戦後史の正体 1945-2012
おはようございます。
今日9月10日(月)もクリニックFの診療日です。
残暑が続きますね。
僕のほうはと言えば、引き続き工学部博士論文の執筆に毎日追われています(笑)。
もう少しでゴールか? というところで、次のハードルが見つかり、文章を修正したりしていますが、医学とは別の工学という分野の論文を書くことで、短い時間に頭も気持ちも切り替えて集中し頭脳を使う、ということに段々慣れてきたように感じます。
そして
知的作業を続けていると、知的好奇心が旺盛になるのでしょうか?
僕は過去の受験勉強の時もそうでしたが、何かひとつの勉強をしているときに、ついつい別の分野の本を読みたくなってしまうのです。
これは、「現実逃避」の一種かもしれませんね(笑)。
日本の近代現代史の著作を読むのが好きなのですが、先週読んで読みごたえのあった本を一つご紹介しますね。
元外務省・国際情報局長、元駐イラン大使、元防衛大学教授の孫崎亨氏の最新作。
「戦後史の正体」です。
1945年より2012年の戦後より現在までの日本の歴史を「米国による圧力」を軸に、連続した通史として、著者の言葉を借りると「高校生でも読めるように平易に解説した」のがとても画期的です。
歴代の日本の首相を米国追随型、自主路線派とに分けて解説しています。
米国追従型を選択した首相である吉田茂、中曽根康弘、小泉純一郎などが長期政権を敷き、反対に自主独立を主張した首相である重光葵、石橋湛山、芦田均、岸信介、鳩山一郎、佐藤栄作、田中角栄、福田赳夫、宮澤喜一などが、マスコミなどを含めた世論操作により、権威を失墜し短期で退任させられている事実を目の当たりにすると、日本の敗戦以後に仕組まれた現代史の闇の深さを感じます。
それらの方策の善悪はさておき、数多くの首相たちに対して、我々の持っている印象と、実際の人物像の乖離があることに僕は驚きました。
まだまだ国民に知らされていないことは多いのですね。
日本の知識人として、読まなければならない書のひとつだと思いますよ。
お勧めします。
世界最先端のレーザー情報がわかる
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 耳つぼダイエットの本が本日より発売されます(2016.11.29)
- 日経BPムック別冊「ほうれい線は消せる!」に掲載されました(2014.06.13)
- フレグランスジャーナル誌への論文最終校正が終わりました(2015.03.18)
- Escherの飛び出す絵本(2015.03.17)
- 日経ヘルスに掲載されました(2014.07.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント