カテゴリー「工学部博士課程」の19件の記事

2015年1月30日 (金)

マイクロ・ナノ研究開発センター

 

到着先では新しくできたこちらの施設も見学させていただきました。10255616_10206065893994823_14640298

次回の実験の打合せもして、今後なさなければならない論点も、よくわかりました。

思考が詰まった時、様々な分野の研究者の先生方とのブレストは本当に大切ですね。

僕にとっては清涼剤のようなものです。

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2014年7月 3日 (木)

工学部レーザー研究室での打ち合わせ

昨日の休診日はいくつか用事を済ませたのち、工学部レーザー研究室に行ってきました。

来週開催される日本美容皮膚科学会での講演内容について、最終打ち合わせを行ってきましたよ。

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再びロマンスカーで向かいます。

研究室では生体に対する予想される事象を数式で予測したのち

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コンピューターで、レーザー照射をシミュレーション。

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結果を踏まえて、次の実験系を予測。

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地道な作業が続きます。

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最終的にはある程度の確信を得て終了しましたが、それでも東京に帰ったのは夜の12時近くになっていました。

僕は今まで、医学、経営学、物理学、工学との英論文を書いてきましたが、物理学や工学の論文は数式で証明できるため、学生であってもどのように素晴らしい論文かすぐに判断できます。

反対に、医学のような生物が絡む論文は、生体の個体差や実験系の揺れ、コンタミ(資料に混ぜ物が入ること)によってデータが異なってきますが、ここをどう考察するかがまた楽しみでもあります。

レーザー医学、レーザー・光・電磁気工学と、医学工学の中でも特に進化の著しい分野を自分の専門としましたので、常に世界に対して目を向け、日本から新たな情報を発信できるように、これからも頭を鍛えて勉強してゆきたいと思いますよ。

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2014年3月13日 (木)

フェムト秒レーザー機器開発 高速度カメラによるフラクショナルレーザー照射面の観察

おはようございます。

今日3月13日(木)はクリニックFの診療日です。

天気は朝からあいにくの雨ですが、春の雨といった気配を帯びてきましたね。

花粉症の方はすこし楽かもしれません。

体調を壊しやすい時期に今年も突入です。皮膚は健康の鏡でもありますから、よく状態を見極めて体調管理に普段よりも気を付けてくださいね。

※※※

昨日の休診日は、工学博士課程の時にお世話になった工学部大学院研究室に顔を出してきました。

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朝からこちらの会議室で、工学や理学の博士を持った4名がディスカッション。

パルス幅が、ピコ秒のレーザーを、何とか医用利用できないか、知恵を絞りました。

一般的に皮膚科・形成外科の治療に使用する機器は、ナノ秒の場合、Qスイッチという手法を用いますが、その千分の一のピコ秒にこの技術をそのまま応用することは難しいのです。

1064nmの波長を利用した場合7J/㎝2ぐらいの出力が必要ですが、単位面積当たりの出力はガルバノスキャナーを利用することで解決できそうです。

実現にはハードルがありますが、日本初のピコ秒発振が可能な皮膚科レーザーが本年度中に完成する可能性もありますね。

その後は、研究室にゆき新たな実験。

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世界でも最高速の高速カメラを利用して、フラクショナルレーザーの照射を撮影し、パルス幅、出力、パルス波形を変えることで比較検討し、工学的な検討を加えました。

撮影した動画を見直してみると、フラクショナルレーザーが照射され、瞬時に蒸発した組織の煙が火柱の様に上がり、収縮していくさまがスローモーションで観察でき、思わず歓声が上がりました。

こちらの演題は、4月に長崎で開催される日本形成外科学会のイブニングセミナーで発表させていただく予定です。

※※※

夜は美容外科医の集まりが、京橋のシェイノでありました。

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中にはここ最近毎週のように顔を合わせている先輩方も(笑)。

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美味しい料理に舌鼓を打ったところで、先週誕生日を迎えた僕に池田先生の計らいで、サプライズバースデーディッシュが出てきました。

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好きなブランドの一つ。

バカラのワイン栓をいただいてしまいました。

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良い先輩、良い友人をもって僕は幸せ者です。

今年も益々頑張ります。ありがとうございました。

今夜は美容皮膚科の会もありますので、体調を整えて向かいたいと思います。

今日もよい一日にしていきましょう。

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2013年9月20日 (金)

博士(工学)学位授与式

おはようございます。

今日は9月20日金曜日。

クリニックFの診療日です。

昨日は3年間通っている工学部大学院の講堂で式典に参列しました。

工学博士学位請求論文は春に提出していましたが、昨日2013年9月19日に総合理工学部博士課程の学位授与式が執り行われたのです。

式典の開始を告げるべく、吹奏楽団がエルガーの「威風堂々」を奏でます。

僕の最も好きな曲の一つです。

博士課程修了者の最初に登壇し、学長より博士号の授与を受け、総合理工学研究科長の山口教授にメダルを頂いた時には、感無量でした。

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お世話になった山口滋教授と共に。

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9年前に皮下の免疫細胞の研究で医学博士を取得した時は、研究対象は医療の専門の延長でしたが、わずか3年間の工学博士後期課程の中で、慣れない工学の分野で英文論文を4報も出すことが出来たのは教授の適切なご指導のおかげでした。

感謝の言葉しかありません。

また、副査の一人である若木教授に

「これで藤本先生も、工学機器の開発に関わることが出来ますね。」

とお声掛け頂いたのがとても嬉しかったです。

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国際的には修士扱いの医学士 と 経営管理学修士(MBA)。

そして 博士(医学)、今回新たに取得した4つ目の学位である博士(工学)。

ブログのタイトルや、WEB SITE、さらに名刺の書き換えも必要ですね。

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「答えのある問いについて答える→大学入学までの勉強」

「答えの無い問いについて考える→大学卒業からの研究」

と考えると、僕は「勉強」ではなく、自ら答えを作り出す「研究」が好きです。

今後も向上心を持って、医学・工学のレーザー研究を続けて行きたいと思います。

そして、直接諸先輩方にはご報告やお礼のご連絡をさせていただいていますが、この場でも改めて、ここまでお世話になったすべての方々に御礼申し上げます。

ありがとうございました。

引き続き勉強を続けていきたいと思っていますので、これからも何卒よろしくお願いいたします。

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2013年6月24日 (月)

僕にとっての博士号とは

おはようございます。

今日6月24日(月)はクリニックFの診療日です。

本日は朝9時より世界の次世代痩身機器を揃えた、新しい痩身専門クリニックについて早朝企画会議がありました。

診療の後、夜からはイギリスから来日中のレーザーメーカーの学術技術担当者との打ち合せ。

忙しい日々が続いています。ありがたいことです。

*********************

先週の土曜日、工学部の学内学位審査会が開催されました。

緊張の中迎えたこの日でしたが、発表及び質疑応答までをなんとかこなし、おかげさまで無事終了しました。

「この段階で、ほぼ工学博士号が確定したと言って良いでしょう。」

とのお言葉を教授に頂きました。

苦労しただけに喜びもひとしおです。

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思い返せば3年前、専門用語も日常的に使う言葉も医学の世界とは全く違う、理系という同じくくりでは語り切れない学問の勉強を始めた当初、それこそ「雲をつかむような」ことを始めてしまったなあ・・・と迷宮に入りこんでしまったような思いを何度もしたものです。

それでも手探りで、無我夢中で毎日を送りながら、真剣に研究に向き合うことで多くのことを学びました。

文系・理系という枠に当てはめ、カテゴライズしてしまうのは実に簡単ですが、

同じ医療という分野に属していても

●「生物学」 は 「医学」 の中に 

●「物理学」 は 「工学」 の中に、さらには医療機器の開発に

●「化学」 は 「薬学」 の中に、さらにに香粧品の開発に

生きてくる学問であり、研究のアプローチも制約も違います。

**********************

理系にとっての博士号は、免許やお免状のように取得し額縁に飾ることが目的なものではありません。

特に研究の場では、そこまで辿り着くほどに勉強をしないと、使えない言語や逢えない人、見えない景色があるのです。

ある特定の分野の専門家と、専門的な話ができる国に入国するためのパスポートのようなもの、といえばいいのでしょうか。

博士号の「博士」というタイトルは、

「この人は専門用語を使って、専門の話し合いが出来る基礎知識を持ち合わせていますよ。」

という合格証なのです。

医学の世界も工学の世界も、ものすごいエキスパートがひしめく世界ですが、そんな中で海のものとも山のものともわからない人と出逢っても、相手がどの程度の言語能力と理解能力があるのかある一定のラインまでは計ることができるわけです。

パスポートに英語のTOEICの点数がついてるようなかんじでしょうか(笑)。

まだ実感が湧くところまでは至りませんが、これからも頑張って、次の研究を進めてゆきたいと思います。

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2013年4月20日 (土)

SPIE Proceedings Article WEB公開されました

おはようございます。

今日4月20日土曜日はクリニックFの診療日です。

ここ数年取り組んできた工学部大学院博士課程の仕事がようやくまとまりつつあります。

つい数日前も応用物理学会の英文論文がWEB公開されましたが、昨日も工学系レーザー学会のSPIE Proceedings ArticleがWEB公開されたと編集部より連絡がありました。 

T Fujimoto Y Imai  K Tei T Fujioka S  Yamaguchi

" High temperature heat source generation with a very low power level quasi-cw(continuous wave) semiconductor laser for medical use ", Proc. SPIE 8565, Photonic Therapeutics and Diagnostics IX, 856569 (March 8, 2013);

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doi:10.1117/12.2002723

世界共通言語である英語で論文を書くと、世界各国の人たちに自分たちの研究を知ってもらうことができます。

日本でこんなことについて研究している人間がいるんだ、研究機関があるんだ、と他国で認識してもらうことが先々の日本の工学/医療にとってビジネスチャンスの小さなきっかけとなったり、日本と世界各地との情報や研究を結ぶ何かの懸け橋につながる何かになれば・・・と思うと、夢は広がります。

やっぱり僕は日本の理系人間が現在よりもっともっと世界で認められてほしいと思いますし、医学と工学の融合、医師と工学の専門家の協力関係の強化が、先の国益にも繋がっていくように思えてならないのです。

今後もレーザー医学、レーザー工学で研究をリードして融合できるように、周囲の方々とも力と頭脳を合わせながら研究を続けてゆきたいと思います。

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2013年4月16日 (火)

応用物理学会誌WEBに僕のレーザーの論文が公開されました

おはようございます。

今日は4月16日(火)。クリニックFの診療日です。

都心は朝から春麗らかな陽気で、出勤時の散歩? も楽しかったですよ。ただ昨日花粉症による鼻声にも関わらず診療で喋りすぎたのか、僕の声は朝から掠れています(苦笑)。

本日ご予約を頂いている患者さんや、ご連絡いただく方々には、少々お聞き苦しいかと思いますが、ご容赦いただけたらと思います。すみません。

診療の傍ら、引き続き論文などのことで慌ただしくしています。

今月も月末までに3つの締め切りがあるので、今朝も早くからクリニックに出勤して、原稿書きです。昨日は日中診療に追われてしまって一行も進まなかったのですよね。

秋のトルコ開催のヨーロッパ皮膚科学会(EADV)のアブストラクト演題締切も確か23日でした。

とはいえ、早朝のクリニックはすでに出勤しているスタッフが大抵ハワイアン・ミュージックかボサノヴァをBGMに設定しており、なにやらリラックスムード。

あまり論文書きに適した環境ではありませんね(笑)。

10時過ぎにはこれがバッハかモーツァルトに代わり、最初の患者さんがおいでになる11時頃になるとチャイコフスキーやブラームスなどに移行し、僕もエンジンがかかっていきます。

※※※※※※※

昨日は、3月にマイアミで開催された学会の時に通過した、応用物理学会の僕のレーザー論文がWEB公開されました。

ちょうど10年前に僕が医学博士号のために論文を書いていた時期には、論文の受理の日時と、出版の日時が記載されていましたが、最近の学会誌は、それに加えて電子ファイルでの公開日(すなわちWEB公開日)の日時が記載されるようになりましたね。

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僕の論文も昨日がWEB公開日なのですが、実際の出版となるのは来月末なのだそうです。

掲載された論文は

「Development of A Semiconductor Laser Based High Temperature Fine Thermal Energy Source in an Optical Fiber Tip for Clinical Applications」

です。

この論文は、僕の工学博士論文のキーになった論文で、これを引用していくつか論文が書けると思っていただけに、研究者としての僕の、今年一番のニュースです。

Photo

拡大して名前を観ることができますが、本当に論文が通過することは、嬉しいですよね。Name

もしも工学レーザー関係者の方々でご希望がありましたらPDFのリプリントをお送りすることができますので、クリニックまでメールくださいね。

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2013年3月27日 (水)

「エンジニアリング」と「リバース・エンジニアリング」 戦闘機ミグとブラックジャック

おはようございます。

今日は3月27日水曜日。クリニックFの診療日です。

今日は新機器開発の話。

少々長くなってしまいましたが、よろしかったらおつきあいください。

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何かの工学機器を開発することを「エンジニアリング」と言いますが、これは科学的なノウハウを駆使して機器の部品の一部を組み上げたり、機器全体を作り上げることですよね。

レーザー光治療器も、「エンジニアリング」するためには、巨額な費用がかかります。

全く新たな機器を一からつくるとしたら、少なく見積もって数十億円。

この金額を使ってレーザーを開発できる体力のあるレーザー会社が、特にリーマンショック以後のアメリカにはありません。

こうした背景もあってここ数年は新たな技術開発が出来ていないので、新たな機器の発表をするために行われるのが、資金力を持つ会社が技術を持った会社を買収すること。

先日のサイノシュア社によるパロマ社の買収もそうでしたし、サーマクールやフラクセルをつくっているソルタメディカル社はその資金力で、数多くの技術を持つ小さな新興レーザー企業を買収し、機器のラインナップを増やすということをしています。

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2008年 ボストンにあるサイノシュア社本社にて

こちらがソルタメディカル社が購入した新興レーザーメーカー。

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Solta

このようにWebsiteにも買収したブランドが併記されています。

オリジナルの技術が買われてしまうのはちょっとかわいそうな気もしますが、時代の流れなのでしょうね。

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そして、もうひとつの手段が「リバース・エンジニアリング」。

これは他社が作り上げた機器を分解し、それらの設計や技術を解析して、機器を作り上げることです。

既に完成した市場に特許を回避しながら追従機をつくる訳ですから、より安いコストで廉価な機器をつくることが出来ます。

僕は医師であると共に工学者でありたいと思い、現在工学の勉強をしています。

新しい技術を開発した人や企業の努力に敬意を表したいと思っていますので、なるべくオリジナルの技術を開発した会社から機器を購入する様にしています。

世界にはレーザー技術の新たな開発が得意な地域が3カ所あると思っています。

それは大学などの産学協同の開発地域。

○1つ目は、アメリカ・ボストン周辺。

ロックス・アンダソン教授が率いるハーバード大学ウェルマン光医学研究所が医療レーザー機器をつくってきましたので、周りのキャンデラ社、パロマ社、サイノシュア社などが良い機器を開発してきました。

○2つ目は、やはりアメリカ。カルフォルニアです。

カルフォルニア州だけを切り出して国としてカウントしても、ここは世界第8位のGDPを誇る経済地域。UCバークレー、スタンフォード、カルフォルニア工科大学、ベックマン光医学研究所などの理論とアイディアを、周りのソルタメディカル社、キュテラ社、サイトン社などが具現化するのです。

○3つ目は、この業界をご存じない方には意外かもしれませんが、イスラエルです。

イスラエルは元々軍事産業が得意で、レーザーの開発などはお手の物です。さらに、人口比率では博士号(PhD)を持った人が世界で最も多いのです。

ルミナス社、シネロン社、最近興隆しているアルマレーザー社などが挙がりますが、例えばフォトフェイシャル(光治療)なども、元々は戦闘地域ごとに塗り替えが必要な戦闘機の塗装をはがすために開発された技術が応用されたと聞いています。

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2004年 テキサスの米国レーザー医学会(ASLMS)にて

こちらは世界で初めてフォトフェイシャルを制作したシモン・エックハウス博士。彼もイスラエル人です。

本来であれば、こうした技術開発は日本が最も得意な分野のはず。

しかしながら、厚生労働省の認可など様々な基準が厳しく、日本では新規レーザー医療機器の開発が難しいのです。

以前も韓国のレーザーメーカーを訪問した時に、

「日本の厚生労働省のおかげで、私たちはレーザーの開発が出来ている」

と言われ、複雑な思いをしたことがあります。

日本の国益にも反しますので、是非とも改善をお願いしてゆきたいところです。

「エンジニアリング」をする企業と、「リバース・エンジニアリング」をする企業との関係は、新薬を作り上げる製薬会社と、特許が切れた有効成分を利用するジェネリック製品との関係に似ていますよね。

ちなみに、TTPによってジェネリック医薬品は危機に陥ると予想されています。

米国は世界最大の知財大国(年9.6兆円規模)であり、ジェネリック製剤に対して新たな治験を要求するなど、当然の様に先発企業の権利強化を要求すると予想されるからです。

そうなると、薬価が上がりますよね。

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「リバース・エンジニアリング」は、軍事産業では当たり前の様に行われていたことでした。

第二次世界大戦中の日本は取り返しのつかない軍事戦略的なミスを繰り返しましたが、当初は戦術レベルでは優位に立っていました。

当時世界最高の技術を持っていた日本の零戦が開発されていたからです。

しかしながら、零戦がアメリカ軍に無傷で捕獲され分解解析されたことで、戦中のわずか数年の間に航空技術が逆転し、空中戦において優位に立たれてしまったことが敗戦理由の一つであったとも言われています。

また、1966年にイラク空軍大佐のムニル・レドファが自機のミグ21に乗って、自国のレーダー網をかいくぐり、敵国のイスラエルに亡命するという事件がおきました。

この亡命話は、イスラエル軍の工作員らが何年もの期間をかけてレドファを懐柔し、周到に準備した結果成功しましたが、結果としてムニル・レドファは100万ドルの報酬を個人的に得た代わりに、祖国を売ってしまったことになりました。

なぜなら、この無傷で手に入れたミグの技術が、短期間に「リバースエンジニアリング」されて、イスラエルは空中戦に置いて優位に立ち、67年の第三次中東戦争で勝利を収めたのです。

この話は手塚治虫の漫画、ブラックジャックの中にもデフォルメして引用されていたので記憶があります。

中学生ぐらいの時に読んだので記憶が定かではないのですが、確か病気の娘を助けるために、ミグをもって日本に亡命したロシア人がブラックジャックを訪れます。ブラックジャックの手術は成功に終わります。

報酬としてミグを要求したブラックジャックに対して、娘の手術の成功を確認した後、パイロットは自分の責任を果たさなければと、ちょっと外に出ると言い残し、戦闘機に戻り、そこで戦闘機とともに自爆して果てるのです。

「リバースエンジニアリング」の危険性と、自分の娘を救うためにまだ若い父の選択した道。

考えさせられましたね。

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2013年2月16日 (土)

■2013年2月 サンフランシスコ出張⑨ BiOS EXPO Biophotonics Exhibition

おはようございます。

今日は2月16日土曜日。クリニックFの診療日です。

今日~明日と新宿・京王プラザで開催される日本皮膚科学会東京支部会の講演に向けて目下準備中。

僕の講演枠は明日なのです。

今日の夜には学会会場で関係者による会食の予定もあります。

少々緊張しますが・・・頑張ってきたいと思います。

さて、ブログは引き続き、今月上旬にサンフランシスコで開催された工学系レーザー学会SPIEの話です。

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SPIE Photonics Westの開催期間前半に、「BiOS」という生物光学系の展示会があります。

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モスコーニセンター展示場の約半分を利用して行う展示会。

レーザー機器を医療利用や生物利用する工学機器メーカーのための展示です。

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学会口演の休み時間には、この会場を歩きますが、なかなか興味深いものがいくつもありました。

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学会会場内でお会いしたのが、米国のレーザー企業Spectra-Physics K.K.に勤める高橋さん。

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実はビジネススクールの一期後輩にあたる方で、MBAホルダーです。

昨年開催された同窓会でお会いして以来でしたが、Facebookで同じ学会に参加することを知り、この学会でお会いすることにしたのです。

レーザー工学界では大先輩にあたる方で、いろいろ業界のことを教えていただきました。

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夜にはこの学会の「HOT TOPIC」と呼ばれる講演会に参加しました。

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この学会で最も大きな講演用の部屋で開催された部会。

ここ一年の新たな技術進化についてのトピックを最先端技術者に語ってもらうというもの。

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非常に興味深かったです。

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このBiOSを統括するのが、ご存知ハーバード大学のロックス・アンダソン教授と、MITのジェームズ・フジモト教授のお二人。

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フジモト教授はOCTと呼ばれるレーザーによる画像診断の第一人者です。

レーザーの世界では、藤本の名前をすぐに憶えてくれる人が多いな、なぜだろう? と思っていたのですが、前回ボルチモアで開催された工学系レーザー学会のCLEOで、フジモト教授の存在を知り、なるほどと合点がいきました。

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こちら、SPIEの学会誌の索引ですが、僕の名前の上にJAMES FUJIMOTO教授の名前があります。

こんなに著名な研究者と同姓なのは光栄です。

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2013年2月 6日 (水)

■2013年2月 サンフランシスコ出張③ SPIE Photonics West 2013 第47回スーパーボウル

おはようございます。

今日も引き続き、米国サンフランシスコにて、レーザー学会に参加しています。

昨晩は、第47回スーパーボウルでした。

ここで言及するまでもなく、アメリカンフットボールはアメリカで最も人気のあるスポーツのひとつ。

その頂上を決める決戦です。

豪華なハーフタイムショウや、50万円、いや100万円近くまで高騰する観戦チケットはし、テレビの視聴率も格段に高いことで知られていますよね。

今年のスーパーボウルの対戦カードは、偶然にもサンフランシスコ49ersとボルチモア•レイブンズ。

僕が過去に発表したPhotonics West(サンフランシスコ) とCLEO(ボルチモア) という2大工学系レーザー学会の開催地と重なります。

どちらも良く知る都市ですが、やはり現在の滞在地のサンフランシスコに勝ってもらい、歴史的瞬間を現地で体感してみたいな、と思っていました。542701_10200617106978553_78573993_n

サンフランシスコは良いところまで追い上げたのですが、残念ながら惜敗。

この日サンフランシスコは本当に盛り上がっており、テレビ中継の時間には街にほとんど人がいませんでした。

勝っても負けても街には出ない方がいいとアドバイスされました。

きっと全米どこでも同じような光景が見られているのでしょうね。

試合終了時、ホテルの部屋にいたにも関わらず、悲鳴ともため息とも分からない声が聞こえましたよ。残念でした。

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僕はと言えば、引き続きSIPE工学系レーザー学会に出席しています。

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こちら、僕の初日の口演発表枠です。

小さいですが、9時20分の枠に、僕の名前が見えますか?

今日は一日口演をきいた後、posterセッションのディスカッションに参加しました。

この学会では僕の発表した口演枠と比較して、5倍以上のポスター発表枠がありました。

研究者がポスターの目の前に立ち、真剣に発表しますが、どの研究も一見どころか熟読に値するもの。

レーザーを使用したOCT(レーザーエコー画像診断器)。

パルス幅がフェムト秒、ピコ秒単位のレーザー照射機器。

またレーザー光による、免疫システムへの影響を調べた実験。

ガン細胞に集積される特殊な染料を利用して、より確実にがん組織を破壊する研究。

皮下の線維芽細胞や水分含有量や様子を光を使って測定する技術。

今までも注目してきた研究成果が、より進んでいることを実際に肌で感じます。

やはり世界のレーザー研究は日進月歩で進んでいます。

これらの新しい研究成果が日本語に訳されて教科書に載るのは遥か先の話でしょう。

そしてレーザー医療機器に対する研究予算が違いますね。

日本では国も企業もここまで予算を出す事が出来ないと思います。

つまり、どんなに優秀な研究者が集まり、日々たゆまぬ努力を重ねても、同じ土俵で戦っては、研究として日の目を見る機会に恵まれづらい。違う視点を持たないといけないのですよね。

改めて色々と考えさせられました。

そして僕自身も、予算に負けないクリエイティブな研究を心がけ、これからも頑張ろうと、決意を新たにしました。

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