■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑭ 欧州古城ホテルにて会食 Castle hotel どうしたら英語が話せるのか?
おはようございます。
今日10月13日(土)はクリニックFの診療日です。
昨晩も診療後ずっと工学部博士論文を執筆していましたが、ここに来てなんとか概略が見えてきた感があり、少し安心しています。
レーザー医療を専門とする上では、レーザー工学との関係を切ることが出来ません。
僕は2000年に医学系博士課程に、2010年に工学系博士課程に進学したのですが、この10年間アカデミックな領域におけるIT技術の変化には、目を見張るものがありますね。
二つ目の博士論文ということで、初稿ではない“慣れ”があるというのもあるのでしょうが、10年前は発表のためのプレゼンテーションを作るのも、文章を打つのも、文献を検索するのも今より数倍時間のかかる大変な作業でした。
実体経済には周期がありますので、不況の時はそこでじたばたせず、空いた時間を使って勉強したり資格を取ったりして、自分の専門性や価値を高めることに時間を費やすべきだというのが僕の持論なのですが、勉強以外にも学んだことは多く、本当に良い時期に社会人大学院に進学したと思っています。
何よりも定期的に学術的なディスカッションすることで、発想が豊かになります。
二つ目の博士課程をまだ修了した訳ではないので、今後も気を抜かずに残りの大学院学生と臨床医との二重生活を、もうしばらく頑張ろうと思いますが、社会人になってからの大学院進学、お勧めします。
さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、先月訪れたヨーロッパブログの続きです。
**********
湖を散策した後、小高い山に登ります。
こちら、ローマ時代の城壁を生かした古城を利用したレストラン&ホテルに到着しました。
こちらがこのホテルの入口です。
パンテック社長のクリストフ博士と、チューリッヒより車で同行してくれたゴーシュダッド博士。
三人で会食をしながら新たなレーザー機器についてのビジネスミーティングをしました。
こちらは鹿の肉でした。
最後に出てきたチョコレートプレートの配列も僕の好みでしたね。
ざっと、2時間の会食ミーティング。ヨーロッパでは3~4時間くらいかけて食事をすることも多いですから、割と今回はてきぱき(?)終わったほうでしょうか(笑)。
**************
僕はよく患者さんや同業者から、
どうしたら英語を話せる様になるのですか?
と聞かれることがあるのですが、僕自身はそんなに英語が上手いほうではないと思っています。もっと上手くなりたいと、毎日思っています(笑)。
でもそんな僕でも会話はきちんと成り立ちますし、ストレートな言い方で良い分、日本語よりも英語のほうが意思疎通がうまくいく時も少なくありません。
多分、海外で英語を話すのに必要なこと、英語を話そうと思うときに便利なことは、実は英語の語彙や発音、知識ではなくて、特定の分野の専門知識なのだと思います。
僕の場合は、それが医療やレーザー、機器に関することになるわけですが、話す相手もこういった分野の専門家になりますので、お互いに専門の話に関しては、相手が言わんとしていることがよく理解できます。また共通のワードも多い。
そして専門家である以上、ひとつひとつのトピックに対し、自分なりの意見があります。
この「意見がある」ということが海外では特に大事で、それが正しくても間違っていてもいいから「自分はこう思うけれど、あなたはどう思いますか?」というふうに「会話を楽しむ努力をする」必要があることをよく感じます。
ですので、これは言い方を変えると、もし
「自分には専門分野がないのにどうしたらいいのだろう?」
という場合には、好きなもの、興味のあるもの、得意なもので、自分なりに意見があるものをしっかりと持ち、それを自分のプロファイルとしてアピールしていけばいいのでしょうね
英語の知識は、本当に中学生レベルで十分。
関係代名詞や仮定法を会話で使うことなんて滅多にありません。
とはいえ、どんな言語もそうでしょうが、最低限2000語ぐらいの単語はどうしても覚えないといけませんよね。
日本人として生活するために、小学校で1006字の教育漢字を。
さらに、公用文を読むために必要な常用漢字(1945字)を学ぶのと一緒です。
特定の分野の話題については、さらにこの2000語以外の専門用語が必要となります。
ただ、専門用語はほぼ共通なので、ドイツ語圏の人とでもフランス語圏の人とでも、ロシア語圏の人とでも、たとえどちらかの英語が片言の英語であっても十分に楽しく会話が出来るのです。
僕も考えてみれば、レーザー機器の話、医療の話以外には、オペラやオーケストラの話、世界史の話、日本の文化の話、過去に行った都市の地理の話、ゴルフやスキーの話、ワインの話ぐらいしかしないですかね(笑)。
映画や絵の場合は、題目が違ったり読み方が違ったりして話が通じないこともあるんですが、オペラや音楽の場合もう少し通じやすい気がします。
***************
話を戻しましょう。
会食で伺ったこのレストラン、丘の上にありますので、見晴らしが素晴らしかったです。
かなり古い城壁を利用しています。
こうして埃にまみれた何年も保管されているワインが、食事に出されるのですね。
ちなみに今回のレストランは、こちらです。
行かれる機会がありましたら是非。
世界最先端のレーザー情報がわかる
| 固定リンク
« ■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑬ オーストリア最西端 ブレゲンツ音楽祭 | トップページ | ■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑮ リヒテンシュタインへ入国 »
「国際学会 欧州 オーストリア編」カテゴリの記事
- ●2014年5月 11th EADV Symposium in Belgrade,Servia⑧ウィーンでトランジット(2014.05.23)
- ■2013年12月ウィーン~パリ滞在⑦ 宇宙が始まる前 素粒子 早朝にウィーンCAT(空港列車)に (2014.01.29)
- ■2013年12月ウィーン~パリ滞在⑥ ウィーンの新年は 「くるみ割り人形」を(2014.01.28)
- ■2013年12月ウィーン~パリ滞在⑤ MAK 応用美術博物館 クリムト「愛」 デューラー「野兎」(2014.01.27)
- ■2013年12月ウィーン~パリ滞在④ St. Peter's Church(2014.01.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント