■2014年3月 第72回AAD American Academy of Dermatology④ 帰国しました ボーイング787の秘密
おはようございます。
今日は3月26日(水)。昨日AAD米国皮膚科学会が開催されていたコロラド州デンバーから帰国し、クリニックFの外来を再開しています。
今回の出張は、ユナイテッドエアラインの直通便でした。
行き帰り、どちらも787の機体です。
787は国内線ではあまりわからないかもしれませんが、国際線に乗ると明らかに疲労感が違うことを体で感じます。
これには2つの理由があるのをご存知ですか?
○機内の気圧
○機内の湿度
がより快適に設定されているのです。
今までの航空機は、巡航高度の飛行中の飛行機の内圧を高度約2400メートルに設定しています。
一方で、高度約2100メートルに相当する気圧を境に多くの人が不快感を感じるとのデータがあります。
787の機体は、過去の機体に比べ約3分の2の高さに相当するように、この飛行内圧を上げているのです。
以前、コンコルドのブログで書いたことがありますが、高速で飛行する飛行機の機体は思った以上に変形します。
空調によって飛行機の内圧を上げると、飛行中の体の負担が減るのは事実ですが、内圧を上げすぎると、機体がバラバラになる可能性もあり、想像するよりもはるかに難しい技術が必要なのです。
そしてもう一つは、機内の湿度です。
航空機は数十年の単位で使用しますので、湿度による腐食はなるべく避けたいもの。
腐食に強い炭素複合材を用いたB787は、機内の湿度を上げてもよくなりました。
新しい機体は、いろいろと問題が発生しますし、それに対する対処も必要ですが、航空機は確実に進化していますよね。
さて、せっかく日本に帰国しましたが、一週間後の4月2日には米国レーザー医学会発表のために出張が控えています。
時差を日米、どちらに合わせるか思案どころですね(笑)。
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