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2014年7月 1日 (火)

 美容医療 今後の潮流を読む

今週末の講演について、ちょっと物思いにふけっています。

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クリニックF開業以来、本当に多くのレーザー/光治療機器を導入してきました。

21世紀に入ってからというもの機器の工学的な進化は著しく、治療のプロトコールも大きく変化しましたので、患者さんに対して最も効率の良い治療法がエビデンスをもって提案できるようになってきました。

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そんな中、今週の日曜日に大阪で米国キュテラ社のユーザーズミーティングが開催されます。

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こちらで僕は「美容医療の展望 〜美容治療 今後の潮流を読む〜」という総論的な演題を講演してほしいとのご依頼を受けました。

※※※

90年代の後半にこの日本で「美容医療」と言う言葉が出来ました。

間もなく20年となります。

それまで、美容と言えば    

A 外科系の医師が行う美容整形    

B エステティックサロンで行うフェイシャルやボディのマッサージ 針脱毛   

C 化粧品や美顔器で行うセルフケア   

しかなく

医者の領域としては 

A を選択するか 

または この領域にない 

D 皮膚科医として皮膚疾患の治療を保険診療で行った後、それ以上の結果を求める患者に対し自費でできることを提案する

 

という選択をとるしかなかったと言えます。

特筆すべき点は、A と D における 患者=顧客は 自分のマイナスの部分を0またはプラスにしたいと願う患者であったことであり、変身願望の強い患者であったことだと言えます。

そこに新たに登場したのがのちに「プチ整形」と呼ばれる注入療法や、レーザー治療、ホルモン療法といった、AでもなければDでもない それらの間を繋ぐもの、でした。

そして、新しい概念=病気の人や、マイナスを0あるいは1にしたい人に施すための医療ではなく、健康な人、すでに0以上に自分のスコアを持つ人を対象とした「アンチエイジング医療」が生まれるのです。

こうした美容医療の潮流と共に、時代はアナログからデジタルへ。インターネットによって生活スタイルが激変する時代に突入します。

電話での問い合わせはメールでの問い合わせへ。

雑誌やTVで情報を追いかけていた人々は、インターネットでの検索を使いこなし

診療の場でも口頭での説明や、筆記、触診に頼っていたものが、画像の導入やパワーポイント、イラストレーターなどのソフト導入が当たり前となり

広告を禁止されている医療法人や開業医たちは、ホームページやブログ、ツイッター、Facebookというツールを新たに与えられます。

パソコンやスマートフォンが日常生活に完全に入り込んだことで、機器の操作を日常的に行う人々が爆発的に増え、それに伴い機械と皮膚が触れ合うことに違和感や抵抗感、異質感を感じる人が減っていきます。

レーザー医療の浸透は、こうした背景を踏まえずには語れないのです。

僕としてはここを踏まえて、今後の流れを解りやすくプレゼンテーションに落とし込みたいと思っているのですが・・・この「解りやすく」というのは案外と難しいものです。

もう少し頑張ってみますね。

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