サーマクール発売10周年の記念講演会
出発前にひとつ、サーマクールのNEWボディチップについて少しお話ししましょう。
来たる6月2日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で開催されるサーマクール発売10周年の記念講演会に講師としてお声を掛けていただきました。
座長はみやた形成外科・皮ふクリニックの宮田成章先生。
日頃より尊敬する先輩であり、レーザー工学理論の話も尽きない先生ですので、お会いするといつも機械の話で盛り上がってしまいます。
今回もサーマクールのユーザーがメインの会ですので、宮田先生にリードして頂きながらも、会場にいらしてくださった方々に少しでも役に立つ忌憚ない本音トークを繰りひろげられたらいいなあと思っています。
このサーマクール10周年の講演会は、現在ソルタメディカル社のCEOであるステファン=ファニングと共に、世界各国を回っており、日本が最終になるのだそうです。
ファニング氏は2007年にCEOに就任して以来、世界各国で会っています。
僕は最も初期の段階にサーマクール認定医の資格を取った医師の一人ですが、あれからもう10年も経つのですね。
感無量です。
サーマクールは現在3世代目の機器CPTが活躍中ですが、肌質を改善し、たるみを解消する機器としては10年経った今でもこの機器この技術こそがゴールデンスタンダードであり、他の追随を許さず揺るぎない地位を保持しています。
技術革新目覚ましい現代で10年トップの座を譲らないということは大変なことであり、技術的にも戦略的にも見事の一言に尽きます。
今回、今までサーマクールBODYとして使用されていた深い部位へエネルギーを配分するTotalチップを、顔に応用する治療法が提案されたため、こちらの臨床評価も依頼されました。
このTotalチップは2005年ごろにブライアンDゼリクソン医師らが
“Histological and Ultrastructural Evaluation of the Effects of a Radiofrequency-Based Nonablative Dermal Remodeling Device”
という論文にしていました。
サーマクールのチップは三つありますが、それぞれに色が分かれています。
Totalチップは右のオレンジの箱に入っています。
通常使用する青いチップとは構造も別です。
ちなみに左の緑の箱のものは、目元を治療するEyeチップです。
実際に皮下を加熱する実験をしてみると、通常のチップに比較すると加熱される容積が約二倍になります。
クリニックFでもさっそく施術を開始しましたが、特に下顎部分の引き上げ効果はより高く、ウルセラを照射するような感覚ですね。
自分でも照射してみましたが、加熱される領域が深いのが体感できますし、引き上げ効果もなかなかのもの。
二つのチップを組み合わせた新たなサーマクールの施術方法が提案できると興味深いと思います。
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