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2013年10月の24件の記事

2013年10月30日 (水)

●2013年9月 ドイツ・イタリア出張⑯ ヴィチェンチャ 建築家 アンドレーア・パッラーディオ

おはようございます。

今日は10月30日。今月最後のクリニックFの診療日です。

昨晩は診療後レーザー皮膚科、美容形成外科の大先輩である、宮田成章先生そして河野太郎先生を囲んで、有志のドクターと共に新宿の全聚徳に集まりました。

このお店は北京ダック発祥の店として知られ、北京に本店があるのですが、僕は二度ほど本店に行ったことがあります。

本店ではサソリのから揚げを食べられるのですよね。

昨日は久しぶりの北京ダックと、勉強になる話や楽しい会話でよいひと時を過ごしました。

さて僕のブログ「新国際学会周遊記」ですが、今月は僕の人生史上で最も忙しかった月だけあって大変遅れております。

なるべく早くアップしてしまいたいと思います。

9月上旬に滞在したイタリアはヴィチェンチャについての話。

***********************

ヴェローナとヴェネツィアの間にある都市で、もう一つ滞在したかった街があります。

ヴェネト州の中心部にあるヴィチェンチャという街。

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人口は11万人です。

この町は、16世紀のルネサンス時代の建築家アンドレーア・パッラーディオ(Andrea Palladio)の建築物が多くある街として知られています。

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この歩いても半日で回れる街の中には、ユネスコの文化遺産が39個もあるのです。

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こちらはキエリカーティ絵画館。

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バシリカ

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ヴェネチア共和国総督官邸

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多くの美しい建築物を見ながら、街を歩くのも楽しいです。

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こちらは、オリンピコ劇場。

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隣のツアーの英語ガイドさんの話を聞いていると、劇場舞台セットの裏に、遠近法を利用した立体的な構造物が作られておりここに工夫があると話していました。

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内部はこの通り、ローマ時代の劇場の様。

天井に雲が書いてあるのがわかりますか?

外での劇場に模してあるのです。

わずか3時間余りの滞在でしたが、訪れることが出来てよかったです。

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2013年10月29日 (火)

増毛のためのレーザー機器 白髪を黒髪にもどすレーザー機器

おはようございます。

昨日の晴天から一転して雨ですね。

今日10月29日はクリニックFの診療日です。

今日クリニックに出勤すると、毎月楽しみに読んでいる米国レーザー医学会誌が届いていました。

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診療前にパラパラめくっていると一つ目の論文が、レーザーによる増毛研究です。

英語のタイトルは、表紙に書かれている通り

「The Groth of Human Scalp hair mediated by visible Red Light Laser and LED souces in Males. 」です。

正直この手の報告は沢山出ていますので、過去の論文は英語であっても真偽のほどがわかりません。

また、こちらは既に販売されている「ある製品」の効果を判定した論文でした。

赤色の光を使うことはわかりますが、なぜ「Laser」と「LED」という二つのエネルギーソースを使うのかわかりません。

学会誌であれば、併用療法ではなくてレーザーとLEDのそれぞれ単体でデータを取るべきでしょう。

しかしながら、LSMはレーザー医学誌の中では超一流誌です。

かの査読者が認めたのですから、信ぴょう性はあると思います。

これとは全く別件で、白髪を黒髪にするレーザーが開発されていると噂を聞いています。

現在、予想できる波長とパルス幅で機器を用いた予備実験をしようと僕も思っているのですが、レーザー医療界、レーザー工学界は、本当に研究したいことばかりですね。

時間がいくらあっても足りません。

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2013年10月28日 (月)

第11回JMECトータルアンチエイジングセミナー ルー・リード

おはようございます。

10月28日(月)はクリニックFの診療日です。

今日の都心部は朝から気持のよい秋晴れですね。

今年の10月には6つの台風が日本近郊にやってきたのだそうです。

雨の日が多かった印象があるので、昨日今日と久しぶりに気持ちがいいですね。

そんな東京ですが、現地時間10月27日にミュージシャンのルー・リードが亡くなったとの訃報が届きました。

「A Walk on The Wild Side」は歌詞の内容を知ってか知らずか、日本でも様々なところで流れ、カバーされてきましたよね。

ルー・リードの誕生日と僕の誕生日は生まれた年は違いますが、月日は一緒だと人から聞いたことがあります。

71歳。まだ若い。

ご冥福を心からお祈りいたします。

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昨日は日本最大のレーザー輸入業者である株式会社JMECによる「トータルアンチエイジングセミナー」が開催されました。

JEMC社の扱う商品は、シネロン/キャンデラ社、ソルタメディカル社、ゼルティック社などなど、世界的にこの業界を支える米国トップレーザー企業ばかり。

Z1ルビーレーザー、ePlus(トリニティプラス、サブライム、モティーフIR)、サーマクールCPT、Vトラック、メドライトC6、クルスカなど、国内の著名な治療機器を多く扱っています。

これも海外レーザー企業の日本支社という立場ではなく、JMEC社が目利きの輸入代理店として、海外市場の魅力ある機器を選ぶことが出来る環境にあるからこそ。

心配されていた台風も前日に通過しましたので、出席者が約400人弱と国内最大規模のユーザーズミーティングとなりました。

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代表世話人の谷野隆三郎先生からの

「一企業のセミナーではありますが、JMEC社の肩を持つのではなく、忌憚ない正直な発表をしていただきたい。」

という趣旨のお言葉から始まりました。

そのおかげか講演のドクターからも正直な活発な意見が沢山でて、非常に実りある講演になったと思います。

僕も一日会場にいて講演を聞いていましたが、とても勉強になりました。

ランチョンセミナーではソムリエの田崎真也さんによる「至極のおもてなし」の話も出ましたよ。

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僕はといえば、第二部 「フェイシャル&ボディー」という講演枠で、山下理絵先生、青木律先生、石川浩一先生らとともに「照射テクニック&一押しの機器」というテーマのパネルディスカッションに参加させていただきました。

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シミ、たるみ、ニキビ痕、毛穴、ボディーに対してディスカッションした後、それぞれ一押しの機器を挙げるというセッション。

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話していてよくわかったことは、全く同じ疾患に対してでさえ、ドクターによって治療方法にも使用機器にもかなりのばらつきがあるということ。

例えば前日に行われた打ち合せでは、肝斑へのフラクショナルレーザー機器使用の可否について、意見が真っ二つに別れました。

特定の機器が仕事をしている訳ではなく、経験に基づいて機器をどのような条件で使用するかの工夫の方が、遥かに大切なのだということを改めて気づかされました。

コーディネーターの山下先生も赤チームと青チームというように分けていらっしゃいましたが、クリニックFや石川先生のクロスクリニックなど、国内でもレーザー治療を専門として、何台も機器を買い揃えているクリニック(赤チーム)と、地域の保険診療をベースに患者さんのためにレーザー光治療器を数台入れているクリニック(青チーム)とでは、治療の幅や機器の選択肢が違うのは当然のことです。

クリニックFでも、幾つかのフラクショナルレーザーやフラクショナルRFを併用利用した、ニキビ痕と毛穴治療の症例を供覧しましたが、こちらは一つの波長のフラクショナル機器では対応できない疾患でした。

自院にある機器で治療をして、クリニックの患者さんの満足度がある程度上がったら、

「さらに次世代のレーザー機器を買い増して、レーザー専門クリニックに舵を切る」

もしくは

「一定以上の治療技量が必要な患者さんは、専門クリニックに紹介する」

のどちらかを選択していくのが正解なのだと思います。

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難しい話はこの辺りにして。

こちらの写真は、前日の打ち合せで出てきた赤と青に光る飲み物。

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打ち合わせた先生方も、光治療の専門家ばかりでしたので、盛り上がりました。

氷を模したLEDが入っているのですね。

こうした機会を与えていただいた関係者の方々に、篤く御礼申し上げます。

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2013年10月26日 (土)

「もっとよくわかる免疫学」「銀の匙」今週読んだおすすめの本

おはようございます。

今日は10月26日土曜日で、クリニックFの診療日です。

昨夜から激しい雨が続いていましたが、現在都内ここ千代田区では小休止のようで雨も小降りになってきました。

お昼過ぎからは晴れるとの予報ですが、今日も多くの患者さんからご予約を頂いています。

どうぞお気をつけていらしてくださいね。

明日は、日本最大のレーザー輸入代理店であるJMEC社のトータルアンチエイジングセミナーが開催されます。

僕も、多くの著名な先生方とともにパネルディスカッションに参加予定ですが、今日診療後パネリストが集まって前日打合せの予定です。

台風は今晩中には関東を超えてくれるようですので、明日のセミナーは大丈夫だと思いますが、頑張ってきたいと思います。

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さて、こちらは僕が今週読んだ本で、おすすめのもの。

ジョットのスクロヴェーニ礼拝堂の写真集は、一つ一つの絵ごとに解説があり、実際観てきた感動がよみがえり、よかったですね。

中勘助の「銀の匙」を再読したのは高校生の時以来です。

最近では伝説の灘校国語教師の橋本先生が読み進めた授業は有名ですが、師にあたる夏目漱石が美しい日本語として新聞社に掲載を薦めたほどの作品。

昔とは違った新たな感動を得ることが出来ました。

「日本の朝鮮統治を検証する」は、日系アメリカ人教授の著作の翻訳本。正確な歴史理解のためにもハングル語訳してもらいたいものです。

「クレイジー・ライク・アメリカ」は、市場原理に支配された米国の精神医学の闇についてメスを入れたもの。

「もっとよくわかる免疫学」ですが、僕が免疫細胞の司令塔と表現される「マストセル」の研究で医学博士論文を受理されてから、早10年。

最新の免疫学の知見を学ぼうと買ったものです。

最近の医学は、免疫学の知識なしには理解できません。

ほかにも免疫の本を数冊買いましたが、これはおすすめします。

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2013年10月25日 (金)

なぜレーザーを照射すると肌が変わるのか? 最新の知見

おはようございます。

10月25日金曜日。今日の東京は朝から深い霧に囲まれているようです。

しとしとと降り続く雨。この後の台風が気になりますね。

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クリニックFは肌質を改善するためのレーザー治療を専門に行っています。

日本ではまだまだ、レーザー治療をしたというと、シミやあざを取るといった治療を思い浮かべる方が多いと思いますが、欧米では違います。

これは、肌質を若々しく再生させるという意味を持つ英単語

「Skin Rejuvenation」

「スキン リジュビネーション」

という言葉があるために、肌質を入れ替えて、綺麗に若々しくするという概念がすぐに理解できるのだと思います。

このところ著作をまとめる予定があって、少し難しいですが、レーザーがどのように生体に影響するのか、レーザーの細胞や細胞内レベルへの影響の、いわゆるミクロの話を書いてみようと思います。

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現在では、レーザーのほかに、光(IPL)、LED、RF(ラジオ波)、超音波など多くの電磁波が肌を変化させるエネルギー源として利用されていますが、なぜレーザーが肌に効果があるのか理解していない人も多いと思います。

レーザー光線の生体に対する作用はいくつもあるのですが、皮膚科形成外科領域では

①組織を破壊し、入れ替えを促進する強い電磁波。

②組織を活性化して、再生を促進する弱い電磁波。

を、患者さんの肌に合わせていかに上手く使い分けるかという点に集約されます。

特に②の働きがこの10年でより明確にわかってきました。

さらに、①と②の要素を併せ持ったフラクショナルレーザー機器の開発も進んできました。

肌に特定の波長や条件のレーザーを打ち込むことによって、肌を若返らせることが可能になってきたのです。

これには大きく四つの役割があります。

それらは、

1)ATP(アデノシン3リン酸)合成の刺激

2)RNA合成の刺激

3)炎症に関するサイトカインの合成を修飾

4)細胞膜カルシウムチャンネルと細胞間情報伝達の反応開始

です。

この中で特に重要な役割をしているのは、1)です。

ミトコンドリアは、細胞内のエネルギー発生源であり、生体の発電所のような役割をしていますが、主要な機能は、生体内のすべての細胞反応に必要なエネルギーとなるATPの産生です。

ATP の合成にはミトコンドリア内膜で多段階の反応で進められるのです。

過去の研究にも

○650nm前後の赤色レーザーとLED光線はミトコンドリア機能を改善し、 ATP合成を70%増加する。

○光線はチトクロームオキシダーゼ産生とチトクロームCオキシダーゼによる電子伝達の増強によりATP産生を促進する。

などの報告がなされており、「レーザー照射の主な役割が、ミトコンドリアでのアデノシン三リン酸(ATP)産生の促進すること」により、細胞活性を上げる。

ことが報告されています。

次に大切なのは、2)です。

もともと生体の細胞の核には、コラーゲンやエラスチンを作り上げるための情報が存在します。

しかしながら、それらの遺伝子は年を追うごとに発現しなくなるのです。

そうした遺伝子を再度発現させるための「トリガー」としてレーザー光を使うのです。

○レーザー光線療法は、プロコラーゲンをコードするmRNA(メッセンジャーRNA)産生によりコラーゲン産生が促進され、組織治癒を強化すると考えられている。

○赤色レーザーは、コ ラーゲン合成とmRNAを増加し、プロコラーゲン合成を3倍以上増加する。

ことが報告されています。

ここまでは高校レベルの生物を勉強した人であれば理解が出来るかもしれません。

3)については、医学的な専門知識が少し必要です。

レーザー照射は炎症を制御し、プロスタグランジンF2a(PGF2a)、インターロイキン1α(1L-1α)とインターロイキン8(IL-8)の増加やPGE2やTNF (tumor necrosis factor) αの減少に関与することがわかっています。

○レーザー・光線によるATP産生増加 は多くの臨床効果がありとくに組織治癒を促進する。

○プロスタグランジン均衡の変化は血流を増加させる。

○IL-1αやIL-8放出は、ケラチノサイト遊走と増殖の誘導をする。

○赤色(He-Ne)レーザー照射はTリンパ球、 Bリンパ球を活性化、細菌への結合能を増強する。

○レーザー照射は肥満細胞の脱顆粒を引き起こす。

○マクロファージは線維芽細胞の増殖のためのサイトカインの産出と放出を促進する。

○レーザーと赤色と赤外線域のLED光線も、線維芽細胞、ケラチノサイト、内皮細胞など組織治癒に関する多くの細胞の増殖を刺激する。

という報告があります。

生体内には数多くの色素が含まれています。

光の波長によっては特定の色素に吸収されますので、生体細胞内のミトコンドリアその他の反応器官に必要光量が届くかどうか、それが光の効果を左右するのですよね。

この光は、強すぎてしまえばサイトカインの生成を抑えてしまいます。

弱すぎると、反応が起こらない。

この辺りは臨床経験から学ぶことしかできません。

しかしながら、一方で臨床結果より得られた学術的な理論の構築も必要です。

このように進歩がある分野は日々の勉強が大切だと、いつも痛感させられますね。

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2013年10月24日 (木)

時差ぼけのカラオケ 2014年の米国レーザー医学会の演題

おはようございます。

昨晩は、診療後レーザー業界を左右する影響力のある企業人や著名人の方たちと打ち合わせを兼ねた会食の席が設けられました。

話も盛り上がって、その後12時過ぎに皆でカラオケへ。

お店を出るときには、なんと朝4時を回っていました。

なんでこんなに元気なのだろうと考えてみたら、その場にいた皆が今月ヨーロッパから帰国したばかりだということがわかりました。

時差ボケだったんですね(笑)。

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今日は休診日ですが、米国レーザー医学会の演題締切が米国時間の今日までなので、英語のアブストラクトの作成作業をしにクリニックにやってきました。

昨年はレーザー医療界では画期的な機器がデビューしたとは言えず、演題に困っていましたが、レーザー治療に化学的な検討を加えたものを発表することにしました。

共同演者の方々にアドバイスをいただき、先ほどなんとか演題のアップロードを済ませました。

来年も採択されるとよいのですが。。。

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2013年10月23日 (水)

読売新聞 掲載記事

週末の日曜日は大阪で市民講演に参加させていただいたきましたが、今日郵便受けを見るとそのイベントについて掲載された新聞がクリニックFに届いていました。

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読売新聞の紙面にこんなかんじで掲載がありました。

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最近じっくりこうした新聞(一般紙)を読む時間をとる余裕もなかった僕には、なんだかこの新聞が新鮮に思えて、一昨日の新聞を隅から隅まで読んでしまいました(笑)。

さて、これから最後の患者さんを診療した後は、また打ち合わせを兼ねた会食です。

まだまだ頑張りますよ。

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●2013年9月 ドイツ・イタリア出張⑮ パドヴァ ジョット

おはようございます。

今日は10月23日水曜日ですね。

今日もクリニックFの診療日です。

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実は昨日、眼鏡を変えました。

この形と同じ眼鏡を購入したのは7年前なのです。

曲がるたびに、直し直し使ってきましたが、とうとう歪みが直らなくなってきました。

この眼鏡のフレームは、もうずいぶん前に製造中止になってしまい、しかも同じ金属(18WG)で、この細さとカーブ、そして強度を持った眼鏡を作ることが出来る技術者が、とうとういなくなってしまったのだそうです。

いわゆる職人技だったのです。

とても使いやすかったので、再度購入しようと思ったところ、全く見つけることが出来ず。

日本中の眼鏡屋さんを探してもらい、漸く茨城県の眼鏡屋さんで、在庫の最後の一つを確保してもらいました。

色も、ゴールドだったものを、好きなホワイトゴールドに塗り替えました。

この作業に2週間近くかかりました。

大切に使いたいと思います。

僕のブログは、9月の頭に出張したイタリアブログ。

続きを書きたいと思います。

*********************

ヴェネツィアとヴェローナの中間に、今回立ち寄ったパドヴァという街があります。

この街は、一説によると北イタリア最古の都市といわれているのだそうです。

起源452年にはアッティラ王に率いられたフン族の侵攻を受けたという記録があります。

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こちらの街には、最古のボローニャ大学に次ぐ歴史を持つパドヴァ大学(1222年創立)があります。

まずは大学に見学に行ってきました。

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こちらの卒業生や教授陣には、僕の尊敬するニコラウス・コペルニクスや、ガリレオ・ガリレイなど偉大な科学者たちが名前を並べています。

日に三回開催される大学のツアーに参加して、見学してきました。

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こちらはガリレオが講義した教室です。

特に感動したのが、ディプロマの山。

こんな壁の末席にでも名前が刻めたら、科学者としてどんなに名誉なことでしょう。

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そしてもう一つ。

イタリアルネサンスの先鞭をつけた、フィレンツェ出身の画家。

ジョット・ディ・ボンドーネの作品が残るスクロヴェーニ礼拝堂があります。

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こちらの内部の壁一面にわたるフレスコ画は、ジョットが精魂を込めて、イエスと母マリアの生涯を描いたもの。

映像というツールがない中、キリスト教信者を増やすために絵画と音楽が用いられたのですが、ここまでまとまった、しかも見事な壁画は世界にあまり類がないのではないでしょうか?

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描かれたモティーフは、以下の通り。

キリスト教の場面をほぼすべて網羅するような内容です。

神殿から追われるヨアキム (Joachim is sent away from the temple)

マリアの生涯 - 承前 (Prelude to the stories of Mary)

キリストの生涯 - 承前 (Prelude to the stories of Christ)

羊飼いに身を寄せるヨアキム (Joachim amongst the shepherds)

アンナへの受胎告知 (An angel comes to Anna in prayer)

神に子羊を捧げるヨアキム (Joachim sacrifices a kid goat to the Lord)

ヨアキムの夢 (Joachim's dream)

黄金門の出会い (Joachim meets Anna at the Golden Gate)

マリアの誕生 (Nativity of Mary and bathing the infant)

マリアの神殿奉献 (Presentation of Mary at the Temple)

マリアの婿選び (The bringing of the branches)

求婚者の祈り (Prayer for the blossoming of the branches)

マリアの婚約 (The marriage of the Virgin)

婚約の行列 (The nuptial cortege)

受胎告知の天使を遣わす神 (The mission of the Annunciation to Mary)

受胎告知 (The Annunciation)

エリザベト訪問 (Visitation)

キリスト生誕 (The Nativity of Jesus)

東方三博士の礼拝 (The Adoration of the Magi)

幼児キリストの神殿奉献 (The Presentation of Jesus at the Temple)

エジプトへの逃避 (The Flight into Egypt)

幼児虐殺 (The Massacre of the Innocents)

神殿でのキリスト (The Finding in the Temple (Jesus among the doctors))

キリストの洗礼 (The Baptism of Jesus)

カナの婚礼 (The Wedding at Cana)

ラザロの復活 (The Resurrection of Lazarus)

キリストのエルサレム入城 (Palm Sunday|Christ enters Jerusalem)

神殿清め (The expulsion of the dealers from the Temple)

ユダの裏切り (Judas's Betrayal)

最後の晩餐 (The Last Supper)

弟子の足を洗うキリスト (The washing of the feet)

ユダの接吻 (The Kiss of Judas)

キリストを引見するカイアファ (Jesus before Caiaphas)

鞭打たれるキリスト (Flagellation of Christ)

十字架磔刑への道行 (The ascent to Calvary)

磔刑 (Crucifixion)

キリストへの哀悼 (Lamentation of Christ)

キリストの復活 (The Resurrection of Jesus — Noli me tangere)

キリスト昇天 (Ascension of Jesus Christ)

聖霊光臨 (Pentecost)

最後の審判 (The Last Judgment)

悪徳と徳目の寓意 (Allegories of the Vices and the Virtues)

こちらはウィキペディアの記述を参考にしましたが、みなさん幾つの場面を想像できますか?

スクロヴェーニ礼拝堂は、最後の晩餐のように事前予約が必要です。

前の日までにインターネットで予約時間が明記された券を購入。

許された見学時間は15分だけで、25人が一度に見学します。

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内部の写真は撮れませんでしたが、写真集などは出ているようですね。

さらにパドヴァといえば、サンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂があります。

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聖パドヴァのアントニオの聖遺物を祀るローマカトリックの聖地のひとつ。

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市庁舎にはこの町で最も古い時計があります。

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こちらが、ラジオーネ宮殿。

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二回に上がると、内部は広い展示場になっています。

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大きな木馬が飾られていましたよ。

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2013年10月22日 (火)

●2013年9月 ドイツ・イタリア出張⑭ ヴェローナ ロミオとジュリエット アマローネ デラ ヴァルポリチェッラ

おはようございます。

今日は10月22日(火)。

東京は厚い灰色の雲に覆われています。

ここ数週間あまりにも忙しくて、出張記が途中で止まっていました。

ちょっと前の情報になってしまうのですが、少しづつアップしますね。

こちらは二回前、約二月前のヨーロッパ出張のヴェローナの話です。

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ヴェローナはミラノとヴェネツィアとの中間にある街。

シェークスピアのロミオとジュリエットが住んでいた町として知られています。

街を歩くと、とても美しいのです。

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丘を登るとこのような景色。

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ヴェローナ音楽祭100周年のフラッグが随所に見られます。

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大道芸人がいました。

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二人が片手の上に乗っています。

すごくないですか?

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皆、立ち止まって見ていましたよ。

ロミオとジュリエットの舞台は14世紀のイタリアの都市ヴェローナ。

この物語の歴史的背景を語る上では、ロンバルディア同盟について話さなければなりません。

ロンバルディア同盟とは、イタリア半島全域の支配を狙う神聖ローマ皇帝に対抗するべく、教皇の後押しで結成された北イタリア自治都市の26都市の同盟のことです。

ヴェローナの支配層は教皇派と皇帝派に分かれて熾烈な争いが繰り広げられるようになりました。

ロンバルディア同盟は歴史的には皇帝権の衰退やイタリア都市国家分立の契機となったのですが、皇帝派のモンタギュー家と教皇派のキャピュレット家が、血で血を洗う抗争を繰り返すことに巻込まれてゆき、ロミオとジュリエットの悲劇に繋がったのはご存知の通りです。

ウイリアム・シェークスピアは1595年に「ロミオとジュリエット」を上梓しました。

シェークスピアが生きた時代から遡る事約200年前の話を戯曲にしたということになります。Img_6535

こちらが「ジュリエットの家」。

ジュリエットのモデルとなった人が実際に住んでいたという説と、映画のロケで使用されたという説、二つの説があるのだそうです。

出窓の下にはたくさんの人が集まっています。

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ジュリエッタの胸に触ると恋愛が成就するとの言い伝えがあるそうで、女性が列をなしていましたよ。

そして、ヴェローナといえば、ヴァルポリチェッラ地方のワインが有名です。

特に有名なものが、下の写真右側の「アマローネ デラ ヴァルポリチェッラ」。 

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二本のワインをお店で買いましたが、どちらも本当に素晴らしかったです。

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毎晩通ったヴェローナ音楽祭。

素敵な思い出です。

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2013年10月21日 (月)

大阪出張 インターンシップ レブライトとメドライトの比較

おはようございます。

今日は10月21日(月)。クリニックFの診療日です。

昨日は大阪の梅田阪急にて、読売新聞主催の市民セミナーでパネル・ディスカッションの機会を頂きました。

そのまま大阪に残り、夜は機器メーカーとの打合せを行い、新大阪駅前のホテルで宿泊し、今朝の新幹線で東京に帰ってきました。

また新しい一週間の始まりです。

今週はクリニックFで高校生のインターン=学外実習体験の受け入れも行っています。

出勤後、学生さんに30分ぐらい業務についての説明をしてから診療に入りました。

インターンシップというのは、とても良い試みですよね。

未来を背負う学生の方々には、学校の中で学べることを存分に学んだ上で、学校の外で学べることに対して我々大人がなんらかの機会を与えることが出来たなら、非常に有意義なことだと思っています。

世界では日々様々なことが起きていますが、日本人の最大の武器の一つは勤勉であること。労を惜しまず、時間を守り、コツコツと小さなものを積み重ねて土台をしっかり作りこんだ上で、謙遜と謙譲が出来ること。

この国で生まれ暮らしていると自然と身に付く特色を生かしながら、どう力を蓄え社会人になっていくのか。

そんな若者たちのサポートを自分も微力ながらできれば嬉しく思います。

※※※

さて、レーザーの話をひとつ。

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こちらのレーザー機器(右)は、今月導入されたQスイッチヤグレーザーの「レブライト」という機器です。

メドライトC6 レーザートーニングは肝斑治療で広く使用されてきましたが、「レブライト」はその機種の上位機種。

日本では初めての導入となります。

さっそく機器テストを始めていますが、全く同じ機能を持つレーザートーニング以外に、

■585nmと650nmの特殊な波長のハンドピース

■PTPモードと呼ばれる肌再生のための照射方法

などなど多くの照射プログラムがあり、どの組み合わせが良いか研究してゆくのも楽しそうですね。

この機種レブライトは、今後Qスイッチレーザーがピコ秒に移行するのであればナノ秒Qスイッチレーザーの最終系ではないかと、アメリカでは言われています。

いろいろな使用法を試してみたいです。

今月5回予定のあった講演のうち、4回が終了しました。

今週末開催の株式会社JMECのトータルアンチエイジングセミナーの講演が最後となりますが、今週も気持ちを引き締めて頑張っていこうと思います。

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2013年10月19日 (土)

第36回 日本美容外科学会 GO‐VC ランチョンセミナー 東京国際フォーラム

おはようございます。

今日10月19日(土)はクリニックFの診療日です。

昨日は、日本美容外科学会総会2日目。

僕は株式会社ITOさんのランチョン講演に呼んでいただき、最新型ビタミンC(GOVC)の話をさせていただきました。

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ビタミンCについては、過去もこのブログで触れてきましたが、今回発表させていただいたのは、今年の形成外科学会のランチョンで初めて話をしたGO-VCという全く新しいビタミンCについての続報です。

実際の臨床写真を取得して、比較データと共に供覧させていただきました。

会場はほぼ満席。

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無事発表も終えることが出来、お役目を果たすことが出来てよかったです。

最後に共同講演者の東京工科大学の正木仁教授と一枚。

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ビタミンCや光老化の研究をされている正木教授とは控え室で研究の話で盛り上りました。

医学とは違った、多くの測定方法があるのです。

ぜひとも次の研究を共同で行い、米国皮膚科学会などで発表して行きたいという話になりました。

真理を突き詰めて行くという理系の研究は、本当に楽しいです。

僕のような人間にとっては何よりの清涼剤ですね。

良い体験をさせて頂き、また出逢いにも恵まれ、関係者の方々には篤く御礼申し上げます。

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2013年10月18日 (金)

Dr.ニコラ・ゼルビナッティの来日 モナリザタッチ

今週の木曜日と金曜日は、日本美容外科学会が東京国際フォーラムで開催されています。

この会に合わせてイタリアはパヴィアから、Dr.二コラ・ゼルビナッティが来日しました。

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日本美容外科学会のランチョンセミナーと、青山外苑前のDEKA JAPAN本社にて、限定された医師の間でレクチャーのための来日です。

僕が彼とこうして会うのは、ちょうど2011年にパヴィアのクリニックを訪れて以来です。

DEKA社マドンナリフトの機器を利用した「モナリザ・タッチ」という新たな手技を講義してくれました。

この手技についてはまた別の機会に触れたいと思います。

その後、この日の夜は銀座に場所を移し、中華料理店で会食となりました。

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ご一緒させて頂いたのは、いつもお世話になっている先生ばかり。

写真左より

〇クロスクリニック 石川浩一先生

〇林原医院 林原伸治先生

〇東海大学形成外科 河野太郎准教授

〇Dr.二コラ・ゼルビナッティ

〇河田外科形成外科 河田真一先生

〇クリニックF 藤本幸弘

〇イタリアDEKA社マウロの大学生のお嬢さん

〇DEKA社技術開発マウロ・ガリ博士

英語を交えての楽しい会談となりました。

ゼルビナッティの今回日本での滞在はわずか2泊。とんぼ返りだそうです。

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有楽町 国際フォーラムです

おはようございます。

今日10月18日(金)もクリニックFの診療日です。

早朝から今日も雑誌社の取材が入り、その後現在は有楽町の国際フォーラムにいます。

これから講演。日本美容外科学会です。

終了後そのまままた外来に戻りますので、ひと段落したらブログも更新しますね。

こちらは、イタリア・ヴェローナで撮った写真。

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こちらも早く出張記を仕上げないといけないですね(苦笑)。もうちょっとだけお時間下さい。

さて、慌ただしい東京の金曜日。今日も良い一日をお過ごしください。

では、またのちほど!

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2013年10月16日 (水)

台風一過 診療開始前に取材開始です

おはようございます。

今日は10月16日(水)。クリニックFの診療日です。

心配されていた台風26号ですが、都心も今朝未明の雨風は凄かったですね。

東京都は朝7時の段階で暴風域は超えました。

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東京アメッシュによって、ネットで雨雲の様子がリアルタイムで見ることができるようになって、本当に重宝しています。

その後都心部にはきれいな虹が。

この虹は5分ぐらいで消えてしまいましたが、幸せな気持ちになりました。

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写真中央下のビルがクリニックFです。お近くの方やずっと通ってくださっている患者さんはすぐわかるかもしれませんね。

さて、今週の僕のスケジュールですが、これから診療前に、雑誌社の取材が一つ。

2014年度、米国レーザー医学会のアブストラクト締め切りと、月末にあげなければならない医学誌の原稿執筆。

さらに、明日より東京国際フォーラムで開催される日本美容外科学会でのランチョンセミナーの講師のプレゼン作成。

週末に大阪は梅田で開催される読売新聞社主催の市民セミナー「ビューティーカレッジ’13秋」の原稿。

などなど、スケジュールが詰まっています。

時々頭をかきむしって苦しんでますが(笑)、どの仕事も丁寧に仕上げることが出来たらと思っています。

今日もたくさんの患者さんをお迎えする予定です。

集中力を切らさずに、最新の診療ができるように頑張りますね。

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2013年10月15日 (火)

「スマートサイド」と「スマートサイド・スクエア」~マドンナリフト機器による使い分け

クリニックFでも利用している、皮膚を入れ替える施術が可能なマドンナリフト。

フラクショナルCO2レーザー機器です。

今年になって僕のクリニックでも眼瞼周囲だけではなく、顔全体を施術する患者さんが増えました。マドンナリフトのデビューはもうだいぶ前になりますが、年末も見えてきた今日この頃、間違いなく今年度の日本におけるアンチエイジング・レーザー業界のトレンドを象徴し、この業界を牽引した機器のひとつであると言えるかと思います。

さて、そんなマドンナリフトですが、実は使用できる機器が二つあるのを御存知でしたか?

僕の左手にあるのが「スマートサイド」

右手にあるのが「スマートサイド・スクエア」

と呼ばれる機器です。

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クリニックFでは、この二つの機器を患者さんによって使い分けています。

スマートサイドの発振管は、ガラス製です。

対してスマートサイド・スクエアの発振管はRF製で、すべてコンピューター制御されています。

二つのCO2フラクショナル機種は、似たようで非なるもの。

言ってみれば、アナログレコードとデジタルコンパクトディスクの違いのようですが、ガラス管のスマートサイドの方が、実際の患者さんの仕上がりが良い場合もあります。

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クリニックでも開院前にはこのように出力チェックしています。

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上記写真の照射野の微妙な違いが分かりますか?

パワー設定と、パルス持続時間、そして照射間隔を一定にして、黒い紙に照射したパターン。

患者さんの症状によって、どちらの機器を使ったほうが良いかが決まります。

●一つはスマートサイドで照射した場合。

●一つはスマートサイド・スクエアのSPモードで照射した場合。

●一つはスマートサイド・スクエアのDPモードで照射した場合。

なのですが、

上記のうち一つだけ、二回照射したものがあります。

どのドットが同じ設定で照射したかわかりますか?

僕はすぐわかりますよ(笑)。

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2013年10月12日 (土)

サイノシュア社の新日本社長 ピコ秒アレキサンドライトレーザー PicoSure レブライト

数日前のことになりますが、サイノシュア社の新日本社長のBruce ByersがクリニックFに着任の挨拶に来てくれました。

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サイノシュア社とは、クリニックFの開業以前から数多くの国際学会講演に招待していただいていましたので、もう長い付き合いです。

2008年にはボストン本社に滞在しましたし、国際学会でも交遊を深めてきました。

クリニックFでは、古くはアファーム、アファームマルチプレックス、エリート、アコレードなどを導入してきました。

最近はホヤコンバイオ社がサイノシュア社に買収されたことにより、メドライトC6とレブライトが。

さらに、パロマ社がサイノシュア社に買収されたことにより、スターラックス1540XD、MAXGなど、クリニックFでも使用頻度が高いレーザー機器が、サイノシュア社の管理下に置かれています。

今年は世界に先駆けて発表された、ピコ秒アレキサンドライトレーザーPicoSureが、年末そして来年が見えてきた今も依然注目を浴びています。

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実際には工業用レーザーではピコ秒よりもはるかに短いフェムト秒やアト秒などのレーザー機器を利用して、原子の形を把握したりしていますが、皮膚科形成外科医療の世界ではピコ秒で十分な応用ができます。

上記のブログを書いた2011年には、まだピコ秒発振の医療皮膚レーザー機器は出ていなかったのですよね。

ピコ秒の発振が安定すれば、メラニン色素よりも小さな粒子である「入れ墨」などを完璧に取り去ることができるようになるのです。

ちなみに、今週トルコで開催された、ヨーロッパ皮膚科学会でも最も大きなブースをサイノシュア社とシネロン/キャンデラ社、イタリアDEKA社が占めていましたね。

ブルースは来週クリニックFに日本で初めてインストール予定の「レブライト」を使って、企業としてDr.FUJIMOTOの次期研究発表の協力したいと言ってくれました。

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僕としては、レブライトを使ってより正確に治療するために、ぜひショットカウンターを搭載してほしいとお願いしました。

メドライトC6と違ってカラーディスプレイで制御できますので、工学的には機能アップグレードが楽にできるはずなのですよね。

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2013年日本肥満学会 東京フォーラム 学会演題発表

おはようございます。

今日10月12日(土)はクリニックFの診療日です。

朝から快晴。南風が吹いていますね。

東京は空高く気持ちの良い一日の始まりとなりました。

さて、今日はこれから東京国際フォーラムで開催されている日本肥満学会で発表が一つ控えています。

国内医療機器メーカーから医療機器の工学的なアドバイスを頼まれていた演題。

トルコ+イタリアより帰国後、昨晩まで統計解析と考察、さらに発表演題の作りこみが大変でした。

15時30分前後にいったんクリニックの外来を1時間ばかり閉めて、東京フォーラムで講演し、また帰って外来をする予定でいます。

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ということで、ちょっと行って発表してきました。

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先ほどクリニックに帰ってきて、今日患者さんにいただいた貴重なラスクをいただきました。

ワインに合うのだそうです。

おいしかったです。

来週も日本美容外科学会でランチョンセミナーの講演を頼まれています。

今日残り時間も集中力を切らさず、頑張ります。

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2013年10月11日 (金)

■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張⑤  Happy Birthday, Maestro! トスカーナのポルチーニとトリュフ 

おはようございます。

今日は10月11日金曜日。クリニックFの診療日です。

連休前の金曜日ということで、都心部は渋滞しています。

お車の方は気をつけてくださいね。

さて、昨日10日の休診日は、レーザー機器メーカーとの打ち合せや締め切り間近の論文執筆、今月あと4回ある学会発表の準備などで終日忙しく過ごしました。

夜11時50分になって、仕事をいったん取りやめ、一人で赤ワインを開けました。

Happy Birthday, Maestro!

10月10日は、イタリアはパロマで生まれたヴェルディの誕生日。今年は生誕200周年という記念すべき日だったのです。

つい先日まで僕もフィレンツェにいましたので、本当はあと2日イタリアでの日程をのばして、現地で祝いたかったのですけれどね(笑)。

フィレンツェのお土産に、ポルチーニとトリュフを買ってきました。

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トスカーナのこの時期と言えば、やはりこれですよね。

5ヶ月連続して続いていた欧州出張もこれで一段落です。

今月クリニックFは、暦通りの開院となります。

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2013年10月 9日 (水)

■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張④ 帰国しました。

おはようございます。

今日は10月9日。イスタンブールで開催された欧州皮膚科学会での講演と、イタリアのレーザーメーカーGP社の取材訪問の出張より帰国しました。

今日は半日外来と、肥満学会での発表のための打合せ。

出張記はこの後書きますね。

クリニックに帰ると、先日共同執筆した美容皮膚科の治療の教科書が届いていました。

一般的に出回っているものではないのですが、機会があるようでしたらご覧くださいね。

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2013年10月 8日 (火)

■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張③ フィレンツェにて

おはようございます。

今日は11月8日。僕は約48時間のイタリアフィレンツェ滞在を終えて、これから家路に着くところです。

帰国は9日のお昼頃になりますので、体調を観ながら14時頃からクリニックFで診療しようと考えています。詳細は随時スタッフに伝えてゆきますので、早めの施術が必要な方はお電話くださいね。

トルコからボローニャ空港へ移動して、さらにフィレンツェに移動してきました。

鐘楼を411段上がりましたが、眼下には素晴らしい景色が並んでいました。

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翌日は、フローレンス郊外のGP社の扱う製品を中心にクリニック展開をしている女医さんのクリニック見学。

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こちら形成外科医、Diletta Vitali医師です。

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今回導入する機器について、細かいディスカッションをします。

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彼女のスタッフに施術をしてもらいました。

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午前中はこの見学に用いた後、午後からGP社にてビジネスミーティング+雑誌の撮影です。

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2013年10月 6日 (日)

■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張② イスタンブール開催のヨーロッパ皮膚科学会

おはようございます。

現在出張中でトルコにいます。

今日はイスタンブールで開催されているヨーロッパ皮膚科学会の学会発表に来ています。

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トルコは東洋と西洋。そしてイスラム世界との接点。

こちらはイエニジャーミィモスクです。

多くのイスラムモスクを見学しましたが、本当に美しいですね。

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そしてオスマン王朝31代スルタン達が眺めたであろう、トプカプ宮殿から新市街を観た写真です。

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他の都市にはない、イスタンブールの魅力を改めて感じましたよ。

明日は朝5時に起きて、フィレンツェに移動です。

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2013年10月 3日 (木)

■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張① いってきます

おはようございます。

今日は10月3日(木)。今日から再び出張です。今回はトルコへ。クリニックFの僕の外来は今日からお休みとなります。すみません。9日の朝日本に帰国しますので、外来再開は9日の午後からとなります。

僕の不在中もスタッフは出勤して電話対応などしていますので、ご予約のご変更や、ご質問がありましたらご遠慮なくクリニックにお電話くださいね。

03-3221-6461です。

いつもは車で成田に行くのですが、今日は気分を変えてタクシーで上野駅まで行き、スカイライナーで行く事にしました。

実は僕、昔からタクシーが嫌いで(苦笑)滅多に乗らないのです。自分の運転の仕方とタクシーの運転の仕方はリズムが異なるので、車中で気持ちが悪くなってしまう事がよくあるんですよね。

仕事の会合や会食で深夜になってもたいてい地下鉄で帰宅しますし、これは早朝も同様。特に、仕事が忙しくなってからはぎりぎりまで地下鉄やJRで帰れる様な場所に、できるだけ住居を構えるようにしています。

今、成田に向かうスカイライナーでこのブログを書いています。

スカイライナーは成田まで40分切るアクセス。

便利で良いですよね。

今回は、ヨーロッパ皮膚泌尿器科学会(EADV)での発表のため、トルコはイスタンブールに行きます。

僕の発表演題は

「Eyelid skin tightening for Asian skin : comparison study of fractional laser devices」

DEKA社のマドンナリフトやその他のフラクショナルレーザーを利用した、上眼瞼挙上術の比較演題の続報です。

毎回違う国で開催される欧州皮膚科学会に通い、発表するようになってから既に10年。

発表もEADVでは10回を超えましたので、会場を回ると知り合いのドクターも多いです。

多くの友人にも会う事が出来そうで、楽しみです。

イスタンブール。

ボスポラス海峡を臨む、東洋と西洋、さらにイスラム文化の合流地点。

イスタンブールに前回滞在したのは1999年ですので、ずいぶん変化もある事でしょう。

またこのブログでご紹介しますね。

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今回は、トルコより飛行機を使ってイタリアはフローレンスに移動し、このブログでも何度かご紹介しているGP社にも立ち寄ろうと思っています。

フローレンスの景色もご紹介出来ると思います。

それでは行ってきます!

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2013年10月 2日 (水)

●2013年9月 ドイツ・イタリア出張⑬ 世界遺産 ザッビオネータ

昨晩は、チェコのBTL社、新しい非接触型RF痩身機器であるヴァンキッシュをクリニックFでテストしていました。

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ヴァンキッシュというと僕のような車好きはアストンマーティンの車を想像してしまいます(笑)。

この機種は、組織の脂肪、皮膚、筋肉の導電率の違いと電気分極性の違いに注目し、RFを利用して組織選択性に脂肪組織のみを加熱するという新しいコンセプトを持った機器です。

理論通りであれば、画期的な痩身機器であると言えるでしょう。

チェコ大学の工学部の教授がブレインとして企画に入っているようで、しかも明日からのトルコの学会会場にいるようですので、ディスカッションを楽しみにしています。

まだ日本に上陸したばかりのデモ機を、医師としては日本で最初に実際に施術をしてもらいましたが、数分施術すると、腹部の脂肪組織が過熱するのがわかります。

むしろ暑いぐらい。

しかしながら皮膚を触るとあまり熱を持たないのです。

体感としては、マイクロ波に近いのですが、マイクロ波施術よりも組織選択性がありそうですね。

なかなかの好印象。

引き続き注目していこうと思います。

*****************

さて、僕のブログは先月滞在したザッビオネータについて。

こちらはマントヴァとともに2008年に世界遺産に登録された街ですが、マントヴァから30kmぐらい離れた場所にあります。

この日は午前中だけフリーでしたので、テ宮殿の近辺からバスが一日3往復しているのを確認し、行ってきました。

バスは、このような田舎道をパルマ方向に向かいます。

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幾つかの街を超えて、

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約1時間ぐらい。

いよいよザッビオネータの城壁にやってきました。

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こちら、この写真ではわかりにくいですが、

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星形の城壁都市です。

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このザッビオネータの土地を与えられたゴンザーが一族の一人、ヴェスパジアーノがマントヴァに負けない都市を造ろうと、建築論を学び、出来上がった「完璧な都市」「理想の街」がこちらのザッビオネータなのです。

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彼の作ったドゥカーレ宮殿の中には騎馬上の像が飾られていました。

人口も4000人あまりの街。

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街は2時間もあればすべての見学を終えることが出来ます。

こちらはヨーロッパ最古の市民劇場であるテアトロ•アランティカです。 

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舞台は遠近法を利用した、ルネッサンス以降の手法が用いられています。

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さらに、パラッツォ・シャルディーノの回廊。

美しい建物です。

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僕はこの回廊の脇にあるレストランで昼食をとりました。

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まずは赤ワインを。

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そしてサラダ。

オリーブオイルが美味です。

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店員さんのおすすめの、セロリの入ったパスタ。

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ウサギ肉。

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美味しかったですよ。

昼過ぎにバスでザッビオネータを発ち、マントヴァへ。

この日の夜は、いよいよヴェローナ入りでした。

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傘を持たない患者さんには

おはようございます。

今日は10月2日。クリニックFの診療日です。

今年は台風が多いですね。今日の大気も不安定です。

僕は明日よりのトルコはイスタンブールの欧州皮膚科学会EADVの発表を控えて、朝から忙しく作業しています。診療のご予約もちょっと混み合ってますが、このお天気ですのでどうぞお気をつけていらしてください。

ちなみにクリニックFでは、雨が降り出した時には、患者さんにビニール傘を無料で差し上げています。

朝から雨の日であれば、朝から傘の用意をする人も多いと思うのですが、この異常気象で、突然降り出す雨には困りますよね。

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この通り、まだ在庫がありますので、身軽にいらしてくださいね。

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