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2012年7月24日 (火)

ソルタメディカル本社スタッフの来院 ニキビ治療器「アイソレイズ」

おはようございます。

今日7月24日(火)もクリニックFの診療日です。

昨日は、米国ソルタメディカル社のマーケティングスタッフが来院してくれました。

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カルフォルニア、オーストラリア、シンガポール・・・といった国際色豊かなメンバーです。

この日のトピックは、ニキビ治療に使用する皮膚吸引+光治療機器である、こちらの機器。

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卵形の独特なフォルムで知られる「アイソレイズ」です。

この機器は世界的にも評価が高いニキビ治療器ですが、残念ながら日本では未承認器。

アイソレイズの知名度を、日本国内でも上げてゆきたいという希望があり、何人かアジアのドクターに話を聞きに来たという趣旨のようです。

診療前の約1時間、朝から英語でのディスカッションとなりました。

こうした世界最新の治療機器を利用ができるのは、患者さんにとっても大きなメリットだと思うのですが、残念ながら保険適応はできません。

保険診療ベースの日本では、保険に未認可となる最新機器を利用するニキビ治療は、どうしても高額治療になってしまうため、多くの医院では導入しにくいという弱点はあるのですが、反対にクリニックを経営する医師にとっては参入障壁の高さは、逆に専門性を高めるチャンスともいえるのです。

ソルタメディカル社は、

○2004年にニキビ跡フラクショナルレーザー治療「フラクセル」を市場デビューさせたリライアント社

○2002年にたるみ治療RF機器「サーマクール」を市場デビューさせたサーメージ社

*2008年に合併してできた会社。

さらに、2010年2月にはニキビ治療の「アイソレイズ」の技術を持つ会社を買収し、現在ではシネロン/キャンデラ社に次ぐ、全米第二位の売り上げを誇るレーザー医療機器メーカーとして成長しています。

Photo

僕も、フラクセルを代表するフラクショナルレーザー機器が、この美容医療を根底から変えるのではないかと、初期から注目してきた医師の一人です。

初代のフラクセルも日本で初めて購入しましたし、フラクセル3DUALに至っては、デモ機を直接ソルタメディカル社から購入し、使用してきた経験もあります。

クリニックFでは、その他多くのフラクショナルレーザーおよびRF機器を使用していますので、実際の機器別の使用感などは細かく語ることができます。

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同じフラクショナルレーザー機器でも、患者さんの肌によって、それぞれどの機種が優れているか、違いがあるのです。

この辺りも近いうちに論文か、著書にまとめたいですね。

ソルタメディカル社は、ここ数年、さらに斬新な技術を持つ、いくつかの機器メーカーを買収。

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超音波によるボディ痩せのための機器「リポソニックス」を含めた、以上の6機種を販売している状態ですが、M&Aを主体にして成長する、いわばアメリカ的な企業ですよね。

世界に最先端のより良い医療器があるのであれば、その効力を正確に、さらに一つでも多くの情報を日本の市場に伝えたいと僕は思っています。

こうした機器についての新しい情報が入ったら、またこのブログで取り上げるようにしますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

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