銀座フェルメール 光の王国展
おはようございます。
今日4月12日は木曜日。クリニックFは休診日ですが、今日からインドの国際皮膚外科学会の招待講演に出張してきます。
明日の金曜日と土曜日は、クリニックのスタッフは出勤していますので、ご予約やご質問がありましたらクリニックF(03-3221-6461)までお電話くださいね。
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忙しい日々を送っていますが、昨日は朝から1時間半ぐらい時間が空いたので、以前から行きたかった、銀座6丁目で開催されている「フェルメール 光の王国展」に行ってきました。
こちらの展示会は、同級生の東大アレルギー科 関谷剛先生ご推薦。
関谷先生は全日空ANAの機内誌に「日本の城」というコラム連載を持っているのですが、同じANAの機内誌で青山学院大学教授の福岡伸一先生がフェルメールについて連載されていました。
福岡先生の本は「生物と無生物のあいだ」「動的平衡 1 2」、「フェルメール 光の王国」も含め大変おもしろく、読む度に発見や感動を味わえる名著ばかりです。
理系の頭脳を持ちながら文章力も同時にある人というのはなかなかお目にかかれないので、我々理系の人間にとっては貴重な存在だとおもい、尊敬しています。
そんな福岡先生と関谷先生はお友達なのだそうです。とてもうらやましいです(笑)。
この「光の王国」展は、7月22日までの期間限定銀座フェルメールセンターで開催されています。
展示は、福岡先生監修の元、フェルメールの絵画全37枚の複製を年代順に展示しています。
銀座6丁目、みゆき通り沿い。遠くからでもすぐに見つかりました。
今回の展示は、デルフトのフェルメールセンターとも完全提携をしているそうです。
フェルメールは、特にパトロンを見つけて以降、宝石を砕いて使用していたりと、画材そのものに質の高いものを使用しています。そのためか実際に本物の絵に対峙すると、画集で見たときの印象が、がらりと変わります。
とはいえ、今回の展示会は複製なので、正直あまり期待しないで行ったのです。
ところが、良い意味で期待は裏切られました。
飾られている額や、絵画の大きさが実際のものと全く同じであるということで、思いがけない発見があったのです。
今回初めて気づきましたが、額縁というのは、思ったよりも記憶に残っているものです。
実際に絵を見た時の記憶を思い出すトリガーになるのですね。
そういえば、あの美術館で観た時には雨が降ってきて困ったなあ・・・
とか
あの美術館に行くのは、街の中心からかなり離れていて苦労したなあ
とか、
フェルメールの実物を観た時の記憶を反芻しながら鑑賞することが出来たので、とても楽しい一時間を過ごすことが出来たのです。
そして、複製とはいえ絶対同じ場所にもう揃うことのない、フェルメール全37作品が一同に介し、それを観られるというのは、ある意味めったにない機会でした。
中でも、
ボストン、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から90年に盗まれたまま未発見の「合奏」。
僕は永久に観ることが出来ないのではないかと思っていました。
また、個人のコレクターが持っているために、公に出ることが無かった、「ヴァージナルの前に座る若い女」。
こちらはフェルメール最後の作品として知られていますが、
こちらも見ごたえがありました。
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