◆2013年8月ヨーロッパ出張⑬ ブレゲンツ音楽祭 モーツァルト「魔笛」
おはようございます。
今日8月30日(金)は、クリニックFの開院日です。
休診日の昨日はいつも通り工学部の研究室に顔を出して、RF(ラジオ波)の生体に関する研究をしてゆくための打ち合せ、その後は教授や学生さんたちと暑気払いで飲んできました。
こうした世代を超えた人たちと飲むことは、持てるようでなかなか持てない機会ですね。いろいろと刺激を頂きましたよ。
明日土曜日からは再び欧州出張に行ってきます。今回は前回の出張から帰国後日本の滞在が10日余りしかありませんでしたので、欧州と日本どちらの時差に合わせるべきか迷いましたが、ちょうど仕事も溜まっていて物理的に夜もたいして寝られませんでしたので、漸く欧州に時間を合わせることにしました。
現地でまた訪れる国が増えるかもしれませんが、現在ではドイツとイタリアに滞在する予定です。
9月10日に帰国しますので、クリニックFの外来は11日からとなります。
さて、僕のブログは先週滞在したオーストリアはブレゲンツの音楽祭についてです。
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スイスからブレゲンツに移動すると、ブレゲンツは音楽祭一色です。
こちらの街は、見ての通り湖畔の美しい街。
教会もあります。
今回この地にやってきたのは、湖上音楽祭を楽しむためでした。
湖の上に建てられた舞台。
2年に1度立て替えが行われ、次の演題に向けてセットもがらりと変わります。
2013年~14年はモーツァルトのオペラ「魔笛」が演題に選ばれています。
魔笛はドイツ圏に住む文化人達が、子弟のオペラデビューに最も最適だと考えている題目なのだそうです。
ちょうど新しく発売されたばかりのメルセデスEクラスのAMGが会場に展示されていました。
湖畔を眺めながら席に着きます。
今年の舞台はこちらです。
魔笛はモーツァルト最後の作品のひとつ。
フリーメイソンの秘密にこだわった作りがなされているので3の数字が頻出します。
こちらの舞台に建っている3人の怪獣。
そしてその下には舞台となる亀の甲羅。
今回は舞台設営に9億円かかったのだそうです。
ゆっくりと沈んでゆく夕日。
いよいよ日が落ちると、序曲が始まります。
夜の女王の娘であるタミーナが、当初は悪役の扱いであるザラストロにさらわれるところが描写されます。
実際に声楽は、船に乗った主人公の王子タミーノが大きな蛇に襲われるシーンからスタートしますが、これも舞台装置がよく考えられていて楽しめました。
通常魔笛は途中で休憩が入るのですが、この人数ですので休憩はなし。
日が沈んだ後は舞台となった湖を上手く利用して話が進んでいくのですが、最後は皆スタンディングオべーションで応えましたよ。
これ以上豪華に出来ないのではないかと思われる舞台装置のもと、夜の女王のアリアやザラストロのアリアを聴き、非常に感動しました。
ちょっと残念だったのは、舞台全般のマイクの使用。
まあこれだけ大きな舞台ですとそれも止むを得ないことと思う一方で、役者の生の声を聞きたいと思ってしまうのがオペラファンなのですよね(笑)。
日没の20時近くから舞台が始まりますが、夜も更けて12時近くです。
今年最も楽しみにしていたイヴェントの一つ。
すばらしい体験でした。
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