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2012年6月の24件の記事

2012年6月30日 (土)

鎌倉の紫陽花 色の化学

僕は花が好きで、街を歩いていても、車を運転していても、つい目で花を探してしまいます。

室内で豪華に生けられた花よりも、自然の中で咲く花が好きです。

そして、綺麗な花を見ると写真を撮りたくなります。

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写真に撮った後は、ブログやFacebookに上げることもありますが、そのまま特に誰に見せることもなく撮ったまま保存しているものもあります。

毎年同じように見える花も、やっぱりひとつひとつ違うんですよね。一期一会なのです。

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考えてみれば、僕の母は教室こそやっていませんでしたが、華道草月流の師範を持っていましたし、父方の明治生まれの大叔母も、逗子で華道と茶道の教室を長いことやっており、父自身も学生の時に習っていたことがあると聞いています。

花に魅せられる家系なのかもしれません。

何を見て美しいと感じ、その美しいと感じるものをどう愛でるのか。その心は人それぞれに色彩や形があるのだと思います。

子供の頃に置かれた環境で感性の基本的な土台はきっとほぼ完成し、その後時を経て熟成し、育まれ、またその先の世代へと伝えられていくのでしょうね。

花には好きな種類がいくつもありますが、その中でも紫陽花は好きな花のひとつです。

生まれ育ちが鎌倉でしたので、6月のこの季節になると、なんとなくそわそわしてしまうんですよね(笑)。今頃鎌倉の紫陽花は綺麗でしょうね。

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鎌倉には、「アジサイ寺」と呼ばれるの紫陽花で有名な明月院があります。臨済宗建長寺派のお寺です。

紫陽花の咲く季節は雨。

明月院は駐車場が小さく、北鎌倉から歩いて10分以上かかりますので、雨の中、鎌倉の細い車道の横の歩道を歩いて行くのはけっこう大変なのですが、そんな道中もまた楽しいものです。

こちらはクリニックF近く、四ツ谷駅外堀公園沿いに咲く紫陽花。

今日撮ってきました。

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そういえば、紫陽花の花がなぜこのように7色に変わると言われているかご存知ですか?

紫陽花の赤は、「アントシアニン」という色素によるものです。

これに土壌のアルミニウムのイオンが加わると、青色の花となるのです。

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土壌が酸性ならば、アルミニウムが根から吸収されやすいイオンになりますので、青い花が咲きます。

余談ですが、アルミ箔に梅干を触れさせると溶けることがあるので気を付けた方がいいといいますよね。

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反対に土壌がアルカリ性ならば、赤い色のままです。

さらに下の写真にあるように、若い花の時分は含まれる葉緑素のため、薄い黄緑色となるのです。

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様々な色の紫陽花があるのはこんな理由があるのです。

化学の知識ですね。

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■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑪ 三里屯 「MEN IN BLACK」 は 「黒衣人」

おはようございます。

今日6月30日(土)もクリニックFの診療日です。

今日も快晴。月末ということもあってクリニックの方は少々慌しくしていますが、空を見上げる余裕は常に持っていたいですね。

しかし、これで今年も上半期が終わってしまうことになるんですから、時が経つのは本当に早い! そんなふうに思うのは、歳をとった証拠でしょうか(笑)。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、今日も先週訪れた中国は北京のお話。

中国の話はあと3つでおしまいです。

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北京動物園でパンダを観た後、北京の比較的新しい街「三里屯」にやってきました。

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こうした新しい街に来てみると、風景は東京とあまり変わらないですね。

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街の中心でアップルストアを発見。

今回の北京滞在中、唯一FACEBOOKに通じたのはこの場所だけでした。

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噴水で皆が遊んでいます。

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大きなユニクロのビルがあります。

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映画館も併設されていますが、中国語の題名は面白いですね。

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「MEN IN BLACK」 は 「黒衣人」

そのまんまですね(笑)。

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日本系のお店だそうですが、ラーメン店もはやっています。

この日の晩にご一緒させていただいたのは、元JALのCAさんで現在はこちらでソムリエの資格を持って仕事をされている方と、中国の事業家と結婚されて、日系企業に勤めている二人の女性。

中国に住んでいたことのある友人にご紹介頂いたのです。

ソムリエさんのチョイスで、こちらのワインの飲める、スペイン風料理店に入りました。

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漢字で書かれたお酒のメニューも興味深いですね。

お店で話しているうちに、三人が同じ年であることに気づき、同学年同士で夜まで盛り上がってしまいました。

中国現地の政治・経済状況など、いろいろと生の声も聞けましたので、とても楽しかったです。

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夜も更けて、ユニクロの前でこんなモニュメントを見つけました。

わかりますか?

上海雑技団の様に人が10人ばかり積み上っているのです。

他国には無い文化感ですね。

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2012年6月29日 (金)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑩ 北京動物園のパンダ

おはようございます。

蒸した日が続いていますね。

今日6月29日もクリニックFの診療日です。

今日のスケジュールをみると、患者さんに対してスタッフが足りないため、もしかしたらご予約のお電話に出れない時間帯が出てしまうかもしれません。

クリニックは開いておりますので、何度かご連絡くださいね。

さて、僕のブログは先週滞在した北京の東アジア皮膚科学会での話。

学会から、夜の会食までに時間が空いたため、一時間ばかり北京動物園に行ってきました。

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目指したのはこちらのパンダ(大熊猫)館。こちらには6匹のパンダがいるのです。

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動くパンダを見たのは、それこそ30年ぶりぐらい。

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一時間ばかり観ていたのですが、飽きなかったですよ。

さすが中国の親善大使。

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思ったよりもはるかに大きい。

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あと、パンダの尻尾は白いのですね。

ぬいぐるみだと黒いので、勘違いしていました。

黒だとコントラストが完璧ですものね。

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途中。

「俺はパンダマンだ!(たぶん)」

と大声で叫ぶ男が乱入。

ところが誰も相手にしません。

両手を上げて何度も叫んでいましたが、かぶりもののお土産を売りたかったのでしょうか(笑)?

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パンダグッズも充実していました。

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ほっと一息つきましたが、夕食の時間が近づいています。

 

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2012年6月28日 (木)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑨ 北京中医薬大学

おはようございます。

今日6月28日はクリニックFは休診日です。

僕は先日から取り掛かっている工学部論文を仕上げてゆこうと思います。

僕のブログは先週訪れた北京での話。

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こちら、日中友好病院の横には、北京中医薬大学があります。

こちらの大学は、中医学専門の大学。

何度か日本のテレビ番組でも見たことがあります。

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せっかくなので中医薬大学の学生さんにご紹介いただきました。

こちらの大学の敷地はかなり大きいもの。

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留学生も多く取り入れていますね。

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講義の様子を少し見せていただきましたが、皆真面目に勉強しています。

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西洋医学とは違ったアプローチなのだと思いますが、取り入れるべきものも多いのでしょうね。

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今回漢方の先生がたと話をした時に、漢方の要素のうち、診断能力は中国が勝るが、生薬の研究はツムラなどを中心とした日本の方が優れている。これから中国でも、中医学の勉強をする際には薬のことを日本から学ばなければならない。

と言っていました。日中の医学の交流はこれからですね。

日本の医療の未来がとても明るく感じましたよ。

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2012年6月27日 (水)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑧ 日中友好病院の先生方との会食

おはようございます。

今日6月27日もクリニックFの診療日です。

今日も快晴ですね。今日はクリニックで取材が一つ入っています。

イレギュラーに休診時間を頂くことになりますが、午後にまだ多少診察枠の空きがある様です。

施術希望の方がいらっしゃいましたら、クリニックF(03−3221−6461)にご連絡くださいね。

さて、僕のブログは先週訪れた北京での話。

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日中友好病院の見学に行ったのち、ドクターに昼食に誘っていただきました。

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移動した先はこちらのホテル。

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ちょうど日中友好病院の外科の姚力先生のところに、内モンゴルの病院からの来客があり、会食が組まれていたとのことで、僕も交ぜてくださったのです。

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姚(ヨウ)先生は、外科医としてあまりに忙しい生活を送っているうちに、一時的に反応性鬱のような症状になった時に、ちょうど唐沢寿明主演のTVドラマ「白い巨塔」の放送に出逢い、精神的に救われたと話してくれました。

とても日本びいきの先生です。

内モンゴルの会食に合流する形で、円卓を囲みながら日中の医療事情について話し合いになりました。

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中華料理は見事でしたよ。

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最後に集合写真を撮りました。

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8月に内モンゴルで学会があるそうですが、そうした会にもしかしたら呼んでいただけることになりそうです。

これも縁ですね。

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2012年6月26日 (火)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑦ 日中友好病院訪問

おはようございます。

今日6月26日もクリニックFの診療日です。

今日は晴天ですね。

今日も集中力を絶やさず、質の高い診療を心掛けてゆこうと思います。

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さて、僕のブログ国際学会周遊記は、先週訪れた中国は北京の話です。

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晴天のこの日に縁あって訪れたのは、北京市内にある、こちらの中日友好医院です。

日本のODAでできた大きな病院です。

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巨大な病院内に中医学を西洋医学に応用している部門があると聞いて、見学に行ってきました。

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こちらは中医師の「史載祥」先生

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脈診をしながら患者さんの診断を付けていきます。

診断の話を聞きながら、後ろにいる女性が生薬の処方を書き取って、処方箋にするのです。

脈診でほぼすべての診断をするという、中医学の診察風景を観ることはなかなかできませんので、興味深かったですよ。

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ちなみに「史載祥」先生の息子さんは、現在信州大学医学部に留学中なのだそうです。

さすが中日友好病院の職員ですね(笑)。

こちらは国際医療部。

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国際医療部部門でも、部門長の「尹勇鉄」先生と話をしました。

日本の優れたレーザー医療技術について、知識を得たい医師はたくさんいるので、日中友好病院でも講演のような機会があれば計画してゆきたいとのことでした。

過去招待講演を受けた先生の名簿を見せていただきましたが、東京大学医学部や慶応大学医学部など、日本の一流大学の教授たちの名前がずらり。

中国でも日本の医療の高さは評価されていて、医師たちも少しでも機会があれば学んでゆきたいという方針のようです。

こうした交流が行われているのですね。

鍼灸の部門もありました。

こちら、鍼を半顔に刺したままネットサーフィンをやっている患者さんがいましたが、不思議な光景です。

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胸椎のアジャストメントをしている患者さんなどもいらっしゃいました。

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こちらは、皮膚科医の「尤立平」先生。

中医学的な診療を西洋医学の皮膚科に応用している先生で、日本のTBSの番組で、中医皮膚科医の名医として紹介されたこともあるのだとか。

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ご挨拶と名刺交換をさせていただきました。

国際皮膚科学会が開催されていましたので、皮膚科の救急診療が休診だという掲示もありましたよ。

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お昼時でしたので、こちらの中日友好病院の先生方と、会食にゆくことになりました。

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会食先まで車で移動します。

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2012年6月25日 (月)

楽園のカンヴァス MoMA アンリ・ルソーの絵

おはようございます。

今日6月25日(月)もクリニックFの診療日です。

沖縄では梅雨明けになったそうですが、今日も東京は曇り空。多少肌寒いくらいです。

昨年と違って今年は雨が降りませんね。

夏日がくるのも近いのでしょうが、水不足になりそうでちょっと心配です。

ともあれ、今日も診療に頑張っていこうと思います。

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昨日読んだ、原田マハ著「楽園のカンヴァス」という本。

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今年の一月に出版された本で、暫く読む時間をなかなか見つけられないまま本棚にあったのですが、先日すこし時間が出来たときに読み始めたらこれが面白くて、あっという間に読み切ってしまいました。

絵画好きには、この本、たまらないですね。

本のモチーフとなったのは、現在でもMoMAに飾ってあるアンリ・ルソーの「夢」という絵。

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この絵は3m×2mのとてもインパクトある巨大な絵なのです。

物語は、絵画鑑定ミステリー。スイスの個人コレクターが持っていたため世に出なかった、この絵とほぼ全く同じ大きさで構図が極めて近い作品が存在し、さらにそのカンヴァスの下に、「青の時代」に描かれた未知のピカソ作品が隠されているのでは? というストーリーなのです。

この絵が描かれた背景には、同じ時代にパリで活躍し当時誰も見向きもしなかったアンリ・ルソーの絵を高く評価したパブロ・ピカソ、そして、夢の絵のモデルになったヤドヴィガとその夫ジョセフが登場します。

あまり話すとネタバレになってしまいますので控えますが、同じくMoMAに収蔵されているピカソの「アヴィニョンの女」なども、物語中に登場します。

早く結末が知りたくて、ページを捲るのがもどかしくなるぐらい。こんなに惹きこまれた本は久しぶりです。

しっかりとした絵画の知識をもとに練られた作品。

お勧めします。

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2012年6月23日 (土)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑥ 東アジア皮膚科学会 僕の発表演題 「リポゾームフラーレン(LpsmF)」

