フェムト秒レーザー機器開発 高速度カメラによるフラクショナルレーザー照射面の観察
おはようございます。
今日3月13日(木)はクリニックFの診療日です。
天気は朝からあいにくの雨ですが、春の雨といった気配を帯びてきましたね。
花粉症の方はすこし楽かもしれません。
体調を壊しやすい時期に今年も突入です。皮膚は健康の鏡でもありますから、よく状態を見極めて体調管理に普段よりも気を付けてくださいね。
※※※
昨日の休診日は、工学博士課程の時にお世話になった工学部大学院研究室に顔を出してきました。
朝からこちらの会議室で、工学や理学の博士を持った4名がディスカッション。
パルス幅が、ピコ秒のレーザーを、何とか医用利用できないか、知恵を絞りました。
一般的に皮膚科・形成外科の治療に使用する機器は、ナノ秒の場合、Qスイッチという手法を用いますが、その千分の一のピコ秒にこの技術をそのまま応用することは難しいのです。
1064nmの波長を利用した場合7J/㎝2ぐらいの出力が必要ですが、単位面積当たりの出力はガルバノスキャナーを利用することで解決できそうです。
実現にはハードルがありますが、日本初のピコ秒発振が可能な皮膚科レーザーが本年度中に完成する可能性もありますね。
その後は、研究室にゆき新たな実験。
世界でも最高速の高速カメラを利用して、フラクショナルレーザーの照射を撮影し、パルス幅、出力、パルス波形を変えることで比較検討し、工学的な検討を加えました。
撮影した動画を見直してみると、フラクショナルレーザーが照射され、瞬時に蒸発した組織の煙が火柱の様に上がり、収縮していくさまがスローモーションで観察でき、思わず歓声が上がりました。
こちらの演題は、4月に長崎で開催される日本形成外科学会のイブニングセミナーで発表させていただく予定です。
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夜は美容外科医の集まりが、京橋のシェイノでありました。
中にはここ最近毎週のように顔を合わせている先輩方も(笑)。
美味しい料理に舌鼓を打ったところで、先週誕生日を迎えた僕に池田先生の計らいで、サプライズバースデーディッシュが出てきました。
好きなブランドの一つ。
バカラのワイン栓をいただいてしまいました。
良い先輩、良い友人をもって僕は幸せ者です。
今年も益々頑張ります。ありがとうございました。
今夜は美容皮膚科の会もありますので、体調を整えて向かいたいと思います。
今日もよい一日にしていきましょう。
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