を与えていますが、このストーリー展開は、男性にとっても、女性にとっても共感できるものなのでしょうね。
ちなみに、教育心理学における心理的行動の1つに、「教師の期待によって学習者の成績が向上する」という効果を ピグマリオン効果(pygmalion effect)と言います。
ギリシャ神話から取ったという説もありますが、バーナード・ショウの戯曲から取ったという説も有力なのだそうですよ。
そんなCovent Gardenで必ず足を止めて見入ってしまうのが、Street performance=日本でいう大道芸人のパフォーマンスです。
このコヴェントガーデンのパフォーマンスですが、あのBon Joviも、デビュー前にはこちらで歌っていたそうです。
日々道行く通行人に鍛えられるパフォーマーの芸は確かですよね。
この日もふらっと足が向いてしまいましたが、演技をしているのは、ピンク色の衣装を着たこの女性。
田舎言葉丸出しの、いわゆる英語の労働者階級の言葉で、とても上品とは言えない話をしています。
淑女の国でこんな芸をしてもよいのか…。
という感じで、観客もちょっと引きながら始まったのですが、
剣を使ったジャグリングと、巧みなトークで人を集めます。
芸はだんだんと高度なものになってゆき、最後には4人の男性に支えられた、こんなブランコに乗り、
足首だけでぶら下がりながら、3本の剣を使ったジャグリングを始めたのには会場にいた人もビックリ。
コヴェントガーデンの二階テラスの喫茶店からも歓声が上がり、拍手喝采となりましたよ。
僕も楽しませてもらったので、ついついチップを多めに出してしまいました。
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