« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »

2012年10月の27件の記事

2012年10月31日 (水)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’27 学会会場までの足跡

チェコのプラハ。

カレル橋の近くで地下鉄に乗ります。

Img_8331

プラハの地下鉄は三路線。

赤の電車に乗り、学会会場に向かいます。

駅から出ると、こんなマークが。

Img_8340

毎年EADVは、最寄りの駅よりこのような足跡が貼られるのです。

Img_8347_3

かわいらしいですよね。

そしてこちらが今年の学会会場。

Img_8338

Img_8334

Img_8336

ミーティングの場所、その他をチェックします。

Img_8338_3

Img_8341

本会は明日からですが、参加するべき時間を把握し、会場を後にします。

Img_8343_6

この日の夜は、ヴェルディのオペラ「アイーダ」のチケットを取っています。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’26 2年ぶりのプラハ 街歩き

おはようございます。

今日10月31日(水)も、クリニックFの診療日です。

アメリカ帰りの時差を利用して、早朝からクリニックで論文を書いています。

最近好きではまっている Brahms Violin Concerto in D major op.77を聴きながら。

ブラームスバイオリン協奏曲 庄司紗矢香さんの演奏はいいですよね。

楽器も1729年製ストラディヴァリウス「レカミエ」。

朝は音も静かではかどります。

さて、僕のブログは先月訪れたプラハ、ヨーロッパ皮膚科学会での話。

またしばしお付き合いください。

***************************************************

空港からはタクシーではなくて、市内バスを利用してみました。

タクシーに乗ると確かに楽なのですが、市内の公共機関を使ったほうが、その土地の人や土地柄に触れることができるので、体力がある限りはそうしています。

プラハは一度来たことがあるので、ある程度土地勘があります。

バスの車窓からプラハ城が見えてきました。

初めてのプラハで、ムハのステンドグラスを観たときの感動が蘇ります。

Img_8294

プラハを歩くと、多くの建築様式に改めて驚きます。

歴史のある街ということは頭に入っていても、本当に素晴らしいのです。

しかもとても狭い場所に観光地が集中しているのです。

スメタナホール横にバスは到着しました。

Img_8298

Img_8299

Img_8301

スメタナホール地下にあるムハのお土産屋さん

Img_8303

こちらのカフェも素敵です。

Img_8305

昼過ぎにつきましたので、学会会場に顔を出す前に、あたりを歩いてみることにしました。

Img_8311_2

ボヘミアクリスタルのお店もあります。

この地方は神聖ローマ帝国期にはボヘミアと言われていたのですよね。

Img_8312

Img_8313

こちら市庁舎のある広場

Img_8315

こちらの15世紀に作られたからくり時計(天文時計)が有名ですよね。

機械時計ファンとしては外せないものです。

Img_8316

ティーン教会

Img_8311

Img_8296

火薬庫

などなど、プラハは100塔の街としても知られています。

Img_8321

プラハ名物人形劇のお店もありました。

前に来た時は、ドンジョバン二の人形劇を観たのですよね。

Img_8322

そして、カレル橋。

こちらまで来たところで引き返します。

Img_8329

Img_8328

地下鉄に乗って学会会場に向かいます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月30日 (火)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’25 チューリッヒ発プラハへ

おはようございます。

今日10月30日は、クリニックFの診療日です。

工学部博士号のための学位審査会に向けて、日々頑張っていますが、こうして得られたデータをまとめていると、自分がしてきた仕事のまとめになりますね。

レーザーという技術が医療に応用されるようになってからというもの、光のコヒーレンス(Coherence)という、レーザー光の特徴を生かした、二つの分野での進歩がなされてきました。

一つは、時間的コヒーレンスつまり、単位周波数(波長)に対する高い輝度を利用したもの。

レーザー光をセンシングプローブとして、様々な情報を得るもので、生体情報取得への応用 (Optical Coherence Tomography 等)があげられます。

もう一つが、空間的コヒーレンス、つまり波長程度の大きさに集束させた高いエネルギー密度を利用したもの。

後者が生体切除術・改質への応用 (Laser Surgeryなど) レーザー光を局所に集中し熱影響少なく切除・変性するという外科的使用法です。

こんな工学的なまとめを作っているうちに、レーザーという概念の理解が深まってくるから不思議です。

さて、僕のブログ、国際学会周遊記は、先月滞在したヨーロッパブログの後半です。

**********************************************

いよいよ、スイスのチューリッヒ空港から、今回の後半の目的地である、ヨーロッパ皮膚科学会EADVの開催されるプラハに移動します。

チューリッヒからプラハまでは飛行機で約1時間半の旅です。

Img_8280

Img_8282

Img_8284_3

このような飛行機で飛び立ちます。

Img_8285_4

少しするとチューリッヒの街が見えてきましたよ。

Img_8286_3

プラハまでの旅は、スイスの牧草地帯が続きます。

Img_8291_3

いよいよチェコの国境を越えて、プラハ空港に到着です。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月29日 (月)

ついに論文がパブリッシュされました

おはようございます。

今日10月29日(月)はクリニックFの診療日です。

金曜日に帰国して以来まだ時差ボケも解消されていませんが、アメリカ帰りということで、ヨーロッパ出張のときよりは幾分楽ですね(笑)。

その時差ぼけの勢いを活用して(?)週末は一昨日も昨日も工学部博士論文に追われています。

一昨日はほぼ徹夜。

昨日も静まり返った日曜日の四谷で、夜11時までクリニックに篭って執筆していました。

秋は学会シーズンで、そもそも毎年この時期になると海外出張も多く、診療も年末に向けて過密になってくる時期です。

そういったスケジュールに、11月1日の学位予備審査会に向けての準備も盛り込んでいますので正直目が回りそうなのですが、ここまで集中して並行した重要な仕事をしているのは、今までの人生を振り返っても稀なことです。良い経験ですね。

今日の午後一番に、審査会前の最後の打ち合わせのため教授にお時間をとっていただいていますので、それまでになんとか形にしなければと頑張ってきました。

しばらく友人と飲みにも行けていませんが、もう少しです。

さて、そんな僕ですが、今朝クリニックに来てみると、ちょっとうれしい出来事が。

Img_9240

先日、僕の論文が、米国のレーザー医学雑誌 

「Lasers in Surgery and Medicine」

にアクセプトされたのはこのブログでも触れたと思うのですが、

論文が掲載された号がようやくクリニックに届きました。

Img_9239

この雑誌は、世界のレーザー医学界誌では最も権威ある雑誌。

月に200冊以上刊行される米国の外科系の雑誌でも十数番目の、かなり高いインパクトファクターを持つ雑誌です。

自分のレーザー医療の研究と努力が世界に認められて、こうして一流誌に掲載されるのは、本当にうれしいことです。

今日も診療に、論文書きに頑張ろうと思います!

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月27日 (土)

米国出張より帰国しました

おはようございます。

今日10月27日はクリニックFの診療日です。

昨日、米国出張より帰国しました。

今回の滞在先は、3都市。

新たなレーザー企業との打ち合わせがありましたが、どれもよい話ができたと思います。

さまざまな守秘義務もあってあまりお話しできないのですが、すこしづつこちらのブログでもお知らせできると思います。

留守中は関係者の方々にご迷惑をおかけしました。

そうそう、帰国したら、Windows 8のパッケージが届いていました。

Img_9236

時差ボケの中、さっそく入れ替えてみましたが、まだ慣れませんね。

ちょっと早すぎたかな(笑)。

次の海外出張は11月2日の深夜から11月5日早朝の日程でジャカルタ弾丸出張なのですが、こちらはクリニックの診療時間を削らなくてもよさそうです。

とりあえず来週の工学部博士号学位審査会に向けて頑張ろうと思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月20日 (土)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’24 リンデンホフの丘から見た朝日

スイス最終日。

トランクひとつでいっぱいになってしまうようなカプセルホテルで、僕はなんとかその日の宿を確保しました。

インターネットはつながりましたので、十分。これはこれで学生時代を思いだし、楽しかったですよ。

Img_8273

翌朝、フライトまで少し時間があったので、チューリッヒ発祥の地であるリンデンホフの丘を目指します。

Img_8253

綺麗な街並みを歩きながら早朝の散歩。

気持ちがいいですね。

Img_8256

坂道を登るとリンデンホフの丘が見えてきます。

Img_8260

ここからの眺めは素晴らしい。

日の出を見ることができました。

Img_8261

菩提樹が茂り、気持ちの良い公園。

Img_8264

朝の電車で空港に向かうため、急ぎ道を戻ります。

Img_8268

スイスの郵便ポストを見つけました。

Img_8269

こちらチューリッヒ中央駅。

Img_8274

空港行きの電車を待ちます。

Img_8276

世界最先端のレーザー情報がわかる

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’23 Haruki Murakamiと お弁当箱

僕は海外に出ると必ず本屋さんに寄るのですが、こちらはドイツ語圏スイスにしては珍しく、英語の本ばかりを並べていたお店。

Img_8233

一角に、もちろんこの方の書籍を見つけましたよ。

Img_8234_3

Img_8237

村上春樹です。

ノーベル賞は残念でしたが、どこの国に言っても「Haruki Murakami」の本を見つけることができるというのは、やっぱりいつでも幸せを感じることのひとつです。

Img_8235

さらに、面白かったのがこちらの本屋さんで売っていた“弁当箱”。

Img_8238

海外の友人が日本に来ると驚くことの一つが、日本のお弁当箱ですよね。

キッチン用品売り場ではなく、本屋さんにあるのですからおもしろいです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’22 時計の国から

スイスの街を歩いていてわくわくするのは、街に時計屋さんがたくさんあること。

時計王国スイス。

マルチン・ルターの宗教改革によって、時計産業を成す上で重要な頭脳と技術が16世紀半ばスイスのジュネーブに集結し、時計産業の中心地として栄えていったことを昔世界史で学びました。

フライバック、トゥールビヨン、スプリットセコンド、ミニッツリピーター・・・といった機械時計の技術など、あの小さなボディの中で繰り広げられる精密な機能は、理系の人間なら誰しもが敬意を払わずにはいられないのではないでしょうか。

機械そして時計好きな僕としては、この国はどんなに散策しても飽きない場所ですね。

Img_8203_2

Img_7759

Img_8226

Img_8213_2

Img_8223_3

古いアンティーク時計ばかり置いているお店もありました。

時間がもっとあればゆっくり見ることもできるのですが・・・ジュネーヴにも行きたかった・・・

次回にとっておきましょう。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’21 The Wall Street Journalに「Noda」の文字 シャガールのステンドグラス

再びチューリッヒに到着し、小さなホテルにチェックイン。

Img_7694

新聞には、日本の話題が書いてありました。

チューリッヒの街を歩きます。

再びシャガールのステンドグラスが観たくなり、聖母聖堂へ。

Img_8217

Img_7731

Img_7771

この作品。

1970年の作品なのだそうです。

Img_8221

小さなステンドグラスもありました。

Img_7732

チューリッヒを流れるリマト川の対岸には

Img_8204

ロマネスク様式の大聖堂があります。

Img_7733

僕はチューリッヒ中央駅に向かって歩き始めました。

Img_8241

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑳ ハイジエリア

リヒテンシュタイン公国を後にして、スイスのチューリッヒに向かいます。

Img_8167

こちら国境。スイスに入りました。

Img_8170

リヒテンシュタインからスイスに入る道は“ハイジエリア”といわれているそうです。

あの「アルプスの少女ハイジ」・・・ヨハンナ・シュビリの小説「ハイジ」のモデルとなった場所なのだそう。

Img_8179

綺麗な山肌

Img_8180

美しい湖。

Img_8188

高速道路を通りながら1時間。

Img_8189

チューリッヒの街に戻ってきましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑲ リヒテンシュタインのメインストリート

さて、リヒテンシュタインのブログがもう少しですので、出国までにこれを終わらせてしまいますね。

レストランから少し歩くとリヒテンシュタインのメインストリートです。

Img_8122

後ろの小高い丘の上に、先ほど見たファドゥーツ城が見えます。

Img_8124

Img_8127

Img_8128

Img_8130

こちら、リヒテンシュタインの切手博物館。

Img_8152

Img_8134

Img_8135

以前に、リヒテンシュタインが切手で生計を立てているという話を聞いたことがありました。実際には、国家予算比率において、切手販売収益はそんなに高く無いようです。

Img_8157

それよりも、こちら、リヒテンシュタイン銀行の収益の方がはるかに高いようですよ。

Img_8140

端から端まで、15分もかからない散歩道でしたが、こちらの通りには、議会などもありました。

Img_8144

観光所には、リヒテンシュタインの入国スタンプを2.5ユーロで捺してくれるお土産もありましたよ。

Img_8149

僕のパスポート、いつもあっという間にスタンプで埋まってしまい、増刷が必要なくらいので、こちらは遠慮させていただきました(笑)。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アルトサックスで気分転換

