「顔のシミが多い」と「動脈硬化の危険性が高い」のか?
クリニックの患者さんから、「顔のシミが多い」と「動脈硬化の危険性が高い」のはどうしてですか?
という質問が多いので、なぜかと思ったら、どうやらテレビで放映されたのですね。
テレビでは理由を話していなかったのだとか。
ちょっと考えてみればわかりますが、これは当たり前のことです。
生体が老いる時、活性酸素が関わっていることはご存知だと思います。
活性酸素を除去する能力は、加齢とともに減ってゆきます。
たとえば、体を丹念にメンテナンスしている野球選手などのスポーツ選手は、35歳を境に引退する人がぐんと増えますよね。
これは35歳を超えると、激しい運動による活性酸素が除去できなくなるので、運動のパフォーマンスが落ちるためです。
活性酸素は紫外線、ストレス、過度の有酸素運動、などで増加します。
皮下の活性酸素が、シミやしわの原因になりますので、活性酸素が多ければ多いほど肌は衰えてしまいます。
反対に、生体内で活性酸素を除去する能力が高い人は、見た目も若々しく見えるのです。
動脈硬化に関しては、血中コレステロールや中性脂肪を気にしますが、そのものが動脈硬化を起こすのではありません。
血中コレステロールや中性脂肪が、活性酸素と結びついて、過酸化脂質になって初めて動脈硬化の原因となるのです。
したがって、
「顔のシミが多い」=「動脈硬化の危険性が高い」
という数式は成り立つのですよね。
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