サイノシュア社のパロマ社買収の速報
おはようございます。
今日3月19日はクリニックFの診療日です。
昨晩は米国医療レーザーメーカーのサイノシュア社が老舗レーザーメーカーであるパロマ社を買収するというニュースが飛び込んできました。
こちらは報道するREUTERSの記事です。
2社はボストン周辺に本社を構える会社。
サイノシュア社は、古くはキャンデラ社の技術開発者であった日系アメリカ人であるフルモト博士らが独立してつくったレーザーメーカーで、日本では1990年代終わりにアレキサンドライト波長の脱毛レーザーであるLPIRが爆発的なヒットをしました。
最近では アファームマルチプレックス、アコレード、エリートなどクリニックFにもラインナップがある機種を販売している、プロユースのレーザー機器メーカーとして知られています。
ここ数年はイタリアDEKA社の脂肪溶解レーザーの技術を取り入れ、ボディ痩身用の機器を販売し、業績を上げてきた、現在非常にキャッシュリッチな会社です。
2011年にもサイノシュア社はHOYAコンバイオ社を買収し、QスイッチNd:YAGレーザー機器のゴールデンスタンダードとも言える、メドライトC6とレブライトを手中に収めました。
つい先日のマイアミビーチの米国皮膚科学会でも、ピコ秒レーザー機器を発表し、大きなブースを構えていました。
一方の買収されたパロマ社も、光治療器のコンタクトクーリングシステムや、フラクショナルレーザーの特許技術を持つ老舗のひとつ。
クリニックFでもスターラックスMAXGやコンプレッションフラクショナル1540XDが活躍していますし、現在脂肪溶解の機種としても924nmと975nmの波長を使用したスリムリポという機器を販売しています。
噂は前からあったのですが、2009年に新興のシネロン社が老舗のキャンデラ社を買収した時の様に、実際に買収されるとなると衝撃ですね。
パロマの名前もメジャーですので、シネロン/キャンデラ社として、キャンデラの名前を残した様に、サイノシュア/パロマ社として名前が残るのでしょうか?
M&A後の100日で、その後の企業の行く末が決まると言いますが、本社も同じ地域ですし、サイノシュア社(レーザー技術)とパロマ社(光技術)という二社の得意な技術分野が合わさると業界に大きく変化が起こる可能性もあります。
注意深く見守ってゆこうと思います。
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