カテゴリー「音楽 オペラ」の61件の記事

2015年4月16日 (木)

MET LIVE VIEWING#9 ロッシーニ「湖上の美人」

昨日は診療の合間を見て、朝から六本木ヒルズに出かけてきました。

ニューヨーク・メトロポリタンオペラ 通称METのライブビューイングで今週はジョアキーノ・ロッシーニ作「湖上の美人」が上演されていたのです。

本シーズン映画館で公開されるMETの10ある公演も、いよいよこれで9回目となります。

※※※

ロッシーニは、僕の敬愛するワーグナーが彼のような作曲家になりたいと目標にしていた人物です。かのスタンダールも「ナポレオンは死んだが、別の男が現れた」とロッシーニのことを絶賛しています。

イタリア出身の美食家であり、遊び人で、才能に満ち溢れているが怠け者(笑)。愛すべき人物だったようです。

ロッシーニの名前が付いた料理は今でも各地に残っていますよね。

ヒレステーキにフォアグラとトリュフのソテーを添えた「トゥールヌ・ド・ロッシーニ」なんていう料理を知ったとき、僕は、こんな贅沢で、美味ではあるだろうけれど、身体に悪そうな、罪悪感を伴うような組み合わせをよく思いつくものだと仰天したことがあります(笑)。

代表作として「ウィリアムテル」「シンデレラ」「セビリアの理髪師」などを御存知の方も多いかと思いますが、ロッシーニは想像以上に多作を残した作曲家でもあります。しかしながら、彼のオペラはほんの10年ほど前まではモーツァルト作曲の「フィガロの結婚」の前編として知られる「セビリアの理髪師」ぐらいしか演奏されませんでした。

ところが最近になってまた人気を博すようになり、METでは2年前の「オリー伯爵」以来となりますが、世界でもロッシーニの演奏される機会は確実に増えていると見聞きしています。

こちらの「湖上の美人」もMET初登場で、とても楽しみにしていました。

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指揮:ミケーレ・マリオッティ

演出:ポール・カラン

指揮:ミケーレ・マリオッティ

演出:ポール・カラン

出演:ジョイス・ディドナート(エレナ)

フアン・ディエゴ・フローレス(ジャコモ)

ダニエラ・バルチェッローナ(マルコム・グレーム)

ジョン・オズボーン(ロドリーゴ)

オレン・グラドゥス(ダグラス)

湖の美女エレナを巡って二人のテノールと男装したメゾソプラノの3人が恋の火花を散らします。

特にJ・ディドナート、J・D・フローレス、D・バルチェッローナの、現在オペラのベルカントのスターたちの豪華絢爛なアリアに聴きほれてしまいましたよ。

オペラ鑑賞は僕の束の間の命の洗濯です。

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2015年3月14日 (土)

ヴィットリオ・グリゴーロが4月に日本で歌うのだそうです

今年のMETでオッフェンバック作のオペレッタ「ホフマン物語」の主役を張るヴィットリオ・グリゴーロが4月に日本で歌うのだそうです。

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ライブヴューイングでホフマン物語を見ましたが、見事でした。

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2015年3月13日 (金)

MET LIVE VIEWING#7 オッフェンバック ホフマン物語

昨日の休診日。僕は2014-15年METライブビューイングの第7回目。

オッフェンバックの「ホフマン物語」を観に行きましたよ。

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この物語は、見果てぬ恋の夢を追い続け、恋に破れて詩人になったホフマンが、恋人の歌姫ステラを待つ間に、自分の悲しい3つの恋について語る話。

F・フェリーニの映画にヒントを得たB・シャーの幻想的な舞台で、まるで夢を見ているようでした。

機械人形とも知らず恋してしまったオランピア

病弱なのに歌いすぎ、命を落としたアントニア

策略を弄してホフマンの影を奪った娼婦ジュリエッタ。

実は彼女たちは悪魔の化身のような男に操られていたのだが、ホフマンはそのことを知らないのです。

そしてステラとの恋にも、悪魔の邪魔が入ろうとしていたのです。

ジュリエッタとの恋の場面で歌われる「ホフマンの舟歌」はよく耳にする曲ですが、このようなオペラで使われていたのを僕は初めて知りました。

指揮:イーヴ・アベル

演出:バートレット・シャー

出演:

ヴィットーリオ・グリゴーロ(ホフマン)

ヒブラ・ゲルツマーヴァ (ステラ/アントニア)

ケイト・リンジー(ニクラウス/ミューズ)

トーマス・ハンプソン(4人の悪役)

エリン・モーリー(オランピア)

クリスティン・ライス(ジュリエッタ)

今を時めくテノールのヴィットーリオ・グリゴーロ。

素晴らしかったですよ。

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2015年3月 6日 (金)

MET LIVE VIEWING#6 レハール「メリーウィドウ」

毎回楽しみにしているニューヨーク・メトロポリタンオペラ、通称METのライブビューイング。

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#1 ジュゼッペ・ヴェルディ 「マクベス」

#2 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 「フィガロの結婚」

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#3 ジョルジュ・ビゼー 「カルメン」

#4 ジョアキーノ・ロッシーニ 「セヴィリャの理髪師」

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#5 リヒャルト・ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

・・・と順調に毎回クリアし、今季6度目の観劇に出かけてきました。

6作品目は、レハールの「メリーウィドウ」。

日本ではなかなか観られない演目なので、聞いたことのない方もおいでになるかもしれません。

しかし、今季のMETでは多分ある意味最も地元アメリカ人が楽しみにしていた演目と言っていいでしょう。

アメリカ人による、アメリカらしいスタッフを、アメリカの国民的プリマ=ルネ・フレミングがまとめるこの舞台。

彼女はアメリカ合衆国出身の当代随一のソプラノと評されています。

今季のプログラムでも表紙になっています。

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メリーウィドウは正確にいうとオペラではありません。

ミュージカルとオペラが一緒になった「オペレッタ」というカテゴリーになります。

演者は劇中多くの台詞を話し、演技をしながら歌い、時に踊る事を求められます。

メリーウィドウの作曲家レハールは、プラハ音楽院でドヴォルザークに学び、売れっ子のオペレッタ作曲家としてウィーンでデビューを飾っています。

こちらはそのレハールの代表作であり、大ヒットとなった作品。

このオペレッタが今回ニューヨークのMETで上演されるにあたり、オペラ界の大スターだけでなく、地元ブロードウェイからもプロ中のプロが招聘されました。

※※※

記録の為に今回のスタッフを書き出しておきますね。

◆指揮 アンドリュー・デイヴィス

◆演出 スーザン・ストローマン

◆衣装 ウィリアム・アイヴィー・ロング

◆美術 ジュリアン・クローチ

◆ハンナ ルネ・フレミング(ソプラノ)

◆ダニロ ネイサン・ガン(バリトン)

◆ヴァランシエンヌ ケリー・オハラ(ソプラノ)

◆カミーユ アレック・シュレイダー(テノール)

◆ツェータ男爵 トーマス・アレン(バリトン)

※※※

まず、衣装。すごかったです。まさに絢爛豪華のひとこと! この舞台のために作られた衣装は300以上、と幕間のインタビューでやりとりがありましたが、主役はもちろん脇役に至るまで一切の妥協がないことを、大画面を通して観客の僕たちは知らされることになります。

特に第二幕の気の遠くなるような手仕事の数々、溢れるような色彩と美しい曲線は目の保養以外何物でもなく、果たして我々はオペレッタという形態をとって特別に繰り広げられる巨匠ウィリアム・アイヴィー・ロングのファッションショウ会場に来たのではないか、と一瞬そんな気持ちになりました。

あれだけの衣装であれば、出演者は皆、衣装に腕を通すだけで嬉しかったのではないでしょうか。

そして、演出と出演者としてブロードウェイから招聘された二人のプロフェッショナル。

スーザン・ストローマンとケリー・オハラ。

このふたりがいなければ、今回の成功はなかったことでしょう。ニューヨークという街だからこそ実現した魔法の舞台に観客は酔いしれました。

実力者揃いの男性演者も見事でしたよ。

ネイサン・ガンは次回モーツァルトかヴェルディの舞台でまた観てみたいですね。

アレック・シュレイダーのアイドル的佇まいと、トーマス・アレンのいつまでも華を失わないあり方も含めて、今回の舞台は玄人仕事で知られる職人ばかりが最高の喜劇のために集められたような趣になっていました。

それらすべてをまとめる座長的存在のルネ・フレミング。

観客だけでなくスタッフからも愛され、厚い信頼を寄せられていることが、舞台を通してよくわかります。

実に楽しい舞台でした。

思いっきり笑って、リフレッシュしましたよ。

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2015年2月14日 (土)

MET LIVE VIEWING#5 ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

昨日は作曲家であり指揮者であった、ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナーの命日でしたね。

1883年、ヴェネツィアに旅行中亡くなっています。

旅の途中で亡くなるとは、ある意味羨ましくもあります。

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こちらは僕の宝物の一つ。バイロイトで購入した「ニュルンベルグのマイスタージンガー」の楽譜です。

1903年の印刷。112年前のものですが、楽譜は感動を伝えてくれますね。

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さて、毎回楽しみにしている、ニューヨークのMET メトロポリタンオペラ ライブビューイング 2014 - 2015。

5作目、いよいよ我がワーグナーによる「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が今週は上演されました。

この超大作は、観るだけでも6時間の長丁場。

ワーグナー唯一の喜劇で今回は巨匠ジェイムズ・レヴァインがタクトを振るとあって、本当に楽しみにしていました。

休診日になんとか東銀座の東劇まで行くことができましたよ。

※※※

まずは、今回のマイスタージンガーで舞台に立ったキャスト及びスタッフをご覧ください。

■指揮 ジェイムズ・レヴァイン

■演出 オットー・シェンク

今回の舞台では、舞台演出が実に見事でした。

オットー・シェンクというオーストリアの伝説と言われる演出家を迎え、舞台は非常に写実的で、照明の加減といったら神業の域です。

冒頭から、フェルメールの絵画を思わせるような計算されつくした陰翳と全体のバランス、細部に渡る細やかな美の結晶をオットーは舞台の上に創りだし、観客は幕が上がってすぐその世界観に惹きこまれます。

これにはちょっと僕も度肝を抜かれ、しばし言葉を失いました。

最初から最後まで、数学的な美しさがそこにありましたね。

そして、演者たち。

■ハンス・ザックス ミヒャエル・フォレ(バリトン)

■ヴァルター ヨハン・ボータ(テノール)

■エファ アネッテ・ダッシュ(ソプラノ)

■ベックメッサー ヨハネス・マルティン・クレンツレ(バリトン)

■ボーグナー ハンス=ペーター・ケーニヒ(バリトン)

オペラ好きが観ればわかる、ワーグナーの舞台に過不足ないラインアップ。見事な配置です。

結論から言いますと、ものすごい舞台でした。本当に感動しました。

リヒャルト・ワーグナーと言う人は、僕を含め世界中に「ワグネリアン」という彼の熱狂的なファンを作り、ワーグナー自身が作曲し、台本も書いた傑作オペラの中でいつまでも牽引力を失うことのない人です。

ワーグナーのオペラを一度でも観たことのある方ならわかると思いますが、ひとたび彼のオペラが始まると、幕間以外、彼とその作品以外について考えることが全く許されない空間に午後の、または夜の、あるとても長い時間、身を置くことになります。

ヴェルディやモーツァルトには決してない、自分に対する忠誠心のようなものを観客に求める作曲家だと思うのです。

そして、ただ頭をからっぽにして舞台を楽しむことも許されず、観客はこれまでに培ってきた知性を総動員させて彼の舞台を理解し、その奥に込められた難解で時に判読不能のメッセージを読みとることまで求められます。

