« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年12月の30件の記事

2012年12月31日 (月)

無事に帰国して今年最後の外来です

先ほどLAより帰国し、クリニックFに直帰しました。

こちら、グランドキャニオンで撮った月の写真です。

Img_1071

空気が澄んでいてきれいでした。

LAからの飛行は向かい風で12時間以上かかりましたが、今年最後の外来を開いています。

年末なので、マドンナリフトやフラクセルの施術が多いですね。

もう少しで最後の患者さんが終わりそうです。

今年も縁をいただいた多くの方々にお世話になり、ありがとうございました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

Img_0982

Img_0948

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月29日 (土)

■2012年末 アメリカ西海岸出張① 白いグランドキャニオン

おはようございます。

僕は今、アメリカはロサンジェルスに来ています。

いくつか打ち合わせがあって来たのですが、中日にぽっかり空く1日があり、この日を使ってグランドキャニオンに来ています。

68933_10200309087718264_659690963_n

初めて来て感動してしまいました。

Img_1827

本当に寒いですが、白い雪のグランドキャニオンです。

Img_1878

グランドキャニオンは2200mの高地。

同じグランドキャニオンでも、高い地域では雪が降り、低い地域では全く快晴である事もあるようです。

遠く雪山が見えるのは、写真でお分かりになるでしょうか。

白いグランドキャニオン、滅多に見ることができないそうですのでブログに上げておきます。

帰国したら、一眼レフで撮ったもっと良い写真をアップしますね。

さて、クリニックFは日本時間31日、成田到着後クリニックに直帰し、18時頃から2012年最後の外来を開けようと思っています。

特にダウンタイムのある施術をご希望の方は、除夜の鐘が鳴るまで?できる限りお受けするつもりでおりますので、お電話くださいね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

Img_0982

Img_0948

 

Img_0961_2

Img_0961

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月26日 (水)

■イタリア出張2012秋 ㉘ ヴェネツィア アカデミア美術館 ドゥカーレ宮殿 Splendour & Seas

おはようございます。

今日12月26日(水)は朝から午後にかけて診療を行い、その後成田に向かいます。

今年最後のアメリカ出張です。

31日の帰国し、そのまま夕方から外来が入っていますが、しばしご迷惑をまたおかけします。僕の不在中もスタッフは出ておりますので、お問い合わせやご予約はお電話でお願いできたら助かります。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は長引いてしまいましたが、先月末のヨーロッパブログ最後の都市ヴェネツィアです。

**********************************************

フェニーチェ劇場での感動から、明けた翌朝。

この日は昼過ぎの電車でいよいよミラノに帰ることになっています。

朝早めにヴェニスの街に散策に出ましたが、この通り人通りが多いですね。

北ヨーロッパの人たちは、夕方4時頃から飲み歩くイタリア人を、「陽気で遊んでばかりいる」と評価し、国外の人にもその印象が定着してしまったようですが、実際には漁業や農業が産業の中心であったイタリア人は、もともと朝がとても早い国民だと聞いています。

Img_0917_2

サンタルチア駅の方角をみると、歌声が聞こえます。Img_0918_3

合唱団の練習のようです。楽しそうでした。

前回ヴェネツィアに来たのは6年前。

今日は久しぶりにサンマルコ広場まで行ってみようと、運河を巡航する船のチケットを買います。

このチケット、電子管理になっていて、スイカのような機器で改札を切らないと罰則が課されるのだそうです。

Img_0919_2

船に乗って運河をわたります。

Img_0922

サンタルチア駅からサンマルコ広場行きの船は、内陸を通るものと外海を通るものとがあります。

僕は外海を通るものを選択。

Pb170439

こうしたクルーズシップを観ることができて、その景色も含め爽快です。

Pb170441

Pb170443

以前ヴェネツィアに来た時は、この「スプレンダー&シーズ」に乗って、アドリア海を渡り、ギリシアのロードス島で開催されたヨーロッパ皮膚科学会(EADV)に参加したのです。

2006年のことですが、すでに遥か昔のことのように感じますね。

Pb170446

外洋を走り、サンマルコ広場に近づいてきました。

Pb170445

沢山の船も見えますね。

Pb170447

船が着岸しました。

ここから僕がまず足を運んだのはアカデミア美術館。

Img_0930

この美術館は工事中でしたが、中を見学することはできました。写真は禁止ですのでありません。

有名なウィトルウィウス的人体図が所蔵されていることで有名です。

Da_vinci_vitruve_luc_viatour

しかしながら常設展はしておらず、見ることはできないのですけれどね。

天気も良かったので、サンマルコ広場に入る前に、少し海沿いを歩きます。

目の前にはパリア橋。

ドゥカーレ宮殿が左手に見えます。

Img_0950

パリア橋の左手に見える中空の橋は、「ため息の橋」と呼ばれるもの。

Img_0951

写真右手が牢獄だったので、この橋を渡ってしまうと二度の娑婆には帰れないということだったようです。

こちらで引き返し、サンマルコ広場に向かいます。

Pb170489

ドゥカーレ宮殿

Img_0952

こちらの内部を見学しましたが、二回の大評議の間の天井画。

こちらのティントレットの「パラディソ(天国)」は世界最大の油絵なのだそうです。

Img_0961_3

それはそれは見事でしたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

Img_0982

Img_0948

 

Img_0961_2

Img_0961

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月25日 (火)

■イタリア出張2012秋㉗ 憧れのフェニーチェ劇場 ヴェルディ 「オテロ」

ヴェネツィアの迷路のような道を歩いているうちに、白い建物の横にこのような看板を見つけました。

Img_0862

今日の公演はオテロですので、フェニーチェ劇場に違いありません。

チケットを出して通り抜けようとすると、ここは楽屋だとイタリア語でいわれました(苦笑)。

脇道から向かったのでわからなかったのですよね。

数十メートル迷路をすすむと、このとおり、劇場のファサードに出ることができました。

Img_0864

フェニーチェ劇場は、ロッシーニやドニゼッティ、べッリーニなどのオペラが初演されたことで有名ですが、何よりヴェルディの「アッティラ」、「リゴレット」、「椿姫」の初演劇場であることが知られています。

今年はプラハとミラノスカラ座で2度「リゴレット」を観劇する機会に恵まれました。

フェニーチェの意味は、英語ではフェニックスすなわち不死鳥ですが、1836年と1996年の2度にわたって火災により全焼し再建がなされ、完全復活したところから、この名がより世界に知られるようになりました。

2012年11月から始まる今シーズンは、ヴェルディの「オテロ」とワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」というイタリア、ドイツの二大オペラ巨匠の大作を交互に公演するというプログラム。

2013年のヴェルディ、ワーグナーの生誕200周年を先取りした企画です。

まさに記念すべき今シーズンの初月にオテロのチケットを取ることが出来て感動でした。

Img_0865

是非訪れたいと思っていた場所だけに、緊張します。

Img_0866

まずはチケットをもらうと会場に直行。

Img_0868

素晴らしい馬蹄形の劇場です。

Img_0870

Img_0871

Img_0872

Img_0876

新しい劇場であることもあって、素晴らしい装飾ですね。

Img_0907

Img_0914

あたりに人が入ってきましたが、どうもいつもよりもカメラマンが多い。

Img_0884

ふとレンズの向く先を見ると、カイザー席にどうやら特別な人がいるようです。

どなたかはわからなかったのですが、劇が始まる前に全員起立の上、イタリア国歌が斉唱されましたので、たぶん国賓なのでしょうね。

Img_0882

Img_0885

イタリアのオペラ劇場は幕間も素晴らしく、みな着飾った紳士淑女がそろいます。

Img_0891

Img_0892

僕もシャンパンを頂きました。

Img_0895

Img_0901

ヴェルディのオペラ「オテロ」は、ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『オセロ』(Othello)が原作で、1887年、ミラノ・スカラ座で初演されました。

「オセロ」は、シェイクスピアの四大悲劇の一つ。

Img_0910

Img_0912

簡単にあらすじを話しますと、ヴェニス軍の将軍であるムーア人(北アフリカのイスラム教徒)オセロが、外国人の成功を妬む旗手イアーゴーの計略にかかり、妻デズデモーナの貞操を疑い殺してしまいますが、のち真実を知ったオセロは自殺するというストーリー。

美しい舞台と素晴らしい演出のもと、オペラを堪能させていただきました。Img_0916

Img_0896

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■イタリア出張2012秋㉖ ボローニャからヴェネツィアへ

クリスマスの今日。クリニックは朝から少々バタバタで、ここに来てやっと一息つくことができました。クリスマス気分の出るものでもお昼に食べようか・・・と思いながら、結局時間がなく出前で鴨せいろ蕎麦そば湯付きとなりました(苦笑)。医者の日常ですね。

診療で忙しいのはありがたいことです。

さて、ブログのほうは引き続きイタリア出張記。ボローニャからベネツィアに入ります。

**************

ボローニャ駅を昼の15時に発つ電車に乗りました。Img_0851

ボローニャからヴェネツィア間は約2時間半。本を読んでいるうちにヴェニスのサンタ・ルチア駅に到着しました。

辺りは暗くなっていましたが心配された水害もなく、目の前にサンタルチア駅、ヴェネツィアの入口のScalzi橋が見えてきたときには、感動しましたね。

Img_0853

とりあえず夜のヴェニスの街を歩き、ホテルにチェック・イン。

Img_0854

すぐにフェニーチェ劇場をめざし歩き始めます。

Img_0855

開演時間が迫っていたのですが、歩くと楽しそうな土産物屋があって、どうしても寄り道してしまいますね(苦笑)。

ヴェネツィアの迷路のような道を、地図をもって勘を頼りに劇場に向かいます。

Img_0858

途中、こんな渡し船に乗りました。

Img_0861

Sマルゲリータ広場。

Img_0916_2

こちらを超え、橋を渡ればフェニーチェ劇場につくはずです。

開演まであと30分を切っています。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月24日 (月)

■イタリア出張2012秋㉕ ボローニャ歌劇場 ボロネーゼ 村上春樹

ボローニャの街。

ちょっとした風景にも目を奪われます。

どこを切り取っても、これがまた絵になるのですよね。

Img_0782

下の写真の建物。右下に注目してください。

Img_0749

エルメスのお店なのですよ。

街に馴染んだデザインに感動しました。

Img_0748

このきれいな赤レンガは、維持するのは大変なのでしょう。

街の至る所で修復作業が見られました。

Img_0761

ボローニャ歌劇場に足を延ばします。

ボローニャ歌劇場といえば、2011年9月。ちょうど震災半年後に開催予定だった、来日公演の際の主演キャスト達のドタキャンは記憶にある方もおいでになるのではないでしょうか。

僕もチケットを購入していましたし、日本の公演としては珍しく、初舞台時にブーイングも出ましたので、悲しい思いをしました。

歌手のリチートラさんが、直前にオートバイの事故で亡くなってしまったことはもっとも不幸なことでしたが、 ヨナス・カウフマンや、ファン・ディエゴ・フローレスなど、世界のトップスターテノールたちが、健康上の理由で(ネトレプコのメトの公演キャンセルの時のように原発とはっきり書いてもらえればむしろ諦めがついたのですが…。)次々とキャンセルされたと通知を受ける度、悲壮感が漂いました。

招待元の契約がきっちりとしていなかったのでしょうね。

Img_0764

Img_0769

本年の題目も書かれています。

Img_0770

Img_0768

せっかくボローニャに来たので、ボローニャの料理を食べようと、お昼に頂いたのは本場の「ラグー・アッラ・ボロニェーゼ」。

日本風で行くとミートソーススパゲッティですよね。

Img_0716_2

パルメザンチーズをかけていただきましたが、本当においしかったです。

Img_1045

ボローニャの街は、本屋も多く、立ち止まって見てしまいましたが

Img_0773

Img_0772

もちろんこちらでも村上春樹さんの「1Q84」を見つけました。

表紙はこの通り東洋人女性の横顔。Img_0771

“ハルキワールド”がどこまで詳細にイタリア語に訳されているのか興味ありますね。

ちょうど街には古本市も出ていました。

Img_0839

ボローニャ駅から、いよいよ今回のイタリア出張最後の街ヴェネツィアに移動します。

Img_0846

Img_0850

この日の夜には憧れのフェニーチェ劇場でヴェルディの「オテロ」観劇が待っています。

こちらボローニャ駅のキオスク。

よく見ると日本の新幹線のような絵が。

Img_0848

近寄ってみますと、やはり新幹線でした。

Img_0849

日本人観光客が多いのでしょうね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■イタリア出張2012秋㉔ 世界初の人体解剖室のある旧ボローニャ大学

ボローニャで訪れてみたいと思っていた場所の一つ。

現在はアルジンナージ宮殿となっている建物。

Img_0733

11世紀に創立された旧ボローニャ大学の建物です。

Pb160418

医学生の時に誰もが習ったこの場所を訪れることができたのは、幸運でした。

階段を登ると綺麗な装飾に圧倒されます。

Img_0734

いかにも大学という感じの廊下を歩きます。

Img_0736

廊下の奥に、その部屋はありました。

自由都市であったボローニャでは、教会の反対に屈せずに人体解剖が行われていたのです。

Img_0737

こちら「テアトル・アナトーミコ(解剖学大階段教室)」。

Img_0740

医学部臨床講義棟のような、階段教室が印象的でした。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■イタリア出張2012秋㉓ ボローニャへ DEKA社との打ち合わせ

ボローニャに着いた翌朝、今回の出張二つ目の企業ミーティングがありました。

フィレンツェのレーザー機器メーカーDEKA社の副社長であるマウロです。

工学博士でもあるマウロは、欧米の学会でいつも顔を合わせ、打ち合わせをします。

今回もドクターフジモトが来るのならこちらからボローニャまで行くよ、とフィレンツェからボローニャまで朝早く電車に乗り会いに来てくれました。

Img_0721

来年4月にボストンで開催される米国レーザー医学会で発表する演題についてのディスカッションが主な目的でしたが、とても良い検討ができましたよ。

その後は初めてのボローニャの街を散策です。

赤レンガに染まる芸術の街ボローニャ。

こちらエンツォ宮殿。

Img_0728

それに対峙するコムナーレ宮(現市庁舎)。

Pb160415

Img_0830

こちらはコムナーレ宮の中の市民図書館。

美術館もありました。

二つの象徴的な建物の間にある広場がマッジョーレ広場。

そして、中央に海神ネプチューンの噴水があります。

Pb160420

こちらは広場の中心。

Pb160422_2

撮影も多い場所のようです。

Pb160425

ちょっと道を歩くと、たくさんのパフォーマーがいます。

Img_0834

ボローニャには小さくても技術を持った会社がとても多いと聞きます。

Img_0802

街中でよく見かけたのが靴屋さん。

それぞれ独自のブランドでしたよ。

街を歩いていると、ボローニャのシンボルである斜塔が見えてきました。

明らかに垂直ではない塔。

Img_0775

この写真で傾きはわかりにくいですが、二本の塔がちょっと怖ろしいぐらいの傾きで立っています。

Img_0777

そして感動したのがもう一つ。

随所にみられる石のモザイク状のタイル床でした。

Img_0774

きれいですよね。

 

世界最先端のレーザー情報がわかる

Pb160422

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■イタリア出張2012秋㉒ 夜のモデナ

おはようございます。そしてメリークリスマス。

本年は、26日の夕方便の飛行機で最後のアメリカ出張が控えているため、今日12月24日は、休日ですがクリニックFの臨時診療日です。

今日は朝からクリスマスソングのBGMです。

クリニックFの本年の診療日は今日24日、明日25日、明後日26日13時まで。

さらに出張より帰国日の31日の夕方からご予約をお取りしています。

今日は比較的予約が緩いのですが、それ以降はほぼ満員です。

年末までに施術をご希望の方は、ご連絡(03-3221-6461)いただければと思います。

さて、僕のブログ国際学会周遊記は、先月訪れたイタリアブログの続きです。

******************

陽は落ちていましたが、ボローニャに移動するまで、少し時間がありましたので、モデナの夜の街を歩きました。

中心街は、モデナの駅から1.5kmぐらい離れた場所にあります。

こちらはモデナの象徴であるギルランディーナの塔。

Img_0683

こちらはグランデ広場。

Img_0686

そして、遠くに見えてきたのがパヴァロッティの葬儀が執り行われたモデナの大聖堂です。

Img_0700

内装はこちらの様に、円柱とアーチで仕切られた厳かな造りです。

Img_0688

Img_0689

Img_0690

祭壇は上下に分かれており、下の階にはキリスト誕生を示すオブジェもありました。

Img_0692

Img_0694

街を歩くと、フィアット社の500(チンクエチェント)が停まっていました。

イタリアには小さな車が似合いますね。

Img_0703

フィアット社はトリノにありますが、ピアチェンツァから端を発して、パルマ、モデナ、ボローニャを通過しリミニに至る、270kmエミリア街道沿いは、イタリアを代表するスーパーカーの産地としても知られています。

今回訪れたフェラーリ社、さらにランボルギーニー社、イタリアを代表するドゥカティ社などもこのエミリア州で生産されているのです。

真面目で工夫好きな北イタリア人の気質と、高いデザイン性が組み合わさることによってはじめて可能になった世界的にも稀有な場所ともいえるでしょうね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月22日 (土)

■イタリア出張2012秋㉑ パヴァロッティが通ったモデナのレストラン EUROPA92

おはようございます。

今日12月22日(土)もクリニックFの診療日です。

世は三連休ですが、都心は朝から冷たい雨。結構本降りですね。

午後にはあがるとの予報ですが、どうでしょうか。

ご予約頂いている患者さんにおかれましては、道中気をつけてお越しください。

僕のほうはといえば、連日のスケジュールによる疲れが溜まってきたのか、小さな不調が一昨日あたりから出てきました。

とはいえ、ちょうど昨日は久しぶりに診療後なんの予定もなかったので、お酒も抜き食事も控えすこしゆっくりでき、だいぶ復活したようです。

診療と施術に支障はなさそうですので、ご安心ください。

さて、引き続き今年最後のヨーロッパ出張・イタリアでの様子にまたしばしお付き合いくださいね。

****************

イタリア・モデナで有名なのは、バルサミコ酢、フェラーリ本社、そしてオペラ歌手のルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)とされています。 

「神に祝福された声」、「キング・オブ・ハイC(三点ハの王者)」と評された美声の主 パヴァロッティ。

以前にも書きましたが、トリノ・オリンピックでの「誰も寝てはならぬ」は今でも記憶に鮮明ですよね。

そして彼はその舞台を最後に翌年2007年、モデナの自宅で亡くなったのです。

パヴァロッティのCDや演奏会の生涯売り上げは、同じ時代に活躍したローリング・ストーンズやプレスリーをはるかに凌いでいるのだそうです。

彼が好んで通ったというレストランに、今回食べに行きました。

Img_0599

Img_0604

「EUROPA 92」というお店。

Img_0602

生前のパヴァロッティの写真がたくさん飾ってありました。

さぞかし陽気で楽しい人物だったのでしょうね。皆に愛されていたことが伺えます。

Img_0647

Img_0600

Img_0606

レストランの内装はこのような感じ。

今回のドライビングコースの参加者、そしてインストラクターたちと会食です。

Img_0605

様々なイタリア料理に舌鼓をうちます。

Img_0594

Img_0597

Img_0589

Img_0590

パルミジャーノもあります。

Img_0591_3

バルサミコ酢につけて食べるのが地元の流儀とのことで、これは本当においしかったですよ。

こちらコースの参加者たち。

Img_0595

Img_0596

Img_0646同じテーブルで食べているうちに、皆と仲良くなりました。

メールアドレスや名刺を交換して後日知りましたが、今回の参加者たちは各国の企業家ばかりで、本当の成功者たちでした。

趣味を通じて、とても良い縁ができたと思います。つないで下さった方に感謝ですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月21日 (金)

今年三報目の英語論文

おはようございます。

冬至の今日12月21日(金)はクリニックFの診療日です。都心は気温がなかなか上がらず、空もグレーですね。

昨日の休診日には、いつもの通り工学部大学院に行き、研究と論文書きをしてきました。

Img_0387

昨日の成果がこれ。

10枚の英文論文の校正最終版を電子ファイルでアップロードしてきました。

先ほど、編集室よりこのフォーマットクオリティが出版に値すると連絡がありましたので、これで校正も終わりで掲載決定です。

The electronic submission for SPIE paper number ****-*** has passed SPIE formatting quality check and is ready for publication, subject to review and acceptance of content by the Conference Chairs/Editors.

科学者として、国際誌に英語の論文が通過するのは、うれしいことです。

今年の10月で工学部大学院博士課程に所属して3学年目に入り、順調に行けばいよいよ満期の2013年9月の工学博士号取得がほぼ見えてきました。

同じレーザーを扱う分野でも、医学と工学では全くアプローチが異なり、自分でもとても苦労して、それこそ夜を徹して勉強した時もありましたが、40歳を超えて入学した工学部大学院の勉強でも、得られるものは本当に多かったです。

2012年は、レーザー医療をはじめとして、ペインコントロールの分野の論文や、医療経営学の論文を発表し、国際学会で発表する機会も多く、アカデミックな論文も僕にしては頑張って多数書き終えた充実した一年となりました。

海外のレーザー医療機器メーカーなどともたくさんの仕事をするようになり、秘密保持契約もあるため、これら最新の打ち合わせについてはすべてをこのブログでお知らせできないのがちょっと残念なのですが、そうした仕事が増えたことにより海外出張もまた一段と増えた年となりました。

究極のアンチエイジングとは、レーザーなどによる外面からのみのアプローチを指すのではなく、内臓へのアプローチや、脳を鍛えるアンチエイジング、そして精神のアンチエイジングも含めたものであるべきですよね。

そして、もっと哲学的、禅的なことまで考えれば、日々の鍛錬でもって内面を磨き鍛えてゆかなければ、外見も決して変わりはしないというのが、40を超えて見えてきた真理でもあります。

年齢とともに守りに入るのではなく、新しい分野に関する興味を失わず、今後も学んでゆきたいと思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月19日 (水)

Ulthera System(ウルセラ) デンマーク エリプス社 I2PL 赤坂の夜 

おはようございます。

今日12月19日はクリニックFの診療日です。

朝から吹く風が冷たかった東京ですが、空は綺麗に晴れていて気持ちがいいですね。

今月に入り、月初に北京出張はありましたが、それ以外は診療後毎晩忘年会や会食に出席しています。

各レーザー会社の方々、化粧品会社や薬品会社、医療コンサルティングをしている会社、異業種交流会、その他打ち合わせが必要な方々で、早20日近くなりました。

お酒もそれなりに多く、おいしい食事で体重も増えてしまいました(苦笑)。

決意して、自分の顔に「ウルセラ」を照射しました。

Photo

ウルセラ(Ulthera System)は、超音波熱エネルギー照射することでSMAS筋膜を引き締め、収縮を図る機器。

ウルセラ社はアリゾナ州フェニックスにあります。

当初、超音波での施術はアメリカFDAの認可がなかなか通らずに苦戦していたのですが、現在は米国レーザー医学会学会員の友人や、米国で開業する著名医師のなかでの評価もどんどん上がっています。

ちょっと痛みがあるのですが、確実にリフトアップするので、気に入っています。

1

照射直後。頬から下が引き締まり、首の肌の緩みもなくなって、数歳若くなったと、スタッフには受けはよかったのですが、いかがでしょう(笑)?

同じリフティングの機器として知名度の高いサーマクールとの併用照射が効果が高いので、お勧めしています。

*********************************************

昨晩は、来日中のデンマーク エリプス社のジェンス・ピーターセンと赤坂で会食。Img_0378

彼の来日は今年二度目ですが、仕事を抜きにしてなんだかんだ理由をつけては飲んでいます(笑)。

そういえば今年のヨーロッパ皮膚科学会の際にプラハでも飲みましたね。

Img_1580

クリニックFの治療では、IPL(フォトフェイシャル)を使用してシミを取るということは、原則しません。

単純にシミを取るのであればレーザー機器のほうが効果的ですし、IPLの利点は、肌のターンオーバーを上げ、波長によっては効率よくタイトニングをすることができることだと考えているからです。

ですが、デンマーク・エリプスシャのフラッグシップ光治療器の「I2PL」については、独自の理論でIPLを専門的に作り上げた独創的な機器であるだけにとても魅力があります。

Img_1568

ちょうど日曜日にユーザーズミーティングにも出席したのですが、通常のIPLは紫外線の害が及ぶ400nm以下の短波長側にフィルターを付けます。

レーザーを照射することによって、癌化するリスクは非常に低いというのは、この短波長のフィルターがあるからなのです。

一方で、近赤外線以上の長波長の作用を中心に利用するIPLもあります。

特に950nm以上の波長の場合は、真皮内の水に反応して熱を発生させることで効率よくコラーゲンやエラスチンが作られますので、タイトニング効果をもたらす目的で利用するのです。「リファーム」「タイタン」や「スキンタイト」などがこれに当たります。

しかしながら、水に吸収される波長を使うと必要以上に熱を発生するのも事実。通常のIPLのハンドピースが、やけどを防ぐために巨大な冷却装置を内蔵しているのはそのためです。

ちなみにこの接触冷却システムは、米国パロマ社に特許があり、IPLの器械が1台売れるたびに、パロマ社に1万ドル規模の特許料が収められています。

「I2PL」の面白いところは、Dual Mode Filterをつけたことで、950nm以上の波長もカットオフして、シミ(メラニン)に対する効果に集中した点。

他社に比べて低出力で治療が可能ですし、ハンドピースの重さのもととなっている冷却装置が必要ありません。とても軽くて扱いやすい。

さらに、赤み(ヘモグロビン)に対しては543nmと577nmという、特にヘモグロビンの吸収が高まる波長を意識したVL+という専門ハンドピースを用意しています。こちらのコンセプトは、同じくダブルフィルターを利用して、クリニックFでも活躍しているパロマ社「MaxG」のコンセプトと近いですね。

理論上は非常に興味深いのですが、この機器、ちょっと大きいのもあってクリニックFに入れてしまうと場所をとるのです。

何度かテストはさせてもらって良さはよくわかっているのですが、いろいろと自由にならないものもありますね。

「(機器が大きいので)本体の端を切って特別バージョンを作ってもらえないか?」

と試しに聞いてみたら、

「あれはデザインだからダメ」

と言われてしまいました(笑)。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月18日 (火)

レーザートーニング治療により消失した肝斑は放置すると必ず再発するという話

おはようございます。

今日12月18日(火)もクリニックFの診療日です。

都心は過ごしやすい一日となりそうですね。

さて、今日は「肝斑のレーザー治療における誤解」についてふれておきたいと思います。

肝斑にレーザー治療が応用されるようになってから、5年以上の歳月が経過しました。

治療の第一選択となるのは、2012年末現在、メドライトC6による「レーザートーニング」であることは各ドクター・関係者異論ないかと思います。

メドライトC6によるレーザートーニングは、状態によって必要な施術回数は異なってくるものの、確実に肝斑の色調を薄くさせる効果があります。

しかしながら、せっかく数回のレーザートーニング治療によって肝斑が消失しても、これをそのまま放置してしまうと、まず100%の確立で肝斑が再発してしまうのです。

再発性の疾患である肝斑の治療は、「色素の消失」と「再発防止のための肌質改善」、どちらもが成されて初めて完全な治療方法が確立したと言えるのではないかと思います。

レーザートーニングという治療は、肝斑の色彩を減少させる効果は確実にありますが、根本治療というよりは、対症療法に近いのです。

肝斑が再発する過程をよく観察すると、毛細血管の周りから色素が再発してゆくのがわかります。

女性の場合、特に生理周期によって定期的に皮下の毛細血管壁が緩み、中からメラニンを増加させる化学伝達物質が漏出するのです。

この漏出を抑えるために、毛細血管を縮小させておき、さらに持続した炎症反応を起こさないように肌質を改善することが何よりも大切なのです。

つまり、肝斑が表面から無くなったのちに、加えて行うレーザーや光を用いた補助治療を用いることの方が、はるかに重要な過程だと思うのです。

クリニックFでは、この補助治療に、IPLやフラクセル3DUAL、その他医薬化粧品などを使用していますが、こうした患者さんそれぞれの肌に適合したレーザーや光治療器を選択するのが医師の腕の見せ所であり、単にレーザー光機器が仕事をしているわけではないということなのですよね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月17日 (月)

2012年選挙 レーザー機器キュレーター

おはようございます。

今日12月17日(月)はクリニックFの診療日です。

先週は月曜日から土曜日まで毎晩忘年会&クリスマス会。

215054_10200234116084020_306877978_

土曜日の診療後には、お世話になっている方の家で開かれたクリスマス会に呼んでいただき、参加してきました。

財界人・芸能人の方々も沢山いらしていて、ご挨拶させていただきました。

ラテン系のバンドも入り、楽しい夜でした。

生演奏は聴き惚れてしまいますね。

昨日は朝一番に投票を済ませ、その後欧州系レーザー会社二社のユーザーズミーティングに参加してきました。

とても勉強になりました。

***********************

さて、今日は仕事の話。

1999年のフォトフェイシャルの登場から、肌を若返らせるレーザー光施術が市民権を得て、急速に広まっていきました。

現在まで約12年間。

新たなレーザー会社が産まれては吸収合併され、独自の技術を持った会社だけが生き残っています。

どの機器もリリースから数年経つと、それらの廉価バージョンが各国から出るのですが、僕はレーザー技術者に敬意を表して、なるべく開発元の企業から機器を購入する様にしています。

現在クリニックFでフル稼働している機器は

○ホワイトニング機器 「メドライトC6」「オーロラ」「ライムライト」

○タイトニング機器 「ポラリス」「リファーム」「タイタン」

○リサーフェシング機器 「フラクセル3DUAL」

○リフティング機器 「ウルセラ」「サーマクールCPT」

○シワ治療器 「マトリックスIR」「ジェネシス」 

○肌のメンテナンス機器 「トリニティ」

○目元周りの若返り機器 「マドンナリフト」

○にきび跡治療機器 「スターラックス1540XD」「eマトリックス」「パール」

○赤色色素治療機器 「MaxG」

です。

レーザーを専門とするクリニックとしてグローバルスタンダードな治療を行おうと思うと、2012年末現在、これらは持っていないと他の機種と代替が効かない機器群と言えるかと思います。

その上で、アレキサンドライトQスイッチの「アコレード」やロングパルスアレキサンドライト&Qヤグの「エリート」、「eco2(エコツー)」などを適宜利用する様にしています。

これらの機器を患者さんの肌の症状と必要性に合わせて組み合わせ、年間照射頻度も合わせて患者さんに治療方針を提案し、実際に技術者としても診療にあたってゆくのが僕の仕事です。

Img_1571

先日取材を受けちょうど本日発売のとある雑誌に、「クリニックFはレーザー美容医療上級者の最終目的地であり、院長の藤本はレーザーキュレーター」である、との表現がありました。

ちなみに「キュレーター(curator)」とは、欧米の博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職、管理職のこと、とあります。

現在キュレーターは、美術品などの展覧会企画を作る際他、様々な形で活躍されていますよね。

このブログを読んでくださっている方はご存知かと思いますが、海外出張中に時間が空いたとき、僕の楽しみのひとつは美術館を回ることです。

仕事柄もちろん図書館や公文書館といった施設にもなじみがあり、「キュレーター」という職業に敬意を払ってきました。

その表現を僕に使っていただけるとは。

ちょっと嬉しくなり、さすがプロのライターさんの表現だと、感動してしまいました。

クリニックFでは開業以来、医学的にも工学的にも「アカデミック」なレーザー診療を目指して、欧米の学会で根拠のあるといわれる診療をぶれずに日本で提供し、これまで実際の診療にも活用してきたつもりです。

今後はレーザーキュレーターとして、世界最新のレーザー治療の正確な知識を広めるため、より専門的な勉強を続け、その上で日々鍛錬を欠かさないレーザー技師としての活動をしっかりとしてゆきたいと改めて思いましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月16日 (日)

■イタリア出張2012秋⑳ ピロタ レーシングドライブ トレーニングコース③

コース途中では、近くのレストランのスタッフがイタリア料理をケータリングします。

Img_0647_2

Img_0548

スタッフたちも皆車好き。

食事も毎回実に楽しいのです。

Img_0645

社内にある小物もこの通り、VI=ヴィジュアルアイデンティが統一されています。

Img_0646_2

Img_0550

見事なマーケティングシステムですね。

サーキット走行のみではなく、wetな路面で車を滑らせる練習もありました。

535365_10200092723629297_342756426_

395001_10200092715109084_996029771_

エンジンパワーのある車ですので、路面のμが落ちるとあっという間にパワードリフトします。

262112_10200092725709349_1085338950

再びサーキット走行に戻り、高速走行のトレーニングを続けます。

挙動がわかるだけに、安全に飛ばすことができますね。

Img_0658

こちらのようにすべての走行シーンが車内カメラによって録画されます。

だいたいストレートエンドで230kmぐらいの速度ですね。

こちら使用後のタイヤ。

通常のタイヤと違ってスリックタイヤです。タイヤが溶けているのがわかりますか?

毎日入れ替えるのだそうです。

Img_0659

夕方まで走り込み、二日間のコース終了。

こちらの日の入り前のサーキット。

広告がイタリアの国旗カラーでまとまっています。

18237_10200092945794851_1599106900_

最後に再び講義室に集められ、コース終了とディプロマの手渡しが行われます。

Img_0668

次回は上のアドバンストコースに参加できるのです。 

Img_0669

フェラーリミュージアムにも行ってきました。

往年の名車をじっくりと堪能して

Pb160389

Pb160390

歴代フォミュラーカーを見学。

Ferrari

帰るときにはもう夜更けでした。

Img_0676

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■イタリア出張2012秋⑲ ピロタ レーシングドライブ トレーニングコース②

約1時間ばかりの英語によるサーキット走行講義ののち、サーキットに向かいます。

このように番号の振られた真紅のF458が14台。

Img_0537

ウォーミングアップを終えた車も、続々とピットに入場してきます。

Img_0496

美しい曲線美。

フェラーリ社のデザインの美しさとオーラは他車を圧倒しますね。

Img_0530

Img_0569_2

車に乗り込み、いよいよ実践トレーニングです。

Img_0487

Img_0503_2

Img_0475_2

Img_0478

路面が多少濡れていますが、水しぶきを上げて車体が走りだします。

Img_0577_2

数週走ったところで、いったんピットイン。

再びブリーフィング。

Fiorano_1415_nov_20120023

コース最初の段階で、参加者の技量が試されたのです。

Img_0572

走行後、参加者が赤色、黄色、緑色、青色チームに分けられます。

Img_0511

僕は黄色チームのメンバー。

見えにくいですが、僕の名前TAKAHIROが一番上にありました。

これはちょっと嬉しい(笑)。

Img_0531

しかしながら、コース終了までに計30回ぐらいサーキットを走ることになりましたが、運転技術が桁外れに上達したのがわかりました。

速く正確に路上を走る技術は安全走行に直結します。

これには特殊なトレーニングは貴重な体験ですね。

僕についてくれた黄チームのトレーナー。

Img_0489

車に同乗して、秒単位で指示と、貴重なアドバイスをくれました。

走行中の車のデータはすべてこちらのコントロール室で管理されています。

Img_0504_2

エンジン回転数、使用ギア数、ステアリングの回転度合、ブレーキの使用の時間と強さ、車体のスピードなど。

Img_0630

ここまでハイテク化されているのは驚きました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

Img_0577

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■イタリア出張2012秋⑱ ピロタ レーシングドライブ トレーニングコース①

実は今回モデナに来たのはあるご縁に恵まれ、フェラーリチームの主催するドライビングスクールに参加することとなったからでした。

僕は大学生の時にオフロードバイクやレーシングカートに乗ってレースに出ていた時期があって、国内A級ライセンスを持っていました。

ちょうど事故で亡くなってしまったアイルトン・セナがF1で絶頂期にいたころです。Img_0435

朝、30名あまりの参加者全員がバスに乗ってフィオラノサーキットに移動します。

Img_0436

こうしてサーキットのゲートをくぐることができるのは、本当に特殊な人たち。数々のF1ドライバーたちがこの門をくぐったのだと思うとうれしかったですね。

Img_0442

Img_0443

サーキットに到着すると、フェラーリ社スタッフ、さらにインストラクターたちが出迎えてくれました。

Img_0446

Img_0447

この赤い軍団に迎えられる一員に自分も含まれているのだと思うと、感無量です(笑)。

Img_0470_3

ミハエル・シューマッハがF1で勝利したタイトルが並びます。

Img_0444

Img_0538

まずは30名弱の参加者が一か所に集められ、サーキットでの走り方について講義を受けます。

講義室の入り口にはエンツォの写真が提示されています。

154315_4983390270979_1738460155_n

Img_0451

コースで使用する458イタリアの操作方法。

Img_0452

さらにドライビングポジション。

Img_0455

コースの走りの基本。

Img_0464_2

ヘアピンカーブや

Img_0465

複合コーナーの走行の方法の講義を英語で受けます。

Img_0467

さらに、高速走行中の車の重心の移動。

Img_0540

カーブを走るときの車重のバランスなど。

あまり意識していなかったのですが、勉強になることばかりでした。

Img_0542

参加者全員がこのようなSDカードをもらいます。

走行中の記録が車内カメラで全て残るようになっているのです。

Img_0469

このネームプレートをもって、いよいよサーキットに向かいます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

Img_0464

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月15日 (土)

■イタリア出張2012秋⑰ モデナの街、ミハエル・シューマッハゆかりのレストラン

おはようございます。

今日は12月15日土曜日。クリニックFの診療日です。

朝から曇り空で、都心部は雨も降ってきました。

今週の僕は、今夜も含めて毎日診療後に忘年会が控えています。

そして休診日の明日・日曜日は午前中からお昼にかけて八重洲に行ってきます。

イタリアDEKA社のユーザーズミーティングがあるのです。

午後からは東京アメリカンクラブでデンマークはエリプス社(IP2L)のユーザーズミーティングに出席する予定です。

今年もレーザー一色で終わりそうです(笑)。

年末も近いですので、おかげさまで、クリニックの予約はほぼ一杯。

昨日も何度かスタッフ全員の手が埋まっていて、鳴っている電話に出ることができないときがありました。

ご迷惑をおかけして申し訳ないのですが、クリニックFの医師は僕だけであること、とても小さなクリニックであること、その中で少数先鋭の熟練スタッフで対応してゆきたい・・・というのが僕の方針ですので、どうぞご理解ください。

ちなみに、臨時でクリニックを開くことにした24日のクリスマス・イブは、まだご予約を承る余地があります。お昼に皮膚をメンテナンスして、しっかり上げその日のディナーに備えたいたい!という方は、よろしければぜひ寄ってくださいね。

クリスマスが終われば、26日の午後から僕は最後のアメリカ出張が入っています。

31日夕方に帰国しますが、ダウンタイムの必要な施術をご希望の方は、31日の夕方から夜にかけて順番に予約を受け付けております。

こちらはすでに予約が埋まりつつありますが、ご希望のある方はご相談ください。

残り少ない2012年を集中力を切らさず、頑張ってゆこうと思います。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は先月訪れたイタリアブログの続きです。

*********************************************

明けた翌日。

パルマから一つ隣駅、モデナにやってきました。

Img_0402

イタリアは現在でも北部の工業地帯と、南部の農業地帯と国の中に生活水準の大きなかい離がある国です。

もともとイタリアの国土は、北部はパルマ、モデナ、ピサ、ジェノバ、フィレンツェなどの公国、中央のローマ周辺は教皇領、南部はスペイン領の属国(両シチリア王国)であり、小国の集まりでした。

ところがナポレオンの占領を経たことで、19世紀初頭からイタリア民族の統一運動が始まります。

巨大な外国の脅威に対して国内世論が一致したわけです。

イタリア北部のサルディニア国王(のちイタリア国王)であったヴィットリーオ=エマヌエーレ2世が中心となって、イタリアの統一は進みます。

モデナは早々にサルディニアに合流し、イタリアの統一に貢献しました。

1948年に第一次イタリア統一戦争、1959年に第二次イタリア統一戦争が勃発し、1861年には念願のイタリア統一が達成されます。時代にして1867年の明治維新の少し前ですね。

イタリアの統一は北部の工業国が、南部のスペイン領を占領する形で終了しましたが、北部イタリア諸国にとって南部はそもそも価値観も違う外国です。北部中心に工業化が進む一方で、先進地域に取り残された南部はマフィアなどの地下組織が発達します。

これが現在のイタリアの南北格差と国民の価値観を生み出しているのですが、イタリア一国を旅するだけで、何カ国も訪れたように思えるのはこういった理由があるのです。

それがまたイタリア旅の楽しいところなのですよね。

モデナはバルサミコ酢の産地としても知られています。

Img_0403

モデナは、オペラ歌手のパヴァロッティの住まいがあったこと、さらに隣町のマラネロにはフェラーリ社が本社を構えていることで知られています。

Img_0410

この日はブリーフミーティングに参加したのち、フェラーリ社スタッフ御用達というリストランテ「モンタナ」に。

Img_0412

Img_0413

中に入ると、数多くのドライバーの写真とサインがあります。

Img_0415

Img_0416

イタリアンをいただきながら、歓談します。

Img_0418


Img_0419

Img_0420

Img_0426

店主の女性とミハエル・シューマッハの写真があります。

Img_0421

こちらはシューマッハのレーシングスーツです。

Img_0429

ベルトのところに名前が入っています。

僕は大学の時に車のレーシングチームにいたことがあるのですが、アイルトン・セナが亡くなったのち、自分と同世代のミハエル・シューマッハがF1で大活躍しているのを見て、興奮したのを思い出しました。

当時僕が着ていたレーシングスーツも、このような真っ赤なものでした。

このスーツはいつ着られたものなのでしょう。

垂涎もののお宝ですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月14日 (金)

■イタリア出張2012秋⑯ パルミジャーノ・レッジャーノ プロシュット・ディ・パルマ(パルマハム)

イタリアブログのほうも上げてしまいますね。

ミラノとボローニャの間は約200㎞。

その間には、ピアツェンツァやパルマやモデナなどわずか50kmしか離れていないのに、独自の歴史的建築物や美術品を持った独特の文化的伝統を持った町が続いています。

パルマの街は食の街。

中でも、パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)とプロシュット・ディ・パルマ(パルマハム)は特産です。

Img_0331

街の至る所にこのような精肉店があります。

Img_0334

お店に入るとパルミジャーノ・レッジャーノも新鮮。

Img_0335_2

ロゼのスパークリングワインと合わせて買っても12ユーロぐらい。

Img_0337

イタリアの夜を楽しみました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

忘年会続いています

おはようございます。

今日は12月14日(金)。クリニックFの診療日です。

昨日の休診日はいつものように、朝から工学部大学院へ。

論文の理論補強ための基礎実験をしていました。

精密機器の世界では、研究者によるこうした果てしなく地道な作業がいつの日か実を結び、後世に残る良い機器を作り出すのであろうな、と以前よりも実感をもって感じることができます。

そうしたことを感じることができるだけでも、ここに通わせてもらって良かったなと思います。

***********************

さて、僕はといえば、12月に入って以来診療後は毎日忘年会が続いています。

今週お声がけ頂いた忘年会で、主催者の一番のビックネームは楽天の三木谷さん。

創業100年を迎えた人形町の「玄冶店 濱田家」で開催されました。

54

僕は初めてお目にかかったのですが、診療が長引き遅れて到着したにも関わらずなんとありがたいことに、お隣の席でした。

楽天の年間売り上げはついに1兆円を超えたのだそうです。

日本のGDPが500兆程度で推移していますから、1社の売り上げとしてはものすごいことですよね。

通常amazonなどのインターネットを通じた販売モデルは、在庫を抱えることになるので、B to C=つまり消費者に対してロングテール理論で売るビジネス。

しかしながら、楽天のビジネスモデルは在庫を持たず、B to B to C つまり、店舗さんそれぞれの顧客に対するビジネスと、店舗さんに対するビジネスとを包括したもので、収益が上がるのはわかりますが、それにしてもこの金額は驚きですね。

日本を代表する企業として、素晴らしいことだと思います。

僕のビジネス規模とは到底違う世界ですが(笑)、とても良い刺激を頂きました。

仕事も研究も引き続き頑張りますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月12日 (水)

2013年ボストン開催の米国レーザー医学会の演題が二つ通りました

おはようございます。 12月12日水曜日。

今日もクリニックFの診療日です。

朝からレーザー会社の人と打ち合わせなどしています。

夜も連日仕事を兼ねた忘年会や会食が入っていますが、今夜はちょっといつもとは趣の違う会食に出席の予定です。

とはいえ、ぎりぎりまで診療がありますので、時間に遅れてしまうかもしれません・・・。その旨連絡をしなくては。

クリニックFは、医師が僕しかいませんので代わりが効きません。そのため多少余裕をもって診療スケジュールを組んだり、何かアクシデントが発生してもできるだけ早め早めに対応しているつもりではあるのですが、それでもうまくいかないときがあります。

患者さんには遠方からおいでくださる方も多く、飛行機や新幹線など交通機関の遅延といったアクシデントも発生しますし、また皮膚は生き物なため元々予定していた治療と異なる治療にその場で変更することもあります。

患者さんにとって常に良い医師・良い技術者でありたいと思うと、どうしても時間との戦いになってしまいますね。。。一方で常識ある社会人でも常にありたいものです。両立は時に難しいときもありますが、努力を重ねていきたいと思います。

さて、今日は嬉しいお知らせが届きました。

来年、米国ボストンで行われる米国レーザー医学会(ASLMS)に今回も演題を出していました。

Ac2013

 

その演題が二つ通過したと連絡があったのです。

1つめの発表はDEKA社の「スマートサイド・スクエア(マドンナリフト)」についてです。

DETECTION OF THE DIFFERENT REACTIVE OXYGEN SPECIES INDUCED OXIDATIVE STRESS IN SKIN DURING CO2 FRACTIONAL LASER, RF, CO2 FRACTIONAL LASER AND RF COMBINATION THERAPY RESPECTIVELY

以前より続けている、レーザー照射後に皮下に発生する酸化物質(ラジカル)の発生の研究です。 これはDEKA社のスマートサイドスクエアを使用し、RFのみ、フラクショナルCO2のみ、その併用療法のデータを取得しました。

もう1つは、レーザー工学基礎実験の発表。

HIGH TEMPERATURE HEAT SOURCE GENERATION WITH A VERY LOW POWER LEVEL QUASI-CW (CONTINUOUS WAVE) SEMICONDUCTOR LASER FOR MEDICAL USE

僕の工学部の博士論文に関連した研究発表です。

演題採択率は例年30%ぐらいでしょうか。

毎年クリスマスがやってくる前に、演題の通過連絡が来るのですが、今年も「これで年を越えられそうだ」とひと安心するんですよね(笑)。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月11日 (火)

■イタリア出張2012秋⑮ トスカニーニとパガニーニの街

おはようございます。

今日は12月11日(火)。

クリニックFの診療日です。

晴天が続きますね。青い空と残りわずかな時間を惜しみながらも広がる鮮やかな紅葉に、心も澄み渡っていきます。

年内の残り時間もわずか。

年を越してしまう前に、先月訪れたイタリアについてのブログを少し進めようと思います。

***********************

緑の森に囲まれるパルマの街。

Img_0327

街並も絵画のようです。

Img_0395

Img_0400

この街で生まれた偉大なる指揮者、アルトゥーロ・トスカニーニの生家にも行ってきました。

Img_0325

街並みの中の、こちらの白い家。

Img_0321

Img_0322

表札がありますね。

Img_0349

内部は残念ながら、写真撮影が禁止でした。

こちら、玄関外から撮った写真。

Img_0347

天井裏に続く階段ですが、この階段をトスカニーニが歩いたと思うと感無量ですね。

Img_0348

トスカニーニが、ワグナーの「タンホイザー」を指揮している様子が映像で流れていて、それがとても心地よかったです。

パルマの街に関連する音楽家には、もう一人偉大な人物がいます。

それは、あまりの絶技巧に「悪魔に魂を売ったのではないか」と言われたヴァイオリニスト兼作曲家であるニコロ・バガニー二。

僕のブログでも何度も登場していますが、彼の作品で特に知られているのが、24のカプリース6つのヴァイオリン協奏曲

彼の超絶技巧の演奏スタイルは、ピアニストのリストに。

さらに彼の曲想の主題はラフマニノフやシューマンなどに受け継がれました。

自分の演奏の秘密を明かされないように、コンサートの直前にオーケストラに楽譜を配り演奏後すぐに回収してしまったなどと、とかく奇行(笑)が目立った彼ですが、1840年に亡くなって以来、彼の墓を作るのを各地の教会で拒まれて、なんと1926年にいったんジェノバの共同墓地に葬られますが、最終的に落ち着いたのがパルマの墓地でした。

墓地までは残念ながら時間がなくてたどり着けませんでしたが、パルマには、 オーディトリアム・ニコロ・パガニーニ(Auditorium Nicolo Paganini)という演奏会場がありますので、そちらに行ってきましたよ。

Img_0391

Img_0393

残念ながら中には入れなかったのですが、こちらの外観写真を出しますね。

この会場は、世界で名だたる演奏家が演奏活動や録音をすることで知られています。

僕の持っているCDでは、現在世界的にも最も人気があるドイツのテノール歌手であるヨナス・カウフマンの三番目の作品がこちらのホールで録音されています。

カウフマンは僕と同い年なんですよね。

昨年末にもNYメトロポリタンオペラで聴きましたが、今最も脂の乗っているテノール歌手かもしれません。

来年もオペラ界での活躍が楽しみです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

続きを読む "■イタリア出張2012秋⑮ トスカニーニとパガニーニの街"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月10日 (月)

にきび跡治療と肌質改善に必要なレーザー/光機器の選択 照射順序の重要性

おはようございます。

今日12月10日(月)もクリニックFの診療日です。

今日も快晴の東京。視界も良いですね。

しかしながら週末は大変寒く、日本海側や、名古屋、京都など各地で雪が観測され、こちらでも大きなニュースとなっています。

東京でも初氷が観測される様になりましたが、それでもまだNYやロンドン、ミラノ、北京などの世界の大都市に比較して、東京の冬は暖かいですよね。

よく言われることではありますが、実際海外に在住したことのある人、海外を良く旅行する人と話をすると、安全面、清潔面、料理のおいしさ、自然の豊かさ、文化度の高さ、そして天気などを考えると、東京ほど暮らしやすい都市は数少ないのではないかと必ず話題になります。

とはいえ、冬の間にこの日本で大きな事故がないよう願うばかりです。

**********

「永遠のゼロ」を読んだばかりですが、同じ作者(百田尚樹)の最新作、「海賊とよばれた男」を読み始めました。こちらは永遠のゼロよりも先に買っていたのです。

530525_10200202355930036_334650707_

戦後の動乱期から現在の日本を作り上げてきた人の物語ですが、僕もこうして40代も中盤に差し迫ってくると、日本の歩んできた歴史と、先輩達の努力に真摯に耳を傾け、次の世代にどのような日本を残していくか考え、国益のために自分の出来る努力をしなければならない世代になったのだなあと感じます。

西洋的に言えば、ノーブレス・オブリージュ(noblesse oblige)の考えですよね。

今年も工学部大学院に通ったり、30都市以上の海外出張をこなして、レーザー光治療に関して知見を深めてきたつもりですが、そろそろこのブログでも2012年のレーザー医療総括を行ってゆきたいと思っています。

***********************

既に今世紀に入って丸12年。

レーザー光治療が肌に及ぼす影響についての研究がさらに進みました。

10年前までのレーザー機器は、シミやアザを取るための、あくまでも部分治療の領域の機器でした。

しかしながらこの10年間に、肌全体に高出力の電磁波であるレーザーや光を照射することにより、肌質を改善する治療が多くなりました。

肌は加齢によりコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの真皮構成成分を減らしますので、時間の経過と共にハリ・艶がなくなっていきます。

さらに、表皮の入れ替わり回数(ターンオーバーサイクル)が遅くなりますので、メラニンなどの排出が遅くなり、くすみが出る様になります。

こうした肌質の加齢要素をレーザーと光治療で改善することが可能になったのが最も大きな利点だったと言えます。

加えて、肌全体を入れ替えるリサーフェシングという施術がフラクショナル技術により一般化したため、今まで治療が難しかったにきび跡治療が可能になってきたことも、大きな進化の一つです。

********************

以前もブログで話題にしたことがあるのですが、「ニキビ跡治療」と「ニキビ治療」は似ている様に見えますが、全く違うものです。

にきび跡治療は肌を平らにするために多かれ少なかれ、肌を削る作業をしなければなりませんが、元々ニキビが出来る人の肌を削ってしまうと、肌が乾燥し→その乾燥を防ぐために皮脂分泌が増え→ニキビがさらに悪化するという結果を招くのです。

過去、グラインダーやディープピーリングなど、にきび跡治療のために肌を削る治療がありましたが、これらは長いダウンタイムがあったにもかかわらず、治療効果が上がっていたとはとても言えないものでした。

にきび跡治療をする前に、まずはニキビが出来ない肌を作らなければ治療が進められないのです。

********************

にきび跡治療に「フラクセル3」、「eマトリックス」、「スターラックスXD」、「エコツー」、「スマートサイド」、「サイトン」などが良いと聞き、他の病院で治療したけれど、全く効果が感じられず、むしろニキビが悪化したと、相談にいらっしゃる方がいます。

そうした方々の肌を診察してみると、9割は、肌を削る治療をする前に、肌質を改善させる治療など、事前に他の治療が必要であった人で、非常に残念に思います。

本来ならば最新レーザー治療機器を大学病院で購入し、治療方法が検討された後に学会で治療方針を発表するのが医療の原則なのです。

特にこの10年間で急速に進化してしまったレーザー光治療という分野で使用する機器は、日本の厚労省では認可に時間がかかるため、未認可機器が多く、また高額であるため、日本の大学病院などで機器を揃えることが出来ず、学術検討が遅れる場合が多いのです。

*********************

日本の開業医はこれらの最新機器を個人輸入という形でいち早く手に入れることが出来ますので、新しい機器であればあるほど、海外で取得されたパラメーターをそのまま応用して利用することになります。

ところが、実際に治療してみればわかりますが日本人の肌は、同じアジア人の韓国や中国人の肌よりも遥かに繊細です。日本の温暖湿潤の気候が肌に良いのだと思いますが、この気候のおかげで、日本人の肌は本当に救われているのですよね。

日本人が米国や中国、ヨーロッパなどを旅行するとなぜか肌荒れするというのは、そうした理由もあるのです。

*********************

日本人特有の肌に施すレーザー治療には独自の技術と治療経験が必要です。

クリニックFは「肌質を改善するレーザー治療の専門クリニック」という軸をぶらさずに、最新鋭の機器を導入してきました。

特ににきび跡治療で、レーザー治療を考えるのであれば、使用するレーザーには順番があり、その人の肌を実際に診断しなければ、選択するレーザー機器は決定できないということを覚えておいていただきたいと思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 8日 (土)

三田 中国飯店で グレースユニオンの講演 永遠のゼロ 地震

おはようございます。

今日は12月8日土曜日。

クリニックFの診療日です。

「師走」という言葉の語源には諸説あると言われていますが、そのうちのひとつ=12月とは「師匠の僧がお経をあげるために東西を馳せる」月という説を思い出さずにはいられないほど、毎日が走るように忙しいですね。

年末に米国への出張ももう一つ入っており、あと20日あまりではどう考えてもこなしきれない用事をなんとかやりくりしなければなりません。

なんとか無事に駆け抜けるべく、体力の維持に努めたいと思います(苦笑)。

昨日は早朝便で高知より帰り、クリニックで診療したのち、外来を早めに切り上げて、三田に移動しました。

他業種交流会にて、招待講演をさせていただいたのです。

ちょうど地震の直後でしたので、金曜日ということもあって道も電車も大変混んでいました。

患者さんのご不安を考えると、昨日は早めに診療を切り上げて正解だったかもしれませんね。

さて、昨日の講演内容は

「欧米のアンチエイジング医療の最先端」

「アンチエイジングビジネスに対する株式会社参入のメリットとデメリット」

について。

枠組みとしては3つの柱があり、

1.医療崩壊の現状とアンチエイジング医療の可能性

2.最新レーザー医療の現状について

3.アンチエイジングビジネスに対する  株式会社参入のメリットおよびデメリット

の順でお話しさせていただきました。

アンチエイジングという言葉は、今では誰もが知る一般用語になりましたが、約10年前は商標登録の申請が通ってしまうような特殊な言葉でした。

中国の皇帝が「不老不死の薬」を探したように、抗老化ビジネスは、今後日本や中国をはじめとしたアジア圏の高齢化社会では、避けて通ることができない大きな市場として認識してよいと思います。

いつまでも若々しくいたい、できるだけ現役でいたい、ということだけでなく、長寿を全うしその果てに死を迎えるにしても、できれば穏やかに死にたい、長患いしたくない、家族にできるだけ迷惑をかけたくない・・・というのは、誰しもが思うことではないでしょうか。

そうした広義に渡る意味での「アンチエイジング」を考えれば、誰にとっても身近でイメージのしやすいものになってくるかと思います。

このようにアンチエイジング市場には大きなカテゴリーがあり、それぞれの業種ごとにメリット・デメリットがあります。

昨日の内容は、同じ聴衆の枠で話すべきではなく、社外コンサルタントのように個々の企業のメリットを聞いたのちに話すべき内容ですが、講演では大枠について触れさせていただきました。

**********************************************

閑話休題

長寿と飽食との闘いでもある現在の日本。

しかしながら、数世代前の日本では20代の若者が戦死する状況がありました。

高知出張の前に購入しておいた小説「永遠のゼロ」をようやく読むことができました。

この話は来年映画化されますよね。

38

僕の母方の祖父は一高を卒業して医者になりましたが、父方の祖父は海軍兵学校を卒業した海軍士官でした。

祖父は、父がわずか4歳の時に若くして亡くなりました。

自分の直系の祖先については、どのような考えをした人だったのか、どのような人生を歩み、どのように亡くなっていったかは、だれもが興味がありますよね。

「永遠のゼロ」は、26歳の孫が、同じく26歳という若さで特攻隊員として死んでしまった祖父について、祖父の戦友に取材して祖父の人間性を徐々に顕在化させる話です。とても共感できました。

この物語は小説ではありますが、史実に沿って太平洋戦争時の歴史が語られ、しかも一部は実名で記載がなされています。

ゼロ戦闘機(皇紀2600年=昭和15年=1940年に作られたからなのだそうです)の記載を通じて戦前の日本の航空機技術力の高さを知ることができます。

さらに、太平洋戦線において、戦況の大局を見ることをせずに、小さな功を上げることに終始し、数々の戦術上の勝利を生かせずに致命的な戦略ミスを繰り返した当時の司令官についても、現在の日本の政治の混乱が、日本人の気質によるものなのだと客観視する事ができます。

そして、太平洋戦争を引き起こし、さらに戦況が不利になっても特攻隊を出してまで続けてしまったこと、さらに戦後に国民が国家について誇りを持たなくなったのも、新聞社による世論の誘導があったと、作中の人物に述べさせています。

日本の近代史を勉強すると、思うところもありますね。

発売より少し時間が経過してしまいましたが、このように心動かされた小説に出会ったのは久しぶりです。

小学生の道徳の時間に1年かけて読ませてもいいようなクオリティだと思いました。

きっとそうした教育を受けた子供たちが大人になるころには、日本も変わりますよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 7日 (金)

高知へ カツオ クエ鍋 カワハギの刺身 キモ 酢ガキ

おはようございます。

今日12月7日(金)はクリニックFの診療日です。

休診日の昨日は、午前中に工学部大学院の教授と論文についての打ち合わせ。

午後からは飛行機で高知に行ってきました。

Img_1491

綺麗な晴天。

Img_1494

横浜もきれいに見えました。

Img_1500

富士山もこの通り。

Img_1508

飛行機は室戸岬沖を超えて、四国に飛んできました。

空港から市内に向かう途中。桂浜に寄り道。

Img_1511

Img_1513

美しい浜ですね。

Img_1510

カンツバキが咲いていました。

今回は、これから開業する先生と、すでに美容皮膚科を開業されている先生に、今後購入すべきレーザー機器選択のアドバイスをするというのが目的だったのですが、夜は高知県の海の幸をいただく忘年会のような趣の会となりました。

出てきた料理はこのような感じ。

Img_1519

Img_1518

カツオのたたき2種

四万十川の川エビの揚げ物

Img_1520

クエ鍋

Img_1521

カワハギの刺身とキモ

Img_1522

酢ガキ

Img_1523

Img_1524

Img_1525

貝類。

Img_1532_2

海の側で生まれ育った僕は海鮮類が大好きで、このときも好物ばかりが並びお酒もよく進みました(笑)。

朝一番の飛行機で東京に出勤してきましたが、よい気分転換になりました。

関係者の方々に御礼申し上げます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 5日 (水)

■中国・北京出張 2012冬③帰国しました

おはようございます。

今日12月5日(水)はクリニックFの診療日です。

昨晩遅く、中国は北京より帰国しました。

僕の滞在中、北京は最高気温がマイナスの極寒。

6月に東アジア皮膚科学会で渡航した時には日中友好40周年の和やかな雰囲気だったのですが、その後尖閣諸島問題が持ち上がり、非常に厳しい側面もありましたね。

上海と違って北京では大きな事件にはならなかったようですが、北京に駐在している方々によると、やはり日本に帰国を考える人も多いとのことです。

今回の北京出張の目的はビジネスミーティング。

政府の高官と会食をしてきました。

中国政府のお金でこの通り、豪華な食事を頂いたのですが(笑)

Img_1331

Img_1332

こちらでは、政府高官の写真を撮るのは禁止されているのだそうです。

中国らしいですよね。

というわけで、残念ながら集合写真はなしでした。

そういえばちょっと話題になったのですが、中国の歴代主席がほぼ全員理系であること、その理由は何故だかご存知ですか?

理系は、理に適ったことであれば疑問を持たずに納得するので、ある意味洗脳がしやすいからなのだそうです。

確かに一理ありますね。

Img_1343

空いた時間に故宮を見下ろせる景山公園に行ってきました。

一度この故宮をきれいに写真に収めたいと思いながら、なかなかうまくいきません。

この日は晴天だったのですが、逆光でまたしても残念な結果となりました。

Img_1362

写真でわかるでしょうか? この通り、故宮の周りの池はすべて凍りついています。

故宮の建物が逆さ富士のように湖面に映っていますね。

綺麗でした。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 3日 (月)

■中国・北京出張 2012冬②北京に着きました 湖広会館

おはようございます。

現在中国は北京にいます。

昨日の北京は霧。さらに気温も2度ぐらい。

東京に比べると、極寒ですね。

ミーティングを終えた後、京劇を観劇することができました。

Img_1203

Img_1202

Img_1178

Img_1184

湖広会館という、世界10大木造建築物にも上げられる劇場でした。

中国はFacebookもみる事が出来ず、ブログも大きなファイルを上げる事が出来ませんので、また帰国したら写真をアップしますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 2日 (日)

■中国・北京出張 2012冬①今年二回目の北京へ

北京出張のため羽田空港にいます。

朝7時に空港につかなければならなかったので、今朝は朝日を観ることができました。

Img_1105

今年は2度目の北京。

前回は6月の東アジア皮膚科学会の発表のためでしたが、今回はビジネスミーティングです。

この半年の間に尖閣諸島の問題が持ち上がり、日中関係は悪化しましたが、一方で今年は日中国交樹立の40周年の記念すべき年でもありますよね。

Img_1106

思えば、古来日本には「三国一の」という表現がありました。

ちなみに、義経記にも「三国一の剛の者と言はれしぞかし」という表現があります。

これは天竺(インド)、唐土(中国)、日本の三国を指していて、この「三国一」が「世界一」を意味する比喩でした。

鎖国を選択していた江戸末期まで、日本の概念には世界には三か国しか無かったのですよね。

中国が今後日本のパートナーとなるのか。それとも急速に高齢化が始まる中国ではなく、インドネシアやタイ、ベトナムなどのアジア諸国がパートナーになるのか、今後の動向を見据えてゆかなければいけない局面だと政治的には言われています。

しかしながら歴史を鑑みると、19世紀から始まった国家主導の概念は、今世紀末には消えてゆくのではないでしょうか?

国家成立の「3要素」は、領土、国民、主権です。

第二次世界大戦後の一極スーパーパワーであったアメリカの経済的脱落。

200以上に分裂してしまった国家と経済地域。

いまや、国家を超えてインターネットにより、個人の才能や、企業の資本が直接結びついてしまう時代です。

国家の軍隊と政治力によって領土、国民、主権が守られる事が国家の意義であったと思うのですが、国境の概念が緩くなり、自由に行き来が出来るようになると、価値観が多様化します。

国に縛られるよりも、より自由にして、国籍も選択したいという考えを持つ人も増えてきますよね。

今世紀の先進国の課題は、脱国家に対してどう対処するか?

という事になるのではないでしょうか。

思うことをちょっと綴ってしまいましたが、それでは時間も来ましたので北京に行ってきます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 1日 (土)

■イタリア出張2012秋⑭ ピロッタ宮殿 ファルネーゼ劇場 パルマ国立美術館 ダヴィンチ「ほつれ髪の女」 

パルマの街は、青銅器時代にも存在していたようです。

歴史上に名前が挙がるのは、紀元前183年。古代ローマ帝国の植民地として建設されたということ。

中世に入ると、パルマはローマと北ヨーロッパをつなぐフランチジェナ街道の重要な宿場となりました。

Img_0377

14世紀から15世紀にかけて、パルマは教皇領としてイタリア戦争の主戦場になった歴史もありますが、1545年、当時の教皇でファルネーゼ家出身のパウルス3世はパルマを教皇領から分離させ、自身の庶子であるピエール・ルイージに公国としてパルマを与えました。

パルマは公国の首都としてルネッサンスの花を開いたのです。

この領主ファルネーゼの居城となったのがこちらピロッタ宮殿。

Img_0353

雨が降ってしまったのが残念でした。

こちらの城の中にあるのが、ヨーロッパ最古の劇場の一つとして名高いファルネーゼ劇場(Teatro Farnese)です。

現在は博物館となっています。

Img_0354

1618年から1619年、ジョヴァン・バッティスタ・アレオッティが建設。

全体が木造でした。残念ながら1944年3月の空襲によって消失しました。

こちらは1956年から1960年にかけ再建されたものだそうです。

Img_0359

Img_0355

横にはパルマ国立美術館があります。

Img_0357

世界に10数点しか存在しないとされるダビンチの絵画の中の一つ、「ほつれ髪の女」
が展示してあるのですよね。

こちら、2012年の3月から6月にかけて日本に貸し出されたのでご存知の方もいらっしゃるはず。

日本と違ってこちらの方は、あたりにほとんど人がいません。

絵に対面し時間をかけて鑑賞させてもらいました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■イタリア出張2012秋⑬ パルマ 憧れのテアトロレージョ ヴェルディ・フェスティバル

おはようございます。

12月1日土曜日。今日もクリニックFの診療日です。

いよいよ師走に突入しましたね。

今月は僕も忘年会で、出張や大学院の日以外は毎日のように夜の予定が埋まっています。体調管理に気をつけないといけませんね。

そして、明日から3日間、中国・北京で行われるビジネスミーティングに参加してきます。

零下の場所もあるとのことですので、防寒具をもって渡航しようと思います。

帰国は火曜日夜。月曜日・火曜日とお休みをいただき、僕の外来は水曜日からとなります。

スタッフは出勤していますので、ご質問やご予約がありましたらまたクリニックFまでお電話(03-3221-6461)をいただければと思います。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は引き続き先月滞在したイタリアのお話。

今日はパルマです。

*******************************************

パルマでまず行きたかったのは、テアトロレージョ(レージョ歌劇場)でした。 Img_0282

1821年から1829年にかけてニコラ・ベットリが建設を手がけ、新古典主義建築のファサードで知られるテアトロレージョ。

10月にヴェルディ・フェスティバルを開催することでも有名な歌劇場です。

僕が行った時期は、ちょうど今年のフェスティバル公演が終わったところ。

「イル・トロヴァトーレ」と「シチリアの夕べの祈り」が演奏されたのです。

Img_0275

大きな看板がありました。

オペラ界における来年2013年の大きなトピックは、やはり生誕200周年を迎えるヴェルディとワーグナーでしょう。

ウェルディとワーグナー。

このイタリアとドイツを代表する二人の作曲家。

二人の生年が同じ年だということはこのブログでも触れたことがありますよね。

このようにVerdieとWagnerの頭文字のVとWを入れ替えリンクさせた広告が出ていました。

Img_0317

よくもこんなにセンスの良いことを思いつくなあと、感心しましたよ。

WとVの発音はとても似ていますし、視覚的にも素晴らしい広告ですね。

僕が滞在した日に公演はなかったのですが、内部を見学できるツアーに参加してきました。

こちらが劇場の入口。

Img_0362

Img_0374

劇場に入るとこのような感じ。

Img_0373

細部の作りも精巧ですよね。Img_0305

Img_0369

Img_0364

Img_0366

同じ見学者のイタリアのおじさんたち。Img_0371

素晴らしいステージを前に皆でオペラ談義です。

Img_0368

美しい劇場ですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »