カテゴリー「教育」の26件の記事

2012年8月13日 (月)

論文を書く手法 治療を組み合わせる 医師の教育

おはようございます。

今日は8月13日(月)。クリニックFの診療日です。

Img_7418

空を飛ぶ飛行機を見ると、ついシャッターを押してしまいます(笑)。

お盆の季節ですね。週末から帰省ラッシュも始まっているようです。僕も近々お墓参りに行って来ようと思っています。

クリニックの方は明日以降も電話番のスタッフはおりますが、僕は3日間の休診日を頂きます。今年はお盆休みをクリニックでは作らず、その中で僕も含めてスタッフは交代でお休みを頂く予定になっています。

日によって人員が少ない日も出てくるかもしれませんが、ご了承いただければありがたく思います。

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引き続き毎日診療のことと同じくらい、論文のことを考えています。苦しんでいるのです(笑)。

考えてみればここ数年は本当に論文を書くことが多くなりました。

医学、経営学、工学と分野の違う論文を書く機会を与えて頂けるようにもなりました。その分頭を抱えることもしばしばですが。

論文を書くには、得られた知識の中から、新しい理論を頭の中で構築することが必要となります。

新しい理論を作り上げる方法には、大きく分けて二通りあるように思います。

○一つ目は、「クリエイト」

0から1を作り出す手法。初めから研究を始めて、理論を組み上げるのです。

これは新規性の高い研究ができるのですが、研究の結果を出すのにどうしても時間がかかります。

○もう一つは、「フュージョン」

既存の、いくつかの全く違った分野の研究結果を、組み合わせて新たな理論を組み上げる手法です。

僕はどちらかというと、二番目のフュージョンの方が得意で、今回の米国レーザー医学会誌に出した論文は、活性酸素という化学の分野と、レーザーという工学の分野を、治療という医学の分野に融合させたような論文です。

論文を書く過程では、普段の診療では考えないことを考えることもよくあります。

学究の世界では、誰にオリジナリティがあり、特許権があるのかという、「知財」に最も価値が置かれていることもわかってきました。

クリニックFに当てはめて考えると、レーザーによる肌質改善治療に特化して、クリニックを運営してきましたが、その中で意識して行っていることは、患者さんとのお付き合いを長期スパンで捉え、その時間軸の中ですべての患者さんの皮膚が確実に前進していけるよう、いくつかの治療方法を組み合わせて提案をしていくことでした。

患者さんの予算、時間、ニーズに合わせて

■Light / Laser therapy 光治療器とレーザーを組み合わせた治療

■RF /Laser therapy RF機器とレーザーを組み合わせた治療

■Ultrasound/ Laser therapy 超音波機器とレーザーを組み合わせた治療

■Injection / Laser therapy  注入療法とレーザーを組み合わせた治療

■Cosmeceuticals / laser  therapy 医薬化粧品とレーザーを組み合わせた治療

など個別な提案で対応させていただくのです。

これが今となっては、クリニックFのユニークさやオリジナリティに繋がり、そこを評価してくださる患者さんも、手前味噌ながら増えたように思います。

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0から1をクリエイトし、そこでオリジナリティを構築する、というのはどの世界でも難しいことです。僕自身も含め日本人にとっては、その性質的に得意でない部分もあるかもしれません。

一方、この「フュージョン」から始めた事がいつしか他者から見た時の「オリジナリティ」として完成する、というのは、考えてみれば和洋折衷の文化がある、日本人が最も得意とする手技のひとつでもあるように思います。

自己主張しすぎることを良しとせず、和を重んじ中庸をとるという日本人の美意識的にも、あまり無理せずアプローチできる手法のひとつでしょう。

様々な職業や分野がこれからの時代で分岐点を迎える中、医師は特に今後益々この「組み合わせる」ことがあらゆる場面で求められていくことになるでしょう。医療を取り巻く現状や法の中では課題や限界もまだまだありますが、それでもその必然性に気づき、自分の得意分野でそこをクリアできる人材が生き残っていくことになるのではないでしょうか。

今僕が学んでいることが、医師の教育や何かの分野で役にたつ日が来るといいな、と最近よく考えます。

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2012年6月18日 (月)

プラモデルと空間把握能力 DUCATI レゴのミレニアムファルコン

おはようございます。

今日6月18日もクリニックFの診療日です。

北京から帰国したばかりですが、北京ブログは追って書いてゆこうと思います。

実は昨日、房総沖から久しぶりにイサキを釣りに行く予定でした。

ところが風雨で出航できず。

空いてしまった日曜日に、何となく始めてしまったのがプラモデル作りです。

ずいぶん前に買っていたDUCATIのバイクのプラモデルの箱がそのまま家に残っていたんですよね。

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本当に30年ぶりぐらいにプラモデルを作りました。
細かい水シールを貼って完成した時は、ちょっとうれしかったですね。

僕は小学生低学年の時に、おこずかいがあればプラモデルを買いに行っていたプラモ少年でした。あまり設計図を見ずに、感性で組み上げた方でした。

レーザー治療をする際には、手先の器用さと、空間把握能力はとても大切だと思います。

プラモデルを相当数を作った記憶があるのですが、思えばあの時に、根気強く細かいシールを貼ったり、はみ出さずに接着剤を塗ったりと微細な作業をしたことで手先の器用さや、空間把握能力が鍛えられたのではないかなと思う時がありますよ。

あとは小学校低学年でやめてしまいましたが、ピアノですね。小さな頃に手先を動かしていると、大人になってからもピアノを弾けますし、両手を自由に使えます。さらに音感を感じる脳の部位は空間把握能力に通じます。

今思うとそういう幼少期の体験が、現在の仕事にも役立っているのだなあと思いますよ。

実は、昨日気分が乗って作ったもの。もう一つあるのです。

それはこちら。

P6170012

レゴのミレニアムファルコンです。直径50cm近い。

迫力あります。

こうした模型を設計するデザイナーも素敵な仕事ですよね。

憧れます(笑)。

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2012年3月24日 (土)

今日、弟が博士号(地域政策学) をとりました

おはようございます。

今日3月24日もクリニックFの診療日です。

土曜日だけあってクリニックの予約は朝から満杯。集中力を切らさず、おひとりおひとり丁寧な診療を心がけてがんばりたいと思います。

さて、実は今日、一つ嬉しいことがありました。

僕は男三人兄弟なのですが、3つ年下の真ん中の弟も、僕とは分野の異なる大学院に通う学生でした。

その弟が、今日、経済学部大学院博士課程の修了式を迎え、博士号を取得したのです。

弟は大学卒業後、一部上場企業でシステムエンジニアとして12年間働き、一大奮起をして5年前、会社を辞めて経済学部の大学院修士課程に進学しました。

医学や工学といった理系の分野では、仮説を立て、その仮説を実験で立証し、論文発表を行うというのが博士のアプローチですが、文系の博士は仮説から実験をする代わりに新たな理論を作り上げ、別の補強理論で仮説を立証するという、いわば論理、文章力勝負です。

理系のように実験結果という、皆がわかりやすい確固たるエビデンスとなるものがないので、文系の理論が認められるためには、皆が納得するための一定以上の水準が必要であり、日本では特に、文系の博士号は取得が難しいと言われています。

文系博士(Ph.D)を目指すのであれば、海外の大学で取得することを考えては? と勧めたのですが、弟は僕と違って、鉄道旅行は大好きですが、飛行機が全くダメ。今の今まで海外渡航経験がありません。

兄弟なのに、まったく性格も趣向も違うのです。不思議ですよね(笑)。

経済学部ですので、修士2年。博士3年。

貯蓄を切り崩しながらの生活でしたので、兄として心配も多かったですし、一緒に食事に行くときには、少しでもいいものを食べさせてやろうと、良いレストランを選んだりしていたのを思い出しますよ(笑)。

一旦社会人として生活したのちに、大学に戻り、30代のうちに念願の博士号に到達できたのは、感無量でしょう。

博士(地域政策学) 

というのだそうです。

本当に頑張ったね。おめでとう。

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2012年2月15日 (水)

一級小型船舶免許の更新 飛行機(操縦士)免許の更新 

おはようございます。

バレンタインデーも終わり、今日は2月15日ですね。

今日もクリニックFの診療日です。

昨日は雨でしたが、今日から天気が回復するようですね。

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3月2日の誕生日が近づいてきて、一級小型船舶免許の更新の知らせが届きました。

5年に一度の更新で、もう3回目の更新です。

今回はどこで講習を受けようかと思っていたところ、なんと千代田区麹町6丁目のクリニックFから徒歩3分の麹町4丁目に、財団法人日本船舶職員養成教会の海技免許更新講習所を発見。

クリニックをお昼に1時間抜けて、講習を受けてきました。

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こちらが届いた新しい免許です。

うれしいものですね。

プライバシーのため、ピンボケさせています。

そういえば、車や船の免許は定期的に更新が必要なのですが、飛行機(操縦士)免許は更新が必要ないのをご存知ですか?

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こちらは国土交通大臣発行の、僕の自家用飛行機(操縦士)免許。

航空機の場合は、自家用と営業用に、まず大きく免許が分かれます。

そして、

単発のプロペラ機

双発のプロペラ機

ピストン(ジェット)機

の三つのカテゴリーの操縦士免許を航空機のエンジンの大きさごとに取得してゆくのです。

僕の免許は海外で取得したのち、日本の航空法規と航空無線の試験を受け直して、日本の免許に変更したもの。

基本は国際免許なので、海外でも使えるのです。

2010年にアリゾナ州フェニックスで開催された米国レーザー医学会(ASLMS)に参加した際 、セドナからセスナを借りてグランドキャニオンに行ったのですが、その際にも役立ちました。

よろしかったら動画付きの過去のブログをご覧ください。

セドナからグランドキャニオン

グランドキャニオンをセスナで飛ぶ

グランドキャニオンからセドナ

僕は単発プロペラ機だけの免許ですが、航空機ファンとしては、いつかジェット機が操縦できるようになりたいですね。

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2012年1月17日 (火)

「ハイゼンベルクの不確定性原理」の欠陥

おはようございます。

今日1月17日もクリニックFの診療日です。

今日は一時間早くクリニックを開けますので、今のうちにブログを仕上げてしまおうと思います。

実は昨日、ツイッターとフェイスブックには載せたのですが、「ハイゼンベルグの不確定性原理(Uncertainty principleですので、和訳は本当だったら不確実性原理ですね)」に欠陥がある事を、ウィーン工科大学と、名古屋大学の研究者が指摘したと新聞に報道がありましたね。

15日付の電子版のネイチャーフィジクスをすぐに確認したのですが、これが本当なら、量子力学どころか物理学の原理、さらにはこれらを引用した哲学などを覆す様な大きな発見で、今後の動向を興味深く観てゆきたいとおもいます。

この理論については半年前に、「理性の限界」という本について、僕のブログ国際学会周遊記でもふれたばかりなのですが、ハイゼンベルクの不確定性原理は、ドイツの物理学者ハイゼンベルクが1927年に提唱し、32年にノーベル物理学賞を受賞したものです。

大学生の時にこの理論について本を読んだことがあり、とても印象に残っている理論で、何しろこの理論が発表されて以来、何人もの科学者が対抗論文を用意して来た歴史があるのです。

この理論は、量子力学の礎とも言える理論で、「ある粒子の位置と運動量を、両方同時に正確に測定することは絶対に出来ない」

ということ。

もう少し詳しく説明すると、観測者がある粒子の位置や運動量を測定しようとすると、その測定器具も光や電磁波を利用しなければなりません。

しかしながら、測定器具から発進された光や電磁波も粒子です。

粒子をつかって測定しようとすることにより、元の粒子の位置や運動量が変わってしまうので正確な位置を測定することができない。

つまり、量子力学の世界では、測定では粒子の位置が決定できず、ある粒子が「特定の空域に存在する確率」が想定できるのみだということ。

世の中の物理事象は、全て数式で示すことができると考えて来た古典物理学者達は、この理論が提示されたときには、当然のように聞儀を醸し出しました。

特にアインシュタインがこの原理に対しては強く反対し、

「神はサイコロを振らない」

の台詞で、当時の物理学では解明していない実験者が観測できない「隠れた変数」理論(hidden variable theory)があるはずであるということを発表し、対抗しました。

しかし、この隠れた変数理論も(ジョン・シュチュワート・)ベルの不等式などで否定され、世紀のアインシュタインが量子力学に関しては、ハイゼンベルグの軍門に下ったのです。

さらに、この理論は量子力学の他に、哲学、文学、医学などの他の分野の科学に多くの応用分野がありました。

観測測定を元に進化して来た科学が、ある粒子の位置と運動量を確率的にしか測定できない。

「この世に100%絶対確実なことを、観察測定の手法では証明できない」ということを示されてしまったということです。

これはデカルト以来の機械論者の敗北を意味します。

一方で確率的にしか存在し得ない素粒子の位置が、人間が観察した瞬間に一点に決定(想定)されるというこの奇妙な現象。

観測の世界に人間の「意識の介在」が復活しなければならなかったということなのです。

例えば今の医薬の治験の方法をご存知でしょうか?

新薬の被験者は、実際の薬とは関係なく、今は自分は最新の医薬品を試しているのだという気持ちだけで病気が回復に向かうこと(プラシボー効果)があります。

これでは薬の効能を正しく測ることができないので、新薬を飲んでいる側も、飲ませている側もどちらが偽薬かわからない状態で検査をするニ重盲検法という方法で検査をするようになりました。

このハイゼンベルク不確定原理闘争は、20世紀に繰り返された観測主義論争の成果物でもあるのです。

今後の対抗論文に注意深く注目してゆきたいと思います。

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2011年10月 8日 (土)

大人のおもちゃ? 電子ブロック

おはようございます。

今日10月8日もクリニックFの診療日です。

今月の海外出張は

10月20日より23日までのポルトガルのリスボンで開催されるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の出席。

10月30日から11月3日にかけての、タイ王国のバンコクで開催されるIFSCCという化粧品の原材料学会での発表。

の2つです。

16日の日曜日は大阪でイタリアDEKA社のスマートサイドドットを利用した「マドンナリフト」のワークショップで講師を頼まれていますが、ほぼ日帰りです。

それ以外は、クリニックFは暦どおりの開業です。

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小学生の時に学研の「科学」と「学習」という雑誌をとっていました。

雑誌の後ろにある広告で、最も欲しかったものがこれ。

電子ブロックEX-150です。ご存知ですか?

子供のおもちゃにしては高額だったので、数年に渡って親を説得して、二人の弟と共同のクリスマスプレゼントということでようやく買ってもらった記憶があります。

理科が大好きだった小学生の僕にとっては、宝物の一つでした。

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このような電子部品の入ったブロックを説明図の通り組み合わせると、電子回路になって、ラジオやメトロノーム、金属探知機などになるのです。

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この機器は、150の電子回路のブロック図が付属しています。

ここ数年この玩具の復刻版がでていたのは知っていたのですが、夜中にお酒を飲みながらネットをやっているときに、限定品ということに惹かれて、ついついポチッと注文ボタンを押してしまいました。

届いてみると、これは大人でも結構楽しめるのです。

小学生の当時は全く分からなかった回路図の意味も今では分かりますし、ブロックをくみ上げて、チェックをしてスイッチを入れラジオの音が鳴った時とか、童心に戻ってドキドキしますね。

僕が子供のころには150回路のものしかなかったのですが、現在は三原色のLEDを含めた拡張キットの光実験60回路が新たに加わっています。

60

この光拡張キットで、感動したのがこれ。

001

こんな円盤を取り付けて、モーターで回転させると、色が浮かび上がってくるのです。

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見てください。赤橙黄緑青藍紫の虹の7色が

赤、青、黄の色の三原色の組み合わせで見事に出来上がるのがわかります。

写真だとうまく映らなかったのですが、同じように、赤、青、緑の発光ダイオード(LED)の光の三原色を使って発光時間を変え、好きな色を光で作る実験も出来ます。

ブロックと電子部品を組み合わせるという発想。

今考えても世界に誇れるすごい教材です。

誰でも遊べるブロックと、電子部品を結びつける玩具を思いついた人は、本当に天才ですね(笑)。

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2010年10月 6日 (水)

祝 ノーベル化学賞の日本人受賞

今日は朝から何やら忙しく、ブログを書く時間が全くありませんでした。

クリニックFの休診日は木曜日と日曜日なのですが、明日の木曜日を臨時開院して、明後日からスウェーデンのイェーテボリで開催されるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)に参加します。

今、同じスウェーデンのストックホルムでは、今年のノーベル賞受賞者が続々と発表されていますね。

先ほど、鈴木章・北海道大名誉教授、根岸英一・米パデュー大特別教授のお二人が受賞されることになって、今年の日本の科学会きっての明るいニュースになりました。

医学の分野での興味の対象は、やはり生理学医学賞になります。今年は体外受精の技術を確立したRobert G Edwards博士になりましたね。

再生医療のiPS細胞(万能細胞)の技術を世界で初めて樹立した京都大学の山中伸弥教授も有力候補と言われていたのです。

しかし、最近のノーベル賞は画期的な発表よりも、発表から20年ぐらい経過して、社会的価値が確定したものが受賞する可能性が高いのだそうです。受賞はもう少し先になるのでしょうか。

ちなみに、ノーベル医学生理学賞を決定している組織は、スウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ研究所という、世界最大の医科単科の大学研究所の中にあります。

今回スウェーデンでのヨーロッパ皮膚科学会開催ということで、是非とも訪問したかった先の1つなのですが、なぜか学会はストックホルムではなくて、スウェーデン第二の都市イェーテボリでの開催になりました。

考えてみれば、ちょうど10月のノーベル賞の発表もあり、ストックホルムでの開催は外されたのでしょう。世紀の研究者の祭典がどんな雰囲気なのか、この目で見てみたかった気もしますね。

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2010年7月24日 (土)

口頭試問終わりました

大学院入試の口頭試問が終わり、クリニックに帰ってきました。

レーザー機器を専門に扱っていく上で、より細かく工学的基礎知識を学び、さらに自分でも医療のニーズをベースとした治療機器の開発に関わりたい。

そんな気持ちもあって、工学部大学院博士課程の入学試験を受けたのです。

プレゼンテーションの手ごたえはまずまずでした。結果を待ちたいと思います。

10年毎に僕は目標やテーマを作るようにしています。そして3~5年毎にその微調整を行うのですが、これからの10年、僕のテーマのひとつが「医学と工学の融合」です。

医学知識にプラスして工学的知識を蓄え、新たな治療機器が開発できるように頑張ってみたいと思います。

2000~2009年までの10年間、僕の興味は世界最先端医療と医療経営の両立にありました。

米国やヨーロッパの学会で専門医や認定医を取り、経営管理学修士号(MBA)を取得して医療経営を解析する努力をしてきたつもりです。

現在まで僕は、コンセプトやマーケット/顧客層の異なる5院のレーザークリニック設立とそれらの経営を経験してきましたが、クリニックFはある意味、僕のこの10年の総決算的なクリニックになりました。

それは、様々な意味でそうなのですが、経営的側面からひとつお話しすると

通常、経営の世界では新規顧客の獲得にリピート顧客を維持する5倍以上のコストがかかります。逆に新規顧客の獲得コストを極限まで抑えれば、肌を定期的にメンテナンスすることが目的のリピート顧客に対して、最もメリットのある経営ができるはずなのです。

クリニックFは開業以来新規顧客を得るための広告などのコストを一切支払ってきませんでした。クリニックに来てくださる方は、僕のブログを見てくださった方か、知人や患者さんからのご紹介の方ばかりだったのです。

以前議題にしましたが、クリニックFを会員制のクリニックにしてしまうプランもありました。

莫大な広告PR費を省きましたし、クリニックの大きさもコンパクトにして、家賃も最低限の抑えました。こうして工夫してねん出した資金をレーザー機器の購入や、メンテナンスに力を注ぐことができるようになりましたので、リピートして治療にきてくださる患者さんに対して、世界でも最先端医療の施術が東京で可能なクリニックになったと思います。

今日はこれから名古屋に向かいます。明日講演があるのです。

またあちらで時間があれば、ブログを書きますね。

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2010年7月23日 (金)

試験(試練)です

20100723

明日は大学院の試験です。

口頭試問です。

実は人生三つ目の大学院にチャレンジすることとなりました。

久しぶりの試験だなぁ・・・。

結果は来月出るそうです。

無事受かったら報告しますね。

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2010年7月20日 (火)

人間到る処に青山あり

引き続き男性の患者さんも多いクリニックFです。

10代~30代は、ニキビ跡で悩む方。

35歳以降はアンチエイジング目的の方。

最近は、そこからのご紹介で、患者さんの奥様やお母さん、お姉さん、妹、そして彼女が来る・・・というケースも結構あって

「本当に時代は変わったよなあ・・・」

と感じますね。

先日は、20代の患者さんと一緒に、お母さんがお見えになりました。そのお母さんは自分は毛穴のことでもう50年も悩まれてきた、と。

そして

「毛穴を治療することはできないと思ってきたのですが、クリニックFの治療でどんどん綺麗になる息子の肌を見て、自分も来たいと思ったんです」

とおっしゃっていただきました。

これはとても嬉しかったですよ。

また、40代以上の患者さんとは、治療の話だけでなく世間話でついつい時間が経ってしまうことも多いのですが、先日は60代のある経営者の方と漢詩の話で盛り上がりました。

「男として生を受けた人間の生き様」として、たまたま話題に上がったのです。

ひとつは、三国志の英雄で、僕も好きな曹操の漢詩「歩出夏門行」です。

曹操孟徳はその血族の夏侯氏らとともに、魏を作り上げた武将です。三国志演義では諸葛亮孔明を神格化するため?に悪役として書かれていますが、思うに1000年に一人の英雄なのではないでしょうか。

「武」ばかりではなく、「文」においても秀でた才能を持った武将でした。

歩出夏門行も、長い漢詩なのですが、特にこの部分が有名ですよね。

神龜雖壽

猶有竟時

騰蛇乘霧

終為土灰

「神亀は寿しといえども なお終る時あり 騰蛇(ここでは竜の意味)は霧に乗ずるも 終には土灰となる」

老驥伏櫪

志在千里

烈士暮年

壮心不已

「老驥は櫪に伏すも 志は千里にあり 烈士暮年 壮心やまず」

現代語訳は

「亀の中には長寿のものもいると言われているが、いくら長くとも命はいずれつきるものである。

霧にのって舞い上がる竜も、最後は土や灰ととなって消えてしまう。

しかしながら、駿馬はたとえ老いて馬屋に伏したとしても、志は千里を駆け巡っている。

志をもった男は年老いても大志を抱いた心を忘れないでいる。」

・・・といった意味です。

歩出夏門行は曹操が32歳の時の作品であるとか。

曹操は65歳、西暦でいうと220年に病で倒れるまで生きましたが、きっとその時も同じことを思っていたのでしょう。

僕はこの詩がきっかけで、動物の中でも馬が特に好きになりました。今でもそうです。(馬が好きだと話をすると、良く聞かれるのですが、僕は府中に通う馬好きというわけではありません。念のため(笑))

もうひとつ話題に出たのは19世紀の幕末の勤皇僧侶である釈月性が読んだ漢詩。

将東遊題壁 です。

男児立志出郷関

学若無成不復還

埋骨何期墳墓地

人間到処有青山

「まさに東遊せんとして壁に題す

 男児志を立てて郷関を出ず

 学若し無く成るんば復還らず

 骨を埋むるに何ぞ墳墓の地を期せんや

 人間(じんかん)到る処に青山あり」

現代語訳は

「男児たるもの、いったん志を立てて郷里を離れるからには、学問が大成しない限り二度と戻らない覚悟である。

故郷の墓地に埋葬されようなどという考えはとうに捨てている。志を天下に求めるのならばどこで死んでも本望ではないか。

どこであっても自分の骨を埋めるくらいの青々とした山はあるだろう」

今年は「龍馬伝」で盛り上がっていますが、幕末の勤皇志士達はこの漢詩の文言を座右の銘にしていたんでしょうね。

この詩は、高校のとき教科書で読んだのが最初だったと思います。でもあのとき理解した内容と、今理解する内容ははっきり異なります。

大人になったということでしょうか(笑)。

漢詩には良いものがたくさんありますよね。

その中でもこのふたつは僕も大好きで暗誦できるくらいですが、改めてこの連休は本棚から古い本を引っ張り出して声を出して諳んじてみましたよ。

気合いが入りましたね。

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