ある意味非常にエゴイスティックであり、完璧主義者。

切れ目なく続く、多重に、そして綿密に織りなされた音のタペストリーに観客は毎回巻きとられ、時に息も絶え絶えになるほどその中で苦しみ、いつしかそれが恍惚感に変わり、その頃にはもう彼の熱烈なファンになってしまうのです。

ワーグナーのオペラほど、演者やスタッフを選ぶオペラはないかもしれません。

上手いこと、熟練していることはもちろんですが、ワーグナーに心酔しすぎている人間には多分務まらないことでしょう。

きっと自家中毒のようになってしまうことでしょうね。

ワーグナーにつかず離れず、媚過ぎず、けれど深く理解して舞台に挑むことが出来る人でないと務まらないのです。

そういう意味で、レヴァインは現代を生きる指揮者の中では5本の指に入る、最もワーグナーのオペラを「振ることのできる」指揮者のひとりではないかと思います。

冷静に、時に熱烈に、オケを引っ張り、歌手を導きます。

いや、素晴らしかったですね。

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2014年12月20日 (土)

2014-15年のMETのカルメンは歴史に残ると思います

今週は楽しみにしているニューヨーク・メトロポリタン・オペラ 通称METのライブビューイングが行われる週でした。

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1週間しか上映期間がないので、その中でなんとか空き時間を探し、さらにその時間に開演している映画館を探し・・・という感じで観ています。

オペラを観ている3時間はすべてを忘れて没頭し、幸せな気持ちになります。

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今週はMET上演日 2014年11月1日の「カルメン」です。

カルメンはこれまでに恐らく20演題以上観ているでしょうか? 

このブログで書いたことがあるのは

2011年にシチリア島ティアトロマッシモで観たカルメン

こちらの劇場は、ゴットファーザー3の最後の場面で使用されました。

さらに2011年の震災の後に来日したボローニャ歌劇場で主役がすべて入れ替わったカルメン。

これは時期的なものもあり、鮮明な記憶として残っています。

これら含めカルメンに関しては違ったディレクションでも何度も観ていますし、ストーリーも曲もよく知っていますが、観るたびに違う感動を与えてくれるオペラでもあります。

作曲家ビゼーには事実上カルメンしかオペラ代表作がなく、しかもカルメン作曲後ほどなく若くして亡くなってしまったので、この成功を彼は生きている間に見ることが叶いませんでした。

その事実を本当に残念だと毎回心から思う、錆びることない素晴らしい作品ですよね。

けれど、その素晴らしさに僕たち観客は時々慣れてしまい、いえ正確には時に慣れ過ぎてしまってそれを見失い、カルメンならもう何度も観ているしよく知っている、また次の機会もあるだろうから今回は観なくてもいいか・・・と思ってしまうことがあります。

でも、今回のカルメンは特別でした。凄かった。

僕がこれまでに観たカルメンでは最高のカルメンでした。

※※※

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指揮はスペイン人指揮者で若手の実力派 パブロ・エラス=カサド 

演出:フィガロのリチャード・エア

主役は、アニータ・ラチヴェリシュヴィリ(写真)。

METでカルメンを演じることは、メゾソプラノなら誰しもが夢見る究極の目標の一つでしょう。

グルジア出身の彼女は、まさにカルメンが乗り移ったような迫真の演技をするのですが、これには鳥肌が何度も立ちましたよ。

アレクサンドルス・アントネンコがドン・ホセを

今年のMETの「フィガロの結婚」ではフィガロを演じたイルダール・アブドラザコフがエスカミーリョを。

さらに、ラ・ボエームのミミでは定評のあるアニータ・ハーティッグがミカエラを演じます。

これがまたどの役もぴったりで・・・たとえば以前ヨナス・カウフマンがドン・ホセを演じていますが、もちろん彼はずば抜けた才能の持ち主で、彼が演じるドン・ホセは今でも語り継がれているわけですが、役だけを考えるとドン・ホセを演じるには彼は元々色男過ぎるし華があり過ぎる。エスカミーリョとの対比が難しい場面もあるように思うのです。

しかしながら、アレクサンドルス・アントネンコは舞台の上で愚直な、バスク出身の母親を愛し、恋人と素朴な人生を歩む、まさにドン・ホセそのもの。

スペイン北部のバスク地方は、今でこそ文化都市、グルメなどで知られますが、この歌劇が書かれた当時は時に差別さえされる地域であったと言います。

ホセは母の期待を胸に、母に胸を張ってもらえる仕事を選ぼうとそんな田舎を後にし兵隊になりますが、

カルメン演じるラチヴェリシュヴィリという、かつて人生で出逢ったことのない女性を前に、少しずつ人生を狂わせていく様子があまりにリアルなのです。

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そのドン・ホセをラチヴェリシュヴィリは、時に誘い、時に突っぱね、嘲笑い、怒り、微笑みながら、ファム・ファタル(運命の女)として生き抜きます。

悪女のように言われがちなカルメンですが、今回の舞台ではラチヴェリシュヴィリにホセを包み込むような母性さえ感じました。

ドン・ホセの方が実は強く、彼を選んでしまったことがカルメンの悲劇なのではないか、でもそれを含めて彼女はすべてを受け入れ、彼女なりのやり方でホセを愛したのだなと終盤では思わせるような演技でしたね。

そんなふたりを彩る、エスカミーリョとミカエラ。

ミカエラの透明感溢れるアリアにMETで観客たちは惜しみない賛辞を送り、エスカミーリョによってこの悲劇に束の間、色彩豊かな虹がかかるような舞台でした。

カルメンは、本当に名曲揃いです。

第1幕への前奏曲

ハバネラ「恋は野の鳥」    

第2幕への間奏曲 「アルカラの竜騎兵」    

ジプシーの歌    

闘牛士の歌 「諸君の乾杯を喜んで受けよう」    

花の歌    

第3幕への間奏曲    

カルタの歌    

ミカエラのアリア    

第4幕への間奏曲 「アラゴネーズ」

どれも本当に素晴らしいのですが、不思議と会場を出たのちに頭に残る旋律は、毎回違うのも面白いところ。

今回は、アニータ・ハーティッグが演じたミカエラのアリアがしばらく頭の中を鳴り響いていました。

2014-15年のMETのカルメンは歴史に残ると思います。

是非いずれかの機会でご覧になってください。

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2014年11月22日 (土)

狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚 La Folle journée, ou le Mariage de Figaro

休診日にまた朝から六本木ヒルズに向かいました。

目的はこちら。

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そう、NYのThe Metropolitan Opera 通称METのLIVE VIEWING 2014-15が現在期間限定で上映されているのです。

この日は今期の二作目。モーツァルトの名作であり彼の真骨頂でもある「フィガロの結婚」が予定されていました。

今回のライブ・ビューイング(LV)で案内役を務めるのは、今期のパンフレットで表紙になっているルネ・フレミング。

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舞台で見る彼女とは違って、スクリーンの中CNNのキャスターのように役者たちにインタビューをする姿がおもしろかったです。

彼女は6作目の「メリー・ウィドウ」でハンナを演じることになっています。

そして今回もこの豪華なメンバーをご覧ください。

◇指揮:ジェイムズ・レヴァイン 

◇演出:リチャード・エア

◇出演:フィガロ・・・イルダール・アブドラザコフ(バスバリトン)

     伯爵・・・ペーター・マッテイ(バリトン)

     スザンナ・・・マルリース・ペーターセン(ソプラノ)

     伯爵夫人・・・アマンダ・マジェスキー(ソプラノ)

     ケルビーノ・・・イザベル・レナード(メゾソプラノ)

僕はジェイムズ・レヴァインがタクトを振るオペラをもうすでに何度も観ていますが、もちろん生で見る圧倒的な空気や熱、音をここでは味わえないものの、LVのカメラワークならではの演出で今回も最初から惹き込まれました。

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車椅子のレヴァインの表情のひとつひとつをああした大画面のアップで見てしまうと、すでにもう40年以上も第一線でこの世界を牽引してきた巨匠のタクトを、ああ、あと何度我々は見ることができるのだろうと、切なさに似た気持ちがこみ上げてきます。

LVの撮影監督は、元はTV監督だったギャリー・ハルヴァーソン。パンフレットに書いてあったのですが、このLVを手掛けるにあたってオリンピック中継を徹底的に研究したのだとか。

道理で臨場感があるわけです。

さて、この日本でも有名なフィガロですが、今回は演出がいつもと異なります。舞台設定がより現代になっているのです。

元々のオリジナルはフランス革命前夜とも言える時代に設定されていますが、今回は第二次世界大戦前夜。

鬼才リチャード・エアのオリジナリティ溢れる舞台は、セットや照明の使い方もおもしろかったですが、テンポがとにかく良かったですね。

欲を言えば、時代が変わると衣装も変わりますしセットや小道具も変わりますので、僕自身はオリジナルの時代設定の方がやっぱり好きかもしれません。

もうひとつLVで観て良かったと思ったことがあります。

日本語の字幕と画面のリンク感が素晴らしかった。

生の舞台を観るとき、海外では目の前の英語の字幕と、舞台を縦横無尽に動き回る声楽家を追わなければなりません。日本で見るときは日本語の字幕がつくでしょうが、これを追いながら舞台を観るのは結構難しいことです。

それが映画感覚で、様々な登場人物の心情に合わせたカメラワークと共にスクリーンの中展開されると、一言一言噛み締めながらすんなりと歌詞を飲み込めてしまう。DVDで観るのとはまた迫力も違うのですよね。

そうして改めて思ったことは、ボーマルシェの戯曲に基づき、これを台本に落とし込んだイタリア人台本作家ロレンツォ・ダ・ポンテの偉大さです。

フィガロの結婚、ドン・ジョヴァンニ、コジ・ファン・トゥッテでダ・ポンテはモーツァルトと組んでいますが、彼なくしてこれらの名作は生まれなかったことが本当によく理解できるのです。

そして、今回のキャスト。

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フィガロ役を務めたイルダール・アブドラザコフ。伯爵役のペーター・マッテイ。

彼らはフィガロそのもの、伯爵そのものでした。

アブドラザコフが登場するだけで場が明るくなり、マッティが場を引き締める。

見事な存在感であっぱれでしたよ。

スザンナ役のマルリース・ペーターセン。

スザンナは準主役ですが、フィガロの中では本当に難しい役どころだと思います。

周りの役者との調整が常に求められ、出過ぎず引っ込み過ぎず、技術と華は求められますが、他の役者を食いすぎてもいけない。舞台の場面場面をつながないといけない。

そういう意味で非常にバランス感覚のある役者さんでしたね。

伯爵夫人を務めたアマンダ・マジェスキー。クール・ビューティでこれも非常にはまり役。最初から難しいアリアを求められますが、歌いきっていました。

舞台でもうひとりの主役 ケルビーノ。イザベル・レナード。彼女はフィガロと同じくらい人気者でしょうね。ケルビーノ役を何度も演じているというのは心から納得。素晴らしかったです。

この後彼女はセヴィリャの理髪師でロジーナを演じるそうです。

冒頭から華やかで洒脱なモーツァルトの有名すぎる曲に乗って繰り広げられるストーリー。

そして、喜劇の中、随所に盛り込まれた普遍的な真実。

今回も本当に楽しませて頂きました。

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2014年11月 7日 (金)

MET LIVE VIEWING マクベス 

六本木東宝シネマまで出かけてきました。

目的はこちら。

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ニューヨーク・メトロポリタンオペラ、通称METのライブビューイングでヴェルディの名作「マクベス」が一週間期間限定で公開されているのです。

ちょうど9月にNYに行ったにも関わらず、タッチ差でオペラを観ることが出来ませんでしたが、この今年のマクベスは「超」のつく話題作。どうしても観たいと思っていました。

まず今回の舞台のために集まったこの豪華キャストを見てください。

・・・・・

◇指揮 MET主席指揮者 ファビオ・ルイ―ジ

◇演出 イギリス演劇界の重鎮 エイドリアン・ノーブル

◇マクベス夫人 アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)

◇マクベス  ジェリコ・ルチッチ(バリトン)

◇バンクォー ルネ・バーベ(バス)

◇マクダフ ジョセフ・カレーヤ(テノール)

・・・・・

オペラ・ファンにとってはこの布陣だけでどんな舞台になることかご想像いただけるかと思いますが、期待を裏切らない素晴らしい作品でした。

パブリック・ビューイングでオペラを観るというのは、この10年ほどに生まれた新しい観劇スタイルかと思います。

緻密なカメラワークとわかりやすい字幕、舞台裏も見せてくれる演出、途中で幕間も入るというスタイル含め、特にオペラに馴染みのない初心者の方は入りやすいかと思います。

映画一本のチケット代で豪華キャストが揃う舞台を観られるというのも、もちろん素晴らしいですよね。

生の舞台を客席から観る限りでは見えない、例えば今回で言うと

ファビオ・ルイージの圧倒的な存在感と力強いタクト、

オーケストラピットの熱気から舞台は始まり、ベテラン・ルチッチが3時間という長丁場をどう最後まで引っ張るのか、

ネトレプコの鬼才溢れるマクベス夫人とその歌唱力、

バーベとカレーヤといった実力者によってさらに艶を増すストーリー展開、

他演者の凄味・・・

といったものを、ひとつひとつ大画面で確認しながら追っていくことができるのです。

それらのナビゲーターを務めたのは、第3作のビゼー「カルメン」で舞台に立つアニータ・ラチヴェリシュヴィリ(メゾソプラノ)。

演者ならではの視点に立ったインタビューを舞台関係者にしているシーンが、幕間に入ってきます。

答える方もリラックスしている様子が伺え、ルチッチがその中でヴェルディの作品はバリトンのためにあるようなものが多い、自分にとってそこも含めて特別だというような話をしていたり、ネトレプコがおどけた表情で悪女について語るようなシーンも楽しめます。

音響も想像以上に良かったですよ。

素晴らしいアリアを聴くと、そこが劇場ではなく映画館であっても、思わず歓声を上げ拍手したくなりますね。

良い気分転換になりました。

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2014年10月14日 (火)

オペラ座とヴェルディの像 

オペラ座とヴェルディの像含め、トリエステの街も少し歩きました。

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こちらはオペラ座です。

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イタリアは小国の集まりですので、こうした小さな街にも必ずオペラ座がありますね。

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本年度の開催が描かれていました。

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2013年12月 9日 (月)

ワーグナー生誕200周年前夜祭 ブルーレイ

おはようございます。

今日は12月9日(月)クリニックFの診療日です。

今日は肌寒くなりそうですね。

おはようございます。今年のワーグナー生誕200周年前夜祭のドレスデンのコンサートが発売になったと一緒に聴きに行った研究者友達が教えてくれました。

ワーグナーの生誕200周年前夜祭は、僕にとって今年2013年を象徴するイヴェントの一つ。

世界中のワグネリアン=ワーグナーファンが集まりました。

オーストラリアからの郵送料込みで5,000円ちょっとだったので、すぐに注文してしまいました。

嬉しいことにブルーレイ。

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ティーレマンの気迫迫るこの演奏は大変素晴らしかっただけにお勧めします。

演奏を終えたのちのティーレマンが観客に、いわゆる「どや顔(今や標準語として使っていいんでしょうか? 得意顔? したり顔?)」をしたのですが、それがまたよい思い出です。

画像をクリックしてもらうと、ドイツ版のアマゾンのページにたどりつきます。

ドイツ語に堪能な人は良いと思いますが、今はGoogle Chromeを使うと簡単に翻訳ができるのです。

おすすめします。

さて、今日の外来も気合を入れて頑張りますね。

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