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2014年2月の18件の記事

2014年2月28日 (金)

■2014年1月IMCAS PARIS⑪ 世界で一番好きな場所 オペラ座天井に描かれた14のオペラバレエ作品について

おはようございます。

今日は2月28日(金)。クリニックFの診療日です。

昨晩は、しばらく取り掛かっていた回転式EMSシステムである「ACBODY」の依頼原稿最終校正が来ました。

11月には日本語で論文を書きました。今回は8枚の英文ペーパーに。

Acbody

 

日本の医学雑誌ですので、プロフィールは日本語でお送りしたのですが、プロフィールだけ日本語というのもどうにもバランスが悪いですね(笑)。

英語に書き換えようと思います。

予防医学の一環として、病気予備軍であるメタボリックシンドロームの改善が厚労省の指針の一つとして挙げられてきました。

これまで多方面での研究がなされてきましたが、実際臨床での対応は、食事療法や運動療法の薦めだけであって、具体的な施術が提案されてきたわけではありませんでした。

深部に効果のあるACBODYのような進化型EMS装置を使用して、電気刺激を利用して内臓筋肉を動かす施術をすることにより、肥満症やメタボリックシンドロームの改善を図ることが出来るのではないかと、僕もEMS機器の効果を検証してきました。

日本肥満学会でも、機器を用いた痩身について過去3回発表してきましたが、国内だけでも数社あるEMS機器はそれぞれに特徴が異なりますので、今後はそうした機器の比較演題も出してゆきたいですね。

さて、僕のブログは今月の上旬に出張したパリの話。

*********************

パリのお気に入りの場所についてお話ししますね。

こちらのオペラ・ガルニエです。

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オペラ座については、過去何度もこのブログで登場していますよね。

フランスのオペラ文化は1669年、太陽王ルイ14世の治世時代に「音楽アカデミー」が完成したことにはじまりました。

その後、劇場の場所も様々変わり、こちらのガルニエ宮は実に13代目。

1875年に完成しました。

エントランスの豪華さは世界の歌劇場でも最高峰ですよね。

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内部に入ると、真紅の劇場の椅子。

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黄金に輝く装飾に圧倒されます。

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そして、何よりもシャガールの天井画「夢の花束」と、巨大なシャンデリア。

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こちらの天井画は1964年に描かれたもの。

シャガールはこの天井画に14のオペラとバレエの作品の情景を描いたのですが、詳しく解説を加えますね。

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シャンデリアの内側の内周の絵と、シャンデリアの外側の外周の絵があります。

このビューだと外周の絵しか見えませんが

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斜めから見ると、シャンデリアの裏に絵があるのがわかります。

写真でわかるでしょうか?

外周の絵は5つの色を背景に、オペラやバレエの題目が2演題づつ描かれています。

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青の部分は

ムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」

モーツアルトの「魔笛」 フルートを吹いているパパゲーノが見えますね。

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赤の部分は

ラヴェルの「ダフニスとクロエ」

ストラヴィンスキーの「火の鳥」

パリの情景としてエッフェル塔が見えます。

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緑の部分は

ベルリオーズの「ロミオとジュリエット」

ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」

二つの恋愛オペラ。

特にワーグナーのトリスタンとイゾルデは指輪物語の直前に描かれた、ワーグナーの最終傑作とも言われていますね。

パリの情景の凱旋門とコンコルド広場が見えます。

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黄色の部分は

チャイコフスキーの「白鳥の湖」

アダムの「ジゼル」

です。

こちらはまさに二大バレエ音楽ですよね。

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白の部分は

ラモーの作品(題目は不明)と

ドビュッシーの「ペレアスとメリサンド」

こちらにはガルニエ宮も描かれています。

そしてシャンデリアの裏側。

すなわち上部の内周には、

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緑 グリュック 「オルフェとユリディス」

青 ベートーベン 「フィデリオ」

黄 ヴェルディ 「椿姫」

赤 ビゼー 「カルメン」

が描かれているのです。

ちなみにシャンデリアが消えていると、このように見えます。

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舞台からの自然光で観る天井画も、このオペラ座で舞台を観る人だけの特権ですね。

僕の滞在日の題目はヘンデルの「アルティーナ」。

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楽しませてもらいました。

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感動を胸に劇場を出て

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オペラ大通りに出る。

何事にも代えられぬ、至福の時間です。

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2014年2月27日 (木)

■2014年1月IMCAS PARIS⑩ ボストンからの来客 今年はレーザーの当たり年 カルティエ展

おはようございます。

今日は2月27日(木)。クリニックFの診療日です。

診療前には、ボストンから来客がありました。

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サイノシュアの日本法人社長のBruce Byersです。

次世代レーザートーニング機器であるレブライトの論文と、ピコ秒レーザーについて1時間ばかり英語でディスカッションとなりましたが、大変勉強になりました。

特に今月滞在したIMACS PARISの学会で報告があった症例についてのいくつかの疑問点が解消されました。

こうしたメーカーサイドの生の情報は貴重です。

今日も頑張ります。

さて、僕のブログ国際学会周遊記は、月初に滞在したパリのブログがもう少し続きます。

※※※

一年は毎年この欧州系アンチエイジング学会IMCAS Parisから始まります。

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今年も多くの演題を聞きましたが、2014年は機器の当たり年です。

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併設された企業セッションも合わせて、皆熱心に聞いていますね。

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立ち見が出るほどの盛況です。

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こちらエンディメッドという皮膚のリフティング+タイトニングの機器メーカーの開発者。

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RFを用いたクリニック用の医療機器が販売されていますが、3月末に、日本でもほぼすべての機能を併せ持つ、家庭用機器が販売されることになりました。

こちらはクルスカ、ゼルティック社の新しいアプリケーターです。

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日本初登場。

そして、クリニックFでも導入しているBTL社のエクシリス。

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RF+超音波で肌のタイトニングをする機器ですが、2013年にはイギリスのmy facemybody のベストスキンタイトニング賞も受賞しました。

後ろに見えるのは、脂肪を減少させるヴァンキッシュ。

共に今年の注目機器ではありますね。

この日のパリの景色を少し。

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グランパレでは、カルティエ展が開催されていました。

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この通りかなり長い列で、待ちましたが

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欧州各王室から貸し出しされたティアラや、エリザベステーラー、グレースケリーが使用したカルティエの宝飾品など、多くを見学できました。

好きなパリの街ですので少し歩いてみます。

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こちらはロウソクを売る世界最古の店。

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市場で牡蠣を見たり、

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最近はまっているサンジェルマン・デ・プレ地区などを散策しました。

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パリを歩くとエネルギーをもらうことが出来ます。

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2014年2月25日 (火)

■2014年1月IMCAS PARIS⑨ ギャノング生理学 パリの風景 ミシュラン星付きレストラン FREDERIC SIMONIN

おはようございます。

今日は2月25日(火)。クリニックFの診療日です。

年末から3ヵ月余りかかった書籍「医療機器による痩身のメカニズム」の原稿を、昨日ようやく終えました。

この作業に取り掛かっている間、新たに購入した生理学の教科書が7冊。

痩身に関して横断的な教科書というものはまだないようですね。

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そんな中、学生の時によく読んでいた教科書の新版が見つかりました。

なんと原書24版。

20年前この本は「医科生理学展望」という名前でしたが、英文と日本語訳の版にかなりずれがあり、学生の時には頑張って英語版を読んだ記憶があります。

医学部で基礎医学を学ぶときは、最初の学年でこの生理学、生化学、解剖学を学びます。

自律神経、ホルモン、循環血流、筋肉運動、体性感覚などの仕組みが書いてあり、とても面白くて、学生の頃、本当に毎晩貪るように読んでいました。

思い返せば、僕が知的好奇心を満たすために勉強するようになったのは、その時が初めてかもしれません。

人体が生体を維持するためにいかに精密にできているのか。

それを知ったのはこの時ですね。

数年ぶりに読み返してみましたが、臨床を知ったうえで改めて読むと、生理学の教科書はとても気づきが多く、興味深い。

ハーパーの生化学と一緒に読みましたが、まさに医学の基本です。

さて、僕のブログは帰国して間が空いてしまったのですが今月頭に滞在したパリについてもう少し書いていこうと思います。

※※※

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こちら朝日が昇る前のノートルダム寺院です。

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シャンゼリゼ通りも素敵です。

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シャンゼリゼ通りにある車のショールームを見るのも好きです。

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街角のパリジャンも、目を楽しませてくれますね。

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この季節のパリはレストランの予約も取りにくいのですが、ミシュラン星付きレストランのFREDERIC  SIMONINにご招待いただきました。

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寒い時期ですが、トリュフの香りが素晴らしいです。

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フランス食文化は芸術ですね。

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2014年2月24日 (月)

国際美容医療研究会 RF治療の理論 ロックスアンダソンの選択的光融解理論の論文解説

おはようございます。

今日は2月24日。クリニックFの診療日です。

昨日の日曜日は東京マラソン。

友人の先生方も何人も完走されましたが、素晴らしいですね。

僕はと言えば、東京駅の八重洲口にある「TKP東京駅前カンファレンスセンター」にて国際美容医療研究会の講演でした。

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研究会発起人の当山美容形成外科の當山護先生の開会のご挨拶の後、

青山エルクリニックの杉野宏子先生 

東京皮膚科・形成外科総院長の池田欣生先生

とともに「高周波(RF)機器 タイトニング治療の実際と展望」

についての講演をさせていただきました。

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僕の話した内容は、レーザーとRFの理論とその選択性について。

RF(ラジオ波・高周波)は今でこそ、メジャーな美容機器となりましたが、まだまだ理論に不確定なことも多いのです。

レーザーとRFの性質を比較し、より理解を深めるために、レーザー皮膚治療理論の根幹をなす、1983年のサイエンス誌に掲載されたハーバード大学ウェルマン研究所のロックス・アンダソン先生の「選択的光融解理論」の論文を実際に配布し、理論を解説をすることにしました。

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講師の会食の時に、「ちょっと難しすぎたね。」と、会頭の當山先生に指摘されてしまいましたが、僕自身が今回の講演の準備にあたり、40編余りのRF関係の英論文を購入し、精読しましたので、知識の整理にとても良い機会でした。

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選択的光融解理論は理論としても、知的で美しい公式が描かれていますし、類まれなる論文だと思います。

しかしながら、電磁波に分類される広い波長および周波数のうち、上記の青い色の範囲で示される、200nm‐1200nm可視光線領域近辺という、特殊な条件下でしか成り立たない理論であるということを改めて再認識しました。

今後RFの研究が進めば進むほど、その周波数特性が生かされた理論や機器が出来るのではないでしょうか?

我々の世代が研究をしなければいけない領域ですね。

**********************

先生方の講演の後は実際の機器を利用したハンズオンでした。

僕はeプラス(サブライム+モチーフ)の照射方法と

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ウルセラの新しい照射方法「ウルセラ・プラス」。

こちらは、ウルセラを用いたクリニックFオリジナル

「フジモト・プロトコール」の照射方法の一つですが

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これを機会にご提案させていただきました。

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最後は當山先生を囲んで。

仲の良い先生方とご一緒しました。

関係者の方々に御礼申し上げます。

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2014年2月21日 (金)

雪の中八王子の薬学系研究室へ

おはようございます。

今日は2月21日(金)クリニックFの診療日です。

今朝はソチ・オリンピックでの女子フィギュアスケート二日目。フリーの日。

深夜からTVにかじりついて、泣きはらした顔で朝を迎えてしまった方も多いのではないでしょうか。

うちのスタッフはそうだったようです。

浅田真央選手の胸を打つ奇跡の演技。本当に感動しましたよね。

※※※

昨日の休診日は、レーザー皮膚ドラッグデリバリーの評価の薬学系実験系を作るために、東京工科大学の八王子キャンパスにある正木仁教授の研究室に伺ってきました。

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新たな実験系評価系さえ確立してしまえば、数々のレーザー機器による評価が可能になり、エビデンスが裏付けされますので、研究がより進んでいく。

80年代に入り、レーザーが医療分野に応用されるようになってからレーザーは二つの分野で医療に貢献するようになりました。

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僕が進化するレーザー工学を学ぶために、工学の博士課程に再入学したのは、この工学的な進化をキャッチアップしたかったからです。

しかしながら、レーザー工学の進化を考えると、この21世紀にははるかに大きなマーケットが存在することに気づきました。

それは、フラクショナルレーザーを利用した経皮的薬剤塗布、つまりドラッグデリバリーの研究です。

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正木先生の研究室は化粧品の評価のための測定機器がそろっていますので、研究員の方と三人で評価すべき、そして評価可能な実験系を次々と上げ、ブレストをしました。

専門が違った研究者が「レーザー」を軸に意見を交わしたのですが、今まで知らなかった生体評価方法などをたくさん教えていただき、非常に有意義な打合せとなりました。

お時間を作ってくださった教授ほか関係者の皆さんに感謝です。

※※※

東京工科大学には初めて伺いましたが、アメリカの大学のような環境ですね。

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まだまだ雪深かったですが、とても充実した休診日になりました。

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2014年2月20日 (木)

インディバジャパン訪問

おはようございます。

今日2月20日(木)はクリニックFの休診日です。

昨晩は谷野教授とともに、目黒区碑文谷にあるインディバ・ジャパンのオフィスを訪問させていただきました。

山口会長と共に。

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クリニックFでは、7年前にインディバMD570という現行医療機器ヴァージョンの日本1号機を購入しているのですが、ここ数年のRF医療機器の進化から、再度知識の整理とアップデートが必要であろうと、一度ぜひ訪問したいものだと考えていたのです。

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インディバ社にある過去の機器の数々。

 

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こちらは痛恨のピンボケでしたので、次回の訪問の際に撮りなおそうと思います。

この日は社員さんの送別会も兼ねていたので、バーベキューに合流させていただき、その後三次会へ。

とても盛り上がってしまったのですが、帰宅するとソチ・オリンピックの女子フィギュアスケート、浅田真央選手のショートプログラムにちょうど間に合いました。

さぞかしプレッシャーがあったのでしょう。

演技が終わった後の彼女の表情は忘れられないです。

オリンピックは魔物ですね。

明日はいつもの調子を取り戻してくれると信じています。

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2014年2月19日 (水)

レーザー医学の工学的解析

おはようございます。

今日は2月19日(水)。クリニックFの診療日です。

先週から今週にかけて都内は大雪に見舞われましたが、僕はその雪の合い間を縫って国内出張と海外出張を二つこなしてきました。

天候による交通機関の遅延も特になく、ラッキーでした。

今日は雪との予報もありましたが、都内は晴天に恵まれています。

国内ではまだまだ深刻な雪の被害に遭っている方も多いと聞いています。このまま春にうまく向かうことを願います。

※※※

今日クリニックに出勤してみると、毎月楽しみにしている米国レーザー医学会誌が来ていました。

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この号の最後に掲載されていた論文。

ちょっと感動しました。

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レーザーの皮膚照射のプランニングを、工学的なソフトウエアを利用してシミュレーションするというもの。

レーザーを皮膚に照射すると、波長により選択的に組織が破壊されることは知られていますが、パラメーターが複雑すぎて予想が難しかったのです。

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こちら、レーザー照射中および照射後の組織内での熱の伝わり方を工学的に計算するためのフローチャート。

実は、現在昨年修了した工学部大学院の研究室で、CO2フラクショナルレーザー機器による工学的解析の実験を続けています。

この際にもっとも難しいのは実験系の確立です。

こちらの論文を参考にさせていただき、次の研究に生かせると思います。

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2014年2月15日 (土)

雪の東京再び スノーブーツ

おはようございます。

今スノーブーツでクリニックFに出勤してきました。

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今日の東京は大雪ですが、気温は6度。

雪は解けつつあります。

今日もご予約をいただいていますが、皆さまお気をつけていらしてくださいね。

昨日は夕方より雑誌の取材がありました。

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クリニックの数多くのレーザー機器を出しての写真撮影でしたが、この通り、廊下で写真の順番待ちをするレーザー機器で一時歩行困難な状態に。

ここまで機器が増えてしまうと、やはり引越ししたいです…。

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2014年2月14日 (金)

美肌三原則 美肌三要素

おはようございます。

今日は2月14日。バレンタインデーですね。

都内は雪ですが、今日もクリニックFは診療日です。

昨日は今年初滑りのスキーを楽しんできました。

僕は学生時代はスキー部にも所属していましたが、医師になって以来、忙しくて15年以上スキーをすることが出来なかったのです。

3年前に久しぶりにスキー場に行って、レンタルでカービングスキー板を体験。

僕が学生の時は、2mの板を履いていた頃でしたので、この進化には驚愕でした。

先日F1レーサーのミハエルシューマッハのスキー事故が報道されて、心配していますが、スキーはスピードで爽快感もあるし、持続的に全身の筋肉も使うし、とても良いスポーツですよね。

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クリニックFの初診の患者さんを診ると、いまだに「シミ」を取りたい。

とおっしゃる方が多いのに気付きます。

日本人は、レーザー治療=シミ取り

と思っている方が多いですよね。

実際に肌の中からシミを取っただけでは肌は若い時の様には戻りません。

若く見える美肌とは条件がありますが、僕はこれを「美肌の三原則」と呼んでいます。

1)肌の透明感を上げる

2)肌にハリを持たせる

3)肌が滑らかで平滑にする

とういのがこの三原則です。

レーザー先進国の米国では、この肌を若々しくするという意味の英単語があります。

それは

「Skin Rejuvenation(スキンリジュビネーション)」

そのまま訳すと「肌の若返り」ということになるのですが、これが日本語で直感的に理解できる言葉がないのです。

レーザー治療が単に肌のシミを取るのではなく、「肌質を改善する」という意味がすぐに理解できるのですよね。

クリニックFでは初診の患者さんに対して30-1時間ぐらいのカウンセリングをするようにしていますが、それぞれの患者さんの肌を診察させていただき、

1)肌の透明感を上げ

2)肌にハリを持たせ

3)肌が滑らかにする

という三原則を満たすために、あと何の施術をすればよいかということを、細分化して話させていただいています。

40歳以上の患者さんは

4)肌のたるみをひきあげる

という4つ目のファクターを気になさることが多いのですが、

クリニックFでは

1)肌の透明感を上げ → ブライトニングの機器

2)肌にハリを持たせ → タイトニングの機器

3)肌が滑らかにする → リサーフェシングの機器

4)肌のたるみをひきあげる → リフティングの機器

についてを、それぞれ効果別に数機種づつ、肌のあった機器をご紹介するということをしています。

肌質の改善にご興味がありましたら一度ご来院くださいね。

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2014年2月11日 (火)

■2014年1月IMCAS PARIS⑧ IMCAS Paris 2014 Show the Flag 学会会場にて is laser effective on melasma? 建国記念日とは?

おはようございます。

今日2月11日(火)は祝日で通常休診日を頂くのですが、今日は臨時で診療を行っています。

明日から二日間、東北出張が入っていますので、そのための臨時措置でもあります。

遠方の方や土曜日もお仕事の方などからご予約を頂いていますので、こうして時々は祝日も診療を行うほうがよさそうですね。

今日の祝日は建国記念日によるもの。

日本でも建国の由来について教えなくなりましたが、なぜこの日が建国記念日なのか二年ほど前ブログに書いたことを思い出しました。

よろしかったら建国記念日の由来についてのブログをご覧くださいね。

今日も都内は粉雪がパラパラと舞っています。

とても寒いですが、皆さんも健康管理に留意くださいね。

さて、僕のブログは先週滞在したパリの学会の話です。

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会場は毎年こちらのポルトマイヨです。

凱旋門からシャンゼリゼ通りの反対側に向かって300m。

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今年は学会口演も充実していました。

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IMCASはパリで開催される本会の他、 ASIA、 INDIA、 CHINA と年に4回開催されています。

同時に6室で講演があり、講演で使用するスライドの写真撮影は禁止されています。

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この日は朝から学会会場を回ります。

最初の講演は

 Is laser effective on melasma?

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肝斑治療にレーザーが有効かどうか?

という演題でした。

こちらも新しい波長のレーザーや、フラクショナルレーザー、もちろんNd:YAGレーザーのトーニングなどがディスカッションされ、非常に有益なセッションでした。

この後学会会場にある展示場に移動。

この目で最新機器を観て、開発者や関係医師たちと話が出来る絶好の機会ですので、気になる講演がない時はなるべくここにいるようにしています。

「Show the Flag」ではないですが、僕も欧州、米国のレーザー関連学会に通い始めてもう10年以上。

必ず学会に顔を見せているアジア人はそんなに多くもないので、学会会場を歩いていると、多くの人から声をかけられるようになりました。

開発者と仲良くなると、ちょっと秘密の開発中機器情報を耳打ちしてくれるようなこともあります。

僕の情報網の一つですね。

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さて、日本にいるときに、ぜひとも打合せをしたいとメールでアポがあった、イスラエルはルミナス社のマーケティングディレクターのAyelet Barneah。

今年はルミナス社は展示ブースを出していなかったのですよね。

まずは学会会場で彼女に連絡を取り、一時間ばかり、フォトフェイシャルを造った会社の新製品について最新情報を聞きました。

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さらに学会会場を回ります。

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今年も混んでいます。

アルマレーザー社。

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サイノシュア社のQスイッチ•ピコ秒アレキサンドライトレーザーの、ピコシュアは相変わらず人気を集めています。

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こちら施術のイメージングの機器会社。

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イタリアはミラノのレーザー機器メーカーのBIOS。

日本未上陸ですが、今年は注目の会社です。

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細かいスペックについて詳細をディスカッション。

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こちらはイギリスのメーカー クロモジェニックス社

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ダイレーザーの筐体が新しくなりました。

この波長が肝斑に対して非常に効果があったと報告受けました。

こちらはプラズマ機器です。

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最新の研究をプレゼンテーションにして見せてくれました。

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イスラエルのシネロン社のスピンアウト勢が作り上げた新会社

ヴィーナスコンセプト社。幾つか魅力的な機器を出しています。

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こちらもeマトリックスを作り上げたボリス博士らが新規に作り上げたフラクショナルRF機器です。

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おなじみDEKA社のモナリザタッチ。

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こちら、ポスト・ボトックスとなりうる新機器。

ミオサイエンス社の製品です。

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ボトックスは抹消神経破壊することでしわを取りますが、この機器は窒素を神経終末に打ち込むことでミエリン鞘を破壊し、同じく3-5か月間ぐらいしわを除去してくれるのです。

カルフォルニア発祥で、欧州に売り始めたばかり。

アジア地域での発売予定はまだないそうですが、これは興味深い機器ですね。

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イープラスやサブライム、モチーフでおなじみのシネロン社。

バイポーラ‐RF+吸引マッサージ+IR

の痩身マシン。

ヴェラシェイプの三世代目。

VelaShape IIIが今回登場しました。

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新製品講演の部門でも発表されていましたが、従来の機器に比べて数倍パワーアップしたようです。

痩身部門の機器も、登場が多く目が離せませんね。

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テレビ局の取材も入っていましたよ。

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2014年2月10日 (月)

医師が読む栄養学の本 大雪後の都知事選

おはようございます。

今日2月10日(月)はクリニックFの診療日です。

明日の祝日も急遽診療日として開けさせていただくことにしましたので、休日しかいらっしゃれない方がありましたら、ご連絡くださいね。

昨日は雪の中、東京都知事選選挙と行ってきました。

投票場の目の前もこのような状態。

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僕の憩いの写真撮影スポット、清水谷公園から見るニューオータニもめったにお目にかかれない雪景色です。

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投票後はまた籠って現在とりかかっている書籍の原稿直し。

機器痩身の原稿にどうしても栄養学の知識を加えたくて数冊本を買ったのですが、医師の目から見ると???な記述も多く、しかも同じような間違いが数書にわたって書かれているのですから驚いてしまいました。

どうしてこんなことが起きているのか? 調べてみると、これは、過去の栄養学の著作から孫引きされていることがわかりました。

そんな中、この本は素晴らしいですね。

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おすすめします。

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2014年2月 8日 (土)

雪の日の東京 

おはようございます。

今日2月8日の東京は雪。

クリニックFは今日は開業日ですので、スタッフもすべて出勤しています。

こんな大変な雪の中、いらしていただいてる患者さんがいらっしゃり、有難いです。

近くの小学校は、校庭で児童が遊んでいます。

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東京ではめったにない積もる雪ですので、嬉しいでしょうね。

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クリニックFの目の前の麹町大通りも車が少なく、上智大学の敷地にも雪が積もっています。

徒歩5分圏内のホテルニューオータニも雪のため、ほとんど見えませんね。

こんな雪の中、宅急便さんが以前海外に発注した本を届けてくれました。

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楽しみにしていたのでうれしいです。

時間を見つけて読んでみようと思います。

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クリニックから帰るときにはこんな感じ。

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麹町大通りも深々と雪が舞っていました。

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2014年2月 7日 (金)

■2014年1月IMCAS PARIS⑦ アヴェニュー・モンテーニュのクリニック Dr.Pierre Secnazi Anteis社撮影イヴェント

おはようございます。

今日2月7日もクリニックFの診療日です。

パリ滞在一日目。早朝にパリに着き、まずはアヴェニュー・モンテーニュで開業するレーザー・ドクター Dr.Pierre Secnaziのクリニックに表敬訪問。

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2年前、3年前にも訪れたことがあるのですが、このクリニックオーナー医師が変わっていました。

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パリのクリニックも移り変わりが激しいですね。

ちなみに、こちらのクリニックのラインナップは、

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フラクセル3DUAL 

サーマクールCPT

イントラセル

レーザー脱毛機器

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さらにPRP療法

遠心分離器が見えますよね。

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夜には、スイスのフィラー会社 アンティース社の企画で、ポスター撮影に参加することとなりました。

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タクシーで指定された場所に向かいましたが、そちらはこの様なスタジオとなっていました。

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どうやら院内にドクターが飾るポスターを撮影する会だったのです。

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白衣に着替えるよう言われて、写真を何枚か撮影された後には

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この様な写真となって飾られます。

ちなみに僕の写真はこちら。

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大きなポスターになって後日クリニックに送られてくるそうです。

撮影後は会食。

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こちらアンティース社の社長

Martin Kunzelです。

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こちらアジアパシフィックのディストリビューターマネージャー Steven Tan。

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ハンガリーで開業するDr. Ildiko Papp。

彼女はアンティース社指定のトレーナーです。

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2014年2月 6日 (木)

■2014年1月IMCAS PARIS⑥ ウィーンよりパリへ 新凱旋門

おはようございます。

今日は2月6日(木)。クリニックFの診療日です。

パリから帰国したばかりですが、学会の内容は関係者の方々と話したのちでなければここでは明らかにできないことも多々ありますので、その話はちょっと後に回します。

※※※

こちらは新年、3週間前に滞在した時のパリの写真です。

早朝ウィーンからパリに到着し、まずは宿泊先であったラ・ディフェンスのヒルトンへ。

ラ・ディフェンスには、このような新凱旋門があります。

こちらはルーブル宮殿~コンコルド広場~シャンゼリゼ通り~凱旋門の延長線上に建設された巨大な建物です。

パリメトロ1番線の終着駅でもあるので、利用しやすいですね。

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斬新なデザインで良いですね。

久しぶりのパリなので、ちょっと歩いてみました。

ラ・ディフェンスから地下鉄1番線で一本約10分。

こちらルーブルです。

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ガラスのピラミッドも健在。

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次に訪れたのがオペラ座。

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久しぶりに内部も見学しました。

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ワーグナーの胸像です。

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オペラの舞台演出工事中。

暗い中でシャガールの天井画を見学。

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さらにオペラ座の回廊。

いつ見てもため息が出ます。

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窓からの景色も素晴らしい。

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その後はコンコルド広場へ。

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最近のパリの流行は、スーパーカーに観光客を乗せてドライブするというアトラクションです。

観覧車に乗り込むと、パリの景色がよく見えます。

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パリに来たなあと感じるときですね。

シャンゼリゼ通りには出店が沢山あって、こんなミニチュアギターショップもありました。

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収集癖がある僕としては、こうして一堂に会するものを見ると全部買い占めたく?なります。

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2014年2月 4日 (火)

■2014年1月IMCAS PARIS⑤ パリより帰り、クリニックF外来を再開しました

おはようございます。

今日は2月4日。節分明けですね。

今朝の飛行機でパリより羽田に帰り、クリニックFの外来をスタートしました。

今日は雑誌の取材も入っており、忙しい一日になりそうです。

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パリではIMCASというアンチエイジング学会に参加したのですが、今年はレーザー機器の当たり年だと思います。

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こちらエッフェル塔から撮った夜景です。

モンパルナスタワーが見えますね。

また最新情報をまとめてブログにアップしようと思います。

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2014年2月 3日 (月)

■2014年1月IMCAS PARIS④オペラガルニエ ヘンデル オペラ「アルチーナ」

おはようございます。

日本は2月3日月曜日。節分ですね。

僕は今パリで開催されているアンチエイジング学会IMCASへの参加が終わり、ほっと一息ついたところです。

今回は4日間。よく勉強しました。

朝一番の飛行機に乗り、明日4日の朝帰国し、そのままクリニックFの外来に入ります。

今回のパリ出張では全く買い物をしませんでしたが、自分へのご褒美としてオペラガルニエで上演されたヘンデルのオペラ「アルチーナ」のチケットを手配していました。

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ドイツに生まれ、各国を渡り歩き、イギリスに帰化したヘンデルは、今で言うならばまさに世界を渡り歩いた“国際人”。

ここ数年、特に欧州ではヘンデルのオペラの再評価が高まっており、ヘンデルの演奏も増えてきました。

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ガルニエは、こちらの回廊も素晴らしいですが、なんと言ってもシャガールの天井画と、オペラ座の怪人の舞台装置にもなったこちらのシャンデリアが僕は大好きです。

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こちら「夢の花束」は想像を絶する大作で、一目観たらどんな人でも衝撃を受け、この場所を気に入ってしまうことと思います。

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この天井画をシャガールが完成させたのは1964年なのですが、オペラ座の怪人の設定時代は1900年でしたので、当時天井画はもちろんありませんでした。

シャガールの絵は、それぞれ14の作曲家と代表的なオペラもしくはバレエの演題を題材としたもので、毎回ここに来てこの絵を見上げる度に僕は幸福を感じます。

〇ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」

〇ヴェルディ 「椿姫」

〇モーツァルト 「魔笛」

〇ベートーヴェン 「フィデリオ」

〇チャイコフスキー 「白鳥の湖」

〇ビゼー 「カルメン」

〇アダム 「ジゼル」 

などなどが題材となっているのですが、こちらについては帰国したら細かいブログを挙げようと思います。

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現在パリでのオペラ上演は新しく作られたバスティーユのオペラ劇場が多く、ガルニエではもっぱらバレエが多いのですが、やはりこちらで観るのが最高です。

ちょうどIMCAS開催期間中にこのガルニエで観る事が出来たのは幸運でした。僕がチケットを手配するためにこの劇場に連絡したのは1月の中旬ですが、それが最後の一枚だったのです。

レーザー医工学の英語での話にどっぷりと浸かった後の、僕にとっては最高の清涼剤です。

美しい音楽を聴くと、恍惚感で脳が満たされますね。

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2014年2月 2日 (日)

■2014年1月IMCAS PARIS③ 2014年IMCAS総括 熱緩和時間(Thermal relaxation time)と音響緩和時間(Acoustic relaxation time)

パリのIMCASも3日目。

今日も学会会場にいましたが、ここ3日間でお会いした日本人は湘南鎌倉病院の山下理絵先生だけですので、今年日本医師は山下先生と僕2人の参加のみのようです。

ここで僕が講義を聞かないと、日本に最新のレーザー情報が伝わらないかもしれないと思うと責任重大です。

朝から晩まで沢山講義を聞いて、合間に質問をぶつけています。

こちらは、昨年東京でお会いしたばかりのフィレンツェ大学のボナン教授。

マドンナリフトでは、フィレンツェのクリニックにも見学に行かせて頂きましたし、ずいぶんお世話になりました。

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朝8時からのレーザーに夜肝斑治療の最前線についてのディスカッションの枠でした。

9時半からは、同じくイタリアのGP社のセミナーに参加。

招待講演者ブラジルはサンパウロのDr.Luis Fernando Tovo と。

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講義の後、痩身機器の効果と診療方針でとても良いディスカッションが出来ました。

今度ブラジルに来たら、是非遊びにきなさいと言ってくれました。

本当に行ってしまおうかな(笑)。

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2014年のIMCAS総括としては、新規の機器が5台も発売され、フィーラーより機器への回帰がおこっています。

●昨年Qスイッチ系のナノ秒が、ピコ秒レーザーに移行する状況になりましたが、既に機器メーカーではその1000分の1秒のフェムト秒レーザー機器の開発が進んでおり、商品化の噂もあります。

ナノ秒に比較して百万分の1秒の機器の使用メリットがどこまであるのか、我々レーザー医師が検討を加えなければならない点ですね。

パルス幅がピコ秒以下になると、レーザーの効果はロックスアンダソンの理論である、熱緩和時間(thermal relaxation time)に従うのではなく、音響緩和時間(Acoustic relaxation time)に従うようになり、数式が変わるです。こうなるとわずか数年前の理論でも、太刀打ち出来ませんね。

●光治療器は、業界的にも登場以降15年の歳月が経過したため、ほぼ開発が終わり、どのメーカーもほぼ同じ実力の機器を作る事が出来るようになりました。これからは光治療機器の特性の違いによる組み合わせが重要ですね。

●フラクショナルレーザー機器は、現在もさらに多くの波長やスキャナが開発されており、まだまだ進化過程にあります。特にフラクショナルレーザー機器によるドラッグッリバリーを重視する研究を重ねる企業も増えてきました。

●肝斑治療に関しては、今だ議論があるものの、日本人の肝斑に相当する表在性のものはレーザーを用いても治療成績が高いです。しかしながら、現在日本では主流の治療法である、Qスイッチヤグレーザーによるレーザートーニングよりも、近赤外光を利用したフラクショナルレーザーによる治療の論文が多く受理されているのは驚きましたよ。

まだまだ世界のレーザー医学会では、学ぶ事が多いです。

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2014年2月 1日 (土)

■2014年1月IMCAS PARIS② ドラッグデリバリーシステム

おはようございます。

パリのアンチエイジング学会IMCASに参加中です。

現在パリ時間で夜の11時。会食を終え、ホテルに帰ってきたところでブログを書いています。

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こちらは今日撮影した写真。

ポルトマイヨの学会会場。

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コングレスバッジをもらい、会場を歩き、勉強です。

今日は薬剤経皮導入、すなわち皮下へのドラッグデリバリーの総論のセッションがありました。

フラクショナルレーザーによるドラッグデリバリー、超音波やハイパワーRF(ラジオ波)、さらにマイクロニードルによるデリバリーなどなど。 

今年のトピックのひとつになるかもしれません。

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今回、学会として注目する新しくデビューした機器が5台挙げられていました。

学会でのディスカッションもありましたが、中には日本の方がはるかに進んでいる分野もありますね。

情報はすぐには書けませんが、帰国後に再精査し、関係者とディスカッションを行ったりブログにアップしていきたいと思います。

明日も朝8時から肝斑治療のアップデートのディスカッションがあります。こちらも楽しみですね。

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