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2012年7月13日 (金)

「レーザー医療機器」と「化粧品」でできることの違い

おはようございます。

今日は7月13日(金) クリニックFの診療日です。

今日は雑誌の取材などもあり、予約が一杯になってしまったため、一時間早く開けてクリニックをスタートしています。

湿度も高い東京ですが、今日も頑張っていきましょう。

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レーザー美容皮膚科という、この仕事を始めてから10年以上。

これまでも、様々な機器を使って多彩な肌に対する診療をしてきました。

毎月アメリカやヨーロッパからくる多くの文献も、毎日のように目を通しています。

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加齢してゆく肌を「メンテナンス」して、「復活」させるために、もっとも必要なことはなんでしょう?

これは、初対面の時に、相手の顔のどこを気にするか?

という点を突き詰めればおのずと答えは出てくるのです。

法則その1

まず、初対面で、相手に最も大きな印象を与えるのは目元まわりです。

おそらく初対面の場合、60-70%の意識が目の周りに集まりますので、目元の周りのしわやたるみ、特に上まぶたの外側のゆるみや、二重まぶたの幅が狭くなるといった点。

これらをもとに戻すことは、年齢の軸を数年戻すのには最も効率が良いことです。

ここ数年は、マドンナリフトという目の上に照射できる機器が出来ましたので、クリニックFではレーザーで対応しています。

目元が引き締まると、目力がついて、印象が大きく変わりますよ。

法則その2

次に初対面の人に大きな印象を与える情報はなんでしょうか?

それは、肌の艶やハリ、透明感など、顔全体の肌の印象です。

顔全体の肌質というのは面積から考えても視神経からダイレクトに入るとても大きな情報で、そのまま大脳皮質で処理されますので、この人は自分よりも年上なんだろうか? などと、年齢を連想させる情報は、特に顔全体の肌質に影響を受けるのです。

この10年間のレーザー光技術の進化は、肌全体を活性化させて、より若返らせるということに集中して進化してきました。

こうした診療機器の中には、まだまだ日本の厚生労働省に認可されていない機器もあります。ドラッグラグならぬ、デバイスラグの問題です。

クリニックFは、レーザー光治療による「肌のメンテナンス」と「肌質の改善」について専門化したクリニックですので、「シミやあざを治療する」と言った旧来のレーザー機器とは少し違うラインナップの機器を揃えています。

健康な肌をより美しくするために、最新鋭のレーザー光治療機器を使用するのです。

これは、化粧品や美顔器とは違うレベルの医療行為です。

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クリニックFにいらっしゃる患者さんは、もともと美意識が高く、ご自身が使われる化粧品も、こだわりを持って使われています。

ところが、

「化粧品で行うことのできる肌の手入れ」

「レーザー光治療器のような医療機器によってできる肌のメンテナンス」

とは全く違います。

化粧品でできることは原則として、「紫外線対策」と「保湿対策」です。

化粧品は肌を変えるためのものではなくて、現状の肌を維持するために使用するものと考えたほうが良いと思います。

反対にレーザーによってできる肌のメンテナンスは、

表皮の色素を減らし肌の透明感を上げること。

真皮のコラーゲンやエラスチンを増やし、肌をプリッとさせること。

リサーフェシングのレーザーを使用し、ニキビ跡などの肌を平滑にすること。

肌全体の質感を変えることを意味するのです。

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これらのレーザーや光治療器をどう選択するのか?

人によっては、初診の時に機器を指定して予約される方もいらっしゃいますが、それは僕たち専門のドクターにお任せ願いたいところです。

患者さんが診察室に入ってきた瞬間に、10年後にはこの人の肌がどのように変わり、この人の肌を美しく保つために、「この機器」や「この施術」がどのような頻度で必要だということは、経験によってすぐにわかりますので、その人の肌に合った機器を組み合わせて中長期の計画を練ることで、診療方針を立ててゆくのです。

クリニックに定期的にいらっしゃる患者さんの顔をみて、

「○○さんの肌は透明感が出て引き締まって、本当に綺麗になりましたね。」

とか、

「残った症状に対しては、新しく来たこの機械が効くのではないでしょうか。」

といった会話ができることも、またとても楽しいのですよね。

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