おはようございます。

今日6月23日(土)もクリニックFの診療日です。

北京出張後ということもあるのかもしれませんが、昨日・今日と、多くの患者さんの御来院やお問い合わせを頂いており、それに対して現在のクリニックの規模・スタッフの数では御対応しきれていない状態があります。

もちろん僕自身も、診療に入っていないときは率先して電話に出たり、患者さんの対応が出来るようにしているのですが、それでも昨日はクリニックにかかってきた電話に誰も出られなかったときがあり、おかけ直しして頂いたかたもいらっしゃいました。

申し訳ありませんでした。

クリニックFは、僕の方針で、出来る限りコンパクトに作りこんでいます。接客力・技術力共に少人数の熟練したチームによるクオリティの高い治療を提供しようと心掛けてきましたので、開業以来ずっと同じスタッフでやっていますし、医師も僕一人しかいません。

スタッフの中で1人だけご主人の出張でノルウェーに転居したスタッフがいたのですが、それ以降も、新しい人材を入れるつもりはなかったのです。

しかしながら、そろそろ増員を考えなければならないタイミングなのかもしれませんね。

とはいえ、良いスタッフを見つけ、雇用するというのは実に難しいんですよね。

少し考えてみます。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は先週参加した東アジア皮膚科学会についてです。

暫しおつきあいください。

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日中韓 3ヵ国から皮膚科のドクターが集まる国際学会。

今年で二度目の開催です。

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こちらが僕の発表演題です。

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演題は、新素材「リポゾームフラーレン(LpsmF)」を皮膚治療に応用した発表。

三菱商事の子会社であるVC60社と、東京工科大学応用生物学教室との共同研究です。

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現在僕が仕上げている米国レーザー医学会誌への投稿論文も、抗酸化剤についてです。

抗酸化剤というものは、生体で発生する活性酸素を除去する物質です。

ここ10年、抗酸化はアンチエイジング医療におけるトピックの一つですね。

この10年で一般用語化した様に思いますが、おさらいすると生体の老化には活性酸素が大きく関わっているのです。

活性酸素はそもそも、生体が酸素呼吸をすることによって手に入れた高いエネルギー生産性と引き換えに受け入れた酸素のネガティブな側面です。

特に最外殻に電子を一つ残した酸素化合物である、活性酸素(スーパーオキシドアニオンラジカル、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素の4種類)は生体の遺伝子を傷つけるのです。

遺伝子が傷ついた細胞は、増殖の際に、

○誤った細胞として無限に分裂し続ける → 癌化する

○分裂能(の一部)を失う → 老化する

ということになります。

活性酸素を除去するための、低分子の抗酸化物質としては、

■ビタミンC(アスコルビン酸)

■ビタミンE(αトコフェロール)

■グルタチオン

■ポリフェノール

■カキテン

などが有名ですよね。

これらの低分子の抗酸化物質を、化粧品の素材など皮膚にそのままの物質で使用すると、刺激性があったり、すぐに分解されてしまったり、深達度が低かったり、活性化しなかったりしますので、前駆体を利用したり、パルミチン酸を付加するなどして、化学的に“化粧”を施します。

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今回の発表は、ここ数年注目されている強力な抗酸化物質フラーレンをリポゾーム化し、化粧品の原材料として使いやすく、より効果の高い素材に改良したもので、これが新素材の「リポゾームフラーレン(LpsmF)」というわけです。

こちらの中国医学雑誌にも

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この通り、僕の名前と「リポゾームフラーレン(LpsmF)」が掲載されました。

今後も、より化粧品の商材として、日本国内ばかりか世界で使用されてゆくものだと思います。

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ポスターセッションも沢山の発表がありましたよ。

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特にこの数年、レーザーに関する演題が増えてきているのは、とても楽しみなところです。

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この広い北京国際会議場。

隣を見ると、こちらも精神科の国際学会が併設されています。

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米国ではこのように数万人が収容できる国際学会会議場が州ごとにありますが、日本も東京ビックサイト規模の会議場を、国際学会などでよりうまく機能させた方が良いような気がしますね。

もっと世界の学会にPRすべきです。

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会議場の上部より鏡越しに見た北京新市街。

これがあの北京だったとは、想像つかないぐらいの綺麗な街並みでしたよ。

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2012年6月22日 (金)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑤ 北京金宝街の夜景と中国のフェラーリ、ベントレー

おはようございます。

今日6月22日(金)もクリニックFの診療日です。

今日の診療は予約が一杯になってしまったため、予約時間を1時間繰り上げて、早めのスタートとなりました。

休診日の昨日は、午前中から米国レーザー医学会誌の英語論文のレビューワーのコメントと格闘。

結局これは今朝までかかりましたが、何とかこれなら受理されるだろうというところまで持ってゆきました。

思ったよりも早かったですね。一安心。

昨日夕方からは、工学部レーザー研究室にも顔を出してきました。

こちらも主要なデータ取得は終わり、博士課程の研究の締めに入っています。教授と論文のためのディスカッション。

今後約1年で、英文論文を工学雑誌に投稿、工学博士論文を書く作業になります。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、引き続き先週学会発表に訪れた北京のお話です。

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北京ダックがとても美味しかったレストラン「1949」の近くは、“金宝街”と言われる地域で、いわゆる高級店が並ぶ街並みです。

夜道を歩いていると、ご覧のとおり、フェラーリショップが。

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現在、中国でのフェラーリ市場は格段に拡大しているらしく、いまや中国は世界で一番フェラーリが売れている国なのだそうです。

確かに北京の街中やゴルフ場で、フェラーリを数台見ましたよ。

近隣に続々と建つホテルも、イルミネーションに工夫を凝らし夜景に映える、立派なものですね。

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こちらのホテルのフロントには、ベントレーを始めとした高級車が並んでいました。

バブルの崩壊が噂される中国ですが、富裕層ができると、価値があるものに対してはお金を使うようになります。

レーザー医療は、一般医療に比較するとお金がかかるものと考えられますが、ここ数年中国への招待講演の頻度も上がっていますし、特にレーザー医療に対する注目度が一般消費者や、医師の間でも上がっているのをひしひしと感じます。

これからレーザー医療がもっと発達する地域の一つとなるのでしょうね。

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2012年6月21日 (木)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012④ 北京ダック話題の新興店 1949

おはようございます。

今日6月21日(木)はクリニックFは休診日です。

今日は昨日返ってきた英語の論文と格闘し、夕方からまた、こちらも佳境を迎えている工学部大学院レーザー研究室に顔を出そうと思っています。

さて、ブログの方は休診日なのでゆるく(?)「北京出張といえば」必ず「あれ食べましたか?」と聞かれる(笑)北京ダックの話です。

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ここ数年、北京にも毎年出張しているかんじになってきました。

こうしてどの国に呼んでいただけるかで、その国の景気や美容医療の市場における活性度合いなどにも目安がつけやすくなります。

出張中は、結構忙しく食事を適当にひとりで済ませてしまうことも多いのですが、今回北京でも話題の新興の人気北京ダック店 1949 に初めて行くことが出来ました。

正式名称は「1949 Dack de chine」。

今回は一人で北京に行きましたが、友人の細いつてを辿って、北京のWEBと雑誌の記者さん二人がアテンドして下さったのです。

海外に出ると、こうしたお心遣いに救われることも度々です。ありがたいですよね。

そして、このお店、北京でも最近特に人気があるのだとか。

「ダックとシャンパンの融合」がテーマなのだそうで、北京ダックに合うシャンパンが揃っているのだそうです。

こちらは金宝街という場所にある、2店目の店舗。

学会会場から移動して、まだ明るい時間に店に着きました。

日本だとこんなに明るい時間にお酒を飲めることも無いので、ハッピーな気分です(笑)。

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メインのダックの前にいくつか、前菜を頼んだのですが、素晴らしく美味。

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こちらはクルミです。

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僕が好きな銀杏もありました。

しばらくすると、調理の人が、ダックをさばいてくれます。

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ものの5分でこのような状態に。

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他の北京ダック店と違うのが、このタレです。

テンメンジャンにピーナッツとゴマのペーストを入れるのですが、茶色と白色のたれを混ぜると綺麗な渦巻き状になるのです。

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店内でも感嘆の声が上がっていましたよ。

会食をしているうちに、夜も更けてきました。

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北京初日の夜。

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とても雰囲気の良いお店でした。

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お勧めします。

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2012年6月20日 (水)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012③北京国際展示場で 英論文のレビュー

おはようございます。

今日の東京は、台風一過で素晴らしい晴天になりましたね。

湿度も高く、「東京の6月って、こんなかんじじゃなかったよな~」と思いながら、でも吹く風に救われています。

さて、今日6月20日(水)もクリニックFの診療日です。

昨晩は、論文を提出していた米国レーザー医学会誌の編集部から、返信がありました。

「アクセプトする価値はある」

との評価で、ひとまずほっとひと安心したのですが、その上でいくつか指摘された点を直さなければなりません。

英語の論文を書いた経験のある方はご存知かと思いますが、この作業が結構・・・手間がかかるのです(苦笑)。

今回受けた指摘の中には、こちらの方が知識豊富で、レビューワーの方が間違っている指摘もあり、ご丁寧に「この人の論文を読めばわかる」と、論文を指定したものもありました。

「だから、その論文の理論は古いんです! そちらが勉強不足なのでは??」

という言葉が出そうになるのをぐっと呑み込み、こちらはさらに理論武装して別の論文をつけ、返送しなければなりません。

これも、訓練。良い勉強になりますね。

しかし、これからまた夜な夜な、しばらく英論文と格闘だなあ。。。(溜息)

今月は飲みに行かず、よりストイックに?生活しようと思います(笑)。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、先週訪れた北京・東アジア皮膚科学会のつづきを。

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ホテルに荷物を置いて、すぐにタクシーで乗り付けたのは、オリンピックの会場となった鳥の巣近くにある新開発地域。

北京に新しくできた中国国際会議場です。

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故宮のちょうど北にあたる、この地域は比較的新しい土地で、綺麗に開発されています。

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僕は初めて訪れましたが、かなり大きな施設ですね。

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内部に入り、学会登録を済ませます。

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高さ4mぐらいの、大きなスケジュール表が見えました。

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学会が開催される日程が一覧となっています。

今回の発表は新しい情報が多かったため、オーラル(口論)ではなく、ポスターセッションを選択。

インパクトのある内容が一つある場合は、オーラルの発表が。

情報が多い場合は、長く貼り出してもらえるポスターの発表が適しているのです。

まずはポスターを貼って、近くのドクターたちと情報交換をしました。

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発表演題の話は次のブログで。

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2012年6月19日 (火)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012②JAL787で北京へ出張?

今日の東京は、午後から雨。台風は夕方から・・という予報ですが、実際はどうでしょうか。

今のところ湿度はすごいものの、まだ曇り空を仰いでいる状態です。

何人もの方からクリニックにご予約を頂いていますが、安全第一で、リスケも含めてお気軽にご相談ください。

クリニックFは遠方からお越しいただいている方が多いクリニックなので、中には飛行機でいらっしゃる方もいますからね。

さて、僕のブログのほうは、先日訪れた北京出張の話をすこし。

また、しばらくお付き合いください。

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北京出張の日。

この日は迷わずJALを選択しました。

JALの羽田~北京線は、新しい航空機ボーイング787が飛んでいるからです。

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ところが、空港では2時間のディレイがアナウンスされました。

787の調子がおかしく、機体チェックだそうです。

新しい機体の場合はそういったことが良くありますよね。

そうした事情はわかっても、非常に残念。

滑走路に並ぶANA787を横目に見ながら

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泣く泣く(笑) ボーイング767の古い機体に乗り込みます。

日本上空は空気が澄んでいます。

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これが北京上空になると、霞がかってくるのです。

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大陸ですね。

霞がかった北京空港に到着。

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北京には昨年11月の第七回中国皮膚科学会 2011で米国パロマ社の招待講演をさせて頂いて以来、わずか半年しかたっていません。

中国大陸でも、レーザー治療について、多くの医師たちが興味を示すようになったということですね。

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素晴らしい造りの北京国際空港。

日本の円借款で出来たと聞きましたが、日本の首都空港もこのぐらいの規模の建設をしてもらいたいですね。

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2時間のフライトディレイがあったため、予定が多少狂います。

そのままホテルに向かい、急いでチェックインを終え、すぐに学会会場に向かいます。

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2012年6月18日 (月)

プラモデルと空間把握能力 DUCATI レゴのミレニアムファルコン

おはようございます。

今日6月18日もクリニックFの診療日です。

北京から帰国したばかりですが、北京ブログは追って書いてゆこうと思います。

実は昨日、房総沖から久しぶりにイサキを釣りに行く予定でした。

ところが風雨で出航できず。

空いてしまった日曜日に、何となく始めてしまったのがプラモデル作りです。

ずいぶん前に買っていたDUCATIのバイクのプラモデルの箱がそのまま家に残っていたんですよね。

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本当に30年ぶりぐらいにプラモデルを作りました。
細かい水シールを貼って完成した時は、ちょっとうれしかったですね。

僕は小学生低学年の時に、おこずかいがあればプラモデルを買いに行っていたプラモ少年でした。あまり設計図を見ずに、感性で組み上げた方でした。

レーザー治療をする際には、手先の器用さと、空間把握能力はとても大切だと思います。

プラモデルを相当数を作った記憶があるのですが、思えばあの時に、根気強く細かいシールを貼ったり、はみ出さずに接着剤を塗ったりと微細な作業をしたことで手先の器用さや、空間把握能力が鍛えられたのではないかなと思う時がありますよ。

あとは小学校低学年でやめてしまいましたが、ピアノですね。小さな頃に手先を動かしていると、大人になってからもピアノを弾けますし、両手を自由に使えます。さらに音感を感じる脳の部位は空間把握能力に通じます。

今思うとそういう幼少期の体験が、現在の仕事にも役立っているのだなあと思いますよ。

実は、昨日気分が乗って作ったもの。もう一つあるのです。

それはこちら。

P6170012

レゴのミレニアムファルコンです。直径50cm近い。

迫力あります。

こうした模型を設計するデザイナーも素敵な仕事ですよね。

憧れます(笑)。

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2012年6月16日 (土)

北京より帰りました 6頭のパンダ

おはようございます。

6月16日、今日もクリニックFの診療日です。

昨晩出張先の北京より戻りました。

空き時間に北京動物園にも行きましたよ。

6頭のパンダを観ることが出来ました。

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今日は予約がタイトなので、また週明けにでもブログでご報告しますね。

明日は休診日。久しぶりに釣りに出掛ける予定です。イサキです。

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2012年6月14日 (木)

■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012①学会会場 中国のネット監視システム JALボーイング787 新型機体のトラブル

北京で開催されているEADC Eastern Asia Dermatology Congress 東アジア皮膚科学会に参加しています。

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昨日は大雨の中、楽しみにしていたJALボーイング787の新型機体トラブルにより、古い767に機体の入れ替えが行なわれたりと、2時間ばかり航空機のディレイもありましたが、無事北京に着く事が出来ました。

今回の新しい国際展示場は、北京オリンピックの鳥の巣があるエリアにある、新規開発エリア。北京は来るたびに様子が変わってゆくので驚きますね。

また、昨年11月に来たときも同様だったのですが、中国ではネットの管理がより厳しくなり、facebook  twitter youtubeともに監視が入って、WEB接続場所によっては全くアクセス出来ないのです。

ちょっと驚きます。

さて、学会の話や北京見聞録はまた帰国後にでもお付き合いください。

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2012年6月12日 (火)

明日から北京です

おはようございます。

6月12日。今日もクリニックFの診療日です。

明日から北京で開催される、東アジア皮膚科学会で発表をするため、明日から15日までお休みをいただいて出張してきます。

16日土曜日は通常診療ですが、木曜日の休診日を挟んで、明日と金曜日は電話のみの対応となります。ご予約やご質問がありましたらどうぞご連絡ください。

このところ、ほぼ毎年北京で開催される学会に呼ばれるようになりました。中国製のレーザー機器も多く販売され、美容市場も大きく変わってきているのです。

一人子政策によって、両親、両祖父母6人の期待を一人に背負った現在の中国の若者。

より良い仕事や結婚を求めていますので、教育熱が上がったり、美容市場が活性化するのも納得できますよね。

Eadc

今回の学会は美容ではなくて一般皮膚科の学会。

日中韓の先生も参加しますので、知り合いもいるでしょうから再会が楽しみです。

こちら学会WEBにあった写真をいただきました。

Photo_2

おなじみ万里の長城。

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学会会場はオリンピックの鳥の巣の近く。

Photo

国際会議中心というところです。

今回は観光する時間があるのでしょうか?

また北京からご報告ができる様、ブログにあげてゆきますね。

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2012年6月11日 (月)

富士サファリパーク ナイトサファリ 暗視スコープ Night Vision Device

おはようございます。

朝から変なお天気の東京ですが、今日6月11日はクリニックFの診療日です。

今週は水曜日から出張で北京に行く予定です。1週間またよろしくお願いします。

さて、昨日は日曜日で日中は細かい雑務に追われていたのですが、夕方から富士サファリパークの「ナイトサファリ」という企画に行ってきました。

夜の動物園はシンガポールが有名で、動物好き(というか動物の写真を撮るのが好き)な僕としては、とても楽しめた場所だったものですから、日本でも一度行ってみたかったんですよね。

富士サファリパークのものは、出発時間が季節によって変わるようです。

昨晩は20時10分の出発。

一日20人の予約制。

暗闇の中を走るバスに乗って、軍隊で使う“暗視スコープ”を使って動物を観察するという企画です。

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暗視スコープ=すなわち、ナイト・ビジョン・デバイス(Night vision device, NVD)は、赤外光で得られた情報を、人間が最も知覚しやすい色、すなわち可視光線の波長の中央に位置する緑色に見える様に調整されている機器。

真っ暗闇の中、緑色に浮かび上がる動物たちを観るのは、初めての体験でとても興味深かったです。

昼間とは全く違う夜の動物行動に、ちょっと感動しましたよ。

残念ながら写真は撮れませんでしたが、あの企画はおすすめです。

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2012年6月10日 (日)

開業予定のドクター来院 病気であること 健康であること

クリニックFに、土曜日終業間際に来客がありました。

長いこと大学病院にいらして、レーザー皮膚科クリニックを来春ご開業予定の先生が、クリニックの見学にいらしたのです。

開業予定の先生方の見学をクリニックFでは受け入れていますので、ひと月に数名ですが、こうした来客があるんですよね。

レーザー光治療は、アメリカでこの10年間に開発された治療技術ですが、デバイスラグの問題で日本で認可されている機器も数に限りがあります。

大学病院で診療をされている先生は、知識としてレーザー/光治療のことは知っていても、実際に機器を使う経験ができない場合もあるのです。

レーザー光治療器は、治療器具や道具の一つですので、実際に診療に使用した経験がないと良し悪しも判断できませんよね。

しかも、大学病院に最新のレーザー機器が揃っていないと、ドクターのトレーニングもできない。

日本でレーザー治療が難しいとされる一つの理由はここにあります。

見学後の会食時に話題になったのが、「病気であること」と「健康であること」の概念について。

僕が大学病院にいた約10年の時期は、病気の人しか診ませんでした。

病気を治す、それこそが医師の仕事であり、医学部で病気について習い、病気の専門家としての知識や経験は得たと思うのですが、どのような状態が健康なのかということを深く考えてこなかったのです。

ひとえに「病気」の人ばかりを診察し、「病気と健康」というように二元的に対比してしまうと、「健康ではない=病気」という考えになるのもある意味当然かもしれませんね。

けれど、多分思い当たる方は多いかと思いますが

「病院で治療してもらうほどに病気でもないけれど、自分が健康かといえばそれについては自信がない」

という人が本当に多いのも現代です。

それを何かの「病気」にカテゴライズして、薬を出すことも可能でしょう。しかしながら、この「薬」ではなかなか改善することもないのが、難しいところです。

今僕は、クリニックFで、健康な人を診察しています。

「健康な人を診察している」という意味は、保険診療の対象となる病気を診ていない、ということです。

僕の領域で言えば、皮膚に現れる病気=皮膚疾患を診察し治療を行っていないのです。

そうした診療スタイルをとって久しく、欧米ならともかくこの日本でこの診療スタイルが受け入れられるのかな? と思った時期もありましたが、なんとか今日までやってきました。

そんな中で思うことのひとつに、健康な状態とひとまとめにされるものが、実際には乖離があり、その度合いというものは大きく違うのだ、ということがあります。

一般的にもわかりやすい言葉を使ったイメージでいうと、

「完璧な体調」

「すごく健康」

「おおむね健康」

「普通の健康」

「疲れが取れにくい健康」

「ちょっと体調が悪い健康」

「病気の予備軍となる健康」

「病気になりかけの健康」

「病気」

と、様々なグレードの健康な状態があり、その中の一部が「病気」

ということなのです。

アンチエイジング医療・美容レーザー皮膚科という科は、それこそ健康な人しか診ません。

しかしながら、健康を専門とする医師に定期的に健康な状態を診てもらうことで、得られるメリットも大きい。

上記の「健康」の文字を、「肌」と書き換えれば

「シミ、あざを取る」という、旧来のレーザー治療以外にも、より健康で、若々しい肌を作るのに、様々なレーザー光治療機器を使うことがイメージできると思います。

この10年間にアメリカで開発され、世界中に広まったレーザー光治療の一番大きなメリットは、肌に対してレーザーをメンテナンス照射することで、健康な肌をより健康に、美しくすることができるということに尽きるのです。

これからは日本で最も人口の多い団塊の世代の人たちが高齢化します。

いかに「健康であるか」という議論を、「健康」の専門家として提供できるように知識を蓄えてゆきたいですね。

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2012年6月 9日 (土)

いつまでも若い肌を保つには、どうしたらいいか 実年齢と肌年齢の乖離

おはようございます。

今日6月9日もクリニックFの診療日です。

東京は昨夜遅くから降り出した雨が今日も一日続きそうです。

梅雨ですね。

昨晩は、来日した米国のレーザー企業ソルタメディカル社の本社スタッフと英語での会食でした。

■フラクセル3DUAL

■サーマクールCPT

■C&B(クリア&ブリリアント)

■アイソレイズ 

■リポソニックス

などを販売する米国第二位のレーザーメーカーですが、今後、日本の消費者にどのように認知を広げていくか、そして、海外ドクターに対して、どのようにプレゼンテーションをしてゆくかなど、海外での講演依頼の打診も含め、3時間ぐらい話をしてきました。

ちょうど僕が今年の米国レーザー医学会で発表した、レーザー照射後に出現する活性酸素の解析などを利用すれば、レーザー機器の効果をより高め、有害な作用を消去するような、治療効果を上げる医薬化粧品が作れますので、レーザー機器ごとに作っても良いのではないかと提案をしてきました。

クリニックの院長をしていると、他人とチームを作り、ブレインストーミングする機会が減りますので、脳の機能の中でもアイディアを創造するために脳を使う時間が減ってしまいます。

レーザー医療機器と、それに加えた医薬化粧品を開発した場合、

○医学(生物)の知識

○工学(物理)の知識

○薬学(化学)の知識

が融合した分野です。

幅広い科学の知識が必要になりますが、特に新しい製品を作り上げることに対して、自分の発想を加えてゆくのはとても楽しい作業です。

今後も研究や開発を楽しんでいこうとおもいます。

さて、今日は「どうすれば若い肌を保てるのか?」というお話です。

*********************** 

患者さんと日々接していて、最近思うことがあります。

それは、

「老化肌が“若年齢化”している」

ということ。

以前だったら

「いやいや、まだこのレーザーを打つには年齢的にも早すぎますよ」

という、「年齢=肌の基準値」みたいなものがあったのですが、それが最近崩れ、年齢を指針として適応レーザーを選ぶのが難しくなっているのです。

皮膚自体に、弾力や艶がないため、「シミをとる」「しわをとる」といった、ピンポイントでの施術では「木を見て森を見ず」といったことになり、若さを取り戻すことができません。

スキンリジュビネーションが必要になります。

***********************

レーザー光治療というと、日本人はすぐにシミ取りを連想してしまうと思うのですが、この10年間で最も進化したレーザー光医学の部門は、「肌年齢を若く保つ(Rejuvenation スキンリジュビネーション)」ための施術です。

クリニックFの治療の基本指針は、「肌質の改善」です。

「肌の若々しさを保つために、定期的にレーザー・光治療器を照射して、肌をメンテナンスする。」ことが、特に美容先進国のアメリカでは、一般的になったと言えるのです。

肌が若々しいという状態とは

■「表皮の透明感が高い」 

■「キメが整いツヤがある」

■「真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が充実していて、ハリがある」

■「皮下脂肪組織のゆるみがない」

という4点に集約されると思います。

中にはDNAが遺伝的に良いために、生まれつき抗酸化能力が高く、高齢になっても肌がきれいな人というのは人口の3%ぐらいは存在すると思います。

しかしながら、一般の人の場合、どうすれば維持できるのでしょうか?

■若々しい肌を保つ基本方針は、「紫外線」と「乾燥」を防ぐこと。

■タンパク質糖化を防ぐために、「甘いもの(特に砂糖)」を極力避けること。

です。

コラーゲンやエラスチンは、糖化されることによって正常の代謝系によって分解されなくなり、本来であれば入れ替わるべき組織が入れ替わらなくなります。

化粧品や抗酸化サプリメントなど、様々な会社で紹介、提案されていると思いますが、「レーザー光治療器」を肌の若返りに使用する方法が、もっとも効率よく、効果的であるということは断言できます。

クリニックFでは十数台のレーザー・光・RF治療器を常備してあります。

全顔の治療は、大きく分けて以下の4種類。

1.「トーニング=ホワイトニング」

2.「リサーフェシング」

3.「タイトニング」

4.「リフティング」

これらそれぞれに対応する機器は、一種類ではなく、いずれもいくつかのグレードがあります。

患者さんの希望によって

■「肌(表皮)の透明感を高くしたい」 → 「ホワイトニング」の施術

■「キメが整いツヤがある肌がほしい」 → 「リサーフェシング」の施術

■「肌にハリがほしい」 → 「タイトニング」の施術

■「肌のたるみをなんとかしたい」 → 「リフティング」の施術

と、これらの治療機器を、患者さんの希望や予算によって組み合わせてゆくのです。

肌を良い状態のまま保つためには、

30代で年間4回(3ヵ月に1回)。

40代で年間5-6回(2ヵ月から2ヵ月半に1回)。

の"メンテナンス治療″が出来れば最適だと思いますよ。

綺麗な肌の方によりレーザー光治療を受けてほしいと思いますね。

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2012年6月 8日 (金)

山王祭 

おはようございます。

今日6月8日もクリニックFの診療日です。

先ほど、クリニックFの目の前の麹町大通りに、日枝神社山王祭の神輿が通りました。

通勤途中に写真を撮りました。ご覧ください。

日枝神社はこの地域の氏神様でもあるので、良くお参りに行きます。

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山王祭(さんのうまつり)は、江戸三大祭りの筆頭として、さらに京都の祇園・大阪の天満まつりと共に、日本三大祭りに数えられているのだそうです。

徳川三代将軍家光公以来、江戸城内に御神輿が入御し、歴代の将軍が上覧拝礼することで、「天下祭り」 として盛大をきわめたのだそうです。

1615年が起源と言われていますので、もう400年近くですね。1681年より神田明神の神田祭と交互に隔年で行われるのが習わしです。

関東のお祭りとしては歴史が長いものですね。

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番町小学校の子どもたちが最後の神輿を引いていました。

かわいらしいですね。元気をもらいました。

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2012年6月 6日 (水)

ダイヤモンド・ジュビリーの記念式典 国家君主の在位の最長記録

おはようございます。

今日6月6日もクリニックFの診療日です。

今日は金星の太陽面通過が観測できる日ですが、残念ながら関東では暑い曇り空の中に太陽を見いだすことが出来ません。

お昼過ぎまで6時間続く現象とのことですが、観測できる状況になるのでしょうか?

***********************

イギリス女王エリザベス2世の即位60年を祝う「ダイヤモンド・ジュビリー」の記念式典がらみでもう一つブログを書きますね。

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こちらはロンドンのロイヤルオペラハウスの前でちょうど2年前の今の時期に撮った写真です。

東洋では干支(十干十二支)が一巡する60周年のことを、還暦と表現しますが、西洋では、ダイヤモンドを60周年の祝いに贈ったり、60周年の象徴とする風習があります。

結婚60周年はダイヤモンド婚式ともいい、今回の即位60年のお祝いにダイヤモンドを冠したのはそのような理由があります。

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今日の話題は国家君主の在位の最長記録の話。

女王エリザベス2世は2007年12月には女王ヴィクトリア(81才8ヶ月)を越え史上最高齢の英国君主となりましたが、ヴィクトリア女王の在位64年を超えるのも、もう時間の問題となってきました。

皇帝もしくは王の在位の長さは、伝説的なものを除外すると、4歳で即位した、フランス国王ルイ14世の在位74年がもっとも信憑性があり、長いものではないでしょうか?

ルイ14世の後を継いだルイ15世は、なんとルイ14世の曾孫でしたので、その在位の長さがわかると思います。

サーサーン朝ペルシア帝国の第9代君主シャープール2世の在位は70年として知られていますが、彼は生まれる前に、帝冠を授けられ、死ぬまで帝国の君主でした。

オーストリア帝国、のちオーストリア=ハンガリー帝国のオーストリア皇帝およびハンガリー国王、フランツ=ヨーゼフ帝は、事実上、オーストリア帝国最後の皇帝となりましたが、在位は68年(1848-1916)でした。

ちょっと意外なのは、古代エジプト第19王朝のファラオのラムセス2世。24歳で即位し、66年間統治し、90歳で没したと言われています。今から 3500年前の人とは思えない長生きですね。そう考えると、節制された生活での元の人の寿命というものは、あまり変わっていないのかも知れませんね…。

イギリスのヴィクトリア女王の在位は先にも述べたとおり、現在ではイギリス最長の64年(1837-1901)。

こちらに次ぐのは昭和天皇。昭和元年、昭和64年はどちらも一週間ほどでしたので、在位は62年です。

過去の中華帝国では、清の第4代皇帝の康熙帝が61年の在位を経てなくなりましたが、その後、康煕帝の治世を超えることがタブーになりましたので、60年の還暦で退位する習慣が出来たのだそうです。

こちらは年始にロンドンに滞在した時に、ウィーンからロンドンへ向かう機内で撮った写真です。

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右手にロンドンアイ、左手にビックベンが見えますよね。

この後、ロンドンオリンピックもありますし、しばらくイギリスから眼を離せませんね。

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2012年6月 5日 (火)

ダイヤモンド・ジュビリーの記念式典 イギリスのクラシック音楽作曲家

おはようございます。

今日6月5日もクリニックFの診療日です。

イギリス女王エリザベス2世の即位60年を祝う「ダイヤモンド・ジュビリー」の記念式典が開催されていますね。

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こちらは今年のお正月に、バッキンガム宮殿に行った時の写真です。

