カテゴリー「レーザー治療 毛穴」の13件の記事

2009年4月20日 (月)

ルートロニック社 ユーザーズミーティング講演

3月・4月は学会シーズンということもあって、国内外の出張が続きます。

すこし遅れてしまいましたが、先月丸の内で開催されたイベントについてのお話をさせていただきたいと思います。

001東京丸の内の丸ビルで開催された、ルートロニック社のユーザーズミーティングに講師として呼んでいただき、アブレイティブ・フラクショナル・CO2レーザーであるeCO2(エコツー)照射の実演をしてきました。

002 ルートロニック社(元マックスエンジニアリング社)は、このブログでもおなじみですが、おさらいすると韓国系アメリカ人で、レーザー技術者であったファン・ヘイリャン社長が1997年にソウルに設立した会社です。

日本では2002年にデビューしたSpectraVRMというQスイッチNd:ヤグレーザーを、国内最大のレーザー輸入会社の株式会社JMECが輸入し始めたことによって認知度が高まりました。

当時、特にこのSpectraVRMという機器と、黒い炭の粒子を利用した「カーボンローション」を使用する、レーザーピーリングの一種である「マックスピール」という施術方法は、毛穴治療に効果があるとして、女性雑誌を含め一世を風靡しました。

当時治療することがほぼ不可能だと思われていた毛穴治療に対して生まれた「マックスピール」ですが、VRM2、VRM3と機器が進化するたびに「マックスピール2」、「マックスピール3」と名前を変えてきました。 

治療機器は、1年の単位でも、常に進化します。2009年現在、「マックスピール」を「毛穴治療」に使用するクリニックはレーザークリニックとしてはあまりに時代遅れで、さすがにないと思いますが、毛穴治療に関して圧倒的に良い効果が望める「フラクセル」が2004年に登場するまでは、海外でも毛穴治療には「マックスピール」が主流でした。

僕のレーザー分野における初めての海外講演も、学会発表も、さらに論文も、この「マックスピール」についてでしたので、非常に思い入れのある機器なのです。

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004 ルートロニック社は、その後NAFLR(non ablative fractional laser resurfacing) のモザイクと、AFLR(ablative fractional laser resurfacing)のeCO2(エコツー)と、二つのフラクショナルレーザー機器を販売し、毛穴治療やニキビ跡の治療に効果を上げています。

今回僕のワークショップは最後だったので、ヘイリャン社長と隣に並んで座り、すべての講演を聴きながら、近況を報告したり、演題についてコメントしあいました。

休み時間にスピーカーの先生方とも世間話をしたのですが、ほんの10年前までは、アンチエイジング分野でのレーザーと言えば、単にシミなどの「色素的老化」を治療する機器でしかありませんでした。

その際に注目しなければならなかったレーザーのパラメーターは、メラニン(茶)や、ヘモグロビン(赤)に吸収される効率(=波長・wavelength)のみが、議論の主題となっていたのです。

しかしながら、2003年のサーマクールの登場で、コラーゲンやエラスチンを増殖させる事によるシワやたるみなどの「形態的老化」に対する治療が可能になり、

2004年のフラクセルの登場で、毛穴やニキビ跡のような「感触的老化」に対する治療(肌の入れ替え・リサーフェシング)が可能になった。

そこで、現在注目しなければならないレーザーのパラメーターは、色素に関連する「波長」よりも、レーザー照射における熱放散に関わる「パルス幅(pulse dulation)」に変わってきたと言えるのです。

レーザーを照射する上で、このパルス幅(パルス・デュレーション)の選択ミスをすると、組織に必要以上の熱放出がおこり、特に熱に弱い表皮はあっという間に火傷になります。レーザーを使用する医師として、最も注意を払わなければならないパラメーターと言えるのです。

001_2このフラクショナル・リサーフェシング・レーザーを比較する図は今月の米国レーザー医学会学会誌からの出典です。

図をクリックして大きくしていただければわかるのですが、現在販売されているフラクショナル・レーザー機器だけでも、実際施術をしてみると、性能にこれだけの違いがあるのです。

我々医師が、患者さんの症状をもとに、製品と用途を選ばなければならないということですね。

017 今回僕が講演したeCO2(エコツー)は、レーザー出力のワットとジュールを独立して調節する事ができます。

通常では細かい設定が難しい、このパルス幅(パルス・デュレーション)のレーザー・パラメーターの調節ができるということなのです。

023 このニキビ跡や毛穴、さらには皮膚の瘢痕の様な傷治療のためのレーザー治療機器であるeCO2(エコツー)に関しては、パルス・デュレーションの調節がまさに胆ですので、僕は今回のワークショップではその説明を詳しくさせていただいたつもりです。

同じジュールの施術では、ワットが高い方がパルス幅が短くなるのです。

実際のレーザーの照射の話ですが、僕は利き腕が右手なので、レーザー治療を始めた頃は、器用な右手を使って全顔を照射をしていました。

でも、ここ数年はレーザーを照射するときは両手を使うようにしています。

左側の顔の照射の時は左の手を使い、

右側の照射の時は右の手を使う。

持ちかえて照射をするようにしています。

その方が真の意味で、左右対称にシンメトリックな照射ができるのです。

019 このように肌の反応を見ながら、慎重にレーザーを照射してゆきます。

020 eCO2(エコツー)は、「素人」が手をだすと文字通り「火傷します」が、

「玄人」が使うと「本当に治療効果の高い素晴らしい治療器」になるわけです。

025 使用法は経験が必要なのですが、現状の日本市場では、エコツーは数日間のダウンタイムがあるとはいえ、ニキビ跡や毛穴に対する治療器として、最も効果的な治療器の一つである事は断言できます。

022 照射後に肌をチェックして、レーザー施術終了です。

なんだか自分でレーザーを照射している写真を見てみると、ピアノを弾いている様な手つきですね。自分では今まで全く気づきませんでした(笑)。

このワークショップの後に開催されたユーザ-ズミーティング後の会食も、馴染みの国内外の招待講演者の先生方とも歓談でき、非常に楽しい会になりました。

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2008年12月14日 (日)

フラクショナルCO2レーザー 納品されました!!

001 2008年最後の期待の新星。

フラクショナルCO2レーザーがとうとうクリニックFに納品されました。

ルートロニック社のeCO2(エコツー)プレミアムが日本初上陸です。

アメリカでは、フラクセルやアファームMPXなどのフラクショナルレーザーよりも、より強力で、効果の高いCO2を使用したフラクショナル治療が一般的になりつつありました。

CO2の波長を使用すると、肌を蒸散する能力が高く、ニキビ跡や毛穴を治療する効果が高くなるのですが、反対にダウンタイムと呼ばれる、日常生活に復帰できる時間が長くなってしまいます。

こうしたアグレッシブなレーザーは、欧米人や、韓国人など、結果にこだわる人種には受け入れられると思うのですが、あまり日本人向きではないのかなと、導入には慎重になっていました。

しかしながら実際に使ってみると、パワー設定を調節することでこれらのトラブルは回避できそう。それでも数日のダウンタイムがあるので、フラクショナルレーザーの未体験者にはお勧めできませんが、

「フラクセル2」や「アファームMPX」や「モザイク」で改善できなかった、深いニキビ跡や毛穴に悩んでいた人には、その後の選択肢の一つになりそうです。

技術は進歩するものですね。

フラクショナルCO2レーザーは、米国では一回5000ドル(約50万円)もする高額な施術ですが、数回でフルリサーフェシング(肌の総入れ替え)が可能で、患者さんはこの機器を導入しているクリニックをわざわざ探して遠くから訪ねて来るそうです。

今日はルートロニック本社のある韓国から、テクニカルトレーナーが、新しいパラメーターと使用法を教えに来てくれました。

これから私たち日本人の肌に最適なパラメータを決定する予定ですので、実際の患者さんへの施術は年明けからになります。

乞ご期待。

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2008年12月 4日 (木)

サーマクールでたるみ毛穴を改善する

Thamage_nxt サーマクールNXTの施術を希望される方が、ここ最近また増えてきました。

従来のサーマクールと比べ、施術の速度が上がり、痛みが劇的に改善されたので、リピーターが確実につく施術となっているようです。

また、他院で治療を受けられた方が物足りなさを感じ、クリニックFに来てくれるという、施術者の僕からすると嬉しい現象も起きています。

確かにサーマクールは価格も高額ですから、それだけの効果がないと納得のいかない施術の1位2位を占める機械なのです。

技術者によって効果もがらりと変わります。

クリニックFでは全ての患者さんの施術を僕が担当する為、そういう意味でも安心だと言って頂いたこともあります。「安心」と患者さんに言ってもらえるのは、医者としては心から嬉しいものです。

海外の学会への参加や、様々なクリニックを訪問させて頂いている経験から僕が学んだことは、照射のテクニックを使い分けることによる細かい効果の出し方と、人種による顔の形状、皮膚の違いによるさじ加減です。

白人種、黄色人種、黒人種では、顔の造り、皮膚が全く違います。各国のレーザー専門医は、その地域における患者層によって打ち方も自然と異なるわけです。

そういったクリニックを訪れることによって、僕自身は「なるほど」と比較検討が出来ます。それをクリニックFでの施術にフィードバック/応用しているので、他院での施術とは多少趣が異なるのかもしれませんね。

顔の部位で言えば、額、目の周り、頬、口角、顎・・・などによって繊細なパワーや打ち方の微調整を、ひとりひとりの顔の特徴に合わせながら、痛点も意識しつつ行っていきます。神経を使う作業ですが、その分効果が出るので、やりがいも感じます。

サーマクールの効果は施術直後から緩やかな上昇カーブを描きながら、施術の2ヵ月後・3ヵ月後くらいにピークを迎えます。肌のハリが出て、全体的に引きあがるのはもちろん、エイジングによるたるんだ毛穴をきゅっと引き締めていくので、顔全体の印象がとてもナチュラルに若返るのです。

切ったり貼ったりするような負担を皮膚にかけず、肌の深部から老化と重力に真っ向から挑んでいくデバイスとしては、やはりずば抜けて優秀だと思いますよ。

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2008年4月13日 (日)

フラクセルの新製品

032_080413_2 写真が「フラクセル・リファイン」と呼ばれるフラクセルの新製品です。

新製品とはいっても、フラクセルⅡの下位ブランドに当たる機種ですね。

波長はフラクセルⅡが1550nmを使用するのに対して、リファインが1440nmという、少し浅めに入る波長を使います。ニキビ肌に対する効果は落ちるでしょう。

僕は昨年の6月にリライアント本社に行った時に、開発中のこの機械を初めて見たのですが、ようやくリリースといったところでしょうか。

ところでこの形、まるでimacみたいなのですよ。かわいいですね。

そのほか今年はフラクショナルCO2(炭酸ガス)レーザーが各社からリリースされていました。色素沈着の可能性の高いアジア人の肌にはたしてどのような効果があるのか、これからの治験が試されるところですね。

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2008年4月11日 (金)

2008年 僕の発表演題その1

001_080411_2 今年のASLMSに僕は3つの演題を出しました。  

037_080411_3演題のひとつめは、2007年に日本に初めて導入されたアファームマルチプレックスを利用した治療経験の話です。

クリニックFに定期的に通ってくださっている患者さんの中から、24名の方にモニターをしていただいて、色素沈着、肌のテクスチャー、リフトアップなどの加齢の項目の改善率を数値化してアファームマルチプレックスの優位性を示したのです。

131_080411 英語の原題は、

“Clinical evaluation of 1440nm and 1320nm multiplex fractional laser (Affirm multiplex) delivered by microarray for treatment of photo aging for Japanese skin” 

でした。

アファームマルチプレックスで使用されている波長は、1440nmと1320nmなのですが、これらはメラニン色素に対する吸収率が低い波長である、ということが言えます。

メラニン色素に対する吸収率が低い、ということが何を意味しているかと言うと、それは「肌の色に依存しない」ということを意味します。

レーザーは波長によって白人種と黄色人種とでパワー設定を変えることを余儀なくされることが多々あります。白人種であればパワーを上げられるものでも、もしその波長がメラニン色素に対して吸収率が高ければ、黄色人種に打つときにはパワーをかなり下げないと火傷を起こしてしまう。

しかし、アファームマルチプレックスは、メラニンに対する吸収率が低く肌の色に依存しない為、黄色人種の肌に対してもパワーを上げることが可能なのです。(もちろん調整は必要ですが)

これは我々アジアでクリニックを展開するドクターにとっても、様々な可能性を模索できる機器であるということが言えますし、またレーザー会社にとっても朗報であるということが言えるでしょう。

アメリカのレーザー産業は、アジアと中近東マーケットの獲得によって今後飛躍的に伸びていくことが予測され、そういった意味でもこれからこうした黄色人種の肌に対するレーザーの効果・使い方を、より深く掘り下げられる医師がさらに求められていくことになると思います。

僕は自分自身も黄色い肌を持つそのひとりとして、この分野において様々な提案や研究をしていくことができればいいなと思っています。

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2008年3月11日 (火)

NIKITA

Nikita_4 前後してしまいましたが、1月に発売された雑誌「NIKITA 3月号」でパールの取材を受けました。

NIKITAはこれで休刊になってしまったそうですね。大変お世話になった雑誌だけに、とても残念です。

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2008年3月 7日 (金)

CREA発売

Crea0804_4本日発売 文藝春秋社「CREA」に載せて頂きました。

シミについて、美白について、レーザーについてお話していますので、ぜひ御覧になってみてください。

特にパールの体験取材は、照射直後からの過程が写真でわかるので、おもしろいと思いますよ。

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2007年11月 2日 (金)

ピーリングによる毛穴治療

毛穴が開くという、いわば加齢してゆく肌の状態を、医学的に改善するのは、今までは非常に難しいことでした。

一言で「毛穴が目立つ」「毛穴が開く」と言ってもその原因は様々です。大きく分けると毛穴にも2種類あって、ひとつは毛穴の横にある皮脂腺を発達させ、皮脂膜を作ることによって肌を乾燥から守るという、皮脂腺発達型の脂性肌の毛穴。

もうひとつは皮下の弾性を維持するエラスチンが劣化して肌がたるむことによって出来る加齢型の毛穴。

このふたつの種類があります。

今までも毛穴には多くの「治療法」「対処法」が提案され、存在してきました。薬局や通販などで手に入る毛穴パックや、吸引器などによる美容的アプローチですと、一時的に綺麗に見えるだけで毛穴は開いたままなので、そこに皮脂や汚れがつまるとまた黒ずみの原因となります。

美肌クリニックでも流行したピーリングが治療に使われてきたこともあります。これらは肥厚した角質層を、薬剤やダイヤモンド粉末などを使用して化学的、物理的に排除する治療です。

化学的ピーリングとしては、フルーツ酸、グリコール酸、サリチル酸などの特殊な薬剤を使ったケミカルピーリングがあげられます。

物理的なピーリングとしては粉砕した金属などを吹き付けるクリスタルピーリング。金属のバーに蒸着されたダイヤモンドを皮フに当てて角質を削るダイヤモンドピール。水を使ったジェットピール、シルクピールなどに大きく分類されるでしょうか。マイクロダーマアブレーションもこの物理的なピーリングに含まれます。

ピーリングをすると、肌が平滑になり、角質が削れるため、一見毛穴が良くなったように見えます。ただし、むやみにピーリングばかりをすると、肌の乾燥を増すことにもなり、自然保湿因子(NMF)の低下した肌ですと、皮脂腺の発達を促すことになり、かえって毛穴がひらいてしまいます。

クリニックFでお勧めするのは、まずは乾燥肌を改善させる目的としてレーザーを照射し、いわば「肌の基礎工事」を行い、ある一定の水準まで肌レベルを引き上げた時点でフラクセルやアファームなどフラクショナルレーザーで皮膚を入れ替えるか、もしくはピーリングや、パールなどのレーザーによるリサーフェシングに切り替えるというもの。ホームケアとしてAPPSやフラーレン、セリシンなどが配合された化粧品をお使いいただく場合もあります。レチノイン酸だとかえって毛穴が目立ってしまう人も中にいますから、こちらは肌を見てから決めていきます。

この方が肌の根本的な問題を解消できますから、長い目で見るとリーズナブルですし効果もきっちり出していくことが出来ます。

レーザーの中には皮膚に基礎体力をつけるデバイスとしても非常に優れたものがありますから、毛穴を根本から治療していきたい方にはぜひいらしていただければ、と思っています。

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2007年8月17日 (金)

モザイク

001 今日、突然の来客がありました。

マックスピールで有名なマックスエンジニアリング社(現ルートロニック社)のアジアパシフィックディレクターのハンス=キムがクリニックFにやってきたのです。

ハンスは横浜で行われる日本美容皮膚科学会に参加するために来日したそうですが、僕の新しいクリニックを見学していなかったので、成田から直接四ッ谷のクリニックFを訪問してくれたわけです。

レーザー関係の海外の学会では、ブースでたいていハンスと顔を合わせます。昨年から数えますと、ロンドン、ウィーン、バンコク、ギリシャ、そしてもちろんアメリカ。ここ数年で、何ヵ国で彼と会ったことでしょう。会うたびに毎回食事などをしている僕の友人の一人です。

Fi1309_1e 今回は、肌を入れ替えるフラクショナルレーザーを照射する「モザイク」をいよいよ日本に上陸させたいため、ぜひデモ機をクリニックFにおかせて欲しいという話でした。

そんな「レーザーおたく垂涎の申し出」なら、いつでも喜んで受けると伝えておきました。

近日中にクリニックFに実物が届くかもしれません。いつも来てくださっている患者さんの中から10名ぐらい、無料で体験いただくモニターを抽出し、最新技術を体験をしていただこうと思っています。

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2007年6月 9日 (土)

毛穴に効くフラクショナル・レーザー

「アファーム」や「フラクセル」といった“フラクショナルレーザー”が、なぜ毛穴治療に効くのか?   これは、フラクショナル・レーザーを用いて肌に照射すると、まず照射部位に熱による組織の凝固層が形成されます。この部分は、変性したたんぱく質、いわば電子レンジでチンしたように一回り縮んだような状態になります。これにより、肌が15%程度収縮する。毛穴もその周りの皮膚も「縮む」わけです。これが第一に毛穴に効く理由です。

Fraxel しかしながら、変性したたんぱく質の周囲は正常な組織があります。この正常な組織は編成部分を早く押し出そうとして、肌のターンオーバーが促進されるのです。つまり肌の入れ替わりが速くなる。加齢による毛穴の開き・緩みとは、加齢による肌の代謝=ターンオーバーの速度が遅くなることで生じるとも言えますが、それが改善されるわけです。これがフラクショナルレーザーが毛穴に効く第二の理由です。

さらに照射された皮下では熱によりラジカルが発生し、同時にヒスタミンなどの神経伝達物質を含む顆粒を細胞内に持つ肥満細胞(マストセル)が、顆粒を放出します。これが線維芽細胞を誘導し、皮下ののコラーゲンを合成するのです。肥満細胞は、僕の医学博士論文の主題の研究テーマでしたので、このあたりの最新の研究についてはアップデートしているつもりです。皮下のコラーゲンが新生するため、昨日のブログに書いたような、肌の内側の体積が少なくなるタイプの毛穴にも効果があるのです。これが第三の理由です。

僕のクリニックで、アファームを照射した直後の毛穴の変り方は、こうした症例を見慣れている医者でもちょっと感動ものです。

今後も、国内外の研究機関とこれらの追跡研究を行ってゆく予定ですので、またこのブログでもご紹介しますね。

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2007年6月 7日 (木)

究極の毛穴治療再び

レーザーの歴史を振り返ってきましたが、それらを踏まえてここで毛穴治療の話に戻りたいと思います。

僕が「毛穴治療」について取材を受けることが多くなったのは、先にも書いたとおり2003年頃からです。レーザーの専門医として当時毛穴治療に選択していたのは、MAXピールでした。毛穴治療に対して、「レーザー・ピーリング」という選択肢をとっていたわけです。

それから4年経ちますが、レーザーのトレンドもここ数年でがらっと変わりました。今、毛穴に対して最も効果を出しているのは、「フラクショナル・レーザー」です。毛穴に詰まった皮脂が盛り上がり、小鼻の上の黒いぶつぶつが気になる「いちご鼻」も、加齢によって毛穴が丸でなく楕円に広がり、オレンジの皮のようになってしまった「頬の毛穴」も、これでずいぶん改善されるようになりました。

Mae Ato 写真は、小鼻に対してフラクショナル・レーザー「アファーム」を照射した「Before/After」です。左側が照射前。黒いぶつぶつと目立つ毛穴にアファームを打つと、右側=翌日にはこのように黒ずみもとれ、毛穴も引き締まり、照射前に比べてほとんど目立たない状態になっているのがおわかりになりますでしょうか? 

AHAやBHAによりピーリング、スクラブや器具を使った吸引・圧出など毛穴に対するアプローチは巷に多々あるようですが、これらは毛穴の「掃除」は出来ても広がった毛穴を縮めたり、周辺の皮膚を若返らせることで毛穴を目立たなくさせることはなかなかできません。最近美容雑誌でも取り上げられているようですが、毛穴周囲の皮膚は加齢と共に凹むという現象が起きます。毛穴とその周辺の皮膚どちらにも一緒にアプローチできるのが、フラクショナル・レーザーの際立った特徴なのです。

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2007年5月27日 (日)

究極の毛穴治療とは?

暑くなってきましたね・・

皮脂分泌も活発になり、毛穴の開きや黒ずみが気になる季節です。最近は女性ばかりでなく男性から毛穴をなんとかしたいというお問い合わせも多くなってきました。 日本人がこんなに毛穴について悩むようになるなんての昔は考えられなかったことでした。(乾燥肌で悩む人はいましたが) 食生活が変わってきたことや環境ホルモンの影響でしょうか?

Photo_5 僕自身は、毛穴を消すための「マックス・ピール」というQスイッチNd:YAGレーザーのカーボンを使ったレーザーピールに関わっていたこともあり毛穴の取材は、2003年くらいから国内外の雑誌より、多く受けるようになりました。

マックスピールはNdYAGというレーザーを使用するのですが、このレーザーの波長は黒いものに反応する性質があります。このレーザーはマイクロ秒と、ナノ秒の二種類のパルス幅が選択できるのです。

 顔に塗布したカーボンでマイクロ秒のパルスで熱を生成し、ナノ秒(Qスイッチ)の波長でカーボンを破壊して、表皮を軽くピールしてゆくのです。非常に良いレーザーでしたが、回数を何度も繰り返しても深いアクネスカーには改善に限界があり、素晴らしい結果が出た症例が非常に少なかったのです。   

  Photo_4 今なら、米国レーザーの専門医としては、マックスではなくアファームを選択すると思います。毛穴を引き締め、黒ずみを除去する、しかも照射時間は約5分くらい。効果も翌日には明らかに分かりますし、すばらしいレーザーが開発されたものだと関心します。

  毛穴治療についてもうすこし書きたい気持ちがありますが、毛穴の話に行く前に、まずは僕の専門であるレーザーについて詳しくその歴史を書いていきたいと思います。

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2006年11月24日 (金)

CYNOSURE AFFIRM

Image00300 フラクセルの進化版といわれているCYNOSURE社のAFFIRMのデモ機を使える機会がありました。会社のご好意で数日貸していただけたのです。

これが、スタイリッシュでなかなかかっこいいのです。アファームは針を打ち込むように表皮の一部を凝固させる方式をとりますが、青い色を顔に塗って光学マウスの原理を使用するスキャナ方式のフラクセルと違って、スタンプ状に肌に打ち込む形式です。

使用する波長も、エルビウムグラス(1550ナノメーター)レーザーのフラクセルとは違う、エルビウムヤグ(1440ナノメーター)のものです。前評判では、波長の関係上、アファームのほうが浅い部位(300マイクロメーターで、フラクセルの半分です)にしか届かないので、効果が弱いのではということでした。

Image00200

 ところが、実際にフラクセルを体験したことのある患者さん数人に施術をしてみると、非常に評判が良いのです。痛みはフラクセルより弱いし、青い色素を塗らないのが楽。効果もほとんど変らないと。

いやー、新しいクリニックで導入したくなっちゃいました。高瀬さん、スペシャルプライスを出してくれないですかね??

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