おはようございます。

今日10月20日(土)はクリニックFの診療日です。

明日の夜よりまた米国出張となりますので、今日はいつにも増して忙しい土曜日になりそうです。26日に帰国の予定です。

関係者の方々にはご迷惑をおかけしますが、僕の出張中も雑務や整理のためスタッフは出勤しておりますので、ご予約やご相談については、03-3221-6461までお気軽にご連絡ください。

さて、ブログを読んでくださっている方はご存知かと思いますが、ここ数ヶ月僕は工学部博士論文の仕上げにかかっています。

毎日悩んで、独り言のように「うーうー」とうなっています(笑)。つらいのですよ、これが。

11月1日が予備審査ですので、それに向けて頑張っているのですが、毎日夜を徹しての作業ですので、だんだん煮詰まってきました。

何か手軽で気分転換になるものはないものか・・・と考えてみたところ、ふと思い立って先週アルトサックスを買ってみました。

Sax

こちら、YAMAHA / YAS-62です。

サックスを検索すると中国製の安い楽器もたくさんあるのですが、木管楽器はある程度の値段のものを買わないと、いずれ音に飽きてしまいます。

さんざん悩み、いったりきたりして選んだ結果、YAMAHAの中級者用のものに落ち着きました。

思い返せば大学受験の時にも、受験勉強の傍らピアノの練習をしていた時期がありましたっけ。

音楽を演奏すると、左右の指を独立して動かしますし、さらに音を聴くことによって、勉強に使う脳と違った脳が働いて、とてもリフレッシュされるんですよね。

木管楽器は小学生の時にリコーダーを吹き、中学生高校生の時に両親の影響でフルートを練習しましたが、サックスは初めて。

確か父親が大学の時にバンドで吹いていて、フルートよりも簡単だと言っていたなあと思いだしたのです。

最近クラシックばかりを聴いていましたし、たまにはジャズを演奏するのもいいかなと。

先週届いて、リードをセットし、ちょっと吹いてみたのですが、あまりの音の大きさに驚き、さらに吹いていても音程が安定しない。

Img_8926

こんなに難しいのか!! と、愕然。しばらく先端のネックとマウスピース部分だけを持ち歩き、特に車の移動の時に、車の中で安定した音が出る様に練習していました。

高速道路で走っていた時に吹いていましたので、前や隣を走るドライバーの方々には変な人がいるな~と思われたかもしれませんが(笑)、高速を移動中の車だと少なくとも近所迷惑にはならないですしね。

今日の朝、一週間ぶりに本体とマウスピースをくっつけて吹いてみると、安定して音が出るようになりました。

サックスは音も独特で味があるし、これは楽しいですね。

指使いはリコーダーの延長なので、なんとかなるものです。

小学校の時にリコーダーを練習しておいてよかった。

好きなジャズナンバーを何曲か吹いてみましたが、とても気分転換になります。

近所迷惑にならないように、サックス消音器を購入してもう少し論文の合間にリフレッシュを兼ねた練習をしてみようと思います。

いつかどこかで演奏を披露できる日が来るでしょうか? 

披露できるほどうまくなるということは、それだけ論文が長引いてるということでもありますから、このまま下手でもいいかな(笑)。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月19日 (金)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑱ リヒテンシュタインでの会食

おはようございます。

今日の都心部は秋晴れで気持ちがいいですね。

今日10月19日(金)はクリニックFの診療日です。

休診日の昨日は、予備審査が近いので、終日工学部大学院の博士論文とプレゼンづくりをしていました。

頭を使うのでおなかが減りますね(笑)。

スタッフが富麗華の上海ガニの白身魚あんかけ弁当を買ってきてくれましたので、今日も頑張れそうです。

さて、僕のブログは先月訪れたリヒテンシュタイン公国の話。

アップしてしまいますね。

***********************

レストランの扉を開けると、このような感じ。

Img_8109

僕たちは外のテーブルを選択しました。

Img_8106_2

出てくるリヒテンシュタイン風料理。

リヒテンシュタインの料理は、その地理もあって、フランス、ドイツ、スイスなど周辺地域の色合いが強いと聞きました

Img_8105

リヒテンシュタイン製のビールをいただきました。

Img_8104

お昼からこうして飲めるのも、東京の僕の暮らしではなかなかないですので、海外出張中に味わうご褒美のひとつです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月17日 (水)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑰ リヒテンシュタインで昼食を

おはようございます。

10月17日(水)。今日もクリニックFの診療日です。

夕方から東京は雨との予報ですが、診療時間中に降リ出してしまうでしょうか。

傘をお忘れの方のために、ビニール傘をクリニックに何本か常に御用意していますので、お忘れの方は気軽にスタッフまでお声掛け下さい。

昨日はお昼の時間を一時休診にして、市ヶ谷駅近くで工学部博士論文と予備審査会発表プレゼンの打ち合わせに行ってきました。

クリニックFは四ツ谷駅が最寄となりますが、住所が麹町となり、市ヶ谷駅からも歩くことが出来るのです。

秋晴れの空の下、気持ち良い散歩でした。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、引き続き先月滞在したリヒテンシュタインでの話です。

********************************************

パンテック社を出て車でレストランに向かいます。

Img_8085

Img_8091

こちら、リヒテンシュタインの首都ファドゥーツ近くのレストラン。

首都と言っても人口35,000人の国ですので、国全体が首都みたいなものです。

ヨーロッパの街らしく、ワインのためのブドウ畑もあります。

Img_8098

南仏やドイツの田舎みたいな雰囲気に、楽しい気分になります。

Img_8099

リヒテンシュタイン製のワインもあるそうですよ。

さて。

レストランに入ろうとしたところ、山肌を見上げると遠くにお城のような建物が見えます。

Img_8096

神聖ローマ帝国期の領邦国家を引き継いだ小国家の元首、リヒテンシュタイン侯爵の住むファドゥーツ城です。

Img_8094

Img_8117

Img_8102

レストランの前には、リヒテンシュタインナンバーのメルセデスが停まっていました。

Img_7827

こちらのナンバーも中々見れるものではないですよね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月16日 (火)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑯ 欧州レーザーメーカー パンテック社にて

おはようございます。

今日10月16日はクリニックFの診療日です。

さて、僕のブログは先月訪れたリヒテンシュタインのレーザーメーカーであるパンテック社の話です。

車が会社に近づきました。

Pantec という社名の表示が見えますね。

Img_8028

社屋はこのように立派です。

Img_8031

入り口には、僕の名前が書いてあります。

Welcome Dr. Fujimoto ということなのでしょう。

Img_8034

Img_8082

社長のクリストフが前で迎えてくれました。

Img_8036

デザイン性の豊かな綺麗な会社ですね。

Img_8043

そして、目の前のテラスには、リヒテンシュタインの借景が見えます。

Img_8047

ちょうど昼休みだったのでしょうか?

社員が楽しそうに雑談しています。発想豊かになりそうですよね。

こうした環境が、新しい機器を作るのに大切なのだと思います。

Img_8051

まずは、パンテック社の主力商品のPleaseの機器特性について、技術スタッフから話を聞きました。

Img_8058

内容は最後にはずいぶんと工学的な話になりましたので、工学部に通っていて良かったです。

Img_8060001

こちら簡単な回路図。

Img_8057

3台のオシロスコープを切り替えて、レーザーの安定度を測定しているところです。

Img_8054

Img_8066

過去の研究発表データなども見せていただきました。

Img_8061

Img_8062

こちら、専門家ならばわかると思いますが、エルビウムヤグレーザーのスキャニングシステムです。

高度な技術が必要なスキャニングシステムを、ここまでコンパクトにしたのは技術力の高さを垣間見ることが出来ます。

3つの同じ機能を持った機器を正三角形に配置することで、スピードを上げようとしているのですよね。

Img_8063

Img_8064

重たいハンドピースの中も、エアエバキュエーター含め、これだけの機器が入り込んでいます。

出荷を待つ製品の最終チェックの部屋。

Img_8072

ひとしきりレーザー工場を見学させていただいたのちに、このような綺麗な借景をみることが出来る社長室でクリストフと今後このレーザー機器をどのように開発したらよいか、1時間ばかりディスカッションしました。

Img_8075

エルビウムヤグという波長を使ってこの機器は開発されてきましたが、止血能力の低いこの波長をアジア人の美肌治療にそのまま適応するとなると、ちょっと難しいかもしれません。

止血が出来ないと、反応性色素沈着症を引き起こす可能性が高いのです。

そして、もう一点の弱点は、スキャナの照射スピードが遅いこと。

工学的には素晴らしくコンパクトに、しかもスタイリッシュに美しく完成しているのですが、照射速度が遅いと、患者さんはその分痛みを感じてしまいます。

ケロイドや傷のように、部分照射であればこの機種でも十分に効果が発揮できると思うのですが、顔全体に均一にレーザー照射が必要な場合は、少々困難かもしれません。

また、全く初期からこの機器を開発しているので、コストもかかっています。

最初に臨床家の意見を聞いてから開発をスタートすれば、より良い機器になった可能性があるのに、工学的な機能の追及が優先されてしまっているようで、その点は残念に思いました。

しかしながら、技術力がある会社だけに、今後もっと良い製品が作られる可能性があります。

結局対応策として、

1. 現状の機器をダウングレードして、少なくとも現状の半額のプライスにし、メディカルスパなどのクリニックではない施設に売る。

2. エルビウムヤグ以外の波長のレーザー機器を開発する。

3.  現状の機器で、3Wの出力が出ているが、大きさが同じままで、7W前後まで出力を上げることが出来ると、より応用範囲が広がる。

4. 現状の機器のまま、例えば目元周りの収縮の施術が出来る様な、他社と差別化が出来るパラメーターと使用法を探す。

5. ビジネスプランとして現状の機器を、クリニカルマネジメントのツールと、トレーニングされたナースをつけて、機器をレンタルし、ドクターとプロフィットシェアする。

などの提案をしてきました。

昼食までの間に少し時間があったので、実際に照射した臨床例を挙げてディスカッションとなりました。

Img_8079

ちょうど3日前に照射をしたパンテック社の技術スタッフだよ、として紹介されたのですが、ビックリ。

Img_8080

彼は昔DEKA社やCynosure社にいた顔見知りでした。

レーザーの世界は狭いですよね。

3時間ぐらいこの会社で過ごしたでしょうか?

お昼を食べにリヒテンシュタインの中心街にゆくことになりました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月15日 (月)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑮ リヒテンシュタインへ入国

おはようございます。

秋の快晴ですね。

今日10月15日(月)はクリニックFの開院日です。

予約をみると、遠方よりいらっしゃる患者さんも多いようです。

どうぞ道中お気をつけていらしてください。お待ちしていますね。

昨日は医局のコンペで、静岡の富士カントリークラブに行ってきました。

123

山岳コースで山を登り、坂を下り、最後には足ががくがくになってしまいましたが、時折顔を見せる富士山に癒され、楽しいゴルフをすることが出来ました。

富士山の見えるゴルフ場というのは、それだけで気分がいいですね。

お声を掛けてくださった先輩方に感謝です。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、先日滞在したヨーロッパはスイスとオーストリアの間にある小国。

リヒテンシュタイン公国での話。

*********************************************

早朝。

オーストリアのブレゲンヌから、リヒテンシュタインに向けて出発です。

およそ1時間。このように

Img_7999

スイスの山並みが見える美しい景色が続きます。

まずはスイスの国境を越えます。

Img_7988

田舎道をしばらく走ります。

Img_7981

するとまもなく川が見えてきます。

Img_8012

この川がスイスとリヒテンシュタインの国境なのです。

橋の中央には国境を示す看板が。

Img_8011

リヒテンシュタインは、山の中にある国というイメージがあったのですが、盆地になっているのですね。

平らな土地が続きます。

Img_8020

牧草地帯。

Img_8017

Img_8019

家々も大きい。

Img_8016

さすが世界の富豪が集まる国です。

Img_8018

そうこうしているうちに、本日の目的地となるパンテック社のある工業地帯に入ります。

こちらの地域は、リヒテンシュタイン唯一の工業地域。

Img_8025

ゲートをくぐると沢山の工場が見えてきましたよ。

Img_8027

ヨーロッパ新興レーザーメーカーのパンテック社を、これから見学します。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月13日 (土)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑭ 欧州古城ホテルにて会食 Castle hotel どうしたら英語が話せるのか?

おはようございます。

今日10月13日(土)はクリニックFの診療日です。

昨晩も診療後ずっと工学部博士論文を執筆していましたが、ここに来てなんとか概略が見えてきた感があり、少し安心しています。

レーザー医療を専門とする上では、レーザー工学との関係を切ることが出来ません。

僕は2000年に医学系博士課程に、2010年に工学系博士課程に進学したのですが、この10年間アカデミックな領域におけるIT技術の変化には、目を見張るものがありますね。

二つ目の博士論文ということで、初稿ではない“慣れ”があるというのもあるのでしょうが、10年前は発表のためのプレゼンテーションを作るのも、文章を打つのも、文献を検索するのも今より数倍時間のかかる大変な作業でした。

実体経済には周期がありますので、不況の時はそこでじたばたせず、空いた時間を使って勉強したり資格を取ったりして、自分の専門性や価値を高めることに時間を費やすべきだというのが僕の持論なのですが、勉強以外にも学んだことは多く、本当に良い時期に社会人大学院に進学したと思っています。

何よりも定期的に学術的なディスカッションすることで、発想が豊かになります。

二つ目の博士課程をまだ修了した訳ではないので、今後も気を抜かずに残りの大学院学生と臨床医との二重生活を、もうしばらく頑張ろうと思いますが、社会人になってからの大学院進学、お勧めします。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、先月訪れたヨーロッパブログの続きです。

**********

湖を散策した後、小高い山に登ります。

こちら、ローマ時代の城壁を生かした古城を利用したレストラン&ホテルに到着しました。

Img_7923

かなり急な石畳の坂を登ります。

Img_7929

入口。

Img_7935

入口をくぐると

Img_7936

こちらがこのホテルの入口です。

Img_7944

パンテック社長のクリストフ博士と、チューリッヒより車で同行してくれたゴーシュダッド博士。

三人で会食をしながら新たなレーザー機器についてのビジネスミーティングをしました。

出てきた料理はこの通り、オーストリア風?

Img_7942

Img_7943

Img_7945

こちらは鹿の肉でした。

最後に出てきたチョコレートプレートの配列も僕の好みでしたね。

Img_7946

ざっと、2時間の会食ミーティング。ヨーロッパでは3~4時間くらいかけて食事をすることも多いですから、割と今回はてきぱき(?)終わったほうでしょうか(笑)。

**************

僕はよく患者さんや同業者から、

どうしたら英語を話せる様になるのですか?

と聞かれることがあるのですが、僕自身はそんなに英語が上手いほうではないと思っています。もっと上手くなりたいと、毎日思っています(笑)。

でもそんな僕でも会話はきちんと成り立ちますし、ストレートな言い方で良い分、日本語よりも英語のほうが意思疎通がうまくいく時も少なくありません。

多分、海外で英語を話すのに必要なこと、英語を話そうと思うときに便利なことは、実は英語の語彙や発音、知識ではなくて、特定の分野の専門知識なのだと思います。

僕の場合は、それが医療やレーザー、機器に関することになるわけですが、話す相手もこういった分野の専門家になりますので、お互いに専門の話に関しては、相手が言わんとしていることがよく理解できます。また共通のワードも多い。

そして専門家である以上、ひとつひとつのトピックに対し、自分なりの意見があります。

この「意見がある」ということが海外では特に大事で、それが正しくても間違っていてもいいから「自分はこう思うけれど、あなたはどう思いますか?」というふうに「会話を楽しむ努力をする」必要があることをよく感じます。

ですので、これは言い方を変えると、もし

「自分には専門分野がないのにどうしたらいいのだろう?」

という場合には、好きなもの、興味のあるもの、得意なもので、自分なりに意見があるものをしっかりと持ち、それを自分のプロファイルとしてアピールしていけばいいのでしょうね

英語の知識は、本当に中学生レベルで十分。

関係代名詞や仮定法を会話で使うことなんて滅多にありません。

とはいえ、どんな言語もそうでしょうが、最低限2000語ぐらいの単語はどうしても覚えないといけませんよね。

日本人として生活するために、小学校で1006字の教育漢字を。

さらに、公用文を読むために必要な常用漢字(1945字)を学ぶのと一緒です。

特定の分野の話題については、さらにこの2000語以外の専門用語が必要となります。

ただ、専門用語はほぼ共通なので、ドイツ語圏の人とでもフランス語圏の人とでも、ロシア語圏の人とでも、たとえどちらかの英語が片言の英語であっても十分に楽しく会話が出来るのです。

僕も考えてみれば、レーザー機器の話、医療の話以外には、オペラやオーケストラの話、世界史の話、日本の文化の話、過去に行った都市の地理の話、ゴルフやスキーの話、ワインの話ぐらいしかしないですかね(笑)。

映画や絵の場合は、題目が違ったり読み方が違ったりして話が通じないこともあるんですが、オペラや音楽の場合もう少し通じやすい気がします。

***************

話を戻しましょう。

会食で伺ったこのレストラン、丘の上にありますので、見晴らしが素晴らしかったです。

Img_7940

最後にレストランの人が、古城内を案内してくれました。

Img_7948

Img_7949

興味深かったのが地下にあったこのワイン蔵。

Img_7954

かなり古い城壁を利用しています。

一部はローマの時代からあるのだとか。

Img_7955

こうして埃にまみれた何年も保管されているワインが、食事に出されるのですね。

Img_7956

Img_7957

良い経験になりました。

Img_7963

Img_7961

ちなみに今回のレストランは、こちらです。

行かれる機会がありましたら是非。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月12日 (金)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑬ オーストリア最西端 ブレゲンツ音楽祭

さて、まとめる時間が出来たので、先月訪れたヨーロッパ出張、前半のスイス~オーストリア~リヒテンシュタインについてのブログをアップしますね。

ザンクトガレンの大学の街を出て、ブレゲンツに入ります。

ちょうどグーグルマップで、今回の車での移動工程の地理関係がわかるような地図を切り取りましたので書き込んでアップしますね。こちらのコースをチューリッヒから時計回りに一周したのです。

112

こちらブレゲンツの大通り。

Img_7872

ブレゲンツはオーストリアの西端の街。

音楽祭で有名なところです。

こちらのホテルで、リヒテンシュタインの新興レーザーメーカーであるパンテック社の社長

Dr.クリストフと合流。

この街は、クリストフの生まれ故郷なのだそうです。

本年末に日本で話をした時に、僕がオペラ好きなのを話し

たところ、この場所に宿をとってくれたのです。

ホテルに着いた時にはちょうど雨が降ったのですが、湖まで歩くことに。

こちらの湖岸で1946年から毎年7月にブレゲンツ音楽祭が開催されます。

Img_7877

ちょうど雨上がりで夕日が沈む時でした。

Img_7878

Img_7907

湖岸が何とも言えず、神秘的ですね。

Img_7903

遠くに舞台のセットのようなものが見えます。

Img_7895

たどり着いてみると、この夏に終わった

ウンベルト・ジョルダーノのオペラ「アンドレア・シェニエ」公演の舞台です。

解体作業が進んでいました。

Img_7897

この湖岸には毎年違った舞台を作り、一年ごとに違ったオペラを演奏するのだと、クリストフが説明してくれました。

Img_7889

そして来年の題目はこちら。

Img_7891

モーツァルトの魔笛です。これは興味ありますね。

ぜひ観てみたい。

Img_7899

こちらの湖からは、ドイツへの船が出る港があります。

Img_7912

Img_7911

このような船で出航するのですが、船でドイツに行くのも一興ですね。

この後ビジネスミーティングを兼ねて古城での会食が待っていました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

特許事務所と知的財産 フラクセル3DUALとサーマクールCPTの次世代機

おはようございます。

今日は10月12日。クリニックFの診療日です。

昨日の休診日は、朝から特許事務所に行き、レーザー技術のパテントについての打ち合わせ。

工学部で研究してきた内容の一部が特許になるかもしれないのです。

新しい技術についてどこが特許条項に値するか2時間ばかりディスカッションしてきました。

実は、弁理士資格は、医師免許の次に取りたいと思った資格の一つなのです。

ちょっと前までは、英語、IT、会計学がビジネスマンの三種の神器だったのですが、今世紀を生き残るためには知財の知識が必要といわれてます。

少しづつ知的財産の分野は勉強していきたいですね。

そして日本美容外科学会のために24時間ばかり来日した、ソルタメディカル社のカルフォルニア本社フラクセルのマーケティング責任者のブラッドと銀座の日本料理店で昼食のミーティング。

Img_8883

フラクセル3DUALやサーマクールCPT、リポソニックスの次世代機について、特定すべき波長やDuration、臨床効果、その他2時間近く、医学的/工学的観点から熱く語り合いました。

2度目の打ち合わせですが、彼とは気が合いますね。

その後は工学部の博士論文に没頭。

11月1日に学位の仮審査会があるのです。

ヨーロッパブログは本日、時間があったら上げる様にしますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月11日 (木)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑫ University of St. Gallen ザンクト・ガレン大学訪問

おはようございます。

今日10月11日は木曜日でクリニックFは休診日です。

今日は大学院と、特許事務所に行く予定です。

研究を続けてきた工学部の実験が特許が取れる可能性があるので、論文が公開される前に相談に行く予定なのです。

さて、僕のブログはスイスはチューリッヒからザンクトガレンに舞台を移します。

*********************

ロストした荷物をチューリッヒ空港で受け取ります。

スイス到着、20時間後の話。

旅先で、しかも日本からの飛行機で荷物をロストしたのは初めてでしたが、着るものもないですし、心細いものですよね。

空港での手続きの後、すぐにDr.Gaustadの車で、オーストリアのブレゲンヌに向かいます。

夜に会食を兼ねたビジネス会議が予定されていたのです。

チューリッヒからオーストリアまでは高速で2時間ぐらい。

Img_7813

このような田園地帯を車は飛ばしてゆきます。

Img_7819

途中、ニコンの看板もありますね。

光学機器メーカーが多い地域なのだそうです。

ブレゲンヌに向かう途中、ザンクトガレンの街が見えてきました。

Img_7829

ザンクトガレン大学( University of St. Gallen)は、スイスのザンクト・ガレンにあるビジネス専門単科大学で、一般的にはHSGとの名前で知られています。

同行してくれたDr.Gaustadの母校でもあります。

ビジネス、経済学については、ヨーロッパにおいてトップレベルの大学で、大学ランキングでもヨーロッパ第13位に選出されたこともある名門。

国際的には同じスイスの名門チューリッヒ大学よりも評価が上なのです。

ドイツ語で授業がメインになるのであきらめたのですが、ヨーロッパ系の大学のMBAが欲しかった僕は、MBA取得当時、候補の一つに考えてた大学です。

「卒業して以来、ずいぶん久しぶりなのだけれど、ちょっと立ち寄ってみる?」と、言われ、

「それはぜひに」

ということで、インターを降りてザンクトガレン大学に向かいました。

Img_7856

キャンパスは見晴らしの良い山の上にあります。

Img_7848

昔は街に住んでいたので、毎朝山登りの様だったよと思い出話をしてくれました。

さらに感動したのがこの建築様式。

Img_7849

先進的なデザインは、60年代からほとんど変わっていないのだとか。

Img_7852

こういうところで勉強したら、発想も豊かになりそうですよね。

Img_7850

記念に写真を撮りました。

Img_7854

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月10日 (水)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑪ チューリッヒ 駅前大通り

チューリッヒ空港まで荷物を取りに行く前に、駅前大通りを歩きました。

Img_7755

こちらチューリッヒの有名な景色です。

駅前にアップルストアもありました。

Img_7750

チューリッヒ駅前大通りから続く路面電車。

Img_7749

Img_7748

Img_7746

Img_7744

Img_7734

Img_7743

スイスらしい景色ですよね。

Img_7763

一枚写真を撮ってもらいました。

駅から続く大通りはこちらでおしまいです。

肌寒くて急遽スイスで購入した茶色のネルシャツ。

さて、空港にロストした荷物を取りに向かいます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月 9日 (火)

iPS細胞と山中伸弥教授のノーベル賞受賞

おはようございます。

三連休が明けた今日10月9日(火)もクリニックFの診療日です。

連休中に素晴らしいニュースが飛び込んできましたね。

受賞が噂されてはいましたが、日本で最もノーベル医学生理学賞(正確には 医学または生理学賞)に近かった研究者山中伸弥教授 が賞を取りました。

Nobel

1962年生まれの山中教授は、臨床医としてキャリアをスタートさせ、様々な経験を経た後臨床の中に問題意識を見いだし、99年に医学系研究者として転身。06年にiPS細胞の論文発表。

そして、今年2012年、50歳でノーベル賞受賞なんて、夢のような物語です。

99年というと、僕が医学博士号を取るために医学系大学院の入学試験を受けた年。自分の研究生活と重ねてしまいます。

特に1949年の時点では安全性がわからなかったロボトミー手術に対してポルトガルのエガス・モニス(Egas Moniz)博士へのノーベル賞授与で批判が高まったため、論文が発表されてから短い期間でのノーベル賞は慎重に選択されるのですが、それを超える功績があったのしょう。

さらに、ノーベル賞は生前に授与されることが条件ですが、共同受賞者の英ジョン・ガードン氏が高齢だったことも幸いしたのだと思います。

医師として、研究者として、本当に嬉しい。

そしてなによりも日本人として誇らしいことだと思います。

僕も興奮しています。

***************************

iPS細胞、すなわち人工多能性幹細胞(Induced pluripotent stem cells)とは、一旦分化してしまった生体の細胞に、4種類(後に3種類)の遺伝子を導入することで、胚性幹細胞のように非常に多くの細胞に分化できる能力を持たせた細胞のことです。

マウスの皮膚の線維芽細胞から山中先生らによって2006年に世界で初めて作られました。

生物を構成する種々の細胞に分化することが出来る分化万能性は、胚盤期の胚の一部である細胞塊や、そこから培養されたES細胞、ES細胞と体細胞の融合細胞、一部の生殖細胞由来の培養細胞など、卵母細胞が関わった細胞の特殊能力でした。

ところが、iPS細胞の開発により、受精卵やES細胞をまったく使用せずに、すでに分化した細胞から、万能細胞を単離培養することが可能となったのです。

人体の皮膚などの細胞から、さかのぼって病気で壊死してしまった火傷後の皮膚細胞や、肝臓の細胞、梗塞後の壊死心筋細胞や神経細胞など細胞を作ることが出来ます。

白血病などの骨髄血液病変などにも福音でしょう。さらに輸血の時に足りない特殊な血液型の補充などにも大きな進歩があるでしょう。

胚細胞が必要な治療は、実際受精した卵子を利用しなければならないなど、倫理的な側面もありましたが、一旦分化したiPS細胞であれば、そうした心配もありません。

さらに、自分の遺伝子を使った細胞で、最新薬の治験もすることが出来るでしょう。

医学の未来が広がリますね。

一方で、どんな細胞へも分化増殖してしまう細胞は、癌細胞と一緒でいくらでも無限に増殖してしまいます、実際の生体利用にはまだハードルがあることも確か。

今後の研究に期待したいところです。

閑話休題(笑)

僕の専門であるレーザー医学/工学の研究分野でも、過去8つのノーベル賞受賞者がいます。

実は日本のレーザー技術のなかに、ノーベル賞が近いと言われている技術があるのをご存知ですか?

それは、X線自由電子レーザー(XFEL:X-ray Free Electron Laser)。

兵庫県に2011年9月に建設された世界最短波長のX線レーザー機器。

というか、大きさ直径450m、長さ1.6kmと巨大な施設。

0.06nmの波長のコヒレントなエックス線レーザー光を出力できる世界唯一の機器です。

一般に利用されるレーザー機器は可視光線の波長(600nm前後)ですので、それらに比較しても分離率10000分の1。

フェムト秒すなわち、千兆分の一秒の観測が出来ます。

細胞内のタンパク質の反応の観測や、分子や原子を観察することによる新たな物質の融合などに使える可能性がありますよね。

スーパーカミオカンデもそうですが、こうした大型の実験機器を作ることが出来るのは、莫大な研究費が国から出ることが条件。

日本の経済的な繁栄とは切っても切れないのです。

過去の蓄積によってできた日本の科学の財産。

不景気になるとこうはいきません。

この機器から次の分野のノーベル賞受賞が出ることを望みます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月 6日 (土)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑩MBA Dr.Gaustad 古城ホテルにて チューリッヒ湖畔のランチ

おはようございます。

今日10月6日(土)はクリニックFの診療日です。

先週は出張で長いお休みをいただいたので、帰国後初めての週末、しかも三連休ということもあって、昨日と今日は患者さんでいっぱいです。

院長室で昨日も診療の合間を見つけては論文の仕上げも行っていましたが、さすがに深夜を迎える頃には抜け殻のようになりましたね(笑)。

しかし、短時間ながらぐっすり眠れましたので今朝には復活。

今日も集中力を切らさずに、患者さんの皮膚と心を大切にした質の高い診療を心掛けて、頑張ろうと思います。

*********************************************

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、欧州出張記の続きです。

Img_7783

チューリッヒでは、ある製薬会社の仲介でDr.Gaustad氏と待ち合わせをしていました。

これから彼の車で、オーストリア(ブレゲンツ)に一泊し、リヒテンシュタインのレーザー会社を訪問する予定になっています。

Img_7791

日本で初めてお会いして以来、お会いするのは今回二回目です。

Img_7801

実は前回お会いしたときは、機器の話に終始してしまって自分たちの話はあまりしなかったのです。

今回はゆっくり会えるから、いろんな話をしようとメールでやり取りしていましたので、僕も再会を楽しみにしていました。

Img_7799

まずは、チューリッヒ湖の湖畔にある古城ホテルにて会食になりました。

スイスの名門St.ガレン大学のMBAを1970年代に取得して、製薬業界を主にマーケッターとして国際舞台で活躍してきたDr.Gaustad氏。

年齢をお聞きしたら、僕の親の世代でした。

お互いの自己紹介を兼ねての会食でしたが、僕もイギリス系のMBAホルダーですので意気投合しました。

Img_7796

スイスの料理を赤ワインとともにいただきます。

Img_7794

Img_7795

とても感じの良いホテルでした。

Img_7800

朝は雨がちだった天気も回復。

Img_7787

湖にはたくさんの魚がいましたよ。

Img_7786

Img_7785

Img_7781

さて、おいしい食事でおなかを満たし、空港にロストした荷物をピックアップに行きます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月 5日 (金)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑨チューリッヒ シャガールのステンドグラス 聖母聖堂

おはようございます。

今日10月5日(金)はクリニックFの診療日です。

昨日・木曜日の休診日には、工学部の教授にクリニックまでお越しいただき打ち合わせ。

いよいよ工学博士論文提出申請書類の手続きに入ることとなりました。

今月一杯をめどに、今まで書いた工学論文の日本語による“まとめ”を行います。

来年4月の米国レーザー医学会の演題も、今月が締め切り。

今月は下旬にかけて米国出張も確定。さらにもしかしたらインドネシア出張も入るかもしれません。

学会シーズンの秋。また忙しくなりそうです。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、先週帰国したばかりのヨーロッパ出張記です。

**************:

バゲッジロストして、今日はもう空港が終わりだからと追い出されてしまった翌日。

ホテルで歯ブラシや髭剃り、下着など最低限のものを購入し、空港に行き荷物の状況を確認します。

スーツケースはこの段階ですでに見つかっていて、おそらく午後4時の次のスイスエアでチューリッヒに着くだろうとの話。

午後4時まで7時間ばかりあります。急遽チューリッヒの観光が出来ることとなりました。

起きたアクシデントにもラッキーを見つけることが、旅を続ける秘訣ですね(笑)。

まず出かけたのはチューリッヒ湖。

Img_7715

Img_7718

Img_7719

のどかな光景に、心が凪いでいきます。

Img_7725

こんな車も見つけました。

Img_7728

Img_8217

そして、シャガールのステンドグラスで有名な聖母聖堂。

Img_7731

Img_8221

シャガールらしい色彩感覚はここでも独特で、射し込んで来る光と共に静かな時間が流れます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月 3日 (水)

日本トリム講演会 アンチエイジングと水 表参道 Tokyo Baby Cafe

プラハ出張から帰国して一日半。少々まだ時差ボケは残っていますが、体調は良いようです。

今日は朝から、表参道にあるTokyo Baby Cafeで「アンチエイジングと水」について、講演をさせていただきました。

P1050793

場所は、表参道の裏。とんかつ まい泉のななめ前あたり。

地下にあるお店で、お母さんと子どもが一緒に過ごすことのできるカフェのようです。初めてこの場所に来ましたが、小さな子供とお母さんが遊びに来ることの出来る場が都心にあるのは便利ですよね。

123

講演内容は「アンチエイジングと水」について。

今回は、アンチエイジング医療の定義について。

活性酸素が老化と病気を進めるメカニズムについて。

さらに現在活性酸素を除去するために水素を利用した英文論文を10編ほど引用し、それぞれについてコメントをさせていただきました。

P1050828

今回の講演にあたって、過去10数年間の英文論文を調べてみてわかりましたが、気体である水素分子を抗酸化治療に使うことについて、特にこの5年でかなり多くの発表がなされているのです。

20世紀には、生体内での気体の動態は、測定することはほとんど不可能だったと思うのですが、特に同じ気体である一酸化窒素(NO)が、血管内皮細胞やマクロファージなどから産生され、生体内で機能を持つということが発見されて以来、生体内気体の機能に注目が集まってきました。

ここで水素という気体の生体内での働きが注目されて、研究されてきたのかもしれません。

酸素を糖と反応させて、ミトコンドリアで代謝すると、2%の活性酸素が生まれます。

一般的な活性酸素の代謝を考えると

1.SO(スーパーオキシド)がSOD(スーパーオキシドジムスターゼ)によってH2O2(過酸化水素)に変化する。

2.さらに発生したH2O2がカタラーゼやGSTによってH2O(水)にして無毒化する。

という、二段階の経路があります。

しかしながら、SODやカタラーゼ、GSTの除去能力が低下すると、H2O2を代謝できず、有害なヒドロキシラジカル(•OH)が発生します。

この悪性活性酸素であるヒドロキシラジカル(•OH)を除去していたのが

食事で摂取される抗酸化物質

および

腸内細菌によって作られる水素

であったともいえるのです。

アルカリイオン水などの機能水は、効能としては胃腸状況の改善という枠しか厚労省の認可を取れていませんが、本来は電解してアルカリイオン水を生成する上で、大量に含まれていた水素分子が様々な役割を担っていた可能性はあります。

水素分子はこの世の中で、最も小さな分子で、電離した直後より拡散していきますので、ペットボトルやアルミパックでの保存は難しいとは思います。

奇跡の水として知られるルルドやノルデナウの泉などの水を飛行機で移動して測定しても普通の水と何ら変わりがなかったのはこのためでしょう。

電解されたばかりの水を利用することが条件ですが、今後飲用の水素水の効果がより明らかになってゆくと思います。

水素分子の入った水を飲むことにより、消化管から水素分子が体内に拡散され、口腔内からの水素濃度が上昇することがわかっています。

有害な活性酸素を、体内で水素分子が除去する仕組みが解明できるはずです。

P1050947

医学的にはちょっと高度でアカデミックな講演になってしまいましたが、皆さん楽しそうに聞いていてくださったので安心しました。

ご一緒させていただいた歯科医師の宝田恭子先生と一緒に写真を撮っていただきました。

Img_8879

会場のせいもあって、講演後も和気あいあいとした雰囲気で皆さんのご質問に答えることができました。

P1050925

楽しく過ごさせていただきました。

次回からはヨーロッパ出張記を始めますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月 2日 (火)

超有名英文医学雑誌からのレヴューワーの依頼

おはようございます。

今日10月2日はクリニックFの診療を再開しています。

ちょっと留守していたため、残務が沢山。患者さんも沢山。

時差ボケの中、集中力を切らさずに何とか頑張っています。

さて、帰国してメールを開けてみると、超有名英文医学雑誌からレヴューワーの仕事の依頼が。

医学雑誌のレビューワーとは、その論文が出版に値するか、過去に執筆した論文などから専門分野の近い学者が編集者から依頼される仕事。

たいてい一流誌だと数名以上のレビューワーが論文の判定をします。

すごい名誉なことだなあと、論文の題名をみてみると、確かに自分の研究内容と良く似ている!!

これはレビューの仕事も来るなと。

しかし、文章を開けてわかりました。

なんと、先日の共同研究で自分も加わった研究。

しかも、僕は4番目の著者に入っているのです。

I have checked the manuscript and that is possible publication. But unfortunately, I can not review because I am one of the authors of this article. Coincidence.

と返信しておきました。

とほほ(笑)。

先ほど、編集部から、「混乱させて申し訳なかった。知らせてくれてありがとう。」

というメールが届いていましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月 1日 (月)

■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑧出張減量の結果 無事に帰国しました

本日、出張先のスイス(チューリッヒ)、オーストリア(ブレゲンツ)、リヒテンシュタインとチェコ(プラハ)より、パリ経由で帰国しました。

欧州レーザー機器メーカーとの機器開発の打ち合わせや、ヨーロッパ皮膚科学会での発表など、充実したものになりました。

Img_8869

こちら、バゲッジロストの際に、着替えも何も手元になく困りはて、急遽チューリッヒで購入したポロシャツ。

そしてプラハのお土産のチョコレートです。

忙しかったのもありますが、食事を減らして運動して筋肉をつけるようにしたので、9日間の出張期間で、4kg弱の体重減少。

写真で見るとちょっと痩せましたかね(笑)?

出張中、患者さんを始め、関係者の方々にはご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありませんでした。

明日10月2日よりクリニックFは、通常診療となります。また明日からよろしくお願いします!

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »