Ulthera System(ウルセラ) デンマーク エリプス社 I2PL 赤坂の夜
おはようございます。
今日12月19日はクリニックFの診療日です。
朝から吹く風が冷たかった東京ですが、空は綺麗に晴れていて気持ちがいいですね。
今月に入り、月初に北京出張はありましたが、それ以外は診療後毎晩忘年会や会食に出席しています。
各レーザー会社の方々、化粧品会社や薬品会社、医療コンサルティングをしている会社、異業種交流会、その他打ち合わせが必要な方々で、早20日近くなりました。
お酒もそれなりに多く、おいしい食事で体重も増えてしまいました(苦笑)。
決意して、自分の顔に「ウルセラ」を照射しました。
ウルセラ(Ulthera System)は、超音波熱エネルギー照射することでSMAS筋膜を引き締め、収縮を図る機器。
ウルセラ社はアリゾナ州フェニックスにあります。
当初、超音波での施術はアメリカFDAの認可がなかなか通らずに苦戦していたのですが、現在は米国レーザー医学会学会員の友人や、米国で開業する著名医師のなかでの評価もどんどん上がっています。
ちょっと痛みがあるのですが、確実にリフトアップするので、気に入っています。
照射直後。頬から下が引き締まり、首の肌の緩みもなくなって、数歳若くなったと、スタッフには受けはよかったのですが、いかがでしょう(笑)?
同じリフティングの機器として知名度の高いサーマクールとの併用照射が効果が高いので、お勧めしています。
*********************************************
昨晩は、来日中のデンマーク エリプス社のジェンス・ピーターセンと赤坂で会食。
彼の来日は今年二度目ですが、仕事を抜きにしてなんだかんだ理由をつけては飲んでいます(笑)。
そういえば今年のヨーロッパ皮膚科学会の際にプラハでも飲みましたね。
クリニックFの治療では、IPL(フォトフェイシャル)を使用してシミを取るということは、原則しません。
単純にシミを取るのであればレーザー機器のほうが効果的ですし、IPLの利点は、肌のターンオーバーを上げ、波長によっては効率よくタイトニングをすることができることだと考えているからです。
ですが、デンマーク・エリプスシャのフラッグシップ光治療器の「I2PL」については、独自の理論でIPLを専門的に作り上げた独創的な機器であるだけにとても魅力があります。
ちょうど日曜日にユーザーズミーティングにも出席したのですが、通常のIPLは紫外線の害が及ぶ400nm以下の短波長側にフィルターを付けます。
レーザーを照射することによって、癌化するリスクは非常に低いというのは、この短波長のフィルターがあるからなのです。
一方で、近赤外線以上の長波長の作用を中心に利用するIPLもあります。
特に950nm以上の波長の場合は、真皮内の水に反応して熱を発生させることで効率よくコラーゲンやエラスチンが作られますので、タイトニング効果をもたらす目的で利用するのです。「リファーム」「タイタン」や「スキンタイト」などがこれに当たります。
しかしながら、水に吸収される波長を使うと必要以上に熱を発生するのも事実。通常のIPLのハンドピースが、やけどを防ぐために巨大な冷却装置を内蔵しているのはそのためです。
ちなみにこの接触冷却システムは、米国パロマ社に特許があり、IPLの器械が1台売れるたびに、パロマ社に1万ドル規模の特許料が収められています。
「I2PL」の面白いところは、Dual Mode Filterをつけたことで、950nm以上の波長もカットオフして、シミ(メラニン)に対する効果に集中した点。
他社に比べて低出力で治療が可能ですし、ハンドピースの重さのもととなっている冷却装置が必要ありません。とても軽くて扱いやすい。
さらに、赤み(ヘモグロビン)に対しては543nmと577nmという、特にヘモグロビンの吸収が高まる波長を意識したVL+という専門ハンドピースを用意しています。こちらのコンセプトは、同じくダブルフィルターを利用して、クリニックFでも活躍しているパロマ社「MaxG」のコンセプトと近いですね。
理論上は非常に興味深いのですが、この機器、ちょっと大きいのもあってクリニックFに入れてしまうと場所をとるのです。
何度かテストはさせてもらって良さはよくわかっているのですが、いろいろと自由にならないものもありますね。
「(機器が大きいので)本体の端を切って特別バージョンを作ってもらえないか?」
と試しに聞いてみたら、
「あれはデザインだからダメ」
と言われてしまいました(笑)。
世界最先端のレーザー情報がわかる
| 固定リンク
「今日の僕」カテゴリの記事
- 公式ブログが移転しました(2015.05.25)
- 雨の時と晴れの時の靴(2015.04.21)
- 花束(2015.04.18)
- 江ノ島の朝(2015.04.18)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント