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2014年12月の35件の記事

2014年12月31日 (水)

今年もありがとうございました

2014年12月31日水曜日。都心は快晴。クリニックF今年最後の診療日です。

朝から切れ目なく患者さんをお迎えし、この時間にやっと一息。ここからまた後半戦が待っています。

だんだんと辺りにも夜の足音が響くようになってきました。あと数時間で今年も終わりですね。

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先日バリ島で見た沈む夕日。美しかったです。

「新国際学会周遊記」と名付けたこのブログ、今年も様々な国と地域で学ぶ機会を得ました。

ニューヨークで

Apollo

ジャカルタで

Jkt

フェニックスで

Phoenix

セルビアで

Selvia

チェコ

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LA

La

アムステルダム

Ams

パルマ

Parma

スロヴェニア

Fotona

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今年も様々な機器と技術が日本に入り、それに伴うニュースに恵まれました。

学会やセミナーを始めとした場でそうした情報や研究について発表をさせて頂く機会にも恵まれました。

また昨年工学の博士課程を修了し学位を頂きましたが、今年は新たに薬学の勉強も始めました。

思い返せば本当に日々忙しく、充実し、学び、駆け抜けた一年でした。人に恵まれ、情報に恵まれ、機会に恵まれ、機器に恵まれました。サポートしてくださった皆様、叱咤激励してくださった諸先輩方に、改めてこの場を借りて感謝したく思います。

ありがとうございました。

2015年のスケジュールも徐々に埋まりつつありますが、今年得たものすべてを生かし、様々な形で還元、循環させていけるよう、常に代謝を心がけ、留まるべきところは留まり、進むべきところは進むということを今一度よく考えて前進していきたいと思います。

来年も引き続きよろしくお願いいたします。

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休みがほとんどなかった今年、最後に二日ほどバリ島で休暇を頂きました。

僕にしては珍しくちょっと髭を伸ばしてみました(笑)。ソプラノアイスで2度ほど脱毛を行っていますが、まだもう少しかかりそうですね。

とはいえ、すぐまた診療再開で帰国後剃ってしまいましたが、お正月は病症の父を見舞いに広島に帰る予定でいますので、また伸ばしてみましょうかね。

新年は1月9日から診療再開いたします。スタッフは5日から出勤し様々な準備に入っていますので、5日以降クリニックまでご連絡ください。

それでは、良いお年をお迎えください。

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2014年12月30日 (火)

神宮歴 

今日は12月30日火曜日。

いよいよ2014年も残すところあと2日です。

今年はクリニックFも31日まで開業しますので、明日の大本山目指して頑張ろうと思います。

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今日は銀行の方に、こんな本を頂きました。

「平成二十七年神宮館九星本歴」いわゆる神宮歴です。

方角や暦の読み方など、ざっと見ただけではよくわからないことだらけですが(笑)この手の本を使いこなす人もいるのでしょうね。

占いは非科学的であると言われることもあります。しかしながら統計学として考えれば面白いですよね。

僕は歴史が好きで本もよく読みますが、方位やその人の命式で戦の行方を占うというシーンは珍しくありません。

誕生日がわかると大抵のことがわかってしまうため、武将や組織のリーダーの誕生日はトップシークレットだった時代もあると聞いたことがあります。

また、香港やシンガポールなど出張で行くと、この手の話ができると驚くほど場が盛り上がります。

あちらは気学や四柱推命、算命学、手相や顔相・・・など様々な占いの本場ですから、経営者を含めたビジネスマンは日常的に占い師と交流をもっていたりするのですよね。

実際僕もビジネスの誘いを受けるときに

「占い師に聞いたら(僕と一緒にビジネスをすると)成功すると言われたからぜひ一緒に」

と言われて驚いたことが何度もあります。

嬉しい気持ちと、ある意味プレッシャーに感じるときと両方ありますが、機会があればこうしたことも勉強してみたいですね。

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2014年12月29日 (月)

ヘイロー マドンナリフト フラクセル3DUAL 1540XD 最新フラクショナルレーザー機器の違いについて 

年末ご要望の多い、肌質を改善し、ニキビ跡や毛穴を縮小する「フラクショナルレーザー」機器。

ずらっと並べてみました。

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フラクショナルレーザー治療法(fractional laser skin resurfacing:)は,2004年にMansteinらが報告した新しいレーザー照射概念です。

Manstein D, Herron GS, Sink RK, et al: Fractional photothermolysis: A new concept for cutaneous remodeling using microscopic patterns of thermal injury. Lasers Surg Med 34:426- 438, 2004.

この機器はレーザー光線を分離し、皮膚表面に1cm2あたり約2000個の、直径70μm前後の凝固柱を作るもので、創傷が非常に小さいため炎症が少なく、治癒が早い。

さらに、確実に真皮まで創傷を作るため、コラーゲン産生量が多く、小じわが改善し、かつ凝固した表皮が再生し新生の皮膚に入れ替わる為、皮膚表面が若々しい状態変化させることを可能としたのです。

僕は2004年のダラスの米国レーザー医学会でこの機種を初めて見て衝撃を受け、世界のレーザー治療はこの理論によって大きく変わると確信した医師の一人です。

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先日も美容皮膚科学会誌でフラクショナルレーザー機器の総論論文の執筆を依頼され、最終原稿を投稿させていただいたばかりですが、ずっとこの機種理論の進化を見守ってきました。

クリニックFのFの文字も、Fujimotoの頭文字と共に、フラクショナルレーザー機器の頭文字「F」の意味を込めたつもりです。

それほど思い入れのある機種であるため、クリニックFには多くのフラクショナルレーザーがありますが、現状のラインナップではこちらでしょうか?

■サイトン社 ヘイロー(Halo)

■バリアント社(旧ソルタメディカル社) フラクセル3 DUAL

■DEKA社 スマートサイドスクエア(マドンナリフト)

■サイノシュア/パロマ社 スターラックス1540XD

この四機種が、2014年の年末現在クリニックFのトップ4フラクショナルレーザーになります。

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今日はそれぞれの機器の違いについて改めて触れたいと思います。

まずは

① サイトン社 ヘイロー(Halo) 

◆こちらは1470nm(凝固)と2940nm(蒸散)の役割を持つ二種類の波長のレーザー光を同軸に照射するという世界初のハイブリッドフラクショナルレーザー機器。

1470nmを利用することで、皮下100-700ミクロンメーターの表皮と真皮に熱刺激を加え、コラーゲンの再生によりタイトニング効果を引き出し、2940nmを利用することで0-100ミクロンメーターの表皮を蒸散させる効果があります。

照射後のダウンタイムは3日間程度。

フラクショナルビームが細かいため、目視できません。施術3日後には肌が脱皮をするかのように、古い角質層をはがします。

タイトニング、引き締め効果も高いので、表皮のきめが細かい35歳以上の人に適しています。

次は

② バリアント社 フラクセル3 DUAL です。

◆こちらの機種はフラクショナルレーザーの元祖、リライアント社(旧ソルタメディカル社、現バリアント社)の開発した機器。

1927nmのツリウムグラスと、1550nmのエルビウムグラスレーザーの複合機器ですが、アブレイティブとノンアブレイティブの中間にあたるツリウムグラスの波長が、ちょうどアジアンスキンにはぴったりでダウンタイムも少ないことからこの機種を選択する人が多いです。

三番目は

③ DEKA社 スマートサイドスクエア(マドンナリフト)

◆CO2レーザーとラジオ波を複合させた、フラクショナル機器。

非常に優れたスキャナ機能を持ち、空中照射が可能なため、疾患や部位に影響なく使用できるのが特徴です。さらに、蒸散能力が高いため、深いニキビ跡や毛穴の様に立体的な構造を治療するためにはとてもメリットがあります。この4機種の中では、唯一空中照射が可能な機器です。

また、上眼瞼下眼瞼のゆるみやしわを治療するマドンナアイリフトの施術と合わせることが可能ですので、肌全体の若返りには良いですね。

最後に

④ サイノシュア/パロマ社 スターラックス1540XD

◆業界唯一のコンプレッション・フラクショナル機器。

クリスタルグラスを肌に押し付けて、皮膚を牽引させて照射が出来ます。皮膚を延ばすことで、コンタクトクーリングの効果をより高め、ターゲットに対してより近くなりますので、より効率よく治療が出来ます。

フラクショナルレーザーと言っても数多くの機種がありますが、これらはどの機種も代替が考えられません。

光治療機器も、フラクショナルレーザー機器も、RF機器も、HIFU機器も、

どれも組み合わせ治療が可能な時代になったということですね。

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2014年12月28日 (日)

2015年 最高の美容機器医療を考えると

来年度に向けて、肌質を改善するのに最も効果的な機器治療を考えてみたいと思います。

まずは年齢別にはこの様な感じでしょうか。

1)20代の場合

まだ皮膚に緩みや弛みはみられない世代。治療はシミ、ニキビ跡、ほくろなどの部分治療にほぼ限定されると思います。治療は肌のホワイトニングもしくはブライトニングの治療が主になります。

2)30代の場合

皮膚に緩みとくすみが出てきますので、シミの治療に加え、コラーゲンやエラスチンを増やすタイトニングの治療を加える必要があります。

3)40代の場合

皮膚に小じわも出てくる世代ですので、上記に加え、リサーフェシングの機器を加える必要があります。

4)50-60代の場合

皮膚に弛みが出ますので、上記に加え、リフティングをする機器を加える必要があります。

※※※

症状別には

1)肌のシミを取り、肌の透明感を上げたいとき

①Qスイッチ レーザー (ルビー アレキサンドライト Nd:YAGなど)

②進化型フォトフェイシャル (ルミナス社M22 シネロン社ePlusSRAなど) 

の組み合わせ治療を3-5回程度行うのが良いです。

クリニックFには①に相当するQスイッチレーザーが4機種。

さらに②に相当する光治療機器が8機種ありますので、患者さんによって機種選択をします。

2)ニキビ跡治療

以前のブログでも触れましたが、ニキビ跡は以下の形があります。

①Rolling ローリング型

②Ice-pick アイスピック型

③Shallow box-car 浅いボックスカー型

④Deep box-car Type 深いボックスカー型

クリニックFでは以下のようにレーザーを使い分けています。

ローリング型には ヘイロー(サイトン社)

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アイスピック型には スターラックス1540XD(サイノシュア社)

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浅いボックスカー型には フラクセル3DUAL(バリアント社)

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深いボックスカー型には スマートサイドスクエア(DEKA社)

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といったフラクショナルレーザー機器が、それぞれファーストチョイスになりますね。

3)毛穴治療

現状では、マドンナリフト(スマートサイドスクエアによる)もしくはヘイロー(Halo)にての治療が主になります。

4)フェイスリフトは嫌だけれど、顔の輪郭を整えて、若々しく生まれまわりたい。

こちらは、クリニックFで現在可能なリフティング機種をすべて組み合わせた治療がお勧めになります。

リフティングのために

●ウルセラ

●サーマクール

●ヘイロー

●サブライム

を行うのです。

◇ウルセラは焦点型超音波。

◇サーマクールはラジオ波

◇ヘイローは1470nmのフラクショナルレーザー

◇サブライムはバイポーラ-RF+近赤外線

すべてのエネルギーソースでリフティングが可能になります。

年末にこの施術をされた患者さんが数名いましたが、結果は素晴らしいですね。

 

 

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2014年12月27日 (土)

年末はダウンタイムのある施術ばかり

年末にかけてご予約を頂くのは、数日ダウンタイムのあるものばかりになります。

例年の事ですが、お正月は家の中で人に会わずとも済みますから、どうしてもこの時期に集中してしまいますね。

中でも

〇ヘイロー(日本には2014年に登場した最新鋭ハイブリット・フラクショナル)

〇マドンナリフト(おなじみアーティストのマドンナが惚れ込んだ肌の入れ替え)

〇マドンナアイリフト(レーザーによる上眼瞼挙上)

を希望される方がほとんどです。

目の上に関しては、マドンナアイリフト もしくは サーマクールアイしか選択できませんので、

顔全体の施術をされる方は

1)ヘイロー + マドンナアイリフト

もしくは

2)マドンナリフト + マドンナアイリフト

の二つの選択を取られる方がほとんどです。

どちらの選択かは、僕が診療して決めていますが、

年末にかけて、肌を入れ替えて、綺麗に生まれ変わらせたい人は 1) を。

ニキビ跡があり、肌を平滑にしたい人は 2) を。

選択する場合が多いですね。

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日本美容皮膚科学会誌

こちら、今年最後の僕の出版物が手元に届きました。Aesthetic_dermatology

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日本美容皮膚科学会誌の総説「リサーフェシング治療における炭酸ガスフラクショナルレーザーの進化〜レーザー工学的解析から検証する〜」です。

機会がありましたらぜひお読みください。

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2014年12月26日 (金)

Seasons Greetings

今週はクリスマス・ウィークでしたね。

Skytree

スカイツリーも、クリスマスツリーの色に輝いていました。

もうクリスマス休暇に入っている各学会やレーザー関連企業からも、続々とクリスマスカードや年末年始の挨拶などが届きましたよ。

一昔前と違って今はFacebookなどでも情報を開示できますので、本当に便利な時代になりました。

こうしたグリーティングカードや広告を見ると、企業によってキャラクターも異なることがよくわかります。

一部画像をお借りしてご紹介しますね。

Aad

AAD American Academy of Dermatology

Eadv

EADV European Academy of Dermatology and Venereology

ImcasImcas2

IMCAS International Master Course on Aging Skin

Lumenis

Lumenis

Alma

Alma

Ultherapy

Ultherapy

Cool_sculpting

Coolsculpting

Deka

DEKA

毎年こうしたグリーティングカードや広告を僕は楽しみにしています。

英語で情報を追いかけていくのは正直しんどいときもありますが、こうしたヴィジュアルに訴えかける写真や広告ひとつとっても海外の情報はコミュニケーションや自己プレゼンテーションの仕方を勉強する絶好のツールになりますね。

クリニックFのFBページでも随時こうしたページをシェアさせて頂いていますので、良かったら遊びに来てください。

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2014年12月23日 (火)

シンガポール ラッフルズホテル 

再びシンガポールに出張で来ています。

何度行っても思うことですが、日本を出てシンガポールやインドネシアに行くと、リアルなアジア経済を肌で色々と感じます。

今回は温故知新の象徴の一つ、ラッフルズホテルでミーティングがありました。

Raffles

Raffles_vallet

Raffles_lobby

Tree

見事なクリスマスツリー。

マリーナベイサンズも健在でしたよ。

Marina_bay_suns

夜は人生三度目のナイトサファリに行ってきました。

Night_safari

Night_safari2

Flamingo

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今回の相棒は、CANON SX60HS。 

暗いところでもなかなかの解像度です。

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2014年12月20日 (土)

2014-15年のMETのカルメンは歴史に残ると思います

今週は楽しみにしているニューヨーク・メトロポリタン・オペラ 通称METのライブビューイングが行われる週でした。

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1週間しか上映期間がないので、その中でなんとか空き時間を探し、さらにその時間に開演している映画館を探し・・・という感じで観ています。

オペラを観ている3時間はすべてを忘れて没頭し、幸せな気持ちになります。

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今週はMET上演日 2014年11月1日の「カルメン」です。

カルメンはこれまでに恐らく20演題以上観ているでしょうか? 

このブログで書いたことがあるのは

2011年にシチリア島ティアトロマッシモで観たカルメン

こちらの劇場は、ゴットファーザー3の最後の場面で使用されました。

さらに2011年の震災の後に来日したボローニャ歌劇場で主役がすべて入れ替わったカルメン。

これは時期的なものもあり、鮮明な記憶として残っています。

これら含めカルメンに関しては違ったディレクションでも何度も観ていますし、ストーリーも曲もよく知っていますが、観るたびに違う感動を与えてくれるオペラでもあります。

作曲家ビゼーには事実上カルメンしかオペラ代表作がなく、しかもカルメン作曲後ほどなく若くして亡くなってしまったので、この成功を彼は生きている間に見ることが叶いませんでした。

その事実を本当に残念だと毎回心から思う、錆びることない素晴らしい作品ですよね。

けれど、その素晴らしさに僕たち観客は時々慣れてしまい、いえ正確には時に慣れ過ぎてしまってそれを見失い、カルメンならもう何度も観ているしよく知っている、また次の機会もあるだろうから今回は観なくてもいいか・・・と思ってしまうことがあります。

でも、今回のカルメンは特別でした。凄かった。

僕がこれまでに観たカルメンでは最高のカルメンでした。

※※※

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指揮はスペイン人指揮者で若手の実力派 パブロ・エラス=カサド 

演出:フィガロのリチャード・エア

主役は、アニータ・ラチヴェリシュヴィリ(写真)。

METでカルメンを演じることは、メゾソプラノなら誰しもが夢見る究極の目標の一つでしょう。

グルジア出身の彼女は、まさにカルメンが乗り移ったような迫真の演技をするのですが、これには鳥肌が何度も立ちましたよ。

アレクサンドルス・アントネンコがドン・ホセを

今年のMETの「フィガロの結婚」ではフィガロを演じたイルダール・アブドラザコフがエスカミーリョを。

さらに、ラ・ボエームのミミでは定評のあるアニータ・ハーティッグがミカエラを演じます。

これがまたどの役もぴったりで・・・たとえば以前ヨナス・カウフマンがドン・ホセを演じていますが、もちろん彼はずば抜けた才能の持ち主で、彼が演じるドン・ホセは今でも語り継がれているわけですが、役だけを考えるとドン・ホセを演じるには彼は元々色男過ぎるし華があり過ぎる。エスカミーリョとの対比が難しい場面もあるように思うのです。

しかしながら、アレクサンドルス・アントネンコは舞台の上で愚直な、バスク出身の母親を愛し、恋人と素朴な人生を歩む、まさにドン・ホセそのもの。

スペイン北部のバスク地方は、今でこそ文化都市、グルメなどで知られますが、この歌劇が書かれた当時は時に差別さえされる地域であったと言います。

ホセは母の期待を胸に、母に胸を張ってもらえる仕事を選ぼうとそんな田舎を後にし兵隊になりますが、

カルメン演じるラチヴェリシュヴィリという、かつて人生で出逢ったことのない女性を前に、少しずつ人生を狂わせていく様子があまりにリアルなのです。

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そのドン・ホセをラチヴェリシュヴィリは、時に誘い、時に突っぱね、嘲笑い、怒り、微笑みながら、ファム・ファタル(運命の女)として生き抜きます。

悪女のように言われがちなカルメンですが、今回の舞台ではラチヴェリシュヴィリにホセを包み込むような母性さえ感じました。

ドン・ホセの方が実は強く、彼を選んでしまったことがカルメンの悲劇なのではないか、でもそれを含めて彼女はすべてを受け入れ、彼女なりのやり方でホセを愛したのだなと終盤では思わせるような演技でしたね。

そんなふたりを彩る、エスカミーリョとミカエラ。

ミカエラの透明感溢れるアリアにMETで観客たちは惜しみない賛辞を送り、エスカミーリョによってこの悲劇に束の間、色彩豊かな虹がかかるような舞台でした。

カルメンは、本当に名曲揃いです。

第1幕への前奏曲

ハバネラ「恋は野の鳥」    

第2幕への間奏曲 「アルカラの竜騎兵」    

ジプシーの歌    

闘牛士の歌 「諸君の乾杯を喜んで受けよう」    

花の歌    

第3幕への間奏曲    

カルタの歌    

ミカエラのアリア    

第4幕への間奏曲 「アラゴネーズ」

どれも本当に素晴らしいのですが、不思議と会場を出たのちに頭に残る旋律は、毎回違うのも面白いところ。

今回は、アニータ・ハーティッグが演じたミカエラのアリアがしばらく頭の中を鳴り響いていました。

2014-15年のMETのカルメンは歴史に残ると思います。

是非いずれかの機会でご覧になってください。

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2014年12月19日 (金)

2015年 米国レーザー医学会演題が通過しました

今朝、2015年4月のASLMS米国レーザー医学会で、演題一つ口演で通過の連絡が来ました。

Your abstract has been accepted for an oral presentation at the 35th Annual Conference of the American Society for Laser Medicine and Surgery to be held at the Gaylord Palms® Resort and Convention Center in Kissimmee, Florida. Your talk has been scheduled in the Basic Science and Translational Research Abstract Session, Friday, April 24th, from 5:00 pm – 5:14 pm and will be listed as follows in the preliminary and final program:

この米国レーザー医学会は僕が最も重要に考えている学会のひとつ。

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世界のレーザー医師の情報源です。

今回は、近赤外線(キュテラ社タイタンとサイトン社スキンタイト)治療機器による、皮下での活性酸素の発現と内容の比較について調べました。

 

COMPARISON STUDY OF RAPID REPETITION RATE AND CONTINUOUS NEAR INFRARED (NIR) LIGHT DEVICES: DETECTION OF THE DIFFERENT REACTIVE OXYGEN SPECIES INDUCED OXIDATIVE STRESS IN SKIN DURING IRRADIATION, RESPECTIVELY

Takahiro Fujimoto, Shinobu Ito, Hideko Kanazawa,

Clinic F, I.T.O. Co., Ltd., Keio University, Tokyo,

僕は足掛け12年で16演題目の通過です。

過去の通過演題を見直してみますと、今世紀に入ってからのレーザー医療のトレンドをみているようですね。

2004年 4月 ダラス

①Non-ablative Skin rejuvenation, Q-switched Nd:YAG Laser assisted with carbon suspended lotion

邦訳「カーボンアシストQスイッチNdYAGレーザーピーリングについて」

2005年 3月 フロリダ

②Non-ablative Treatment of Melasma utilizing a Q-Switched Nd:YAG Laser peel assisted with a topical carbon photoenhancer lotion, and adjunctive treatment with 633 nm Red Led Light

邦訳「カーボンアシストQスイッチ&ロングパルスNdYAGレーザーピーリングと赤色LEDの併用療法による肝斑治療ついて」

2007年 4月 ダラス

③The Treatment of Photodamage and Facial Rhytids Utilizing Fraxel(1550nm Erbium Glass Fractional Laser Resurfacing) and Thermacool TC (Monopolar RF) in Japanese Patients

邦訳「日本人患者光老化に対するフラクセルとサーマクールの併用療法」 2008年 4月 フロリダ

④Clinical evaluation of 1440nm and 1320nm multiplex Fractional laser (Affirm multiplex) delivered by microarray for treatment of photo aging for Japanese skin

邦訳「1440nmと1320nmのマルチプレックスフラクショナルレーザーの日本人肌光老化への使用経験」

⑤ESR analysis of free radical generated by Fractional resurfacing laser (1440nm)

邦訳「1440nmのフラクショナルレーザーにより皮下に発生する酸化物質のESR分析」

⑥Skin resurfacing utilizing a 2.79um Er:YSGG (YTTRIUM SCANDIUM GALLIUM GARNET) laser for asian patients

邦訳「2790nmエルビウム:YSGGレーザーによるアジア人肌の入れ替え」

2009年 4月 ワシントンDC 

⑦Comparison of low fluence Q-switched alexandrite laser versus Q-switched Nd:Yag laser for the melasma treatment of Asian patients

邦訳「アジア人肝斑症例に対する低レベル・QスイッチアレキサンドライトとQスイッチヤグレーザーの比較検討」

⑧The Action of Antioxidants, Fullerene on laser therapy of pigment spots

邦訳「抗酸化剤フラーレンの色素斑のレーザー治療の反応」 

2010年 4月 アリゾナ

⑨Comparison of low fluence Q-switched alexandrite laser versus Q-switched Nd:Yag laser for the melasma treatment of Asian patients

邦訳「アジア人の肝斑治療に対する、Qスイッチアレキサンドライトと、QスイッチNd:ヤグレーザーの比較演題」

2011年 3月 テキサス 

⑩Clinical evaluation of 1550nm and 1927nm laser delivered by fractional for Asian patients of melasma and acne scars

邦訳「1550nmおよび1927nm(フラクセル3DUAL)の肝斑およびニキビ跡の使用経験」

2012年 4月 フロリダ

⑪Eyelid skin tightening for Asian skin: Conoarasuib stydy of Fractional Laser devices

邦訳「アジア人肌へのフラクショナルCO2レーザーによる眼瞼挙上術と機器比較」

⑫Detection of the different reactive oxygen species induced oxidative stress in skin during 1550nm & 1927nm Fractionated Laser therapy

邦訳「1550nmおよび1927nm(フラクセル3DUAL)のフラクショナルレーザー使用後に発生する皮下のラジカル種の同定」

2013年 ボストン

⑬Detection of the Different Reactive Oxygen Species Induced Oxidative Stress in Skin During CO2 Fractional Laser, RF, CO2 Fractional Laser and RF Combination Therapy Respectively

邦訳「CO2フラクショナルおよびRF複合機(スマートサイドスクエア)使用後に発生する皮下のラジカル種の同定」

⑭High Temperature Heat Source Generation With a Very Low Power Level Quasi-CW (Continuous Wave) Semiconductor Laser for Medical Use

邦訳「医療利用が可能な低出力半導体レーザーにより、高温ソースをつくる技術についての研究」

2014年 アリゾナ州フェニックス

⑮ Effects of A Novel Vitamin C Derivative GO-VC, After Treatment of Fractional CO2 Laser in Asian Patients

邦訳 「新規ビタミンC GO-VC のCO2フラクショナルレーザーを用いたドラッグデリバリーについての研究」

実はもう一演題、臨床のものを出していますので、その返事待ちです。

また報告してゆきますね。

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ランボルギーニ青山 クリスマスナイト

ランボルギーニ青山のクリスマスナイトという企画に15分だけ顔を出してきました。

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うーん。めったに見ることが出来ないミウラ。

1972年生まれですので42歳ですが、ボディの美しさには今も変わらず魅了されてしまいますね。

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セリ鍋

昨日銀座でセリ鍋をいただいたのですが、これがまた美味しくて。

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三代目 文治 銀座本店。

すっかり虜になりました。

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2014年12月18日 (木)

医師がMBAを取得するメリットとは

突然ですが、医師がMBAを取得するメリットとは一体なんでしょうか?

最近またこのご質問を受ける機会が増えましたので、ブログにも書いておきたいと思います。

今年は立て続けに友人の医者から、独立したいので経営を見てくれないかという依頼が来ました。

経営が苦手な医師が多いのはある意味当然です。

通常の医師の業務で治療費用について考えることはありません。

価格も厚生労働省が決定しています。

病原菌を撒いてお客を増やす(苦笑)なんてことも当然できません。

悪い冗談はさておき

プロのピアニストや俳優、スポーツ選手ときっと似ているところもあることと思いますが、専門についてとことん追求し、それを全うした生活を送っている、いわゆる「スペシャリスト」である分、それ以外の分野を苦手としてしまうのかもしれません。

また、芸術家や音楽家が美大や音大で似たような志向の人間の中だけである時期を過ごし、そのまま社会に出てしまうことがあるように

スポーツ選手が小さいころからずっと部活にどっぷり毎日浸かって、そのままプロチームや実業団に入ってしまうように

同じ業種の縦社会・・・先輩―後輩の関係には慣れていても、横に広がった社会の体験に乏しく、専門以外のことについて相談をしたり学んだりする機会にあまり恵まれないこともあるかもしれません。

医者の場合は学生時代に本当でしたら余裕もあるはずなのですが、その時はまだ若くて横に視野を広げなければいけないことに気付かぬまま専科に進んでしまうことも多いのです。

そんな医者にとって、ある日突然事業計画書やキャッシュフローを作れと言われても、青天の霹靂、まさに「ちんぷんかんぷん」でしょう。

これは医学の世界にどっぷり漬かった人であればあるほど、そういった傾向があるのではないでしょうか。

※※※

知的好奇心を満たすということは人間の本能だと思いますが、人間の好奇心は最終的には宇宙か、自然か、人体に向かうものではないかと思っています。

好奇心の旺盛な人間にとって、医学の勉強は学生のときに寝ずに教科書を読んでしまったりするほど、本当に面白いのです。

なぜ風邪をひくのか? どうやって骨折の骨が治ってゆくのか? どうして人は老化するのか?

そういった答を見つけるためのヒントが教科書に書いてあります。

こういった疑問を答えるために、いわば医学の共通言語を学び、将来の研究に役立てるのが医学の道です。

でも、すばらしい医療技術を持っている人が、経営も上手いとは限りません。

保険診療費が今年も下がり、7割の病院や診療所が赤字であるという現状で、落ち着いて仕事に打ち込める状態を作るのは、非常に難しいことだと思います。

病院の維持さえ難しいのですから。

また、クリニックを率いる人材になった時には、スタッフ管理の知識も必要です。

医師は独立した瞬間に

「臨床家」として

「管理者」として

「経営者」として

の3つの顔を持たなければいけなくなるのです。

僕がMBAを取得したのはもう10年以上前の話になりますが、MBAを取得することが無かったら、自分のクリニックを売却したり、国内外で医療以外の事業を始めたりすることは絶対になかったと思います。

MBAを取得するにあたり、まずは基礎的な知識をつけます。

●計量分析 

●財務会計   

●マーケティング

●ビジネス・エコノミクス

●組織行動論 

●コーポレートファイナンス   

●経営戦略   

●人的資源管理

などのMBA取得時の基礎教科は、いわば経営の解剖学、生理学、生化学、病理学、薬理学にあたる基教科です。

これらの基礎的な教科によって、経営の共通言語を学びます。

どの教科も学ぶのに非常に魅力的で、毎週授業が楽しみでした。

この基礎科目のうち、計量分析は、統計学のたしなみのある医師でしたら楽勝の教科です。

財務会計。最初はPLやBSって何だ?というところからスタートし、基礎的な簿記の本を読んで勉強しました。

マーケティングの考え方は、そもそも集客しようという概念のなかった医師にとっては全く新しい新鮮なものでした。

経営戦略では、授業のタームで6チームに分かれ、モデルを使って経営シミュレーションゲームをして、戦いました。適切なときに資金投下して、リターンを得るのですが、僕の率いたチームが総合優勝した時は嬉しかったですね。

そして、どの教科でも、プレゼンテーションが必須でした。

理系の研究では、真実は一つです。その真実について話せばよいのですが、文系の研究では、論理過程や、思考方法によって全く別の解決策を導き出すことが出来ますので、プレゼンの上手さはとても大切です。

同じ題材について、サポートする議論と反対する議論を練習したりと毎週のように練習しましたので、プレゼンは上手くなりましたね。

※※※

医師であるにもかかわらず、ビジネススクールに通いMBAを取得して特に良かったと思った点は二点あります。

一つは、「コーポレートファイナンス」という、クリニックの現在価値を瞬時に把握する企業価値評価法についての知識を得たことです。

例えば、クリニックの成長のステージで、どの価格の医療機器を、どのタイミングで投資したら良いのか? ということを、理論を後ろ盾にすぐ理解できるようになったのです。

企業価値評価法について簡単に述べると 財務予測をもとに将来のフリーキャッシュフローを予測し、資本コストにより現在価値に割引、事業外資産の処分価値を加算し、有利子負債を控除する。 という、DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)法の考え方を身につけたこと。

DCF法を自分が経営するクリニックの財務状況に適応し、常にクリニックの現在価値を上げる努力を行い、そのベクトルに合った投資のみを重点的に行うことができるのです。

そして、もう一点は人的資源管理の科目において、「リーダーシップ理論」を学んだことでした。

現在主流のリーダーシップ論は、ハーバードビジネススクールのジョン・P・コッターが提案した理論です。

ちなみにコッターは、MITとハーバード大を卒業し、1981年にわずか34歳、史上最年少でハーバード大学の正教授に就任した秀才です。

コッターは著書の中で、組織を動かす人間には「リーダーシップ」と「マネジメント」が要求されると明示し、さらにそれらの違いを明確にします。

リーダーシップは組織をよりよくするために変革を成し遂げる役割を持ちます。

企業進路の明確化、人心の統合、動機付けと啓発が課題達成のプロセスとなります。

マネジメントは複雑な経営環境に対処して既存のシステムの運営を遂行すること。

計画立案と予算策定、組織化と人材配置、コントロールと問題解決が課題達成のプロセスです。

変化のスピードが加速する現代では、特にリーダーシップの重要性が増しているのですが、組織内での認識は未だ低く、意思決定を合理的に導き出す「プロセス」と「ツール」を著作で提案しています。

一方で、「俺についてこい(笑)」的なリーダーシップを発揮することだけがリーダーシップではありません。

幾つかあるリーダーシップ理論のうちで、僕が面白いと思ったのは、ロバート・K・グリーンリーフによって提案された「サーバント・リーダーシップ論」です。

グリーンリーフは、 「真のリーダーはフォロワーに信頼されており、まず人々に奉仕することが先決である」 と提言しました。

サーバント・リーダーは、まず相手が最も必要としているものを提供し、相手に奉仕したのちに、その後リーダーとして相手を導く役割を受け入れるというもの。

この考え方には学ぶことが多かったです。

そして、医師に求められるリーダーシップとはどういった性質のものか、僕も考えさせられました。

大学生のときにした勉強は、記憶しなければいけないものが多く、苦痛でした。

社会人になってからの、特に大学院での勉強は、基礎知識を学んだ後に理論を構築するのが主な手法です。

時間が限られている中、新たな分野の勉強は何度も徹夜をしましたし、大変な思いをしましたが、とてもエキサイティングで、特に論文を上梓した後は充実感に満たされました。

※※※

こうして思い返してみると、実は医師免許をとった人間にとって、MBA取得のために学ぶものの数々はいずれも非常に興味深く、勉強を始めるとっかかりを掴むことさえできれば、意外にスムーズに入っていける学問のように思います。

決してハードルは高くなく、医師国家試験のあの勉強量を考えれば(笑)たぶん誰でも頑張れば極めることの可能な学問であり、また資格取得後にとても有益なものであるように思うのです。

僕も偉そうなことを言える立場には全くありませんが、一方で「医師に経営はできない」と企業の偉い方々に言われ悔しい思いをしたことも過去にあり、そんなことはないと言いたい気持ちもあります。

学問と実際の現場はまた異なることも承知していますが、MBAという資格をとるというとりあえずの目的のために医師が頑張るというのは、確かな意味があると思います。

経営学について一緒に語り合える同業のドクターが増えたらとても嬉しいですね。

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宝塚OG姿月あさと・湖月わたる・朝海ひかるによるCHICAGO

有楽町にある国際フォーラムにて、宝塚の公演を観劇しました。

宝塚の公演といっても、OGによるスペシャルバージョン。内容はあのブロードウェイミュージカル「CHICAGO」です。

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メアリー・サンシャイン以外、演者はすべて女性という全世界でもなかなか観られないこの舞台。

ご覧頂けるようにトリプルキャストになっていましたが、特に姿月あさとさんのビリー・フリンが観られる会は大人気ですぐにチケットが売り切れてしまったそうです。

今回その姿月バージョン、しかも最終日に伺うことができました。

著名人や宝塚の方も多数いらしていましたよ。

大好きなミュージカルCHICAGOを日本語で初めて観ましたが・・・不思議と違和感なかったですね。

しかし、あの国際フォーラムの3階席までびっしりと埋め尽くす女性ファンの数。姿月あさとさん・湖月わたるさん・朝海ひかるさんというトップスターの成せる業なのでしょうが、圧倒されました。

まず朝海さん・湖月さんののびやかなパフォーマンスがあり、その後姿月さんが舞台に姿を現すと、一瞬にして劇場の温度がうわっと上がります。

あれはちょっと初めての経験でした。独特です。

聞けば姿月あさとさんというのは僕と同級生なんだそうで・・・しかも同じ3月生まれなのだとか。

僕の何百倍、いや何千倍女性にモテるのでしょうね(笑)?

また、ブロードウェイの演者に引けを決してとらない湖月さんヴェルマのダンスと迫力は長身を生かして素晴らしくダイナミック。舞台映えとはこういうことを言うのかというかんじでした。

朝海さんのコケティッシュなロキシーもとても良かったです。

3階席の遠くからでしたが、オペラグラスを駆使して楽しめました。

良い休診日でした。

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2014年12月16日 (火)

EADV 2014 アムステルダム・欧州皮膚科学会で新たな機器

10月にアムステルダムで開催されたEADV 欧州皮膚科学会のブログを終了していないことに気付きました。

ちょっと時間が経過してしまったのですが、新たな機器情報もありましたので報告したいと思います。

Img_1093

会場はこの通り盛況です。

昨年までパルマにいたポールヴィナー博士です。Img_1085

久しぶりの再会。

新たな真菌用の機器を作ったので、ブースを出したのだそうです。

Img_1088

Img_1089

皮下の真菌を殺すのに60℃以上の温度を0.5秒保たなければならないのですが、こちらの機器と温度維持に工夫があるのだとか。

そして、こちらがシネロンキャンデラ社のウルトラシェイプV3。HIFUを利用した痩身機器です。

Img_1091

隣にはデビューしたばかりのピコ秒レーザー ピコウェイがあります。

Img_1092

ピコ秒のレーザー機器のシミや肝斑への治験はこれからですね。

Img_1096

こちらは「イエローレーザー」。

肝斑への治療効果が高いと前評判は良かったのですが、もう一つです。

Img_1101

ちょっと変わった機器としてはこちら。「Tixel」。

Img_1104

特殊な形状をもつヘッドのフラクショナルRFを使用した機器。

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Img_1100

実際に照射はできませんでしたが、コンパクトで良い機器ですね。

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Img_1108

学会会場を後にして、フォトナ社のセミナーに向かいます。

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スロヴェニアで社歴40年を誇るレーザー会社。

今後日本で目にする機会も増えるかもしれません。

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2014年12月15日 (月)

レーザー RF ラジオ波 光 音階と周波数

今日は治療に使用する電磁波の波長の話をしようと思います。

太陽光が雨によって屈折をすると、虹のようになるのはご存知だと思います。

日本では7色の虹といわれますが

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫

の7色すべての色を確認できているでしょうか?

実際に目に見える光線のことを「可視光線」と言いますが、これは電磁波の中でもごく一部です。

虹の色がスペクトル状になるのは、可視光線に相当する電磁波の波長の下界(紫)はおおよそ360-400nm、上界(赤)はおおよそ760-830nmです。

これらの領域を利用して、光治療器や、茶色いメラニン色素に対するレーザーとして、755nmのアレキサンドライトや694nmのルビーレーザーが良く利用されます。

Laserrf

世界の文化圏によって、虹の色は2色から8色まで認識の違いがあります。

ちなみに江戸時代に西洋文明が入るまで、日本で虹は5色といわれていたようです。

この虹を7色と言い出したのはニュートンです。

ニュートンはドレミファソラシドの7音階を、光に対応させようと考えたようです。

音階の場合は、電磁波ではなく音波の周波数を使います。

A(ラ)440Hzの音をベースに作られています。

1オクターブ上がると倍の波長になり、これが繰り返されます。

音律には、ピタゴラス、純正律、平均律と種類があるのですが、

平均律は、1オクターブを機械的に12の半音にわけ、 隣り合う半音の間の周波数比を一定(つまり2の十ニ乗根)にしたものです。

****************

光や電波は、電磁波の一種です。

Photo

電磁波を説明する理論は、その側面によって光学、電磁気学、量子力学の三つに分類されます。

僕は、電磁気学の分野で工学博士号を持っていますので、電磁気学の考え方になじみがありますね。

1864年にジェームズ・クラーク・マクスウェルは、それまでに明らかにされていた、

〇ファラデーの電磁誘導の法則

〇アンペール=マクスウェルの法則

〇電場に関するガウスの法則

〇磁場に関するガウスの法則

の4つの方程式を統合して、マクスウェルの方程式を完成させたのです。

マクスウェルの方程式に関しては以前のブログに書いてあります。

**************

こちらのスペクトルよりも短い波長は、紫外線、X線、ガンマ線となり、波長が短ければ短いほど、周波数が高くなり、エネルギーが上がります。

紫外線のレーザーは白斑や乾癬の治療に使われますよね。

Short_wavelengths

反対にスペクトルよりも長い波長が、赤外線、マイクロ波、ラジオ波となります。
Longwavelengths

タイタンやサブライム、スキンタイトなどのたるみに効果のある機器は、近赤外線領域。

サーマクールやインディバなどに代表されるRF治療はこのラジオ波領域の電磁波です。

超音波を利用する機器以外の、ほぼすべての医療機器がこのように電磁波の領域に含まれます。

まだまだ学ばなければならないことが沢山ありますね。

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稲村ケ崎にて 

昨日は湘南で過ごしました。こちら稲村ケ崎からiphone6で撮った江の島の写真。

雨上がりの日差しが美しかったです。

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こちらは母校の近くから撮った伊豆大島の写真。iphone6。

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2014年12月13日 (土)

アルマレーザー社のレガート 皮下へのドラッグデリバリー

こちらはアルマレーザー社のレガートです。

Img_0260

プラズマ化された電極で肌にフラクショナル状の穴をあけ、超音波で導入するというもの。

皮下へのドラッグデリバリーの機器ですね。

Img_0264

よく見ると、ガチャピンに似ていませんか(笑)?

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IPL ルミナス社のM22 

昨日は新しいIPL ルミナス社のM22と、アルマレーザーのレガートについて雑誌社の取材を受けました。

Img_0262

先週も書きましたが、ルミナス社は元祖「フォトフェイシャル」の販売会社です。

約14年ぶりに新たな機器にアップグレードしましたが、クリニックFでの使用経験では結果もなかなかのもの。

興味深いですね。

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Canon Power Shot SX60HS 

診療前に朝一番で髪を切ってきました。

Canon

すこしさっぱりしましたでしょうか。

手に持っているのは、新しいカメラ。

この秋にデビューしたCanon Power Shot SX60HSが届きました。

SX50HSが素晴らしい機器だったのでカメラ好きとしては楽しみです。

65倍光学ズーム 16.1メガピクセル 47.898円。

この機能にしては安すぎです。

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2014年12月12日 (金)

アコレード・セラピー Accolade Therapy とは?

クリニックFに2009年から導入されているアコレード(Accolade)。 Img_0223

755nmの波長をもつQスイッチアレキサンドライトレーザーで、 ナノ秒のパルスによる衝撃波でメラニンを粉砕します。

この波長はメラニンへの吸収性が高く、深達度も高く、副作用を最小限に留めるもので、アジア人の肌にはとても人気のあるものです。

サイノシュア社の機器は大きいですし、決して使い勝手が良いわけではないのですが、設定が玄人好みで、僕は好きですね。

こちらのアコレード。

Accolade

適応疾患としては、

・真皮メラノサイトーシス(太田母斑、異所性蒙古斑)

・ADM ・表在性色素斑(雀卵斑、老人性色素斑)

・外傷性色素沈着

・刺青(黒点・青・緑)

などがあります。

こちらもアコレードの特徴である

①照射スピードは最大10Hz照射

②低出力治療に適した最低出力1.0Hz

③Qスイッチ(ns)とロング(μs)の選べるパルス幅

④照射に安全なガイド光付き

を持つことを特徴に持っています。

最近、このアコレードの二つの照射方法を組み合わせた、「アコレードセラピー」という照射方法が提案されてきました。

これはアコレードレーザーを使用した色素疾患のトータル治療。

低出力のため色素沈着などのリスクが大幅に軽減され、効率の良い治療が可能です。

①Accolade トーニング

低出力で全体のトーンを薄く

②Accolade ホワイトニング

残ったシミを低リスクに除去

アレキサンドライトレーザーのトーニングは、Nd:YAGの波長をもつ、メドライトC6やレブライトのレーザートーニングとは少し異なります。

4年前の2010年には、僕も米国レーザー医学会(ASLMS2010)で、アジア人肝斑において、低出力Qスイッチの、アレキサンドライトとNd:YAGを使用した場合の治療比較についての研究発表も行いました。

Fujimoto T Comparison of low fluence Q-switched alexandrite laser versus Q-switched Nd:YAG  laser for the melasma treatment of Asian patients: Lasers in Surgery and Medicine: Vol.42(S22):p81-82

一般的に広まっているメドライトなどの1064nmのNd:ヤグレーザーによるトーニングとは効果が異なりますので、治療に満足できなかった方への選択肢としては良いですよ。

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2014年12月10日 (水)

2015年 ニキビ痕治療に効果のあるレーザー

来日中のルミナス社の副社長 Roy RamatiがクリニックFを訪れてくれました。Img_0202001

来年のレーザー動向についてもいろいろディスカッションできましたよ。

新たな機器発表もあるようで、来年は一度イスラエルの本社も訪れてみようと思います。

※※※

今日はニキビ跡治療に使用するレーザーについて、触れたいと思います。

以前にも何度か書いていますが、ニキビ跡を治療することとニキビの治療は似て非なるもので、大きく異なります。

クリニックFではニキビ跡の治療を主に行っていて、こちらは10代の方から50代近くの方まで非常に好評です。

ニキビ跡については長年悩まれている方も多いので、少しでも前進すると皮膚だけでなく表情まで明るくなるのです。

これは治療を担当する僕としても、とても嬉しい患者さんの心の変化です。

光で皮膚にアプローチしているつもりが、その光は皮膚のさらに奥、心にまで届いているのだなあと感慨深い気持ちになりますね。

さて、専門的な話をしますと、ニキビ跡は形態別で4種類(ヨーロッパでは3種類)に分類するのが一般的です。

それらは

①Rolling ローリング型

②Ice-pick アイスピック型

③Shallow box-car 浅いボックスカー型

④Deep box-car Type 深いボックスカー型

と、呼ばれています。

①ローリング型とは、丘のようにうねって平らな部位が少ないニキビ跡(Rolling scars are gently undulating, appearing like hills and valleys without sharp borders.)のことを指し

②アイスピック型とは、表面が広く深くなるに従って細くなる円錐状のニキビ跡(Ice-pick scars, also known as pitted scars, appear as round, deep depressions culminating in a pinpoint base; in cross-section, they are shaped like a “v”.)

③浅いボックスカー(箱形の車)型(Box-car scars have a flat, “u-shaped” base. Broader than ice-pick scars, they are round, polygonal, or linear at the skin surface)と、

④深いボックスカー型(Shallow box-car scars terminate in the shallow-to mid-dermis, and deep box-car scars penetrate to the reticular dermis.)

ヨーロピアン・アクネ・グループ(The European acne group (ECCA) )では、

◎ローリング型を「W-shaped」

◎アイスピック型を「V-Shaped 」 

◎ボックスカー型を「U-shaped」

と分類しています。

2014年末現在では、アジア人を対象とした場合、

クリニックFでは以下のようにレーザーを使い分けています。

ローリング型には ヘイロー(サイトン社)

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アイスピック型には スターラックス1540XD(サイノシュア社)

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浅いボックスカー型には フラクセル3DUAL(バリアント社)

Fraxel3_dual

深いボックスカー型には スマートサイドスクエア(DEKA社)

Smartxidesquare

といったフラクショナルレーザー機器が、それぞれファーストチョイスになりますね。

そうそう、昨日訪れてくれたルミナス社にもアンコアという素晴らしいフラクショナルレーザー機器があります。

こちらはまだクリニックFにはありませんので、来年は要注目です。

患者さんのニキビ跡の症状は、すべての人が同じではありませんし、また複合的にいくつかの種類のニキビ跡が混在している場合も多くありますので、これらを組み合わせて治療してゆくのが適切です。

また、必要に応じて、肌の中のコラーゲンやエラスチンを増加させてからでなければフラクショナルレーザー機器の効力が落ちることもありますので、他のレーザー光治療の加療後に治療をする場合もあります。

フラクショナルレーザー機器の場合、肌に均一にレーザーを照射することが目的ですが、どこまで重複照射するかによって、またどの頻度で治療をするかなど、施術をされるドクターの経験によって治療結果は大きく左右されます。

施術の前に、よく話を主治医に聞かれ、納得してから治療に入られた方が良いと思いますよ。

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2014年12月 9日 (火)

The Ruby Z1 年末にはQスイッチレーザーでシミ取りを

こちらは今年新たに入れ替えたQスイッチルビーレーザー

「The Ruby Z1 」です。Img_0177001

もともと東芝で開発されて、現在JMEC社が開発販売する、日本が誇る「メイド・イン・ジャパン」のレーザー機器です。 

年末に人気のある機器/施術は下記に大別されます。

1) 3-5日のダウンタイムで肌全体のの入れ替えやタイトニングを行う施術。

〇マドンナリフト

〇ヘイロー

上記二機種は、古い角質を脱皮させて、新しい肌に生まれ変わらせます。

マドンナリフトはニキビ跡に、ヘイローは肌の若返りに利用します。

2)数日かさぶたにして、シミを取るタイプのレーザー機器

〇Qスイッチルビーレーザー(694nm)

〇QスイッチNd:YAGレーザー(1064nm/532nm)

〇Qスイッチアレキサンドライトレーザー(755nm)

を利用します。

クリニックFでは、

◆ルビー(The Ruby Z1:JMEC社)

◆ヤグ(レブライト:サイノシュア社)

◆アレキサンドライト(アコレード:サイノシュア社)

という現在の医療市場にある3種すべてのQスイッチレーザーを揃えていますので、あらゆる深さのシミを取り去ることが可能です。

3)いぼや大きなほくろ、黄色種など、でっぱりのあるものを取るような施術。

これには

〇CO2レーザー

を利用しています。

年末には、数日間のダウンタイムがある施術が可能になります。

新年を迎える前に治療してしまいましょう。

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2014年12月 8日 (月)

リフトアップ・タイトニングのレーザー/光治療器 ウルセラ サーマクール サブライム(トリニティプラス)の違い

さて、最近多かったご質問について少しずつお答えしていきたいと思います。

今日はリフトアップ、タイトニングのレーザー機器として知られる

◇ウルセラ 

◇サーマクール 

◇サブライム(トリニティプラス)

の違いについてです。

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まず、肌の「リフティング」と「タイトニング」の概念の違いについてクリアにしなければなりません。

肌の「リフティング」とは、形成外科的に皮膚の見た目を持ち上げるという技術。

ミクロでは、肌の中の皮下脂肪層を貫通している皮下線維組織を短縮する技術で、個人差もありますが、顔面の場合皮下約3-4.5㎜の引き締めを意味します。

一方、

肌の「タイトニング」とは、肌の中、特に真皮のコラーゲンやエラスチンを増生し、肌のハリを上げることで、皮下の約1-2㎜の引き締めを意味します。

こうした中、

◇ウルセラ (焦点型超音波)

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◇サーマクール (モノポーラーRF治療器)

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◇サブライム(トリニティプラス) (光+バイポーラRF複合機)

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の違いを単純に比較すると

●ウルセラはリフティング能力が高く

●トリニティプラスはタイトニング能力が高い

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と言えます。

※※※

これらの医療機器の効果について、根拠ある英論文をいくつか引用すると

〇水素結合を熱破壊し,コラーゲン分子の3 重らせん分子構造を変化させることによって,コラーゲンに即時収縮をもたらす作用

1) Arnoczky SP, Aksan A. Thermal modification of connective tissues: basic science consideration and clinical implications.J Am Acad Orthop Surg. 2000 Sep-Oct; 8(5):305-13.

〇マイクロ熱損傷作用によって,線維芽細胞の寿命をのばし,コラーゲン発現を向上・正常化(新たなコラーゲンの生成/再構築)させる作用である

2) Abraham MT and Ross VE. Current concepts in non-ablative radiofrequency rejuvenation of the lower face and neck.Face Plast Surg 2005; 21(1); 65-73.

3) Fritz M, Counters JT, Zelickson B. Radiofrequency treatment for middle and lower face laxity.Arch Facial Plast Surg 2004;6:370-373.

〇皮膚のたるみを改善するためのノンアブレイティブな組織の引き締め(タイトニング)とシワ減少である。

4) Sadick NS, Sato M, Palmisano D, et al. In vivo animal histology and clinical evaluation of multisource fractional radiofrequency skin resurfacing (FSR) applicator. J Cosmet Laser Ther. 2011;13:204-209.

5)  Javate RM, Cruz RT Jr, Khan J, et al. Nonablative 4-MHz dual radiofrequency wand rejuvenation treatment for periorbital rhytides and midface laxity. Ophthal Plast Reconstr Surg. 2011;27:180-185.

と言ったものになります。

また、こうした電界磁界が作用する部位では筋細胞膜で活動電が生じて、筋小胞体や筋膜のカルシウムイオンが遊離して筋線維のアクチンフィラメントとミオシンフィラメントに作用して筋収縮が生じますので、施術直後は、電流による筋肉収縮も考慮に入れなければなりません。

つまり、レーザーRF治療によりたるみ治療を繰り返した場合には、

強いエネルギーの照射により

「皮下脂肪層 線維組織のリフティング」

「皮膚のタイトニング」

が行われ、

弱いエネルギー LLLT(低レヴェルレーザー治療)の作用で

「誘導電流による筋肉収縮」

「施術後の真皮のボリューマイジング」

が起こるということが言えます。

また、これらの治療はミリ秒から数週間にわたって徐々に行われるものであり

33

焦点型超音波であれ、RFであれ、光レーザーであっても

どの性質を持ったエネルギーを、

どの出力で

どの部位に

集中させて照射するかが、治療の効果を大きく変えますし

さらに数週間後の肌の様子を予想しながら治療することが極めて大切といえます。

72

特にウルセラの場合は、表皮にエネルギーがたまりにくく、障害がないために、他のエネルギーベースの機器との組み合わせがしやすいので、単独利用するよりは組み合わせ治療の方が効果を出しやすいと言えますね。

クリニックFでも

★トリニティプラス + ウルセラミニ

★サーマクール + ウルセラミニ

の二つのメニューは患者さんの満足度も非常に高く、クリニックFでも定番メニューとなっています。

★トリニティプラス + ウルセラミニは

①表皮のホワイトニング(ブライトニング)を ePlusSR(旧オーロラ)で

②真皮のタイトニングを サブライム(旧リファーム)で

③角質表面のリサーフェシング モティーフIR(旧マトリックスIR)で

④脂肪層から筋膜へのリフティング ウルセラミニで

こちらは4レイヤーの治療が出来ますので、アジア人にはほぼ完璧なスキンメンテナンス機器であると言えます。

①黄身がかったくすみのない、ピンクがかって透明感があり

②パツッとしたとした張り感があり、

③モチモチ感のある表面が滑らかな肌

さらに

④たるみやゆるみのない締まった肌

が手に入ります。

★サーマクール + ウルセラミニは

①サーマクールを顔から鎖骨上まで照射

②頬から下のゆるみをウルセラ照射

たるみの引き上げ効果をより望む方にお勧めしています。

もちろん、これら以外にも通の方になると

☆ウルセラ+サーマクール+サブライム

といった組み合わせがお好きな方も多いですし

また、

☆ウルセラ+マドンナリフト

☆ウルセラ+マドンナリフト+ヘイロー

の組み合わせが最高!なんて嬉しいことをおっしゃって下さる強者もいます。

特に海外ご在住やお忙しい方で、クリニックには年に一度か二度しかお越しになれないような方にはこの ☆ウルセラ+マドンナリフト+ヘイロー はとても良いでしょうね。

クリニックFにおける僕の役割は、レーザーのコンシェルジェであり、キュレーターであり、技術者であるといったところでしょうか?

患者さんおひとりおひとりに合わせて最高の組み合わせを考え、パワーを考え、打ち方を考え、それを実践することが僕の喜びですから、ぜひ発想を自由に、クリニックにいらしてくださいね。

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携帯用EMSシステム「スタイリフト」

先週からクリニックFで取り扱いを開始した携帯用EMSシステム「スタイリフト」をお腹につけて診療していたら、腹筋が出てきました。

Img_0136

朝パットをつけておき、気づいたときに都度オンにします。一旦オンにすると30分動きます。通勤時間や待ち時間などに効率よく利用できますね。

今日も朝から携帯型EMSのスタイリフトを装着しようとクリニックに出勤してみると、いつもおいていた場所にありません。

???

しばらくするとスタッフの一人が、おずおずやってきて「先生、お返しします」と。

朝の掃除の時間に、自分で施術をしていたようです(苦笑)。

 

Img_0137

電極シールを装着しましたので、今日も数回やってみようと思います。

購入価格は14万8千円+税です。

ちょっと高いと思うかもしれませんが、今まで数百万円のACBODYを使用していた患者さんには、毎日自宅で使えるので良いと思います。

クリスマスプレゼントにいかがでしょうか。

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2014年12月 6日 (土)

新しいIPL ルミナス社のM22

クリニックFに入った新しいIPL ルミナス社のM22をご紹介しますね。

Photo

ルミナス社は元祖「フォトフェイシャル」の販売会社。

また来週以降時間を見つけて書きたいと思いますが、機会のある方はぜひ本家本元の光治療機器の実力をお試しください。

波長の異なる他機との組み合わせ治療も良い感じです。

では、よい週末を!

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六本木ヒルズのクリスマスイルミネーション

六本木ヒルズのクリスマス・イルミネーションを見ることができました。

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日経ヘルス増刊 2014‐2015決定版 美容&ダイエット大賞

昨日発売となった、日経ヘルス増刊の、こちらの雑誌。

Img_0148001

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家庭用美顔器の徹底比較のコーナーでコメントを求められました。

Img_0151

よろしかったらご覧くださいね。

Img_0152001

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iphone6用のブルートゥースキーボードTYPO2

昨日の夕方、アメリカに発注していたiphone6用のブルートゥースキーボードTYPO2が届きました。

Iphone6

Typo2Iphone_5_and_6_2

iphone5用のTYPOはblackberry社から訴えられてしまったそうでもう手に入りません。Iphone5_and_6

TYPO2になり、キーボードが新しくなりました。

Sky
こちらは新しいiphoneで撮影した東京の空。

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続きを読む "iphone6用のブルートゥースキーボードTYPO2"

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2014年12月 5日 (金)

最強のタイトニング&リフティングマシン ウルセラ ウルセラミニ 高密度焦点式超音波治療器 HIFU

クリニックFでは来年に向けてWEBページの改定を行う予定です。

そこで、過去のブログをピックアップして機器についての記載を調べていたのですが、非常に使用頻度が高いにもかかわらず、あまりブログにアップしていなかった機器があることに気づきました。

それは最強のタイトニング&リフティングマシンであるウルセラです。Img_0141

こちらは、いつもお世話になっているみやた形成外科・皮ふクリニックの宮田成章先生が開発初期から関わられている機器。

クリニックFでは、日本の販売代理店が変わった2011年からのお付き合いですが、それでも非常に効果が高い人気メニューで、かなりの施術を重ねてきました。

つい数か月前に欧州最大の製薬メーカーのメルツ社に買収されましたので、今後は大きく展開が変わるでしょう。

1

技術的には、高密度焦点式超音波治療器 HIFU(ハイフ:High Intensity Focused Ultrasound)といわれるもので、超音波がベースになっている治療機器です。

ご存知の方も多いと思いますが、現在タイトニングに利用される治療機器は、

レーザー・光治療機器 

RF(高周波:ラジオ波)治療機器

超音波治療機器

に三分割されます。

このうち、レーザーとRFによる治療は、肌の表皮から熱が加わるので、治療のパワーを上げてゆくと、表面に熱がたまってしまいます。

Laser_rf_ulthera_2

ウルセラは作用点より皮下に4.5mm 3.0mm 1.5mmと確実に熱源を固定できますし、さらにきちんと目視して治療をすることが出来ます。

7

実際に超音波を利用して、組織を目視(上図左)しながら、実際に焦点を合わせて(上図右)治療が可能となったのは、美容診療の機器としては画期的でした。

焦点を集中させるタイプの超音波であれば、肌の比較的深い部位に熱溜まりを作ることが出来ますので、光治療器やレーザー機器、RF機器との組み合わせ治療が非常に効率よくできるのです。

8

つまり、組み合わせ治療が非常に適している機器であるということです。

サーマクールとウルセラを組み合わせた治療を石川先生が「ウルサーマ」と名付けてその名づけのセンスに唸ったものですが、サーマクール以外にも、例えば、トリニティとウルセラを組み合わせる、クリニックFでは非常に人気のマドンナリフトにウルセラを組み合わせる、今年クリニックFにも導入されたヘイローにウルセラを組み合わせる・・・etc etc・・・。

クリニックFには機器が沢山ありますので(笑)、組み合わせの種類を考えると途方もない数になりますが、患者さん毎にどういった組み合わせが一番効果を出せるか、どれが一番喜んでもらえるのかを考えるのも僕にとっては楽しい作業のひとつです。

いずれも、相乗効果を確実に期待でき、且つ安全に施術を行うことができますので、クリニックFの中でもレーザーに慣れている、古くからいらしてくださっている患者さんには人気の高い組み合わせ療法となっています。

1002381mkt_module_3_the_ulthera_sys

考えてみれば、皮下3.0mmと、4.5mmの深さまで治療が必要な部位は、顔で言えば頬骨よりも下の部位。

この辺りは、強い痛みを感じる神経や顔面神経麻痺を起す神経走行もほぼわかっていますし、スマスと呼ばれる皮下筋膜を直接目視できます。

ウルセラは施術の価格が決して安くないので、そこがネックになっている患者さんも実際おいでになるのですが、そうした患者さん向けにクリニックFでは、ウルセラを全顔に打つのではなくて、この頬骨よりも下だけに照射する施術を「ウルセラミニ」と呼び、通常のウルセラ価格の三分の一の値段で提供していて、これは非常に人気です。

特に、

74

★トリニティプラス + ウルセラミニ

①表皮のホワイトニング(ブライトニング)を ePlusSR(旧オーロラ)で

②真皮のタイトニングを サブライム(旧リファーム)で

③角質表面のリサーフェシング モティーフIR(旧マトリックスIR)で

④脂肪層から筋膜へのリフティング ウルセラミニで

こちらは4レイヤーの治療が出来ますので、アジアンにはほぼ完ぺきなスキンメンテナンス機器ですね。

①黄身がかったくすみがなく、ピンクがかって透明感があり

②パツッとしたとした張り感があり、

③モチモチ感のある表面が滑らかな肌

④さらにたるみやゆるみのない締まった肌

が手に入ります。

★サーマクール + ウルセラミニ

①サーマクールを顔から鎖骨上まで照射

②頬から下のゆるみをウルセラ照射

たるみの引き上げ効果をより望む方にお勧め。

の二つのメニューは満足度も高く、クリニックFでも鉄板メニューですね。

6

ここ数年でまた多くのアプリケータが出来ましたので、顔の中でも多くの部位に対応できるようになりました。

※※※

ウルセラは米国でもとても人気のある施術。

3次元で、仕上がりの顔を想定しながら施術をしなければならないので、施術者の腕の良し悪しが仕上がりを大きく左右します。

Img_2199

Img_2107003

僕は今年の4月、米国レーザー医学会発表の前に、ロサンジェルスはビバリーヒルズにあるLeif Rogers MDクリニックに訪問してきました。中国系ハーフアメリカンです。

Img_2190

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Img_2185

実際に治療しながらでしたから、実に有益なディスカッションが出来ましたよ。

Img_2192

良い思い出です。

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2014年12月 4日 (木)

レーザー距離計 ニコンのCOOLSHOT AS レーザー温度計

先週ゴルフに行った際、レーザー距離計を使っていた友人がいて、便利そうだったので僕もちょっと買ってみました。

Img_0129

いろいろ機種を調べて、ニコンのCOOLSHOT ASに決定。

Img_0124

レーザー光による距離計の原理は、対象までを往復したレーザー光線と元のレーザー光線の波のズレ(位相)を測定することによります。

簡単に言うと、光をはじめとした電磁波は1秒に約30万キロ進みます。

すなわち、1メートルを進むのに約3ナノ秒かかるのです。

レーザー光線をスプリッタで2つに分け、片方を対象に当てて戻ってきた光と分離したもう1つの位相を比べるというわけです。

光のパルスとパルスの間の時間を計れば、それがレーザー光線が往復に要した時間で、その差から距離を測定します。

1mの違いを調べるのには3ナノ秒のずれを。

さらに

1cmの距離の違いを調べるには0.03ナノ秒 つまり 30ピコ秒のずれを

測定する必要がありますが、手に乗る測定器でそんなことが出来るなんてすごいですよね。

同じようにレーザー光を使った測定機器として、レーザー治療に欠かせないものがあります。

こちら、レーザーによる放射温度計。

Img_0134

熱の伝わり方には、「伝導」「対流」「放射」の3つの形態があります。

放射温度計は、そのうちの「放射」を利用したものです。

「放射」とは、その物質が持つ熱エネルギーを電磁波(可視光線や赤外線など)という形態で周囲に放出する現象のことです。

測定物の表面から放出される赤外線放射エネルギーを赤外線センサーを用いて計測し、測定物の表面温度を測定します。

測定物に接触せずに、その物体の表面温度をはかることができるので、クリニックFでは皮膚へのレーザー照射時の皮膚温をリアルタイムに測定し、治療効果に役立てています。

なくてはならない道具の一つですね。

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2014年12月 3日 (水)

