■ヨーロッパ4ヶ国巡り 2012年1月(31) ユーロスターでロンドンからパリへ 旨味レセプターの発見
おはようございます。
今日3月14日はクリニックFの診療日です。
先ほどキャンセルが入ったので、本日夕方に一部予約が空いている時間があるようです。
明日より20日まで、米国のサンディエゴで開催される米国皮膚科学会(AAD)に参加予定ですので僕の診療は休診になります。
僕の留守中も、電話番のスタッフは出勤しておりますので、ご質問やご予約がありましたらクリニックFにお電話くださいね(03-3221-6461)。
毎年米国皮膚科学会では新しい機器がデビューしますので楽しみです。
さらに、今回はサンディエゴ近郊の有名クリニック(フォトフェイシャルの開発者Dr.フィッツ・パトリックと、形成外科医のDr.スティーブ・コーエン)を2院、訪れるアポが取れていますので、またよい報告ができると思います。
*******************************************
年末から滞在していたヨーロッパ4か国。
いよいよ帰国となりました。
帰国便はシャルルドゴールパリ空港からですので、ロンドンからユーロスターを利用することにしました。
当初に予約していた列車が、打ち合わせの関係で使えなくなり(残念ながら払い戻しができなかったのです)、やむなくホテルからインターネットで翌日の切符を予約したのですが、時間帯によってはディスカウントチケットがあり、思ったよりも安く移動できるのです。
キャンセルしたチケットと合わせてもロンドンパリ間の航空券に満たないぐらいでした。
こちら、ユーロスターのロンドンの出発駅となるセントパンクラス駅。
隣のキングスクロス駅は、ハリーポッターで一躍世界的に有名になりました。
ホグワーツ特急の始発駅です。
こちらは少しわかりにくく、構内の一番奥にありました。
看板を見て気づきましたが、ユーロスターには日立の技術が使われているのですね。
駅の構内で待つ間、車内で食べるものを探していたところ。「SUSHI BENTO」寿司弁当を見つけ、つい買ってしまいました。
ロンドンで寿司弁当が食べられる時代が来るとは思わなかったなあ。
中身はこのような感じで、けっして美味ではありませんが、久しぶりの醤油の味で、ちょっとホッとしました。
醤油に入っているアミノ酸が、うま味を感じさせるんでしょうね。
料理の世界で五味というと、酸味、塩味、甘味、苦味の他にうま味があるのはご存知だと思います。
うま味は特に東アジアや中華圏の料理では、重要な味のひとつ。
L-グルタミン酸ナトリウムを主成分とするうま味調味料である、「味の素」の影響も大きいのだと思います。
僕の名前は「ふじもと」ですが、インドネシアなどに講演に行った時には、「あじのもと」とよく混同されました。
東南アジアでは、特に有名な日本語のひとつなのでしょうね。
最初に発見されたうま味物質はグルタミン酸。だし昆布の中から日本の学者によって1908年に発見されました。
数年後には、鰹節から抽出したイノシン酸が、さらに椎茸の中からグアニル酸が抽出され、こちらも新たなうま味成分であることが発見されました。
ところが、このうま味を口腔内で感知するレセプターは、長いこと発見されずにおり、西洋の学者たちは、この第五番目の味覚である「うま味」をなかなか認めず、酸味や塩味、甘味などの複雑な混合物だと考えていたのです。
その均衡を破ったのが2000年に「Jounal of Nutrition」に発表されたこちらの論文。
舌の味蕾にある感覚細胞に、グルタミン酸受容体(mGluR4)が存在することを突き止めた論文なのです。
うま味(umami)が世界共通に認識されるようになったのはこの論文がきっかけなのですが、
思いのほか、新しい研究成果です。
さて、ユーロスターの話に戻ります。
この駅の待ち合わせ場所では、無線LANが使い放題でした。
空港も見習ってほしいですね。
乗り込んで、ドーバー海峡を渡り、うとうとしている間に、あっという間にパリに着きます。
ロンドンからパリまで2時間15分。
速い、安い。
これは、お勧めします。
世界最先端のレーザー情報がわかる
| 固定リンク
「国際学会 欧州 イギリス編」カテゴリの記事
- トランジットで降りたロンドンは雨。(2015.03.30)
- 大西洋を越えてロンドン・ヒースローに到着しました(2015.03.25)
- ◆2013年8月ヨーロッパ出張⑨ 大英博物館 ロゼッタストーン ハーマジェスティシアター オペラ座の怪人(2013.08.24)
- ◆2013年8月ヨーロッパ出張⑦ ロンドン自然史博物館 テームズ川クルーズ(2013.08.23)
- ◆2013年8月ヨーロッパ出張⑥ ベーカーストリートとリージェンツパーク(2013.08.22)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント