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2013年3月の23件の記事

2013年3月30日 (土)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑮ 日本における滞在型メディカルスパの可能性 マイアミでの日の出

おはようございます。

今日3月30日はクリニックFの診療日です。

昨日は診療後銀座に行きました。滞在型医療施設をつくるための打ち合わせがあって、声をかけていただいたのです。

純日本風で離れもある既存の宿泊施設を購入し、これを再生しようと言うものです。

3~5日間ぐらい滞在して、リラックスして体質を改善できるような滞在施設に、最新医療機器を導入して外からも中からも綺麗に若返るというメディカルスパの施設。

ヨーロッパではスイスのレマン湖ほとりにあるラ・プレリーや、米国アリゾナ州のスパなど有名ですが、日本ではなかなか本格的なものが出来ませんでした。

自分も顧客として年に一度通いたいと思えるような、こうした施設をつくることは昔から夢の一つだったのですよね。

実際レーザー治療でダウンタイムがあるものも、滞在型の施設滞在中にできるのであればやりたいと思われる方も多いことと思います。最近はご夫婦でこうした施術にご興味のある方も多いですので、滞在型であればご夫婦どちらもが施術を受け、どちらかが施術中のときに他方の方はご見学されたりすることも今よりもっとできるかと思います。東京での診療・施術になりますと、奥様のご都合がよい平日昼間はご主人様が忙しく、ご主人様が楽な週末や平日夜は奥様のほうが忙しかったりしますので。

和風建築で、京都の老舗旅館の様に日本のホスピタリティを提供出来れば、体験型施設としても国内外から集客できる施設になる可能性があると思います。

また、小さなお子さんがいて普段はなかなか施術を受けられない方もいらっしゃいますので、こうした方々に向けた受け皿もできると、別の可能性も出てきますよね。

今回は国内でも著名なホテル経営企業とのコラボレーションの企画なので、旅館再生、地域活性化ビジネスとしても将来性を感じました。

実現に向けていくつかハードルがありますので、来月中旬に予定されている次回の打ち合わせまでに各々の宿題を持ち帰ることにしました。

さて、いよいよ三月最後の診療日となりました。

僕のマイアミブログももう5編でおしまい。

来週木曜日からのボストン出張前に仕上げてしまおうと思います。

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キーウェストから戻り、明けた翌朝。

目が覚めると、大西洋の海から日が昇るところでした。

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ゆっくりと昇る太陽。

ホテルの窓から見えましたので、望遠レンズで撮ってみました。

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本当に美しいですね。

ホテル目の前のサウスビーチを散策してみました。

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アメリカ人はジョギングが好きですね。 日本でも流行っていますが。

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白い砂浜はこのような感じ。

しかしながら、まだまだ風は冷たいです。

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今回宿泊したWinter Havenです。

数年前にマリオットグループが買収したのだそうですが、とても良いホテルでしたよ。

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2013年3月29日 (金)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑭ セブンマイルブリッジ 大トカゲ ヒッチコック「鳥」 マイアミへの帰還

おはようございます。

今日3月29日はクリニックFの診療日です。

今日は診察の合間に、医療機器企業、医薬品企業、宿泊施設運営企業と3社の打ち合わせが別々にあります。

先ほど医療機器企業との打ち合わせが終わりましたので、ちょっとした隙間時間を使ってブログ上げてしまおうと思います。

今月の頭に滞在した米国皮膚科学会のマイアミブログの続きです。

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キーウェストからの帰り道。

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隣に見えるのは、以前使われていた古い橋なのだそうです。

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行きで雨だったセブンマイルブリッジもこの通り綺麗に見えました。

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橋のふもとで少し休憩。

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こちらが今回のレンタカー。

相棒の三菱ギャランです。

初めて乗りましたが、とても良い車でした。

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橋の下に向かいましたが、7マイルの橋桁が本当に長い。

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1200mm相当の望遠レンズで撮ってみましたが、まるで合わせ鏡のよう。

ずっと先まで見渡すことができます。

ペリカンも見えますね。

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この橋の周りには、珍しい動物もいました。

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大きなトカゲのようなものが二匹つがいで見えるのがわかりますか?

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表情がオスメスで違うのですね。

橋の上はとても風が強いです。

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ちょうど中間地点でしたので、こちらで少し休憩しました。

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きらめく海が綺麗でしたよ。

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僕の隣席のお客さんが立ち去ったのですが、その直後、残ったスナックを食べに多くの鳥たちがやってきました。

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思わず、ヒッチコックの「鳥」という映画を思い出しましたよ。

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セブンマイルブリッジのふもとは凪で、本当に美しいところでした。

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再び帰路に。

セブンマイルブリッジからマイアミまでは2時間半近くかかりました。

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マイアミのダウンタウンに着いた時には日が暮れていましたよ。

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しかしながら、楽しいドライブでした。

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2013年3月27日 (水)

「エンジニアリング」と「リバース・エンジニアリング」 戦闘機ミグとブラックジャック

おはようございます。

今日は3月27日水曜日。クリニックFの診療日です。

今日は新機器開発の話。

少々長くなってしまいましたが、よろしかったらおつきあいください。

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何かの工学機器を開発することを「エンジニアリング」と言いますが、これは科学的なノウハウを駆使して機器の部品の一部を組み上げたり、機器全体を作り上げることですよね。

レーザー光治療器も、「エンジニアリング」するためには、巨額な費用がかかります。

全く新たな機器を一からつくるとしたら、少なく見積もって数十億円。

この金額を使ってレーザーを開発できる体力のあるレーザー会社が、特にリーマンショック以後のアメリカにはありません。

こうした背景もあってここ数年は新たな技術開発が出来ていないので、新たな機器の発表をするために行われるのが、資金力を持つ会社が技術を持った会社を買収すること。

先日のサイノシュア社によるパロマ社の買収もそうでしたし、サーマクールやフラクセルをつくっているソルタメディカル社はその資金力で、数多くの技術を持つ小さな新興レーザー企業を買収し、機器のラインナップを増やすということをしています。

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2008年 ボストンにあるサイノシュア社本社にて

こちらがソルタメディカル社が購入した新興レーザーメーカー。

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このようにWebsiteにも買収したブランドが併記されています。

オリジナルの技術が買われてしまうのはちょっとかわいそうな気もしますが、時代の流れなのでしょうね。

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そして、もうひとつの手段が「リバース・エンジニアリング」。

これは他社が作り上げた機器を分解し、それらの設計や技術を解析して、機器を作り上げることです。

既に完成した市場に特許を回避しながら追従機をつくる訳ですから、より安いコストで廉価な機器をつくることが出来ます。

僕は医師であると共に工学者でありたいと思い、現在工学の勉強をしています。

新しい技術を開発した人や企業の努力に敬意を表したいと思っていますので、なるべくオリジナルの技術を開発した会社から機器を購入する様にしています。

世界にはレーザー技術の新たな開発が得意な地域が3カ所あると思っています。

それは大学などの産学協同の開発地域。

○1つ目は、アメリカ・ボストン周辺。

ロックス・アンダソン教授が率いるハーバード大学ウェルマン光医学研究所が医療レーザー機器をつくってきましたので、周りのキャンデラ社、パロマ社、サイノシュア社などが良い機器を開発してきました。

○2つ目は、やはりアメリカ。カルフォルニアです。

カルフォルニア州だけを切り出して国としてカウントしても、ここは世界第8位のGDPを誇る経済地域。UCバークレー、スタンフォード、カルフォルニア工科大学、ベックマン光医学研究所などの理論とアイディアを、周りのソルタメディカル社、キュテラ社、サイトン社などが具現化するのです。

○3つ目は、この業界をご存じない方には意外かもしれませんが、イスラエルです。

イスラエルは元々軍事産業が得意で、レーザーの開発などはお手の物です。さらに、人口比率では博士号(PhD)を持った人が世界で最も多いのです。

ルミナス社、シネロン社、最近興隆しているアルマレーザー社などが挙がりますが、例えばフォトフェイシャル(光治療)なども、元々は戦闘地域ごとに塗り替えが必要な戦闘機の塗装をはがすために開発された技術が応用されたと聞いています。

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2004年 テキサスの米国レーザー医学会(ASLMS)にて

こちらは世界で初めてフォトフェイシャルを制作したシモン・エックハウス博士。彼もイスラエル人です。

本来であれば、こうした技術開発は日本が最も得意な分野のはず。

しかしながら、厚生労働省の認可など様々な基準が厳しく、日本では新規レーザー医療機器の開発が難しいのです。

以前も韓国のレーザーメーカーを訪問した時に、

「日本の厚生労働省のおかげで、私たちはレーザーの開発が出来ている」

と言われ、複雑な思いをしたことがあります。

日本の国益にも反しますので、是非とも改善をお願いしてゆきたいところです。

「エンジニアリング」をする企業と、「リバース・エンジニアリング」をする企業との関係は、新薬を作り上げる製薬会社と、特許が切れた有効成分を利用するジェネリック製品との関係に似ていますよね。

ちなみに、TTPによってジェネリック医薬品は危機に陥ると予想されています。

米国は世界最大の知財大国(年9.6兆円規模)であり、ジェネリック製剤に対して新たな治験を要求するなど、当然の様に先発企業の権利強化を要求すると予想されるからです。

そうなると、薬価が上がりますよね。

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「リバース・エンジニアリング」は、軍事産業では当たり前の様に行われていたことでした。

第二次世界大戦中の日本は取り返しのつかない軍事戦略的なミスを繰り返しましたが、当初は戦術レベルでは優位に立っていました。

当時世界最高の技術を持っていた日本の零戦が開発されていたからです。

しかしながら、零戦がアメリカ軍に無傷で捕獲され分解解析されたことで、戦中のわずか数年の間に航空技術が逆転し、空中戦において優位に立たれてしまったことが敗戦理由の一つであったとも言われています。

また、1966年にイラク空軍大佐のムニル・レドファが自機のミグ21に乗って、自国のレーダー網をかいくぐり、敵国のイスラエルに亡命するという事件がおきました。

この亡命話は、イスラエル軍の工作員らが何年もの期間をかけてレドファを懐柔し、周到に準備した結果成功しましたが、結果としてムニル・レドファは100万ドルの報酬を個人的に得た代わりに、祖国を売ってしまったことになりました。

なぜなら、この無傷で手に入れたミグの技術が、短期間に「リバースエンジニアリング」されて、イスラエルは空中戦に置いて優位に立ち、67年の第三次中東戦争で勝利を収めたのです。

この話は手塚治虫の漫画、ブラックジャックの中にもデフォルメして引用されていたので記憶があります。

中学生ぐらいの時に読んだので記憶が定かではないのですが、確か病気の娘を助けるために、ミグをもって日本に亡命したロシア人がブラックジャックを訪れます。ブラックジャックの手術は成功に終わります。

報酬としてミグを要求したブラックジャックに対して、娘の手術の成功を確認した後、パイロットは自分の責任を果たさなければと、ちょっと外に出ると言い残し、戦闘機に戻り、そこで戦闘機とともに自爆して果てるのです。

「リバースエンジニアリング」の危険性と、自分の娘を救うためにまだ若い父の選択した道。

考えさせられましたね。

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2013年3月26日 (火)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑬ ヘミングウェイの家

おはようございます。

今日3月26日はクリニックFの診療日です。

このところ、花見や博多などのイヴェントがありましたので、マイアミブログ、ちょっと遅れていました。もう来週には日本形成外科学会や、ボストンの米国レーザー医学会(ASLMS)での講演や発表がひかえています。

早めに上げてしまいますね。

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キーウェストを訪れる人にとって外せない場所がもう一つありました。

それはアメリカを代表する小説家の一人 アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(Ernest Miller Hemingway)が住んだ家です。

1899年に、医師の父と元声楽家の母の下、六人兄弟の長男として生まれたヘミングウェイ。『誰がために鐘は鳴る』『武器よさらば』、大きく評価されノーベル文学賞受賞に繋がった『老人と海』。短編には簡潔文体の作品が多く、これらはダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラーと後に続くハードボイルド文学の原点とされていますが、その文学性だけでなく人物としての彼にも時代を超えて沢山の人々が魅了されてきましたよね。

僕もこれらの小説は高校生の時に読みましたが、1961年にうつ病を罹患してライフルで自殺したという彼の経歴に驚いた覚えがあります。

ヘミングウェイは世界中の様々な場所に居を構えましたが、現在生誕地でもあるアメリカのイリノイ州オークパーク(シカゴ周辺)、長く住んだフロリダ州キーウェスト、キューバのサンチアーゴ・デ・パウラの三つが公開されているのだそうです。

そんなキーウェストの家に行ってみました。

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日曜日でしたので、通り沿いに多くの人が集まっています。

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こちらの建物のようです。

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建物自体が博物館として旅行客に公開されていましたが、立ち寄る時間は残念ながらなし。

この家には「ヘミングウェイの猫」と呼ばれるヘミングウェイが飼っていた多指症のネコの子孫たちが50匹以上も住んでいることも知られています。

これらの猫は近親交配の結果か足の指が6本ある多指症で、ヘミングウェイは幸運を呼ぶ猫だと信じていたのだそうです。

この指が6本ある「多指症」は、人間の場合、1000人に2人の頻度で比較的多く起こる疾患の一つです。

僕も大学病院にいたときに何度も見たことがありますし、実際に豊臣秀吉や、作家のサリンジャーなども6本指だったといわれています。

インパクトがあったのは、映画「羊たちの沈黙」の、ハンニバル・レクター博士もそうでしたね。

そして、ピアニストのリスト。

どんな曲でも初見で弾きこなしたと言われ、超絶的な技巧を持つ当時最高のピアニストで「ピアノの魔術師」と呼ばれていたそうです。

その技巧と音楽性から、ピアニストとして活躍した時代には、「指が6本あるのではないか」ということがまともに信じられていたのだそうです。

実際にはリストが6本指であったという記録はありません(笑)ので、やはり演奏が天才的だったのでしょう。

是非聴いてみたかったものです。

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2013年3月25日 (月)

靖国神社の桜 千鳥ヶ淵の夜桜 2013

昨晩博多からの飛行機を、予定よりも一便早くできました。

東京の天気予報は雨でしたので、帰京したら桜が散ってしまうと思っていたのですが、なんとか持ちこたえてくれたようです。

これならば夜桜を観ることができると、羽田空港から直接九段下へ。

20時には九段下に着けましたので、まず靖国神社の桜を観ることに。

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すごい賑わいでした。

その後は千鳥ヶ淵に向かいます。

東京には桜の名所が沢山ありますが、この千鳥ヶ淵の夜桜は別格です。

クリニックFから歩くことができますし、僕も海外にいない限り、毎年訪れていますね。

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ため息が出るほど美しい夜桜。

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中でもこの下の写真が自分では一番の出来だと思いました。

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iphoneのカメラなどですと、光量が弱くて水面の桜が写らないのです。

F値の小さな広角レンズを使うのが撮影のコツです。

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日本に生まれて本当によかったと思う時ですね。

泣きたくなるほど気持ちを揺さぶる稀有な花景色。

海外での発表の時には、プレゼンテーションの背景に使おうと思います。

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第七回 JMECアンチエイジングセミナー in 九州

おはようございます。

今日3月25日(月)はクリニックFの診療日です。

昨日は九州・博多で開催された「第七回 JMECアンチエイジングセミナー in 九州」にて講演をさせていただきました。

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博多はとても好きな街のひとつです。久しぶりに来ました。

日本最大のレーザーディストリビューターであるJMEC主催のこのセミナーには、九州地区の地域限定にも関わらず、今回200名近い参加者が集まったのだそうです。

東海大学医学部形成外科前教授・天神下皮フ科形成外科院長の谷野隆三郎先生座長の下、8名のドクターが講演をすることとなりました。

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○福岡大学皮膚科准教授の今福信一先生

○かわばた皮膚科院長の川畑久先生

○中野医院院長・久留米大学皮膚科の臨床教授の中野俊二先生

○赤坂クリニック院長の吉家弘先生

○いわきクリニック院長の岩城佳津美先生

○久留米大学皮膚科准教授の古村南夫先生

○クロスクリニック新宿院長の石川浩一先生

いつも色々とご指導いただいている、僕が尊敬している先生ばかりです。

そして、本当に医療レーザー/光治療が好きな先生ばかり。

講師控え室での雑談もレーザー談義が多く、このレーザー医療という分野を選択して本当に良かったなあ、と改めてなんだか幸福感を感じましたよ。

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すべての講演を聞かせていただきましたが、なるほどと、ポンと膝を打ちたくなるような治療法も多く、どれも大変興味深く、僕もメモを沢山とらせていただきました。

同じ機器を使っていても、ドクターによって疾患へのアプローチも使用するパラメーターも違い、本当に勉強になります。

レーザー診療は奥が深いですね。

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僕が今回頂いた講演テーマは、「顧客をファンにするクリニックづくり」という題名でした。

「ファン」にするという言葉は特に医療のカテゴリーでは難しいですよね。東京の場合はいくつも競合するクリニックがありますので、多くのクリニックの中から自分のクリニックを選んでもらうためにはどうしたらよいのか? ということだと解釈しました。

この場にはそういった意味において長年のファンを多く持つ先輩のドクターばかりでしたので、その中で若輩者の僕が話をするのはちょっと身の丈に余るかなあ・・・という気持ちもありましたが、一方で、では自分にできる話はなんだろう? と考えてみると、ひとつ他のドクターとは少々異なる経験が僕にありました。

それは現在のクリニックFに落ち着くまで、5回の開業に関わっているということです。それだけトライアル&エラーを繰り返してきた、ということでもありますので、自分が実際体験してその後の勉強になった苦労話をベースにお話しさせていただこうかな、と気持ちを切り替えました。

昨年東京では50院近くの美容レーザークリニックが廃業になったと聞いています。

通っているクリニックが廃業してしまう、というのは患者さんにとっても大きなデメリットになりますから、開業する医師は、勤務医でなく開業医の道を選択する以上、病院の存続ということを何よりも重く考えなければなりません。

こうして言葉にしてしまえば、開業医に関わらずどんな企業家にも当てはまる至極当然のことなわけですが、実際何かを起しそれを持続させる・・・ということはとても難しいことです。

特に病院において企業家はそのままプレイヤーでもあり、フロントにもなります。企業のように経営陣が退陣しても現場やサービスをそのまま留めるということができない場合も多々あるのです。

僕自身これは頭で十分わかっていたものの、実際この身をもって何年もかけて学んだことのひとつでもあります。

患者さんの支持なくして病院の存続はあり得ません。

つまり、「顧客をファンにする」ということは、病院存続のために必要不可欠な要素の一つといえるわけです。

これは特にレーザー・アンチエイジングのような、生死を左右する病気の治療ではなく、健康な方を対象に行う治療をテーマとする医師にとって至上命題となってきます。

時代の大きなうねりも感じる中で、その至上命題をどう受け止め、どう背負っていくのか。僕なりに思うこと、実際に感じること、実践していること・・・などをお話させていただきました。

つたない部分も多々ありましたが、こうしたチャンスをくださった関係者の皆様、そして最後までお聞きくださった方々すべてに感謝したいと思います。

ありがとうございました。

帰りの飛行機まで少し時間がありましたので、クロスクリニックの石川先生とJMECの西村社長の三人で、地元の方おすすめ 元祖長浜屋のラーメンを食べにいきました。

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西村社長に写真を撮ってもらいました。

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この通り完食。

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ラーメン大好きなんですよね。仕事の後の一杯ということもあって、とても美味しかったです。

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2013年3月23日 (土)

夜は博多へ 外濠公園 四谷の桜

東京は桜が満開になり、すっかり春の陽気ですね。

今日は出勤前に、クリニック近くの外濠公園を散歩してきました。

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この場所は、上智大学のちょうど目の前。

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そして、下の写真は、東京メトロ四ツ谷駅。

普段は地下を通る東京メトロ丸ノ内線が一瞬だけ地上に出るポイントなのですが、地下鉄に乗っていて桜が見えたら楽しいでしょうね。

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東京は、日曜日に雨が降ってしまうようですね。来週までもたないかと思うと残念です。

明日は九州は博多で開催される「第七回アンチエイジングセミナーin九州」の招待講演に呼んでいただいていて、今日の夜から博多にいますので、今年の東京の桜はこれで見納めかもしれません。

明日の招待講演の話はまたブログにアップしますね。

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2013年3月22日 (金)

アルマレーザー社 アクセントウルトラVのデビュー マイクロプラズマ インパクト 

おはようございます。

今日3月22日はクリニックFの診療日です。

東京では桜が綺麗な季節になりましたね。

こちらは解体工事で日に日に背が低くなる赤坂プリンスホテル。

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この建物をバックにした桜の季節はこれで最後になるでしょうね。

ちなみに昨年はこのようでした。

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ちょっと寂しいです。

一昨日は、イスラエルに本社があるアルマレーザー社 社長のジブ カーニーZiv Karni(工学博士)と、アジアパシフィックのリージョンセールスマネージャーのOren Neemanが、今年のAAD(全米皮膚科学会)でデビューした新機種を持って、クリニックFを訪問してくれました。

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アルマレーザー社は、Accent Ultraという超音波・RF(ユニポーラ・バイポーラ)を利用した新たな医療美容機器を提示してきた会社。

この機器は数年前から中国で爆発的なヒットをしているため、売り上げベースでは世界市場で一気に第3位となりました。

僕は過去経営にかかわった5つのクリニックを合わせると、100台近いレーザー機器を購入してきましたが、不思議なことにアルマレーザー社の機器には縁がありませんでした。

クリニックでしばらく話をして、四谷の焼肉屋さんへ。

僕も工学博士論文のプラズマを利用した英語の副論文が通過したばかりだったので、

○今回新製品となったフラクショナルRFの「マイクロプラズマ」

○超音波を利用した皮下への薬剤導入器である「IMPACT」

○ダブルフィルターを利用して赤みに効くダイレーザー様の効果を持つ新製品「Dye-PL」

などなど、機器の開発や工学の技術の話でずいぶん盛り上がってしまいました。

とにかくアイディアのたくさんある会社だな、と改めて思いました。僕のほうも機器をテストさせていただけるようになりましたので、再来週に迫ったボストンでの米国レーザー医学会でまた打ち合わせをしましょう、ということになりました。

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こちらはお土産に頂いたイスラエルのお守りだそうです。

クリニックの待合に飾ることにしました。

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2013年3月19日 (火)

サイノシュア社のパロマ社買収の速報

おはようございます。

今日3月19日はクリニックFの診療日です。

昨晩は米国医療レーザーメーカーのサイノシュア社が老舗レーザーメーカーであるパロマ社を買収するというニュースが飛び込んできました。

こちらは報道するREUTERSの記事です。

Cynosure Inc said it agreed to buy aesthetic laser device maker Palomar Medical Technologies Inc for about $294 million in cash and stock.

2社はボストン周辺に本社を構える会社。

サイノシュア社は、古くはキャンデラ社の技術開発者であった日系アメリカ人であるフルモト博士らが独立してつくったレーザーメーカーで、日本では1990年代終わりにアレキサンドライト波長の脱毛レーザーであるLPIRが爆発的なヒットをしました。

最近では アファームマルチプレックス、アコレード、エリートなどクリニックFにもラインナップがある機種を販売している、プロユースのレーザー機器メーカーとして知られています。

ここ数年はイタリアDEKA社の脂肪溶解レーザーの技術を取り入れ、ボディ痩身用の機器を販売し、業績を上げてきた、現在非常にキャッシュリッチな会社です。

2011年にもサイノシュア社はHOYAコンバイオ社を買収し、QスイッチNd:YAGレーザー機器のゴールデンスタンダードとも言える、メドライトC6とレブライトを手中に収めました。

つい先日のマイアミビーチの米国皮膚科学会でも、ピコ秒レーザー機器を発表し、大きなブースを構えていました。

一方の買収されたパロマ社も、光治療器のコンタクトクーリングシステムや、フラクショナルレーザーの特許技術を持つ老舗のひとつ。

クリニックFでもスターラックスMAXGやコンプレッションフラクショナル1540XDが活躍していますし、現在脂肪溶解の機種としても924nmと975nmの波長を使用したスリムリポという機器を販売しています。

噂は前からあったのですが、2009年に新興のシネロン社が老舗のキャンデラ社を買収した時の様に、実際に買収されるとなると衝撃ですね。

パロマの名前もメジャーですので、シネロン/キャンデラ社として、キャンデラの名前を残した様に、サイノシュア/パロマ社として名前が残るのでしょうか?

M&A後の100日で、その後の企業の行く末が決まると言いますが、本社も同じ地域ですし、サイノシュア社(レーザー技術)とパロマ社(光技術)という二社の得意な技術分野が合わさると業界に大きく変化が起こる可能性もあります。

注意深く見守ってゆこうと思います。

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2013年3月18日 (月)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑫ アメリカ本土最南端 キーウェストへ

おはようございます。

今日3月18日(月)はクリニックFの診療日です。

昨日の日曜日はお休みを頂き、友人達と千葉県までゴルフに行ってきました。

マイアミ滞在中に一度プレーできましたので、今月二度目のゴルフでした。

そうそう、アメリカのゴルフ場では、最新のクラブをレンタルできることが多いのです。マイアミのゴルフ場で借りたレンタルクラブは、一度使ってみたかった白ヘッドのテーラーメイド ロケットボールズ ボンデッド ドライバー USモデル。

出てきたときは、「おっ!」と思いました(笑)。

とはいえ、レンタルクラブを使ってしまうと、素人でも調子が狂うこともありますよね。

僕の場合は特に自分のショートアイアンの距離感覚がずれてしまうことがあります。

昨日は、ドライバーの調子は良かったものの、反面ショートアイアンがまとまらず、スコア的にはレンタルクラブで挑んだマイアミでのスコアよりも悪く、ちょっと・・・いや、かなりがっかりしてしまったのですが、それでも青空の下桜の花も咲き始めた中でのゴルフは楽しかったです。

良い気分転換になりました。

今日は朝早く起きてしまいましたので、マルタ・アルゲリッチのリストのピアノ協奏曲を聴きながら、工学博士論文のために、自分の書いた英論文を訳す作業をしています。

この歳になって臨床の合間に研究をしようと思うと、まとまった時間というものはほとんどありませんので、数十分単位の隙き間時間に頭をフル稼働させて集中して仕上げて行くのが僕のスタイル。

ちょうど一段落つきましたので、今月訪れたフロリダ州キーウェストの話を書いてしまいますね。

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いよいよ車はキーウェストへ。

こちらのグーグルマップをご覧ください。

フロリダ半島の先端です。

マイアミからオーバーシーズ・ハイウェイが島の間に伸びているのがわかりますか?

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こちらの左下に見える最終着点がキーウェスト。

キーウェスト自体が大きな島なのですが、その中でもまずはキーウェストのアメリカ本土最南端の地、サザンモストポイントを目指します。

この場所にはモニュメントがあるのが有名です。

ナビで向かってゆくとたくさんの人が集まっている場所がありました。

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こちらのモニュメントの約145kmの沖にはキューバがあるのです。

オーバーシーズハイウェイでマイアミビーチから300km近くありましたので、マイアミよりも遥かに近いところにキューバがあると思うと、感慨深いですね。

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日曜日ということもあって、観光客が写真を撮るために並んでいます。

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僕はレンタカーを停めてちょっと写真だけ撮らせていただき、すぐに移動。

本当はこのモニュメントが米国本土の最南端の地ではなく、横にある米軍の基地内に最南端の地があるのだそうです。

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望遠レンズで撮ってみました。

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この日は夜にも会食の予定がありました。

夜に帰るとしたら、1時間ばかりしかキーウェストにいられません。

あとは美しいビーチを散策です。

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自慢の車に乗った男の子にも会いました。

平和で本当によいところですね。

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この地は鳥の楽園です。

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海辺でカモメも佇んでいます。

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さらに驚くべきは巨大なペリカンです。

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3m以上の大きさのペリカンが、水上で獲物を探して急転直下。

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見事魚をとらえる様は、感動でした。

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駐車場を見ると、車での旅行客も多かったですが、大型バイクも沢山停まっていましたよ。

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僕は乗りませんでしたが、キーウェストの観光地を周回する汽車の形をした車の様です。

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キーウェストはヘミングウェイが長年住んで執筆した場所としても知られています。

マイアミに帰る前にヘミングウェイの家に行ってみることにしました。

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2013年3月16日 (土)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑪ キーウェストへの長い道のり

翌朝は日曜日。天気が良ければ、キーウェストに行きたいと思っていました。

目が覚めてホテルから窓の外を見てみると、この通りの晴天。

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今回の滞在中は連日天気が悪かったので、キーウェスト行きはほとんどあきらめていたのですが、この天候であれば行けるかもしれません。

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マイアミ―キーウェスト間は片道約4時間。

3年前にセブンマイルブリッジまで行った時に、途中のハイウェイは信号も渋滞もほとんどない一本道というのを確認しています。

急遽予定を変更して、レンタカーを借りることに。

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車を借りて、マイアミビーチを走ります。

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今はナビゲーションがあるので、ほとんど迷わずに目的地まで着ける様になりました。

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ビーチからダウンタウンに向かう橋。

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豪華客船が停泊していますね。

一路キーウェストを目指します。

キーウェストにはフロリダ半島から続く国道US-1号線が通っています。

ここでいうキーとは、珊瑚礁などでできた島のこと。

島(キー)から島(キー)へと珊瑚礁の海の上にかかる橋を渡っていくこの道路は、「オーバーシーズ・ハイウェイ」と呼ばれています。

キーラーゴ、アイラモラーダ、マラソン、ビッグパインキー、サマーランドキー、カジョーキー、ビックコピットキー・・・などの街と島を通過して行くこのハイウェイは「アメリカ合衆国で最も美しいハイウェイ」とも言われているそうです。

マイアミビーチからキーウェストまでは約300kmの道のりです。

こちらがオーバーシーズ・ハイウェイの景色です。

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4時間という時間が全く苦にならない、本当に楽しいドライブです。

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途中、数多くのペリカンに遭遇しました。

マイアミ出発から3時間半後、セブンマイルブリッジにさしかかった頃、雲行きが怪しくなってきました。

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晴天を予想していただけに、ちょっと残念な展開。

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セブンマイルブリッジを渡る頃には大粒の雨が降ってきました。

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20分ほど経過して、雨は上がり、またこのような天気に。

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亜熱帯の気候ですので、こういったことがあるのでしょう。

特にセブンマイルブリッジから先は珊瑚礁の色も変わり、待望のキーウェストにいよいよ到着です。

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2013年3月15日 (金)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑩ ピコ秒レーザー 学会会場展示場のレーザー機器の新発表

AAD米国皮膚科学会、今年の展示会場です。

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レーザー医療界にとって今回最も大きなトピックは、やはりピコ秒レーザー機器の登場でしょう。

数年前から噂のあったこの機器。

サイノシュア社からようやく登場です。

こちらは本邦初公開?

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ピコ秒医療レーザーの写真です。

755nmのアレキサンドライトレーザーをベースとして、750psのパルス幅で照射ができます。

パルスエナジーは200mJなので、十分臨床利用が可能。

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レーザー治療上、機器より発振するパルス幅は、非常に重要です。

1秒からスタートして、照射時間を1000分の1に短くしてゆくと

秒→ミリ秒→マイクロ秒→ナノ秒→ピコ秒→フェムト秒→アト秒 

・・・と、呼び名が変わるのです。

ちなみに工学系ではピコ秒の百万分の一の単位であるアト秒レーザー機器まで開発されています。

アト秒レーザー機器を使用すると、分子ばかりか原子の動きまでを測定できるのです。パルス幅に関しては、医療レーザーとは隔世の感がありますね。

今まで医療の分野ではナノ秒発振機器が最短でした。

これを超える短いパルス幅が出たことは、医療の進化におけるひとつの歴史ですよね。

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ちなみに機器の価格は約3,000万円だそう。まだ高額ですが、今後の臨床適応例が増えてゆくのが楽しみです。

こちらはCUTERA社のブースですが、同じように実験段階ではありますが、Nd:YAGレーザーのピコ秒レーザー機器がR&Dグループで開発されている情報が展示されていました。

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ヤグをベースにレーザー機器を作ると、まずNd:YAGの1064nm及び半波長のKTP532nmが出力できます。こちらを250psで発振する技術が可能になったというわけです。

これが今回の発表です。

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さらに、YAG波長のもともと持つ1320nmを半波長にした659nm。

そして、457nmという波長を現在開発中なのだそうです。

このように波長が揃ってくると、最もメリットがあるのは刺青、タトゥーの除去。

◆1064nmは黒に

◆532nmは赤に

◆659nmは緑に

◆457nmは黄に

それぞれ反応させることができますので、今までとくに難しかった緑色や黄色のタトゥーを除去することができます。

興味深いですよね。

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こちらはパロマ社。

スターラックスよりも、新しいプラットフォームのアイコンです。

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そして、こちらVECTUS LASER。半導体をいくつも横に並べた新規の脱毛機器を発表しています。半導体レーザーは、小さくつくれる反面、熱の逃がし方が難しく、出力を上げるためには技術が必要です。

この辺りは工学的には非常に興味深いです。

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こちらのブースはシネロン社。

新規発売となったeMAXの後継機種であるePlusもデビューしていましたよ。Img_0811

先月本社に見学に行かせていただいた、カルフォルニアのサイトン社。

DEKA社なども多くの展示がありました。

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こちらは近年一気に成長したアルマレーザー社。

アクセントウルトラの上位機種Accent Ultra Vです。

プラズマを利用したフラクショナルRF機器が新たに付け加えられるようになりました。

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詳しい話を開発者に聞きたかったのですが、残念ながら時間が合わず。

ところが、ちょうど来週Alma Lasers社長でもあるDr.Karniの来日予定があり、1日半の日本滞在のスケジュールの中、クリニックFを訪問してくれることになりました。

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学会会場でも注目を浴びていた機器だけに、とても興味があります。

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いずれにせよ、AAD会場のこの混雑ぶりには、毎年のことながら驚かされますね。

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■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑨ オーパスワンを超えるワイン?DARIOUSH MEAT MARKET

おはようございます。

今日3月15日(金)はクリニックFの診療日です。

昨日は、しばらく「木曜恒例」となっている工学部大学院に向かいました。

投稿の準備が終わった新たな工学英論文の最終チェックと打ち合わせや、工学部博士論文の執筆について章立ての見直しなど、また教授にお時間頂きながら進めていきました。

「博士論文」と一言で言っても、各大学でルールが違います。

英文の論文を国際誌にいくつかアクセプトさせ、それらをまとめて博士論文にすることが多いのですが、日本の大学は博士論文を日本語で書いて提出する場合が多いのです。

自分で書いたものとはいえ英語の文章の言い回しを日本語に訳すのは、想像以上に手間がかかります。今後数ヶ月かけてまとめてゆくことになります。

また昨日はDEKAジャパンのスタッフに大学までお越しいただき、残された半年の大学院期間の間に、イタリアDEKA社との工学的な共同研究が可能かどうかも教授と打ち合わせをしてきました。

DEKA社の希望の主なものは、

「『マドンナリフト』の施術で必要なフラクショナルCO2機器である、スマートサイドドットおよびスマートサイドRFスクエアのCO2レーザーの性質を、他機種と比較することによってより特性をより引き出すことが出来ないか?」

ということです。

このブログでも何度も書いてきましたが、レーザー治療機器の場合

同じ波長を使用した機器ならば、同じ性質を持つのでは?

と考えてしまいがちだと思います。

実際には、「CO2レーザーフラクショナルレーザー機器」がいくつかのレーザー企業で開発されたとしても、各社でかなり性能の違いがあります。

たとえば同じスペックの車を作ろうとしても、トヨタとホンダでは技術が違うのは当たり前ですよね。

一方、レーザー機器の特性の違いは、いくつかの機種を使用した医師の感覚で発表されることはありますが、明確な性能の測定方法がなくて、医学的工学的に検討が難しかったのです。

工学的には、レーザーを肌に照射するときに発生する衝撃波をソナーで探知して比較したり、一様の条件で作り上げた人工皮膚に照射して収縮条件を調べたりと、臨床家としては、まだまだ検討しなければならないことは沢山あります。

常に患者さんを診ている限り、より良い診療をするために、疑問は果てしなく浮かび上がってきます。

しかしながら、解決策は過去の教科書どころか、最新の論文にもありません。

レーザー治療を科学として成立させるためには、こうした測定評価方法をもっともっと明確にしなければならず、この答えは、自分で見つけなければならないのです。

僕のようなレーザー治療という新しい医療分野を選択する人間にとって、この点が、知的好奇心を満たしてくれるところでもあり、研究をしたいと思う原動力でもあるのですね。

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さて、再びマイアミブログに戻りたいと思います

この日はCUTERA社のクリス社長にお誘いいただき、湘南鎌倉総合病院形成外科の山下理絵先生、そしてみずき皮フ科クリニックの榎堀みき子先生とご一緒させていただきました。

お店はクリス社長が選んでくれた、こちらの人気店「MEAT MARKET」。Img_0776

マイアミの繁華街であるリンカーンストリートにありました。

AADの開催によって、マイアミでは一時的に2万人以上人口が増えていることもあり、予約がとりづらかった様です。

お店の内装はこのような感じで、雰囲気のあるお店でした。

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ちょうどこの時僕は日本時間で誕生日を迎えていましたので、一足早くワインで誕生日をお祝いしていただきました。

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中でもナパバレーで最近人気だというDARIOUSHの赤ワイン。

これは絶品でした。

もしかしたら、オーパスワンを超えるのではないでしょうか?

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おいしい料理と楽しいレーザー談義に盛り上がり、あっという間に時間が過ぎてゆきます。

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最後にリンカーンストリートで写真を撮りました。

クリス社長。おいしい料理をありがとうございました。

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2013年3月13日 (水)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑧ フラクショナルレーザー機器の今後

おはようございます。

今日は3月13日水曜日。クリニックFの診療日です。

都心部は朝から突風が吹いています。

クリニックの窓から見える街灯や木々も風に揺れています。

花屋さんでは植木が倒れ、麹町方面から四ツ谷方面に向かって歩く人は、大袈裟でなく飛ばされそうです。

公共の交通機関にも乱れがあるようですので、気を付けてお出かけくださいね。

日本では「年度末」も近づき、慌ただしく日々が過ぎてゆきますね。診療後街を車で走ると、道路工事が延々と続いています。

春を迎える準備を整えなければなりませんね。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、再び先週滞在したAAD米国皮膚科学会の話です。

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学会初日は、講演演題のみの開催で、学会展示はありませんでした。

それでも休憩時間にはドクターであふれます。

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まずはフラクショナルレーザーと光治療のセッションから聞き始めました。

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学会会場の中でもこの演題は広い会場で、開場直後は人もまばら。

しかし、開講直前には立ち見も出るほど一杯になりました。

スピーカーたちは米国の名だたる皮膚科の教授たち。

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内容はとても濃いもので、残念ながらこちらで写真を上げることはできませんが、今後の治療機器の進化について、非常に興味深い講演をきくことができました。

特に、「フラクショナルレーザー機器の今後」という演題で、スキャナの照射パターンに工夫を加えたものや、2400nmから2800nmの間で波長を自由に調節できるCr2+:ZnS/Seレーザーシステムの研究の話などは、将来性を感じましたね。

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さらに、フラクショナルレーザー機器に加えて、エネルギー照射を基本にした治療機器で、RF(ラジオ波)とHIFU(高密度焦点式超音波法)との比較演題などが興味ある講演でした。

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もう一つ、興味深かったのがこちらのダーマスコピーの実践のセッション。

こちらは立ち見どころか、会場の中の通路まで座り見席ができる、この学会一の盛況ぶり。

僕もしっかり座り見席で勉強させていただきました。

マイアミ市内は観光地ですので、このような水陸両用車が街に走っていたり、

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超高級別荘を持つ人たちの高級車などが街中に沢山見られ、

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歩いていて楽しい街です。

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お店に入るとこのようなバックもたくさん売っていました。

マイアミブログはまだまだ続きます。

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2013年3月12日 (火)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑦ 学会会場へ

マイアミに着いた翌朝。

天気は今一つだったのですが、ビーチ沿いのホテルで窓から綺麗に海が見えました。

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これだけでも、ちょっと気持ちが明るくなりますね。

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学会会場まで歩いて15分ぐらいでしたので、まずは会場に向かいます。

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学会会場が見えてきましたよ。

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今年の会場は、こちらの「マイアミビーチ・コンベンションセンター」です。

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門をくぐるとすでに多くのドクターたちが会場へと向かっています。

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学会の初日でしたので、沢山のドクターがレジストレーションの順番待ちをしています。

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参加登録は非会員医師はなんと1,980ドル。

参加費だけで、約20万円です。

会員でも655ドル。

勉強するのもお金がかかるものなのです。

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僕も無事に登録できました。

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こちらはeポスターの会場。

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そして講演会場。

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展示場の開場は翌日ですので、まだ設営中でした。

ちなみに、これらの配置は3年前の2010年の同じ会場で行われた米国皮膚科学会(AAD)と全く同じでした。

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■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑥ 20時間かけてマイアミへ

おはようございます。

今日3月12日(火)はクリニックFの診療日です。

そろそろ今年のAAD全米皮膚科学会の模様を含めたマイアミ・ブログをアップしてゆこうと思います。

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マイアミに向かったのは2月28日。

今回のフライトはユナイテッドでした。

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ワシントンDCまで約13時間のフライトです。

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3時間の待ち時間を経て、小型機に乗り換えます。

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マイアミ行きのフライトは、こちら。

アメリカ国内便は、こういった飛行機が多いですよね。

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ここからまた3時間半のフライトを経て、マイアミに到着。日本から合計20時間以上かかったことになります。

飛行機を降りて搭乗口に出るとすぐに

「ドクターフジモト?」

と声がかかります。

声のした方向を見ると、米国カルフォルニアのレーザー会社・サイトン社のグローバル・マーケッター ロバート・ラック。

しばらく歩きながら近況報告しましたが、やはり全米最大の皮膚科学会だけあって、知り合いも多くマイアミに飛んできていますね。

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空港を出るとこの通りの大渋滞。

なんとかホテルにつくことが出来ました。

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お腹も減っていましたので、行きつけそうそう、今回同行した株式会社JMECの方々と食事です。

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気分が上がりますね。

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特にこのラヴィオリは絶品でした。

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翌朝から学会に参加することになります。

 

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2013年3月11日 (月)

黄砂 粉塵 煙霧 14時46分

おはようございます。

今日は3月11日(月)。クリニックFの診療日です。

今週も一週間よろしくお願いいたします。

昨日の日曜日はいくつか溜まった雑務をこなし、打ち合わせを予定していました。

春のような陽気に誘われ、軽い散歩をした後、約束していた都内の高層ビルへ。

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視界の開けた気持ちの良い青空を見ながら話も弾んでいたのです(この写真は同じビューで以前に撮ったものです。)が、そこに突然ものすごく大きな黒い雲が現れて、街を覆っていきました。

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ほんの数分の間にあたりは真っ暗に。

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映画のような光景に、驚きました。

これは何かの予兆なのかと、一瞬寒気がしました。

そして、翌日に控えた、3月11日の2年前の記憶が蘇ってきました。

あの日は金曜日でしたよね。

2年の間にずいぶん遠い場所まで来たような気がする時と、あの時から何も進歩がないじゃないかと感じる時とどちらもありますが、2011年3月11日14時46分を忘れずにいたいと思います。

 

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2013年3月 9日 (土)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張⑤ 空飛ぶペリカン

おはようございます。

今日3月9日土曜日は、クリニックFの診療日です。

朝からバタバタ忙しく、ブログがアップできないので、先週キーウェストで撮ったペリカンの写真をアップしますね。

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フロリダ半島の先端は、ユネスコの世界遺産としても登録され、熱帯から亜熱帯にかけての特殊な生態系が保持されている大湿原のエバーグレーズ国立公園もあり、3m以上の大きなペリカンが生息することで知られています。

この大きなペリカンがほぼ垂直に水面に飛び込み、大きな魚を取るのは迫力があります。

いつだったか、確かNHKの「生きもの新伝説番組」の「ダーウィンが来た!」で見たのですが、ペリカンは必ず左肩から水面に着水するのだそうです。

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写真で見ると、確かに左側から着水していますね。

体の構造は左側からの衝撃を避ける構造になっているのだそうですよ。

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来週からマイアミブログ、アップしようと思います。

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2013年3月 8日 (金)

僕の夢のひとつ

おはようございます。

今日は3月8日(金)。クリニックFの診療日です。

晴れ渡り朝から暖かい都心部ですが、花粉もすごいですね。

皮膚にも辛い季節です。

さて、僕の方はお陰様で6日にマイアミの米国皮膚科学会より無事帰国し、本日より診療再開となりますので、改めてよろしくお願いいたします。

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こちらの冊子は2013年米国皮膚科学会の学会演題集。

最新知識が詰まっています。

そして、クリニックへのお土産のチョコレート。

患者さんにお出ししてゆこうと思います。

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昨日の休診日には、工学部大学院でお世話になっている教授を訪問してきました。

今後の研究についてアドヴァイスを頂いたり、打ち合わせをさせて頂いたりしました。

ここへ来て工学の英文論文も数本通過し、工学博士号の取得が具体的に見えてきました。

工学の英知が集まった機器を専門とする医師になりたい、という自分の道筋が数年前に見えたことは、この時代に生を受けて本当によかったと思えることのひとつです。

もし僕が生まれたのが30年早かったら、そんな夢を見ることも出来なかったでしょうし、もし僕が30年遅く生まれていたらすでにその夢は古いものになっていたことでしょう。

道筋が見えれば、どの道をどんな歩き方で自分らしく進んでいくのかをプラニングすれば良いことになります。

工学部大学院の門を叩いたのは、その意味ではとても自然な成り行きであり、その僕が叩いた門を開いてくださったすべての方に感謝の気持ちで一杯ですが、その中で

「現在クリニックFで診ている患者さんの治療のために、工学の基礎を理解した医師側から、より良い機器の提案が出来るのではないか?」

というひとつの疑問に対しては、この3年間でだいぶ答えが見えてきたような気がします。

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患者さんを日々診察・治療していると、アイディアは沢山浮かびます。

しかし、レーザークリニックを運営する上では、その浮かんだアイディアがどの程度工学的に実現可能なのか、工学を理解しなければ提案が出来ない、というひとつのジレンマを以前は抱えていました。

皮膚科学会などで語られる演題や展示ブースを見ていても、機器の中の話がディスカッションできない限り、機器を理解した上で操作するというところに至ることができないのです。

数年前には、セールスパーソンの主張をそのまま受け入れるしかなかったのですが、ここ数年は工学的な知識がついたので、学会や展示場の場で機器についての詳しい質問を返すと、上司や開発者を連れて来てくれるようになりました。

こうして僕なりに見えてきたことは、レーザー治療や光医学はまだまだ発展途上にあり、未来の可能性は想像以上にあるということ。

その上で今僕が夢見る僕個人の未来は、できたら今後10年の間に今まで培ってきた知識と経験を使い、新しいコンセプトのレーザー治療機器を作ることに是非とも関わってみたい、ということです。

夢の実現に向けておおよその図面は頭の中にありますし、特許条項も調べてあります。

具体化に向けて一歩一歩着実に進んでいきたいと思っていますので、また見えてきたらご報告しますね。

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僕自身が工学部に通うようになって、クリニックFにおけるレーザー診療も大きく変わりました。

光もレーザーもRFも、電磁波の一種です。

これらを治療に用いる場合、皮下のなるべく多くのレイヤーに層状に効率よくエネルギーを加えることが大切です。

それには、いくつかの機器を合わせて同時に施術をする方が効率が良いのです。

たとえば、

○最強のたるみの治療法は、「サーマクール」+「ウルセラ」

○最強の肌質の若返りの施術は 「フラクセル3DUAL」+「スターラックス1540XD」

○最強の目元回りの施術には 「マドンナアイリフト」+「サーマクールアイ」

○肝斑治療には 「フラクセル3(1927nm)」+「メドライトC6レーザートーニング」

などなど。

通常のクリニックの場合は、二つの施術を一日にしてしまうとオーバーパワーになるため、避けることが多いのです。

簡単に言えば、波と波が重なると、波の波形が高くなりますよね。

電磁波も一緒で、同時に照射したほうが効果が上がります。

クリニックFでは、それぞれの機器から顔全体に照射されるエネルギー(J:ジュール)を換算(積分)するという方法を取り入れたことで、治療効果を上げることができるようになりました。

今回アメリカの学会で、

「治療で注意するのは、照射野に入るジュール(もしくはそれを平方センチメートルで割ったフルレンス)だけに注目すればよい」

と、ここ数年の僕と、全く同じ主張を発表していた皮膚科の教授がいらっしゃり、ちょっと嬉しかったですね。

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2013年3月 6日 (水)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張④ 帰国しました

先ほど、シカゴ経由で、出張先のマイアミビーチより、無事に帰国しました。

留守中、関係者の方々にはご迷惑をおかけしました。

全米皮膚科学会(AAD)は、今年のレーザー市場のトレンドを左右する大きな学会ですので、今後のレーザー市場の動向を読むのに非常に勉強になりました。

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こちら、上は学会会場にて。早朝でまだ展示場は開いていません。

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こちらは一日使って訪問したキーウェスト。

前回2010年のマイアミ開催のAADの時は、時間の関係でセブンマイルブリッジまでで引き返しました。

今回は、いわばそのリベンジ。

初志貫徹で、片道4時間かけてレンタカーで行ってきました。

セブンマイルブリッジよりも先はサンゴ礁の色が全く変わり、素晴らしい景色でした。

明日の休診日は、通過したばかりの工学部のレーザーの論文をもって教授と次の研究の打ち合わせです。

クリニックFの診療は8日からになります。

マイアミ〜キーウェスト滞在ブログはまたこの国際学会周遊記でアップしますね。

またよろしくお願いいたします。

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■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張③ マイアミからの帰国途中 シカゴトランジット

アメリカのフロリダ州はマイアミビーチで開催された、2013年の全米皮膚科学会(AAD)。

本年も多くの医療関係者が参加したため、開催期間中のマイアミビーチは一時人口が2万人以上も増えたのだそうです。

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こちらはホテルの窓から観たマイアミビーチ。

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クルーズシップの就航ルートということもあって、毎日海を眺めるのが楽しみでした。

今日は早朝3時半起床。朝6時の便でマイアミ国際空港を出発して、今、シカゴにトランジットしています。

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景色は一転して大雪。

アメリカは広いな、と感じるのはこういうときですね。

実はマイアミで朝メールをチェックしたところ、今年書き上げたレーザー工学の論文が英文誌にアクセプトされたと連絡がありました。

英語の論文が科学雑誌に受理される事は、今の僕にとって最も嬉しい事のひとつ。

特に今回の論文は、今後投稿予定の論文の、基盤となるべき記載があるのです。

このキー論文が通過した事によって、今後の研究の展開が大きく広がります。

様々な方にお力添えいただき、やっとここまで来ました。

この先の道のりはまだありますが、とはいえひとつの区切りを頂くことができたようで、ほっとしました。感謝の気持ちで一杯です。

日本時間の本日帰国します。クリニックFの僕の外来は、8日から再開となります。

全米皮膚科学会で得られた情報は、また進捗をアップしますね。

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2013年3月 2日 (土)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張② マイアミビーチ 誕生日

日本を離れて約20時間。

マイアミビーチにやってきました。

こちらに到着したのは現地時間夜9時。

翌朝、青空には恵まれなかったものの、それでも目の前に開けたオーシャンビューの視界に感激しましたよ。

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マイアミでは先週まで晴天が続いていたそうです。ただ、5日間のこの全米皮膚科学会期間の前半は天気が悪いという予報なのだとか。

今日も肌寒い天気です。

さて、朝一番に学会会場へ行き、レジストレーションをした後は終日口演をききます。

ここでは、文字通り「桁違いの」情報が入ります。

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特に最新レーザー医療に関しては、アメリカの学会に参加する事で勉強し、知識を蓄えて行く以外に現在道はないのだということを改めて思い知らされます。

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ちょうどマイアミとの時差は14時間で、学会時間は日本の真夜中から早朝にあたります。

眠い目をこすりながら、目薬を差しながら、それでも興味深くて講演に聞き入ってしまいます。

初日の面白かった情報としては、いよいよスキャナ機能を増した、フラクショナルレーザー機器次世代バージョンの開発が始まりつつある事。

そして、特に水に吸収される事で重要な1000nm以上の可変波長のレーザー機器がいよいよデビューすること。

工学系レーザー学会ではメジャーのひとつであるOCTシステムを治療に加えるための手法など。

とても貴重な情報とともに勉強になりました。

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一日を終えてホテルに帰ってみると、メールやfacebookに誕生日のお祝いが沢山届いていました。

マイアミはまだ3月1日でしたのであまり意識していなかったのですが、14時間の時差を考えると、日本ではもう3月2日。僕の誕生日でした。

昨晩の会食で集まった友人が、美味しいワインと豊富な海産物で誕生日を祝ってくれました。

この歳になると、誕生日が嬉しいというよりは「よくこの歳までなんとかやってくることができたなあ」という感慨と共に、育ててもらった方々やすべての経験と時間に感謝の気持ちが生まれる日ですね。

ありがとうございました。

本年は、工学博士号がいよいよ授与される重要な年。今までレーザー医師として努力して目標としてきた国外海外講演回数もいよいよ100回を超える(はず?)という節目の年です。

これまで工学医学のレーザー領域で学んだ多くの事を、次に生かすためにスタートを切ろうと思っています。

これはまたいつかのブログに書きますね。

もう少しこちらで勉強させて頂き、6日に帰国いたします。

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2013年3月 1日 (金)

■2013年3月 マイアミ AAD全米皮膚科学会出張➀ Washington Dulles International Airport ワシントン・ダレス空港でトランジット中です

本年マイアミで開催される米国皮膚科学会参加のために、米国に来ています。

Washington Dulles International Airport (IAD)にてトランジット中。

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アメリカ最南端のフロリダ州ですので、成田からここまで12時間。

さらに3時間待って、ワシントンDCからマイアミビーチまで3時間の飛行。

現地では、晴れが続いてくれると良いのですが。

またあちらの様子をブログでアップしますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

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