サーマクール発売10周年記念 招待講演
おはようございます。
梅雨入りした関東地方ですが、昨日・今日と雨も降らず暑いくらいの陽気ですね。
今日も一日四谷・クリニックFにて診療をしています。
昨日の日曜日はANAホテル赤坂で開催された、サーマクール発売10周年ユーザーズミーティングにてお声を掛けていただき、講演をさせて頂きました。
サーマクールの新型CPTチップであるTotal Tipについても、お話をさせて頂くことになっていました。
こちらのトータルチップの評価をということで900ショットのものを事前に6個いただきましたので、合計900×6の5400ショットを出張前に自分の手でモニターに照射し、反応を診てゆきました。
2002年12月にサーマクールはこの日本でデビューを飾りました。
以来、僕はサーマクールの機器を現在までに5台購入しています。
アンチエイジングレーザーの歴史を振り返ると、サーマクールというのは後世に残る、レーザークリニックの運営手法について大きく舵を切った画期的な機器であると思っています。
日本という独特なルールのある国において、サーマクールはそれまでの美容外科/美容皮膚科とは全く異なる路線で、独立したレーザークリニックを経営・運営できる市場を創り上げた機器なのです。
座長の宮田成章先生と。
宮田先生は、レーザーや高周波の工学的な話をかなり細かくディスカッションさせて頂ける数少ない先輩の一人です。
ユーザーズミーティング開始前の打ち合わせで、サーマクールの技術スタッフと、ファニング本社社長含め、今回のトータルチップの利点について工学的な話を一時間ばかりディスカッションさせていただきました。
おかげで講演の際には、自分の講演内容の疑問点もすっきり。
ありがたかったです。
講演会はファニング社長の話から始まりました。
僕のほうは
「Without Thermage I would never have thought of managing an Anti-aging LASER Clinic」
(サーマクールの誕生がなければ 僕は アンチエイジング・レーザークリニックの「経営者」になろうとは 決して思わなかっただろう)
というプレゼンテーションから昨日の講演は始めさせていただきました。
講演内容は、
○サーマクール発売が、美容界・レーザー医療界に与えたインパクト
○過去より変化しつつある照射方法についてのコメント
○照射するコツとして、RF照射の施術時間中増加する皮下の血流量を考慮し、皮膚の伝導率と透磁率及び温度の時間的な変化を認識したうえでの、最適なトリートメント・アルゴリズムの提案
○新規発売されたCPTトータルチップの利点と弱点
・・・といった論点を交えたものを中心に今回はまとめてみました。
会食では多くの方々と話もでき、嬉しかったですよ。
こうして考えてみると、この20年余りの間に沢山のレーザー/光治療機器がデビューしましたが、美容やアンチエイジングという市場の中で歴史のうねりを大きく変えたレーザーというのはそう多くはありません。
実際数台しかない、というのが僕の私見です。
サーマクールは確実にその数台の中のひとつ。
サーマクールのデビューがなければ、僕も違う科に移って診療や研究に取り組んでいたかもしれませんから、ある意味僕にとって「運命の出逢い」のひとつが2002年にあったこととなります。
人との出逢いも大切ですが、機器好きな僕にとっては「運命の機械」との出逢いによってその都度視点が変わり、インスピレーションが湧き、人生も大きく変わってきたように思うのです。
時代に合わせて変化をし続けるサーマクール。
サーマクールの5年後・10年後も引き続き見守っていきたいですね。
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