■ASLMS 2013 in Boston㉑ 退役空母イントレピッドとカミカゼアタック 日米地位協定
おはようございます。
今日5月15日(水)もクリニックFの診療日です。
土曜日深夜便でのドイツ出張まで、今日を含めて診療日は3日(15日、17日、18日)です。
来週は25日の土曜日まで僕の診療日はありませんので、お急ぎの方がいらっしゃいましたら今週中にご連絡くださいね。
今日のブログ「新国際学会周遊記」は先月滞在したNYの話です。
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空からヘリコプターで観たコンコルドとスペースシャトル。
これが気になってこの場所にやってきました。
イントレピッド海上航空宇宙博物館(Intrepid Sea-Air-Space Museum)。
退役空母のイントレピッドを博物館にしたもので、1982年よりNYの街で展示されています。
今まで来たことがなかったのですが、それは、この場所がニューヨークマンハッタンの西の端という、交通の便が悪い場所にあるからなのですよね。
地下鉄などが通っていないのです。
空母の甲板には所狭しと、航空機マニア垂涎の飛行機が展示されています。
こちらは超音速高高度偵察機のSR-71(ブラックバード)です。
実物を初めてみましたよ。
艦橋内には退役軍人たちがガイド役をして、艦内の説明をしています。
さらに、スペースシャトル・エンデバー号の展示もありました。
スペースシャトル関連グッズが多く並んでいます。
セントラルパークをバックにした、見事な写真ですね。
さらにレゴブロックでできたイントレピッドのミニチュア。
細かいところまで精巧につくられています。
レゴビルダーという専門の職種もあるようですが、すばらしい技術ですよね。
と、ここまではとても楽しい見学だったのですが、その後に現れたこのアトラクションにはちょっと悲しい思いをしました。
こちらの「神風体験」プログラムです。
アメリカの軍艦に乗っている様に展示場を甲板に模して、カミカゼアタックを映像で疑似体験するものです。
軍艦に乗っていると、艦橋はあたかも巨大なビルのように見えます。
そこに零戦が突入し、炎上、船内はパニックに。
さらに実際にオレンジ色の閃光や白い煙が上がるような仕組み。
この際に零戦が艦橋に突入する実動画は、ほとんどのアメリカ人が観ているものなのでしょうが、まさに911の、WTCへの航空機の突入にそっくりなのです。
多くのアメリカ人が911のテロの際に、カミカゼを連想したと言っていましたが、この映像を見て納得しました。
また、ここでカミカゼの戦闘機乗りたちを表現するのに使われている英語が、反日感情をあおり、耳を塞ぎたくなるようなものばかり。
英語が理解できなかった時であれば複雑な感情もわかなかったのと思うのですが、これはきついですね。
僕がセスナ操縦士免許をとった時に、最も重点的に練習したのは着陸でした。
飛行機の離陸は一定以上にスピードを上げて、操縦桿を引くだけですので、誰でも出来ます。着陸には経験と技術が必要で、かなりの練習が必要なのです。
戦中にカミカゼに参加した当時の若き戦闘機乗りたちは、着陸技術を学ぶこと無く、飛び立ったと聞きます。
当時の日米の戦況は想像でしか出来ませんが、国家の存続をかけて戦い、若く散った戦闘機乗りたちの気持ちが、同じ日本人としてよくわかるだけに、つらい思いを想像してしばし考え込んでしまいました。
誤った戦略では、どんなに戦術が優れていてもどんなに優秀な人材を集めても最終的な勝利を手にすることはできません。
つい先日、日米地位協定についての本を読みました。
この「戦後再発見」シリーズは、知的な日本人ならば全員読むべき内容のように思います。
なぜなら、原発再稼働問題や検察の調書ねつ造問題、さらにTTP関連法案に至るまで、どうにも腑に落ちない国家政策が、実はこの日米地位協定に深い関係があることを述べているからです。
教科書で習っていない戦後史。
まだまだ学ぶ必要がありますね。
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