カサ・デ・フジモリ 山口会長誕生日

昨夜は仕事の後、目黒のスペイン料理やさん「カサ・デ・フジモリ」に伺ってきました。

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Indiva

ここは、インディバ・ジャパン山口会長行きつけのお店。会長の誕生日会にお声掛け頂きました。

Photo

会長から多くのことを今年も教えて頂いた一年でした。

とても楽しかったです。ありがとうございました。

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The Daily NNA

今朝はジャカルタからこんな記事が送られてきました。

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地元の日本人を対象とした経済紙に取り上げていただきました。

ありがとうございます。

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2014年12月 2日 (火)

2014年レーザー医療総括 Laser companyリンク先

今年最後となる僕の論文が掲載された出版物が発売になりました。

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参考文献には、10月に発表した肥満学会での演題も加えさせていただきました。

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年の瀬も迫ってきましたので、2014年のレーザー医療の総括をそろそろしてゆきたいと思います。

まずは僕の2014年の業績です。

筆頭英文論文

〇Fujimoto T, Nagata T, Yoshioka M, Ito S, Masaki H, Kanazawa H Effects of Novel Vitamin C Derivative GO-VC, After Treament of Fractional CO2 Laser in Asian Patients    Lasers in Surgery and Medicine: Vol.46(S25) March 2014:p9(アジアンスキンに対するCO2フラクショナルレーザー治療後の新規ビタミンC GOVC の併用経験)

○Fujimoto T Metabolic syndrome treatment with the ACBODY low-frequency rotating stimulation device Bio Clinica 29(4), 2014,p76-83 (低周波回転式筋肉刺激機器を用いたメタボリックシンドローム対策 )

○Fujimoto T, Imai Y, Tei Y, Ito S, Kanazawa H, Yamaguchi S High temperature heat source generation with 4-6W power level quasi-cw (continuous wave) semiconductor lasers for medical use J Biomed Opt 2014;19(10):101502 (医療治療目的に使用可能な、出力4-6Wレヴェルの半導体レーザーによる高温体の生成)

日本語筆頭論文

〇藤本 幸弘 newaリフトによる即時的な顔面部のたるみ改善効果についてBIO Clinica 2014年29巻5号(通巻380号)5月号p.89~p.95 北隆館

〇藤本 幸弘 EMS(Electorical Muscle Stimulation)機器を利用したメタボリックシンドローム治療の提案2014年12月臨時増刊号 門脇 孝監修 特集「糖尿病・メタボリックシンドロームの分子機序と治療戦略」BIO Clinica 2014年29巻14号p.64~p.70 北隆館

〇藤本幸弘 山口滋 リサーフェシング治療における炭酸ガスフラクショナルレーザーの進化 〜レーザー工学的解析から検証する〜  日本美容皮膚科学会誌Vol.24 NO.4 2014

今年は主要な学会参加として

1月 パリ IMCAS 学会参加
3月 デンバー 米国皮膚科学会(AAD) 演題発表
4月 フェニックス 米国レーザー医学会 演題発表
5月 セルビア ベオグラード ヨーロッパ皮膚泌尿器科学会(EADV) 学会参加
10月 アムステルダム ヨーロッパ皮膚泌尿器科学会(EADV) 学会参加

レーザー機器メーカーとして

3月 韓国 レーザー企業UTI社 訪問
5月 イタリア モデナ DEKA社副社長 Dr.マウロ・ガリとの打ち合わせ
10月 プラハ BLT社 
10月 スロヴェニア Fotona社 工場見学 ディスカッション

世界の主要な医師たちとのディスカッションとして

1月 パリ CENTRE MEDICAL DESTETIQUE 訪問
3月 韓国 レーザー企業iLaerLab 訪問 クリニック 訪問
3月 韓国 WT methode clinic 訪問
4月 ビバリーヒルズ Rejuva You Medical Spa Dr.John Shieh, MD  雑誌インタビュー
4月 ビバリーヒルズ rebeccafitzgerald MD dermatology 雑誌インタビュー
4月 ビバリーヒルズ Leif Rogers MD., FACS 雑誌インタビュー
5月 セルビア ベオグラード Dr.Bojana Igori クリニック 訪問
6月 ジャカルタ CRYSTAL AESTETHIC CLINIC オープニング式典参加、
6月 ジャカルタ CRYSTAL AESTETHIC CLINIC レーザー監修、Dr.指導、カウンセリング 6月 ジャカルタ Berita Satu News Channel出演、雑誌インタビュー
7月 ハワイ Dr.Ferguson clinic訪問 サーミRFトレーニング
8月 ジャカルタ CRYSTAL AESTETHIC CLINIC レーザー監修、Dr.指導、カウンセリング 9月 マイアミ Dr.Jason Pozner, MDクリニック 訪問、 Dr.Poznerとの対談
9月 マイアミ MIAMI DERMATOLOGY & LASER INSTITUTE 訪問 Dr.Jill S. Weibel
9月 NY PLASTIC SURGERY & DERMATOLOGY 訪問 Dr.Jody A. Levine MD
10月 トリエステ イタリア Dr.Leonard Mariniクリニック 訪問
10月 スロヴェニア TRADICIONALANA KITAJSKA MEDICINA Dr.Sebina Sencer

思えば診療以外にいろいろと仕事をしてきましたね。

***************

今年のレーザートレンドとしては

〇ハイブリッド・フラクショナルレーザー機器 ヘイローの登場

〇蓄熱式脱毛機器(痛みのない脱毛機器) ソプラノアイスのデビュー

〇医療痩身機器の増加

〇女性器用レーザー施術の興隆 

〇ピコ秒レーザーの発達

などが挙げられると思います。

さらに、実際に効果のある家庭用医療美容器が、数年前からの海外市場の流れをくんで、国内でも販売されるようになりました。

〇ビューテリジェンスの家庭用たるみ治療機器 newaリフト 

〇伊藤超短波社の家庭用EMSシステム スタイリフト

〇フィリップス社の家庭用脱毛機器 ルメア

などの動向は、僕も注目しています。

これらの機器は、クリニックで利用できるほどのパワーを持っているわけではありませんが、家庭で肌をメンテナンスするための機器としては良いものだと思います。

レーザー治療機器メーカーも各社合併が続いていますが、本年の主要なメーカーのリンク先を提示しておきますね。

• Alma Lasers, www.almalasers.com

• Candela, www.candelalaser.com

• CoolTouch, Inc., www.cooltouch.com

• Cutera, www.cutera.com

• Cynosure, Inc., www.cynosure.com

• DermaMed USA, Inc., www.dermamedusa.com

• DOT Therapy/ Eclipse Medical, Ltd., www.eclipsemed.com

• Eleme Medical Inc., www.elememedical.com

• Hoya ConBio, www.conbio.com

• Lumenis Inc., www.lumenis.com

• Onyx Medical Inc., www.onyxmedical.com

• Palomar Medical, www.palomarmedical.com

• PhotoMedex, Inc., www.photomedex.com

• Radiancy, www.radiancy.com

• Revitalight. www.revitalight.com

• Sciton, Inc., www.sciton.com

• Solta Medical, Inc., www.solta.com

• Sybaritic, Inc., www.sybaritic.com

• Syneron, www.syneron.com

• Viora, www.vioramed.com

来年の動向の情報も少しずつ入ってきていますので、まとめてお知らせできるようにしますね。

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2014年12月 1日 (月)

ベルサイユのばら 小籠包

おはようございます。

12月1日月曜日。クリニックFの診療日です。

本当でしたら深夜便でジャカルタに飛んでいるはずだったのですが、現地Tatler誌主催のモロッコツアーと日程がどうしても重なることとなり、出張を取りやめる事となりました。

そのため、不在中の三日間を休診日としていましたが、国内にいられることとなりました。

モロッコに行くことも一瞬頭をよぎりましたが(笑)、12月の東京ではやる事も山積みです。研究や打ち合わせなどを行いつつ、ご希望のある患者さんの診療のみ行っています。

使う機器によってはこの期間にメンテナンスを行うものもありますが、ご希望のある方はお問い合わせください。

いくつか週末に起きた出来事など。

※※※

Photo_4

久しぶりに入ったコンビニエンスストアで、こんな化粧品を見つけて思わず笑ってしまいました。おもしろいなあ。

※※※

Photo_5

グルメの友人から「鼎泰豊よりおいしいかもよ」と教えてもらった、揚州商人赤坂店の小籠包。

美味しかったです。

では、今週も一週間よろしくお願いします。

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