本当は僕もこの時期ロンドンに行きたかったのですが・・・いくつかどうしても外せない予定もあり、あきらめました。

英国王室の注目度は現在でも抜きんでていますよね。

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バッキンガム宮殿の見学の時にも思ったのですが、イギリスでは偉大なクラシック音楽家が生まれていません。

ビートルズやクイーン、ポリス(スティング)、U2などなど、ブリティッシュロックを20世紀に生んだ音楽性豊かな土壌を考えても不思議な話です。

一人上げるとしたら、ドイツはザクセン=アンハルト州のハレに生まれ、ハンブルグ、そしてイタリア各地でオペラ作曲家として成功したゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。

ヘンデルはバッハと同世代の作曲家でしたが、ロンドンに移り住み、最終的にはイギリスに帰化します。

イギリスでの音楽活動が最も長かったので、イギリスの音楽家と分類すべきだという意見もあます。

ほとんどの人間が生まれた土地から半径数キロの行動範囲で一生を終えたと言われる18世紀に独、伊、英と言語の違う国に移り住む、今思えば相当な国際人だったのでしょう。

ところが、この国際人のヘンデルの後、イギリスでは約150年の間、あのイギリスの第二国家である威風堂々を作曲したエドワード・エルガーが世に出た19世紀後半まで、著名なクラシック音楽の作曲家が出なかったのです。

こちら、衛兵の鼓笛隊の写真です。

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こちらは夏服。

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こちらは冬服。

この原題、「Pomp And Circumstance」を「威風堂々」と訳した訳者の素晴らしい翻訳センスに共感しますよね。

この曲は、僕の父が大好きで、オープンリールというカセットテープの前世代の大きな機器を使って、FM放送されるたびに様々な楽団の演奏を録音していたのを思い出します。

よく聴かせてもらいました。

もう一つ。この威風堂々が効果的に使われている映像。

ブガッティ ヴェイロン と セスナがロンドンまでの道のりを競争します。よろしかったらどうぞ。

思えば、この時代はイギリス王、ジョージ3世の治世の時代で、ジェームズ・ワットが実用的 蒸気機関を発明、産業革命を引き起こし、イギリスが世界の工場と言われた時期。

芸術を追求するのは二の次となり、あたかも大日本帝国時代の日本の様に、挙国一致で産業革命に取り組んでいたのでしょう。

産業革命時に活躍したイギリス人画家も、後にモネなどのフランスの印象派画家たちに影響を与えたウィリアム・ターナーぐらいですものね。

国の経済的な成功と繁栄は、全世代の努力無しには成し遂げられないのですよね。

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2012年6月 4日 (月)

東京の蛍

おはようございます。

今日6月4日もクリニックFの診療日です。

今日は天気も良くて、汗ばむぐらいの陽気。

クリニックFにいらしてくださった患者さんには、冷たい飲み物をお出ししてから施術をしています。

*********************

昨晩はふと思い立って、渋谷駅から井の頭線で20分のところにある、久我山ほたる祭りに行ってきました。

「蛍雪の功」を初めとして、蛍と日本文化の接点は多いですよね。8世紀の日本書紀にも蛍についての記載が残されています。

僕の記憶に残る蛍についての文章は、なんといっても高校生の時に文体が好きで、三島由紀夫とともに全集を読破した作家、谷崎潤一郎の代表的な作品のひとつ、「細雪」です。

大阪船場の旧家蒔岡家の4人姉妹(鶴子、幸子、雪子、妙子)を、日本の四季折々の文化とともに描写をした見事な文章。

中でも蛍の描写は秀逸でした。

僕が生まれ育った鎌倉では、子供のころから既に蛍は観ることができませんでした(最近復活しているようです)が、大学生の時に初めて信州で蛍を観て以来、蛍が出ていると聞くと、何となくそわそわして観に行きたくなってしまうのです。

ここ数年は目白の椿山荘で蛍を観ていましたが、久我山でほたる祭りが開催されているという情報を小耳にはさみ、今回初めて行ってきました。

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場所は久我山駅近くの京王井の頭線の車両車庫。

富士見ヶ丘検車区のちょうど南側。

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井の頭恩賜公園内にある井の頭池を源とする、神田川のほとりに蛍を放流するそうなのです。

カメラが良いものがなかったので、良い写真は撮れませんでしたが、大きなゲンジボタルが舞っている様に、歓声が上がっていましたよ。

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谷崎潤一郎の頃とは風情が違うと思いますが、是非とも保存したい日本の風景のひとつですよね。

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2012年6月 2日 (土)

北京で開催 東アジア皮膚科学会発表演題 新しい物質 リポソームフラーレン

おはようございます。

今日6月2日もクリニックFの診療日です。

まだ梅雨に入る前ですので、暑い日が続いていますね。

毎日忙しい日々を送っていますが、今月半ばに北京で開催される、東アジア皮膚科学会の発表演題ポスターがようやく出来上がりました。

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Eadc2

この学会は日本皮膚科学会、中国皮膚科学会、韓国皮膚科学会の合同の学会。

二回目の開催だそうです。

プログラムから取った僕の演題ですが、中国人と韓国人のドクターに混ざっての発表。

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アジアが、ヨーロッパのようにアジア共同体を作る時代が、今世紀中に来るのでしょうか?

実際各国を訪問してみると、文化や宗教の違い以上に、ちょっと難しい課題山積のように思いますが

とはいえ、原発問題と同じくらいに、今世紀の日本は対外諸国との交渉が極めて大切な時期に来ますので、世界常識に明るい政治家に日本の舵取りをしてもらいたいものだと思います。

さて、僕の今回発表予定の演題は、僕の専門の一つである、抗酸化剤フラーレンの研究です。

すでに国際学会で10回以上の演題を発表しています。

Liposome fullerene as a novel antioxidant for skin treatment

「肌治療における、リポソームフラーレンの新しい抗酸化作用」

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体が酸化することで老いてゆくことは知られていますが、この酸化をどの様な抗酸化物質を使用して対応するかは、重要な論点となります。

今回研究した「リポソームフラーレン」とは、新しい物質です。

フラーレンをリポソーム構造(細胞膜の脂質二重膜のように、一つの分子上に親水性部分と疎水性部分とを持たせた分子から作られる複合体)にくるんだ新しいフラーレンが、リポソームフラーレンなのですが、こちらの肌に対する作用を研究したものです。今後、新たな化粧品配合物質としても魅力が出るのではないでしょうか。

発表後に詳しく述べさせていただきますね。

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