カテゴリー「映画・テレビ」の22件の記事

2009年3月16日 (月)

眉山

講演の後、会食まで少し時間があったので、眉山に連れて行っていただきました。

018徳島駅を背にすると、赤池先生のクリニックのあるビルが見えます。徳島駅前通りには背の高い椰子の木があるので、南国に来たなと感じますね。

駅前通りをまっすぐつきあたると、阿波おどり会館があります。

026こちらから眉山まで、ロープウェイが出ているそうです。

019 僕たちは車で眉山を目指しました。

市内から約15分ぐらい。山道を登ってゆくと眉山の頂上の公園につきました。

022ここから 長い階段を登ると視界が開ける場所に出ます。

そこは徳島市から鳴門海峡、淡路島、そして海の先には和歌山県が見える絶景でした。

025

阿波おどり会館までのロープウェイの駅がこの展望台の下にあるようで、ロープウェイがちょうど出発したところでした。

024ロープウェイ乗り場にはこんな映画の撮影記念看板がありました。

020 レストハウスにもこんな文字が。映画のおかげで眉山は全国的に知名度が上がりましたね。

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2008年11月28日 (金)

レッドクリフ PartⅠ

1024a 「男たちの挽歌」「ミッション・インポッシブル2」「フェイス/オフ」・・・などの名画でお馴染み=ジョン・ウー監督。

彼の最新作「レッドクリフ」を、六本木ヒルズTOHOシネマズで観てきましたよ。

三国志好きの僕としては、絶対に見逃せない作品だと思っていましたが、予想以上の面白さ。3時間近い時間があっという間に過ぎてしまいました。エキストラ1000人、馬200頭を使っての合戦シーンなどの視覚効果は「素晴らしい」の一言に尽きました。

レッドクリフ、すなわち「赤壁の戦い」は、三国志前半における最も大きな山場です。

勢力を増す魏の曹操軍が南下、いよいよ蜀の劉備軍を追い詰めます。

蜀は「まさに国の命脈つかん」というタイミングで、参謀の諸葛亮孔明の知略により、呉の孫権との同盟が成立。力を合わせて曹操軍を迎え撃つのです。

この戦場になったのが赤壁(=Red Cliff)と呼ばれる場所。

長江を挟んだ対岸での戦闘です。

呉蜀連合軍は、水軍の名将であった呉の周瑜将軍の下、軍陣を張り、曹操を迎え撃ちます。三国志の英雄のうち、僕は曹操と周瑜が好きなのです。

曹操のように強いリーダーシップを発揮する絶対君主の下では、参謀は目立つ場面が少ない。反対に君主がともすれば頼りなく見える葦のような存在の場合、諸葛亮や周瑜といった名参謀の名前が君主を凌いで後世まで残るということなのでしょうが、これは現在のビジネスでも、また政治の世界でも全く同じような気がしますね。

映画の主役である周瑜をトニー・レオンが演じています。トニー・レオン自身は

「自分は曹操が好きなので、曹操役を依頼されてみたかった」

と雑誌などのインタビューで語っているそうですが、ジョン・ウー自身はきっと周瑜が好きで思い入れがあるのでしょうね。そして、その役をぜひトニー・レオンに演じて欲しいと思った。

彼の演技力を本当に買っているんでしょう。素晴らしい組み合わせでした。

その他、諸葛亮を金城武さんが演じ、それから中村獅童さんも出ていました。関羽、趙雲、張飛・・・など、イメージどおりのキャラクター満載で、

「あれ? この人、赤壁の戦いにはいなかったはずなのに・・・」

と??な箇所もある一方、

「やっぱり三国志を描くのなら、このキャラクターたちを出さないことには始まらないのだろうな」

と妙に納得できました。

そして、ジョン・ウー映画では必ず出てくる白い鳩が、画面を彩ります。

今年は赤壁の戦いの1800周年なのだそうですが、その1800年間に長江の流れが変わってしまっていて、この戦いが繰り広げられた正確な場所は現在でもわからないのだそうです。

悠久の歴史の中でロマンを感じますね。

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2008年8月28日 (木)

ポニョのフジモト

Photo クリニックのスタッフに

「“崖の上のポニョ”、DVDではなく、映画館で観た方がいいですよ。」

と奨められて、日曜日観に行ってきました。

宮崎駿監督のスタジオジブリ映画は思い返してみれば、中学生のときに観た「風の谷のナウシカ」以来、ほとんどすべて映画館で観ているんですよね。

「天空の城ラピュタ」

「となりのトトロ」 

「魔女の宅急便」 

「紅の豚」 

「もののけ姫」 

「千と千尋の神隠し」 

「ハウルの動く城」・・・  

中でも

「千と千尋の神隠し」

は一番のお気に入りです。あの世界観と映像の想像力は、真に世界に誇れる日本の文化だと思います。

さて、「ポニョ」です。

ストーリーは人魚姫をモチーフにしているだけあってきわめて単純なのですが、大画面で見ると、確かに細かい映像効果がよく見えるんですよね。薦められたとおり、DVDではなく映画館で観てよかったです。

ちなみにポニョのお父さん(声優は所ジョージさん)の名前はフジモトといいます。ということはポニョの名字は僕と同じ「藤本」なんだと、なんとなく嬉しくなりました。

ポニョのお母さん(フジモトの奥さん)は海の女神様なのですよ。

いいなあ。

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2008年2月 5日 (火)

アメリカン ギャングスター

Photo 映画好きなスタッフから薦められて、昨日診療の後映画「アメリカン ギャングスター」を観てきました。自宅でDVDも良いですが、大きなスクリーンで観客に混じって映画を観るというのは、気分転換になりますね。

この話は1960年代、NYの麻薬販売に関わった実在の人物の話です。

当時アメリカで蔓延していた麻薬はイタリア系マフィアの独占市場ともいえました。

ところが、ハーレムに住む一人の黒人が、このビジネスモデルを崩壊させるのです。デンゼル・ワシントン演じるフランク・ルーカスという男。なかなかビジネスがうまく知的です。

彼はNYのディスカウントショップで見つけたソニーやトウシバなどの輸入電化製品にヒントを得て、東南アジアから直接質の高い麻薬を買い付け、中間業者を抜くことを思いつきます。

当時はベトナム戦争の真っただ中でしたので兵士にも麻薬が遷延していました。輸入には、ベトナム戦争中の兵士の棺を入れて帰国する米軍機を利用して麻薬を隠し、大量輸入に成功します。

さらに彼は、流通コストの圧縮で手に入れた高品質で低価格の麻薬に「ブルーマジック」という名を付け、ブランド戦略をとるのです。ブルーマジックに混ぜ物をして純度を落とす販売人に、「質を落とすなら薬の名前を変えろ!」と怒るシーンも出てきます。

ルーカスは高い倫理観とリーダーシップを発揮して麻薬王になってゆくのですが、当時は、まさか黒人がNYの麻薬を仕切っているとは考えられない。なかなか捜査線上に浮かびません。

ラッセル・クロウ演じる麻薬取締官がデンゼル・ワシントンをどう追いつめるのか?ちょっと長い映画ですが、見ている時間、ずっと興奮してハラハラして楽しめますよ。

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2008年1月 5日 (土)

サウンド・オブ・ミュージック

Photo 広島で久しぶりにBS放送で『サウンド・オブ・ミュージック』を観ました。この映画は藤本家では子供のころ唯一遅くなっても最後まで観てよい映画でした。小さいころ弟たちと男三人兄弟で夢中になって観たのを思い出します。

大体一年に一回ぐらい放映されましたので細かいところも、曲目もよく覚えているのですが、何度観ても素晴らしい作品ですよね。僕の音楽好きやミュージカル好きは、この映画のせいかもしれないと思ってしまいます。

あまりに有名な映画なので、ストーリーは割愛しますが、オーストリアのザルツブルクの美しい景観や、誰もが一度は聴いたことのある素晴らしい音楽。「ドレミの歌」「エーデルワイス」「ひとりぼっちの羊飼い」「私のお気に入り」どれもが名曲です。

ナチスドイツによってオーストリアが併合されるといった歴史的な背景も描かれていて、大佐が、オーストリアの国歌「エーデルワイス」を歌うシーン。悔しさで、途中声が途切れてしまうところなんて、涙が出ちゃいますよ。

僕が好きな映画の三本にはやっぱり入るんだろうな。

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2007年10月14日 (日)

「幸せのレシピ」

Photo「 幸せのレシピ」という映画を六本木ヒルズ東宝シネマで昨日見てきました。

主人公のケイトに扮するのは、あのブロードウェイミュージカルの映画版、『シカゴ』のヴェルマ役でアカデミー賞に輝いたキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。先日来日して、「スマスマ」に出てましたよね(笑)。

この映画、ふらりと入った割にはとても良かったです。ケイトは、一流の料理を作ることに全情熱を傾けている「職人肌」の料理人。自分の腕と「やり方」が絶対であり、他人は一切受け入れずに「料理と自分」だけしかない日々を送っています。美味しいものを作ることはできるけれど、美味しいものを食べたことはない。

そこにある事件が起きて、姉の娘を引き取ることになり、この娘ゾーイそしてそこに現れたイタリアをこよなく愛する料理人との出逢いによって、人としても料理人としてもケイトが変わっていくのです。

厨房の中でゾーイがスパゲッティを食べるシーンがあるのですが、ほろりとさせられました。

秋の「ちょっといい映画」。お薦めです。

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2007年6月10日 (日)

プレステージ 

   Prestage       映画「プレステージ」。日本公開のその日に観て来ました。

僕は昔から手品(のタネを予想するの)が好きで、これまでもテレビ番組で手品があると欠かさず録画して見たものです。米国の産んだ世紀のマジシャンのデビット・カッパーフィールドが来日した1998年には、忙しい手術の合間に部長に頼み込んで、銀座の東京フォーラムに行ってしまったぐらい。僕はいわゆるマジックのファンなのです。そのデビット・カッパーフールドが監修を務めたのがこの映画です。

「プレステージ」は観るのを本当に楽しみにしていたのですが、実は先月のオーストリアのヨーロッパ皮膚学会(EADV)に参加したときにルフトハンザの機内で英語版のプレステージを見る機会があったのです。でも、3泊4日、しかも滞在時間の48時間がほとんどが学会見学に費やされた強硬なスケジュールで、不覚にもまさに半分見たところで僕は寝てしまったのです。

いやー。ちょうど半分の一時間で寝てしまった僕は本当にアホでした。この映画、前半のほぼ全てのシーンが伏線と言ってもいいぐらいの、優れた騙しの映画でした。もしこの映画を観られたら、クライマックスまで仕掛けられた罠のために作られた、映画のほぼ全てのストーリーが大きな謎解きのためのヒントだったと驚きますよ。

僕は主人公の一人のアンジャーが、森の中で数多くのシルクハットを見つけた瞬間に、それまでの映像から結末を完璧に予想できました。しかも、このシーンは映画の最初のシーンに何の脈絡もなく出てきて、その映像がまさに結末を予想させる伏線なのです。つまり、このシーンを二度目に見た時が、映画を見ている最も勘に優れた人が、最初に全ての結末が予測できる条件が全て揃うシーンなのです。

最終の結末が予想が全て当たったときは嬉しかったとともに、製作者の伏線の引き方に感動しましたよ。お勧めです。

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2006年11月 8日 (水)

映画「ゆれる」を観ました

Image00100 映画「ゆれる」をご覧になりましたか? 評判をいろんなところで読んだり聞いたりして僕もずっと観たいと思っていたのですが、なかなか時間が合わなかったのです。でも昨晩やっと渋谷のアミューズCQNで最終の回に間に合いました。

西川美和さんと言えば、監督デビュー作『蛇イチゴ』で映画賞を総ナメにした俊英ですが、今回の「ゆれる」も、映像・セリフ・伏線に入れられたエピソード・・・と全てが記憶に残る、すばらしい映画でした。

オダギリ・ジョー演じる東京でカメラマンとして活躍する弟。香川照之演じる実家に残り、ガソリンスタンドの家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟、だが二人は互いを思いやり、尊重し、尊敬していた、あの事件が起こるまでは…。

この映画は、長子か末子かで、兄弟どちらに感情移入できるかわかれると思うのですが、僕はと言えば三人兄弟の長男なので、どこまでもお兄ちゃんらしい香川照之さんについつい感情移入しながら観てしまいました。長男としての責任や忍耐。

映画では、兄と弟の心の動きが、舞台になっている山梨の渓谷の吊橋のようにゆれるのです。

 「誰の目にも明らかだ。最後まで俺が奪い、兄が奪われた。」
 「・・・・・危うくも確かにかかっていたか細い架け橋の板を踏み外していまったのは、俺だったのだ。・・・・・・・」

オダギリジョーがそのときの感情と正義感に任せてとった、兄に対する言動の重みと意味に気付くシーンにはジンときました。映画の最後のシーンでこの兄弟は再会するのですが、弟を見て、兄は弟の行為を赦し、そして笑いかけます。弟は救われた顔をするのですが、多分兄が家に帰ることはないでしょう。脇役も実力派俳優ばかりで、これは今年の邦画ナンバー・ワンかもしれませんね。

ところで、映画の中に、DNA鑑定の結果についてキム兄演じる検事が発言するシーンがありました。

遺体の中に残されていた精液がDNA鑑定によって、被告のものと違っていた・・・と言うシーンなのですが、実は、この映画のように兄弟間の精液が、DNA鑑定によって、確実に“他人のもの”と判定されることはまずありません。本人の可能性もあるという判定しかでないはずなのです。

現在のDNA鑑定技術は、制限酵素というもので、被疑者のDNAを切り、同じ配列を探す方法が主流なのです。兄弟の場合は同じ配列が含まれる可能性が当然あり、そういった方法は使えないのです。でも、DNA鑑定の技術は年々進歩しています。

アメリカでは数十年前に裁判で残された証拠を用いて再度DNA鑑定を行ったところ、一旦迷宮入りした事件の無罪や有罪が確定したなどという報告もあります。これから進歩が期待される分野ですよね。

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2006年10月24日 (火)

ビューティフル・マインド

  41hnmxp484l__ss500_ 『ビューティフル・マインド』(A Beautiful Mind)は、2001年のアメリカ映画です。ノーベル賞を受賞した実在の天才数学者、ジョン・ナッシュの半生を描いたノンフィクションなのです。出演: ラッセル・クロウ, ロン・ハワード, エド・ハリス, ブライアン・グレイザー, クリストファー・プラマー 。アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞を受賞した作品です。


ジョン・ナッシュはナッシュ均衡(ナッシュきんこう)の論文が有名です。ナッシュ均衡は僕のMBAの論文でも引用したのですが、ゲーム理論における非協力ゲームの解の一種であり、最も基本的な概念です。他のプレーヤーの戦略を所与とした場合、どのプレーヤーも自分の戦略を変更することによって、より高い利得を得ることができない戦略の組み合わせのことで、どのプレーヤーも戦略を変更する誘因を持たない状態を意味するのです。つまり、簡単に言うと、あるゲーム理論の中で、どのプレーヤーも戦略を変更する必要のない均衡状態のことを言うのです。


僕はナッシュ均衡を自分の論文に引用したにも関わらず、彼が統合失調症を患っていた事実を全く知りませんでした。


統合失調症は、元々ドイツ語のSchizophrenieに対する訳語として、明治時代に“精神分裂病”と訳されましたが、その語彙の意味を取り違えられることから、2002年に日本精神神経学会総会によって「英schizophreniaに対する訳語を統合失調症にする」という変更がなされました。


統合失調症には大きく分けて三つの病態があります。妄想や幻覚が症状の中心で30歳代以降に発症することが多い 妄想型。 思春期前半に発症することが多い破瓜型。そして、興奮・昏迷などの症状を呈する緊張型です。


統合失調症は人格の崩壊とつながり、予後は悪いものと考えられていると思いますが、実際には人口の1%が罹患し、比較的頻度の多い病気です。妄想や幻覚が治療によって消えることはありませんが、この映画のように、これらが実際のものではなく、妄想や幻覚なのだと自ら気付くことによって、社会復帰が出来るようになります。


昔から天才となんとかは紙一重といわれていますが、脳のシナプスの発火が多い人ほど、常識では考え付かないことも気付きますし、発想も豊かになります。こうした人が、あるときに統合失調症になってしまうというのも、なんだか理解できる気がしますね。


また、研究者というのは孤独なものです。周りの友人は、ときにライバルとなります。大学、そして大学院時代、友人もなく、一人理論の展開のみを追い続けていたナッシュが、のちに病気とわかる統合失調症ゆえに脳の中にもう一人の友人を作ってしまったり、重要国家プロジェクトの任務を帯びていると幻覚してしまったりします。天才であること、孤独であることによってナッシュはある意味追い詰められていく。けれど、そんな彼を妻やかつてライバルだった友人が支え、助けていく。つくづく人はひとりでは生きていけないのだと、才能があればあるほど、理解者が必要なのだと考えさせられました。そして、ノーベル賞が決まり、教授達がナッシュの前にペンを置いてゆくシーンは、感動的でしたよ。

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2006年10月23日 (月)

SCENT OF A WOMAN

テレビを観ていたら、松島奈々子さんのお茶のCMで聴き覚えのある音楽がBGM に使わ 41liumxyvkl__aa240_ れていました。この曲で、アル・パチーノが昔タンゴを踊っていましたよね。


映画「セント・オブ・ウーマン」。出演: アル・パチーノ, クリス・オドネル, ジェームズ・レブホーン, ガブリエル・アンウォー, フィリップ・シーモア・ホフマン 監督: マーティン・ブレストです。


全寮制名門高校の生徒チャーリーが、休暇中のアルバイトで全盲の元陸軍中佐フランク(アルパチーノ)の世話をすることになるのです。しかし、頑固なフランクの言動に戸惑いながらも、心やさしいチャーリーは彼と行動を共にすることになります。


ファーストクラスで旅行して、フェラーリを駆り、美女とタンゴを踊るフランクは、確実に死を意識していました。チャーリーとの歳を越えた友情で人間性を取り戻したフランクは、お返しにチャーリーの高校でのスピーチで、チャーリーの危機を救います。なんとも心温まる映画なのです。


この映画でついにアカデミー賞主演男優賞を獲得したアル・パチーノの演技は見ものです。彼はこの映画のために盲人学校に通い、焦点をずらすことで、目の見えない人の演技をしたと言います。


フランクの場合は、戦争で負傷したことによって失明したと言うことになっていますが、医学的に言うと失明する原因はいろいろとあるのです。フランクのように外傷で角膜に大きな傷を負った場合。糖尿病で網膜症になった場合。そして老化現象で水晶体が濁って白内障になった場合。

そういえばイエス・キリストが盲目の人を一瞬で治したという言い伝えがありますが、あれは実際に白内障の患者には起こりえることなんですよ。白内障の患者さんの目を強く押すと、劣化して真っ白になった水晶体が眼球内に落ちることがあるのです。そうすると、まったく目の見えなかった人の視界が一気に開けるのです。しかし、角膜の屈折率のみが視力に影響することになるので、超遠視になってしまうのですけどね。


アル・パチーノは、とても好きな俳優です。ゴッドファーザーはⅠⅡⅢ合わせて何度見たか覚えていません。若い頃のアル・パチーノは、実は僕の親父の若い頃に雰囲気が似ているんですよ。彼の映画を観るたびに親父を思い出すのです。なんとなく親近感をいつも感じています。

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2006年10月22日 (日)

“LIFE IS BEAUTIFUL”

ロベルト・ベニーニ監督の、「ライフ・イズ・ビューティフル」を観ました。 出演は ロ ベルト・ ベニーニ, ニコレッタ・ブラスキ, ジョルジオ・カンタリーニ, ジュスティーノ・デュラーノ です。


316sd5g7g3l__aa192_ 去年のポーランドのレーザー学会の招待講演の時にアウシュビッツを見学したのですが、その時以来ユダヤの戦時中の映画はつらくて観ることが出来ないのです。「シンドラーのリスト」しかり、「戦場のピアニスト」しかり。なんというか、射殺するシーンや、暴行のシーンが繰り返されるじゃないですか。実際に彼らの遺品を見てしまうと、フラッシュバックされるのです。それほど強烈な体験でした。


でも、この映画は違います。 1939年イタリア、トスカーナ地方。主人公のユダヤ系イタリア人グイドは、いつも陽気で人々を楽しませる達人です。愛する妻と幸せな結婚をして、息子ジョズエをもうけるのです。


しかし、間もなく子供とともに、ナチスの強制収容所へ連れてゆかれるのです。そこでもグイドは幼い息子に悲惨な現実を悟られないよう、ひたすら笑顔で陽気に振舞い、ある嘘をつき続けるのです。


ナチスの暴力が起こったことは、紛れもない事実で、それを映像で表現するのも監督の当然の使命ですが、 この映画では今までのナチスの映画と違った、ユーモアと悲哀が混ざり合った、独特の世界観をベニーニが創り上げるのです。そして最後のシーンは泣けますね。


ベニーニは、監督・脚本・主演という三役をこなし、アカデミー主演男優賞、外国語映画賞、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しました。


 この映画をきっかけに、また戦争映画を以前とは違った気持ちで観ることができるようになるかもしれません。

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2006年10月17日 (火)

きみに読む物語

"きみに読む物語"のDVDを観ました。出演: ライアン・ゴズリング, レイチェル・マ クアダFi1317_0e_2 ムス, ジェームズ・ガーナー, ジーナ・ローランズ そして監督は ニック・カサヴェテス です。初老の女性役には監督の母親ジーナ・ローランズが扮しているのです。


 ある療養施設で、認知症(アルツハイマー病)のため、記憶をなくした初老の女性に定期的に会いに来て、若い男女のラブストーリーを話してきかせる老人がいます。その物語は、1940年、ある夏に出会い恋に落ちたアリーとノアの物語。ひと夏に熱烈な恋に落ちるふたりですが、アリーと、ノアは身分の違いから、別々の人生を歩むことになります。


二人は7年後にアリーの婚約を期に再会します。療養施設の挿話の中で、話しに全く興味を示さなかった女性が、次第に話しに引き込まれてゆきます。そして最後の結末まで。初恋って、いくつになっても忘れられないものなのですね。



”20歳代をピークに脳細胞は1日に10万個程度死滅する”と、言われています。


年を取ると、物忘れが多くなるのは自然の現象です。「名前が出てこない」「何しにココに来たんだっけ」などと。これは、脳の老化の1つなのです。物忘れしている事に自分自身気づいていますし、生活上での支障もほとんどないのです。


しかしながら、病気で認知症になると、体験や出来事の記憶の全てを失います。つまり、忘れている事すら、忘れてしまうのです。時間や場所、計算や常識などの認識が取れなくなってきます。 場合によっては、幻覚や妄想を伴う場合もあるのです。こうなると社会生活も不可能になってくるのです。


認知症の原因は、大きく分けて二つあるといわれています。1つは Alzheimer 病です。老化すると当然、神経細胞が徐々に死んでいくのですが、若年だと40代から発症がありえます。脳全体の萎縮が見られ、知的機能も全体的に低下していきます。


もう1つは脳血管性障害による Alzheimer 症候群です。これは脳の血管がつまったりして脳の一部が破壊された結果として認知症の症状がでる状態で、脳の破壊された部分により、症状の現れ方が異なります。部分的に知的機能が低下するため「まだらボケ」などの症状がでることがあります。そこで診断をするのです。


子供でさえ、認知が出来なくなってくると、家族はいたたまれない気持ちになりますよね。通常はこの映画のように記憶が戻ることはないといわれていますが、やはりこういう映画を観るのもいいですね。

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2006年9月12日 (火)

安楽死の選択

映画「ミリオン・ダラー・ベイビー」のDVDをスタッフに薦められ、予備知識もなく観 たのでFi1253_0e すが、いや、実はすごい名作でした。皆さんご覧になりましたか?


2005年のアカデミー賞ほか数々の映画賞を受賞した、クリント・イーストウッド監督・主演作ですが、これは単なる女性ボクサーの物語ではありません。


トレーラーハウスでアメリカの貧民層の中で育ったマギーは、ボクサーとして名を上げて、母親の生活を豊かにしてあげるのが夢です。ボクシングジムに通うお金を稼ぐため、喫茶店の安いアルバイトをずっと続けています。やっと貯めたお金で、ボクサーの名トレーナーとして知られるフランキー=イーストウッドに弟子入りを志願しますが、30歳をもう超えていること、そして女であることを理由に断られ続けます。


けれど、最終的に彼女のガッツに根負けするフランキー。トレーナーを引き受けることになります。彼の指導によって、年齢が過ぎているにもかかわらず、マギーはめきめきと上達します。マギーは努力の人です。試合で記録的な連破を重ね、ついに世界チャンピオンの座を狙えるほど成長しますが、そのタイトル戦で、思いもよらぬ悲劇が彼女を襲うのです。


それは、タイトル保持者の、終了ゴング後の不意打ちの反則フックでした。予測もしないフックを受けて、もんどりうって倒れるマギーの首の先には、セコンドのフランキーの用意した椅子がありました。マギーは頚椎を損傷し、全身不随になってしまうのです。


マギーはアメリカンドリームを実現し、幸せのまさにその淵に手をかけながら、どん底に突き落とされます。フランキーは全米の医者に治療の可能性を問い合わせ、マギーを救うために尽力しますが、頚椎を損傷した場合、現在の医学では治す術がありません。寝たきりの状態にあるマギーには、フランキーの必死の看病にも関わらず、床ずれがおこり、さらに血行障害により左足の切断まで余儀なくされてしまいます。ガッツのあるマギーですが、こんな状態ならばと安楽死を望みます。そんなマギーに対して、フランキーは、神に背く、ある決断をするのです。


実際には映画の様に頚椎の第一、第二番を損傷して、人工呼吸器がつけられてしまっては、言葉を発することは出来ません。そういう意味で、この内容はフィクションなわけですが、そういったものを超えた、深い愛と感動がこの映画にはあります。


僕には、医師として、安楽死の問題を考えさせられる患者さんが、実際今まで何人かいました。「死は生の対極にあるものではなく、生に含まれているものである」と話した作家がいましたが、死は生の中のほんの一部なのです。実際の人生で、生が99.9%あるとしたら、死は0.1%もないのかもしれません。生きている私達にとって、死は、恐怖の対象でしかも想像の産物でしかありません。


しかし、死への恐怖感が、その患者さんにとって、生きる意欲や希望に勝るとき、残される人は、一体どのように対処したらよいのでしょうか。その際、残される者の感情はどのように動くのでしょうか。


そして、もし万が一目の前にいるかけがえのない、愛する人を苦しみから救うためには、まさに安楽死しか選択肢が残されていないという場合。でも、その引き金は自分で引かなければならないという場合。選択を迫られたら、自分だったらどうするでしょう。

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2006年9月 4日 (月)

ベンハーとスターウォーズ(ファントムメナス)

51oeapxpnbl__ss500_ 久しぶりにベンハーを観ました。


作品、監督、主演男優などアカデミー賞史上最多の11部門受賞を果たした名作『ベン・ハー』。最近、CGの進歩により、実際の人間を使った撮影が減っているといいますが、数千人のエキストラを使ったこのような映画を見ると、映画を観た!!という満足感に浸ることが出来ます。


主人公「ジュダ・ベン・ハー」の心の葛藤、イエス・キリストとの出会いによる人間的成長。当時、原作のベンハーは、聖書の次のベストセラーでした。巨匠ウィリアム・ワイラー監督は、ローマの休日も作りましたが、ベンハーはまさに代表作ですよね。


久しぶりに観ると、スターウォーズのファントムメナスと重ねてしまいますね。主役のジュダ・ベン・ハーもアナキン・スカイウォーカーも奴隷ですし、戦車シーンとポッドレースも重なりますし、卑怯な手を使ってレースを妨害するメッサラとセブルバもキャラクターが重なります。訳あって母と別れる後に、再会するところも似ているんですよね。


この物語の舞台となったローマはオクタビアヌスの治世の後、ネロなどの暴君の混乱を経て、AD96よりローマは五賢帝(ネルウァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス、マルクス・アレリウス)の時代が続きます。この時代約100年もなぜ、ローマの平和と繁栄が続いたかご存知でしたか?


それは、皇帝が自分の子ではなく、優れた子弟を養子に迎え、帝位を譲ることで成立した治世だったからなのです。最後のアレリウス帝が歴代の賢帝の戒めを破り、不肖の息子コンモドゥスを帝位につけたところ、コンモドゥスはネロ以来の暴君となって、たった12年でローマは再び混乱に陥いりました。安倍さんは三世議員ですが、実力のほどは、どうなんでしょうかね??期待したいところです。


ところで、この時期広大な領土を持ったローマ帝国の末裔が住んでいる土地が東ヨーロッパにあります。どこだかご存知ですか?高校生のときに習ったのですが、答はルーマニア(ローマ人の国の意味)です。彼らはローマの血が流れているんですよ。


ちなみにルーマニアの隣のハンガリーという国は、マジャール人というアジア系の民族が主体です。他に北欧では、フィンランドがフィン人というアジア系の民族の国なのです。


そういえば、今年の2月のフィンランドのヨーロッパ皮膚科学会に参加したとき、フィンランドの国際的携帯電話会社であるNOKIAは、日本の会社だと思っていたと、旅行者によく言われると言っていました。確かに発音がアジア語っぽいですよね。

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2006年7月29日 (土)

毎日放送発全国ネット『知っとこ!』 放映

Fi1091_0e 本日朝、毎日放送(東京ではTBS系列)でクリニックが紹介されました。オセロの司会の『知っとこ!』という番組です。

その中で、イマコレという、イマはコレという女性の心をつかむキーワードを紹介する コーナーでの取り上げでした。

以下、知っとこの公式ホームページよりの抜粋です。

今年の夏はうしろ姿美人に!!「背中ケア」

ムダ毛、ニキビ、ぜい肉といった、女性の背中3大悩みを解決してくれる
最新背中ケア情報をご紹介しました。

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2006年7月13日 (木)

博士の異常な性愛

Fi1025_0e 僕はスタンリーキューブリックの映画が好きなのです。DVDも7つぐらいもっています。”時計仕掛けのオレンジ”や”2001年宇宙の旅”、そしてトムクルーズとニコールキッドマン元夫妻の競演した”ワイドアイズシャット”など、謎めいた名作がおおいですよね。


 夜に”博士の異常な性愛” 原題”ドクターストレンジラブ”を久し振りに観たのです。出演: ピーター・セラーズ, ジョージ・C・スコット 監督: スタンリー・キューブリックです。


まだ冷戦時に作成されたこの映画の内容は、今の時代にも繋がる驚愕な内容なのです。


アメリカのとある空軍基地の司令官が突然発狂し、独断でソ連の戦略核基地攻撃命令を出してしまいます。数十機の核弾頭を持った米軍機がソ連に向かう中、司令官は空軍基地が味方の軍に攻め込まれると、核攻撃の解除暗号を伝えることなく、自殺してしまいます。


 ソ連側には攻撃を受けると自動的に反撃してしまう人類滅亡爆弾が存在しました。その解除の方法はありません。緊迫した状況のなか、米ソ両国主脳はホットラインで和解し、全ての爆撃機がアメリカに引き返すのです。しかしながら、1機の通信機器を損傷してしまった米軍爆撃機が、任務の解除を知らずに爆撃を遂行してしまう。


その爆撃で、人類滅亡爆弾が作動してしまうのです。


なんと言うか、この手の映画で、本当に水爆を爆発させ、人類を壊滅させてしまったのは初めてだったのではないでしょうか…。冷戦当時、僅か100円程度の一つのコンピューターのチップの誤動作で、核戦争が起こってしまう危機に本当に瀕していたわけですが、北朝鮮のテポドン騒ぎを考えると、人事じゃないですよね。


ピンクパンサーの警部役だったピーター・セラーズが、米大統領、友軍の英国軍大佐、マッドサイエンティストであるドクターストレンジラブの1人3役を怪演しているのも印象深かったです。ストレンジラブの演説は、ヒトラーを皮肉っているのでしょうが、見る価値のある95分ですよ。

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2006年7月 6日 (木)

アイアムサムを観ました

最近寝苦しいですね。僕はクーラーをかけて寝るのが嫌いなので、涼しくなるまで 夜に映 51p6stnjgfl__ss500_ 画をDVDで観るのが習慣になりました。毎日観ていると英語は確実にブラッシュアップされますね。


最近ショーンペンに凝っていて、昨晩はアイアムサムを観たのです。本当にすばらしい演技です。ほぼ半分がアドリブと聞いています。まさに天才ですね。実は今まで映画の本編しか見ていなかったのですが、今回初めてDVDの付録の監督の製作ストーリーをみて、どんなに監督が出演者に対して愛をもって演技をさせていたかが分かり、いたく感動しました。まだ観ていない人はこの付録映像はお勧めです。


知的障害のために7歳の知能しか持たないサムは、スタバで働きながら一人で愛娘ルーシーを育てていました。母親はルーシーを生むとすぐに姿を消してしまったが、二人は理解あるサムの友人達に囲まれ幸せに暮らしているのです。そんなある日、サムは突然家庭訪問に来たソーシャルワーカーによって養育能力なしと判断され、7歳の自分より知能を超えてしまったルーシーを手放さなくてはならなくなってしまいます。どうしてもルーシーを取り戻したいサムは、敏腕で知られる女性弁護士リタのもとを訪ねるが、サムにリタを雇うお金などあるわけもなくやんわりと断られるのです。


しかしながら、サムの真摯な行動と、娘に対する愛、そして娘の父親に対する愛に、リタは心を動かされます。 無料で仕事を請け負った後、家庭でトラブルを抱えていたリタは、むしろ精神的にサムに助けられてゆくのです。そしてはらはらさせられ後の感動の結末。


最近、精神薄弱という言葉は使われなくなり、英語のmental retardationに対応する語として、精神遅滞という用語が一般化しました。精神発達遅滞は、 染色体の21トリソミー(ヒトの21番目の染色体が三つあること)または転座型、モザイク型のダウン症が多いのですが、ダウン症の人は、本当に心が穏やかで、サムのように優しいといわれています。ダウン症を持った両親の手記には、この子に本当に救われたとよく書かれていますよね。


最初にこの映画のサントラのCDを貸してくれたのは、弟の嫁でした。ビートルズの曲がちりばめられていて、きっといい映画なんだなと思って観た記憶があります。時間を空けて観ると、また違った視野から楽しめるものですね。本当に映画はすばらしいですね。

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2006年7月 2日 (日)

記憶に残る医者ドラマ

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医者ドラマって、最近変わりましたよね。昔のものは、あまりに現実と乖離していてあまり楽しめなかったのですが、医療監修のスタッフが入ることで、細かい設定はかなり現実に近くなっています。


白い巨塔は大学の時に本で読みましたが、唐沢寿明さんのドラマの方が面白かったです。原作では当時難しかった胃の噴門部癌が財前の専門でしたが、これは今では当たり前の手術になってしまっていますので、食道癌専門に変わっていました。


漫画の医療監修(というかネタの提供)をやっていた小早川伸木の恋[関連した日記LOG]なんかは、医療の現場のストーリーはかなりリアルなものです。ドラマではエキセントリックな妻のストーリー中心になってしまい、医療ドラマとはいえなくなってしまいましたが…。


先週最終回だった医龍-Team Medical Dragonは友人に勧められて、最後の二回をビデオに録画して見ました。最初から見ればよかったと思うぐらい、面白かったですよ。実際にはあんなに若くて、何でもできる天才外科医はいないですし、大学病院の医師は恋愛も出来ないぐらい本当に忙しい。でもノンフィクションとして見れば本当に楽しめる。


“事実は小説よりも奇なり“という言葉がありますが、僕も医者をやっていて良かったなと思える瞬間が何度かありました。自分がその場にいなければ、確実に命を落としていた患者さんも何人かいました。


若い世代の人たちには、もっと医者を目指して欲しいとおもいますよ。


ネットで少し検索したら、医者ドラマは限りなく出てきました。ドラマのWEBSITEもありますので、一話ぐらい見逃してもすぐにストーリーを追えるのです。すごい時代になりましたね。


「振り返れば奴がいる」という織田裕二、石黒 賢主演のドラマがちょうど大学の臨床実習のときにあったのですが、そういえば、あれの影響で心臓外科医になった友人がいましたよ。今頃どうしているかな? 


医龍

坂口憲二、稲森いずみ、小池徹平、北村一輝、阿部サダヲ、

水川あさみ、池田鉄洋、佐々木蔵之介、夏木マリ、岸部一徳



小早川伸木の恋

唐沢寿明、藤木直人、片瀬那奈、大泉洋、紺野まひる

勝村政信、市毛良枝、谷原章介、古谷一行



救命病棟24時

江口洋介、松嶋菜々子、香川照之、京野ことみ、小栗旬、大泉洋、

川岡大次郎、MEGUMI、小市慢太郎、鷲尾真知子、仲村トオル



白い巨塔

唐沢寿明、江口洋介、黒木瞳、矢田亜希子、水野真紀、上川隆也、

及川光博、片岡孝太郎、伊武雅刀、若村麻由美、西田尚美、野川由美子、

池内淳子、かたせ梨乃、伊藤英明、石坂浩二、西田敏行



ブラックジャックによろしく

妻夫木聡、鈴木京香、加藤 浩次、国仲涼子、松尾政寿、

綾瀬はるか、小林薫、岩松了、鹿賀丈史




振り返れば奴がいる

織田裕二、石黒 賢 鹿賀丈史、千堂あきほ、松下由樹 西村雅彦、中村あずさ




輝く季節の中で

中居正広 石田ひかり 篠原涼子 井森美幸 保坂尚輝



Dr.コトー診療所

吉岡秀隆 柴咲コウ 時任三郎 大塚寧々 石田ゆり子 筧利夫 小林 薫

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2006年6月29日 (木)

良い結婚・悪い結婚

“シーイズソーラブリー”という映画をDVDで見ました。映画通の方ならたぶんご存知だと Acbf10298_l 思う、メジャーすぎない名作。名監督ジョン・カサヴェテスが遺したシナリオを、息子のニックが映画化した秀作ラブストーリーなのです。

破天荒で暴力的、妊婦を残して3日も行方不明・遊びに出てしまうような不甲斐ないエディ(ショーン・ペン)を、モーリーン(ロビン・ライト・ペン)は心から愛している。ある日、自分の留守中にモーリーンが隣人に暴行されたことを聞いたエディは、怒りで我を忘れ、銃を片手に暴れ回り、逮捕され、精神病院に収容されてしまいます。

そして10年後、ジョン・トラボルタとの間に二人の娘を産み、新しい家庭を築いているモーリーンの前に、病院から退院したエディが姿を現します。モーリーンは悩みつつも、昔の愛のために娘を含めて、すべてを捨てて、ショーン・ペンと一緒に出て行ってしまうのです。

うーん極めて不可解。僕は男三兄弟なのでよく分からないのですが、なぜあんなにショーン・ペンのことを愛してたのにトラボルタと結婚するんだ?? 別の男の子供を身ごもっているロビンを温かく受け入れ、今までなかった快適な暮らしも整え、その後二人も子供を儲けたのに、なぜ昔の男がやってきたら、そのすべてをあっさり捨てて、昔の男のほうを取るんだ? 娘まで置き去りにして・・・。

女の性というものを表現した映画なのだろうとは思うのですが。そんな彼女が「Lovely」ということなんでしょうか。

この映画でカンヌ映画祭主演男優賞を取ったショーン・ペンは名演でしたし、映画の中の台詞はさすがに気の利いた素敵なものばかりで、メモをしたい台詞がたくさんありました。英語の勉強にも最高ですね。

ショーン・ペンは最初はマドンナの元夫という印象しかなかったのですが、その後は、名作・名演も続き数々の賞も手にしていますよね。離婚して、よかったということかな?? ロビン・ライト・ペンも結婚後も秀作がいくつかありますし、結婚してよくなる夫婦と悪くなる夫婦と、あるんですかね(笑)?

She's so Lovely 
監督 ニック・カサベテス
ショーン・ペン ロビン・ライト・ペン ジョン・トラボルタ

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2006年2月27日 (月)

ベートーヴェンの「第九」

Fi490_0e 久しぶりにCDで第九を聴きました。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調(作品番号125)は、ベートーヴェン9番目、そして最後のの交響曲であり、1824年に完成した作品です。この曲の第4楽章には4人の独唱と混声合唱が導入されたために「合唱付き」と呼ばれています。特に第4楽章の旋律は「歓喜の歌(喜びの歌)」と呼ばれており、フリードリヒ・フォン・シラーの詩に曲をつけたものです。第九といえば指揮 がフルトヴェングラー(ウィルヘルム) で バイロイト祝祭劇場管弦楽団 の演奏(写真のCD)がすばらしいと思います。

「第九」はといえば、鳴門市の板東俘虜収容所で演奏された捕虜達による演奏会が、本邦初演の「第九」シンフォニーというのが定説となっています。鳴門市では現在でも初めて第九が演奏された6月1日を第九の日と定め、6月の第一日曜日に演奏会を開催しているそうです。

そして、「第九」は、日本国内では年末恒例の演奏があまりにも有名です。実は年末の演奏の「第九」の起こりは、昭和18年の東京音楽学校(東京芸術大学音楽部)の奏楽堂で行われた出陣学徒壮行の音楽会といわれています。太平洋戦争の状況が悪化する中、成人年齢に達した学生へも徴兵令が下りました。彼らが入営期限を間近に控えた12月の初旬、繰り上げ卒業式の音楽会で「第九」の4楽章を演奏したのです。
 
やがて太平洋戦争も終わり、出征した者のうち多くが戦死し、生きて帰ってきた者達で奏楽堂の別れに際に演奏した「第九」を再び演奏したいという希望が出てきました。畢竟、「年の暮れの第九」は戦場に散った若き音楽学徒への鎮魂歌(レクイエム)だったのですね。

 戦争の犠牲者といえば、学徒特攻隊員の遺稿集である「聞けわだつみの声」を思い出します。読まれたことのある方もいらっしゃるとおもいますが、親や兄弟と別れて死を覚悟してお国のために散っていった多くの命の声。こういった犠牲のもとに今の日本があることを再認識させてくれます。ちょっと暗くなってしまいましたね。

「第九」は近年では、単に演奏を聴くだけではなく、実際に合唱を行なう方に回る、参加型のコンサートも増えつつありますね。あの曲歌ってみるとかなり気持ちよいのです。でも、日本での圧倒的な人気の一方で、ヨーロッパにおいては、オーケストラに加え独唱者と合唱団を必要とするこの曲の演奏回数は決して多くないのです。文化の違いが感じられて、これは面白いですね。

Ik ところで、第九のメロディーは鬼才スタンリーキューブリック監督の「時計仕掛けのオレンジ」でも使用されています。1971年の映画としては信じられないぐらい画期的な、前衛的は映画です。主人公はアレックスという15歳の不良少年です。彼はシングインザレインのメロディーをBGMに、楽しみながらレイプばかりか、殺人までも日常的に犯している、ある意味、救いようのない不良少年グループのリーダーです。彼にはませたところもあって、活動の後に、独りになったときに、ルートビッヒ(=フォン=ベート-ヴェン)の第九に聴きほれるのです。

このアレックスが、ある殺人を犯したときに、仲間の裏切りによって投獄されますが、彼を更生するためにマッドサイエンティストを中心にしたグループにより「ルドヴィコ治療」なるものが行われます。その治療は、アレックスを椅子に縛りつけ、まぶたにクリップをつけて目をつぶることができない状態にし、けんかや暴力や殺しの映画を見せ続けるのです。このときの更生映画のBGMにアレックスの崇拝している第九が使われました。彼は「(大好きな)この曲だけはやめてくれ!」と叫びますが、非情にも 実験は短期間に成功しました。アレックスは、ほんのわずかな暴力や大好きな第九にも吐き気を覚えるほどの嫌悪感を強制的に植え付けたのです。ところが、晴れて自由の身なって、暴力を嫌悪するようになり、更生施設を出たアレックスを待ち構えていたのは、過去に傷をつけた人たちからの執拗なる復讐です。

 詳しくは映画を見ていただきたいですが、第九を聴くと、あの不思議な、目に焼きついた映像を思い出してしまいますね。

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2006年1月25日 (水)

モーツアルト、カルロスクライバー

Fi350_0e モンブランの万年筆が好きで、年に一度出る限定バージョンを楽しみにしています。モンブランのフィッツジェラルドの限定ボールペンは、今でも一番使用している筆記用具です。海外の先生と話しをすると、漆で仕上げをした日本の並木万年筆がモンブランなんかよりもオークションで圧倒的に評価を受けていると聞きます。でも、モンブランの万年筆がすきなんですよね。もともと収集癖があるのですが、もう何本も買っています。今回、オーガナイザー用ミニモデルの万年筆を買いました。名はウォルフガング・アマデウス・モーツアルト。CDつきでした。
 
 そう今年の1月27日は「モーツアルト生誕250周年」なのです。モーツアルトの音楽は、オペラから宗教音楽、声楽曲、交響曲、室内楽、ピアノ曲さらには管楽器、グラスハーモニカなどのにいたるまでほぼ全てのジャンルをカバーしています。彼の書いた楽譜には、一切の修正がなく、そして旋律には不思議と休符もない。いわば無駄な音が一切ないのです。

 歴史上では天才と呼ばれた人は何人もいますが、おそらくニュートンの力学やアインシュタインの相対性理論は、数百年たったら同じことを考えた学者が出てくるでしょう。でも、モーツアルトの音楽は、モーツアルトでなければ絶対に作曲できなかった。そういった指摘をした人もいました。

Fi350_1e 「アマデウス」という映画をご覧になりましたか?彼の天才性、そして奇人性、そして狂人性をよく表現した映画だと思います。映画にもあったように、彼はある曲を聞いての変奏が本当に得意だったのでしょう。きらきら星変奏曲なんて、”きらきら光るお空の星よ”のあのフレーズを10の変奏曲でまとめたもので、彼の発想の豊かさを表わしています。アイネ・クライネ・ナハト・ムジークなんて、あんな旋律どうして思いつくのでしょうか?

モーツァルトの生まれた町はオーストリアのザルツブルグですが、主に活躍したのはウィーンです。実は来月の上旬に、EADV(ヨーロッパ皮膚科泌尿器科学会)に参加するためにフィンランドに行くのですが、2007年のEADVはウィーンで開催されるのです。ウィーンはぜひとも行ってみたい都市のひとつでしたから、今から楽しみです。

 カルロス・クライバーという2004年に亡くなった指揮者をご存知ですか?彼はめったに指揮をしないが、タクトを振った曲はどれもすべてまったく新しい解釈の名演に変えてしまうという指揮者でした。彼がウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を率いて74年に演奏したベートーヴェンの交響曲 第5番 ハ短調 作品67《運命》のCDを初めて聴いたときの衝撃を今でも思い出します。中学生のときから何度も聴いて全ての旋律を暗記しているような、あの”運命”がまったく違う曲に聴こえたのです。

 ロックやポップスは旋律を覚えてしまえば、なんとなくそれで飽きてしまいますが、クラシックの曲は、全曲を通しての旋律を覚えてからが本当の面白みがあると思います。指揮者の解釈とそれを表現するオーケストラの相性があったときの、調和と言うのか、一体感と言うのか、それこそ同じ登場人物と舞台背景の中から一つの新たな物語が生み出されるのです。同じ曲を聴いているのに、こうした解釈があったのかとか,この旋律はこんなに美しく演奏できるんだとか。クライバーに出会って以来、同じ曲のCDを違う指揮者で買って、聴いてみるという、音楽の楽しみ方が増えました。クライバーのベートーベンなら4番も7番もお勧めです。シューベルトの未完成も名演です。本当に素晴らしい指揮者でした。同じ時代を生きていたにもかかわらず、一度も演奏を直接聴けなかったのが残念です。クライバーへの思いは、いわば初恋のようなものです。

 以前にウィーンから来たという人に「ウィーンでは今でもクライバーが一番人気なのか」質問したのですが、「残念ながら、今では音楽の都ウィーンでもクラシックよりもボンジョビのが人気だよ」と言われました。(笑)

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2005年12月25日 (日)

フジテレビ アンチエイジング特番の放映

今日はフラクショナルレーザーがフジテレビに取材放映されました。クリスマス特番の「幸せに100歳まで生きる方法」という番組で、肌を丸ごと入れ替えるフラクセルという機器が取材されたのです。

フラクセルは2004年の米国レーザー学会(ASLMS)で初めて理論が発表された機械です。肌に70ミクロンという小さな穴をレーザーでたくさんあけて、ターンオーバーを促進し、肌を入れ替えようというものです。だいたい5日間ぐらい肌が赤くなりますが、1回施術すると15-20%程度の肌が完全に入れ替わります。

フラクセルの理論が発表されたときに、学会に参加している医師が、会場でどよめいたのを覚えています。穴を空けた皮膚の周りに正常な皮膚を残すと治療期間が短縮できるいうこと。そして70ミクロンという孔の大きさならば、照射直後にでも感染症を防ぐことが出来るということが、誰も気付かなかったのだけれど、まさにコロンブスの卵、コペルニクス的転回、医学理論に即したものだったのです。

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ナビゲーターのタレントさんが、本部より出された指令を下に、日本で最先端の治療をしているところに調査に来るという企画でした。

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今までも何度かテレビ取材を受けたことがありますが、今回の取材の時には一切の台本がなく、タレントさんとの会話で、診察を普段通りにやってくださいといわれました。とは言っても、この普段どおりがなかなか難しいのです。

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台詞が思いっきり棒読みになってしまって放映までは暗い気持ちでいました。実際に放映されてみると、良いカットのところだけ使用していただけたようで、安心ました。

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放映中に使用された写真です。しわが劇的に変

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