僕にとっての博士号とは
おはようございます。
今日6月24日(月)はクリニックFの診療日です。
本日は朝9時より世界の次世代痩身機器を揃えた、新しい痩身専門クリニックについて早朝企画会議がありました。
診療の後、夜からはイギリスから来日中のレーザーメーカーの学術技術担当者との打ち合せ。
忙しい日々が続いています。ありがたいことです。
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先週の土曜日、工学部の学内学位審査会が開催されました。
緊張の中迎えたこの日でしたが、発表及び質疑応答までをなんとかこなし、おかげさまで無事終了しました。
「この段階で、ほぼ工学博士号が確定したと言って良いでしょう。」
とのお言葉を教授に頂きました。
苦労しただけに喜びもひとしおです。
思い返せば3年前、専門用語も日常的に使う言葉も医学の世界とは全く違う、理系という同じくくりでは語り切れない学問の勉強を始めた当初、それこそ「雲をつかむような」ことを始めてしまったなあ・・・と迷宮に入りこんでしまったような思いを何度もしたものです。
それでも手探りで、無我夢中で毎日を送りながら、真剣に研究に向き合うことで多くのことを学びました。
文系・理系という枠に当てはめ、カテゴライズしてしまうのは実に簡単ですが、
同じ医療という分野に属していても
●「生物学」 は 「医学」 の中に
●「物理学」 は 「工学」 の中に、さらには医療機器の開発に
●「化学」 は 「薬学」 の中に、さらにに香粧品の開発に
生きてくる学問であり、研究のアプローチも制約も違います。
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理系にとっての博士号は、免許やお免状のように取得し額縁に飾ることが目的なものではありません。
特に研究の場では、そこまで辿り着くほどに勉強をしないと、使えない言語や逢えない人、見えない景色があるのです。
ある特定の分野の専門家と、専門的な話ができる国に入国するためのパスポートのようなもの、といえばいいのでしょうか。
博士号の「博士」というタイトルは、
「この人は専門用語を使って、専門の話し合いが出来る基礎知識を持ち合わせていますよ。」
という合格証なのです。
医学の世界も工学の世界も、ものすごいエキスパートがひしめく世界ですが、そんな中で海のものとも山のものともわからない人と出逢っても、相手がどの程度の言語能力と理解能力があるのかある一定のラインまでは計ることができるわけです。
パスポートに英語のTOEICの点数がついてるようなかんじでしょうか(笑)。
まだ実感が湧くところまでは至りませんが、これからも頑張って、次の研究を進めてゆきたいと思います。
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