皮膚科医とレーザー治療 英文論文
おはようございます。
7月1日。今年も後半になりました。
今日もクリニックFの診療日です。
今週も毎朝毎晩、企業の方々と打ち合せが入っています。
今日も早朝から新規にプロデュースすることになった、「最新医療機器による痩身クリニック」の朝食会議が入っています。
ずいぶんと枠組みが整ってきましたよ。
楽しみです。
今日は、以前取材を頂いた日経ヘルスの新刊
「女の「たるみ」を解決!」
がクリニックに届いていました。
よろしかったらご覧くださいね。
さて、今日のブログは新しい医療について。
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学会活動やFacebook、ブログといった媒体を通じて、様々なドクターからご連絡を頂くことが最近以前よりも増えてきました。
特に皮膚科の先生方から相談を受けるようになり、開業医の先生方、そして大学病院の先生方の意識の変化を感じます。
以前からこのブログでもお話していますが、日本では厚労省の認可が遅れて、最新の機器が使用できない「デバイスラグ」という問題があります。
また、保険診療の範囲で臨床を続けられる先生方は様々な事情により、レーザー治療のことは聞くけれど実際にレーザーに何がどこまで出来るのか把握しきれない現状もあります。
厚労省で認可が下りない機器を、大学病院で使うのは難しいですから、大学医学教育にここ10年間のレーザー医療の進化が反映されていないのですよね。
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アトピー性皮膚炎やニキビ、肝斑といった症状に対し、以前でしたら街の皮膚科に行くと
「レーザーを打つと悪化する」
という都市伝説のような「常識」がありましたが、最近インターネットで一生懸命英語の論文を検索されたり、実際読み込まれることで、過去のこうした常識が世界基準では決してないことに気付かれる勉強熱心なドクターが増えているようです。
僕も大学研修医の時に、
「日本語で得られる医学情報は、英語のものよりも10年以上遅れている。」
「専門分野の英文医学雑誌は、どんなに忙しくても必ず目を通しておきなさい」
「先生(僕のこと)も、日本語で論文を書こうと思ってはだめだ。世界に発信するつもりで英語で書きなさい。」
と教えられました。
苦労して初めて英語の論文が通過した時に、お世話になった当時の教授がとても喜んでくださり、
「これで君も、世界のFujiomotoになる資格を持ったんだよ。世界中の医師が君の論文を読むことができるんだ。これからも頑張りなさい。」
と褒めてくださったのを今でも思い出します。
研修医の時に叩き込まれた医師としての生活習慣は、20年後の今になっても変わらないですね。
僕もどんなに忙しくても、最新の英語の医学雑誌は、必ず目を通しています。
医学は常に進化しているのです。
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国民皆保険を擁する保険診療と自由診療という日本独特な枠組みの中で、新しい医療に取り組んでいくと、古い常識を持った人たちとコンフリクトすることがあり、時折様々な局面で壁にぶつかってしまいます。
僕自身も時々悩んだり落ち込むこともありますが、大きな歴史の流れの中で日本の医療を考えると、たぶん今は夜明け前。
レーザー/光治療という、医療の中でも限られた範囲にはなりますが、僕はこれからも日本に「世界常識の医療を提供する」という気持ちを忘れずに、頑張っていきたいなと思っています。
世界最先端のレーザー情報がわかる
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